玉手箱のウロコ


 このコーナーは「玉手箱の談話室」(掲示板)で話題提供をした再掲載してあります。「玉手箱の談話室」は古い書き込みから順に自動的に消えてなくなるので、残しておきたい記事を寄せ集めたアーカイブとなっています。(一部原文修正あり)。皆さんに役立つことや、目からウロコが落ちるようなことが1つでも書いてあれば幸いです。(随時更新)


[ 掲載項目 ]
・浜名湖水のふしぎ
・水温と塩分調整機能
・キビレ・クランキング
・川の防災情報
・防水バック
・気象情報
・アカメの北限
・農薬の影響?
・魚類へい死マニュアル改訂版
・サンドバイパスシステム
・「春かすみ」と黄砂
・STOP温暖化
・空中散歩
・エコ替え
・黄砂予測情報
・花粉観測システム
・カワウ
・参考文献一発検索
・リリース方法



浜名湖水の不思議 6KB浜名湖水のふしぎ 投稿日:2009年 8月15日(土)16時37分47秒

浜名湖に足しげく通い、釣果アップを試みている方への情報。今、私が日々の通勤で新幹線の中で読んでいる本を紹介します。浜名湖は地形的な特徴から、非常に特殊な湖なのですが、この本には物理学から見た湖内における干潮のメカニズムや塩分濃度の分布、水温変動などについて解説されています。

 時折、難しい計算式が出てきますが、そんなのは読み飛ばしてOK。日頃、竿を振っていて気がついていることが、物理学の観点から裏付けを得られると思いますよ。ソルト系ルアー1個分の価格ですが、興味がある方はご一読くださいませ。 「浜名湖水のふしぎ」〜内湾の自然と海水の動き〜 松田義弘 静岡新聞社 1,700円(税抜き)


水温と塩分調整機能 投稿日:2009年 8月14日(金)23時15分51秒

 今週、静岡県内における淡水魚研究の第一人者として知られ、数々の著書もある大先生と仕事の打ち合わせを行いました。一通りの業務関係の話が終わり、残った時間で日頃から気になっている、近年の河口における汽水域の拡大とクロダイ・キビレの生息域の変化について尋ねてみました。

 先生から、伊豆半島の某河川で河口から随分遡った所で大きなヒラメやオニカマスが捕獲されていたり、昨年、遠州地区で沢山に釣れたヘダイの話などを上げながら、興味深い話をしていただきました。

 その中で、「魚は水温が高くなると、体内の塩分調整機能が高まるので、海水魚でも川の中に入りやすくなる」というコメントを聞きハッとしました。スズキやウナギ、アユなど淡水と海水を行き来できる魚に興味を持ち、独学で勉強していたのですが、改めて専門家から話を聞いて、目からウロコが落ちた思いです。これでクロダイ・キビレ探査に拍車がかかりましたよ〜。


キビレ35cm 7KBキビレ・クランキング 投稿日:2009年 8月 5日(水)21時19分24秒

 ルアーのストックボックスを覗き込みながら、キビレに使えそうなクランクベイトを物色中。我ながら、よくまぁこんなに沢山のクランクベイトを買い集めたものだと感心することしきり。買ってから20年以上経っているヤツも、ボックスの中でゴロゴロしています。

 フッキングが良く、ストラクチャーを巧みに交わし、リップが障害物に引っ掛かってもリトリーブを止めることでルアーがふわりと浮き上がって・・・。イメージどおりのルアーに辿り着ければキビレの水揚げがもっと増えそうです。


川の防災情報 投稿日:2009年 8月 2日(日)17時36分53秒

 今日の釣りを楽しみにしていたのですが、午前中の雨は降り過ぎでしたね。アチコチをぐるっと走り、チョコチョコと竿を出してみたのですが、午前中の雨で、どこも増水とドロ濁り状態。

 こんな中でも、魚を見つけることが出来れば確実に釣れるのですが、私には無理でした。暫くは増水状態が続くので、皆さんくれぐれもご注意を。各地でどれくらい雨が降ったか確認するには、国土交通省の「川の防災情報」のサイトが便利ですよ。


防水バック 5KB防水バック 投稿日:2009年 7月30日(木)21時47分16秒

 例年になく長引く梅雨。梅雨明けが8月に入れば、観測史上2度目になるとか。釣りをするには今年はイイ年だと思うのですが、大切なのは雨対策。豪州遠征時、ボートに持ち込める波や雨で濡れてもOKな防水バックを探していたのですが、やっと良いヤツを見つけました。

 パシフィック・アウトドアの防水ディバックです。水を通さない生地と防水ジッパーで全天候対応。イヤホンを通す穴もあるし通勤にも使えます。近隣のショップでは扱っていないので、興味がある人はネットでチェックです。 その他にも便利なグッズがアレコレあります。「とっても便利グッズ」をご覧ください。


気象情報 投稿日:2009年 7月24日(金)21時41分7秒

 時期的には梅雨明けをしていい頃なのですが、天候はぐずつき、場所によっては豪雨。天気がコロコロ変わって、外出先での突然の雨に降られた人も多いことでしょう。私が参考にしているのは以前も紹介した静岡県が運営している「サイポスレーダー」。様々なメニューがあるのですが、「天気予報」の「ポイント天気」は旧市町単位で予報を出しているので参考になりますよ。

 因みに「雨量水位情報」の「時間水位」では、釣り場の水位の変動が判るので作戦を練るときに役立ちます。時間経過による水位変動と、現時点の水位が判る河川断面図が同一シートに描かれているため、ちょっと見方が難しいのが欠点。でも、いくつかの地点を見比べれば、判ってくると思います。おためしあれ。


アカメの北限 投稿日:2009年 6月30日(火)20時46分56秒

 今日、静岡県のレッドデータブックを見ていて驚きました。現地調査において静岡県の中部地域でアカメが捕まっているんです。知ってます?アカメは浜名湖が北限とされ、10年ほど前にも網に掛かっていた死魚が見つかったのを記憶していますが、まさか中部地域でもひっそりと生息しているとは・・・。

 これからは「河口でヒラスズキが釣れた〜!」なんて時は要チェックですね。もしかしたら、その魚はアカメかも。今後、温暖化による水温上昇と水質の改善、汽水域の拡大と稚魚が育ちやすい環境が整えば個体数が増えるかもしれませんね。


農薬の影響? 投稿日:2009年 6月24日(水)21時16分11秒

>鱸釣りさん
 書き込みありがとうございます。原因が判らない中で、何でもかんでも農薬のせいにしてしまうのは、中世ヨーロッパの"魔女狩り"みたいでちょっと危うい気がしますが・・・。私には、田んぼから流れ出る農薬や肥料で魚の目が白濁したという事例は思い当たりません。一時的に魚の活性が下がったりするのは、実感しているのですが。

 もし、何らかの化学物質が原因だとすると、同じエリアに住む他の魚介類にも少なからず目に見える形で影響が出ていることでしょう。流域に怪しげな工場がポツンとありませんか?そのほかの原因としては、病気や寄生虫の可能性もありますし。

 釣った魚が変だと、ホント気になりますよね。今度、目が白濁した鱸を釣られた際には、最寄の水産試験場や水産学部のある大学に魚体と水を持ち込み、相談されるのが良いと思います。民間の分析業者に依頼すれば原因物質の分析をしてくれますが、費用は高性能リールのステラやブランジーノの価格より高くなることでしょう。

 因みに当サイトの釣行記には天気と水温のほか、pHの欄があります。以前は野池のpHを測って釣りをする際の参考にしていました。茶畑近くの池では酸性が強く、堰堤を改修したりするとアルカリが強くなります。このように水質に異常があるような池での釣果は期待できません。

 なお、静岡県内で農業に関係する事例としては、丹野池があります。少し古い記事ですが、お時間がありましたら当リンクサイトをご覧くださいませ。皆さん、何か情報がありましたら教えてください。鱸釣りさんも、何か判りましたら続報をお願いします。


魚類へい死マニュアル改訂版 投稿日:2009年 4月18日(土)12時51分21秒

 当サイトで「へい死対応マニュアル」を紹介した事がきっかけになり、静岡県ではコイヘルペスの記述を追加。平成21年4月に「魚類へい死対応マニュアル(改訂版)」を発行しました。内容を知りたい方は静岡県生活環境室のホームページにアクセスを。


サンドバイパスシステム 投稿日:2009年 3月18日(水)21時46分41秒

 国内初となる恒久的なサンドバイパスシステムが太田川河口・福田港・浅羽海岸に設置されます。太田川河口にたまる土砂を桟橋に備えた6機のポンプで吸い上げ、パイプラインで砂浜がやせ細った浅羽海岸まで運び、漁港の航路確保と海岸侵食対策を同時にやろうという大計画。

 オーストラリアには既にあるのですが、問題になるのは生態系への影響。巨大な桟橋が出現して恒久的にポンプで大量の砂が吸い込まれるとなると、海亀や好釣だったヒラメ・コチのほか様々な魚介類へ影響があることは必至ですよね。事業費は35億円だけど、運用費はいったい幾ら掛かるんでしょ!?


「春かすみ」と黄砂 投稿日:2009年 3月17日(火)20時09分11秒

 「春かすみ」というと風情があってイイ感じなのですが、その実態は中国大陸の内陸部にある黄土地帯から偏西風に乗って飛んでくる微細な砂粒。砂粒だけだったら良いのですが、実は様々な化学物質が含まれている様子。花粉対策とかねて、洗濯物は室内に、外出の際はマスクをした方が懸命だと思い実践中です。気象庁のサイトで黄砂の動きが判るので、興味がある方はどうぞ。


エコアクション 6KBSTOP温暖化 投稿日:2009年 3月 5日(木)21時34分24秒

 昨年開催した"ぎじたまSEABASSダービー"で取り組んだ使用済みスプール回収の活動について、「魚を釣って遊んでいるだけじゃないよ〜」という気持ちを少しPRしようと、静岡県地球温暖化防止活動推進センターが進める「STOP温暖化アクションキャンペーン」にエントリーしていました。

 このたび、活動の内容が評価されエコグッズに交換できるポイントカードを沢山頂くと共に、実践事例がまとめられた「2008活動報告書」に取り組み内容が掲載されました。事例集を見る機会があったらチェックしてみてください。なお、ポイントカードを交換して貰えるエコグッズは、いずれ皆さんに還元しようと思います。


空中散歩 投稿日:2009年 2月24日(火)20時34分39秒

 魚が釣れない時は・・・空から釣り場を眺めてみるのも勉強になります。以前紹介した本「航空写真で見る静岡の海釣り312ポイント」とGoogle Earth そして、国土交通省の浜松河川国道事務所が提供している航空写真を見比べると、何故か楽しくなってしまうから不思議。お時間がある方は要チェックですよ。


エコ替え 投稿日:2009年 2月18日(水)21時14分7秒

 最近は電気メーカーや自動車メーカーから"エコ替え"の提案がありますね。昔の物を使っているより、新しい物に買い換えたほうが節約になってお得って。内需を拡大して景気対策にもなるし、環境にもやさしいらしい。環境省も現在使っている家電から買い換えようとしている家電にチェンジするとどれくらいお得になるか直ぐに診断できるサイトを立ち上げました。名づけて"しんきゅうさん" アニメキャラがクスッと笑わせます。

 釣り関係タックルの場合、エコ替えってのが成り立つのかどうか・・・。ちょっと考えてしまいますね。何年も使っているD社スピニングリールは既に購入時の本体価格を上回る多額のメンテナンス費用を投入。明らかに買い替えの時期を逸しています。ふと横を見るとカーディナルC3スペシャルがあったりして。タックルを買う時って、魚が釣れない時が多い気がします。だから、今の時期は、釣り関係メディアから少し距離をおかないと危ないかも。


黄砂予測情報 投稿日:2009年 2月16日(月)20時21分1秒

 今の時期、大気中に飛んでいるのは花粉だけじゃないんです。気になるのが大陸から飛んでくる黄砂。砂だけが飛んでくるわけではなく、様々な化学物質も一緒に運んできます。動画表示にすると、赤い帯が日本列島に押し寄せるのが良く判りますよ。興味がある方は、下記の気象庁の黄砂情報サイトをチェックです。


花粉観測システム 投稿日:2009年 2月15日(日)10時44分6秒

 環境省の花粉観測システム「はなこさん」が2/2から稼動しています。先日までは釣り場でくしゃみをしなかったのに、昨日はくしゃみを連発。これを見ると「なるほどなぁ」と判ります。花粉症で悩む方は一度ご覧あれ。今シーズン、愛知県東部と静岡県西部はホントやばいねぇ。


カワウ 投稿日:2009年 2月13日(金)20時48分33秒

 昨年の秋から気にはしていたのですが、カワウが妙に目立つようになりました。1日に350〜500gの魚などを食べるようなので、100羽、200羽単位でコロニーを作っていると、きっとその影響は大きいでしょう。過去に野鳥の会が行った調査では、天竜、安倍、狩野の3河川で駆除された約230羽のカワウの胃の内容物を調べた結果、アユ、ウグイ、オイカワ、テナガエビなど25種類が食べられていたとのこと。
えり好みせず、食べやすい物を食べている様子。どおりで無数にいたベイトが消えうせてしまった訳です。カワウがいないエリアに行かないと、釣果は厳しいかもしれませんね・・・。


参考文献一発検索 投稿日:2009年 2月 2日(月)21時20分59秒

 1つ有益なサイトを紹介します。NII論文情報ナビゲータCiNiiでは1,200万件以上の論文が一発で検索できます。私はこのサイトを県内の魚類専門家の方に教わり活用しています。利用方法は難しくありません。知りたい情報のキーワードを考えて打ち込むだけ。試しにキャッチアンドリリース、イワナ、ヤマメ、遊漁、オオクチバスなどを入れてみてください。釣られた時のストレスや釣った後の死亡率、飲み込んだフックの動き、産卵行動、魚がスレるとはどんな状態なのかなど、釣り人にも参考になる論文(PDFファイル)を読むことが出来ます。

 たぶん、「キャッチアンドリリース」のワンフレーズで2〜3日は楽しめます。商品を売り込むだけの釣り雑誌を読むより、遥かに参考になると思います。この一言はまた怒られそうですが(笑) さすがの私もとても全ては読みきれないので、興味深い論文を見つけたら是非教えてくださいね。


リリース方法 投稿日:2009年 1月31日(土)23時35分3秒、投稿日:2009年 2月 1日(日)13時46分56秒

 リリース方法の記事で紹介した二宮氏から連絡があり、開設されているブロクK-TEN Laboratoryで「続・リリース方法の確立を願って」の全文を掲載していただけることになりました。重心移動システムという国産ルアーの大きな流れを作った同氏から、私達へのプレゼント。今読んでも色褪せないリポートはバックボーンがしっかりしているから。これが現代のインターネット環境に蘇るというのは凄いことです。私にとっては、バレンタインのチョコをもらうより嬉しい出来事です。

 >シーバスアングラーさん
書込みありがとうございます。私も二宮氏のブログを確認しました。差し込まれていた画像は発刊された当時の物とは違いましたが、ボガグリップの先端処理は参考になります。因みに二宮氏とやり取りしたのは昨日の夜中。多分、二宮氏は真夜中から今朝に掛けて記事をUPされたようです。同氏は「ぎじたま」と当掲示板もご覧になっています。「続・リリース・・・」本文が書かれてある前段の導入部は、私達へのメッセージが含まれていると思います。

 なお、96年「リリース・・・」の方は、出版社との著作権の関係があるようで直ぐにはアップ出来ない様子。多くの人が要望すれば可能かも知れません。私の個人的な希望としては、本としてまとめて発行して頂きたいと思っています。もちろん使用する写真はカラーで。もし発刊されれば「バチ抜け地獄」(別冊つり人)以上に相当、グロい写真が並ぶ内容の冊子になるかもしれません。当時は、大きな反論が巻き起こりましたが、今だったら釣り人の反応が違うように思います。今後もよろしくお付き合いください。





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