昼過ぎ、潮が引き始めたのでトローリングからキャスティングに変更し、マングローブの根際を狙う。私の操るDDパニッシュに3回、GTがアタックしたのだが、フッキングには至らず悔しい思いをする。炎天下、半日やってノーフィッシュ。爆釣を期待して遠路遥々ヒンチンブルックまで来たのにこの有様とは・・・。
沈滞ムードを吹き飛ばそうと、ガイドがボートの周りをウロウロと泳いでいた60cm程度のサメに悪戯を始めた。サメは賢いのでルアーには反応しないと思い込んでいたのだが、ルアーを追いかけるそぶりをする。その様子を興味深く見ていると、いきなりガブッとガイドが操るシュガーディープに食ついた。初めて直面するサメのファイト。サイズが小さいとはいえ、サメはサメ。ボートの真横で繰り広げられる激しいファイトに目が釘付け。フッキングした場所が良く、ラインを切られることもなく無事にキャッチ。
サメ釣りによるテンションアップ効果が薄れてきた頃、同行者がシュガーミノーで50cmそこそこのバラマンディをキャッチ。水位が下がり、次第に現われてきたマングローブの根際でバイトした。マングローブ林の奥深くに潜んでいた魚達が、水位の低下で徐々に手前に出てきていることが伺われ、この1匹で再び船上のテンションが一気にアップ。船を岸沿いに流しながら、3名が懸命にバシバシとマングローブ下を撃っていく。しかし・・・2匹目が続かない。そして、ついにガイドのギブアップ宣言。
午後3時前、エンジン全開で海域を渡り、腹ペコ状態でボートを引き上げコテージへ戻る。空っ腹に急いでサンドウィッチを詰め込み、一服する間もなく車に飛び乗る。コテージから北へ数分の所にある水路、ミーアンガクリークへボートを降ろす。普段は水が奇麗で澄んでいるらしいが、私達の目の前にはドロドロの茶色い水がゆっくりと流れている。
濁りの少ないエリアを探しながら上流へゆっくりとボートを進める。ボラっ子のような魚が群れになって水面近くを泳いでいる。ガイドに魚の名前を聞くと、ポップアイマレットだと言う。良く見ると水面の上に両目がポコッと飛び出しており、何だかとても可愛らしい。
ファーストヒットは私の操るステーシーver2。「バラマンディを釣るためのベストルアー」とバラマンディNo1ガイドのテリーが言い切るルアー。しかし、釣れた魚は45cmUPの立派なマングローブジャック(MJ)だった。少々ガッカリしつつも、よくよく考えると私にとってコイツが本日1匹目。朝の7時半から延々竿を振り続けて、やっと釣れたのが午後3時半。思えば辛く長い道程だった。しかし、私以上に喜んでいたのがガイド。彼は「ボウズなぁ〜い!」と連呼した。
私に続いて、同行者とガイドが同時に45cm程度のバラマンディをキャッチ。相棒はシュガーディープ、ガイドは中国製ディープダイバーを使用。「なんでオレだけバラマンディが釣れないの?」とぼやきモードに突入していたところに41cmのバラがTDシャッドのロングリップに襲いかかった。時計を見ると午後4時45分。本日の釣行終了時間が気になり始めた頃の出来事で、この嬉しさは言葉では言い表せない。小さいくせに元気良くファイトするこの魚に大満足した。その後、ガイドがシュガーディープで40cm弱のバラマンディを釣り、私がピーナッツUDRで40〜45cmのMJを2匹連続キャッチ。相棒がTDシャッドのショートリップで35cmの小バラをキャッチして納竿となった。
晩御飯はガイドの奥さんマリアが料理してくれたTボーンステーキとポテト、マメ、コーン、パンそしてデザートはミーアンガクリークの岸辺に自生していたマンゴー。ご馳走を腹一杯食べた後は、暫しテリーの家族と歓談。話題はオーストラリアにおける真夏のクリスマスについて。北半球に住む私達にとって、クリスマスは寒い冬のこと。真夏のクリスマスはとても興味があった。
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TOSHI |
TORU |
TERRY |
GT |
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バラマンディ |
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マングローブジャック |
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サメ |
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