
擬似餌の玉手箱トップ>FishingReport>2009年3月
2009/3/30 県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:14.5〜15.0℃ pH:不明
釣果:1匹(ヘラブナ)
今年、サクラの開花は例年よりも早かったのだが花冷えが続き、満開までの日数が掛かっている。その分、サクラを長い期間楽しめるのだが、釣りをする側からすると水温が安定せず、魚を見失いがちで釣果も安定しない。「今日は何処に行こうか・・・」と頭の中の引き出しを開け、水温が上がりやすいエリアをいくつか思い浮かべる。最初に選んだ場所は、例年この時期に最も水温が高い場所。期待を込めて釣り場に立ったが、強い南風が吹きとても釣り難そうだった。静かにウェーディングしてキャストを始めたが、昨年に比べ随分水深が浅くなっている。使うルアーはタイドミノーリップレス・スリムとZBLシステムミノーF11・タイダル。風の中でも姿勢が乱れることなく、シャローエリアを引けるのでとても重宝する。適度な濁りがあるので本命が出そうな気がしたのだが不発。次の場所へと移動した。
上手に鳴けるようになったウグイスの声を聞きながら、釣り場に向かって歩く。エンゼルキッスを広範囲に打ちまくって魚を探すが無反応。少しずつ移動しながらローリングベイトを投げ続け、ワンチャンスに掛けたがこちらも不発。最も期待していた瀬の落ち込みでは、潜んでいる魚を狙うためアスリートS9、アスリートF9を投入したがワンバイトもない。どうやらこのエリアには魚が入って来ていない様子。いれば確実にルアーに反応するような場所で魚が出ないので、早めに見切って次の場所へ移動することにした。戻りながらB太80を打ちまくったが無反応。最後の望みを掛けて再びローリングベイトを試すとピックアップ直前にヒット。平べったい魚体が見えたのでクロダイかキビレだと思い慎重に対処する。しかし、浮いてきた魚は背中が大きく盛り上がった37cmのヘラブナだった。
3か所目ではSSM120からスタート。これまでの経験から、魚がヒットするポイントをピンで絞り込んであるのだが、その場所へ何度もルアーを通しても無反応。前日の反省からフックをトレブルRB MHに交換したフラッタースティックで丁寧に探りを入れたが、やはり反応はない。予想していたよりも水位が高く、魚が散っているようでコツリともアタリはない。2時間ほどルアーを投げ続けたが、ワンチャンスもなくギブアップとなった。
2009/3/29 県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:12.5℃ pH:不明
釣果:1匹(ウグイ)
昨夜に続き、2009世界フィギュアスケート選手権女子シングルを観賞。結果は注目のキム・ヨナがショートとフリーの総合得点で女子の歴代最高となる207.71を記録した。フリーで逆転が期待されていた浅田真央は、序盤のトリプルアクセルが乱れて表彰台を逃して総合4位、安藤美姫が復活を果たして3位に食い込んだ。釣りへ行きたいのをグッと我慢してテレビの前に座っていたが、今大会はハイレベルで見応え十分だった。
表彰式はパスをしてハンドルを握る。釣り場に到着し、周囲をじっくり見渡す。今宵は風が穏やかで水面は静か。しかも水位が高めなので出番が少ないアイマポッキーに手を伸ばす。リップルポッパーに比べ芸達者な仕上がりとなっているようだが、未だその実力を引き出せずにいるのが残念なところ。フルキャストしてザックリと探りを入れたが反応する魚は皆無だったので、ルアーをスライドベイトに交換。こちらも出番が極めて少ないので泳ぎを確認しながらキャスト&リトリーブを繰り返す。このルアーはスローリトリーブの一辺倒よりも、トウィッチを織り交ぜて名前どおり左右にスライドさせた方がイイ感じ。魚がいれば、いかにも食ってきそうなアクションなのだがワンチャンスもない。
ローリングベイトを打ちまくった後、過去に楽しい思いをした事があるシコトウィッチャーを投入。自分の立ち位置から真っ直ぐ下流に向かってダウンキャストをし、スローに引いてくると明確なバイトがあった。即座に同じコースをたどるようにルアーを入れ直したが見切られた感じ。すかさずワンダーに交換したが、これまた反応がない。魚は確実にいるハズなので、飛距離が伸びるフラッタースティックを取り出しフルキャストをして探ると直ぐに答えが出た。
明確なアタリとともに、水中で首を振る動きが手元に伝わる。確実にフッキングしたと思っていたのだが、途中でフックオフとなった。針掛かりしたので2回目のチャンスはないだろうと思いつつ、同じコースを通すと再びバイト。しかし、これもフックオフ。ルアーを回収し、標準装備されている赤いアウトバーブの針先を恨めしく思いながら凝視する。新品なので針先は鋭いのだが、何故か針掛かりが悪い。気を取り直してキャストを再開すると1投目にバイト。今度はガッチリとフッキングしたのだが、先程までの魚に比べると引きが弱い感じ。強引に引き寄せライトで照らすと、銀色に輝いたのだが本命とは少し体形が違う。浮き上がった魚体を見ると、残念ながらデップリと太ったウグイ(47cm)だった。釣れればどんな魚でも気分が盛り上がる。更なる追加を求めて、ワンダースリム、ブルースコード、スキッターポップ、アスリートF9を投入したがこれで打ち止めとなった。
2009/3/28 県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:8.0℃ pH:不明
釣果:2匹(スズキ)
日中は職場の送別会を兼ねたバーベキューを楽しんだ後、9月に予定している豪州遠征の航空チケット確保をするため旅行代理店へ足を運んだ。料金を確認すると、3月末までの成田-ケアンズ往復の燃料サーチャージ24,000円が、4月1日からの料金改定で一気に安くなって往復5,000円。この価格にはさすがに驚いた。こんなにも料金が下がるものなのか・・・円高の力も借りて、これはもう行くっきゃない。「海外遠征は、行ける時に行く。」これが私のモットーなのだ。希望の日程を3つ提示し、あとはチケット確保の連絡を待つのみ。連休がらみの難しい時期に当たるが、何とかなるだろう。
晩飯を食べながら2009世界フィギュアスケート選手権大会女子シングルを観賞。キム・ヨナが3位の浅田真央に10点以上の差をつけ、ショートプログラム世界歴代最高得点76.12を叩き出した。感動ものの演技を脳裏に刻みながら、ハンドルを握って釣り場に向かう。そして、手早く身支度を済ませ静かに入水。ここ数日、花冷えが続いており、水温は8℃しかない。北西風が強く吹き荒れ水面が波立っており、苦戦しそうな気配が漂う。開始15分、予想に反して本命のスズキがあっさり釣れた。釣れる時は大概こんなもんである。30分以内に答えが出る事が多いのだ。フラッタースティックを咥えていたのは銀ピカの58cm。ボラが跳ね始めたので、「エリア内にスズキが入って来たのでは?」と思っていたところにガツンと明確なアタリがあった。
スズキは単独で泳ぎ回っているワケではないので、即座に態勢を整えて2匹目を狙ってキャストを開始する。ヒットルアーとなったフラッタースティックには反応がないので、アイマ・Ko130S、フィード105を試す。しかし、これらのルアーは何か違うような気がしたのでワンダーに交換。ダウンクロスでキャストを繰り返していると、間もなくヒット。水面を割って激しくエラ洗いをしたスズキは55cmだった。今の時期は遡上する稚鮎をイメージした釣りをするのがキモ。岸と平行に投げるダウンキャストや流れを横切るダウンクロスキャストを多用し、流れとルアーの動きを指先に感じながらスローにルアーを引く。ブレイクラインに沿ってルアーを引くことが出来れば稚鮎の遡上を演出できてベストだろうが、自分の立ち位置が難しい。ウェーディングは膝下までぐらいにしておかないと危険な上に、魚の通り道近くに立つのは魚へのプレッシャーも大きくなるからだ。
3匹目を狙ってルアーをアレコレと試す。想像していた以上にシャローエリアを引けるため、とても重宝するタイドミノーリップレス・スリムから始め、風が一時止んだタイミングでファットサムJrを試す。動きは良いのだがトップウォータールアーに襲い掛かる魚は不在。ヨレヨレ、ワンダーを次々に投入したがワンチャンスもない。冷たい風と低水温が体温を奪い、背筋がゾクゾクするほど寒くなってきたので納竿することにした。
天気:雨 水温:13.0℃ pH:不明
釣果:0匹
小雨降る中、カッパを着込んでの釣行。トレブルRB MHを奢ったタイドミノーリップレス・スリムをブン投げる。流れの変化とベイトを探して少しずつ移動しながら探りを入れるが反応はない。ふと前夜、相棒がスズキを釣った時に「眠くてボォ〜としていた時に食ってきた」と言っていたのを思い出した。先日、長年使っているエンブレムZ2000iAのベールアーム・トラブルが発生してからステラ3000に変えているのだが、ハンドル1回転当たりの糸巻取り長が違う上に回転もスムーズ。「もしかしたら、無意識にリトリーブスピードが早くなり、単調だったのではないか?」と疑って掛かる。真昼間の釣りや魚の活性が高い時は早いテンポのリトリーブが必要なのだが、水温低下で活性が下がっている時はルアーがたまにヨロケルようなスローリトリーブが効くハズ。眠くてフラフラしているくらいの方が殺気が消えていいのである。一本調子でルアーを引くのではなく、状況に合わせた変化を付ける事が大切なことを頭では理解しているのだが、長年釣りをしていても行動が伴っていないようだ。
日々反省をすることは多いが、今日の釣り場は魚っ気が全くなく、1時間もしない内にこの場から退散する。2か所目は塩っ気が多く、流れのヨレが出来やすい場所へと大きく移動。釣り場につき、大蛇のようにクネクネと蛇行する潮目を通すようにフラッタースティックでキャストリ&トリーブを繰り返えす。暫くすると、目の前を黒い影が群れになって泳ぎ去るのを目撃。相次いで通過する影をじっと見つめていると、本命のスズキではなく巨鯉の群れであることが判った。雨の影響で塩分濃度が下がっているのかもしれないが、鯉の群れをここで見た時は釣れた事がない。これで気持ちが一気に萎えてしまった。
Dコンタクトのトウィッチをしている際に正体不明の魚が2度掛かったのだが、ギュイ〜ンとラインを引っ張られてフックオフ。これは本命ではなく、鯉のスレ掛かりだったのかもしれない。その後、ザグフラッシュ、ベイクラップ、ローリングベイト、ワンダーを投げまくったがワンチャンスもない。某河川の河口でまとまった釣果があった話を聞いたが、多分ベイトは遡上のために河口で集結している稚鮎のハズ。この周辺にもベイトが集まっていればチャンスはあると思うのだが、食べごろサイズの魚の群れは見られず撃沈となった。
2009/3/21 県西部地区の某河川
天気:雲り 水温:14.5〜16.0℃ pH:不明
釣果:1〜3匹(スズキ、稚鮎、モクズガニ)
パナソニックの防水ムービーデジカメ・ルミックスFT1をお得な価格で購入した相棒Sの運転で出撃する。彼が購入したデジカメは、釣り人にとって"ど真ん中"って感じ。防水・防塵・耐衝撃、光学4.6倍ズーム、1,210万画素、そしてズームマクロ撮影や動画撮影、暗闇でも液晶画面が見やすい機能を備えている優れものだ。因みに私が長年愛用し、4台所有している当時最先端だったリコーDC-3、DC-3Zは35万画素。これと比べると各種性能は雲泥の差。画素数だけを考えると今時の携帯電話の付属カメラよりも低かったりする(笑)。しかし・・・PCモニターで見るだけなら画素数の違いによる画質の違いは実感に乏しく、乾電池仕様で1cmまで接写が出来るDC-3シリーズは捨てがたい。本当はカメラの性能より、カメラをどのような目的で使うかが大切なハズ。判ってはいるが、ルミックスFT1の前では「ホームページを作るくらいなら、10数年前のデジカメで十分なのだ〜」とバカボンのパパ風に負け惜しみを言うしかない。
予定していた釣り場は外国人家族が楽しげに竿を出していたのでパス。シャローエリアでウェーディングをして広範囲に魚を探ることにする。開始早々、細身のアスリートF9に稚鮎がファールフッキング。サイズを測ると6cm。周辺に稚鮎が群れているようなので、集中して投げまくるが反応はない。購入後、まだ一度も魚を釣っていないコモモ・スリムSF95、ラファエルを試した後、ポップライダー、ボラっ子にそっくりなフェイクベイツS50を投げまくる。最もバイトの可能性が高いアスリートF9に戻しフルキャストして探りを入れていると、遥か彼方で根掛かり。意を決して釣り場を荒らさないように静かに水の中を歩き、既に廃盤になっている貴重なルアーの救出に向かう。引っ掛かっていたのは違法なウナギを獲るための竹筒を結んでいるロープ。冷たい水の中に片腕を深く突っ込み、格闘すること暫し。スプリットリングを伸ばし、新品フックを失っての回収劇。これには本当に腹が立った。
ワンバイトもないのでワンダー、Ko130Sを使いながら少しずつ移動してベイトを探す。エリア内の要所要所を打ちつくしたところで入水ポイントまで戻ると、既に相棒Sは出水していた。様子を聞くと、ワンダーでモクズガニを2匹キャッチ。しかもダブルヒットだったと言うから凄い。ワンダーでカニを釣るなんて、彼は一体どんな釣りをしていたのだろうか??? この場で粘っていても釣果は見込めないと判断し、晩飯を食べてから別のエリアへと足を運ぶ事にした。2か所に立ち寄ったが、いずれも「ちょっと違うな」って感じがしたのでパス。潮位と水位、魚の動きを想定し、狙いを定めた3か所目でウェーディングをする。
ZBLシステムミノーF11・タイダルで勝負を掛ける。魚っ気がないので移動をしつつ相棒Sの様子を聞くと、彼の周囲にはベイトがいるらしい。いずれ自分の所にもベイトの群れが回ってくるだろうと待ち構えていると、彼の直ぐ近くで水面が割れ暗闇の中で白い水しぶきが上がるのを目撃。相棒の操るルアーに本命が反応したのだ。水面で激しく暴れる魚とやり取りをしている彼の姿を横目で見ながら、こちらにもチャンスが来る事を期待しキャスト&リトリーブを続ける。しかし淡い期待は軽く打ち砕かれたので、オーシャングリップでガッチリと掴まれているスズキを見に行った。ワンダーを咥え元気にファイトした魚は53cm。ベイトをたらふく食べているかと思いきや、案外ほっそりしている魚だった。ベイトに付いているスズキは単独ではなく、群れになっているハズなので付近を集中爆撃する。ベイクラップ、フラッタースティック、ワンダースリム、コモモ、ニョロニョロを投入したがワンチャンスもなく時間が過ぎ去る。気が付けば真夜中・・・結局、追加の魚を手にすることは出来ずギブアップとなった。
天気:大雨後晴れ 水温:17.0℃ pH:不明
釣果:0匹
朝まで随分まとまった雨が降る。釣りに行くには降り過ぎなので床屋に行ってサッパリした後、釣具店をぐるりと巡回して帰宅。豪州遠征用のボックスを開き、随分先に予定している次回の遠征に向けてルアーをアレコレとチョイスする。古びたり変形したフックを捨てて、がまかつトレブルRBのMHとHにせっせと交換する。こんな事をしていると、アメリカのいい加減な金融システムを発端にした世界的な不況やメディアを通じて流される不穏なニュース、年度末に向けた仕事の整理と人事異動の内示など、日々身に降り掛かる様々なストレスを一時的にも忘れる。無心になって何かに集中出来る趣味を持っているというのは本当に幸せだ。
頃合を見計らって釣具を愛車に積み込み、アクセルを踏む。到着した釣り場は、濁りは強かったが予想していた以上に水位が低い。デッドフロート8で探りを入れた後、稚アユをイメージして、スリムミノーのアスリートF9を取り出す。このルアーは、軽くトウィッチしながらリトリーブすると稚アユがチラチラと身を翻す感じを演出出来る優れ物なのだが既に廃盤。根掛かりでロストしないように注意をしながら引き倒したがアタリはない。時間とともに潮位が変化し、ベイトの群れが現れて水面をザワザワと泳ぎ始めた。ワンチャンスに掛けてエスフォー、蝦夷ミノー、シュガーミノーSP7、レッドペッパーベイビーを投入する。しかし、思惑は外れて不発。ベイトは沢山いるのだが、期待するボイルは一度も起こらず本命のスズキは射程距離内に入っていない様子。
顔馴染みとなったシラスウナギをすくっているオッチャンに今日の様子を尋ねると、結構捕れているらしい。「今日はキララも沢山入るぞ」と言うので見せてもらうと、2〜3cmのボラっ子が網の中で飛び跳ねている。これだけいればボラっ子を食べにセイゴくらいいても良さそうなのだが、相変わらずボイルは起きずオルビット65スライダー、マグネットミノーFには反応がない。「テクニックや使うルアーという問題ではなく、この場にはルアーに反応する魚がいない。」という自分に都合の良い単純明快な結論に達し、次の場所へと移動する。膝下までのウェーディングをしながらワンダーで探りを入れていると、根掛かり連発。ポイントを潰す覚悟でルアーの回収に向かうと、根掛かりの正体はウナギを捕るための竹筒(漁法の画像pdfファイル)を沈めてある太いロープだった。これは県知事の許可なくやっているので明らかに違法行為。「6月以下の懲役若しくは10万円以下の罰金、又は併科」で罪は重いのだが、一向になくならずやりたい放題になっている。違法行為によって捕られたウナギが"天然ウナギ"、"地場産ウナギ"として流通したり、食卓に上がるのは果たしてどうなのだろうか。
今宵は風向きが安定せず釣り難いので再び移動する。流れ込みのある場所でハスキージャークを試したが不発。魚を探して更に移動し、グース、レッドフィン・ジョイントを使ってテンポ良く2か所チェックしたがワンチャンスもない。ストレスを解消するための趣味なのに、魚が釣れないとストレスが溜まる・・・。もう少し季節が進めば楽しい釣りが出来るハズ。魚を見つけられるまでの少しの間、グッと我慢をして竿を振ることにしよう。
天気:晴れ 水温:11.0℃ pH:不明
釣果:0匹
夕マヅメ狙いで準備を整え出撃。1か所目はハードストラクチャー狙い。スレンダーポインター、タダビッキーを使い、流れを利用しストラクチャーにピタリと寄せて誘ってみる。反応がないのでヨレヨレの登場。今でこそアレコレと様々なシンキングペンシルを使ってはいるが、このヨレヨレに出会う使う以前は全く使いこなせず、シンキングペンシルの効果を信用していなかった。ワンダーやニョロニョロに代表されるような引き抵抗が弱いルアーは心細くて仕方がなかったのだが、このヨレヨレは引き抵抗もあり確実に魚を釣る事が出来たので、かつて一躍マイブームになったルアーでもある。欠点はボディの弱さ。発泡ウレタン系素材で出来ているため、少しの衝撃でポキッと折れるのだ。ヨレヨレではなく、"オレオレ"になってしまい、我が家には数多くの残骸が残っている。因みに今のお気に入りはフラッタースティック。このルアーは20gの固定重心。適度な引き抵抗があるブッ飛び系のルアーなので、飽きずに使い続けられる点が二重丸。使い続けられるから釣れるのだ。シンキングペンシルが苦手な人は、まずはヨレヨレやフラッタースティックから始める事をお勧めしたい。
短時間ではあるが集中的にハードストラクチャーを攻め立てたが不発。車に乗り込み、次の場所へと移動する。爆風とも言えるくらいの西風をまともに受け、立っているのも辛いような場所なのだが、風下なのでベイトが吹き寄せられる。ベイトが集まるので、必ず本命のスズキが食事のために姿を現すハズ。風に負けないようにとラトリンラップ、リップスライドを試すが不発。ローリングベイト・ウエイトプラスに交換し、飛距離を確保してジャカジャカ巻きで魚を誘う事にした。ルアーをフルキャストし、リトリーブを開始した直後にスパッとラインブレイク。うっかりカキ殻エリアにルアーを打ち込んだようだ。1投目でお気に入りのルアーをなくすことはショックが大きく、その後もライントラブルが続いて気分が滅入る。おまけにリトリーブ中にエンブレムZ2000iAのローター部のネジが緩んでベールアームが外れるというアクシデントも発生。ライントラブルの原因はローターの緩みにあったのだ。釣りに集中できない時間が暫く続いてイライラが募るばかり。
トラブルの真っ最中に時合が到来したようで、波立つ水面で20〜30cmのセイゴがパシャパシャとボイルしている。強風で吹き寄せられているボラっ子や稚鮎、ウナギの稚魚を食べているようなのだが、キャスト出来るような状態にはなく悔しい限り。態勢を整えラパラCD7、アスリートS9、ワンダーを試すがイマイチ。DDパニッシュ、チェックベイト、X-68ベイキャットを繰り出したがいずれも不発に終わる。いつしかセイゴのライズは終わったので、ここからが"大人の時間"。ウナギの稚魚をすくうオッチャンと情報交換をしながら、期待を込めてDコンタクト、アスリートS7、アスリートS9、ワンダーをローテーションしながらワンチャンスに掛けた。しかし、コツリともアタリはない。オッチャンにウナギの成果を見せてもらうと、ここ数日の間では最も獲れている様子。稚鮎が入っていたのでサイズを測らせてもらうと7cmあった。やはり使うべきルアーのサイズは6〜7cmってところだろう。今回の釣行は「全くイイところなし」って感じだったが、次の釣行に向けて作戦を練りながら帰途に着いた。
天気:大雨後晴れ 水温:9.0℃ pH:不明
釣果:1〜2匹(ニゴイ、ウグイ、稚鮎)
相棒Sとの釣行。本命の場所へ行く途中で立ち寄った場所は、前夜から降り続いた雨で濁流状態。少しの間、様子を眺めていたが魚っ気はなかったため車に乗り込む。到着した場所は水量がたっぷりあり流れもイイ感じ。期待を込めてグースとレッドフィンを流す。魚がいればどちらかで食ってくるハズだが、チラリとも姿を拝めなかったので次の場所へと移動。この一帯は粘って釣るのではなく、車の機動力を使ってラン&ガンするエリア。1か所30分以内でどんどん移動を繰り替えす。使うルアーはX-80SW、ビーフリーズLB-S、K-TEN BKF75、タイダルF9、クランキンラップなど。結局、4か所回ってノーバイトで、このエリアからスタコラと退散した。
本日のメイン会場に立つ。正面から叩きつれられるような西風がバンバンと吹き荒れており、魚のアタリがなければ直ぐにも心が折れそうな感じ。開始10分、相棒Sの竿が曲がった。ポンピングで引き寄せて来てはいるが、竿の動きはコンビニ袋かゴミでも引っ掛けたような感じ。寄って来た物体を見ると・・・頭にブッスリとレンジバイブのフックが刺さった60cmUPのニゴイだった。足元近くに来るまでは全く引かず、ただ重いだけ。最後にバタバタと暴れていたが、余りにも引かなかったので相棒Sの満足感は低かった様子。その後、彼はブルースコードでウグイをキャッチした。
一方、私はウナギの稚魚をすくうオッチャン達と雑談をしながら竿を振る。雨の影響でゴミが多すぎ、「ウナギをすくうより、ゴミをすくうほうが多い」と笑っていたが、強い濁りがあってもウナギの稚魚は泳いでいるようで、何だかんだと言いながらも数を伸ばしていた。カゴの中を見せてもらうと、ウナギの他に2〜3cmのボラっ子が入っている。オッチャンはボラッ子を「キララ」と呼んでいたが、名前の由来はライトに照らされてキラキラ光るからだろうか。ベイトが小さいので使うルアーを悩んだが、強風の中でも飛距離を確保できるニョロニョロで様子を伺う。暫くキャストを繰り返しているとフックにギョロ目のホッソリとした稚鮎が引っ掛かって来た。サイズを測ると6cm。
タダビッキー、ラパラCD5、ブルースコード、アスリートバイブで反応を伺うがコツリともアタリはない。アスリートS7に交換し、根掛かり覚悟で少しカウントダウンさせリトリーブをしていると、ピックアップ直前に30cmUPのスズキがヒット。水面でバババッと跳ねてフックオフとなった。その後はワンチャンスもなく、寒さで指先がギンギンに冷たくなったためギブアップ宣言をした。
天気:曇り 水温:12.5℃ pH:不明
釣果:6匹(スズキ)
夕マヅメ狙いの釣行。前日、稚鮎パターンで楽しい思いをしたので、持参するルアーの品揃えを一気にガラリと変えた。マグネットミノーF7からスタートし、マイティーペッパー60F、ファットサムJr、バース80F、アスリートS7、アスリーF9、ワンダー等をアレコレ試していると、いつの間にやら開始から1時間が経過していた。「そろそろ時合が来る頃だなぁ」と待ち構えていると、時折水面に魚が起こす波紋が広がり始めた。チャンス到来、アスリートS7を取り出し、鋭くフルキャスト。魚は水面を意識しているだろうから、着水と同時にリトリーブを始める。すると即座にガツンとバイト。狙い通りのバイトだったがフッキングには至らなかった。
ルアーに反応する魚がいる事が判ったので、同じコースを通るように心掛けてリトリーブすると直ぐに答えが出た。アスリートS7をガップリと咥えたまま水面で派手なエラ洗いを繰り返したのは55cmのスズキ。サイズには不満はあるものの、これぐらいのサイズが一番アグレッシブで釣っていて楽しいのである。稚鮎パターンの時合は極端に短いため、魚を水に浸けたまま素早くフックを外してリリース。2匹目を狙ってキャストを再開した。時折、周囲ではボイルが起き始め、否が応にも胸が高まる。アスリートS7を軽くトウィッチを織り交ぜてリトリーブしていると再びバイト。掛けた魚は同サイズで、この魚も力強いファイトを繰り返す。足元に引き寄せてメジャーをキッチリと当てて測ると56cmあった。
同じルアーを使い続けていると魚がスレてくるので、2匹釣った段階でマグネットミノーF7を投入。スローなストレートリトリーブや激しいトウィッチでは反応がなく、やはり軽くトウィッチしながらのリトリーブに反応する感じ。ゴカイ類を吸い込んでいるのではなく、ベイトを追いかけているスズキである確信が強まる。ウナギの子をすくうオッチャンと話をしながら竿を振っていると、5分もしない内に3匹目となる58cmをキャッチ。この魚をリリースした直後にまたしても竿が曲がり、47cmを釣り上げた。ここで再びルアーを交換。取り出したのがアスリートF9。釣れる魚のサイズが小さくなったので、サイズアップを狙ってルアーサイズを上げてみた。そして食ってきた魚はサイズダウンした45cm(笑)。自分の想いとは逆の方向へと転んだが、ここで挫けてはならじとリトリーブを繰り返していると55cmが出た。
因みにアスリートF9は、既に生産中止となった淡水限定の細身のフローティングモデル。かつて管理釣り場シマゴンに熱中していた頃、イワナやブラウン狙いでフラッシュミノーと共に大活躍したルアーだ。徐々に入手が困難になってきたが、我が家にはデットストックがまだ何本かあるので暫くは楽しめるだろう。2匹追加したのでルアーを交換。ワンダー、蝦夷ミノーを試してみたが反応はない。そうこうしている間に、バイトが遠のいてきた。ここで辛抱していれば、魚の群れが入れ替わりサイズアップするハズ。セイゴやフッコが去った後、ランカーサイズが釣れる事が多いのだ。
稚鮎サイズに合わせたマイティーペッパー60Fを使って丹念に探っていると、狙い通り力強いバイトがあった。確実にフッキングが決まったのだが一気にカキ殻がひしめく危険地帯へと魚が突っ走る。これはマズいと竿を反対方向へ向け、魚を誘導しようとした直後にフックオフ。さすがにフックサイズが小さいので、デカイ魚を獲るのは難しい。掛けた魚を確実に釣るためには、もう少し作戦を練る必要がありそうだ。その後はパタリとアタリが遠のき、時合は終了。粘っても無理っぽかったので納竿とした。
2009/3/8 県西部地区の某河川
天気:曇り 水温:不明 pH:不明
釣果:4匹(スズキ)
少しずつ移動しながらルアーに反応する魚を探す。ショアラインシャイナーを打ちまくった後にワンダーを投入。どちらかで反応すれば、その後の展開が楽になるハズだったがコツリともアタリはなかった。周囲では全くベイトの姿を確認できず、1時間も経たない内に車へ乗り込み次の場所へとハンドルを切りアクセルを踏み込む。今回狙っているのは、稚鮎を食っているスズキ。今の時期、バチ抜けのタイミングに合わせて釣行するのだが、実際に魚を手にするのはとても難しい。それよりも稚鮎を食っているスズキの方が時合は短いが、はまれば連発するハズ。しかも、流れてくるゴカイ類を口を開けて吸い込んでいる個体よりも、稚鮎を追いかけて食っている個体の方がバイトは明確でファイトも激しいので釣って楽しいのである。活性が高いスズキがいる場所を見つけることが出来れば、極楽気分を味わえるに違いない。
竿がグッと曲がる光景を頭に描きながら車を進める。2か所目に選んだ場所は・・・人っ気が全くない。流れる水は白っぽく濁っておりベイトも不在。独りポツンと釣り場に立ち、「ここもダメかな・・・」と思いつつキャストを始めた。風に向かってワンダーを投げながら周囲を観察するが、釣れる気がしないので移動する。キョロキョロしながら歩いていると、前方に水がよれて流れている場所を発見。じっと水中を見つめていると、チラリと稚鮎の姿が見えた気がした。魚のサイズは5〜6cmだろうか。ルアーをDコンタクトに交換し、軽く投げて泳ぎを確認する。さすがにこのルアーはトラウト系の釣りで人気があるとおり、流れの中でも浮き上がったりひっくり返ったりせずキッチリ泳ぐ。「これならいけそうだ」と確信を持って投げること数回。早々とコツンとアタリがあった。反応があった場所へ再びDコンタクトを通すとビンゴ!!
ガップリとルアーを咥え込み、水面でエラ洗いを繰り返したスズキは51cm。サイズに不満はあるものの、そのファイトはサイズ以上のものがあった。いつもどおり、魚には一切手を触れず、水から魚を出さずに手早くフックを外す。そしてメジャーで測って即座にリリース。同サイズが集まっている可能性があるので、2匹目を狙ってキャストを再開。すると5分もしない内に再びヒット。Dコンタクトの後部フックをパックリと咥え走り回った色黒のスズキは、先に釣ったヤツよりも一回り大きい60cm。この魚はオーシャングリップ2507で掴む直前、溶けかかったベイトをゲロリと吐き出した。やはり狙いは間違っていなかったのだ。連荘モードを予想させるような食いっぷりだったので、手早くリリースしてキャストを再開。すると僅か2投目で強烈なバイト。フッキングもしっかり決まったので余裕を持って激しいファイトに対処する。徐々に魚を引き寄せてキャッチ。サイズは同じ60cmだった。
フックを外す際に腹のフックが1本ポキッと折れた。ノーマルフックをそのまま使っていたので若干不安を感じていたのだが、余りにも簡単に折れて拍子抜け。即座に出番のないルアーのフックを外してDコンタクトに移植する。キャスト再開の7分後、またしてもガツンと力強いバイト。フッキングも決まり、エラ洗いにも耐えて引き寄せてくる最中に何故かフックオフ。ルアーを回収してフックを確認すると、今度は交換していない後部のノーマルフックがビロ〜ンと伸びていた。我ながら学習能力の低さには呆れる。
Dコンタクトに反応がなくなったので、蝦夷ミノーを取り出し広範囲に探っていると再びバイト。しかし、エラ洗いをされた際にルアーを吹き飛ばし、スズキは水中に消えた。時々、ボイルが起きるので魚はまだ周囲にいる様子。あとは反応するルアーを探すだけ。持参したルアーをアレコレと導入してみる。反応したのはワンダー。今度はバラさないようにと、一定のテンションを掛けながら魚を誘導しキャッチ。サイズは55cmだった。その後、数々の名勝負を繰り広げたこのワンダーは、水中に潜んでいたカキ殻に引っ掛かってロスト。魚が沈静化すると共に私の気持ちも萎んだので納竿とした。やはり今の時期のキモは、稚鮎やボラっ子等のベイトを見つけることだろう。タイミングさえあれば、高い確率で楽しい釣りが出来るのだ。
2009/3/7 県西部地区の某河川
天気:晴れ後曇り 水温:9.5〜10.5℃ pH:不明
釣果:2匹(ナマズ、スズキ)
夕マヅメ狙いの釣行。今回は明るい内からアチコチを巡って、ベイトがいる場所を探すことにした。1か所目は足跡が沢山残っており、結構な数の人が竿を振っていそうな場所。オフセットリップのちょっと懐かしいシュガーミノーSPから始め、登場する機会が滅多にないトリップ85を試す。反応がないのでヨレヨレを使い、ドリフトさせながら根掛かり覚悟でストラクチャーにピッタリと寄せて誘いをかける。暗くなればこんな無茶な攻め方をしなくても魚は出るのだろうが、明るい内は覚悟を決めてやってみるしかない。数投目には案の定、根掛かりが発生。四苦八苦しながら格闘していると、運良く回収出来た。再び竿を振ると魚を掛ける前にルアーをロストしそうなので、この場から退散することにした。
2か所目はチャラ瀬のある場所。スキッターポップをブン投げて流れに任せながらポッピングをしてると、「ジュボッ、ジュボッ」と何度も激しい音を立ててルアーに襲い掛かってくる魚がいた。ここでポッピングをやめると魚がルアー見切ってしまう。グッと我慢してアクションを続けていると、「ガボッ」と音がしてルアーが水中に引き込まれた。一呼吸置いてハンドルを素早く回してフックセット完了。激しくファイトする魚を強引に引き寄せてキャッチ。腹パンパン、お尻がプックリと膨らんでいる60cmのナマズだった。その後、デットフロート8、GドッグXを試したが不発に終わり、この場を後にした。
3か所目に望みを掛けて竿を振り始めた。向かい風がバンバン吹き荒れるため、飛距離を確保するためワンダーを使う。ウェーディングでキャストを繰り返しながら少しずつ移動するのだが、川底には泥が溜まっており歩きにくい。そのくせ、所々にカキ殻の山が潜んでいたりして、攻めるのが結構難しい場所。開始30分が経過した頃、コツッとバイト。カキ殻に掛けたかとドキッとしたが、直ぐに手元へ生物感が伝わってきた。ウグイにしては引きが強いため、魚の顔を拝めるまでは絶対にバラしたくない一心で慎重に対処する。足元まで寄って来た魚は本命のススギ。フッキングの様子を確認すると、鼻先にフックが1本、チョコッと刺さっているだけ。口の中にルアーが入っていないため、スズキは中々口を開けてくれない。岸際まで戻るには距離がありすぎ、一瞬のタイミングを見計らってオーシャングリップ2507で掴むことにした。
ボガグリップからオーシャングリップ2507に変えてその軽さに驚いたのだが、口を掴む際に何度となくミスするのが気になっている。ツメの開き方がイマイチなのか、私が慣れていないだけなのか判らないのだが、今回も数回ミスした後にドキドキしながらやっと挟むことが出来た。グラマラスで銀色に輝きくスズキは60cm。久しぶりにスズキの顔を見ることが出来てホント嬉しかった。2匹目を狙って、ワンダーを投げまくったが不発。ルアーをワンダースリム、タイダルF9、Xラップ・シャッドシャロー、そして既に生産中止になっているであろうタイドミノー75Fを相次いで投入したがワンチャンスもない。水位が下がり、アチコチでカキ殻の山が頭を出し始め、釣りにならなくなってきたので次の場所へと移動することにした。
今宵、最後のステージとして選んだ場所は、川底が泥質の場所。以前は砂利が主体だったのだが、この急激な変化には驚かされる。タイダルF11から始め、デットフロート8、トリップ85、フィード105、ニョロニョロを次々と投入したがワンチャンスもなく玉砕。まだまだ魚の居場所を絞りきれておらず、釣り場探しの必要性を痛感して帰途についた。
2009/3/1 県西部地区の某河川
天気:晴れ後曇り 水温:13.0℃ pH:不明
釣果:7〜8匹(ボラ、稚鮎)
相棒Sと魚を求めて車を走らせる。釣り場に到着し周囲を眺めると、予想していた以上に水位が下がっていたので昨日買ったばかりのウェーダーに足を通すことにした。購入したのは、某釣具店の決算特別バーゲン最終日まで運よく売れ残っていたBOILのネオプレーンWLウェーダー08年モデル。長年、D社のベリピタソールのウェーダーを使ってきたのだが、泥濘地を歩くため2シーズン目にはソール結合部がダメになってしまい、フエルト底を外して使用。何度もツルッと滑って怖い思いをしてから、安全を考え3年も経たないうちに買い換えるというパターンから逃れることにした。典型的な日本人体系、中肉中背で足の短い私にとって、BOILウェーダーのMサイズは股下がダブつくにも関わらずウエスト周りはキツキツの状態。明らかに中年のメタボ系ではなく、現代風若者の体型にマッチした作りとなっており、着脱に随分苦戦するのである。こりゃもう、ウェーダーに合わせてシェイプアップするしかない。
静かにウェーディングしキャストを開始すると、まるで雨が降っているかのように水面に無数の波紋が広がってきた。上げ潮に乗り、1〜2cmのベイトの群れが移動して来たようなので、この時期に絶大なる信頼を寄せているワンダーをセット。周囲を隈なく探っているとコツコツと何度かアタリがあった。ワンダースリム、レンジバイブを試すが、こちらは反応がないので再びワンダーに戻すと明確なバイトが数回。多分、正体はウグイの小さいヤツだと思うが、いずれもフッキングには至らない。徐々に水位が上がってきたので岸に上がり、ルアーに反応する魚の群れが周って来るのをじっくりと待つ。
離れた場所で竿を振っていた相棒Sが戻って来た。様子を聞くとボラっ子や稚鮎がスレ掛かりで7〜8匹釣れたと言う。勿論これらは狙って引っ掛けている訳ではなくファールフッキングなのだが、彼が竿を振っていた場所は辺り一面にベイトの群れが押し寄せていたらしい。そんな場所には本命が絶対に潜んでいそうなのだが、それらしきボイルは一度もなく、アタリもなかった様子。粘っても無理っぽかったので、2人揃ってギブアップとなった。
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