寺子屋ひろりん 7/26(土)7時より 講師 鈴木祥之氏
  「暮らしと植物.その1」
   
-----ハス・ナンジャモンジャ・家紋など-----
寺子屋ひろりん でのお話は今回で4回目です。
1.平成13年6月30日 有用植物・帰化植物
2.平成14年5月25日 植物の名前の話
3.平成14年12月21日 ナマズ・なまず・鯰の話
4.平成15年7月26日 くらしと植物−1

 今回は「くらしと植物−1」と題して、木の名前も地方性があって、
呼び方も違うこと、よく分からない木の名前は『ナンジャモンジャの木』
と呼ばれ、ヒトツバタゴだったり、バクチノキ、クスノキだつたりするそう
です。
 「ヒトツバタゴ」の名前は名古屋の本草学者・水谷豊文がつけ、
愛知県犬山付近から、木曽川ぞいの地方、対馬にも野生が見つかっ
ているそうです。


講師 鈴木祥之氏 くらしと植物−1
@『ナンジャモンジャの木』のな名前の由来から始まりました。
名前を知っている人は殆どでしたが、正解は全員×でした。


A次は「でんぷん」の話。カタクリ粉は「商標」で、北海道・ジャガイモでんぷん100%で、
高級和菓子に、ユリ科のカタクリ鱗茎からホントウは取れるでんぷん。ワラビ粉もワラビ
の根茎から採取するが、今出回っているのは代用品のタピオカでんぷんやサツマイモ
のでんぷんから「ワラビ餅」を作っている。クズ粉もマメ科のつる性植物で、奈良県吉野
の特産となっているが、特殊な高級料理以外は、全て、サツマイモの澱粉が代用になっ
ている・・・という『アレまぁ〜』というお話でした。



B「葉で包む」料理・お菓子のお話。柿の葉すし、朴葉すし、サバの棒すし(笹の葉)、
めはりずし(菜の葉)、ますのすし(笹の葉)、中華粽(ハスり葉・笹の葉)
  桜餅は関東(小麦粉を薄焼きして餡子を包み、塩漬けにしたオオシマザクラの葉を
三枚使って包んだもの。 関西のは道明寺粉=餅米の乾飯=ほししいに紅色を
付けて桜色にして、漉し餡を包み、桜の葉を半折に包んだ餅菓子。違いを指摘されました。
 関東のは江戸・向島の長命寺の門番の山本新六という男が享保2年(1717)に長命
寺の境内の桜の葉を使って創案したことも話されました。



C「はす」に付いては、1.はすの花は4日の命  2.はすの葉の化石は白亜紀後期
のものが福井県で発見されている。 3.ハスの生態と特徴。 4.ハスと健康。 5.大賀
一郎博士とハスの話や、全国41施設でハスの見所があり、料理も多種多様に開発
されているそうです。



Dこれは、カタクリの花を供覧しておられるところ。殆どの資料はカラー印刷で
会員に配布されました。
  「家紋」に付いては、時間が無くなり、簡単に話されました。
家紋は日本独特の文様で、平安時代の牛車に家紋の始まりがあり、戦国時代から
江戸時代に花開いた文化。約、20.000種あり、この内、約6.000 〜7.000種が植物
由来だそうです。



Eハスは日本でも「仏教」と切っても切り離せない花ですが、奈良時代より『蓮葉の宴』=はちすばのうたげ
として、中国の「観蓮会」にならって宮中で催しされていた歴史があり、2003.6.28大阪・吹田の万国記念公園
で「早朝観蓮会」で行われた、『象鼻杯』(ハスの葉柄を通して飲む酒)に倣って、実際に行われました。
酒を注いでいるのはひろりん村長。ハスの葉を支えているのは堀場校長。飲んでいるのは講師の鈴木氏。
飲んだお味の印象は?----『少しさわやかでマロクなった感じ』とのことでした。ハスの葉の底に小さい穴
を開けないと、酒は降りて来ません。大きいと、噎せ込みます。( ^.^) ( -.-) ( _~_)