大 垣 祭 り



大垣祭り

大垣市西外側町、八幡神社の例祭です。
毎年五月十五日を本祭りとして行われていましたが最近、十五日の前の土曜・日曜日に行われるようになりました。
子供のころは学校が休みになるのが楽しみでした。

正保四年(1647)から五年にかけて八幡神社が改築された折、大垣十:ケ村が山車を作って行列したのが始まりです。

祭りの目玉となる山車は、97年までは九輌が、からくり人形などを披露していました。
97年からは戦災で焼失していた本町の相生山車が加わり十輌が町を巡行します.。

昭和46年に県重要民族資料指定になっています.。
夜宮では山車の提灯に灯が入り、本祭りには御輿(みこし)も出ます.。

八幡神社前は基より、市の繁華街に数多くの屋台が出てにぎわいます.。



豪華・絢爛大垣の山車十輌を簡単に紹介します.。



 
神楽山車

大黒山車、恵比寿山車と同じく、大垣藩主戸田氏西公から下賜されたもので、常に行列の先頭を行きます.。

二体の人形は、山車の中から人が棒で操作します.。

本町・中町・新町が年々交代して曳きます。


 大黒山車

ふくよかにほほえむ大黒様を乗せた、この山車は運慶の作といわれている.。
昔、この山車を曳く当番の町は「鼠は大黒天の使いだから殺さない」という風習があった.。

俵町・竹島町・魚屋町が年々交代して曳きます.。



  恵比寿山車

恵比寿福神は左甚五郎作と言われています.。
恵比寿福神の顔面のはげたところを塗り替えようとしたら、火を吹いたという伝承があります.。

伝馬町・岐阜町・船町・宮町が年々交代して曳きます.。






  菅原山車

別名は天神山車。
童子の人形は二体で、毛筆を持った童子が、一方の童子の持った紙に文字を書くからくりです。

動物画は大橋翠石の作です.。

新町が曳きます。


  鯰山車

別名は道外坊山車。
頭巾をかぶった人形(道外坊)が瓢箪をふりかざして鯰を押さえようとする姿をからくりで表現しています.。

からくりは大垣の郷土玩具「鯰押さえ」のヒントになったとも言われています。

魚屋町が曳きます.。


 榊山車

榊と神鏡が飾られています。アメノウズメノミコト人形が、白木台の上の鈴と榊を取り神楽を舞うからくりです。

竹島町が曳きます。



 玉の井山車

赤坂金生山の石を運ぶ車を改造したものといわれています.。
その後、玉の井山車と改称され、少女舞踏の山車となりました.。

船町が曳きます。




 松竹山車

別名は弁天山車
子供の舞踏とからくりを併用しています.。
人形は縄で操られ、ウサギに変化してから餅をつき始めます.。

伝馬町が曳きます。



 愛宕山車

神功皇后の三韓の役の凱旋を型取ったものです。
竹内宿祢(すくね)が舞い、神官が持つ箱が開く。
鳩が現れて豆を拾う様子をからくりで表現されています.。

岐阜町が曳きます。

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 相生山車

別名は高砂山車。
戦災で焼失していたが復活しました。.
屋台人形は尉(じょう)と姥(うば)です。
本山車の人形は住吉明神で前山車の人形は紙主友成です。
瞬時に帆掛け船に変わります。

本町が曳きます。

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