豪州バラマンディ・フィッシング\
灼熱のジョンソンリバー

バラマンディ 6KB


結構いいでしょこのバラマンディ


擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>'04/11遠征

'04/11/22(月)

〜 トローリングの威力 〜


ガイドのテリー 6KB 昨晩は外出する元気がなかったので、ホテルの一室で日本から持ち込んだインスタント御飯とカップ味噌汁を食べながらテレビで放送していたマトリックス・リローデッドを観て爆睡。ホテルの2階最奥にある部屋は広くゆったりとした作りで、とても快適に過ごすことができた。朝食は前日に買ったパン食べ、身支度を整えホテルのロビーでくつろいでいると、約束の午前6時15分ピッタリにガイドのテリーが到着。手早く釣り具一式を荷物を車に積み込み、ケアンズ市街を通り抜け南下した。途中、威圧感のある豪州軍の装甲車と何台もすれ違い、日本では中々見られない光景に何だかとてもドキドキした。

 車中では、トローリングの話で盛り上がった。つい先日、テリーはガイド人生で最大のバラマンディを日本人客が掛けたが、バラしてしまったと悔しがる。魚のサイズは推定1.5m以上。派手なヘッドシェイクをした際に巨大な頭が見えたが、体の大部分は水中に沈んだまま。魚との格闘に費やした時間は1時間に及んだがキャッチできなかったようだ。因みにトローリングで使ったルアーはDDパニッシュとのこと。魚とのやり取りに時間が掛かると、針穴が大きくなってフックオフしたり、口でラインが擦れラインブレイクしたりとキャッチ率が極端に下がるのは致し方ないのか。

 日本人客の殆んどがトローリングを好まないことはガイドも十分承知しているが、トローリング最大のメリットは一定の水深を延々と長い距離が引けること。ケアンズで人気があるカジキのトローリング釣りを例に出しながら、点在するデカイ魚を釣るにはトローリングがお勧めだと彼は言う。トローリングの威力は私も知っているが、狙ったポイントにキャストが決まり、デカイ魚を引きずり出せた時の満足感は味わえない。トローリングはどちらかと言うと、ガイド任せの受動的な釣り。魚が釣れても自分のテクニックではなく、ガイドの操船技術の善し悪しで決まっているような感じが否めない。やっぱりキャストをバシバシ繰り返すような主動的な釣りの方が満足感は高いだろう。

〜 Uターン禁止 〜


バラマンディ 5KB ホテルを出発した時は晴れていたのだが、暫く車を走らせていると徐々に雲が厚くなり雨が降ってきた。7時半前にはジョンソンリバーのボートランプに到着。素早くカッパを着込み、タックルを準備しキャストを開始した。先ずは、中州周りのお馴染みGTポイントに向かいNWポッパーで魚の反応を伺う。GTがいれば直ぐに姿を見られるのだが魚っ気がない。どこかにいるハズだと、キョロキョロとよそ見をしながらリトリーブをしているとシュボッとアタック。ヒットしたのは30cmのスモールGTだった。

 GTの反応が悪かったので河口方面に移動し、ボートを流しながらマングローブの根際を攻める。このポイントで最初に釣ったのはガイド。彼が使うTS・ロングAとサイズが余り変わらないような小さなMJが、竿先にぶら下がって大笑い。続いて私がクリークの合流点に差し掛かったところでロングAの大遠投。着水同時にヒットしたので、MJかGTかと思ったが予想外にパワフルな引き。慎重にやり取りし、ボート際まで引き寄せてくるとバラマンディ(62cm)だった。

 マングローブの中から濁った水が流れ込んでくるポイントを発見。ガイドがバラマンディをバラした直後に、私がロングAを打ち込む。一拍ポーズを取った後、強めのアクションを加えると一発で食ってきた。キャッチした魚は60cm。まだ魚がいそうなので、続けてキャスト&トウィッチしていると予想どおりガツッとヒット。再び同じサイズの魚をキャッチした。このクリークは魚を沢山ストックしているようなので丁寧に攻める。マングローブの根際近くに沈むブッシュを攻めていたガイドのTS・ロングAに45cmがヒット。魚が小さかったので一気にゴボウ抜きをする。

 この時、私よりも目線が高いバックシートからポイントを見ていた彼は、他にも3匹を目撃。彼の指示に従い、ビシッとポイントへロングAを打ち込むと、ブワッとバラマンディがルアーに襲い掛かってきた。しかしルアーの直前でぐるっとUターン。続けさまにロングAをブッシュ近くに落とすと再びチェイス。しかし、またまたUターン。余りにも悔しくて、「Uターン禁止だ」と叫びながら、気合を入れてキャストをすると見事にブッシュを引っ掛けた。ルアーを回収するためにボートを寄せると、魚達が土煙を上げて逃げ出しポイントはパー。やっぱりキャストをする際は、冷静さを保たなきゃねぇ。

〜 灼熱のジョンソンリバー 〜


マゴチ 5KB シャローエリアでロングAを広範囲に投げ、探りを入れているとマゴチ(65cm)がヒット。バラマンディ釣りにおいては、あくまでマゴチは外道だが、60cm越えるとかなりのパワーファイター。リールからギュンギュンとラインを引きずり出し、硬めのコンバットスティクICSC-58MHを引き絞る。ケアンズ近郊河川の河口域でこれを専門に狙っても十分ゲームが成り立つだろう。

 10時前におやつを食べて小休止。断続的に降っていた雨はいつしか上がり、カンカン照りになってきた。気温は一気に上がる。ボートを走らせている時は爽快な気分だが、ボートを止めて釣りを始めるとジリジリと暑くなってくる。ボートデッキは焼けて裸足では立っていられないほどだ。午後は相当厳しい釣りになりそうなので、今のうちに頑張っておこうとキャストを重ねる。

 オーバーハングしたマングローブの下をロングAで攻める。キャスト同時にド派手な捕食音と水柱が立ち、ロッドがきつく絞り込まれる。慎重に魚をボートまで引き寄せてくると、MJ(45cm)2匹がフロントとリアのフックを夫々バックリと咥えていた。グッドサイズMJのWヒットは滅多に拝めるものではなくガイドは大喜び。続いてガイドがTS・ロングAで小さなMJを追加。彼がマジックペンでペイントしたこのスペシャルカラーのロングAは小型のMJを引き付けるようだ。結局、このルアーは私のボックスに納まることになった(笑)。

 クソ暑くて倒れそうになりながらもキャストを続ける。ロングAで小型バラマンディをロストした後、暫く沈黙が続いていたが粘って45cmをキャッチ。ウィードパッチがある日陰のポイントで40cm弱のバラマンディと小型のMJを追加し、木陰でランチタイムとなった。

〜 ワンディ・シェスタ 〜


 午後になると風が出てきた。ボートの操船やキャストコントロールが難しくなるが、暑さが少し和らぐので大助かり。巨大倒木が沈んでいるクリーク入り口にアンカーを降ろし、シャッドラップで倒木周りを丁寧に探る。ガイドが午後のベストポイントと呼んだだけあり、キャストを始めて直ぐに魚の反応があった。しかし、たて続けに2匹のバラマンディをロスト。1匹目はフッキングが甘かったようでフックオフ。2匹目は倒木に潜り込まれ魚を取り逃がした。魚が釣れれば気分転換になったハズだが、立て続けに魚をロストしたことで、更に暑さがのしかかってきた感じだ。

ジャウリンフィッシュ 5KB カンカン照りで、どうしようもなく暑いクリーク内を進む。釣れない時こそ、基本に戻ってロングAシャッドラップなど昔から実績のあるルアーを使い続けることが大切。魚の活性が高ければ、店頭に沢山並ぶ見た目だけのヘナチョコルアーでも魚は釣れるが、今はそんなイージーな状況ではない。ルアーを交換することもなく、延々と同じルアーを打ち続ける。余りにも厳しいため、ガイドは「ワンディ・シェスタ〜」と嘆くほど。それでも彼はシャッドラップでシルバーグランター(25cm)をキャッチ。

 結局、ガイドが1匹釣っただけで他に全くチャンスはなかった。クリーク入り口まで戻り、私がバラマンディ2匹をロストした巨大倒木を再び攻める。ガイドがシャッドラップでバラマンディを掛けたがフックオフ。暫く、倒木周りを攻め立てたが、反応がないのでボートを走らせ河口直ぐ近くのクリークへ移動した。シュガーディープを投げているとキビレみたいな魚が釣れてきた。初めて見る魚の名前はジャウリンフィッシュ(JAUELIN FISH)とのこと。豪州遠征は9回を数えたが、まだ釣っていない魚が沢山いるようだ。

〜 お楽しみの夕食 〜


 午後4時過ぎに、シュガーディープで辛うじて30cmUPのGTを1匹追加したが、後は全くダメ。魚は強い陽射しと暑さのためかマジにシェスタ状態だったのかもしれない。午後4時半にパックアップし、5時には車で走っていた。初めて立ち寄るタックルショップNorthan Anglerで豪州製ルアーを物色した後、ガイドの自宅へ向う。今宵は彼の奥さんであるマリアの手料理を頂くことになった。

 自家製ソースをたっぷりと掛けたポークとポテト料理にカボチャと豆の付け合わせ。デザートはマンゴーを贅沢にトッピングした山盛りのアイスクリームを腹一杯いただいた。食後はテリーとその友人がダム湖へ巨大なバラマンディを釣りに行った時のビデオを鑑賞。ド太いバラマンディが次々に釣り上げられる様子は圧巻だった。バラマンディを釣る秘訣は「ハードトウィッチ&沢山トウィッチだ」と言いいながらビデオの解説をしてくれた。

2日目の釣果結果

TOSHI

TERRY

バラマンディ



GT



マングローブジャック



マゴチ



ジャウリンフィッシュ



シルバーグランター





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