
擬似餌の玉手箱トップ>FishingReport>2009年11月
2009/11/29 県西部地区の某河川
天気:曇り後雨 水温:13.5℃ pH:不明
釣果:1匹(ニゴイ)
2日間の釣行で魚を見つけられず、何処に行こうか迷いつつハンドルを握る。とりあえずと言っては魚に失礼だが、手堅くナマズ狙いで竿を振ることにした。先ずは部屋の片隅でホコリを被っていたストックボックスから探し出したポップMAXから。フルキャストをして早いテンポで釣り場一帯を探るが不発。続いて流れの中をダウンクロスで狙うため、テリフDC12をチョイス。これまた久しぶりに使うルアーだが、ルアーを追い掛ける魚影はない。最後の切り札でコモモを投入すれども竿が曲がることはなかった。
場所を移動し、川底の地形を想像しながらローリング系バイブレーションと言われるDフラットを試す。底を叩けば一発で引っ掛かりそうな感じのするルアーなのだが、案外大丈夫。しかし、ヘタクソなキャストなのでフックがラインを度々拾ってしまい、まともに泳がない時がある。結構、ルアーを直す手間が煩わしいので、魚のアタリを感じる前にボックスの中に突っ込んだ。どうにもこの水系は魚っ気がないため、車に乗って大きく移動し河川を変える。ここではワンダーを投げながら、魚の反応を伺うが全くアタリがない。セイゴでも釣れないかと淡い期待をしていたのだが、アタリどころか魚の気配が全くない。「一体魚達は何処に行ってしまったのか?」と首を傾げる程、ノーバイト、ノーフィッシュ状態が続く。竿を振っていても楽しくもないのでギブアップし、更に次の河川へと移動した。
この河川の攻め所はキッチリ頭の中に入っているため、迷わずに飛豚73プロップを取り出しルアーを引きまくる。開始30分、諦めムードが漂う中で、ルアーが突然引っ手繰られた。水面に銀色に輝く魚体が見えたので、慎重にやり取りをする。ドラグを適度に緩めてあるので、急な突っ込みでスプールが音を立てながら滑りラインが引き出される。スズキのようなスズキでないような・・・何となく違和感を感じながら足元まで引き寄せると、やはり期待は裏切られた。飛豚73プロップを咥えていたのは67cmの巨大ニゴイ。それにしても、飛豚73プロップは魚種を選ばず良く釣れる。この夏はプロップダーター80と110を多用し好調だったが、飛距離は飛豚73プロップの方が安定して勝っている感じ。今年、購入した数々の新商品の中ではズバ抜けている印象を持っている。来シーズンではキビレ・クロダイゲームで活躍することだろう。
その後、場所を変えてタイダルF11、グース、チャグペッパーを引いたが不発。"ぎじたまSEABASSダービー"の協賛でお世話になった釣具店に立ち寄り、アレコレと情報交換をした後に紹介された釣り場へと走る。初めて竿を出す場所なので、近所迷惑にならない場所を探して駐車し釣り場を眺める。何処をどの様に攻めるべきか判らないので、ベーシックな攻め方である目に見えるストラクチャー周辺を丁寧に攻めることにした。ワンダーでゆっくりと表層を探った後、X-80SWのトウッチで反応を見る。続いてローリングベイトの早巻きで、やる気のある魚をチェックした。少しずつ移動しながら魚を探すが、一度だけコイらしき魚を目撃しただけ。雨が降る中、最後はDC9バレットに望みを掛けて懸命に竿を振ったが、魚を手にすることなくギブアップした。
天気:晴れ 水温:15.0℃ pH:不明
釣果:0匹
夕マヅメ、満水状態からの釣行。暫くの間、禁漁期間だったので竿を出すことがなかったエリアへ足を踏み込む。久しぶりに立った釣り場は、随分と雰囲気が変わっており何処から狙おうかと考えながら周囲を見渡す。川底の変化を探るため、ロストしても惜しくないナバロン125Fを試す。このルアー、"ぎじたまSEABASSダービー"では入賞ルアーとなっているのだが、私の頭の中では、スズキ狙いで使うよりも完璧なナマズルアーという位置づけ。豪州遠征のバラマンディ狙いで投入したこともあるが、ウエイトの固定が甘く、トウィッチした際にルアーが暴れるので余り良い印象を持っていない。サーフでヒラメを狙う釣り人にはシンキングモデルのナバロン125Sの方が評価は高い様子。入手する機会があったら、今度はこちらを試そうと思う。
周囲を一通り探った後に旧タイドミノースリムSSRを引きまくる。泳ぎは悪くないのだが、立ち気味のリップとウエイトバランスから飛距離が伸びずストレスが溜まるばかり。使い続けるモチベーションが保てず、ルアーを交換する。手に取ったのは新品のスキッターポップ。このルアー、最近相次いで2個もロストしたので、ガックリしていたのだが、今日立ち寄った釣具店で、陳列棚の一番下の端っこ、”絶対この場所の商品は売れないよ”ってな所にホコリを被って1個だけ残っていたのを発見。良く釣れるルアーなのに、近隣では何故か人気がない様子。そもそもスズキ狙いでトップウォーターを使う人は少ないのかもしれないが・・・。
期待したスキッターポップに反応がないため、DC9バレット、サルディナ、ブルースコード、ラビット90を相次いで投入。しかし、コツリともアタリはなく敗北感に包まれる。いったい何処に行けば魚がいるのだろうか。車に乗り込み次の場所へと移動。店頭から姿を消して久しいチカボッカ115を引きまくる。かなり激しいアクションでエリア一帯にルアーの存在を知らしめるが、これに反応する魚は皆無。チャグペッパーに交換し、早目のポッピングをしながらルアーを流していると川の真ん中でジュボッとヒット。しかし、フッキングには至らず、ガックリと肩を落とす。その後は、ワンチャンスもないため移動。タイダルF11、スキッターポップを引きまくったが、私のルアーに反応する魚は探し出せずギブアップした。
天気:晴れ後曇り 水温:14.8℃ pH:不明
釣果:1匹(ナマズ)
日中は気温が20℃以上となり暖かな日となった。まるで季節が1ヶ月逆戻りしてしまったかのよう。無風状態の中、釣り場に立ち、ウエイトチューニングを施してあるG-DogXからスタートする。水位は予想していたよりも高く、厄介なストラクチャーが数多く潜んでいるこの場所では好都合。少しずつ移動しながらキャストを重ねているとルアーを追尾する魚の影を確認した。バイトまでには至らずUターンしてしまったので、魚は何か違和感を感じたのだろう。すかさずスキッターポップに交換し、反応があった場所の周辺をポッピングすると1発でルアーに飛び掛ってきた。しかし、フックングには至らない。ルアーを回収し、同じコースをポッピングしながら流すと3連発バイト。魚は明らかにナマズだ。
ここでルアーをリップルポッパー・ファクトリーチューンに交換。ナマズがいるポイントを中心に何度か流してみる。ノーマルモデルよりもやや沈みぎみの浮姿勢は好感が持てるのだが、イマイチ魚の反応が鈍い。これは今年9月の豪州遠征でも感じたところ。魚がいるのが判っている場所で、ルアーに全く出ないというのは何かが違っているのだ。いつまで使っていても時間の無駄。続いて、このところ好調な飛豚73プロップを試すが、残念ながら飛距離が足りず狙いたい所へ届かなかった。
ルアーをスキッターポップに戻すとすかさず2アタック。もう魚に見破られている気がするのだが、試しに同じコースを通すと今度は確実に食ってきた。ボヤボヤしているとストラクチャーの中に潜り込まれてしまうため、結構なファイトで暴れるナマズを強引に引き寄せる。最後まで暴れまくったナマズは65cmだった。更なる追加を求めてキャストを続けていると、川のど真ん中で根掛かり。ポッパーなのに・・・。何とかして外そうと頑張ったのだがビクともしない。川の中に入って取りに行きたいのだが、竿を使って水深を確認すると随分深い様子。お気に入りのルアーなのだが、泣く泣くラインを切った。これで今月、スキッターポップを2個ロスト。ストックがないため買い足したいのだが、近隣の釣具店では姿を見ないため、手に入れるのに苦労しそうだ。ルアーには私のサインを入れてあるので、もし何処かに浮かんでたらこちらまで連絡を。
リーダーを手早く結びなおし、G-DogXを放り投げる。再スタート2投目でまたしても根掛かり。「ふざけんなっ!!」と悪態をつくのだが悪いのは自分自身。一晩でルアー2個のロストはきつ過ぎる。激しく竿を煽って懸命にルアーを動かし、やっとの思いでフックを折って回収した。水面ギリギリ、見えない所にストラクチャーが潜んでいる様子。この場はもう懲り懲りなので移動。ダブルフックになったG-DogXを早目のテンポでドックウォークさせながらリトリーブしていると、ピックアップ直前でバイト。すぐさまフォローをいれたが魚は何処かに消えうせた。その後は、リップルポッパー・ファクトリーチューンに2バイト。サミー128も試したが不発。タイドミノーリップレス・スリム、タイダルF11を試したがこれらも無反応。
車に乗り込んで移動。次なる場所ではガニッシュ115からスタート。全く魚っ気がないため直ぐに移動。今宵、最後の場所に選んだのは、反転流が起きる場所。ブルースコード115をフルキャストして複雑な流れの中を泳がせて反応を見るが不発。フラッタースティックに交換し、様子を伺ったが全く魚っ気がないため、午前0時を確認したところでギブアップした。
天気:晴れ 水温:14.5℃ pH:不明
釣果:スズキ25匹、ヒラメ、タチウオ、コチほか
朝起きて、空を見上げる。このところ天気予報を毎日見ては、ずっと大会当日の天気を心配していた。週間天気予報では大会当日は雨だったが、幸いにも天気が崩れるのは1日遅くなったようだ。基本的に自分は雨男のようなので、大会参加者に強力な晴れ男が何人もいるに違いない。朝食を食べてから準備に取り掛かり、玄関先に山積みとなっている賞品が詰まったダンボール箱を次々と愛車に積み込んだ。しかし、作業を始めて直ぐにギブアップ・・・。急遽、T.Mさん、Solid.Kさん、相棒Sに我が家へ立ち寄ってもらうことにした。当初、数々のダンボール箱やテントなどの装備品を全て自分で会場へ持ち込むことを考えていたのだが、どう考えても無理っぽい。これには困って"助けてメール"を飛ばしたところ、即座に皆さんからOKメールが返ってきた。このレスポンスの良さに驚くとともに、とても嬉しかった。大会の運営は出来るだけ人様のお世話にならないように考え早くから準備を整えてはいたのだが、一人で全てをやろうと思っても何処かで無理が生じてくる。こんな時に直ぐに力になってくれる釣友がいるというのは本当にありがたい。
各車に荷物を積み込んで、予定どおり12時15分に出発。荷物を沢山積んでいるため安全運転で会場に到着し、検量場所兼事務局テントを設営する。昨年から導入したパール金属(株)のキャプテンスタッグ"スピーディーワンタッチタープ"はとてもお手軽。折り畳み傘を広げるようにフレームを広げ、天幕を被せてマジックテープで固定するだけ。オプション設定のサイドシートもマジックテープでフレームに止めるだけで完了するのだ。一昨年まで磐田市役所から借用していた運動会で使うようなテントは、資材の運搬から設営まで多くの労力と時間を掛けていた。おまけに返却出来るのは平日限りなのだ、テントを返すためだけにワザワザ休暇を取らなければならなかった。これと比べると雲泥の差。思い切って購入しただけはあった事を実感する。
設営は直ぐに出来たのだが、午後からは強風が吹き荒れるようになり、アンカーを設置してもタープ全体が飛ばされそうになった。そこで風除けのために車を横付けにし、ロープを張ってタープを固定して一安心。続いてテーブルやイスを配置、協賛釣具店やメーカー名を記したサインボードを掲示し受け付け体制を整えた。
因みにサインボードは作成に2日半掛けている。当然、プロの看板屋さんへ依頼すれば格好が良いボードが出来上がるハズだが、これには予算と日数、打ち合わせ等、費用と労力が必要。とてもそこまでは対応できないと考え、自分がやれる範囲で創意工夫。協賛メーカーが増減しても対応できるように自由度を与えた。そもそもこの大会は開催に当たり参加者からはお金を取らないことを大前提にしているため、経費は全て主催者である自分持ち。出費は少なければ少ないほど良いのだ。
昨年までの大会と違うのは、相棒Sが用意してくれた発電機を初投入したこと。多少エンジン音が気になるが、蛍光灯を灯す事が出来るようになり、心細い深夜も安心して過ごせるようになった。しかし、残念ながらこの発電機は、彼の所有物ではなく借り物。いつも借りられる物でもなく、先方にも迷惑を掛けるので来年以降も大会を開催するとなると、やはり電源確保は必要だろう。蛍光灯を灯すだけではなく、集計作業には安定した電源を確保した上でパソコンを使いたいのだ。今、関心を寄せている発電機は、ホンダが売り出したカセットボンベを使うタイプ。カセットコンロを使うように、カートリッジボンベを装着するだけで電源を確保出来るという事は、何だかとても凄い事のように思う。カセットボンベを使った耕運機に続く第2弾であり、この商品は結構売れるのではないだろうか。
午後2時過ぎには、大会事務局テントを彩る のぼりの設置も完了し、受付の準備が整った。午後3時には参加者が次々に集まってきた。先ずは大会誓約書に同意をしていただき、参加費となっている1,000円以上の新品シーバスルアーと釣り関係グッズを提供してもらい、使用済みスプールも回収する。今大会では、残念ながら素知らぬ顔をして明らかに1,000円以下のルアーを持ってくる参加者もいた。
大会の質を著しく下げる行為なので、本来はその場でお帰りいただくべきなのだが今回は怒らずにぐっと我慢。誰が何を持ってきたか全てチェックしており、情報公開対象としているため名前をオープンにすることも出来る。しかしそれは少し厳し過ぎ、本人達は自覚しているハズなので、次回彼らが参加される場合はペナルティとして"参加費の2倍出し"にしたいと思うが、いかがだろうか。全国で毎年様々な大会が開催されているが、年々ルールが厳しくなっていく傾向にある。たとえば、大先輩である狩野川シーバスダービー。昔のルールを知っている人が、今年のルールを見ると多分ビックリしてしまうと思う。
様々な原因でルールが変わり、自由度がなくなってしまうのだが、結構、参加者自らの行為が自らの首を絞めている場合が多い。"ぎじたまSEABASSダービー"も年々、参加者に対し余分なお願い事が増えている。お願いしていることは至極当たり前の事ばかりで、文章化するのもオマヌケで恥ずかしいのだが、世の中には様々な人がいるので様々なルールを書かざるを得ない。出来るだけシンプルなまま、日頃の釣りの延長線上にある、誰でも参加できるような大会であって欲しいと思う。
今年は事前申込者に対し、2つの特別企画を用意した。1つは全員に参加賞として、カレー、ラップ、台所用洗剤の3種類の中からどれでも2個を進呈するというもの。実は昨年、YGKよつあみが取り組んでいる使用済みスプール回収事業に賛同するとともに、この活動をPRするため、静岡県地球温暖化防止活動推進センターが進める「STOP温暖化アクションキャンペーン」にエントリーしていた。後日、活動の内容が評価されエコグッズに交換できるポイントカードを沢山頂いたので、ポイントを全てカレー等に交換していたのだ。たとえ魚が釣れなくても自宅へのお土産があるワケで、家族に一晩家を空けたお詫びをしやすいと考え準備させていただいた。
もう1つは、昨年やるハズだったが、私のうっかりミスでお流れになってしまった幻の"優勝魚サイズ当て投票"。参加者には受付時に優勝魚のサイズを予想してもらうという、当大会のオリジナル企画だ。きっと今後は似たような企画に取り組む大会も出てくるに違いない。初めての取り組みなので、戸惑う参加者がいたのも事実。企画した側としては、投票用紙の記名欄には自分の名前を書くのが当たり前だと思っていたのだが、優勝しそうな人を考えてその人の名前を書こうとする参加者が、少なからず数名いたのは予想外だった。大会に出るからには、自分が優勝するつもりで戦いに挑むと思うのだが、案外謙虚な釣り人が多い事に気が付いた。さすが静岡県人は奥ゆかしい。
受付が完了した参加者達は、それぞれが思い描いている釣り場へと足早に向かって行った。ファーストフィッシュが持ち込まれたのは午後4時25分。息せき切って事務局テントへ走りこんできた七原さんが検量に持ち込んだ魚は56cmだった。待ちに待った2匹目が持ち込まれたのが、暫く経った午後8時。野久さんが堂々の74.5cmを持ち込んだ。そして3匹目、午後9時過ぎに64cmの魚を持ち込んだのが、なんと少し前まで受付業務に携わり汗を流してくれていた相棒Sだった。この男、恐るべし。
多くの参加者が日頃からリリース前提の釣りをしている様子。当然、当大会も写真によるエントリーもOKにしているが、毎度の事ながら写真の写り具合に難点がある事が多い。メジャーが波打っていたり歪んでいるのはもってのほか。魚の口の先端がメジャーのゼロ点に合っていなかったり、尾鰭が開いていなかったり。こんな写真は事前にお知らせしているように事務局判断で生きている魚を写真に捉えるのは難しいと思うのだが、それ以前にちゃんとしたメジャーを使うべきだろう。巻き癖があり、波打つようなメジャーを使っていては上位入賞は難しいのではないだろうか。
耳に入ってくる情報によると、今回の大会で最も期待されていた1級河川の河口サーフは不発。数日前にプチ爆釣があったので注目されていたのだが、多くの参加者が魚の反応のなさと強風に心が折れたと聞く。ブリの幼魚であるワカシや若魚のイナダ、ワラサなどの青物も好調と聞いていたが、残念ながら検量所でその姿を見ることは出来なかった。その一方で魚が動いていたのは、2級河川だったようだ。何処でも釣れる訳ではなく、確実に魚の居場所を押さえていた人だけが魚を手にしていた様子。
休憩を兼ねて暖を取りに来た参加者の皆さんと"お米とプロパンの福屋"さんが毎年提供してくれるストーブを囲んで情報交換をする。早くからプラクティスを重ね、情報収集に抜かりがない人がいる一方で、全くの無計画、野生のカンを生かした行き当たりばったりの人、組織力を使って効率的に魚の居場所を絞り込む人、それぞれのスタイルで挑み一晩中竿を振っている。そこにはきっと様々なドラマがあったことだろう。
午前2時半を境に、検量へ来る参加者がパタリと途絶えた。自分も参加費を払って参加している身なので、検量業務がない時を利用し数回に分けて朝マヅメまでトータル2時間程竿を振った。結果は完璧なノーバイト。「私のルアーが届く範囲に魚はいない」と自分に言い聞かせて竿を置く。一方、一緒に事務局テントに詰めていてくれた相棒Iは、アイスジグを使ってウグイやハゼを釣って楽しんだ様子。彼は何でも釣れてしまうこのルアーを大変気に入ったようだ。
昨年、午前7時頃には検量所であるテント前には魚を持った参加者が次々と集まり、一時は長蛇の列が出来たのだが、今年は三々五々と集まってくる程度。明らかに魚が釣れていない様子。そんな中、7時を回った頃に愛知県名古屋市から遠路はるばる参戦している牧野さんが89cmの巨大魚を持ち込んだ。この魚を間近で見た運営スタッフと参加者達は、誰もが優勝魚だと思った程、立派な魚だった。
7時半過ぎにクーラーボックスを持った袋井市の藤田さんが登場。検量台の上に乗せたのがタコ。まさか軟体系を持ってくる人がいるとは思っておらず、周囲にいた人達の笑いを誘った。しかし・・・次に出した魚がデカかった。周囲で「うぉ〜」と声が上がる。魚は死後硬直をしていてカチカチ。ギュッと伸ばして測ると余裕で90cmオーバー。キッチリ測ると91cmだった。実はこの魚、牧野さんと同じ方面で釣られていたらしい。ランカークラスの大きな群れが回遊していたようだ。
午前8時に検量終了。相棒Iが気を利かして用意してくれたノートパソコンと手作業の2本立てで間違いのなうように集計作業を行う。結局、三保で釣れた2匹が文句なし、ブッチギリの優勝と準優勝を飾った。3位が昨年優勝を飾った愛知県知立市の畑中さん、4位が前半戦で暫定トップだった浜松市の野久さん、5位が時間を開けて何度も同じポイントに入りなおし、執念で魚をゲットした袋井市の佐野さんとなった。大会参加者は昨年よりやや少なくなって85名、うち21名が25匹のシーバスを釣ってきた。アベレージは60cmってところ。外道賞に輝いたのは肉厚のいかにも美味しそうな53cmのヒラメを釣った浜松市の門奈さん。なお、外道としてヒラメ以外にタチウオ、マゴチ等が持ち込まれた。
優勝者には、ルアー(100個以上)と釣り関係グッズの推定総額19万3千円を提供。2位以下には推定総額74万2千円の釣具店・メーカー協賛品を提供し、総額は93万5千円となった。そして、"優勝魚サイズ当て投票"における優勝魚のサイズ的中者は3名。その内の1人が、なんと優勝魚を釣り上げた藤田さん。これって予告ホームランみたいで、余りにもカッコ良すぎる。きっと大会に参加する前から、このサイズがいることが判っていたのだろう。因みに優勝魚予想サイズの平均は84.5cm。90cm以上と書いたのが17名、この内、誰もが憧れるメーターオーバーを書いたのは僅か2名だった。
年々、優勝魚のサイズがアップしてきているため、メーターオーバーが出るのもまんざら夢ではないかもしれない。実際、近隣では確実に90cmUPが釣れており、極めて稀だがメーターオーバーも出現している。釣れるかどうかは本当に運次第なのだろうが、巨大魚と遭遇する確率を高める狙い方がきっとあるに違いない。検量に持ち込まれる数々の魚を見ていると、大きくなっても背鰭などに斑点が入っている個体がある。これは外来種であるタイリクスズキ(ホシスズキ)か、マルスズキとのハイブリットの可能性がある。タイリクスズキなら130cm程に成長するワケで、数年後には近隣でメーターオーバー連発ってなことも起こるかもしれない。そんなことを考えているとワクワクしてくる。
一通り入賞者の表彰が終わった後は恒例のジャンケン大会。最後の最後に出した賞品は、メジャークラフトさんから預かっていた竿 ソルシアSL-862L。閉会式に集まった全員による真剣勝負のジャンケン大会は壮絶だった。勝ち上がってきた数人の参加者の皆さんにとっては、ドキドキの連続だったことだろう。予定どおり閉会式も終わり事務局テント等を撤収。"来た時よりも美しく"を目指して会場周辺のゴミ拾いも実施。最後までお手伝いをしてくれた参加者の皆さんには、全く御礼も出来ず恐縮する限りだが、本当に助かりました。この場を借りてお礼をします。ありがとうございました。
一旦、自宅に戻った後は荷物を車に乗せたまま馴染みの釣具店へ顔を出して、大会の状況を報告。帰宅後、一寝入りしてから大会結果速報を書き上げる。先ずはお世話になった近隣釣具店へFAX飛ばし、続いて一晩掛けて全協賛メーカー宛てにFAXする。登録先への一斉送信ができるような優秀なFAX機ではないため、1回、1回手作業で送らざるを得ない。これが中々苦痛の多い単純作業だが、不況の煽りを受けて釣具市場が冷えている中で協賛を頂いたメーカーには、最低の義務は果たさなければならない。少しでも売り上げに貢献できれば、大会を開催したことで、参加者も釣具店もメーカーも皆さんが円満に幸せになる。これって近江商人の"三方よし"という経営理念と同じなのである。
翌朝、ぼぉ〜としながら、愛車に積んだままになっていた大会関係の荷物を下ろす。一際重いダンボール箱があったので、「何だろう?」と重いつつ開けてみると・・・回収したスプールがギッチリ入っていた。しかも大きなダンボール箱2.5箱分。昨年回収したスプールの4倍近い量を回収した様子。そのままYGKよつあみに送りたかったのだが、良く見ると、お断りしていたハズのラインが残っているスプールや汚れて再生できないようなスプール、そしてスプール以外のゴミが入っていたりしていた。もうガックリ。ボヤキながらも他に手伝ってくれる人は誰もいないので、ラインは全て取り除き、ゴミを分別する作業に取り掛かる。大会は閉会式で終わったわけではなく、後片付けはまだまだ続くのである。
さて、来年はどうするか・・・参加者から女性部門の新設について提案があったが、果たして当大会に参加する女性アングラーはいるのだろうか?皆さんはどう思います?
2009ぎじたまSEABASSダービーの結果はこちら
2009/11/15 県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:15.0℃ pH:不明
釣果:2匹(スズキ、ナマズ)
来週は"ぎじたまSEABASSダービー"の開催で釣りが出来ない。少しでも魚の顔を見ておくために、釣行することにした。今年の優勝ラインは85cm以上、アベレージが60cm前後だろうか。今シーズンは夏から秋の少雨の影響を受けて、河川の中はイマイチ。1級河川の河口やサーフが爆発すれば、90cmオーバーが検量に持ち込まれる可能性は高いが、浮いた話は殆ど聞こえてこない。爆発するかどうかはベイトの動き次第だろう。私が見えている魚のサイズは60cm程度。1晩中頑張ってもこのサイズが1〜2匹ってところで、優勝争いには絡めずに15〜20位の激戦区にどっぷりと嵌りそうな感じ。そもそも、大会中に竿を振る時間もなさそうだし・・・などとアレコレと考えながらハンドルを握り、釣り場へと急ぐ。
夕マヅメ、竿先にぶら下がるのはリップルポッパー・ファクトリーチューン。落ち鮎を意識してアップキャストでルアーを投げ、流れに任せてリトリーブする。活性の高い魚がいれば数投で勝負がつくハズだが、反応はない。続いて、グース、サミー128、タイドミノーリップレス・スリムを流したが、ナマズっぽいアタックが2回あっただけで沈黙を続ける。周囲を一通り打ち終わったところで、レッドフィンを取り出した。ルアーを流し始めて直ぐにヒット。流れの中で激しくファイトをする魚を徐々に引き寄せる。ファイト中、ルアーが見えなかったので心配していたのだが、足元に横たわったスズキの口から13cmのレッドフィンの頭がチョロッと飛び出していた。
2匹目を狙ってキャストを続けたが不発。少し場所を移動してキャスト&リトリーブを繰り返しているとズボッとバイト。しかし、このはスズキではなく、ナマズっぽいアタック。フッキングがうまく出来ていなかったようで、直ぐにフックオフとなった。その後はルアーを引っ掛けてしまったので、河川の中に入って回収。これにより魚が散ってしまったようで、この場から撤退した。今宵最後のステージとなる場所では、スキッターポップから始め、飛豚73プロップを引き倒す。反応がないため、タイドミノーリップレス・スリムを試すと1投目で爆裂バイト。ルアーをバックリと咥えていたのは50cmのナマズだった。その後はレッドフィン・ジョイントを投げまくったがワンチャンスもなく納竿とした。
天気:雨後曇り 水温:14.0℃ pH:不明
釣果:1〜4匹(スズキ、ナマズ)
前夜から明け方までかなりまとまった雨が降った。近隣の河川では結構な量の水が出たようなので、少し落ち着くのを待って夕マヅメからの釣行とした。日中は、次週予定している"ぎじたまSEABASSダービー"の協賛品を受け取るために、近隣の釣具店を巡る。どの釣具店でも、このところの釣果はパッとしていないような話ばかりを聞いたが、100人近く集まる大会で、ノーフィッシュということはマズない。主催者としては、誰も釣れない事を心配するのではなく、実は昨年のように魚が釣れ過ぎてしまうことの方を恐れていたりする。検量に時間が掛かり、賞品の数が足りず、挙句の果てに集計ミスなんてあった時には、大会終了後から暫くの間は胃が痛くなってしまうのである。1つでも不安な要素を取り除くため、8月から準備を始め協賛依頼のために地道に各方面へお願いを続けてきたところだ。
大会の準備を着々と進め、一段落したところで釣具一式を車に詰め込んで釣り場に向かう。1か所目に選んだ場所は、ドロドロに濁ったドロリッチ状態。ちょっと珍しいルアーであるシャッドラップSSR-Sからスタートし、X-80SWで反応を伺うがコツリともアタリはない。魚を求めて周囲を歩くとベイトが集まっている場所を発見。しかし、ここは流れがない。ダメもとでビーフリーズLB-Sのトウィッチを繰り返すが案の定、カラ振りに終わる。やはりベイトがいるだけではダメで、流れがないと狙っている魚は潜んでいないのだ。
車に乗り込み次の場所へと移動。開始2分、ビーフリーズLB-Sをバックリと咥えたのは55cmのナマズ。先ずは肩慣らしってところで、素早くリリースして本命を狙う。いかにもスズキが潜んでいそうな流れの中に、サミー128を投げ込み軽くアクションをさせながらリトリーブ。反応がないのでレッドフィンに交換。アップキャストをした後に、流れに乗せてリトリーブ。軽くて大柄なルアーなので、強い風の中では狙った所へキャストが決まらず、流したいコースにルアーを運べない。どうにも上手くコントロール出来ないので、グースを手にした。濁った流れのある場所では、このルアーに絶大な信頼を寄せているのだ。ラインコントロールをしながら、流れに揉まれながら流れてくるルアーを目視していると、狙いどおりスズキがヒット。サイズは50〜60cm程度だったが、直ぐにフックオフ。一瞬といえども、針掛かりしてしまったのでセカンドバイトを取るのは難しそうだが、他にも魚がいるハズなので同じコースにルアーを流す。すると即座にバイト。やはり食い気満々の魚が流れの中に潜んでいた。
いつもなら、ここでガッツポーズ。余裕をかましながら魚を徐々に引き寄せるのだが、今回は強い流れに乗って魚が私の前を通り越して一気に下った。エンブレム2000iAではリーリングが間に合わず、ラインテンションが下がったところでフックオフ。気を取り直してキャストを再開したのだが、この場は沈黙してしまった。やはり一度掛けた魚は確実に釣らないとダメなのである。少し場所を移動し、流れの緩やかなところでキャストを始めると直ぐにヒット。グースを咥えていたのは60cmのナマズ。ルアーをタイドミノーリップレス・スリムに交換しフルキャスト。着水同時にガツンとヒット。こんな出方の時の魚は大体がナマズ。覚悟しながら魚を引き寄せると、予想どおりナマズ(60cm)だった。
ここで相棒Sが登場。彼には流れの中にスズキがいること、使うべきルアーはグースであることを伝え、この場所を提供して自分は別の所へと移動した。間もなく、彼からスズキを釣ったとのメールが飛んできた。10投もしない内にヒットしたらしい。因みにサイズは58cm。やはりまだ、魚はそこにいたのである。自分が釣れなかった理由をアレコレ考えながら、タイダルF11を投げていると55cmのナマズがヒットした。
その後、3か所移動し、飛豚73でバイトを取ったがフッキングには至らず、フィード105、スキッターポップ、グースを使って不発。タイドミノーリップレス・スリムでナマズ(50cm)を追加した。更に短時間で、釣り場とルアーを次々に変えて活性の高い魚を探す。レッドフィン・ジョイントで1バイト取ったがフッキングミス。続いて、グース、旧タイドミノースリム、OSPアシュラ ルドラ130、ビーフリーズLB-S、ビーフリーズSを投げまくったが、完璧に沈黙したので真夜中にギブアップした。
天気:曇り 水温:14.0℃ pH:不明
釣果:0匹
強風が吹き荒れる中、サミー128からスタート。初めて使うこのルアー、3本フックで1ozある大柄なペンシルベイトなのだが、良い意味で見掛けを大きく裏切る軽快な動きをする。華奢なフックが装着されているので、このままでは豪州遠征では使えない。ソルト系の太軸フックに交換した場合、もう少し大人しい動きになるハズ。次回、豪州遠征での活躍が期待でき、スズキ狙いでも結構使えそうな気がする。サミー128に反応がなかったので、ルアーを交換。鮎邪デットスロー、グース、DC9バレットを流すが、ルアーを追うような魚の姿は見えない。
1時間程で次の場所へと移動。ビーフリーズLB-Sを投入しトウィッチ&ポーズを繰り返していると、ピックアップ目前でバイト。チラリと見えた魚体は銀色で、スズキっぽかった。実はこの時、魚がルアーを咥えたのを全く感知出来なかった。トウィッチ後のポーズ時、ラインが弛んだ状態で魚がルアーを吸い込んだのだろう。強風でラインが煽られていたため、よけいに判りにくかった。即座にフォローを入れたが、一度、口にフックを掛けてしまったので、魚は何処かに消えうせてしまった様子。ビーフリーズS、クレイジークレイドルを投入したが、2度目のチャンスは巡ってこなかった。
次なる場所は前回の釣行でナマズの反応が良かったポイント。サミー128から始めると、岸際でバイト2連発。魚が小さいのかフッキングには至らず、ルアーを交換。鮎邪デットスローは不発。続いて、アイルマグネットSBを試すと再びバイト復活。しかし、これでもフックアップしない。最後にレッドフィンを投入したが、魚に見切られてしまったのか周囲は完璧に沈黙した。本日の4か所目では、川底狙いでRS-225から始め、ビーフリーズLB-S、ヨレヨレを試す。絶対魚がいるハズの超一級ポイントに魚がいないため、ガックリとうな垂れて次の場所へ。最後の勝負を掛けたこの場所ではX-80SWを投げまくったが、吹き荒れる強風に心が折れてギブアップした。
天気:晴れ後雨 水温:18.0℃ pH:不明
釣果:3匹(ナマズ)
先日の釣行で調子が良かった飛豚73プロップからスタート。開始、4投目でパシュッとバイト。やはり狙いどおり。ここにはセイゴクラスがいるようなので、周辺を丁寧に探る。暫くすると再びバイト。しかし、フッキングには至らない。ルアーをもう少し潜らせるため、タイダルF11に交換。直ぐにバイトがあったのだが、これまたフッキングには至らない。首をかしげながらルアーをエスフォー7、ワンダー、TDポッパーを試したが不発に終わった。
場所を移動し、瀬の落ち込みを狙ってTDポッパーを投げていると、何度もチェイスしてくる魚影が見えた。ここで前回ロストしたため新たに補充したスキッターポップを試す。どうやら良く釣れた先代のスキッターポップとはバランスが少し違うようで、私の好きなポップ音が醸し出せない。竿の角度を変えたり、竿を煽る強さを変えたりしながら調整する。感触が掴めた頃にヒット。ルアーを咥えていたのは57cmのナマズだった。
更なる魚を探すためB太80SRを投げまくった後、レッドフィンを投入。1投目でナマズ(55cm)がヒット。やはりこのルアーは、他のルアーとは違う何かを持っている。もっと飛距離が伸びれば、利用範囲が拡大すると思うのだが、現状ではキャスティング方法をアレコレと変えて、少しでも遠くへ飛ばすように工夫するしかない。徐々に雨脚が強まる中、次の場所へと移動。シャローエリアなので、潜るルアーは御法度。鮎邪デットスローを試すと、即座にナマズ(53cm)が躍り出た。更なる魚を追加するため、周辺をチェックしていると2回連続バイト。次第に強まる雨の中、懸命に竿を振って誘いを掛けたが、残念ながら魚の姿を見ることは出来なかった。
2009/11/8 県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:16.5℃ pH:不明
釣果:6匹(スズキ、ナマズ)
インターネット回線への接続障害対応が混迷。NTT西日本、PCサポートセンター、プロバイダーへ何度も連絡をし、アドバイスを求めて即解決・・・と思いきや、言われるとおりに操作しても改善されず、しかも新たな不具合が発生。結局、お世話になったアドバイスは殆ど参考にならず、PCのシステムを障害発生時点よりも前の段階まで戻す事を思い立ち、復旧作業を行ってようやく再接続できた。ダービー開催前のPCトラブルは本当に困るため、随分労力を費やし精神的な疲労度がマックス。一段落してから、釣具店へ出向いて"ぎじたまSEABASSダービー"の協賛品を受け取った後、気分転換に夕マヅメから釣行した。
水位が低く、無風状態なので、先発は飛豚73プロップ。引き波を立ててゆっくりとリトリーブすると、時折、後ろから15cm程の魚が追尾してくる。魚の正体は不明だったが、ルアーに反応する魚がいるのはありがたい。周囲にはもっと大きな魚がいるであろうから、TDポッパー、ワンダーを使い様子を伺う。スキッターポップに交換し、シャローエリアをテンポ良くポッピングしていると水柱が立つほどの爆裂バイト。魚は一気に流心を横切り走りまくる。魚が止まったのを確認したので引き寄せようとしたのだが、ストラクチャーに潜り込まれた。ポンピングで魚を引きずり出そうとするが、ラインが何かに擦れている感覚が手元に伝わってくる。少しして、パチンとラインブレイク。この歴戦のスキッターポップは魚が良く釣れたので、ロストはとても痛い。魚は60cm前後のスズキか、60cm後半のナマズだったのではないか。運よくルアーが魚の口から外れることを祈るしかない。
シンキングシャッドをフラフラと泳がせ、魚を探すが不発。DC9バレットに交換し、流れに合わせてストレートリトリーブ。すると間もなくガツンとヒット。ルアーをガッチリと咥えていたのは45cmのスズキだった。更なる追加を求めて少し移動する。ウエイトチューンを施した"ぎじたま仕様"のGドッグXで広範囲に探った後、飛豚73プロップに交換。すると1投目でナマズ(55cm)が躍り出た。更に周囲を探っていると、水面炸裂。直後にエラ洗いをする魚の姿が見えた。サイズの割には良く引くので、慎重にやり取りをして無事にキャッチ。先に釣った魚を上回る58cmだった。まだ魚の気配を感じるので、飛豚73プロップを引いていると、再びバイト。しかし、フッキングには至らず思わず「あぁ〜」と声が漏れる。反応があった場所に即座にルアーを打ち込み、スローに引くと水面が割れた。キャッチしたスズキは50cm。全体的に河川の水温が下がっているのだが、トップに十分反応することが判って大満足。携帯電話を取り出し、この状況を釣具店主に伝える。釣り場と釣具店がリアルタイムで繋がるというのは、ある意味凄い事なのだ。因みに、飛豚73プロップは良く釣れるルアーなのだが、少し潜り過ぎ、メタリック系カラーは塗装が非常に弱いのが欠点。これらが改善されれば、長らく1軍ボックスに居座ることになるハズ。シーズン終わりに店頭へ並んだトップ系ルアーなので、使っている人は少ないと思うが、来年は私と同様に楽しい思いをする人が増えるだろう。
その後、デッドフロート8に絡みつくようなバイトがあったが、フッキングには至らず次の場所へと移動した。ここではリップライザーからスタート。3本フックを2本フック仕様にしたのだが、浮力があり過ぎ。イメージに合わなかったので即座に交換。続いてアイルマグネットSBを取り出し、ストレートリトリーブをすると直ぐにナマズ(58cm)が出た。リリース直後の1投目で、またしてもバイトがあったが魚が小さいのかフッキングミス。ソルティージャックを引きまくった後に、レッドフィンを投入。するとドカンとナマズ(55cm)がヒット。やはりレッドフィンは良く釣れる。いつまで経っても変わらぬ集魚力は、本当にありがたい。近年、日本のルアーはスリム系ルアーばかりになってしまったが、そろそろ見直しが必要なのではないだろうか。
天気:晴れ 水温:16.0℃ pH:不明
釣果:0匹
前日の夕方からインターネットに接続出来ない状態が続き、対応に苦慮。NTT西日本やプロバイダーに連絡を取って障害対応をするのだが、改善の見込みが経たない。いよいよ煮詰まってきたので、気分転換に釣りへ出掛けることにした。今宵はSolid.Kさんからお勧めのあったRS-225からスタート。このルアーは以前、豪州遠征でバラマンディをポロッと釣ったラッキールアー。久しぶりにストック用のボックスから引っ張り出してきた。根掛かり回避性能が高いため、ストラクチャー周辺を大胆に攻めてみる。しかし、ワンバイトもないままワンダーに交換。即座に魚の反応が得られ、セイゴらしき魚がバイト。やっぱりワンダーは凄い・・・と思った瞬間にフックオフ。
ワンダーでは魚をキャッチ出来なかったが、ルアーに反応する魚がいるので本気腰になってアタリ針を探す。ビジョン95、ヨレヨレ、エンゼルキッス、DC9バレットを試す。いずれも魚の反応がないため、徐々に気持ちが萎えてきた。最後の一勝負で、再びワンダーに戻してスローに引いていると、突然のヒット。サイズの割りに元気良く突っ走るので本命のスズキではなく、ボラかウグイ。少々強引に魚とやり取りをしたのだが、引き寄せる際にポロッとフックオフとなった。本日はこれにて納竿。またしても、魚を手にする事が出来ずに終わった。
天気:晴れ 水温:14.5℃ pH:不明
釣果:0匹
爆風が吹く中、釣り場に立つ。先ずはビーフリーズLB-Sのトウッチから。反応がないのでスーサンに交換。このルアーは、昨年の豪州遠征で不発。それ以降も未だ使いこなせる気配はなくお蔵入り目前なのだが、稀に何となく使いたくなるから不思議だ。しかし、ビーフリーズで反応がない状況の中、スーサンで魚が出るとは思えず、周囲を一通り打ってクレイジークレイドルに交換。少し攻め方を変えてストラクチャー周辺を果敢に攻めてみたが、ワンチャンスもなかった。
徐々に水位が上昇。この潮に乗ってスズキが上がってくることを予想し、ビーフリーズLB-Sをテンポ良くトウィッチしながら時合をじっと待つ。狙っていた水位になったので、DC9バレットでワンチャンスにかける。使い始めて間もなく、コンッとバイト。「おっ!!」と思わず声が上がったがフッキングには至らない。周囲にルアーへ反応する魚がいるようなので、久しぶりにヨレヨレを取り出す。超スロー引きで、少し深い層を狙っていると再びバイト。しかし、このアタリもモノに出来ずにガックリ。その後、タイドミノーリップレス・スリム、ビーフリーズLB-DIVE78S、ワンダーを使い、それぞれのルアーが得意な水深を丁寧に探る。期待に反してワンチャンスもなく撃沈となった。
2009/11/2 県西部地区の某河川
天気:晴れ後曇り 水温:18.0〜19.5℃ pH:不明
釣果:4匹(スズキ、ナマズ)
今日は干潮狙いの釣行。先ずは流れのある場所で多用しているグースからスタート。反応がないのでエンゼルキッスを投入。流れに同調させて泳がせていると、ガツッとアタリがあり水面が割れた。色黒い50cmUPのスズキが見えたのだが、ルアーを吹き飛ばして逃げていった。開始15分で魚を見つけたので気分上々。再びバイトすることを期待して同じコースを流したが、世の中そんなに甘くはなかった。エンゼルキッスはグースよりも深度が深いため、見事に根掛かり。ルアーを回収するため、ポイントを潰さざるを得なかった。
場所を移動して、レッドフィンのスローリトリーブを試す。このルアーの集魚力は絶大で、スタート直後にナマズ(55cm)をキャッチ。リリース直後の1投目で再びナマズ(65cm)をキャッチ。「まさかもう出ないよねぇ」と思いつつキャストをすると、冗談抜きのまさかの一撃。60cmのナマズが躍り出た。前日の雨の影響でナマズの活性が高まっているようで、あっと言う間に3匹を釣り上げた。レッドフィンに反応がなくなったので、リップライザー、ソルティージャックを試す。しかし、この場所の魚は釣り切ってしまったようで、反応はなかった。
次なる場所は以前から気になり、時々竿を出している場所。小川の合流点であり、濁りの強い水が片方から流れ込んでいるため、いかにも釣れそうな雰囲気が漂っている。ガニッシュ115、リップルポッパー・ファクトリーバージョン、エンゼルキッスで丁寧に探りを入れたが、いずれも不発に終わった。車に乗り込み、次の場所へと移動。刻々と水位が上昇する中、ウェーディングして魚を探す。使うルアーはスキッターポップSSP9。テンポよくポッピングしているとジュボツとルアーが水中に吸い込まれた。何の苦労もなくフッキングが決まり、あとはバラさないようにと徐々に魚を引き寄せる。スキッターポップSSP9を咥えていたのは40cmのセイゴだった。その後、急に空が曇り、突風が吹き荒れて気温が一気に下がってきた。震えながら防寒対策としてカッパを着込んで5か所を回ったがワンチャンスもなかった。
車に乗り込んで大きく場所を移動。強い西風が吹き荒れる中、ポイントに立ち、ヨレヨレ、B太80SR、エンゼルキッスを投げまくる。無反応なのでワンダーに交換。スローに引いているとバイト連発。しかし、魚はスズキではなく、相手はボラっぽい。何度となくワンダーをひったくり、突っ走ってゆくのだがフックオフが相次いだ。これだけボラがいれば、本命が来るチャンスはあるハズ。気を許さずにルアーを引きまくったが、いつしかボラ達は何処かに消えうせ、納竿となった。
2009/11/1 県西部地区の某河川
天気:雨後曇り 水温:18.5℃ pH:不明
釣果:6匹(スズキ、ボラ、ウグイ、ナマズ)
雨の中、カッパを着込んで夕マヅメからの釣行。X-80SWを使って、ゆっくりとした2段トウィッチを繰り返しながら魚を探す。周囲をぐるりと探った後に、クレイジークレイドルを投入。スローなリトリーブでコトコト音を響かせながら、千鳥足のようなふらつき軌道で誘いを掛けるが不発。ビーフリーズSに交換し、早いテンポのトウィッチをするとガツンと力強いアタリ。しかし、フッキングには至らずガックリと頭を落とす。少しずつ移動しながらキャストを重ねていると、根掛かっているX-80SWを発見。拾い上げるとリップがポキリと折れていた。「この程度だったらキッチリとカットしてシンキングペンシルとして使えるぞ」と思いきや、ルアーを握って振ったらボディが真っ二つに折れた。オーナーはストラクチャーに強くルアーを打ち付けていたらしい。折れた断面を見ると、樹脂の厚みが薄い感じがする。"ルアーは消耗品"と割り切るようにしてはいるのだが、ハードにぶつけても壊れにくいビーフリーズSに比べ衝撃に弱いのは残念だ。
飛豚73プロップ、F11タイダル、プロップシャイナーで表層を探っている時に、近くでボイルが起きてボラっ子が弾け飛んでいる。本命の魚がいるようなのでテンションアップ。兎に角、魚を釣ってやろうとコモモを投入。すると絡みつくようなアタリが竿を持つ手に伝わってきた。その感じは、ガマカツのトレブルRBが魚体の何処かに掛かったのを素早く振り払ったかのよう。もしかしたらナマズかもしれなかったが、明らかに生命感があったので本気モードに突入。
激しく降り出した雨にもめげず、キャストを重ねる。うかつにもウェーディング用のショートジャケットをカッパとして使っていたので、徐々に腰の辺りから雨がしみこみ始めパンツまで濡れてきた。テンションが下がりつつも、目の前にいるであろう魚を釣りたいがためにルアーをアレコレ投入。アスリートS9、ビーフリーズS、マリブ、ラビットと次々に交換した後に、ワンダーを握り締める。ワンダーはウルトラセブンにおけるカプセル怪獣みたいな存在で、困った時のお助けルアー。祈る気持ちでフルキャストしスローにリトリーブするといきなりのヒット。緩めに設定してあったドラグから勢い良くラインが引き出されるのだが、ちょっと様子が違う。足元に寄って来たのは34cmのボラだった。もう少し狙う水深を下げるため、ルアーをDC9バレットに交換。期待していたのだが、ルアーを咥えたのはまたしてもボラ君だった。
その後は、コツリともアタリがなくなったので、この場から退散。エアコンをガンガン効かせながら濡れた服を乾かしつつ次の場所へと移動する。ここでは雨の影響がモロに出て、大量の濁り水が流れ込んでいた。アスリートS9、ビーフリーズLB-DIVE78S、ビーフリーズSでチェックするがゴミが流れ始めて釣りにならずにギブアップ。竿が振れそうな場所を探して転戦する。1時間以上、ウロウロして辿り着いた場所では、1投目から魚の反応があった。X-80SWを反応があったポイントへ送り込む。すると狙いどおりにヒット。しかし、ファイトの様子から本命とは違う魚種であることが丸判り。少々強引な竿さばきで引き寄せた魚は65cmのナマズだった。手早くリリースしてルアーを送り込むと、再びヒット。今度はサイズダウンして60cmのナマズ。まだ魚がいそうだったので、同じポイントにルアーを打ち込むとまたしてもヒット。しかしこの魚はファイト途中でフックオフ。その後はパタリと反応がなくなった。
更なる魚を求めて移動を繰り返す。レッドフィン・ジョイント、タイドミノースリム・リップレス等を状況に合わせて使い分けたが、いずれも不発。いつしか雨が止み、月明かりが差して来たので、場所と攻め方を変える。ここぞと思った所へX-80SWを打ち込みトウッチすると狙いどおりのヒット。しかし、魚は狙っていたのとは違うウグイ(37cm)だった。追加を求めて釣り歩く。流れ込みにビーフリーズLB-Sを打ち込んでトウィッチをすると爆裂バイト。アタッタ直後に水面が割れて、激しいエラ洗い。まさしく本命、目測で60cmUPの魚だったがルアーを吹き飛ばして逃げていった。興奮冷めやらぬまま、少しずつ移動しながら魚を探す。ビーフリーズSのショートトウィッチをしているとコツンとバイト。フッキングがタイミング良く決まって、竿先が引き込まれた。元気の良いファイトをしたのは35cmのセイゴだった。その後はワンチャンスもなく納竿とした。
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