豪州バラマンディ・フィッシング[
ターポン&GTゲーム

TOSHI & RYUでターポンWヒット
擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>'03/9遠征
'03/9/26(金)
〜 ジョンソンリバーへ 〜
遠征釣行最終日、RYUさんとホテルのロビーで雑談をしていると、予定どおり6時半にガイドが到着。昨日は北へ行ったので、今日は一気に南下する。新月の大潮で満潮が午前9時、午後3時に干潮を向えるため、潮位に合わせてポイントを選んでいけば、きっと楽しい釣りができるだろう。霧が立ち込める中、収穫中のサトウキビ畑を抜け、パパイヤ、バナナ、ライチ畑、牛の放牧地を横目で見ながら目指すは魚種が豊富でアブレなしのジョンソンリバー。
晴れてはいるのだが小雨がパラつく中、8時前には船に乗り、やや濁りのあるGTポイントでキャストを開始した。最初にヒットしたのはRYUさん。しかしフッキングには至らなかった。で、本日1本目となったのは私のシュガーディープに食ついた可愛らしいGT(35cm)。続いて、ガイドがいつのまにか廃盤になってしまったTDポッパーで1匹、これと同時にRYUさんがポップXで1匹キャッチした。立て続けにヒットしたのでこのまま爆釣かと思いきや、パタリとアタリが遠のき、魚を探しながらボートを進める。たまに小さなGTやクイーンフィッシュのチェイスはあるのだが、バイトまでには至らない。試しにトローリングもやってみたが、竿が曲がることはなかった。
〜 スプラッシュが決め手 〜
サウスジョンソンリバーへ行くか、ノースジョンソンリバーへ行くか悩んだが結論が出ないので、RYUさんとのジャンケンで決めることにした。運命の分かれ道、私が勝ったのでサウスジョンソンリバーへ進路を取り上流に向って船を進める。この選択が正しかったかどうかは直ぐに答えが出た。小川の合流点でGスプラッシュ80に黄色っぽい小さなGTが躍り出た。続いてターポンの3連発。50〜60cmのターポンがルアーを振り払おうと、打ち上げ花火のようにボンボン跳ねる様子は一見の価値がある。
今回、初めて豪州遠征に持ち込んだGスプラッシュ80は他の2人の操るルアーとは比べ物にならないほど魚を引き付けた。遠投が可能で、非常にイイ感じの飛沫を飛ばしながら早いリトリーブで広範囲を探れることは、とても大きなアドバンテージを持つ。USA輸出仕様のため、国内での取扱店が非常に限られているのが残念なところだ(その後、要望に応え国内一般販売開始 '04.7)。私が次々と魚を上げている間、RYUさんとガイドはターポンを1匹ずつ上げたのみ。その差は歴然でありガイドも始めて見るポッパーの威力に驚くほど。結局、このポッパーは遠征最終日に私のサインを入れ、他のルアーなどと一緒にガイドへプレゼントした。
因みに、No1ガイドお勧めのポッパーはポップRとスゴイスプラッシュ、そしてTDポッパーの3つ。淡水域での小物相手を楽しむならベビーポッパーを追加。ポップRはエクスカリバーフックが装着されたお洒落なゼルローランドモデルではなく、ワゴンセールにあるような旧型。また、TDポッパーはポップXの流れをくむTDポッパーゼロではない。ポッパーの本来業務としては逃げ惑う魚達のボイルを演出し、離れたところいる捕食魚までも引き寄せること。ボートを流しながら活性の高い魚を釣っていくスタイルにおいて、「繊細なアクションや控えめなサウンドとスプラッシュ」を謳い文句にしているようなポッパーは使い物にならない。
河川がカーブし、流れが当たる側のオーバーハング下で50cm弱のGTがGスプラッシュ80に激しく襲い掛かった。バスロッドにこれくらいのサイズが掛かると、かなりスリリングな気分を味わえる。とくにコイツはガッチリとした体格でファイトを十分楽しむことができた。この辺りで釣れるGTは、リーフエリアで巨大なポッパーをガポガポやって釣るロウニンアジなどとは違い、淡水域に生息するパピヨントレバリーという名前の種類らしい。
〜 ガイドの決断 〜
上流に向いながら要所要所で竿を振る。魚の反応があったのは古い橋桁まわり。橋桁には流木などが引っ掛かっており、複雑な流れを作っている。流れに負けそうになるルアーを巧みにコントロールしながら、ストラクチャーに引っかけないようにルアーをアクションさせる。このポイントでは私がGスプラッシュ80、ガイドがTDポッパーで20cm少々のスーティーグランターT型を1匹ずつキャッチした。
更に上流へ溯っていくが、進めば進むほど魚っ気がなくなる。RYUさんは集中力が切れたのか大バックラッシュ。ガイドがモジャモジャに絡まったラインを丁寧に解いて一件落着。しかしこれ以上、淡水域で粘っても釣果は望めないと判断し下ることにした。
昼食の前に一勝負って感じでGTポイントでキャストを重ね、私はシュガーディープ、ガイドがシュガーディープショートビルを使い40cmUPのGTを1匹ずつキャッチ。午後1時過ぎに木陰でランチを摂りエネルギーを充電。さて、午後も頑張ろうと気合を入れたところで、ガイドから荷物をパックアップするように指示が出た。午後になって、もっと状況が厳しくなることを予想した彼は川を変える決断をした。一般的なガイドだったら、ボートの上げ下ろしや車の移動が面倒なので、釣れようが釣れまいが川を変えるなんてことはせず、お決まりのコースにボートを流すだけ。しかしテリーの場合は「客に沢山の魚を釣ってもらい満足して欲しい」という一心で、釣れない川を見切り、別の川へ移動するという勝負にでた。果してこの賭けは吉と出るか?
〜 リバプールクリークへ 〜
午後2時過ぎにリバプールクリークへ到着。マッディーでとてもスリッピーなボートランプからボートを降ろし、一気に上流へ向う。先ずはRYUさんがシャッドラップでバラマンディ(46cm)をキャッチ。実はこのバラマンディは私のシャッドラップに反応してストラクチャーから出てきたヤツ。これをRYUさんが上手に仕留めた。バラマンディ釣りでは船首の釣り人が魚を誘き寄せ、2人目の釣り人が釣るというパターンが結構ある。それが時々、1人目が誘き寄せても、2人目が食わせられないと、バックシートのガイドがチョコッとルアーを放り投げて釣ってしまうってこともある。ここぞというピンポイントで、できるだけ短い移動距離の中で魚にとって魅力的な演出をできるかどうかで釣果が違ってくる。
その後、バラマンディを釣って調子を上げたRYUさんがシャッドラップで45cmのターポンをキャッチ。続いて私が同じくシャッドラップでバラマンディ(43cm)、ガイドもシャッドラップでマングローブジャック(35cm)を釣り上げた。バタバタっと魚が4匹釣れて、ジョンソンリバーからリバプールクリークへ移動したガイドの賭けが見事に当たった感じだった。
〜 秘儀!瀬渡りの術 〜
午後3時半、魚を求めて更に上流へ向うと、目の前には広いチャラ瀬が現われてきた。すかさずガイドから「ズボンを脱げ」と指示が出る。これに素直に従って船上ストリップ。ズボンを脱ぎ捨て、パンツ姿になって川の中に入る準備を整える。ボートで行けるギリギリの所までエンジンで上がって、ガイドの合図で水のなかに飛び込んだ。水深は膝ぐらい。石がゴロゴロして歩きにくい川床に何度も足を取られながら、ボートが流されないようにしっかりと支え溯っていく。
ガイドは以前、この場所で見事にスタックしたことがある。その時は客と一緒に3時間も立ち往生をしたらしい。今日の干潮は3時ぐらいなので、浅瀬を越えてゆっくり釣りをしていれば帰りは再びパンツ姿になってボートを押さなくてよいハズだ。10分近くもザブザブ歩いた気がするのだが、実際はどれくらいだったのだろうか。徐々に水深が深くなってきたのでボートへよじ登ってエンジン再スタート。強い風と強い陽射しで濡れた服は直ぐに乾き、爽快な気分で他のフィッシングボートが滅多に上がっていかないポイントへ向った。普通のガイドだったら、チャラ瀬を渡るような事までしないだろうが、やはりNo1と言われるテリーのガイドサービスは違うのである。
オーバーハング下にあるストラクチャー周りをシャッドラップで攻めていると、小さいながらも狙いどおりにバラマンディ(40cmUP)が躍り出た。その後、川が大きくカーブしている所に差し掛かると、そこはターポンの棲み家。RYUさんがシャッドラップで50cm、ガイドが60cmをハードコアLB60SPでキャッチ。これ以外に私が2回、RYUさんが2回魚をロストした。デッキに上げたターポンは、餌をたらふく食っていたようでウンコをブリブリと尻から出しつつバタバタと暴れ、手が付けられないほど元気が良かった。
〜 最後の一勝負 〜
ターポンゲームを楽しんだ後は、河口エリアで最後の一勝負をするため一気に下る。案の定、潮が上がってきており水位が高くなったのでチャラ瀬もパンツ姿にならずに無事通過した。キャストを始めるとRYUさんがシャッドラップでマングローブジャック(30cmUP)をキャッチ。この調子で行けるかと思いきや魚の反応が鈍いので、トローリングに切り替える。ガイドは魚探を見ながらルアーが最適な場所を通るようにボートの進路を調整する。根掛かりしたガイドのクーラーバングが、ラインを緩めた瞬間に外れ、これにバラマンディがバイト。彼はボートを操船するため、私にロッドを預けたがこの時に派手なベッドシェイクをして魚は逃げていった。
トローリングの方が魚が出るようなのでタイムリミットのギリギリまでルアーを引っ張る。午後5時ジャスト、RYUさんのシャッドラップに52cmのバラマンディが食ついた。慎重に魚を引き寄せタイミングを見計らってランディング。これが今回の豪州遠征における最後の1匹となった。午後5時半過ぎに車へ乗り込み、ケアンズのホテルへ戻る。目標にしていたメーターオーバーのバラマンディに出会うことはできなかったが、無事に5日間の釣行を終わらせることがでた。お礼を込めてガイドとガッチリと握手を交わし再会を約束。その後、RYUさんとシルバードラゴンで中華料理を食べて空腹を満たした。
5日目の釣果結果
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TOSHI
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RYU
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TERRY
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バラマンディ
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2
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2
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GT
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4
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1
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2
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スーティーグランター
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1
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|
1
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ターポン
|
3
|
3
|
2
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マングローブジャック
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|
1
|
1
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'03/9/27(土)
午前10時に旅行代理店担当者のお出迎えがあり、ケアンズ空港へ向う。チェックインカウンターでちょっとしたトラブルが発生。チケットがダブルブッキングだったようで、私の席がない模様。暫しカウンターで待たされた後に受取ったチケットは、成田行きQF167便のビジネスシートだった。
初めて座ったビジネスシートは、ゆったりした座り心地と、きめ細やかなサービスで快適な空の旅を提供してくれた。おまけに成田到着後は1番最初に荷物が出てきて入国手続きもイチ抜け。エコノミークラスでは、間に合わなかったであろう成田エキスプレスに飛び乗り、掛川駅に停止する最終の新幹線こだまに乗ることができた。このこだまに乗れなければ、大きな荷物を持ってヨロヨロしながら都内で宿泊先を探してさ迷っていたに違いない。終わり良ければ全て良し!今回の遠征はとても楽しむことができた。
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