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天気:晴れ 水温:不明 pH:不明
釣果:11匹(スズキ)

 朝からずっと強い西風が吹いている。この時期の名物「遠州のからっ風」と言われる季節風。横風の上に体感気温がグッと下がるので竿を振る条件はとても厳しいが魚は釣れるハズ。ぎじたまダービーの運営で溜まったストレスを発散しに、夕マヅメ狙いで出撃した。釣り場に到着し、最初に竿先にぶら下げたのはラビット109SP。橋脚周りを狙った1投目、ルアーは狙ったポイントに入ったのだが、横風で流れたラインが橋脚のほんの小さな出っ張りに引っ掛かった。チョコンとラインが引っ掛かっているだけだが、強く引っ張るとコスレに弱いPEラインは簡単に切れる可能性がある。強風の中、30分近く右往左往しながらやっと回収できた。

 ラビット109SPを投げまくったが反応がなく、横風に強いマリブ78で更にチェックする。何かがルアーにアタルようなのでルアーをサイズダウン。ブルースコードC60を試していると、日没後からセイゴのライズが始まった。魚はいるのに小さなルアーに全く反応がない。先週開催したぎじたまダービーで80cm前後の魚を見たので、「今更、セイゴ釣りをしてもねぇ~」って感じで、ルアーを交換しサイズアップする。


 サイレントアサシン129FアクエリアスL122ZBLシステムミノー139Fアイルマグネット90FスイッチヒッターDH-Sを投げていたが、時間の経過と共に激しくなるセイゴのライズに我慢できなくなり、ついにワンダー60に手を伸ばした。キャスト開始まもなく、いきなりヒラセライゴをキャッチ。その後は、キャストの度にバイトがあり、フッキングミスや引き寄せてくる段階での釣り落としが多発。それでも、僅かな時間でヒラセイゴやマルセイゴを6匹を釣り上げた。

 反応の少ないラファエルからZBL50Sに交換するとバイト連発。3匹追加したところで、ユラメキに選手交代。飛距離が出るので、これまで探っていなかった流心付近を通すとガツンと力強いバイト。今までのセイゴとは違う引きに慎重に対処してフッコ(52cm)を釣り上げた。流れが強い場所にいる魚は、サイズが大きい様子。ユラメキでもう1匹追加したが、ここでタイムアウト。明日はセイゴ狙いに的を絞って体制を整えて再挑戦しようっと。

天気:晴れ後雨 水温:不明 pH:不明
釣果:0~18匹(スズキ、ヒラメ、マゴチ、イナダ、オオニベ、キビレほか)

 今年で23年目となる"ぎじたまダービー"の当日。夏から準備をコツコツと始め、やっとこの日を迎えた。雨は降らず、強い日差しが降り注いではいたが、昨夜からずっと10m/s近い強風が吹き荒れている。天気予報によると夜に向けて徐々に収まるらしいが、夜間には、所により雨が降るとのこと。はたして予報は当たるのかどうか・・・微妙な感じだった。

 テントなどの機材や賞品を詰めたダンボール等の荷物を満載にした車3台は午後12時半に実家を出発。午後1時過ぎに、事務局を設置する太田川河口にある「はまぼう公園」に到着すると、既にボランティアの方々が待っていてくれた。年に1回の開催で、テントやのぼり旗、照明器具を組み立てるのも久しぶり。「えっと~」と考えながら、ボチボチ進める。皆さんのおかげで準備が整い、予定時間より少し早めに事務局体制が整い、受付をスタートした。今回の事前申込は51名。個人が少人数で運営するローカル大会では、これぐらいが丁度良い。参加者が100人を超えると、運営側はそれなりの体制を整える必要があるので負担ばかりが増えてしまう。長く大会を続けには、何事にもほどほどのレベルが良いのではないだろうか。

 受付に来る参加者さんから様子を聞くと、どなたも口々に今年は釣れていないと言う。今年も夏の異常高温続きで、秋が短くずっと夏を引きずったまま。海水温は高く、特にサーフでの釣りは芳しくない模様。当大会に先立ち開催された遠州サーフでの大きなヒラメ釣り大会では、恐ろしいことに検量に魚が1匹も持ち込まれなかった。「釣りの大会でノーフィッシュ」と言うのは、主催する側にとっては相当辛いものがあったに違いない。

 一方、奥浜名湖方面では、大型のスズキがコンスタントに上がっているようなので、きっと誰かしら魚を持って来てくれるだろうと思いをはせる。過去のデータを分析すると、参加者の3割位が魚を釣るイメージ。どんなに事前準備を整えていても釣れるとは限らず、先輩に連れてきてもらった初心者が、先輩を差し置いて大きな魚を釣って入賞したりと、一夜限りのガチンコ勝負には毎回様々な物語がある。


 受付開始1時間程で半数以上の参加者がエントリーを済ませ釣り場に向かって散って行った。釣果の様子は、オープンな大会専用掲示板で参加者以外の人も含め、誰もが確認できるようしてある。掲示板が賑やかになってきたのが、午後4時過ぎから。夕マヅメからのプライムタイムにドンピシャで合わせられた様子。午後6時前、嫁さんが差し入れてくれたおにぎりと大学芋を頬張り腹ごしらえをする。掲示板を見ていると、セイゴ釣りにはまってしまった方や、やっと釣れたのに本命魚じゃなくてガッカリする方も登場。

 午後9時、小雨が降り始めた。一時的な雨かと思いきや、雨雲の動きをレーダーで見ると長引きそうな感じ。昼間の天気予報ではそんなに降るとは言っていなかったと思うが徐々に雨脚が強くなっている。海から伸びている雨雲の端が天竜川、太田川、菊川などの河口付近にかかり、主要ポイントは浜名湖を除いて雨模様。普段なら撤収しそうな状況だが、天候の変化は魚が釣れるタイミングでもあり、ツワモノどもは竿を振っている。

 冷たい雨が降る夜、事務局テント内で独り留守番をするのはとても辛いのだが、時折、立ち寄ってくれる参加者の方々とお話をして過ごす。人の行き来が途絶えた夜中の零時、用意してきたポンポンベッドにウレタンマットを敷き、寝袋にくるまって仮眠する。発電機を動かせば念のために持って来た電気毛布も使えるのだが、そこまでは冷え込んでおらず直ぐに寝入ってしまった。夜中にテントに訪れた人からは、私が大いびきをかいて寝ていたと言われたとおり、予想以上に今年はしっかりと寝られた。

 午前4時半頃から車の往来が増えてきた。朝マヅメ狙いで釣り場に向かうに違いない。沿岸部の雨は一晩中、降り続いたが日の出と共に上がった。午前6時に起床。ワンチャンスに期待して竿を振ろうかと思っていたのだが、検量の準備をしていたらその時間がなくなってしまった。主催者自らも参加費である新品ルアーやグッズを提供し、優勝を狙っていたハズだが、一度も竿を振らずに今大会は終わってしまうちょっとした悲しさを味わう。

 すっかり日が昇ると釣果を上げた釣り人達が続々と事務局テントにやってくる。ボランティアスタッフを含め3人体制でこれに対応。次々に魚や写真が持ち込まれた。午前8時に検量を締め切り、ミスがないように何度もチェックしながら順位を付ける。今年は一人で何匹も釣った人が複数おり、いつもより集計に時間が掛かってしまった。

 傍から見れば「パソコンで集計すれば、もっと早く簡単に出来るっしょ!!」と言いたくなるだろう。もちろん、改善の余地は大ありなのだが、野外で起きるであろう色んなトラブルの事を考えると、紙とペンを使ったアナログ方式の方が安全度は高いと思う。

 本年度の総合優勝者は奥浜名湖方面で84.5cmのスズキをキャッチした永井さん。偶然ではなく、諦めずにしっかり狙って釣った魚だった。ヒラメ部門では、55.5cmがトップとなったが、この魚が釣れたのは、なんと川の中。サーフで釣れない魚が川の中に潜んでいた。近年、河川改修の影響で川の塩水化が進んでいる様子が明らかになってきている。流域の下水道普及や少雨傾向により、今後も更に河川の塩水化が進むに違いない。

 今年も数多くの釣具メーカーや釣具店さんからの支援を受け、参加者皆さんの協力により、無事に大会を終えることが出来た。さて、来年の大会開催はどうしようか・・・。令和7年3月には定年退職。日々生活していると、「さすがに歳を取ってきたかな」と思う事も増えてきた。参加者からはお金を一切徴収せず、経費は全て主催者持ち。参加者の良識ある行動とボランティアによる当日の運営で四半世紀以上も続いているこの大会。開催するかどうかは、来年あらためて考えようっと。何はともあれ、皆さん、お疲れ様でした。そして、御協力ありがとうございました!!

 第23回ぎじたまシーバス&ヒラメダービー
2024大会優勝者 永井さん(浜松市)シーバス84.5cm

参加者
47名(事前エントリー51名)、雨が降る中、
17名が46匹以上のシーバス、
4人がヒラメを4枚(40cm以上)をキャッチ。
優勝者は新品ルアーと釣り関係グッズ 推定総額12万8千円を総取り!!
2位以下の方々には釣具店、メーカーからの協賛品 推定総額58万9千円を提供

ぎじたまダービー専用掲示板
タフな状況下でまさかの爆釣?! 大会当日のリアルな様子はコチラ

協賛感謝 !! (32社)
御理解・御協力ありがとうございました
 コアマンザップスミスベルモントプロックスライラクス
アレアシマノバスデイジャパンハイコードブルーブルー
山鹿釣具ゴーセンロンジンリトルプレゼンツDUEL
マルキューボナンザデュオ

かめや釣具袋井店
かめや釣具掛川店タックルベリー上州屋
ヤマウチ磐田店、ヤマウチ浜松店、あけぼの釣具
ルアーショップMAKO
村櫛フィッシング沖イシグロ
メガネハウス天竜堂フィッシング遊、セントラルスポーツ

天気:曇り 水温:18.5℃ pH:不明
釣果:0匹

 夕マヅメのウェーディング。水温はついに20℃以下となり、冬に向かって季節は進む。期待していたベイト達のライズは何処にも見られず、「魚は何処に行ったの?」って感じ。近隣主要河川は禁漁期間中なので、釣り場が限られる中でこの状態は非常に辛いところ。水温は低いが風がないのでスタートはジプシーペンから。このルアーの遠投性能を生かしフルキャスト。テンポ良く首を振らせて広範囲に探ってみる。

 周囲が暗くなるまで少しずつ移動しながら表層をチェックしたがノーチェイス。シャロートプスに交換し、探る水深を少し下げてみた。何かしら反応があれば気合が入るのだが、コツリともアタリはない。アガケ95Fに交換しキャストを繰り返していると、ステラ4000MHGで珍しくライントラプル。トラブル気付かずキャストをしたらルアーを失っていたに違いない。それでも50~60mもラインを捨てるハメになり、少しテンションが下がる。手早くラインシステムを組み直し、キャストを再開した。

 トラブルの後にはチャンスあり・・・そんな事は全くなく、辺りは沈黙したまま。ラビット109に交換し、早めのリトリーブでチェックしたが不発。東風が吹き始め、潮が切り替わって益々釣れる気がしなくなったので、少し早めの午後7時に納竿とした。


天気:晴れ 水温:20.5℃ pH:不明
釣果:0匹

 今の時期、夜釣りの方が釣果は上がりそうだが、真昼間の干潮狙いで釣行。静かにウェーディングを開始し、流心付近を探る。グース125Fからスタートし、ダウンクロスで様子を見る。全く反応がないので、ラビット109に交換。アップクロスで投げて、着水直後から竿先を立てて早巻き。これで反応がなかったてので、ガマカツ・ツインフックを付けたローリングベイト88SSSを投入。根掛かりを恐れず、ボトム付近を丁寧にチェック。これにも反応がなく、下流へと移動する。

 川底にゴミが溜まっているエリアでは、スキッターポップSP9クロスウェイク111F-SSRをメインに使い、ドカンと出る事を期待したが不発。続いて、飛豚73プロップジプシーペンを投げまくったが、ルアーを追う魚の影すら見えなかった。上流へと戻り、ラパラCD9を使いボトムをチェック。最後にサーフェスワンダー120Fで勝負したが、コツリともアタリはなく、完全にお手上げ。やはり、真昼間の釣行は無理があったかな。


天気:くもり時々雨 水温:20.5~21.0℃ pH:不明
釣果:0匹

 今日は、大潮後の中潮。新月だったので、昼間の釣果は厳しそう。しかし、前日の短時間で集中的に降った雨で水量が増し、濁りも入っているハズなので期待して出撃した。釣り場に到着してガッカリ・・・さほど増水しておらず、流れも緩やか。ボラはアチコチで跳ね、小魚も水面に集まっているので、朝の内ならチャンスはありそう。まずは、マリアのミス・カルナ80から始め、表層をザックリと探る。続いてスキッターポップSP9を投入し、ポッピングで反応を見る。ここでドカンと出れば今回の勝負はラクチンなのだが、やはりそうはイカない。エスフォー11を投入したが反応がないので、次の場所へと車を走らせた。

 2か所目は更にガッカリ。流れが全くなく、ベイトも不在。茶色く淀んだ水が漂っているだけ。絶対に釣れそうもないので、釣りを始める前に腹ごしらえ。地面に座り、持参した食パンをかじりながら、ラパラCD9を適当に放り込むと、いきなりのヒット。アタリは直線的で力強かったので、クロダイかキビレに違いない。少しのやり取りのあと、悲しいかな魚の姿を見る前にフックオフとなった。丸っきり油断していたので大失敗。座ったまま魚とやり取りするなんて、今思えば恥ずかしい。2度目のチャンスを祈りながら、ラパラCD7デプスレス75Fスキャッターラップ05マリブ78ワスプスラローム50Sなどを相次いで投入したが、ポイントは沈黙した。

 3か所目は河川の合流点。ボラが集まっていたので気持ちが高まる。開始間もなく、ジプシーペンを追う60cm程の魚の影を見てテンションが上がる。その魚は、足元近くまでルアーを追って来てUターンして姿を消した。エスフォー11グース125Fボラコノ80Fレスポンダー129Fを使い、水面下を探ったが不発。時間が経つにつれ、ザワザワしていた魚達は何処かに消え失せ、全く釣れる気がしなくなったので、この場から退散した。

 4か所目は、干潮で水位が下がってから良い結果が出せる場所。タイミング的には良いハズなのだが、予想していたよりも水位の下がりが少なく流れも弱い。スキッターポップSP9レスポンダー129FラパラCD9を試した後、シャロートプスを投入。流心で何やらモサッとしたアタリがあったので巻き合わせをする。流れに乗って左右に泳ぎ、中々寄って来ない相手の正体は、なんと女性用の水着だった。大きなカップが2つも付いているため水の抵抗が増し、まるでランカー級の魚のように悠然と泳いだのだ。このハプニングですっかり気持ちが萎えて、お昼の時報で納竿とした。

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