豪州バラマンディ・フィッシング\
単独遠征のスタート

テリー 6KB


木陰でのんびり休憩


擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>'04/11遠征

'04/11/20(土)〜21(日)

〜 単独遠征のスタート 〜


CCサンロッジホテル 4KB 11/20午後2時、車の修理屋から借りた1BOXカーに荷物一式をドカッと積み込む。10年程、大切に乗っている愛車のエンジンが故障し、遠征に修理が間に合わなかったため代車で出動。しかも今回は同行者なし。前回の遠征は同行者を見つけるのに苦労したが、最終的には2日間付き合ってくれる相棒ができた。しかし、今回は最初から最後まで完璧な単独遠征。ネット上で呼び掛けるだけでなく、近隣にいくつもある釣具店に同行者募集チラシを張らしてもらったりしたが、結局相手が見つからないまま9回目の遠征がスタートした。

 釣行日数は過去最長の6日間。もちろん費用も過去最高。釣行日数が違うので単純比較は問題があるが、その金額はこれまでの遠征3回分だ。「メーターオーバーのバラマンディを釣って元を取ってやる」と気合を入れて、東名高速を名古屋空港へ向ってひた走る。春日井I.C.を降りたとたん大渋滞にはまったが、無事に空港へ辿り着き午後5時半前には出国審査も完了。午後8時、ケアンズに向ってオーストラリア航空AO-7950便が飛び立った。

〜 今回もスーパータフ? 〜


バラバッシュ 8KB 11/21、ケアンズの天気は晴れ、外気温は24℃。午前4時過ぎに予定どおり空港へ降り立った。今回のパイロットも操縦はメチャうま。いつ着陸したか判らないぐらいのソフトランディングだった。空港ロビーで旅行代理店A氏の出迎えを受けて車に乗り込みホテルへ向う。車中では、3,200人が参加したティナルーレイクでの釣り大会「バラバッシュ」の様子を興味深く伺った。今年の優勝魚は32kgの巨大バラマンディ。釣られた魚は全て天国へと送られる「バラバッシュ」は毎年、こんな魚が数多く釣り上げられている凄い大会だ。

 今回のホテルは初めて利用するCCサンロッジホテル。交差点の向かい側にある常宿にしていたホテルは、経営者が代わり、設備は同じなのに料金が跳ねが上がったそうだ。アーリーチェックインを入れてないので、ロビーで持参したパンとジュースを食べ荷物を預けてガイドの到着を待つ。午前6時過ぎに6日間お世話になるガイドのテリーホールマンが登場。フロントガラスに派手なヒビが入った日産サファリに乗り込み、ケアンズ市街を通り抜け北上しデントリーリバーへ向った。

 車中で今シーズンの状況を伺うと、スーパータフだと言う。ここ数年の遠征では一度もイイ話を聞いたことがない気がするが、更に詳しく様子を聞く。テリーが得意とする河川の釣りでは、バラマンディはストラクチャーへタイトに付き、普段は簡単に釣れるターポンがとてもシビアとのこと。どうやら地球温暖化の影響で、赤道に近い地域ほど気象の変動が大きく、モロに釣果へ影響しているようだ。残り僅かなサトウキビを収穫している光景を横目で見ながら爆進。私がケアンズへ来ると必ず雨が降るというジンクスどおり、モスマンを通過したころから、急に天候がぐずつき雨が降ってきた。「やっぱりトシは雨マグネットだ」と笑いながらガイドはボートランプへ車を滑り込ませた。

〜 スモール・ハニーポッド発見 〜


バラマンディ50cm 6KB 激しい雨が降ったり止んだりする中、竿を振る。白サギが小魚を狙って身構えているボートランプの上流にある合流点は不発に終わり、魚を求めて更に上流へとボートを進めた。時折、淡水エイが前方を横切ったり、ボラの群れやテッポウウオの姿を確認したがルアーに反応する魚は皆無。車中でガイドが言っていたとおりマジで苦戦が予想されたので、フレッシュウォーターに見切りをつける。一度も魚に触らず、Uターンしてソルトウォーターエリアへ一気に下った。

 河口域の薄暗いクリークへ入り、次々と現われるストラクチャーを丁寧に打ち進んでいく。開始後2時間経過してやっと1本目の魚をキャッチ。シャッドラップのトウィッチに反応した魚は50cm程度のバラマンディだった。ヒットポイントはオーバーハングの下に沈んでいるストラクチャー周辺。他にも魚が潜んでいそうだったので、続けてキャストをしていると次々と同サイズがヒット。ストラクチャーの中に潜られないように気をつけながら慎重にやり取りをして、浮いてきたところを一気にゴボウ抜き。結局、このポイントでは5匹をキャッチ。ガイドは「スモール・ハニーポッドを見つけた」と喜んだ。

〜 不滅のシャッドラップ 〜


 シャッドラップへの反応が良かったので、私とガイドはルアーを交換することもせず延々と投げ続ける。11時半の休憩までに、私は40〜50cmのマングローブジャック(MJ)を3匹、50cmUPのバラクーダを1匹。ガイドは小型のMJとバラクーダを1匹ずつキャッチ。潮が上がってきたため、少しずつ上流へボートを移動させながらマングローブの根際を狙ってルアーをブチ込む。午後1時半の昼食を挟んで、50cm前後のバラマンディを2匹、MJを3匹、バラクーダを1匹追加。一方、ガイドはこの日の最大魚となった66cmと55cmのバラマンディ、45cmUPのGTを釣り上げた。

 それにしてもシャッドラップは良く釣れる。往年のヒットルアーであり、今後も不滅のヒットルアーであって欲しい。浮力が高いためフックやリングを太軸に交換しても動きは死なず、ロッドアクションへ機敏に反応。サイズは1cm刻みで選べるし障害物回避性能もOK。欠点は尻のフックアイ部分から割れやすいこと。そして、現行の金黒カラーは、使い始めて直ぐにバナナカラーに変色しちゃう点。でもまぁ、これらの欠点は、安売りや中古で300〜400円で入手可能なルアーなので「消耗品」として割り切って使うしかないだろう。

〜 バックシート・プレッシャー〜


ガーフィッシュ 5KB 世界遺産に指定されているデントリーの熱帯雨林には様々な動物が住んでいる。毎回、様々な動物を見ることができるが、今回はジャングルの中にオーストラリアンターキーの大きな丘のような巣を見つけた。ガイドは何かを見つけるたびに色々と教えてくれるので、釣りだけではなくネイチャーウォッチングも楽しめる。釣りが上手いだけではガイドは勤まらず、わがままな客に魚を釣らせ、アレコレ話題提供をしなければならないのでホント大変な職業である。

  朝の内の大雨は午後になると上がり、カンカン照り。これにより午後はとてもタフな釣りになったのだが、厳しい状況でもガイドはポツポツ魚を釣っていく。船首にいる私の方が先にポイントへルアーを打ち込めるのだが、釣るのは何故かガイドの方。ジワジワとバックシートからプレッシャーを掛けられた。

 彼の指示に従い、シャローエリア手前のカケ上がりを狙う。スカジットの新製品ソリッドテールディープを試してみるとバラマンディがバイト。しかし、フッキングミス。数少ないチャンスを確実に捕まえないと釣果が上がらないのは十分承知しているのだが何故かロストが続く。その後、ロングAで50cmのバラクーダを追加したが、私はこれで打ち止めとなった。

 一方、彼は要所、要所で魚を引きずり出す。クリークの合流点ではシュガーディープを使いバラクーダを1匹。マングローブの根がスパイク状に伸びているエリアでは、予告どおり57cmのバラマンディをキャッチ。使ったルアーは、テリーがマジックペンで色を付けたスペシャルペイント・ロングA(以下、TS・ロングA)。そして、ボートを流しながらGT(35cm)と巨大なサヨリみたいなアリゲーターガーフィッシュを追加。最後にクリーク合流点のシャローでポップRを使いGT(30cm)を釣り上げた。午後4時半過ぎにパックアップしてケアンズへ戻る。途中、ガソリンを補給しつつタックルショップで土産のルアーと晩飯を購入しホテルへ戻った。

1日目の釣果結果

TOSHI

TERRY

バラマンディ



GT



マングローブジャック



バラクーダ



アリゲーターガーフィッシュ





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