フィッシングリポートタイトル 13KB

擬似餌の玉手箱トップ>FishingReport>2007年4月


 天気:晴れ 水温:18.5℃ pH:不明
 釣果:3〜4匹(スズキ、ソウギョ、ハクレン、ナマズ、雷魚、鯉)

 2月の豪州遠征でガイドのテリーから譲り受けた一品物のハンドメイドロッドを試す。ベイトの群れが水面でスクールしているため、素早くポップライダーを結びキャスト&ポッピング。この竿はG-LoomisのIMXと同等のブランクを使っており、とてもしなやかなベントカーブを描く。バス釣りには丁度良い硬さなのだが、豪州の猛魚達を相手にするのには少し柔らかすぎか・・・。捕食音を演出しながらベイトの群れを追いかけるようにポッピングを繰り返したが無反応。竿の性格を大体掴めたので、シーバスタックルに持ち替え本腰を入れる。

 小1時間程、竿を振ったが反応がないため車に乗り込み移動。釣り場に到着し静かに水の中に足を進めウェーディングをする。開始10分、タイダルをガッツリ食ったのは58cmのスズキ。ススギ狙いはハイプレッシャーな野池のバス釣りと違い、魚がいれば直ぐにルアーへ反応するので安直な釣りかもしれない。「釣れる時には簡単に釣れる魚」なのである。丁度、魚を釣り上げたところにSolid.Kさんが登場。時折、ボイルする場所があるのでスーパースプークJrをブン投げて様子を伺っていると、スズキではなく色黒のナマズが躍り出る。しかしこのナマズはフッキングには至らなかった。

 アイマ・ジーンを投げているとモソッというアタリの後、猛烈な勢いでリールからラインが引きずり出された。丁度、Solid.Kさんが買い物をしにコンビニへ出掛けた時にヒット。ソルティープラッガーがバットからブチ曲がりギシギシと音を立てて軋み、ステラ3000が唸るほどの猛ダッシュを繰り返す。魚が足元まで寄ってきたのは、彼がコンビニから帰ってきた時。ファイト時間はゆうに15分以上。白くてド太い腹を見せて横たわった魚は、自己最大記録となった116cmのソウギョだった。

ソウギョ109cm 4KB ステラのベアリングがいかれたのか、シャリシャリ音は止らずハンドルは重くなってしまった。予備のリールは持ち歩いていないので、我慢しつつキャスト&リトリーブを続ける。タイダルで体中火傷をしてドロドロに溶けたような病気の鯉を引っ掛けた後に、ザブラシステムミノーにバイト。猛烈なファイトに再びリールが悲鳴を上げる。ファイト時間はおよそ5分。徐々に間合いを詰めて岸に引きずり上げた魚は86cmのハクレン。尾鰭にはTKLM90がオマケで引っ掛かっていた。ハクレンはソウギョに比べ瞬発力はあるのだが、持久力にやや欠ける感じ。「中国四大家魚」と呼ばれる魚の内、2種を一気に釣り上げ喜ばしいハズなのだが、本命とは違う魚に困惑するばかり。

 私の下手で竿を振るSolid.Kさんはハンドメイドのシンキングペンシルで雷魚とナマズをキャッチ。その後、スライトエッジ109cmのソウギョを10分掛けて釣り上げた。2人揃ってメーターオーバーの巨大魚を釣り上げ、どっと疲れたので早めの納竿。今シーズンは続々とメーターオーバーが上がり、”ぎじたまメーターオーバークラブ”に魚種別クラスを設定できそう。スズキのメーターオーバーが記録される日はいつになるのだろうか。


 天気:晴れ 水温:14.0℃ pH:不明
 釣果:0〜3匹(スズキ、ナマズ、ボラ、ハクレン)

 前日の強風と明け方の冷え込みによって水温が一気に低下していた。おまけに田植による濁り水が入り込みドロドロ状態。竿を振る前から、いかにも「今日は厳しいぞぉ」というのがありありと判るようなコンディションだ。様子見のキャストをしていると、ベイトが動き始め単発のボイルが時々起きるようになった。狙っている魚がエリア内に入っているようだが群れが小さく、ルアーへの反応はない。ミスキャストでロストしたバードックを運良く回収し、ホッと一息。気分を切り替え、少しずつ移動しながら私のルアーに反応する魚を探すことにしたが、何処へ行っても反応はない。

 気がつけば釣りを開始してから4時間が経過。さすがに歩きつかれてギブアップし、愛車まで戻ってきたところでSolid.Kさんから電話が入った。様子を聞くと彼はナマズとボラ、一緒に竿を振っているT.Mさんが90cmUPのハクレン、そしてアルフ君が本命である60cmのスズキを仕留めたと言う。明らかに私が竿を振っていた場所とは魚の密度が違う様子。ご挨拶がてら彼らの所まで車を走らせ、一緒にメシを食いに行くことになった。

 久しぶりに不味いラーメンに大アタリ。メニューにある写真とは大違いで温泉タマゴが入っておらず、温度が低くて生ぬるいラーメン。釣りでの貧果と合わせてダブルパンチを食らう。テンションはめい一杯下がっていたのだが、本日の釣果に納得できず再び釣り場に足を向ける。私の残業に付き合ってくれたのはSolid.Kさん。キャストを始めると、コツコツ、ブルンブルンとコイやボラと思われるアタリがある。開始30分、Solid.Kさんがシンキングペンシルのオーバーゼアーでナマズをキャッチ。私のレンジバイブにもナマズがバイトしたが、ファイト途中でフックオフ。この後はパッタリとアタリが遠のいたので納竿となった。


 天気:晴れ後雨 水温:20.0℃ pH:不明
 釣果:2匹(スズキ、ボラ)

 南風が吹く中、キャストを開始。上流からベイトの群れが下って来る時に「バホッ、バホッ」と派手なボイルが連発。私の立ち位置に近い所で、スズキが体を水面に踊り出すほど激しく小魚達に襲い掛かっている。これはまたとないチャンスなのだが、こんな時は往々にしてルアーに反応しない。実績のあるルアーを次々に投入するのだが、案の定コツリとも当たらない。ボックスの中をガサガサやって、一番底からシャッドラップSRを取り出した。

 勿論、このルアーは重心移動システムなんて内蔵されていない往年のルアー。しかしバランス良く作られているため、キャストすると風に乗って予想以上に飛距離が伸びる。着水後、ロッドを立てて表層を早目にリトリーブすると、いきなり水面が炸裂しスズキが底から突き上げてきた。ルアーをシャッドラップSRに交換した1投目の出来事。本当に困った時にキッチリと仕事をしてくれるのがラパラ。激しい突っ込みと岸際での派手なエラ洗いの連発に耐えながら無事にキャッチ。サイズは堂々の73cmだった。「やっぱりラパラだねぇ〜」と独り感心する事しきり。「魚釣り」というものは、魚を釣ってナンボのものであり、決してルアーの飛距離を競うものではないハズ。ラパラ社のルアーは明らかに最近のシーバス系ルアーに比べ飛距離は落ちるのだが、魚を引き寄せる力は遥かに上。お守りとして1個はボックスの中に入れておきたいものだ。

 暫くしてボイルは沈静化。周囲は祭りの後の静けさを思わせるほどの変わりよう。一ヶ所で粘っていても釣れないので、少しずつ移動しながらキャストを重ねて魚を探すことにした。コモモでイナっ子を引っ掛けたのでサイズを計ってみると、先週より0.5cm成長して4.5cmになっていた。このサイズのベイトにスズキ達が反応しているので、秋から冬に活躍した12〜13cmのミノーの出番は暫くないだろう。「今シーズンは魚が釣れない」なんて言いながら、釣れない理由を”異常気象”のせいにして大きなルアーを投げている人達は、もう少し釣り場に目を向けるべきではないだろうか。

 いつのまにか叩き付けるような爆風に変わり、水面が波立つ。極端に釣りにくくなったのだが、魚の活性は逆に上がってきた。何処かに潜んでいたイナっ子達が群れをなして泳ぎ始める。するとこれに合せたかのようにボイルも再開。あまりにも派手なボイルが続くので、デブニョロを試す。波に揉まれながらも表層を引くと「バコッ」という捕食音とともにスズキが水面上に飛び出した。確実にルアーを咥えたハズなのだが痛恨のフッキングミス。次のチャンスを期待してキャストを続けたが無反応。俄かに暗雲が立ち込め、雷が鳴り響き始めたので納竿することにした。


 天気:晴れ後曇り、時々雨 水温:18.0℃ pH:不明
 釣果:1〜3匹(スズキ、ボラ)

 朝まで降っていた雨により、水量は多く濁りがキツくなっている。これに南からの強い風が加わり、スズキ釣りに不可欠な「水量」と「濁り」、そして「風」の3つが揃った。こんな日は家でゆっくりしている場合ではなく、干満による潮位を確認して釣り具一式を愛車に積み込み釣り場へ向った。開始1時間が経過・・・。魚は絶対にいるハズなのだが実績あるルアーを次々に投入しても反応がない。次に何を使おうか悩んでいた時に、閃いたのは購入したばかりの小さなシンキングのサスケSS-95。サイズの割には飛距離が伸びるので感心していると、流れのヨレの中で引っ手繰られるような強いアタリがあり水面が割れた。魚はそこそこのサイズ。しかも強い流れが影響して中々寄ってこない。やっと引き寄せゴミの中から姿を現したのは75cm。狙って釣った価値ある1匹となった。

 実はサスケの小さいヤツが発売された時、早々にフローティングモデルを買って試したが釣果は芳しくなく、とっくにBOXから姿を消した経過がある。しかしシンキングモデルについては、強い流れの中でも安定して使える感じ。「もう、こればっかり。これしか使いませんよ」なんて言い切る「ぎじたま」の読者さんがいたりするほど、ツボにはまると非常に強いルアーみたいだ。人気がないので釣り具店の陳列棚に不良在庫として埃を被っていることが多い気がするが、サイフにゆとりがある時には試しに1個買っても良いかもしれない。

 2匹目を期待して竿を振っていると相棒Sが登場。釣具店に立ち寄った後に来たようだが、どこにも寄らずにこの釣り場へ来ていれば先程の魚は彼の手の中に落ちていただろう。釣りにおけるタイミングってのはホント難しい。案外、紙一重のところで釣果に差が出ているのかもしれない。彼と並んで雑談をしながら竿を振るが、それらしき反応はなくギブアップ。魚を求めて次なる場所へ移動したが、水位が高くて断念。車を走らせアプローチポイントを探して入水する。相棒Sがイナっ子(ボラの子供)を1匹、私がレンジバイブで4cmほどのイナっ子を1本の針に2匹引っ掛け、本日の釣行は終了となった。


 天気:晴れ 水温:19.5℃ pH:不明
 釣果:1〜7匹(スズキ、ボラ、ナマズ)

 南からの温かい風が吹く中、トラウトタックルでラパラCD3を投げる。シーバス狙いでトラウトタックルを持ち込むのは、「見えるベイトのサイズが小さいから」という単純な理由。少しずつ移動しながらキャストを重ねているとガツッとバイト。フッキングには至らなかったので、すかさず同じコースをルアーが通るようにキャスト。再び同じ場所でバイトがあったが、これも空振りに終わった。気がつけば開始から30分が経過。諦めずにラパラCD3を投げているとコツッとアタリがあった直後、一気にラインが引き出されドラグが鳴った。激しい突っ込みにロッドが限界ギリギリ近くまで曲がる。魚の姿が見えないので慎重にならざるおえず、時間を掛けて徐々に引き寄せる。岸に引き上げてからも、足元で激しく跳ねる魚は45cmのボラだった。(笑)

 ロッドをソルティープラッガーに持ち替え本腰を入れる。シャッドラップSRで巨鯉を引っ掛け、散々釣り場を荒らした挙げ句にフックオフ。続いて、ドリフトトウィッチャーにナマズが数回チェイス。広範囲に魚を探すためKo130Sを使い数mずつ横移動しながらキャストをしていると、フルキャスト後に数回リトリーブしたところでビックバイト。獲物は水面を割ってエラ洗いを連発。慎重に魚を引き寄せ無事にキャッチ。やや黒っぽいスズキのサイズは55cmだった。このサイズは結構な数で群れているハズ。すばやくリリースしてキャストを再開。5分も経たないうちに再度ガツッとヒット。しかし、一瞬にしてフックオフ。「まだまだイケるハズ」とキャストを重ねると狙いどおりにヒット。後部フックが鼻先にチョコンと引っ掛かった状態でファイトを繰り返し、最後の最後までドキドキさせた魚は1本目と同サイズだった。

スズキ 4KB 私の姿を見つけた相棒Sが遠くから声を掛けてきた。これに手を上げて答えたところに力強いバイトがあったがフッキングミス。人気釣り番組、菊元氏の「BIG BITE」風に言うならば「まん悪いなぁ〜」ってところだ。まさに「時合の真っ只中」で登場した彼へ、直ぐに竿を振る準備をするように声を掛ける。彼が準備している最中もバイトが続くが、いずれもフッキングミスが続いて悔しい思いをする。どうやらKo130Sに装着されているST46のフック(カタログ表示は8番、パッケージ表記では10番)に問題がありそう。ミスが相次ぐのは、フックが小さいために刺さりが浅くルアーが簡単に振り払われているのではないか・・・。悩んでいる時に、別の場所でナマズを1匹釣ってきたアルフ君が登場。彼を魚の密度が最も高い、私の下流に招き入れる。

 今の状況を彼に一通り伝えてキャストを再開。反応が鈍くなってきたKo130Sからローリングベイトに交換すること3投目、超高速”ジャカジャカ巻き”に反応したのは堂々の74cmだった。後から来た2人に魚がいる事を証明し、「魚がいる内に早く釣りなよぉ〜」と余裕の声を掛ける。再びKo130Sに戻して早めのリトリーブをしていると、ガツッと明確なバイト。しかしコレもフッキングミスして思わず声が出る。この極細ルアーへの魚の反応は極めて良いのだが、欠点はバレやすいこと。フックサイズを上げると背中にフックを背負ってしまいそうなので益々悩む。そんな時に、一級ポイントへ案内したアルフ君が開始何分もキャストをしない内に根掛かり。ルアー回収のためにエリア内を動き回ったので、見事に魚達は散ってしまった。

 タレックスレンズ(アクションコパー)の偏光サングラスで水面を観察していると、ベイトの群れが上流へ移動して行くのが良く見えた。魚達の動きに合せ、私も上流へ移動。Ko130Sを投げていると、本命ではないナマズ(60cm)が躍り出た。暫くして少し離れた所から「出ましたぁ〜」とアルフ君の声。見ると竿が曲がりスズキが水面に体を翻している。彼がタイダルでキャッチしたのは55cmのレギュラーサイズだった。この一本で、根掛かりで極上ポイントを潰して凹んでいた彼も復活。一方、私は彼の魚を見てキャストに力がこもる。レンジバイブで広範囲に魚を探していると、時折コツコツとまとわり付くようなアタリがあった。魚の正体が判らなかったので、リトリーブスピードを落として様子を伺うとブルンッとバイト。バッチリとフッキングが決まった魚はナマズ(55cm)。手早くフックを外し、キャストを再開すると3分後に竿先で爆裂バイト。お遊び一切なしでブチ抜いた魚は60cmのナマズだった。本日はこれにて打ち止め。3人揃って納竿となった。


 天気:晴れ 水温:14.5℃ pH:不明
 釣果:0〜3匹(スズキ、ボラっ子、ドンコ)

 タッチの差で釣り場へ入られたサッカケ釣りのオッチャンと話しをしていると、先日、105cmのソウギョを釣り上げたアルフ君が登場。釣行すれどもスズキの顔を見ていない彼は、前日に10匹掛けて4匹釣ったT.Mさんから情報をもらい準備万端整えてやってきたのだ。私も前日の反省を踏まえてルアーを厳選してきたのだが、まさかサッカケ釣りとバッティングするとは(涙)。オッチャンはルアー釣りに興味を持った様で、キャストを開始した私達にアレコレと質問を投げかける。色々と説明している内にオッチャンが引き上げて、自分達の釣りに集中する事ができた。

 アルフ君と雑談をしながら竿を振る。釣り仲間から「スズキが釣れないナマズ・ロッド」と呼ばれていた彼のポセイドン(エバ・グリ)は、晴れて「ソウギョ・ロッド」に格上げされた(笑)。昨晩はSolid.Kさんの案内で某河川に釣行したが、横で竿を振る案内役のSolid.K氏に60cmUP70cmを釣られたらしい。私も昨日、隣で竿を振るT.Mさんに次々と魚を釣られたので彼の気持ちは良く判る。今日は是非彼に魚を釣って貰いたかったので、アレコレとアドバイスをする。

 「釣りに同じ日はない」と、豪州遠征でお世話になっているバラマンディ・ガイドは度々言うが、今日はまさにその言葉を実感。前日、頻繁にボイルが見られたが今日は沈黙。ベイトもおらず、ボラすら跳ねない。風はなくて釣りをしやすいが、魚っ気がなければ釣れるハズもない。水温は2℃も低下しており、濁りの度合も異なっていた。1時間半程、竿を振ってギブアップ。前日に引っ掛けたビーフリーズを回収してこの場を後にした。

 釣り場に到着し水面を見ると、無数のベイトの群が上流に向って泳いでいるのを発見。ベイトを追尾しているであろうスズキを狙いやすいように、アルフ君には下流から釣り上がるように指示。一方、私は上流に先まわりして、釣り下ってスズキを挟み撃ちにする作戦を取った。ローリングベイトを投げる位置を少しずつズラして探りを入れていると、ボラっ子とドンコがスレ掛かりで釣れてきた。魚のサイズが余りにも小さいので、ポケットの中に忍ばせていたラパラCD3を投げてみる。ベイトの群れが私の前を横切った時にガツッとアタリ。久々の感触だったので体が反応せずにカラ振り。続けさまに同じ場所へキャストをすると、ルアーにアタックする魚の姿を確認。銀色に輝く魚はキビレだった。3回も続けてバイトがあったのだがフッキングミス。レンジバイブに交換して1バイトあったが、これもチャンスを逃した。

 ルアーをローリングベイトに戻し、ルアーが着水する間隔を細かく刻みながら徐々に釣り下っていると、ガツッとルアーを引っ手繰られた。残念ながらこれもフッキングミス。得意の高速リトリーブ”ジャカジャカ巻き”をやっていた最中なので、魚は狙っているスズキの可能性が高い。足を止めて周囲を探っていると、思惑通りにヒット。水面に体半分を露出させ何度もエラ洗いを繰り返すスズキを慎重に引き寄せ無事キャッチ。ローリングベイトをバックリ加えていたのは73cmのグットサイズだった。

 コンビニで昼食を確保して次の場所へ移動。近くにいたエサ釣りのオッチャン達に挨拶を兼ねて情報交換をする。「先週は釣れたが、今日は全くダメだよ」との言葉にテンションが下がる。オッチャン達の邪魔をしないようにウェーディングして魚を狙うが無反応。1時間半程でアルフ君がギブアップ。私は魚を求めて次の場所へ。しかし、ワンチャンスもなく疲れてその場にしゃがみこむ。どうやら日頃の疲れが溜まっていたようで、そのまま暫くうたた寝をしてしまった。気がつけば水位が上昇し、私の回りには水が押し寄せていた。溺れ死にたくなかったので慌てて退散。

 余談だが、メーターオーバーのソウギョを釣ったアルフ君を仮称”ぎじたまメーターオーバークラブ”の一員として私がかってに認定。因みに対象魚はルアーで釣れた魚なら何でもOK。コイやソウギョ、レンギョに雷魚、もちろんスズキやダツ、これ以外にもメーターオーバーの魚が私達の周囲には案外生息しているのではないか!?認定者には今のところ何の特典もないが、気運が高まったら何か考えるとしよう。

 追伸:翌朝、アルフ君から吉報入電。前夜、Solid.KさんとT.Mさんの濃密指導を受け、購入したばかりのバリスティックミノーで見事65cmをキャッチしたらしい。ホント、良かった、良かった。いよいよポセイドンは「ソウギョ・ロッド」から「シーバス・ロッド」に格上げか!?


 天気:晴れ 水温:16.5℃ pH:不明
 釣果:1〜4匹(スズキ)

 明け方まで降っていた雨と流域周辺で始まった田植の影響で水は濁り気味。しかしスズキ狙いには丁度良い感じなので、期待を込めてキャストを開始した。魚がいれば直ぐに答えが出るハズ。開始15分を経過しても魚はルアーに1回も触れない。少しずつ移動しながら広範囲に探りを入れたが無反応。ここで粘るよりは次の場所へ移動しようと、30分で見切りをつけた。

 予定していた場所には先行者の姿・・・竿を振っていたのはT.Mさん。邪魔をしては申し訳ないので、御挨拶をして次の場所へと車を走らせる。魚が何処にいるのか判らなかったので、テンポ良く探りを入れるために移動しながらローリングベイトをブン投げて”ジャカジャカ巻き”を繰り替えす。障害物がある場所は熟知していたつもりだったが、予想外の場所で根掛かり。ファイヤーラインXDS25lbの強さを信じて悪戦苦闘ながら回収した直後に、T.Mさんからの釣果報告メールが飛び込んできた。

 車に飛び乗り現場へ急行する。猛烈な西風の中、ザブラシステムミノーで2匹掛けて、うち1匹をキャッチしたとのこと。「魚はまだいるようなので狙ってください」とありがたい言葉を頂き、近くで竿を振らせてもらう。実績のあるローリングベイトから始めるが全く反応がない。首を傾げながらキャスト&リトリーブを重ねていると、T.Mさんの竿がしなり水面が割れた。アイマのKo130Sを咥えたのは元気の良い40cm弱のヤツ。時々、ボイルが起きるので魚はいるのは確実なのだが、私のルアーにはコツリとも反応がない。強風の中、飛距離を稼ぐためレンジバイブに交換しキャストを始めると、同じタイミングでルアー交換をしている彼から「試したけどバイブは釣れませんよ」と声が掛かる。彼が選らんだのはコモモ・カウンター。なんと1投目に52cmを釣り上げた。

 「言い忘れてましたが・・・キモはスロー引きです」と衝撃的なアドバイスを受ける。バイトが連発している彼の横で、コツリともアタリがない私は、爆風の中でローリングベイトレンジバイブを使いアップテンポの早引きをやっていたのだ。しかも魚がいるのは極めて狭いエリアのみ。即座にルアーをタイダルに交換し、強風を利用して大リーグで活躍中の松坂投手の変化球を彷彿させるような弾道で彼が狙っているピンポイントへルアーを撃ち込む。数投すると本日待望の初ヒット。ガッチリとフッキングも決まり、暴れる魚を強引に引き寄せる。元気の良いファイトをした魚は予想を上回る64cmだった。数ではT.Mさんに負けていたが、サイズでは彼を上回りガッツポーズ。この1匹で気分は上々。長いトンネルを抜け出した感じで、ウキウキしながらキャストを再開した。しかし・・・5分後にT.MさんがTKLM66cmをキャッチし、あっけなく逆転された。

 時合は1時間半ほど。パタッと魚の気配が消えて周囲は沈黙した。水中に沈むストラクチャー狙いでシーバックを使い果敢に攻めたが根掛かってロスト。私のネーム入りの落鮎カラーは今頃何処に???。魚がいなくなったので、T.Mさんと”ゴミ拾い”を行い、釣り場の環境を整えて納竿とした。

 一旦、自宅に戻りゆったりと過ごしていたが、潮が変わるタイミングで再び釣行。釣り場は相変わらず爆風が吹き荒れていた。ボックスの中へ新たに詰め込んできたルアーをアレコレ試すが反応はない。ビーフリーズをロストして一気にテンションが低下。2時間半程、竿を振っていたが無反応だったのでギブアップした。


 天気:晴れ後曇り 水温:18.5℃ pH:不明
 釣果:4匹(ナマズ)

 南西の風が強く吹き、桜が散り始めている。予定していた場所は先行者がいたので潔くパス。今回はシーバスタックルの他に、管理釣り場シマゴンで大活躍していたトラウトタックル(スーパーレインボーSR6F-602エンブレム1500iA)を持参した。「小魚(1〜2cm)のスクールを追いかけているであろうセイゴクラスを狙う」というのが目的。開始早々、岸際にベイトの群れを発見したのでラパラCD3をキャストし早めのリトリーブをしていると、強烈なアタリの後にロッドが激しく引き込まれた。リールのドラグが悲鳴を上げ、ラインが引きずり出される。ロッドはグリップ付近からグニャリと弧を描きつつも、魚に追従している。無理をせず、徐々に引き寄せてくると本命とは大違いのナマズ(60cm)だった。

 久しぶりにスリリングな引きを楽しめたので、懲りずにラパラCD3の鋭いキャストを繰り返していると再びバイト。これまたメチャクチャに引いたので、心臓をドキドキさせながらファイトを楽しむ。案の定、魚の正体はナマズ(55cm)でしかもスレ掛かり(笑)。往年の愛竿が折れてしまいそうに曲がっていたので、シーバスタックルに持ち替えてローリングベイト”ジャカジャカ巻き”を始めた。開始間もなく、ガツッとアタリ。本命の引きとは違ったので力強く引き寄せると、脇腹が黄色味を帯びたナマズ(58cm)が上がってきた。

 時折、周囲でボイルが起きるのでスズキが回遊しているようだがローリングベイトに反応がない。シャッドラップSR7に交換した1投目、早めのリトリーブをしているとガツッとヒット。しかし、これも本命ではなく60cmのナマズだった。後が続かないのでギブアップ。もう少し釣行を重ねれば、かなり狙いが絞れそうな気がしてきたぞ。


 天気:曇り時々雨 水温:16.5℃ pH:不明
 釣果:0〜6匹(スズキ、ナマズ、ボラ)

 4月から新たな職場でスタート。難しい仕事をやっているワケではないのだが、不慣れなために何をやるにも時間が掛かる。聞き慣れない言葉が飛び交い、電話を取るもの緊張するほどドッと疲れた1週間だった。こんな時、気分をガラッと変える事ができる釣りのような趣味を持っていてホント良かったと思う・・・。今日も1匹釣って気分をリフレッシュしたかったので釣り場へ足を運ぶ。到着すると既にT.Mさんが竿を振っている。様子を聞いたが芳しくない模様。彼とは距離を置いて竿を振るが、こちらも反応はない。

 T.Mさんは私がスタートしてから1時間も経たないうちに納竿。こちらは鯉らしきアタリが2回あっただけなので、気分転換にもならず帰るわけにはいかない。移動して、潮が変わるのを待ちながらキャスト重ねる。釣り方は前回、好調だったローリングベイト”ジャカジャカ巻き”。開始2時間が経過した時、ルアーにガツンと力強いアタリ。慎重に引き寄せると、水面に現われたのはボラ(45cm)だった。ボラが周ってきたということは、粘っていればチャンスがありそう。少しずつ移動しながら、キャスト&超早巻きを繰り返していると再びヒット。ボラとは明らかに引きが違うので、上ずる気持ちを押さえながら徐々に間合いを詰める。岸際でバタバタと激しく暴れた魚は、狙っていたスズキ(55cm)だった。

 この1匹で気を良くしてローリングベイトをブンブン投げまくり、リールの音をシャリシャリと周囲に響かせながら早巻きを繰り返す。続いて、ガツッとルアーを引っ手繰ったのがナマズ(65cm)。「こんな早いリトリーブスピードに、よくまぁナマズが食ってくるなぁ」と感心していると、再びナマズ(68cm)がビックバイト。ナマズの2連発に目眩がしそうになりつつも、早巻きを続けていると本命(50cm)がローリングベイトに食らいついた。周囲では1〜2cmの小魚が群れを作ってスクールしている。時折、ボイルが起きて小魚が弾け飛び、スズキが体を翻す光景を目にすることができた。

 欲をかいて、もう1匹追加したかったが”ジャカジャカ巻き”に全く反応しなくなった。レンジバイブに交換し、小魚のスクール直下を通るようにリトリーブしているとゴンッとヒット。ブルン、ブルンと首を振っている感じが手元に伝わってきたので魚を見る前にナマズと判明。一気に引き寄せ手早くリリース。これで打ち止めになって納竿となった。


 天気:晴れ 水温:18.0℃ pH:不明
 釣果:0〜2匹(スズキ、ナマズ、ボラ)

 真っ昼間からの釣行。釣り場に到着するとT.Mさんが準備中。最近の様子を伺いながら自分も装備を整える。今年は昨シーズンに比べ明らかに魚の数が少ない様子。釣行回数を増やして徐々に狙いを絞っていけば魚と出会う確率も増えるのだが、4月から転勤となり、駿府のお堀の中へ幽閉されることになった。磐田からだと通勤時間は片道1時間半弱、仕事もハードなので釣行回数は明らかに減るだろう。暫くは皆さんの爆釣報告に涙することになりそうだ。

 魚がいれば直ぐに反応するハズだが、キャストを重ねても反応はない。少しずつ移動しながら広範囲に探りを入れている時にSolid.Kさんとアルフ君が登場した。4人が散らばりキャストを開始。最初に竿が曲がったのは、下流でリップ折りチューンを施したアスリート・ピンテールをブン投げていたSolid.Kさん。周囲の皆を期待させた魚はナマスだった。魚の動きが出てきたようで、同じく下流にいるT.Mさんが「何回か小さなアタリがある」と言っている。一方、かれこれ1時間半もキャストしている私や、上流にいるアルフ君には無反応。何も魚のアタリがないので、ローリングベイトの早引きを試してみることにした。

 するといきなりのバイト。早引きをしているので完璧な向こうアワセ。フッキング動作なんて全く必要なく、フックセット完了。魚の正体が不明だったので慎重に引き寄せて来ると、水面で銀色に輝く魚体が見えた。「スズキだぁ〜」と思わず声を上げて、フィギュアスケートの真央ちゃんの様に拳を握ってガッツポーズ。サイズは小さいのだがバックリと咥えたルアーを振り落とそうと、何度もヘッドシェイクを繰り返す魚を岸まで誘導してキャッチ。潮目の中にいたのは53cmの元気の良いヤツだった。

フレンズ ローリングベイトの早引きを試した直後のヒット。それまではコモモ・スリムシャロートプスタイダルヨレヨレを使ってスローリトリーブを繰り返していた。よくよく考えれば、これはナイトゲームでの釣り方。「もしかしたら、スローに引いていたので魚達から完全に見切られていたのではないか?」と大事な事に気がついたので、キャスト直後からの超早巻き”ジャカジャカ巻き”を試すとこれが大アタリ。立て続けに3連発バイトがあり、4回目には大きくロッドがしなったが残念ながらフックオフ。

 ローリングベイト”ジャカジャカ巻き”が有効である事を皆に伝えると、Solid.Kさんが早々にローリングベイト64cmのスズキをゲット。と同時に、その横でサスケを使っていたT.Mさんが、ヒット直後に大ジャンプをしたボラ(68cm)をキャッチした。その後はアタリが遠のき、4人揃って納竿となった。本日の教訓・・・「魚を釣りたければ、他の人とは違う事をやってみるべし。」


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