
2016/11/26〜27 静岡県西部地区のサーフ及び河川(ぎじたまダービーの裏側記録)
午前10時半過ぎ、嫁さんの車と2台で実家に向った。テントや机、看板、ダービーの賞品などを車に積み込み、早めの昼食を済ませて大会事務局テントを設営するはまぼう公園にGO!! 嫁さんの車が大型4輪駆動車から女性に人気のある小型車に変わったため、荷物が全て積み込めるか心配だったがうまい具合に納まった。午後12時半に会場へ到着。ボランティアスタッフが到着するまでの間、2人で出来るところから大会事務局設置に取り掛かった。午後1時過ぎにはスタッフが到着し、テント設営などをする。天気予報によると真夜中にまとまった雨が降るらしいので、荷物置き場のスペースを確保するため今回初めてタープをセッティングしてみた。
午後3時に大会スタート。以前より参加者は減っているのだが、参加する人達はいずれも静岡県の中部・西部地区をメインフィールドにしているツワモノ揃い。今年も一夜限りの熱い戦いが繰り広げられることは容易に想像出来た。事務局テント前では、ここ数日の間に相次いで釣れている巨大魚オオニベの話でもちきり。90cmクラスが数本上がり、中にはメーターオバーもキャッチされている。
今回もフリーマーケットを企画したが、大会参加者自らが店を構える人はなく出店したのは我が家のみ。近隣の釣具店を凌ぐかもしれないほどの過剰在庫と成した数多くのルアーから厳選して新旧様々、海外遠征釣行も意識したような物をチョイスして売らせてもらった。因みに、"ぎじたまダービー"は、金銭トラブルを避けるため参加者から全くお金をもらっていない極めて個性的な大会。従って、運営費を捻出するため、フリーマーケットの売り上げは全て運営費への補填となっている。無駄な経費を掛けず、主催者の身を削って成り立っている手作り度満点、家内制手工業的な大会なのだ。
午後5時前、寺田さんがファーストフィッシュを持ち込んだ。サイズ的にはフッコクラスだったが、事務局側としてはホッと一安心。どんなサイズであれ、やはり、誰かが魚を釣らないと大会として成立しないのである。続いて魚を持ち込んだのが、ボランティアスタッフであり釣友である相棒S。彼は、今年も最小魚賞を狙っているんじゃないかと思えるような魚を持って来た。その後、夕マヅメの時間帯で釣れたスズキやヒラメが持ち込まれたが、パタリと途絶えたので自分も竿を振る事にした。
大会参加者が少なかった頃は、竿を振る時間も長く取れ大会参加気分を楽しめた。しかし、ここ暫くは事務局業務が多忙で、じっくりと竿を振る時間が取れていない。今回は丁度良い潮位の時に検量の波が途絶えたのでチャンス到来。短時間で広範囲に探れるフェイクベイツNL1をブン投げる。随所にカキ殻の山が潜んでいるため、根掛かりしないように表層を引く。反応がないのでバンズSRF125、ワンダースリムを相次いで投入。これらにも反応がないので、さて次はどうしようかと思案していたところで、カランカランと私を呼び出すカネが鳴った。
竿を振り始めて僅かに30分、「これからが勝負!」といったタイミングで事務局テントに戻ると、検量ボートに横たわっていたのは70cmUPの本命魚。やはり大会ではコレくらいの魚が出てこないと格好がつかない。いつものように検量後に写真を撮り、ヒットルアーや釣れた状況を確認させてもらいながら周囲の状況を聞く。どのエリアも状況は芳しくないようだが、どんな状況でも上手い人は確実に魚を持ってくる。その後、1時間程経過して再び70cmUPの魚が持ち込まれた。
話を伺うとこの魚、実は4時間程前に釣られたそうで、既に死後硬直して魚体が反っている。検量ボートの上で平らになるよう伸ばしたが、カチンカチンな状態。メジャーをあてがうと、先に持ち込まれた魚に僅か0.5cm及ばない・・・。釣れて直ぐ、体が柔らかい内に検量へ持ち込めば、確実に上位ランクに入ったであろう魚で残念だった。
暫くして当大会の常連の一人、野久さんが検量にやってきた。持って来た魚は、まさしく先に情報が入っていた巨大魚オオニベ。初めて間近で見るその魚はあまりにも大きかった。体長は118cm、一人で持ち上げるのは相当大変で、重さを測るために3人がフィッシュグリップを持ち寄って引きずり上げて計測。重さは16kg以上だった。だだ単に釣れた魚のサイズで優勝を決める大会ならば、間違いなくブッチギリの優勝だろう。
巨大魚を持ち込んだ野久さんは確信犯。15年目の大会を賑わすためにオオニベを検量に持ち込もうと、しっかりと戦略を練っていた様子。巨大魚が持ち込まれた情報は瞬く間に巷に流れ、寒空の下で竿を振っている人達のアドレナリンを一気に噴出させた。
大会参加者の祈りが天に届いたのか、夜が空ける前に雨が上がった。朝マヅメのプライムタイムに勝負を掛けて、釣り人達が車を走らせる。午前7時過ぎになると事務局テント前が徐々に賑やかになってきた。テント前には真夜中に釣れたオオニベを展示したため、その巨大魚にカメラを向ける人が後を絶たない。朝マヅメのワンチャンスに掛けて竿を振り、狙い通りに魚をキャッチした参加者が会場に飛び込んでくる。早朝にナブラが立ち、このチャンスを逃さずにワラサを2本キャッチしたチーム離岸流の常連さんも堂々と登場。やはり釣る人は、キッチリと釣るのである。
午前8時に鐘を鳴らして検量終了。スタッフの力を借りて、集計と賞品の振り分けを大急ぎで行う。結果は参加者55名のうち、15名が17匹のシーバス、5名が5匹のヒラメを検量に持ち込んだ。昨年は総合優勝魚がヒラメとなったが、今年は袋井市の佐野さんが釣った78.5cmのスズキが総合優勝魚となった。ヒラメ部門の優勝魚は、なんとソルトルアー歴が僅か3ヶ月という浜松市の下溝さんが釣った57cm。ルアー歴に関係なく、誰もが上位入賞する可能性がある大会であることを印象付けてくれた。
因みに、総合優勝者は新品ルアーと釣り関係グッズの推定総額12万4千円を総取り。2位以下の入賞者及び釣れなかった参加者を対象としたジャンケン大会には84万円相当の釣具店・メーカー協賛品を提供した。
11月26日(土)午後3時〜11月27日(日)午前8時 |
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協賛及び協力がありました。ありがとうございました。 |
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山鹿釣具、釣研、マルキュー、加藤精工、ライラクス、BlueBlue、メガバス、オーパデザイン、ジャンプライズ、コアマン、XESTA、バスデイ・ジャパン、ザップ、スミス、谷山商事、カハラジャパン、エイテック、メガネハウス天竜堂、ピーズファクトリー、Jazz、ロデオクラフト、ティムコ、ヤリエ、エバーグリーンインターナショナル、ゴーセン、OFFICE ZPI、リトルプレゼンツ、ハイドアップ、ボナンザ、DUEL、かめや袋井店・掛川店、ヤマウチ磐田店、ヤマウチ浜松店、イシグロ、日新、あけぼの釣具店、村櫛フィッシング沖、フィッシング遊 、シマゴン、福屋、タックルベリー、「週刊テレビ(告知掲載:日刊スポーツ静岡版)」 (順不同敬称略) |
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![]() 遠州灘の怪魚 オオニベ 118cm |
![]() 75cmのスズキ(下段)が小さく見える |
![]() オオニベとワラサ(79cm、76.5cm) |
2016/11/13 静岡県西部地区の某河川
更なる追加を求めてキャストを開始すると直ぐにヒット。直線的に鋭く強く引く様子から、魚の正体はキビレと確信。サイズは小さいようなので一気に引き寄せてキャッチ。ニョロニョロのフックをパックリと咥えていたのは、手の平サイズのキビレだった。ここからニョロニョロの本領発揮。このルアーは、見た目には全くアクションしていないように思えるのだが、魚を惹きつける力がある。キャストの度にアタリがあり、まさにバイトラッシュ。30cmのキビレを追加した後、セイゴ1匹とウグイ2匹を連発した。
試しに天然皮革で作られたバエンを投入したが、明らかにニョロニョロの方が魚の反応が良い。しかも、バエンにバイトしてもフッキングミスが相次ぐ。結局、魚の顔を見ぬまま選手交代となった。次なるルアーは、このエリアでの実績No1ルアーであるワンダー。ゴーストアユカラーを試すと、夕マヅメの爆釣モードに突入。35cmのウグイを釣った後、セイゴを4匹、キビレ(35cm)を1匹。そして、25cm〜35cmのウグイを立て続けに釣り上げた。
まだまだ魚はいるようなので、次にチキチータ・バンビ92を投入した。しかし、このルアーは全くダメで、コツリともアタリはない。「魚が何処かに移動してしまったのか?それとも、ルアーに原因があるのか?」と疑問を感じ、試しにワンダースリムのレッドヘッドを投入する。すると1投目でウグイ(40cm)をキャッチし、その数投後にはセイゴ2匹と30cm程のウグイをあっさりと釣り上げた。これで、魚が消え去ったわけではない事が判明。チキチータ・バンビ92は、前回と合わせ2度の登板があったにもかかわらず成果を出せなかったため、今後は1軍ボックスから姿を消してもらうことにした。
2016/11/12 静岡県西部地区の某河川
ここでワンダーに交換してスローリトリーブを始めると、一転してバイトの連発。入れ食いモードに突入した。35cmのウグイをキャッチした後、セイゴを2連発。そして20〜30cmのウグイを追加した後、またしてもセイゴ・・・。ベイトが水面で動いている場所があったので、ルアーを送り込むとガツンとヒット。今までのウグイやセイゴとは明らかに違う引きに、慎重に対処する。ドラグを緩めに設定してあったので、何度もラインを引きずり出されながらも徐々に間合いを詰めてキャッチ。ネットに収めた魚は55cmの本命魚。
2016/11/6 静岡県西部地区の某河川
暫くの間、アスリートF7のトウッチで魚を誘ってみる。流心付近でライズを目撃としたので、すかさずルアーを投げ込んでみると、ブルンッとヒット。しかし、フッキングミス。反応したのはウグイのように思えたが、周囲を探りなおしても空振りに終わった。
2016/11/5 静岡県西部地区の某河川
先行者がいた上流の様子を伺うと、私が入りたかったポイント周辺に釣り人はいなかった。"プランA"を実行すべく、急いでこの場を切り上げポイントに向った。静かに入水して水面の様子を伺うと、ベイトの群れがスクールしている。竿先にぶら下がっているのは、先程から使っているフラッシュミノー。ベイトの動きを見ながらルアーのリトリーブコースを考え、キャストを始めると直ぐに答えが出た。ルアーを力強く引っ手繰ったのはキビレ(25cm)。サイズ的には不満があるものの、狙い通りに釣った感じがして満足度が高い1匹となった。
2016/11/4 静岡県西部地区の某河川
この1匹がきっかけとなり、プライムタイムに突入した。表層に小魚が浮いてきているため、ポッピーを試す。アジ際をゆっくりとポッピングしていると、ルアーを追尾しながらの連続バイトがあった。しかし、フックアップせず悔しい思いをする。魚はキビレのようだが、サイズが小さいのだろう。エスフォー5なら食ってくるかと思いきや、全く反応がなく残念ながら魚は何処かに消えうせてしまった。続いて試したのが、スキッターポップ。このルアーは、過去に浜名湖流入河川で随分お世話になっている。他のポッパーとは魚の反応が明らかに違うので、必ずボックスに入れてあるルアーだ。
スキッターポップをキャストし軽いポッピングを始めると、いきなりのバイト。ルアーを咥えたのは20cm程のセイゴだった。素早くリリースし、釣れた場所に再びルアーを通すとバイトの連発。30〜40cmのセイビからフッコサイズが水面上に身を乗り出してルアーに襲い掛かってくる。魚達はどうにもルアーを咥えきれていないようなので、ワンダーを試しに投入した。この選択が良かったようで、43cmのフッコに続き、セイゴ2匹を一瞬にして追加した。
2016/11/3 静岡県西部地区の某河川
狙いを流心へと変更し、アップクロスでフルキャストする。流れに乗せると程なくヒット。最初の突っ込みは立派だったが、直ぐに力尽きてしまったので、ウグイであることを確信した。少々荒っぽく引き寄せ、魚の顔を見るとやはりウグイ(30cm)。魚をリリースしてキャスト再開の1投目、再び流心で同サイズのウグイをキャッチした。ここからは入れ食い状態に突入。15cm程のキビレを追加した後、ルアーをエスフォー5に交換。表層をトロトロと引いていると25cmのキビレが躍り出た。何度となくエスフォー5を追尾する魚がいたがヒットまでは持ち込めなかったので、ワンダーに戻すと一発で食ってきた。
フックを外す際に歪んでしまった部分をペンチで調整してキャストを再開。運よく僅か数投で再びヒットした。ウグイなのかキビレなのかと考える間もなく、魚は水面でエラ洗い。これまでの流れとは違う展開にドキドキしながら丁寧に魚を引き寄せる。ラバーネットに納まった魚は46cmのフッコ。サイズは小さかったが、結構楽しませてもらった。
2016/11/2 静岡県西部地区の某河川
スタートはショアラインシャイナーSSRから。ハード・スクラクチャーに絡めるようにルアーを引いたが、頭で描いていたようなバイトはなく、狙いと攻め方を方向転換。セイゴ狙いでフェイクベイツS50を投入する。するとキャスト1投目からカツン、カツンと連続的なアタリが竿を持つ手に伝わってきた。確実にセイゴはいるようだが、サイズが小さいのかフッキングしない。試しにユラメキに交換してみたが、やはりバイトはあるものの、フッキングには至らなかった。
30分程キャストを続けたが、魚の顔を見ることが出来なかったため場所を上流側へと移動。ぬかるむ泥に足を取られながらも、足場を確保してキャストを始めた。竿を振り始めて直ぐに45cmのウグイをキャッチ。ここからはウグイが連発し、20cm〜45cmを4匹追加。ルアーをワンダースリムに交換し、ウグイ(25cm)とキビレ(30cm)をキャッチした。一帯は、シャローエリアで岸近くで葦が広がる場所。今の時期、ガッチリとした体格の良いキビレがこのポイントで釣れるとは思っていなかったので、少々驚いた。
