輪之内町立輪之内中学校
片野 孝行 教諭
テーマ
「かかわり合いの中で共に高め合う生徒の育成」
〜かかわり合いを生み出す学級活動のあり方〜
輪之内中学校の教育目標
学校の教育目標「ひとりだちのできる生徒〜自ら考え,正しく判断して主体的に行動する生徒〜」
めざす学校の姿「誇りと自信にあふれる学校 校訓『開拓精神』」
主題設定に関わって
たいへん落ち着いた学校。1年生より2年生,2年生より3年生になるにしたがって,自分に誇りや自信をもち,学級や学年の中で自分の力を思い切って出せるという姿が生まれている。そんな生徒たちを鍛えて,もっと社会で生きていく力を高めていく必要があるととらえて,これからも特別活動を中心に研究をしていこうと考えている。
自分の役割に責任をもって取り組むことができる生徒は多い。また,一生懸命仲間と共に行事を成功させようとする生徒が多い。その一方で,自分のためには動くことができても,他者のためには積極的に動くことができないという弱さをもつ生徒もいる。また,生徒同士が本音を言い合って,よりよい学級や学年を目指していこうとする力に弱さがある。こういった弱さを克服するためには,生徒が互いのことをよく理解し合い,互いに働きかけ合える関係にならなければならないと考えている。つまり生徒同士のかかわり合いの姿を生み出していく。
「かかわり合う力」を高めるために,行事や日常生活における様々な取り組みの場を与えてきた。生徒がまず思いを露出する姿を生み出し,互いを理解できることが「かかわり合う力」につながり,その積み上げが行動につながると考えて研究をしてきた。そして,学級活動などの話し合いをどのように仕組んでいくことが生徒の本音や思いを露出させることになるのかという実践を積んできた。
そこで,本年度も研究主題を「かかわり合いの中で共に高め合う生徒の育成〜かかわり合いを生み出す学級活動のあり方〜」として,日常生活の中で学年や学級の活動の場面をとらえ,特別活動を通して自己の生き方を考え,他者の思いを理解しながら積極的にかかわり合う生徒の育成を目指すための話し合いの進め方や,互いの思いを露出,理解させる手立てや教師の指導についての実践を積み上げていくことにした。
研究仮説
「個の高まりを全体へ広める意図的な指導を段階的に仕組んでいけば,かかわり合い,共に高め合う生徒の育成ができる。」
研究内容
1 意図的にかかわり合いを生み出す指導計画のあり方
2 かかわり合いを生かした指導・援助の工夫
3 よさを感じ,満足感を生み出すための資料のあり方
研究内容1に関わって
重点となる行事を行うにあたって,いつも次のような3つの話し合いの場を設けることによって,行事に向かうようにしている。
願いをもつ場では
高め合う場(中間反省)では
確かめる場(行事後の反省)で
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