
擬似餌の玉手箱トップ>FishingReport>2008年2月
天気:晴れ 水温:9.0℃ pH:不明
釣果:0匹
昨日に続き強風が吹き荒れ、国内のアチコチでは風による被害が発生したらしい。昨晩は台風並みの中でよくまぁ釣りをしたなと我ながら関心する。今日も日中はずっと強風が続いたので釣りはパスする予定だったが、晩飯を食べた頃から穏やかになってきた。「試しに行ってみるかぁ」って感じで、車を走らせ釣り場に到着。街中で感じていたより強い風が吹いていたが、昨晩に比べれば遥かに穏やかなので直ぐにキャストを開始した。
東の空にポッカリと浮かび上がった黄色い月を見ながら、誰もいない釣り場で竿を振る。水温は9℃しかなく、周囲に魚っ気もないのだがバチ抜けが始まっている。流れてくるゴカイ類の数は少なく、耳を澄ませても吸い込むような捕食音は聞こえてこない。持参したルアーをアレコレ試すがワンチャンスもなくギブアップ。この時期は天候、水温が安定していないので釣果のアタリハズレが大きい。ちょっと今年は難しいな。
天気:晴れ後曇り 水温:12.0℃ pH:不明
釣果:0匹
爆風の中、夕マヅメ狙いの釣行。関東地方は春一番が吹き荒れたとニュースで流れていた。急速に発達した低気圧が太平洋岸を北上し、西高東低の完璧な冬型気圧配置。前日の暖かさはウソのよう。今宵は「"爆風"とはまさにこのことを言うのだろう」と思うくらいガンガン吹き荒れている。ガランとした釣り場で、風に負けないようにと踏ん張ってキャストを開始。追い風に乗って鉄板系バイブのサスケブレードがブッ飛んでゆく。普段だったら、少しずつ移動して魚の潜む場所を探すのだが、余りの風の強さに立っているのが精一杯。魚を探そうなんて気も起こらず、ひたすら寒さに耐えるだけの荒行のような感じ。10分もしない内に指先が凍りそうになってきた。
涙目になりながらキャストを続けること1時間半、ワンチャンスもなくへこたれている時に相棒Sが登場。使い捨てカイロを6個も体に貼り付けているにも関わらず、この頃には体の芯から冷え切っていた。堪らず車へ戻り、もう1個追加して寒さを凌ぐ。久しぶりに一緒に竿を振るので、このころの釣果情報を交換をしながらキャストを続けた。体感温度はメチャ低いのだが水温は12℃もある。水面は激しく波立っていたが、注意深く水中を見ていると案の定、バチ抜けをしていた。「バチ抜けしていればチャンスがあるかも」と精一杯頑張ったのだが、相棒Sと共に玉砕。鼻を垂らしながら愛車に逃げ戻った。
天気:晴れ後曇り 水温:12.0℃ pH:不明
釣果:0〜2匹(スズキ、黒鯛)
無風で暖かな夜。「こんな日は釣れないんだよねぇ」などと、独り言を言いながら釣り場に足を運んだ。到着したのはメジャーポイント。ある程度の覚悟はしていたのだが、平日の夜だというのに先行者が6人もいた。この状況に目眩を感じながらも、足場を確保しキャストをスタート。開始30分を経過した頃から、バラバラと釣り人が帰ってゆく。勿論、皆さん獲物はなかったようだ。無風で流れも穏やかなため、水面の様子がはっきり判る。全く魚っ気がないので諦め気分で竿を振っていると、突然目の前で大きなモジリがあり小魚が四方に逃げ回った。
私のルアーには反応しないが、近くにスズキが潜んでいるのは確実。モジリがあった場所の周囲を集中的に攻め立てたがコツリともアタリはなかった。気がつけば、釣り人は私と少し離れた所で竿を振る1人のみ。彼が帰り際に、「黒鯛、欲しいですか?」と声を掛けてきた。「えっ?」と振り返り、彼の手元を見ると大きな黒鯛を持っている。サイズは45cm。聞けば、この魚の前にスズキも1本上げたとのこと・・・。バチ抜けが始まり、ゴカイ類が流れてきた時に魚の活性が僅かの間だけ高まった様子。
他人が釣った魚だが、姿を見てしまったので釣り場に1人残って懸命に竿を振る。ヤルキスティックを試すが、このルアーを使えば使うほどヤル気が失せてゆく気がするのは私だけか? 反応がないのでワンダースリムに交換。暫くキャスト&リトリーブ繰り返していると、フックにゴカイ類が絡まり始めた。その量は次第に増え、気がつけばフックはゴカイの房掛け状態、ウンゲロミミズって感じだ。このままポイントに投げ込んでエサ釣りをした方が釣れそうな気もするが、ルアーで魚を釣るために来たのだからそうもいかない。因みにこのエリアのゴカイ類は、硬くて針持ちが良い朝鮮半島産の物とは違い、柔らかくて潰れ易く、汁が大量に出るジューシーなヤツ。極力触りたくないのだが、手で取るしかない。ルアーをピックアップする度に、「うげぇぇ〜」とうめきながら我慢して取り除く。
暫く粘ってはみるものの、ワンチャンスもないまま時間だけが過ぎてゆく。バチ抜けシーズンは、「ゴカイ類の流れ始めの30分間が勝負」だと昔から思っているが、今回は見事にその時合を逃してしまったようだ。この時期は"バチ抜け対応ルアー"という言葉に惑わされ、偏ったルアーに頼りがちだが、実際はタイミングの方が大切なハズ。まだまだ修行が足りないと反省しながら納竿となった。
天気:晴れ 水温:9.5℃ pH:不明
釣果:0匹
3日連続の釣行。ザブラバイブ、レアフォース、ニョロニョロを試すが反応がない。リトリーブを繰り返している間、「ジュボッ」という控えめな吸い込み系の捕食音を聞いたので近くにスズキがいるハズ。しかし、期待すれどもチャンスは訪れない。「こうなったら片っ端からルアーを試すしかない」と少しずつ移動しながらワンダースリム、フラッタースティック、ブーツ140、タイダルなどを次々に投入。
魚からの反応がないのは気になるが、それ以上に気になったのは、リトリーブ時におけるステラ3000のシャリシャリ音。昨年5月に修理したばかりだが、またしても発生した。「高額リールだからノーメンテナンスで故障知らず」ってワケにはならないのが辛いところ。もう少し安いリールを「使い捨て」と割り切って使った方が、維持コストは抑えられるのかも。結局、3時間キッチリと竿を振り続けてノーバイトで降参となった。
2008/2/17 県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:9.0℃ pH:不明
釣果:2匹(スズキ)
昨日の感動を再び・・・と釣り場に足を運びキャストを開始した。メチャ寒かったので今宵は足先と腕、背中に合計6個の使い捨てカイロを装備。これぐらい贅沢にカイロを使えば、寒空の中でキャストをしていても平気なことに改めて気がつく。かじかむ指先に暖かい血が流れ込むようにするために、カイロを張る場所をアレコレと工夫。万全の体制で挑んだ。
先ずは昨日の功労者であるザブラバイブの連射。全く反応がないので、持参したルアーを片っ端から試し始めた。答えを出すまでに2時間が経過。ソルティープラッガーを曲げたのは57cmのスズキ、ヒットルアーはニョロニョロだった。「やはりこの時期は、この手の細身系ルアーが強いのか?」と自問自答しながら2匹目を探す。ニョロニョロには反応がなくなったので、少しずつ移動しながらKo130s、コモモ・スリム、ワンダースリム、蝦夷ミノーなどを試しながらキャストし続けた。
2匹目(60cm)が咥えたルアーはフラッタースティック。このルアーは10cmで20gあるので飛距離が伸び、適度な引き抵抗があるので使い続けられる点が二重丸。長時間使えば、釣れる確率も高まるわけでおのずと結果も出てくるのだ。因みに、このスズキがヒットした瞬間は全く判らず、ハンドルが重いので「ビニール袋でも拾ったのか?」と首を傾げながらロッドを立ててルアーを回収してきたら、魚が付いていたという状況。ここまでファイトしない魚は珍しく、釣った気がしなかった。その後は、フラッタースティック、ワンダースリムで1バイトずつ取ったのだがフッキングには至らず納竿となった。
2008/2/16 県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:8.5℃ pH:不明
釣果:2匹(スズキ)
早めの晩飯を食べて釣り場に到着。先行者に挨拶をして少し離れた場所に陣取り、滅多に使わないザブラバイブをブン投げる。このルアーは飛行姿勢が悪く、飛んで行く際にバタつくところがイマイチ好きになれないのだが、高活性の魚を探すため着水同時高速リトリーブを試す。開始3投目、リトリーブ中に突然重くなった。生命感が右手に伝わって来るのだが、やたらに重い。少し寄って来たかと思うと、再び一気にラインを引きずり出されステラ3000のドラグがチチチチチィ〜と鳴る。相手は巨大ヒラメかエイじゃないかと思うくらいトルクのある引きで、寄せては走られる事を何度か繰り返す。その力強さは、ロッドを支える右腕がだるくなるほど。
数分間費やして足元に寄せた魚を見てびっくり。魚は全く予想していなかったスズキ。しかもデカイ。一度もエラ洗いをしなかったので、頭の中にスズキというイメージはなかったのだ。無事にランディングしてメジャーで測ると、自己最大記録となる90cm。ほっと息をついて、先行者と魚を眺める。頭は非常に大きいのだが、体はガリガリに痩せこけていた。手早く写真を撮り、魚体には殆ど触れないようにしてリリース。ファイト時間が長かったので衰弱しているのではないかと心配したが、元気に泳ぎ去った。データをノートに書きとめながら魚を横たえていた場所を見ると、尾鰭等に寄生する黒いフナムシのようなウオノコバンが落ちていた。拾い上げてじっくり観察すると、以前、オーストラリアのデントリーリバーで釣ったバラマンディに寄生していたSEALICEと呼ぶ寄生虫とそっくりだった。
魚を無事にリリースをして、キャストを再開してからスーパーランカーを仕留めた実感が沸いてきた。本当は声に出してHEROESのヒロ・ナカムラのように「ヤッター!」と叫びたかったが、グッと堪えてつぶやくだけにした。「ブツ持ち写真を撮れば良かったかな?」「重さを量れば良かったかな?」などと後になって色々な想いが駆け巡ったが、その時は兎に角、魚を無事に水の中に返す事で頭の中が一杯だった。90cmという事は、生まれてから少なくとも8年、もしかしたら10年くらい経っているかもしれない。そして来年になればメーターオーバーに育つかもしれない希少な魚なのだから。
開始10分程で滅多に釣る事が出来ない巨魚を仕留めたので、2匹目を期待してザブラバイブを投げていると再びバイト。しかし、フッキングには至らずガクリとうな垂れる。そうそう何匹も釣れる魚ではないがリトリーブを繰り返していると、1時間半後に再びチャンス到来。ニョロニョロのスローリトリーブに50cmが躍り出た。このサイズの魚なら、かなり群れている可能性がある。周囲を丹念に探っていると、またもやバイト。しかし、これはフッキングには至らず空振り。3匹目を狙って粘り強くキャスト&リトリーブ繰り返したが、後は続かず納竿。女子フィギュアスケートの四大陸選手権に出場する安藤選手と浅田選手の滑りを見るため家路に急いだ。
天気:晴れ後曇り 水温:12.5℃ pH:不明
釣果:0匹
夕マヅメからのスタート。使い捨てカイロを両足先と両腕に貼り、寒さ対策は万全。釣り場に釣り人は1人もおらず完全貸し切り状態。魚が釣れていれば情報が流れてドドッと釣り人が押し寄せて来るのだが、魚が釣れていない上にグッと冷え込んでいるので人っ子一人いない。コツリともアタリがないまま1時間が経過した頃、遠くの方から雨音のような水面を叩く激しい音が聞こえてきた。思わず空を見上げ雲行きを伺うが、雲はなく星がきらめいている。ウやカモの大群が水面で羽ばたいているワケでもないので不思議に思っていると、その音が徐々に近づいてきた。水面を良く見ると無数のベイトが帯状になり、ザザザザァと水面を叩きながら移動していた。
このベイトの群れの下や後ろには、産卵から戻った大型のスズキ達が付いているハズ。兎に角、群れの近くにルアーを通しチャンスを引き寄せようと、遠投が可能なローリングベイト、ザブラバイブを試すが無反応。続いて、アイマKo130S、バレットDC、蝦夷ミノー、フラッタースティック、コモモスリム・・・持参したルアーを次々に投入すれども、ベイトにゴンゴンと当たるだけで、ルアーを引っ手繰る様なバイトはない。ベイトの大移動は30分も続き、このエリアに相当数のベイトが押し寄せていることが判る。
持てるテクニックを駆使して、ひたすらキャスト&リトリーブを繰り返したがノーバイト。ベイトの大群が過ぎ去った後も、チャンスを期待して粘ったが敗北。後から気がついたが、捕食音は一度も聞こえてこなかったため、もしかしたら本命は不在だったのかもしれない。もう少し水温が上がれば釣果が期待できるのだが、今週は爆弾低気圧の影響で猛烈に冷え込むという気象予報。まだまだ厳しくて渋い釣りが続きそうだ。
天気:晴れ 水温:12.0℃ pH:不明
釣果:0匹
前日の午後から夜通し冷たい雨が降り続いた。天気予報によると回復するとの事だったので、前夜から持参するルアーを厳選し準備を整えておいた。朝早く目が覚めたので、外の様子を伺うと予報どおり天候はスッキリ回復。急いで朝食を食べ釣り場へ向かった。水温を測りながら、徐々に明るくなってきている周囲の様子を伺う。水面に魚っ気は全くないのだが、水鳥が何度も水中に潜り魚を追い掛けている。キャストをしながら足元をじっと見つめていると、1〜2cmのベイトの群れが泳いでいる事に気がついた。
「これは絶対にチャンスがあるぞ」とドキドキ・ワクワクしながらキャストを繰り返す。いつの間にやら1時間が経過。1バイトもなくテンションが徐々に低下してきた。そもそも人間の集中力はそんなに長時間続くものではない。太陽が上がってきてもシンシンと冷えてくるので、リトリーブをしながら体を動かす。こんな時は女性の間でブームになっている美腰エクスサイズ"腰回し"が良い。インナーマッスルを無理なく鍛え、ウエストをぐっと引き締める効果があるらしい。腰をゆっくりグルグル回しながらリトリーブをするのは結構コツがいるのだが、慣れてくるとルアーに怪しげなアクションが加わりイイ感じになる。ただし、人目がある場所で釣りをしながら腰を回していると、変な目で見られるのは間違いないので要注意だ。
昨年開催した「ぎじたまシーバスダービー」の事務局テントに現れた人懐っこいブラジル人と再会したので暫く雑談をする。昔からリオのカーニバルやアマゾン川での釣りなど非常に興味があるのだが、地球の裏側へ行くのに片道30時間ぐらい掛かるとのこと。30時間掛けてもきっと行く価値があるのだろうが、行動に移せない自分が寂しい・・・。彼と別れた後は少しずつ移動しながらキャストを繰り返したが、ワンチャンスもなくギブアップとなった。
夕マヅメから再チャレンジ。先行者に挨拶をしたが、そっけない態度。後から来た人間が先行者の邪魔をしては申し訳ないので、十分距離を取ってキャストを開始する。全く釣れる気配がないまま1時間が経過。先行者も帰り、貸し切り状態になったので、少しずつ移動しながらキャストを繰り返しているとゴツンとバイト。久々の感触だったので思わず体が反応し、竿をしゃくってアワセを入れてしまい大失敗。アワセを入れた瞬間、水面にルアーがビュンと飛び出し波紋が広がった。希少なワンチャンスを物に出来ず、ガックリとうな垂れる。因みに、ヒットルアーはストームブランドの新商品フラッタースティック。このルアーは重量があって飛距離が伸び、適度に引き抵抗も感じられるので、長時間使い続けられるリップレスミノーであることが嬉しい。更なるチャンスを期待して竿を振り続けたが、思いは届かず午後10時過ぎにギブアップとなった。
天気:晴れ 水温:11.5℃ pH:不明
釣果:0〜1匹(スズキ)
1月は見事に5連敗を記録し、ツルツルボウズ状態。昨年よりも明らかに水温が低いためシーズンインが遅れることは予想していたが、まさかここまで引きずるとは・・・。「2月に入れば魚が戻ってきて、チャンスが増えるだろう」「デカイ魚が先に戻ってくるから、釣れればデカイぞぉ」と期待し、釣行出来るタイミングを伺っていた。仕事が早く終わった前夜、負の連鎖を断ち切ろうとタックルを愛車に積み込み、出動しようとしたらエンジンが掛からない。これまでバッテリーを頻繁に充電しながら騙し騙し使っていたが、夜の釣り場でエンジンが再始動出来なかった時の事を考え釣行を諦めたのだ。
今日はお世話になっている整備工場へ車を持ち込み、2個もある大きなバッテリーを潔く交換してリフレッシュ。準備万端整え、晩飯をしっかり食べて釣り場へ向かった。暫く水面を眺めて水のヨレている場所を探しキャストを開始。水面に魚っ気はないが、稀にボラが跳ねる。跳ねる場所はフルキャストでも届かないような遥か向こう。開始1時間が経過・・・ルアーへ全く反応がないため、足元をライトで照らすとカニや小魚がチラホラ見える。水の中は生命感が溢れ、既に春が訪れている様子。強まる風に気持ちが何度も萎えそうになりつつ、「粘っていればチャンスが訪れるだろう」と自分に言い聞かせてキャストを重ねる。
釣りの女神が微笑んだのは、私ではなく後から釣り場にやってきた初心者の2人組。周囲をキョロキョロ見渡しながらキャストをしていると、彼らの前で水面がバシャバシャしている。横目で様子を見ていると、苦労しながらも無事にキャッチ。近寄って魚を見せてもらうと、胴周りが太いデップリとしたスズキ。彼が生涯初めて釣った魚は堂々の70cm、きっと記憶に残る魚になるだろう。「きっと、こっちにも魚が回って来るぞぉ」と期待を込めてキャストを重ねたが、コツリともアタリはない。持参した数々のルアーを使い、広範囲に探ったがワンチャンスもなくギブアップなった。
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