豪州バラマンディ・フィッシング Z
炎天下のトローリング

マングローブ林 6KB

マングローブの根際を打つべし!

擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>'02/12遠征

'02/12/20(金)

〜ヒンチンブルック島へ〜


テリー&トオル 6KB 午前7時半に出船しヒンチンブルック島へ向う。本土側から見ても島の周りの水域は茶色っぽく濁っており、一見して釣果が厳しいことが伺われた。前夜、風が吹き荒れたので予想はしていたがガイドのテリーともども浮かない顔になる。エンジン全開で海を渡り、濁っていない水域を探しながら北上した。

 濁りが少ないエリアを発見したので、ボートを低速で流しながら様子を伺う。本日のファーストヒットはガイド。シュガーディープでメッキをキャッチ。メッキと言っても近所の港湾で釣れるような手のひらよりも小さい魚ではなく遥かに大きなヤツ。ガイドが魚をリリースした直後に同行者が57cmと小型ながらも待望のバラマンディをシュガーディープで仕留めた。次は私の番かなと期待してキャストを続けていたが、竿が曲がったのはバックシートのガイド。彼は再びメッキをキャッチした。

 午前10時、「そろそろ私の竿が曲がるハズ」と、期待をし続けて1時間半以上が経過してしまった。ただただ暑いだけなのでコーラをガブ飲みしつつ、おやつに出されたドーナツを頬張り、暫し雑談をしていると、デッキの下に格納してあるボックスの中をガサゴソと何やら探していたガイドが突然、「忘れたぁ!」と大きな声を出した。何と、昼食をコテージに忘れてきたとのこと。今日の昼食は、今食べている小さなドーナツ2個・・・。とても一日、体が持ちそうにない。

〜炎天下のトローリング〜


バラマンディ78cm 4KB おやつの後はトローリングに挑戦。マングローブの根際を狙ったキャスティングに反応がない場合は、トローリングでボトムに沈んでいる魚を狙う場合が多い。強い陽射しを嫌い、ディープに潜んでいるデカバラをディープクランクで仕留めるというパターン。

 トローリングは後方にキャストした後、ガイドの操船によりルアーが引っ張られ、私達は竿を落とさないように握り締めているだけの退屈な釣り。炎天下の中、竿を押さえて、ぼおぉぉぉぉとしていると度々睡魔が襲ってくる。途中、何度か気を失い、別の世界へ一人旅立ってしまうほど。竿は絶対に落とすまいという強い気持ちが働いているのだが、ついウトウトしてしまい落としそうになる。

 過去に実績があったポイントを数回繰り返し流したが無反応。場所を移動し、魚探で地形を確認しながら低速でルアーを引き始めると、いきなりガイドの竿が激しく曲がった。一度もジャンプをせず力強く引きまくるので、「多分、GTだろう」と言いながら、彼はぐいぐいと魚を引き寄せる。浮いてきた魚を見るとGTではなくバラマンディ。しかもグッドサイズ。バラ特有のジャンプやベッドシェイクを一度もしなかったので判らなかったようだ。ガイドは風で流れる船をコントロールするため、ロッドを同行者に手渡す。魚は一度、浮いてきたにもかかわらず再び海底へ力強く潜ろうとする。数度の突っ込みに耐え、やっとランディングしたバラマンディは78cm。金色に輝くディープシェイカーをガップリと咥えていた。

 ガイドと同じルアーを使い、数メーターと離れていないコースを同じように流しているのだが、魚が食ってくるのはいつも彼が流しているルアー。何が違うのかと注意深く彼の行動を見ていると、時折、竿をしゃくってルアーにアクションを与えていることが判る。一定のスピードで規則正しく動いているルアーに、イレギュラーアクションを加えることで魚が反応しているのだ。魚探を見ながら、要所要所でアクションを加えるので魚がヒットする確率も高いハズだ。テリーのガイドでトローリングをやる場合は、彼の動きに合わせ竿をしゃくるのが釣果を上げる裏技だったりする。

〜サメの後は本命の登場〜


サメ50cmUP 5KB 昼過ぎ、潮が引き始めたのでトローリングからキャスティングに変更し、マングローブの根際を狙う。私の操るDDパニッシュに3回、GTがアタックしたのだが、フッキングには至らず悔しい思いをする。炎天下、半日やってノーフィッシュ。爆釣を期待して遠路遥々ヒンチンブルックまで来たのにこの有様とは・・・。

 沈滞ムードを吹き飛ばそうと、ガイドがボートの周りをウロウロと泳いでいた60cm程度のサメに悪戯を始めた。サメは賢いのでルアーには反応しないと思い込んでいたのだが、ルアーを追いかけるそぶりをする。その様子を興味深く見ていると、いきなりガブッとガイドが操るシュガーディープに食ついた。初めて直面するサメのファイト。サイズが小さいとはいえ、サメはサメ。ボートの真横で繰り広げられる激しいファイトに目が釘付け。フッキングした場所が良く、ラインを切られることもなく無事にキャッチ。

 サメ釣りによるテンションアップ効果が薄れてきた頃、同行者がシュガーミノーで50cmそこそこのバラマンディをキャッチ。水位が下がり、次第に現われてきたマングローブの根際でバイトした。マングローブ林の奥深くに潜んでいた魚達が、水位の低下で徐々に手前に出てきていることが伺われ、この1匹で再び船上のテンションが一気にアップ。船を岸沿いに流しながら、3名が懸命にバシバシとマングローブ下を撃っていく。しかし・・・2匹目が続かない。そして、ついにガイドのギブアップ宣言。

〜ミーアンガクリークへ〜


ヒンチンブルックボートランプ 5KB 午後3時前、エンジン全開で海域を渡り、腹ペコ状態でボートを引き上げコテージへ戻る。空っ腹に急いでサンドウィッチを詰め込み、一服する間もなく車に飛び乗る。コテージから北へ数分の所にある水路、ミーアンガクリークへボートを降ろす。普段は水が奇麗で澄んでいるらしいが、私達の目の前にはドロドロの茶色い水がゆっくりと流れている。

 濁りの少ないエリアを探しながら上流へゆっくりとボートを進める。ボラっ子のような魚が群れになって水面近くを泳いでいる。ガイドに魚の名前を聞くと、ポップアイマレットだと言う。良く見ると水面の上に両目がポコッと飛び出しており、何だかとても可愛らしい。

 ファーストヒットは私の操るステーシーver2。「バラマンディを釣るためのベストルアー」とバラマンディNo1ガイドのテリーが言い切るルアー。しかし、釣れた魚は45cmUPの立派なマングローブジャック(MJ)だった。少々ガッカリしつつも、よくよく考えると私にとってコイツが本日1匹目。朝の7時半から延々竿を振り続けて、やっと釣れたのが午後3時半。思えば辛く長い道程だった。しかし、私以上に喜んでいたのがガイド。彼は「ボウズなぁ〜い」と連呼した。

 私に続いて、同行者とガイドが同時に45cm程度のバラマンディをキャッチ。相棒はシュガーディープ、ガイドは中国製ディープダイバーを使用。「なんでオレだけバラマンディが釣れないの?」とぼやきモードに突入していたところに41cmのバラがTDシャッドのロングリップに襲いかかった。時計を見ると午後4時45分。本日の釣行終了時間が気になり始めた頃の出来事で、この嬉しさは言葉では言い表せない。小さいくせに元気良くファイトするこの魚に大満足した。その後、ガイドがシュガーディープで40cm弱のバラマンディを釣り、私がピーナッツUDRで40〜45cmのMJを2匹連続キャッチ。相棒がTDシャッドのショートリップで35cmの小バラをキャッチして納竿となった。

 晩御飯はガイドの奥さんマリアが料理してくれたTボーンステーキとポテト、マメ、コーン、パンそしてデザートはミーアンガクリークの岸辺に自生していたマンゴー。ご馳走を腹一杯食べた後は、暫しテリーの家族と歓談。話題はオーストラリアにおける真夏のクリスマスについて。北半球に住む私達にとって、クリスマスは寒い冬のこと。真夏のクリスマスはとても興味があった。

3日目の釣果結果

TOSHI

TORU

TERRY

GT




バラマンディ




マングローブジャック




サメ






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