
トップ>FishingReport>2010年8月
天気:晴れ 水温:29.5~30.5℃ pH:不明
釣果:0匹
夕マヅメからの釣行。ベイトの群れがチラチラ見えるので期待を込めて釣り場に立つ。満潮に向かい水位が徐々に上昇中。ベストタイミングでポイントに入れたので気合を入れて竿を振り始めた。スタートはスイカ色のド派手なフェイキードッグDSから。全く反応がないのでポップライダーとTDポッパーでポッピングしまくり。トップに反応がないので、ちょっと沈めて誘いを掛けようと、グリフォンゼロ、デッドフロート8を投入。周囲にベイトはいれども、期待したボイルは一度もなく、次々に試すルアーにも反応はない。
最後の手段で、ボックスの中に隠し持っているワンダーに手を出したが、コツリともアタリはなかった。試しに水温を測ってみると、30℃を超えている。「こりゃダメだ~」と、ギブアップ宣言。タックル一式を車に積み込み、ウェーダーを履いたまま運転席に座って、次の場所へとハンドルを切る。夕暮れ時のプライムタイムに走りこんだ釣り場には、誰一人もいない。一年中通して必ず釣り人がいるような場所だが、よほど魚が釣れていないのだろう。貸切状態はホント嬉しいのだが、魚がいなければ意味がない。
ここでもフェイキードッグDSから始め、TDポッパーを投入。ベイトがどこかに溜まっているハズなので、少しずつ移動しながら魚を探す。期待していたシャローエリアにはベイトの群れが少ないため、流れのある場所を選んでキャストを重ねた。コウモリが飛び回り、ボイルが始まっても不思議ではない時間帯なのだが、それらしき捕食音は聞こえてこない。「もっと塩っ気がある場所へ行くべきだった」と反省したが時既に遅し。キッチリ1時間竿を振ったが、ワンチャンスもなく納竿となった。
2010/8/28 静岡県中部地区の某河川
天気:晴れ 水温:26.8℃ pH:不明
釣果:4匹(スズキ、コイ、フグ)
朝も暗いうちから出発して・・・のハズが、エンジンを始動した時には既に夜が明けていた。一度起きたのだが、グズグズしていたら二度寝してしまったのが悔やまれた。朝日を正面に見据えながら、目を細めてひたすら東に向って車を走らせる。駐車スペースで素早く準備を整え、釣り場に立ったのが午前6時半。竿先にぶら下げたのはGドッグX。前回、この場所を訪れた際にベイトのサイズを確認しておいたので、ピッタリサイズのこのルアーをチョイス。ノーマルのGドッグXは首を振りすぎるので、ソルト用の太軸フックを装着。腹部に板オモリを貼って手を加えた"ぎじたま仕様"を持参した。
開始2投目、シャローエリアを流していると狙いどおりに爆裂ヒット。しかし、直後に派手なエラ洗いをしてGドッグXを吹き飛ばして水中に姿を消した。目測のサイズは50cm程度。大きくはなかったが元気の良いヤツだった。朝イチ、開始早々のヒットだったので、体が反応できなかった事が悲しい。朝イチのチャンスを逃すと、往々にして後を引く。セカンドバイトを期待して周囲を探るが沈黙・・・。少しずつ移動しながらシャローエリアを探っていると、ルアーの後ろを大きな三角波を立てて追尾してくる魚影が見えた。「食え、食え、食え~」と念じていると、シュボッとルアーが吸い込まれた。魚は急激にターンし、一気に走る。ツインパワー2000のドラグ音が周囲に鳴り響き、竿が激しく引き込まれた。こんなファイトをするのは・・・コイしかいない。数分間の死闘の後、足元に横たわったのは、背中は真っ黒、側面が金色に輝く66cmのメタボ体型のコイだった。
今回の狙いはクロダイ、キビレ、そしてスズキ。想定外、いきなりの外道にグッタリとしつつも、ルアーを次々に交換し本命魚を探す。ポップライダー、TDポッパーSW、B太80SRリップ折りチューン、フィード105、クレイジークレイドル、フラットラップ8、ローリングベイト、ZBLシステムミノーF11タイダル。シャローエリア攻略のために持参したルアーを使い倒したが反応がないので、河口域へと場所を移動。前うちでクロダイ、キビレを釣っているエサ釣り師の横に陣取り、ルアーの落とし込みを試す。イガイなイモート、ラパラ・アイスジグで反応がないため、バンジーキャストメタルスプーンに交換。2投目のフォール時にコツッと感触があったので、すかさず合わせるとラインがフワッと風になびいた。なんと一瞬にして、ダブルラインにしたリーダーがスパッと切れた。どうやら魚信ではなかった様子。沈み根にルアーが当たり、カキ殻でラインブレイクをしたようだ。先日購入し、箱から出したばかりの新品ルアーを数分でロスト。しかも、このルアーは既に廃盤になっているので補充が困難な物。一気に気持ちが凹んだ。
何処かにスクールしているだろうメッキアジを探すため、オルビット65SPスライダー、ビコーズ、ラパラ・アイスジグを投げまくったが不発。河口域には魚っ気がないため、上流へと移動する。ベイトがライズしている場所を見つけたので、じっくりと粘ってみる。TDポッパーを投げまくった後、DDパニッシュのトウィッチをためしたが不発。万策尽きた感じが色濃く漂ってきたので、昼飯を食べて木陰で2時間キッチリ休憩をとる。この間、ポイントを休ませるつもりだったが、そこに高校生の2人組がやって来た。彼らは川岸に立ち意味もなく石を投げ、暫くして帰っていった。「どうして人は川原に立つと石を投げるのだろう・・・」と疑問を抱いていると、今度は子供2人連れのお父さんがやって来た。3人がそれぞれが大小の石を投げ始め水際で遊ぶ。これで狙っていたポイントは壊滅。
ゆっくり昼休みをとった後、下流に移動しキャストを始めると近くに家族4人連れのお父さんが登場。まさか・・・と思っていると、やはり彼らも石を投げ始めた。「釣りをしている横で、石を投げるか~」とあきれるばかり。このエリアは釣り人によるプレッシャーよりも、一般人によるプレッシャーの方が大きい様子。そもそも、こんな場所で釣りをする方が間違っているのかも。
夕マヅメ狙いで気持ちを切り替えてキャストを再開。どうにも苦手なRAポップを試した後にハニートラップ70Sを投入。流れに乗せてスローにリトリーブしているとガツッとヒット。魚はトルクのある猛ダッシュで右へ左へと走り周る。これは明らかにコイのスレ掛かり。周囲の人達の視線をヒシヒシと感じつつ、やっとの思いで引き寄せたコイは丸々と太った70cmだった。中層を探るとコイやボラのスレ掛が連発するので、攻め方を変える。ラパラSFRを投げまくった後、グリフォンゼロを投入。このどちらかのルアーで1匹釣るつもりだったが、ワンチャンスもない。続いてポップライダーでテンポ良く探っていると、チャラ瀬近くでヒット。しかし、全くファイトしない。一気にハンドルを回して引き寄せると、腹をパンパンに膨らませたフグが後部フックに掛かっている。エメラルドグリーンの美しい目をした、この魚は13cmだった。
夕マヅメのプライムタイムでフグを釣って喜んでいてはいけない。気合を入れ直して、TDポッパー、グリフォンゼロ、デッドフロート8を投げまくったが無反応。最後の望みを託してラパラSFRでシャローエリアのボトムを徹底的に探っていると、狙いどおりにヒット。直ぐに水面が割れてエラ洗いをした。やや強引に引き寄せたスズキは、50cmの色黒いヤツだった。コイツを釣り上げた時には、周囲にエビ・カニの臭いが立ち込めた。どうやら小魚を食べているのではなく、甲殻類を食べていたようだ。更なる追加を求めてラパラSFRを投げまくったが不発。最後にプロップダーター80を引き回して、午後8時半にギブアップした。
2010/8/21 静岡県中部地区の某河川
天気:晴れ時々曇り 水温:29.0℃ pH:不明
釣果:2匹(スズキ、メッキ)
この4月から職場が藤枝になっている。日々の仕事では車で志太榛原地域内を走り回っているのだが、幾つか気になっている場所がある。今日はその内の1か所で突然釣りに目覚めてしまった職場の後輩Nと朝から竿を振ることにした。国道1号線バイパスをのんびり走ったつもりだったが、待ち合わせ時間よりも随分早く釣り場に到着してしまった。同行者を待つ時間がもったいないので、準備を整えて一足先に釣りを始める。活性が高い魚を探すにはポッパーが一番。TDポッパーSWを竿先にぶら下げ、様子が全く判っていない場所で魚を探す。とっても良さげな中洲は不発に終わり、次に探査するエリアを見極めている時に後輩Nが登場した。彼とは少し距離を取って、効率よく魚を探す。
堰堤沿いを歩いているとボラの群れの中にクロダイが混じって泳いでいるのを目撃。日頃、地元エリアではこのような光景を見ることはないので新鮮な驚きを味わう。近くで磯ガニを使ってクロダイ、キビレを狙っているおっちゃんに様子を聞くと、40cm弱のキビレを2枚上げたと言う。ストリンガーにぶら下がった魚を拝見すると、それはもう見事な体格のキビレ。「ルアーでも時々釣れるみたいだよ」との話を聞いて、鼻息荒くキャスト&リトリーブを繰り返したがコツリともアタリはない。
おっちゃんに教えてもらった魚が居付いている場所でルアーを引いていると、時折、小さな魚が追尾して来ることに気が付いた。ルアーサイズをダウンし、ワンダー、ミニファットラップ、ラパラCD5、アスリートピンテールなどアレコレと投入する。当初、クロダイやキビレの子供だと思っていたが、連続トウィッチのスピード上げてもルアーにジャレ付いて来たのでメッキと判断。炎天下、水分補給をして一服した後、再スタートするとすぐさまビコーズが引っ手繰られた。開始4時間経って、やっと釣れたのが15cmのメッキ。サイズには難があったが、今日はボウズを覚悟していたので一安心。写真を撮っていると、すぐ横ではおっちゃんが竿を弓なりに曲げて良型のキビレを上げた。このエリア内にはホレボレするようなイイ魚がいるようなのだが、私達のルアーには反応しない。貝やカニを主に食べているようで、小魚をイメージしているミノーには反応しないようだ。その後、メッキを1匹バラして午前の部は終了。
某大手チェーン店に滑り込み、店長お勧めの激辛ニンニク醤油ラーメンで空腹を満たした後、再び釣り場に戻り魚を探す。午前中は塩分濃度が高い下流域をチェックしたので、午後は上流へ上がる。水位が徐々に上昇する中、後輩Nから「シーバスを釣りました」との入電があった。どうやら、私がルアーを撃っても反応が得られなかった流れの強い場所で、生涯2匹目となる35cmのスズキをキャッチした様子。ヒットルアーは彼のお気に入り3Dポッパーだった。その数分後、私の横で竿を振っていた家族連れのお兄さんが50cm程のスズキをミノーでキャッチ。羨ましげに横目で見ながら投げた私のTDポッパーSWにも爆裂ヒット。チャラ瀬の中で何度もエラ洗いを繰り返し、大暴れしたスズキ(50cm)は色黒で妙に生臭いヤツだった。
後輩Nには更に上流を探ってもらい、私は潮変わりを待ちながら日陰でくつろぎつつ竿を振る。私が陣取るこの場所は河川の合流点であり、コイやボラなどがたむろっている一級ポイント。潮が下がり、流れが出てくれば必ずルアーに反応する魚が動くハズ。その時を待って、体力を温存しておいたのだが、水位が下がり始めても全く活性は上がらない。ZBLシステムミノー9Fタイダル、デッドフロート8、エスフォー7、Dコンタクト、フラットラップ8、ライジングミノー、ポップライダー、プロップダーターなど、トップやシャロー系のルアーをメインにアレコレ試すがいずれも不発だった。
上流域には見切りをつけ、後輩Nと下りながら竿を振っていると、彼のド派手なカラーのポッパー、バックファイヤーにヒット。ドタバタと魚とのやり取りをしている彼に落ち着くように声を掛け、魚を上げる場所をアドバイスする。多分、本人以上にドキドキしながら魚とのやりとりをしている姿を見守っていると、無事に36cmのスズキをキャッチ。サイズは小振りだったが、中々のファイトを繰り返していた。「シーバスはこれまで、ポッパーでしか釣ったことがないや~」と何気なくコメントする彼。確かにその通りなのだが、長年スズキを狙っていても、トップで釣った経験がある人は極限られているに違いない。実は、エキサイティングな釣りを経験してもらうために、彼にはちょっとテクニカルで一般的ではない釣り方を紹介しているのだ。
夕マヅメ、更なる追加を求めてルアーを投げまくり魚を探す。私のスキッターポップにキビレらしき3連続アタックがあったがフッキングには至らない。コイやボラがウロウロしている場所ではなく、塩っ気が強い場所で一発勝負をする方法もあったのだが、体力の限界が近づいていた。時計を見るとカレコレ13時間程度、釣りをしている。自宅までの道のりは長く、途中で居眠り事故など起こしてはいけないので納竿。帰路はルアー1個分のお金を払って東名高速を使うことにした。
2010/8/15 静岡県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:25.0~27.0℃ pH:不明
釣果:1匹(キビレ、雷魚)
後輩Nとの待ち合わせ時間より30分程早く釣り場に到着。のんびりと準備をして彼の到着を待つ。時間に正確な彼だが、姿を現さないので心配していると携帯電話が鳴った。近くに来てはいるのだが、道に迷って辿り着けない様子。迷える子羊を電話で釣り場まで誘導。このポイントの攻め方を説明し、2手に分かれて竿を振り始めた。TDポッパーSWのポッピングをしながら彼の様子を見ていると、直ぐに彼の竿が曲がった。今日の本命はキビレ。しかし、3Dポッパーを咥えて水面で激しく暴れたのは・・・何故か雷魚(65cm)だった。
スキッターポッパー、プロップダーター80、ベビーポッパーを試したが反応はない。再びスキッターポップに戻し、少しずつ移動しながらキャストを重ねているとキビレらしきチェイスがあった。しかし、バイトまでには至らず、TDポッパーSWに交換すると直ぐにバイト。折角のチャンスだったが、フッキングには至らずガッカリ。続いて、エスフォー7に交換しキャストを重ねていると、後輩Nが先程釣ったと思われる雷魚が岸際で爆裂バイト。「おおっ~」と驚いていると、雷魚は口をバックリと開けて首を振り、ルアーを吹き飛ばして姿を消した。
持参したルアーをアレコレ試しながら広範囲に探ったが不発。岸に上がって休憩しているとT.Mさんが登場した。暫く雑談を交わした後、彼と分かれて次なる場所へと移動。強い西風が吹き荒れていたため、風を背にして竿を振れる場所に陣取る。タックルをプレアデスPL74LからCPS-892FX-Ti TYPE FAST WATERに持ち替え、使うルアーもサイズアップ。最初に竿先にぶら下げたのは、未だかつて釣れたことのないイマカツのBT122ツイスト。ザックリと探りを入れた後、フラットラップ10で丁寧に探る。
一方、後輩Nは開始早々にラインの高切れで、お気に入りのフィード105をロスト。岸に戻ってリーダーシステムを組み直すがいつまで経っても戻ってこない。竿を再び振り始めたのは、なんとルアーをロストしてから30分も経ってから。もしこの間に時合があったら、彼はとても悔しい思いをしたことだろう。しかし、リーダーシステムを組むのは慣れるしかないので、私が経験していた事と同様に彼も勉強だと思って練習を重ねるしかない。交換したフラットラップ10に反応がないので、久しぶりに持参したコモモを試すと、コツン、コツンとバイト連発。しかし、魚が小さいのかフッキングには至らず正体が確認できないまま、少しして反応がなくなった。粘っても無理っぽかったので、これにて午前の部は終了。昼食を確保するためコンビニに走った。
川を眺めながら食事をした後、釣り場へ突入。西風がいつの間にか南風に変わったのだが、依然として強い風が吹く。河川の流れは弱いが、イイ感じの濁りが入っていたので期待しながらキャストを開始。サーフドライバー、ゾンク120、タイドミノーSLD-S、シュガーディープ、ビーチウォーカーを投げまくってチャンスを伺う。一方、後輩Nはリーダーシステムがうまく出来ていないようで、ノットを結びなおし始めた。納得できるノット完成まで時間を測ってみると、ロスタイムは45分。目の前に活性の高い魚達がいれば、この間に3~4本は釣り上げていたに違いない。
ワンチャンスもないため場所を移動。風が強いのでハニートラップ70Sを投入。スローリトリーブで様子を伺ったが、反応がないためローリングベイトを投入。久しぶりに"ジャカジャカ巻き"を試して反射食いを誘ってみたがこれまた不発。シャローにベイトがいないのを気にしつつ、デッドフロート8を試す。やはりこのルアーにも反応がなく、潮位が変わるまで昼寝をする事にした。
私がウトウトとまどろんでいる間も、後輩Nは竿を振っていた。ぎこちなかったキャスティングフォームは目に見えて格好良くなり、左巻きハンドルにも慣れた様子。連続ポッピングをするための竿さばきも様になっている。時計を確認すると、昼寝をして1時間が経過。丁度、狙っていた水深になってきたので彼と交代で竿を振ることにした。最初に立った場所で数投してみたが、「ここはちょっと違う」という感じがしたので即座に大きく移動。水際に立ち、キャストをすること僅か2投目。ワンダーに力強いバイトがあった。この展開は狙っていたとおり。ルアーを咥えていたのは26cmのキビレ。駆けつけてきた後輩Nにキビレをじっくり見せてリリースした。
キビレが釣れた事はとても嬉しかったのだが・・・またやらかしてしまった。今日はキビレという魚を見たことがない彼に釣らせようと案内していたのに、またしてもガイド役の私が本命の魚を釣ってしまった。ポッパーには反応がないが、ワンダーに反応したので、すかさず彼に手持ちのワンダーを渡す。是非とも彼に釣って欲しかったのだが、私の方がタイムリミット。残念ながら一足先に納竿となった。
2010/8/14 静岡県西部地区の某河川
天気:曇り時々雨 水温:24.0~26.5℃ pH:不明
釣果:4匹(キビレ)
朝イチでの釣行。しかし、予定していた釣り場には先行者の姿があった。邪魔をしては申し訳ないので、次の場所へと車を走らせる。日頃から「1つの河川に最低3か所のポイントを持つようにしよう」と心に決めている。世の中で自分ひとりが釣りをしているワケではないので、どこかで他の釣り人とバッティングするのは致し方ないこと。こんな時にプランB、プランCを常に持っていないと、コンスタントに釣果を上げることは出来ないのだ。ハンドルを握りながら、頭の中で次々とポイントを思い描き、この時間の潮位と照らし合わせて行く先を決めた。
釣り場に立ちキャストを開始すると、直ぐ横でボイルが起きてベイトが飛び散った。選んだポイントに間違いはなかったようで、ベイトを追っていた主を仕留めるため飛豚73プロップを投入する。このルアー、昨年から使い出したのだが魚種を選ばず良く釣れる。泳がせてみると、決して良いアクションだとは言えないのだが、何故か魚が反応するのだ。自信を持ってボイルが起きた場所に何度も繰り返しルアーを通すが、残念ながら私の気持ちばかりがカラ回り。
ルアーをTDポッパーSWに交換し、周辺を探っているとスポッとルアーが水中に引き込まれた。力強い引き込み方から、相手はキビレだと推測。顔を見たかったので慎重に対処したのだが、魚が横に走った際にフックオフ。すぐさまルアーを回収し、ヒットした周辺をポッピングすると再びバイト。活性が高い魚がいるようで、気持ちも高まったのだがこの魚もフックオフ。さすがに、これには頭を抱えた。2度もハリ掛かりしたので3度目はないだろうと、諦め気分でポッピングしていると直ぐにチャンス到来。今度はバッチリとフッキングが決まり、ヒレの黄色が鮮やかなキビレ(33cm)をキャッチした。
開始30分程で1匹キャッチし、2匹バラシ。今日はTDポッパーSWに反応するので、嬉しくなってポッピングしまくる。少しずつ移動しながら探っていると、またしてもチャンス到来。パックリとルアーを咥えていたのは、一回り大きな35cmのキビレだった。まだ他にも魚がいそうだったので、ポッピングを続けていると相次いでルアーにバイトしてくる。確実にフッキングが決まったハズなのにファイト中にフックオフを繰り替えし、度々ガックリと肩を落とす。明らかにデカイと思われた魚は、見事に太軸フックを伸ばして逃げ去った。
水位が急上昇し、流れが止まると魚の反応が止まった。Dコンタクト、スキッターポップを引きまくったが不発。気分転換に車に乗り込み、他のポイントの様子を伺ったが、魚っ気が全くないため再び元の場所へ戻った。3Dポッパーから始め、プロップダーター80を投げまくったが反応はない。西風が徐々に強まる中、魚の反応がパタリと途絶えたので一旦納竿とした。
夕マヅメからの再釣行。チリチリと音がするラトルとエビの足やヒゲを模したシリコンラバースカートが可愛らしいポップンシュリンプから始める。一通り周囲を探ったが反応がないので、スキッターポップ、デッドフロート8、エスフォー7、TDポッパーSW、TDポッパー、コンバットクランクSSRなど、釣れそうなルアーをアレコレ投入する。ベイトが動き始めたところで単発のボイルが発生。ルアーをフラットラップ8に交換し、丁寧に探っているとコツリとアタリがあった。確かに魚っぽいのだが、ハンドルは軽々と巻ける。ゴミを釣ったような感触があり、水面を白っぽい物体が滑ってきた。良く見るとキビレ。サイズは僅かに13cmしかないチビッコだったが、黄色いヒレが印象的であった。明らかにボイルをおこした張本人ではないのだが、一匹は一匹。写真を撮って即座にリリースした。
このサイズがいるのなら、ワンダーを使えば一網打尽・・・そんな"悪魔の心の声"に突き動かされ、ボックスの中からお気に入りのRHカラーを取り出した。投げること10分、ガッチリとルアーを咥え力強いファイトを繰り返した30cmのキビレをキャッチした。まだまだ魚は周囲にいる様子。突然、ツインパワー2000のドラグが唸ってラインが滑り出し、魚が横に走る。この鋭い引きはキビレ。サイズが大きかったので慎重にやり取りをしようと思っていた矢先にフックオフ。明らかに華奢なフックでは対処が出来なかった。更なる追加を求めてキャストを繰り返したが沈黙。僅か30分間に突然活性が高まり、パタリと反応がなくなってしまう。この短い時合に合わせて釣りが出来ないと、泣きを見るからタイミングはホント重要だ。
2010/8/8 静岡県西部地区の某河川
天気:曇り時々雨 水温:25.0~26.5℃ pH:不明
釣果:2匹(スズキ、ニゴイ、ナマズ)
小雨が降る早朝、職場の後輩Nとの待ち合わせ場所へ車を走らせた。駐車場で空に架かる虹を見上げながら準備をしていると、後輩の車が滑り込んで来る。頼んでおいた特売40%引きのビーチウォーカー90Sを受け取りつつ、挨拶もソコソコに釣り場へ向う。突然釣りに目覚めてしまった若葉マークの付く彼に、前回と同様にアレコレとレクチャーしながらキャストを始めた。先日の釣りでは、彼の目の前で本命のスズキを釣ってしまい、ガイドとしては大失敗。今日は何としても彼に魚を釣ってもらいたい一心、最優先でポイントにご案内する。
開始1時間が経過した頃、彼のフィード105にバイト。しかし、フッキングが甘かったのか、魚の顔を見ることは出来なかった。暫く周囲を探っていると、私の3Dポッパーにキビレらしきチェイスがあった。即座に彼をこの場に呼んで、使っていたルアーも渡して狙ってもらう。直ぐに投げて活性の高い魚をゲットして欲しかったのだが、ルアー交換に時間が掛かったり、フックや竿先にラインが絡みついたりと、何かと手間取っている様子。当然ながら魚は何処かに消えうせ、辺りは沈黙した。
因みに彼がモゾモゾとルアーを交換している間、私が何回キャスト&リトリーブしているか数えてみたら・・・何と7回。ルアー釣りは、ルアーを水の中に入れて動かさなければ魚は釣れない。キャストを繰り返す手数の多さがヒットチャンスを増やす事に結び付くものと思っているので、この7回の差はとても大きいのである。アドバイスをしながら彼の横でキャストを重ねているとDコンタクト63にガツッとヒット。「またしても、やらかしてしまった~」と反省しながらも、何がヒットしたのか判らずドキドキしながら魚を引き寄せる。魚体は水中で銀色に輝いているが、エラ洗いをしないのでスズキではなさそう。少しして、足元に横たわった魚は58cmのニゴイだった。
その後、2時間半の間、魚との出会いは全くなく午前の部は終了。コンビニで買い物をして、次なる釣り場でポイント全体を眺めながら昼食を食べる。具体的に何処から攻めるか、ルアーは何を使うかなどをレクチャーした後、後輩Nがスゴイスプラッシュをキャスト。着水後、ポッピングを数回した時に銀色に輝くスズキが身を乗り出し、ルアーを激しく弾き飛ばした。1投目で狙いどおりにいきなり魚が出たので、2人とも一気にボルテージアップ。すぐさま彼にフォローを入れてもらうと、またしても爆裂ヒット。今度はフッキングが決まり、強い流れの中でスズキが抗う。彼が生涯初めて手にしたスズキは44cmのフッコサイズ。しかし、「釣れちゃった魚」ではなく、確かに「狙って釣った魚」なのだ。彼にとっては、記憶に残る1匹になったに違いない。
彼がスズキを釣り上げた直後に、土砂降りの雨。一瞬にしてズブ濡れになり、慌てて車中に逃げ込んだ。30分以上、雨宿りをして釣りを再開。釣り場の状況は一転して濁り水が大量に流れ込み、ベイトがざわつきナマズがこれを追い掛けている。こんな状況なら、魚が釣れない訳はない。モンスタージックを試した後、後輩Nが攻めあぐねていたボイルが頻発するピンポイントに3本フックの大きなレッドフィンを送り込んだ。なんと1投目でヒット。やはりこの往年のルアーは強い。確実に魚に口を使わせる魔力が備わっているのである。濁った川の中から引きずり出したスズキは57cm。更なる1匹を求めてキャストを重ねていると、セイゴ級がヒットしたがフッキングミス。魚はいるようだが、プレッシャーを掛け過ぎたようで魚達は沈黙した。
夕マヅメのプライムタイムで魚を求めてラン&ガン。後輩Nが流れ込みでラパラCDを使ってナマズ(55cm)をキャッチ。一方、私はビーフリーズLB-EXS、クレイジークレイドル、TDソルトペンシル、レッドフィンJT、グースを投げまくったがノーバイト。14時間に及ぶ耐久チャレンジが終わった。
2010/8/7 静岡県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:25.8~27.8℃ pH:不明
釣果:2~4匹(スズキ、キビレ、ニゴイ、ウグイ、バス)
暦の上では立秋を迎えた。弱い北風が心地良く吹く中、朝イチから竿を振る。先ずはショアラインシャイナーSL17F-Gから。暫くするとベイトの群れが動き出した。17cmミノーには反応がないので、ルアーをアレコレ変えて様子を伺う。ショアラインシャイナーSL14F-G、サルディナ127F、ビーチウォーカー90S、タイドミノー90S、ロングA14A、ヨレヨレ、ローリングベイト、スキッターポップ、Dコンタクト・・・アタリ針を見つけられないままベイトは姿を消し、いつしか水面は静まり返った。結局、2時間、竿を振り続けたがワンバイトも取れずギブアップ。
車に乗り込み、次の河川に向ってアクセルを踏む。ここでは、TDポッパーSWからスタート。ロングA14Aを試した後に、スキッターポップで様子を伺う。後ろから波を立ててチェイスして来たのは、狙っている魚とは違う60cm程の雷魚。捕食する瞬間を見逃すまいと、偏光サングラス越しに目を凝らしていると、雷魚はポッピングしているスキッターポップを一気に追い抜いた。ルアーを見切ったかと思いきや、雷魚は急ターンして待ち伏せ。向ってくるルアーに対し、大きな捕食音と共に襲い掛かった。ルアーを咥え泳ぎ去る姿を確認してフッキングしたが、大きく首を振られてフックオフ。追い抜きざまにターンしてルアーに襲い掛かる捕食行動には、さすがの私もちょっとビックリ。「魚も馬鹿じゃないなぁ」と感心してしまった。
ポッパーに反応がないので、フラットラップ8に交換。流心の表層をヒラヒラと泳がせていると、ルアーが激しくひったくられた。フラットラップ8を咥えたのは61cmのスズキ。ヒラスズキのように背中が盛り上がった色黒い魚だった。更なる追加を求めて、Dコン各サイズを試した後、ラパラXラップ、TDポッパーSW、3Dポッパー、プロップダーター80を投入し魚を探す。絶対、魚が潜んでいそうなピンポイントを丁寧に探ったつもりだが不発。次の場所へと移動した。
次なる場所では、一発勝負でモンスタージャックから。ボラがいるので、このサイズでも十分食ってくると思うのだが魚の気配はない。グースに交換し、流れの中を探ったが反応はなかった。更に車を走らせ、魚を探す。ビーフリーズLB-EXS、ハニートラップ70S、ビーチウォーカーを投げまくったが、昼前に撃沈した。
夕マヅメ狙いで再び釣行。今度は釣り場を大きく変え、ベイトの動き出しのタイミングを狙って待ち伏せする。昼過ぎに寄った釣具店で購入したDコンタクト72からスタート。反応がないのでポップライダー、スライドスイムミノー85、アスリートF9を相次いで投入していると、直ぐ横で捕食音が響きエビが水面を飛び跳ねて逃げた。Dコンタクト72に戻し、波紋が広がっている場所にルアーを放り込む。エビが跳ねる感じを模してトウィッチをすると、狙いどおりにヒット。スズキかと思いきや、ルアーを咥えたのは28cmの小バスだった。
別の河川で竿を振っている相棒Sにメールを入れると、彼からすかさず返信あり。丁度、同じ頃にキビレを釣ったとのこと。エリアは大きく違っても、釣れるタイミングが同じというのは、とても興味深い。更なる追加を求めてキャストを重ねる。離れた所でボイルはあるのだが、フルキャストしても届かない距離。時間が経てば魚達が近づいて来るかと思いきや、そのまま沈黙してギブアップ。一方、相棒Sはニゴイ2匹とウグイ1匹を追加して終了。彼に見習って、もう少し魚っ気が多い場所を探査する必要がありそうだ。
2010/8/1 静岡県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:24.5℃ pH:不明
釣果:0~3匹(スズキ)
朝霧の中、キャストを開始。ツルミノー110Fから始め、コモモ、SB-120MRF、ハルコ1M-を試す。開始30分程の間で魚が反応しない時は、毎度の事ながら状況が厳しいことが予想される。続けざまにX-120SW、タイドミノースリム140、ビーチウォーカー110Sで広範囲に探りを入れる。今日もまだ濁りは残っているのだが、流れは弱く魚が釣れる気がしない。開始1時間半が経過。ベイトの群れが動き出したが、期待していたボイルは起きない。ルアーサイズを落としてビーフリーズLB-S、アスリートF9のトウィッチで様子を伺ったが、こちらも沈黙した。
キャストを繰り返していると、なんとなくトイレに行きたくなって来た。「どうしようかなぁ、行こうかなぁ」と考えている時に、竿を持つ手にガツンと衝撃が伝わった。ベイトがチラホラ動いているが、流れが全くない状況でのヒットには少々驚く。釣りに集中せず、他の事を考えている時のヒットは結構あるのだ。遅ればせながら、グルリとステラ3000のハンドルを巻いてフックセット完了。魚は小さいようなので一気に引き寄せキャッチ。ビーチウォーカー90Sを咥えていたスズキは46cmだった。不思議なもので、この魚を釣った事で便意は何処かに消えうせてしまった。「トイレに行かなくて良かった~」と心の中で呟く。
少しずつ水位が上昇する中、追加を狙ってキャストを続ける。ビーチウォーカー90Sをエラ洗いで吹き飛ばした魚は60cm前後。TDソルトペンシル、エンゼルキッスの後に投入したローリングベイトで再び魚を逃して悔しい思いをする。エリアの中に活性の高い魚が入ってきたようで、周囲ではボイルが起き始めた。ボイルは小さいので、魚が小さいと判断。Lミノー(改)、Dコンタクト、ビーフリーズLB-S、レンジバイブ等を次々投入したが、当たり針を見つけられないままボイルは沈静化した。
用意してきたサンドウィッチを食べて空腹を満たした後、のんびりくつろぎながら竿を振っていると相棒Sが登場。早朝からの状況を伝えながら、並んで竿を振る。彼とはタイドミノー90Sとビーチウォーカー90Sの違いや、Dコンタクトにおけるサイズ別の使い方など、ちょっとマニアックな会話を交わす。徐々に南風が強まる中、アスリートF9、チャグペッパー、ビーチウォーカー90Sを投入。魚が反応したのはビーチウォーカー90S。サイズは40cmしかなかったが、元気の良い1匹だった。
更なる追加を求めてザ・ファースト、エンゼルキッス、フラッタースティックを投入。強い横風が吹く中、キャストの精度は著しく低下。水面は波立ち、表層ではスズキが反応しないため、少し攻める水深を変えてみる。取り出したのは昨日の功労者であるゾンク120。使い始めて直ぐにヒット。流心の中から引きずり出した魚は60cmだった。やはりゾンク120は河川でも強いルアー。サーフのヒラメ釣りだけで使うのはもったいない。ボックスの中で眠っているようだったら、是非試しに河川で使ってみてもらいたい1本だ。
まだ魚がいそうだったので、2人でアレコレとルアーを投入して反応を伺う。実績のあるタイドミノースリム140、ショアラインシャイナーSL14F-G、ビーチウォーカー110Sを投入したが不発だったので、相棒Sをおいて一足先に納竿した。
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