『販売活動』について 
 
 販売当日は、二月の寒い季節だったが、朝から天気が良く、絶好の販売日和だった。販売は末廣屋前の駐車場で行った。先発隊として、製造班8人ほどが末廣屋へ行き、うさぎの耳をつける飾り付けやパック詰めなどをして働いた。後発隊は、それより20分ほど後に来て、販売所の設営をした。どの子も、自分の仕事を行い、自分の仕事をやり終えると、「手伝うことはない?」と、他の所へ聞きに行った。だれ一人、遊んでいる子はいなかった。
 10時の販売開始は、販売前から行列ができていた。最初はみんな緊張していたようだったが、「今日だけの特別販売です!」「どうぞ、寄っていってください」威勢のいい声が飛び交った。販売班は、お客さんから言われた個数や代金を間違えないようにしようと努力した。子ども達は、それぞれの持ち場で、生き生きとした表情で仕事をこなしていった。

 販売を終えた感想で,子どもたちは次のようなことを書いていた。
「信号待ちの車の人に宣伝をしたら、買ってもらえた。通りがかりの人にも、声をかけた。よく、お店でそういう人を見かけるけど、思った以上に大変だった。」
「手がすいたので,呼び込みに行きました。真剣な気持ちが伝わるように大きな声を出して頑張りました。」
「何かを販売する時は,作りすぎても駄目だし,少なすぎても駄目だし,とっても大変なことなんだということが分かった。働く時の自分の態度が大切なんだということも分かった。初めは恥ずかしかったけど,だんだん慣れてきて,大きな声と笑顔を忘れずに言えてよかった。」
「お客さんが商品を買って、ありがとうと言われてとてもうれしかった。大きな声で、ありがとうございましたと言った。」
 貴重な体験をし,一人ひとり,様々な思いを持ったようだった。



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