1. はじめに
2. 西華産業の Ipanema
3. 導入後のトラブル
4. その後
5. ダイナ、RS_BASEとの連動
6. はじめて撮影する前に知っておきたいこと
開業3年がすぎようとしています。これまでレントゲン写真は、撮影後、近くの病院で現像していただいておりました。それは、現像液をいつも良い状態に保つことが必要であるが、そのためには毎日使い続けることが望ましいこと、現像液の管理が面倒であること、廃液処理にもお金がかかること、などの理由からです。ただ逆に時間外や休日は撮影しても現像できませんし、事務員が病院まで行って来る手間も必要でした。
CRはこうした手順を省くことができて、とても魅力的な装置です。いつでもすぐに最良の写真を見ることができます。
いいことだらけですが、ネックは導入費用が高いことです。病院では利用頻度が高いのでどんどん導入されていますが、開業医には高嶺の花でした。最近、多少値下がり傾向にあって多少背伸びをすれば手が届くようになってきました。
これまで知られているのは4つの大手メーカーです。
- 富士フィルム
- コニカミノルタ
- コダック
- Agfa
そしてここへ来て、新たに参入した会社があります。
5.西華(せいか)産業 Ipanema SaCR-200
平成16年1月16日、いよいよ装置が搬入されました。本体はまあまあコンパクト、撮影室にちょうどうまく収まる大きさで、デザインもまずまずです。診療所の設計段階からLANをレントゲン室にも引けるように配管しておいたので、すんなりLAN接続も完了し、電子カルテネットワークに接続できました。通常、DICOMサーバーが必要になりますが、今回は診察室の端末PCにソフトをインストールしてみました。つまり電子カルテに使っているシステムだけでハードの追加をしないことを前提に話を進めているわけです。
テスト撮影、画像情報の読みとりと順調に進み、本体から送信してみました。あっけなく送信は終わり、診察室のPCにきれいな胸部レントゲン写真が登場しました。申し分ない出来具合です。ファイルサイズは約9MとDICOMならではのサイズです。JPEG変換も行ってみましたので、その写真をアップします。まだすべての部位の撮影条件がそろっているわけではありませんので、徐々に作り上げていくことになります。(H16.1.17)
当初はハード的な性能チェックかと思っていましたが、選択メニューなどで、ついとまどってしまう場面があります。
決められたパターンで撮影をする分には問題ないのですが、入力の訂正や画像ファイルの検索表示、読み出しなどでメニュー構成はもう少し練り直す必要があるのかもしれません。メニューは中味の分かっている人には理解できますが、予備知識なしで使おうとすると、スムーズに行かないことが多々あるものです。今後の課題でしょう。(H16.1.26)
導入してから半月が経過した頃から、時々
動作エラーがみられるようになりました。
かなりのチェックを済ませてきたようですが、それでも実際に違った環境で使ってみたり、予想外の使い方をしたりすると、問題が発生する可能性は否定できません。今回は、静電気や冷え込みなどが影響したのでしょうか。
カセッテを挿入したあと、正常のスキャンに入らずに止まってしまったり、カセッテの排出中に引っかかったりと、あってはならない不具合が発生しました。こうした現象は随時メーカー側に知らせてきましたが、準備万端での出荷のはずでしたから、驚かれたことと思います。その後、2月18日になり、装置を入れ替えて、2号機?で再び動作確認が始まりました。わざわざ東京から技術の方もこられて、二日間にわたりさまざまな動作チェックが行われました。当初は2号機でもエラーが発生し、一抹の不安を覚えましたが、IPを押し出すストロークの調整など、いくつかの設定の変更をしながら、問題点を順次解決していかれました。これから数ヶ月間にわたり、さらに動作チェックをしていきます。
本日は3人の撮影を実際に行いましたが、問題なく、きれいな写真を撮ることができました。胸部、腹部、頭部、手根骨などを撮影しましたが、十分診療に使えます。やはりCRは便利です。
ハードが安定してくれそうなので、これからはソフト面のチェックをさらに進めていきます。メニュー構成がまだまだ練り上がっていないため、操作にとまどうことがあるのも事実です。マニュアルを読まずに使えるように、メニューの配列、ツリー構成などを検証していく予定です。(H16.2.20)
ようやく安定して使えるようになりました。まったく動作に問題なく、きれいな画像を得ることができます。ただし、撮影部位ごとのパラメーターがまだ不十分で、調整が必要な場合があります。さすがに大手のように、完成品、とまでいかないようです。といっても、ほかのメーカーの撮影テストをした訳ではありませんので、何とも言えませんが。
今後、生き残れるかどうかは、画像の出来具合にかかってくるでしょうから、デジタル処理の完成度を高めていく必要があります。来週は、本格的な高精細モニターを使用して、いかに画像がきれいに見ることができるか、確かめることになっています。楽しみです。(H16.2.28)
調整後、1ヶ月近く、まったく問題なく動作しています。やはり、車やパソコンでも言われるように、初期ロットの不安定さがあったのでしょうか。現状では、動作には問題なし、と言い切れるところまで来ました。
さて、今後の課題として、様々な撮影パターンに対するパラメーターを完成させることです。成人の胸部に比べて小児では、いまいち調整が必要になっています。まあ、これはいずれ解決する問題でしょう。
それから、今日はTOTOKUさんにモニターをデモしていただきました(
http://www.totoku.co.jp/dp/)。200万画素と300万画素のモノクロ液晶です。やはり電子カルテのカラーモニターとの兼用よりは専用モニターはいいですね。ただし、お値段が数十万から百万を越えそうなものまであって、う〜ん、手が出ないレベルです。今後、CR本体とDICOMソフト、液晶などをセットにした価格設定も検討中とのこと。安くなって欲しいものです。(H16.3.12)
すこぶる順調に動いています。今日はパラメーターの追加、RS_BASEとの連動ファイルのインストールがありました。
このソフトは、本体からパソコンにDICOMファイルが送られてくると、DICOMソフト側とRS_BASE側にファイルを送り込むようになっており、RS_BASEでファイリングしなくても、自動的にファイリングされてしまいます。これには驚きました。
撮影後、診察室に戻ってRS_BASEを見ると、すでにCRの画像がファイルされている!
ますます手放せなくなってしまいます。あとは、ダイナとの連動です。(H16.3.31)
もうすぐ試験導入から1年になります。すっかりCRの便利さに浸りきっています。この半年間はダイナミクス、RS_Baseとの連動プログラムの開発、本体の画像処理の向上などがありました。まだ、画像の出来具合に若干のばらつきがあるように感じています。先行するpicoなどとどのくらい実力差があるのか、気になるところです。
今日はダイナミクスから患者さんの情報を出力させて、それを取り込むプログラムを入れました。多少、改良の余地はありますが、Ipanema
- Dynamics - RS_Base の連動ができあがりました。ここまでくれば、あと一息です。(H16.11.18)
昨年、導入当初は動作上の問題がありましたが、前回の更新以降、基本的な問題はありません。ただし、本体のソフトをバージョンアップしたところ、カセッテの読みとり中に画面上の操作を行うとフリーズする問題が発生し、現状ではスキャン終了まで操作しないことで回避しています。そろそろ解決してくれるかな。(H17.1.13)
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お問い合わせは
西華産業のHPへどうぞ。
ちなみに本体定価690万円らしいですが、DICOMソフト、液晶モニタを加えての価格設定が見物です。
気になる実売価格はいくらになるのでしょうか。
Q&A
何人かの方からメールをいただきました。
分かる範囲でお答えしますが、メーカーとは別ですので、将来にわたって正しいのか、不明です。
なお、本HPの内容は、製品の宣伝を目的としたものではありません。
実績のあるメーカーとの差はまだまだあると思います。
私としては、より低コストで良質のものを導入できればと思い、現在はその価値がある製品かのテスト中と考えています。
この数ヶ月で、電子カルテとの連動なども含めて、いろいろな要望を出しております。
それらを総合的に評価して、みなさんにユーザーサイドの情報を提供できれば、と思っています。
Q1:フィルムへのプリントは可能か?
プリンターも用意されていますが、とても高価でした。ソニー製\300万(定価)くらいするそうです。
診療所でもプリンターなし、つまりフィルムレスを目指したらいかがでしょうか。
プリンターなしでの販売可能のようです。
西華のパンフレットには、ネットでデータを送信し、プリントしてもらうサービスがあるようですね。
Q2:サーバーソフトは必要か?
どうも無料のDICOMソフトでは無理のようです。
通信機能が必要となりますので、有料、それも数十万するかもしれません。
ただ、西華産業として標準添付を検討中のようで、無償提供ならうれしいですね。
ちなみに、標準のソフトはSMSviewerですが、
RS_Baseとの連動を行うRSreciever(\52500)を使うとDICOMファイルの受信と同時に
DICOMファイルのJPEG変換から、RS_Baseへのファイリングまで行うことが可能です。
Q3:購入価格は?
代理店(GEなど)が販売、メンテナンスをするようですので、一定しない可能性があります。
Q4:画像ファイルの大きさは
DICOMファイルで約9メガでした。
JPEG変換すると12ビットから8ビットへ階調変換しますが、数百キロバイト程度です。
サンプルはもう少し画質を落としてあります。
Q5:液晶モニターはいくらくらいしますか?
現在、3メガのモノクロ液晶モニターも発売されていますが、100万円でもとても手が届かない価格のようです。
下を見れば1メガ程度のものもあるようですが、それでも数十万くらいでしょうか。
つまりパソコンのカラー液晶20インチとは全く違ってきます。
私自身、何を購入すべきか、我慢すべきか、まったく決まっていない状況です。
新医療2003年9月号にモニター一覧が掲載されています。
(H16.3.12)
使用感など個人的に聞きたい場合はこちらへどうぞ。
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