フィッシングリポートタイトル 13KB

擬似餌の玉手箱トップ>FishingReport>2006年11月


 天気:曇り 水温:15.5℃ pH:不明
 釣果:0匹

 3ヶ月前からコツコツと準備をしていた「ぎじたまシーバスダービー」がどうにか無事に終了。虚脱感から暫くは釣りに行く気にもならず自宅でくすぶっていたが、昨日は雨が降り日中でも釣れる可能性が高かったので久しぶりに竿を握る事にした。釣り場に到着すると、水位は高く満水状態。いつもの年だったら、雨が降ったあとは強風が吹き荒れるハズ。しかし、今シーズンは、風が吹かず暖かく感じるほど。何だか変だ。

 岸際には何故か大きな鯉が大挙して押し寄せている。こんな時にスズキが釣れたことは・・・と記憶を辿ってみたが、心当たりはない。鯉に引っかけないように気をつけながら、ローリンクベイトを広範囲に投げて魚を探す。反応がないので蝦夷ミノーに交換。ローリングベイトではファーストリトリーブでグリグリ・巻き巻きしたが、今度は川底スレスレをゆっくりとリトリーブ。これで反応しなければ、このエリアにルアーで釣れる魚はいないと割り切るつもり。

 開始直ぐに、ブルッとアタリ。しかし、これは明らかに鯉。同じ所に投げると鯉を掛けそうだったので少し移動。キャスト後、カウントダウンをして巻き始めると直ぐにゴツッとバイト。そして一気にラインが引きずり出された。「あぁぁぁぁ〜」と思わず声が出る。見事に巨鯉を引っ掛けてしまったようで、ソルティープラッガーが弓なりに曲がる。暫くのやり取りの後、フッと軽くなりフックオフ。フックには大きな鱗が1枚付いていた。本命は釣れる気がしなかったので、1時間半程で切り上げた。


 天気:曇り後雨、曇り 水温:不明 pH:不明
 釣果:0〜10匹(スズキほか)

 いよいよ本日は、5回目となる「ぎじたまシーバスダービー」のスタート。今年の目標は、参加者50名、検量へ持ち込まれる魚は10本、優勝ラインを80cmUP、優秀者への賞品総額10万円に設定した。思い返せば、3ヶ月も前からコツコツと準備を進めてきた。釣具店やメーカーに話しをしたり手紙を送ったりして協賛を依頼、磐田市役所福田支所で公園使用の許可申請とテントの借用申し込み、チラシの作成から近隣釣り具店への配布、のぼり作成など数え上げればキリがない。やっとこの日が来たって感じだ。沼津市や同市観光協会、釣り業界の完全バックアップを得て、同じ日に開催される狩野川シーバスダービーとは大違いで、まさに手作りの大会だ。

 車に積み込んだ関連資材一式を大会本部となる「はまぼう公園」に仮置きし、スーパーで買い出しをした後、11時30分過ぎに磐田市役所福田支所の駐車場に滑り込む。テントの運搬、設営のためにボランティアで顔を出してくれたのは、T.Mさんただ1人。本部設営支援については、掲示板で呼び掛けただけだったので、余り期待はしていなかったのだが、まさか1人とは・・・。少々めまいを感じながらも、彼と私の車にテントの骨組みと天幕を積み込み公園に向った。今回借りたテントは、運動会で使うような6本足のデカイヤツ。2人で組み立てることは出来たが、さすがに立ち上げることは不可能。人数が揃ってから一気に持ち上げることにした。

ダービー参加者 6KB 大会本部兼検量場所であるテントは、皆さんの協力で無事に設置でき、午後3時頃から予定どおりに受付スタート。今年初めて愛知県からの参戦もあり、どんな大会になるのかドキドキものだった。次々に受付にやってくる参加者から、参加費である新品シーバスルアーと釣り関連グッズを預かる。釣り関連グッズについては、価格や種類は設定せずその人のセンスにお任せしているのだが、この2年はぐっと品物が充実してきた感じがする。因みに、私が個人的に欲しかったものは、モー娘のレア物ハンドバックだったが(爆)。

 午後3時40分、まだ受付をやっている最中に佐藤さんがファーストフィッシュを持ち込んできた。1mのシーバスを描いてある特製検量台の上に置かれた魚の体長は、なんと25cm。これには周囲にいた参加者たちも大爆笑。翌日の表彰式ではヤマウチ釣具店からの協賛品、全長21cmもある「ソルティージャック」を手にすることになった。その後、佐野さんが50cmUPを2本持ち込んだが、続いて魚を手にしてテントを訪れる釣り人はなく、ラーメンやおでんを食べて休憩する人がチラホラと・・・。

ダービー参加者 5KB 日付が変わって、午前2時以降にポツポツと魚と写真が持ち込まれてきた。魚が持ち込まれた場合は検量場でキッチリとJISマーク付きのメジャーで計測するので問題ないが、写真でのサイズ確認は正直言って難しい。当大会では0.5〜1cmの差で順位が大きく変わるのだが、写真プリントを見ると魚の口とゼロ点がズレていたり、尾鰭の先端が見えにくい、塩ビ製の折り畳み式メジャーが曲がっていたりと様々。客観的に写真を見ると、釣り人が申告するサイズに比べ1〜3cm小さい感じ。いずれも場合も本人の申告より魚が大きく写っていることはなく、小さく写っているところがミソだろう。写真の取り方に問題があるのか、釣った人の欲目なのか・・・。ふと、「美しい人は美しく、そうでない人はそれなりに・・・」という昔やっていた某フィルムメーカーF社のテレビCMを思い出す。

スズキ 5KB 午前7時30分、検量終了30分前に勝浦さんが堂々の70cmを持ち込んできた。釣ったルアーはバンズ125F。ロデオクラフトさんからは沢山の協賛品を頂いたので、この魚を見てホッと胸をなで下ろす。協賛店やメーカーさんからは推定総額36万円もの協賛品を頂いているので、柄にもなく何かと気を使っているのである。最後に魚を持ち込んだのが大会常連の中田さん。彼は毎回魚を確実に持って来るので、腕前は相当なものだろう。因みに奥さんの料理の腕前もピカイチ。その証拠は、ぎじたまと中田家のコラボ企画「SEABASS KITCHEN」を御覧あれ。

 午前8時に検量を終了。今大会には48名が参加、10名が14本を持ち込み検量。優勝は午前4時45分に70cmと60cmの写真を持ち込んだ小川さん。彼は推定総額9万7千円以上のルアー及びグッズを手にして、2年連続の優勝となった。スズキ以外にはダツ、ボラ、ウグイ、ニゴイ、ナマズ、ウナキなどが釣れたようだが、本年の外道賞は該当なし。表彰後は恒例のジャンケン大会を開催し、大いに盛り上がった。(大会結果はこちら、大会時の実況中継はこちら。)

 ジャンケン大会でテンションが上がったところで、皆さんの協力を得て一気に大会本部を撤収し周囲のゴミ拾い。資材一式を車に詰め込み、「いざ出発!」ってところで私の愛車がトラブル。なんと、バッテリー上がりでエンジンが掛からないのだ。大きなバッテリーを2個も積んでいるのにバッテリー上がりなんてみっともない。「もう新車にしたらどうなのぉ」「今回作ったのぼりとバッテリーは同じくらいの値段だねぇ」などと皆さんに冷やかされる。走行距離は12万キロちょい。10年以上乗っているこの車は、既に2回もモデルチェンジされたようだが、豪州だったらまだ新車扱いなのだ。笑ってごまかしながら、Solid.Kさんからバッテリーを分けてもらい無事にエンジン始動。借りた資材を無事に返却した後に解散。私はそのまま近隣の釣具店各店へ向かい、簡単に結果報告をして帰宅した。一寝入りした後、大会結果を整理してサイト上で公開。真夜中まで掛かって協賛釣具店、メーカーにFAXを送って結果報告を済ませ、無事に大会を終える事が出来た。


 天気:雨後曇り 水温:16.8℃ pH:不明
 釣果:0匹

 今宵は雨。早朝は寒冷前線が通過し雷雨となるほどだったが、小降りになったので出動した。今月はこれで釣行10日目。「我ながら、よくまぁ飽きずに毎晩釣りに出掛けるな」と感心するぐらいだ。釣り場までの道は非常にぬかるんでおり、久しぶりにシフトを4駆にチェンジ。4輪駆動車に乗っていながら、その能力の1割も使っていない事に少々後ろめたさを感じつつ、泥を極力跳ねさせないよう慎重にアクセルを踏む。

 キャストを開始してから開始1時間が経過、「今宵は魚がいないかな?」と思っていたところ、竿先まで戻って来たルアーに爆裂バイト。フッキングには至らなかったが、突然の出来事に心臓がバクバク。魚の正体が確認できないまま、大きな波紋が静まるのを「ぼぉ〜」と眺める。まだ近くに魚はいるハズなので、周囲を隈なく探る。暫くワンダーを水面近くでヒラヒラ泳がせていると、後ろから追尾して来る魚影を発見。すかさずヘッドライトで照らすと、60cmオーバーのナマズだった。先程の魚の正体はコイツなのか?バイトまでは持ち込めなかったので、ブーツに交換しゆっくりと引き波を立てながらリトリーブをすると「バシュ!バシュ!」と連続バイト。しかし何故かルアーを咥えずアタックしてくるのみ。

 チャムペンに交換すると更に反応が良くなった。私の目の前で何度もルアーに襲い掛かるが、いずれも空振りに終わる。このナマズはベイトを探して岸際のシャローをウロウロしていると思うのだが、ルアーに違和感を感じているのかアタックするのみ。ルアーをコモモタイダルに交換しスローリトリーブで誘いをさけると、これらにも反応を示す。何度か激しいバイトがあったが、いずれもフッキングには至らず私の方が先にギブアップ。

 私の上流に入った釣り人が極小ルアーでセイゴを釣り上げている。ルアーをサイズダウンすればセイゴが釣れることは判っているが、そこはぐっと我慢して竿が弓なりに曲がり、ドラグが鳴るような魚を狙う。多分、スズキが潜んでいるであろうピンポイントへシンキングシャドを送り込み、超スローにリトリーブを繰り返す。すると予定どおりにガツッとバイト。ナマズとは違うアタリに相手がスズキであることを確信したのだがフッキンクミス。すぐにルアーを回収し、フォローを入れたが2度目のチャンスは訪れず納竿となった。


 天気:曇り 水温:18.0℃ pH:不明
 釣果:1匹(スズキ)

 今宵も帰宅するとシーバスダービーの協賛品が届いていた。送り主はタックルハウス。当Webサイトを通じ、ローリングベイトシンキングシャッドの売り上げに貢献したのが評価されたかどうかは不明だが、ダービーへの協賛メーカーが新たに増えたのは非常に喜ばしい事。中身を確認するとTKLM9の特別カラー(非売品)が入っていた。こいつは私が欲しいくらいだ。

 釣り場に到着すると風はなく、11月というのに何だか暖かいような感じ。丁度、潮止まりで水面はピタッと止まっており、全く魚が釣れるような気配はない。近くで餌釣りをしている、おっちゃん達の電気ウキもピクリともしない。空しいキャストが延々と続く中、上流の方では小さいながらもスズキが上がった様子。暗闇にフラッシュが光っていた。こちらにも魚が周ってこないかと期待していた時、シンキングシャッドにゴツッとアタリ。しかし、これは本命ではなく巨鯉だった様子。フックには大きな鱗が1枚付いていた。

 持参したルアーをアレコレと試していると、蝦夷ミノーにコツッと微かなアタリがあった。もしやと思い、ステラ3000のハンドルをぐるぐっと回すと、ギュインとロッドが絞り込まれた。フッキング直後から水面で激しく暴れる魚は、最後まで抵抗したがロッドワークで浅瀬まで徐々に誘導して無事キャッチ。サイズを計ると65cmだった。今回のアタリはナイロンラインを使っていては、感じ取ることは出来なかっただろう。管理釣り場のマス釣りのように、微かなアタリを確実に取れていたら、スズキの釣果は倍増するに違いない。

 少し上流で突然ボラ達の乱舞が始まった。多分、スズキが入っているのだろう。魚が下がって来るのをジッと待ったが、いつまで経っても下って来る気配がない。今宵は取り敢えず1本上げたので、余り欲張らないようにと納竿することにした。


 天気:曇り 水温:17.5℃ pH:不明
 釣果:1匹(スズキ)

 職場から帰宅するとメガバス(株)からシーバスダービーの協賛品が届いていた。昨年は大会当日の朝に届いて慌てたので、今年は早めに送ってもらえたので大助かり。中身を確認して、上位から各順位毎に何を振り分けようか?と考えながらハンドルを握って釣り場に向う。

 今宵は無風、潮止まりからのスタート。狙っているポイントにルアーを撃ち込みたい気持ちをぐっと押さえながら、潮が動き出すまで別の場所にポツポツとキャストをして時間を潰す・・・。徐々に水面に流れが見え始め、リトリーブしているラインが流れに引っ張られるようになってきた。そろそろ時合の頃だろうと推測し、ずっと温存していたピンポイントへルアーを撃ち込む。タイダルコモモアムニス1とローテーションを掛けたが無反応。続いてワンダースリムヨレヨレへと実績のあるルアーを次々と投入。

 コツリともアタリがなく、「どうしたものか?」とボックスの中を覗きながら次に使うルアーを暫し考える。ふと目に止ったのが、このところウグイ狙いのルアーに成り下がっているシンキングシャッド。試しに根掛かり覚悟で超スローリトリーブしながら扇状に引いて来るとゴツッとバイトした。すかさずロッドを立てて巻き合わせをするとジャストフッキング。余り大きくなさそうだったので、少々強引に引き寄せ岸にズリ上げる。この魚(56cm)は水中より、岸に上がってからの方がファイトが激しい。遊んでいるフックが自分に刺さらないよう注意しながらフックを外すのに一苦労した。その後、2匹目を狙ってキャストを続けたが無反応。2時間以上、アレコレとルアーローテーションを繰り返してギブアップとなった。


 天気:晴れ 水温:14.5℃ pH:不明
 釣果:0匹

 昨日は爆風が吹き荒れる中で釣りをしていたが、北海道の佐呂間町では竜巻により死傷者が出る大きな被害があったとのこと。釣りに行く準備をしながら観ていたTV画面に映る惨劇には驚くばかり。竜巻は案外どこでも発生し、何年か前にお隣りの愛知県や旧豊岡村で発生して被害があったし、天竜川河口沖の海上でも発生しているため他人事ではない。「自然を舐めてかかると痛い思いをするので、十分注意しなければならない」と自分に言い聞かせる。

 朝から急激に冷え込んだので、今宵の釣行は厳しくなることを想像しながら釣り場に到着。水温を計ると前日より2℃も下がった14.5℃。様子を伺うつもりで前夜のヒットルアーであるアムニス1を取り出しキャストを開始すると、僅か3投目でバイト。しかし、残念ながらフッキングミス。「あぁ〜、やっちまったぁ〜」と思わず独り言が口から出る。開始直後の数分間は、最も神経を集中していなければならないのだが、釣れるとは思っていなかったので体が反応できなかった感じ。

 マリアのアムニス1は釣具店の店頭で売れ行きを状況を見ていると、非常に渋い様子。私の周囲でも、実際使っている人も少ないようだ。流行のぶっ飛びスリムミノーやコモモのようなリップレスタイプとは形状が異なるため無理もない感じがする。しかし、私の評価はちょっと違う。塗装が弱く剥がれやすいのも気になるが、幅広ボディーゆえの、流れの影響を受けたヒラ打ちが捨て難いのだ。また、豪州のバラマンディ釣りではトウィッチをした際のヒラ打ちの威力をガイド共々目の当たりにしているので、一軍ルアーから暫くは外れそうもない。豪州でのボートによるバラマンディ釣りでは飛距離は関係なく、同社のシンカーが外れやすく泳ぎが落着かない重心移動システムは不要。メーカーさんには、いっそのこと固定重心化して豪州でバラマンディ用に売り出して欲しいと切に望むところだ。

 さて、その後は沈黙が延々と続く。持参したルアーをアレコレと取り出し、辿り着いたのが相棒Sのお気に入りであるシンキングシャッド。私にとっては「ウグイ釣りルアー」なのだが、アムニス1にバイトがあった周辺をゆっくりと流しているとゴツッとアタリ。「今度こそ頂き〜」と思いきや、これもフッキングミスして思わず溜息がでた。今宵は貴重な2回のチャンスを物に出来ず、午後10時にギブアップとなった。


 天気:曇り 水温:16.5℃ pH:不明
 釣果:3匹(スズキ)

 今日は立冬。文字どおり一気に冬に突入してしまったかのような爆風が吹き荒れる中、覚悟をして釣り場に向う。前日の雨の影響で多分、スズキ釣りには格好の条件が整っているハズ。久しぶりにサイト上で「爆釣警報」を発令した手前、「自分が魚を実際に釣って、警報が当たったかどうか検証しなければならない」というプレッシャーを味わいながらキャストを開始。さすがにこんな天気なので周囲には私しかおらず、釣り場はまさに貸し切り状態だった。

 強風に負けないようラインコントロールをしながらルアーをポイントへ撃ち込む。開始5分、予定どおりのヒット。必要以上に場を荒らしたくなかったので、少々強引に魚を引き寄せる。アムニス1をバックリと咥えたのは、体格の良い70cmのスズキだった。素早くリリースして2匹目を狙う。風と濁り、そして流れという絶妙な条件が揃っていたので、直ぐに追加できるものと思っていたが、その考えは少々甘かった。爆風の中、帰りたくなる気持ちをぐっと押さえてキャストを続けて1時間が経過。蝦夷ミノーを咥えて激しくエラ洗いをしたのは65cmだった。

 ふと気が付くと、ステラ3000のスプールからラインのピョン吉君が出ている。ファイヤーラインXDSは極めてライントラブルが少ないのだが、今日のような強風時は十分注意していないと大きなトラブルに発展しやすいので要注意。ルアーを流れに乗せて、丁寧にラインを送り出しながらピョン吉君を解消した。この数分間の休止が功を奏したのか、キャスト再開2投目にバイト。フッキングもキッチリと決まって危なげなく48cmをキャッチ。その後、ルアーを400円でお釣りがきた中国製リップレスミノーに交換してワンバイトを取ったがフッキングミス。次のチャンスを期待してキャストを重ねたが反応はなくなった。今宵はサイズこそ揃わなかったが、2時間程で3匹を釣り上げ大満足。寒さがぐっと身にしみてきたので午後9時過ぎに納竿とした。


 天気:晴れ後曇り 水温:19.5℃ pH:不明
 釣果:1匹(スズキ)

 夕マヅメ、満潮の潮止まりからのスタート。目の前に満月がぽっかりと浮かび上がり始める。さすがに潮止まりでは、釣果は見込めない。流れが出始めるまでは、魚が潜むピンポイントへルアーをブチ込むことをグッと我慢。暫くは別の方向へルアーを投げ、出来るだけ魚にストレスを与えないように気を配る。

 開始から2時間が経過、待ちに待った良い感じの流れが出てきた。そこで、このエリアで絶大な実績を持っているヨレヨレをチョイス。今宵はダブルフック仕様に変更してきたので、根掛かりを心配せず思い切った攻めが出来る。キャスト開始早々にいきなりのバイト。しかしフッキングには至らず、即座にルアーを回収。同じコースにルアーが流れるよう、気を配りながらラインコントロールをしていると再びバイト。残念ながら、このチャンスも逃し暫し愕然。「ダブルフック仕様にしたのが裏目に出たのか!?」と恨めしげにフックを眺める。

 一晩中やっても1〜2回しかないビックチャンスを逃し意気消沈。その後はパタリと魚の反応がなくなり、持参したルアーをアレコレ投入したが魚には見向きもされない。気が付けば1時間以上が経ち、諦めムードが漂う。このエリアにいた釣師たちも次々と帰り、自分1人が残業をやっている感じになってきた。ここで再度ヨレヨレに戻しリトリーブを開始すると、即座に魚が食ってきた。「この魚は絶対逃しちゃいかん」と自分に言い聞かせながら岸に引き寄せる。ルアーをガップリ咥えていたのは55cmのスズキだった。

 リリース直後の1投目・・・ここでまさかの根掛かりでヨレヨレをロスト。水位が下がってきたので用心していたのだが、ダブルフックでもダメだった。ヨレヨレよりも上の層を引けるワンダーのダブルフック仕様に交換しリトリーブを開始すると、コイツも見事に引っ掛かった。数分の間に2個のルアーを紛失。どうやら引っ掛かったのは、違法に行っているウナギ獲り用の竹筒を縛ってあるロープのよう。

 ルアーを回収するため、干潮で水位が下がるまでじっと待つ。干潟を歩いていたら、ウェーダー右足底のフェルトがなくなっていることに気が付いた。ホント、この「ベリピタシステム」ってのはダメ。一度フェルトが取れ掛かり、隙間に泥土が入り込むと接着力が急激に低下。泥の中を歩いていると、いつの間にか紛失してしまうのだ。このウェーダーは使い始めて間もないのに、もうダメになってしまった。立て続けのトラブルにより、さすがの私も苛立ち気味。最干潮を待たず多少無理をして入水しルアーを回収。ついでに複雑に絡み合ったウナギ獲りのロープを泥だらけになりながら解いて回収。これで暫くは根掛かりから開放されて釣りが出来るだろう。ほっと一安心して帰途についた。


 天気:晴れ 水温:18.5℃ pH:不明
 釣果:0〜2匹(スズキ)

 今日も夕マヅメからのスタート。既に11月上旬なのだが、無風状態で寒くなく夜釣りをするには快適な状況だ。狙っていたポイントには先行者がいたので、距離を置いて下流に入りキャストを開始。夕闇が迫る空にはヒラヒラとコウモリが舞い、上流からはボラ達の群れが下って来る。ボラのサイズに出来るだけ合わせようと、ちょっと大き目なグース140を試す。このルアーは数釣り用ではなく大物狙い用と聞いている。「その効果は如何に?」って感じでブン投げて、超スローに引いて来るのだが魚の反応はない。続いて、実績のあるルアーを次々に投入。しかし、これらも無反応。おまけに今宵は少しルアーを潜らすと、沢山の藻を拾ってきてしまい不快極まりない。

 頭上では満月が輝き、月明かりが眩しく水面を照らす。「満月の日は釣れない」という豪州ガイド達の言葉が頭から離れず、今宵はそれを実証しそうな雰囲気。キャストをしまくっても、一向にコツリとも反応がない。暫くすると相棒Sから連絡が入った。彼もこのエリアで竿を振っている様子。しかし、彼も釣果には恵まれず早々とギブアップ宣言。

 私もギブアップ寸前だったが、突然、蝦夷ミノーに明確なバイト。やっと魚が周ってきたようなので、再度テンションを上げてキャストをしなおす。数分後に私の上手に位置する人が1本をキャッチ。彼の動きを右目でチラチラ伺いながら、左目でルアーの位置を確認しながらリトリーブを続ける。すると再び上流の彼がセイゴクラスを追加した。一方、こちらにはバイトすらない。どうやら魚達は私の前を通り過ぎ、上流に移動してしまった様子。見事にチャンスを逃し、残念ながら今宵は玉砕となった。


 天気:晴れ 水温:18.5℃ pH:不明
 釣果:1匹(ボラ)

 無風状態の中、夕マヅメからのスタート。上流から次々とボラ達の群れが下って来る。中型のボラも時折跳ねるので、やる気のあるスズキが潜んでいるだろうと慎重にキャスト&リトリーブを繰り返す。ゾンクで周囲を探った後、レアフォースに交換しドリフトさせているとゴツッとバイト。しかし、フッキングには至らずガックリする。丁度、その時、釣り人の登場。様子を聞くと、昨晩はこのエリアで多くの人が竿を振り、80cmUPが1本、70cmUPが2本の他、セイゴも釣れていたらしい。

 魚はいるハズなので、ワンチャンスに掛けて神経を集中する。ずんぐりむっくりで不格好だが、何故か飛距離が伸びるブーツをアップクロスでブン投げ、流れに任せてゆっくりリトリーブしているとジュボッと出た。「トップに反応する元気印の魚がいるんだ」と感動しつつ魚を引き寄せる。途中、抵抗はすれども1度もエラ洗いをしない。何か変だと思いつつライトで照らすと、正体はとっても生臭いボラ君(42cm)だった。

 気を取り直してキャストを再開。少しずつ移動しながら広範囲に探りを入れる。ボラ君を釣ってから1時間が経過した時にワンダースリムにバイト。しかしフッキングには至らず思いっきり凹む。気がつけば周囲には、10人近くの人達が竿を振っており段々落着かなくなってきた。頃合いを見計らって今宵は退散。駐車スペースに戻り、ぐるっと周囲を見渡すと愛知県ナンバーの車ばかり。いつのまにか、この一帯が愛知県の領土になってしまったかのよう。流行の「欧米かっ」ではなく、「ここは愛知県かっ」と突っ込みを入れたくなるほど。我が静岡県人の釣り人達は、何処で竿を振っているのやら。


 天気:雷雨後曇り 水温:17.5℃ pH:不明
 釣果:0〜1匹(ウグイ)

 午後7時半、釣り場に到着すると猛烈な雷雨。家を出る時は雨なんて降っていなかったのだが、突然の天候悪化。これに戸惑いつつ車中でTVを見ながら、雷雲が去るのを辛抱強く待つ。30分ほど待機していると天候が徐々に回復。空模様を眺めながらキャストを開始した。暫くすると、釣り人2人が登場。1人はこの場所の常連さんで、もう1人は昨晩、ここで良型を釣り上げた人だった。聞けばサスケで74cmを釣り、同行者が巨大ナマズを釣ったらしい。彼はサスケに絶大な信頼を寄せており、相当使い込んでいる様子。1つのルアーを徹底的に使うのはとても大切な事。1つ1つルアーを使いこなし、持ち駒を増やしていけば、どんなに厳しい状況時でも魚の顔を見ることが出来るに違いない。

 サスケ愛好者がウグイらしい魚を釣った直後、私の操るニョロニョロワンダーにも立て続けにバイト。ウグイなのかセイゴなのか判らなかったが、魚の群れが丁度周ってきたようだった。小さい魚の群れの後に大型魚が周ってくることが多々ある。粘っていればチャンスがあるハズだと丁寧にキャスト&リトリーブを繰り返したが、その後はワンチャンスもなく、真夜中過ぎに納竿した。


 天気:曇り時々晴れ 水温:不明 pH:不明
 釣果:2匹(スズキ、ウグイ)

 晩飯を食べて、愛車にタックル一式を積み込んで発進。先日、ビックチャンスを物に出来なかった釣り場へ向う。途中、渋滞に巻き込まれ、前車の赤く光るテールランプをぼんやりと眺めていた時、重大な事に気がついた。「この道・・・、ちゃうじゃん!」と。何も考えずに走っていた道は、当初予定していた釣り場とは違う場所に向う道。行き先が違うと、ボックスに詰め込んでくるルアーも違うし、狙うべき潮位(水位)も違ってくる。自分の心とは関係なく、何かに引き寄せられるように体が反応して別の釣り場へ向っている感じ。早くもボケ始めた自分を誤魔化そうと、「これも何かの啓示じゃないか」と無理に思い込む事にした。

 到着した釣り場にはブッ込み釣師に占拠されている。この状況にガックリしながらも、彼の邪魔をしないよう十分な距離をおきキャストを開始した。このエリアの魚はセイゴが中心。魚のサイズを選ばず、良く釣れる蝦夷ミノーを投げていると直ぐにバイト。明らかに小さな魚と判明したので、グリグリと巻いて来ると25cmのウグイだった。狙っている魚でなくても、釣れればホッとするもの。次なるチャンスを求めてキャストを続ける。

 今宵は釣り場を間違え、入ろうと思った釣り場にも入れず、釣れたのは小さなウグイのみという状況に、いささか凹んでいたところブルースコードにゴツッとバイト。アタリは明確だったので期待したのだが、魚はスルスルと寄って来る。足元でピチャピチャ跳ねたのはセイゴ(20cm)だった。同じ頃、ブッ込み釣師がセイゴを3匹釣り上げる。「やっぱ、青ジャムシにルアーは勝てないのかな」と思っていたところ、後から来て上流へ入ったルアー釣師が良型を釣った様子。魚が私の前に回遊して来るのを待ち構え、懸命に竿を振ったが反応はない。粘っても難しそうだったので、少し早めの午後9時半に納竿した。


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