
トップ>FishingReport>2010年5月
天気:晴れ 水温:22.0℃ pH:不明
釣果:2匹(スジエビ、スズキ)
強い東風が吹く中、フラットラップ8を打ちながら少しずつ移動して魚を探す。小さな流れ込みのあるポイントに陣取り、周囲を探ったが反応はない。ローリングベイトに交換し、川底付近をシャクっているとスジエビが引っ掛かってきた。この手のエビがいるという事は、必ずこれを捕食する魚が付近にいるハズ。リトリーブスピードに変化をつけたり、リトリーブ中にポーズを入れたり試していると、目の前にあるカケ上がりの所でガツッと食ってきた。何度もエラ洗いをした銀色に輝くスズキは55cm。粘って竿を振ってキャッチした、嬉しい1匹となった。
2匹目を狙ってキャストを繰り返したが、単発で終わったのでルアーを交換。ベイトの群れが下ってきた事に合わせてLミノー(改)を試すが不発。レンジバイブ70ESの早巻きを繰り返したが、こちらにも反応はない。リトリーブスピードを落とし、川底を探り出したとたんにガッシリと根掛かり。ロストするのは惜しいので、覚悟を決めて回収に向かうことにした。携帯電話をはじめ、所持品は岸際に置き、流れに耐えながら静かに歩みを進める。ライフジャケットの浮力が体を不安定にするが、どうにかルアーの近くまで辿り着けた。体を斜めにすると胸元から浸水してしまうため、足先を使って埋まっているゴミを掘り出し、ルアーを引っ張り上げた。トレブルフックがザックリ刺さっていたのは、大量のドロと水を吸って膨らんでいた綿入れジャケット。どおりで手こずったワケだ。
魚を探して移動を繰り替えする。運良く前方でボイルしているのを目撃。静かに近づき、アレコレとルアーを試す。付近ではボイルが散発し、スズキが水面に身を乗り出してベイトを捕食している。活性の高い50〜60cmのスズキが周囲にいるようなのだが、ルアーへの反応はない。ローリングベイトからはじめ、フラットラップ10、ハニートラップ70S、アイルDB、ヨレヨレ、フラッタベイトを投入したがダメ。Lミノー(改)、タダビッキー、TDポッパーも試したが、竿が曲がることはなかった。
一旦、水から上がり休憩を兼ねて釣具店へ足を伸ばす。気になっていたルアーを補充しつつ、近隣の釣果情報を入手して再度釣り場に立った。丁度、この時、サツキマスを狙っていた相棒Sから、「64cmのスズキを釣った」とメールが届く。彼にとってスズキは明らかに外道なので、決して小さくない魚を釣ったにもかかわらず嬉しくない様子。狙いが違うと、同じ魚でも扱いが違うというのは、なんともまぁ複雑な気分。
フラットラップ10、スキッターポップを投げていると、狙いどおりのタイミングでボイルが始まった。ベイトが小さいのでルアーサイズをぐっと落とす。最終的にラファエル、ZBLシステムミノー50S、エスフォー5、挙句の果てにバエンまで使い出したが、コツリともアタリはなかった。最後の望みを掛けて、イナセ9OM、ローリングベイトを投げまくったが不発。魚は射程範囲内にいるのだがワンチャンスもなく、ガックリとうな垂れて帰途に着いた。
天気:晴れ時々曇り 水温:22.5℃ pH:不明
釣果:0匹
水位が少しずつ上昇する中、静かに入水し、フラットラップ10からキャストを始める。30分程、探りを入れたが魚っ気はない。頭上を見上げていると、アジサシが旋回しているエリアを発見。一旦、出水し、鳥がいる所まで移動する。アジサシはダイブせずに偵察しているだけ。どうやら、ベイトの群れはまだ動いていない様子。暫くキャストを繰り返していると、徐々にベイトの群れが動きだし、50cm前後のスズキが水面から飛び出すほど元気良く捕食を始めた。
立ち位置から距離が離れていたので、ローリングベイトに交換しフルキャストを繰り返す。リトリーブ方法はもちろん、この時期にとても有効な"ジャカジャカ巻き"。ボイルしているスズキは、完璧にベイトへ集中しているので、ルアーに口を使わせるのは至難のワザ。そこで、スズキの目の前を高速でルアーを通過させ、反射食いを狙うのだ。"ジャカジャカ巻き"で反応しない場合は、ぐっと状況が厳しくなる。魚がいるのは判っているため、後は使うルアーとアクションを合わせれば良いのだが、これがとても難しい。
毎年、この時期になるとボイル対策で頭を悩ます。シーズン前半は、特にハードルが高いのだが、"ジャカジャカ巻き"はかなり有効な手段である事に気が付いている。しかし・・・今回は全く反応がない。ローリングベイトに続き、ヨレヨレ、ブルースコードC115、タダビッキー、フィード105、フラットラップ8と持参したルアーをアレコレ試したが、いずれも不発。気が付けばボイルは沈静化し、全く魚っ気がなくなったので納竿とした。
天気:晴れ 水温:21.5℃ pH:不明
釣果:0匹
表層だけでなく、水面直下をウネウネと泳がせることが出来る飛豚73プロップを使い、目の前に広がるシャローエリアで魚を探す。全く魚の反応がない中、開始30分程経った時に、突如得体の知れない魚がルアーを追尾。ジュボッとルアーを吸い込んだがフッキングには至らず空振り。即座に飛豚73プロップを回収し、再び同じコースを通したが沈黙した。
少しずつ移動しながらベイトの群れを探す。オーストラリアで使い倒してボロボロになっているTDポッパーを投げまくった後、ワンダー、フラットラップ8を相次いで投入するが反応はない。干潮に向って水位が下がってきているのだが、期待したほど流れが出ない。おまけに無風状態なので、どうしても狙いが絞れず、中途半端な攻めになってしまう。フラッタースティックとフラットラップ10を使い、捜索範囲を広げたがワンチャンスもないまま時間だけが過ぎてゆく・・・。
徐々にベイトの群れが姿を現した。群れの動きを観察していると、どの群れも同じコースを辿る事に気がついた。群れが一時的に溜まる場所があったので、ここに陣取り時合を待つ。Lミノー(改)のスローリトリーブで様子を伺った後、何処かに潜んでいるであろうスズキの活性を上げるためスキッターポップでベイトを蹴散らしてみる。食いっ気がある魚がいれば、何らかの反応があるハズなのだが、期待しているような事は何も起こらない。試しにローリングベイトの"ジャカジャカ巻き"をやってみたが、これも不発に終わった。
粘っていても無理っぽかったので場所を移動し、Lミノー(改)を引きまくる。流れもなく、ベイトはいるのだが、ボイルは一度も起きない。DCバレットを打ちまくった後、レンジバイブで広範囲に探りを入れたが反応なし。僅かな望みを掛けてスキッターポップのポッピングで魚を探したが、水面が割れることはなく、気持ちがすっかり萎んでギブアップとなった。
天気:晴れ 水温:21.5℃ pH:不明
釣果:0匹
満潮に向って急激に水位が上がる中、水辺に立って竿を振り始めた。先ずは、数年ぶりに持ってきたチャグRから。横風に弱い傾向があり飛距離は期待したほど伸びないが、テンポ良くスプラッシュさせることが出来るので広範囲を探るのに向いている。シャローエリアを少しずつ移動しながら丁寧に探ったが、ルアーを追い掛ける魚は不在だった。因みに、水平浮きに近いのがチャグRで、尻下がりに浮かぶのがスーパーポップR。ボディ形状は同じだが、浮姿勢が違うためちょっと使い方が違ってくるのだ。
ボラっ子の群れが集まっているポイントで、フラットラップ10を投入。数投するとガツッとバイト。しかし、フッキングには至らなかったので、素早くルアーを回収し、同じコースをルアーが通るようにリトリーブコースをコントロール。再びガツッとバイトがあったのですかさず巻きアワセを入れると、キビレらしい魚が横っ飛びで逃げていった。「魚の大きさに比べてルアーが大きかったのかもしれない」と思い、フラットラップ8に交換。魚が逃げていった方向へフォローを入れたがポイントは沈黙した。
魚を求めて少しずつ移動しながら、ルアーをアレコレ交換して反応をみる。ローリングベイト、Lミノー(改)、アイルマグネットDB、ZBLシステムミノー11Fタイダル、フラッタースティックを釣り場の状況に合わせながらチョイス。しかし、ワンチャンスもなく時間だけが過ぎ去る。粘っていても無理っぽかったので、納竿とした。やはり数少ないチャンスを逃すと後が辛くなる。バイトした魚は確実にフッキングするような工夫が必要なのかもしれない。
2010/5/8 静岡県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:20.0℃ pH:不明
釣果:1匹(スズキ)
連休明け、カレンダーどおり2日間仕事に行った。未だ新たな勤務地に慣れていないため、全てにわたって要領が悪く時間が掛かってバタバタしている。職場近くに出来た新たな釣具店に足を向ける気力も湧かないような状態。大した仕事をしているワケではないのに、結構なストレスが我が身に掛かっている事を自覚する。釣りに出掛ける気力がなくなった場合は、相当ヤバイんじゃないかと思うのだが、幸いまだその域には達しておらず今日も釣り場に向って愛車を走らせる。
キビレ狙いで先ず取り出したのは、ZBLシステムミノー9Fタイダル。シャローエリアを丹念に探るが反応はない。11Fタイダルに比べ私の信頼度は極めて低いため、堪え切れずにルアーを交換する。続いてTDポッパーで、周囲をテンポ良くポッピング。エサ釣りでは釣れているようなので、何処かにいるハズなのだが、私のルアーには反応しない。粘っても無理っぽかったので、スズキ狙いに変更し場所を変える。
取り出したルアーは、前回の釣行で活躍したLミノー(改)。流れの中をヒラヒラと泳がせる感じでリトリーブしていると、カツンと鋭いアタリがあった。そのままクルリとハンドルを回してフッキング完了。流れがあるにも関わらず、魚はスルスルと寄って来る。Lミノー(改)をパックリと咥えていたのは、背鰭に黒斑点が色濃く残るスズキ(35cm)だった。2匹目を狙ってキャストを繰り返したが不発。ZBLシステムミノー50S、ニョロニョロ、蝦夷ミノー、ハニートラップ70Sを相次いで投入したが、これらにも反応はなかった。
毎度、単発で終わってしまう理由が判らないまま、サイズアップを狙って場所を変えることにした。上流側を暫くチェックしたが魚っ気が全くない。やはり、魚っ気が多いのは、1匹ポロリと釣ったエリアである。「あそこで粘っていれば、魚が戻ってくるのでは・・・」と考え、もといた場所にとんぼ返り。気分を変えてサラナ110Fからスタートし、イナセ9OM、アイルマグネットDB、フラットラップ10を投げまくったがワンチャンスもない。気が付けば、このエリアで私が最も意識している流れがなくなっており、全く釣れる気がしなくなったため納竿とした。
2010/5/5 静岡県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:21.8℃ pH:不明
釣果:2匹(スズキ、ボラっ子)
今年の連休中は晴天、南からの強風が続いた。南高北低型の気圧配置が長く続いたので、好天に恵まれ、高気圧に沿って南風が強く吹き込んでいたのだ。潮時表を見ながら狙うべき釣り場を考え、愛車を走らせる。スタートは飛豚73プロップから。周囲を撃ち尽くした後、スライドベイトをブン投げて様子を伺うが魚の気配はない。少し場所を移動し、ローリングベイトを連打しているとフックにボラっ子が引っ掛かってきた。高速リトリーブ"ジャカジャカ巻き"をしていると、時折ベイトが水面を跳ねて逃げるのを目撃するのだが、正体はこの魚。サイズを測ると3.5cm。今の時期、もう少し大きく育っていて欲しいのだが、春先の低温が影響したのかイマイチ育ちが悪い気もする。
使っているルアーのサイズと、周囲にいるベイトのサイズは明らかに違うが、スズキが捕食しているのはボラっ子ばかりではないハズ。稚鮎や鮒っ子を食べているスズキがいることを期待して、リップが抜け落ちたLミノー(改)を取り出した。このルアー、昨日の釣行で試しに使ったところ、ふと感じるものがあったので"お手軽チューニング"をしてボックスに突っ込んできたのだ。目の前で、ルアーを動かしてみると、想定していたよりもイイ感じで泳ぐ。「これだったら、絶対に魚は釣れる」と自分に言い聞かせてキャストを開始した。
間もなく竿を握る手に明確なアタリ。即座に巻きアワセを入れてフックセット完了。流心から一気に魚を引き寄せ、流れが穏やかなシャローエリアへと誘導する。足元近くで暴れた魚は53cm。サイズに不満はあるものの、狙いどおりに魚が反応したので大満足。ルアー釣りをしていて度々思うのだが、やはり"釣れるルアー"というのは答えが直ぐに出る。たとえ釣り雑誌やWebサイトに、さも釣れるような記事や能書きが書かれていても、試しに使ってみて直ぐに魚の反応がなかったルアーは、その後も期待は出来ないのである。
2匹目を狙って周囲を探ったがコツリともアタリはないので、この場から退散。次の場所へと車を走らせた。よさげなポイントは向こうに見えているのだが、そこまで辿り着くのが大変。道なき道を突き進みながら、やっとの思いで辿り着いた。ここでは、Lミノー(改)から始めてローリングベイト、エゾミノー・・・ルアーをアレコレ試したがワンチャンスもない。自分のイメージだと、もう少し流れがきつくないと本命を釣るのは難しそう。1時間程、竿を振ったが結局一度も竿は曲がらず、納竿となった。
2010/5/4 静岡県西部地区の某河川
天気:晴れ後曇り 水温:20.0℃ pH:不明
釣果:1匹(スズキ)
昼飯を食べてからの釣行。天気が良過ぎるので釣れるワケはないのだが、暇つぶしに竿を持って出掛けた。水位は高く、ポイントが絞れないまま、少しずつ移動を繰り返しキャストを重ねる。本日のトップバッターとして竿の先にぶら下がっているルアーはヨーヅリのLミノー。「懐かしのルアーアルバム」に掲載するルアーをアレコレ見繕っている時に、ダンボール箱の中からヒョッコリと出て来たヤツ。しかし、完全体ではなく、何故かリップなし。自分で購入した記憶がないので、何処かの野池で拾ったのかも知れない。鮒っ子みたいなので、リップレスミノーとして使えないかと思い立ち、強い流れの中での泳ぎを確認するために持ってきたのだ。とりあえず泳がせてみると、中々イイ感じ。魚を釣るにはもう一工夫必要だが、期待が持てそうなルアーを見つけた気がしたのでチョット嬉しかった。
アジサシが時折、ダイブするポイントを発見。流れはないがベイトはいるので、「活性が高いスズキがいるかもしれない」と考えTDポッパー、デブニョロを試すが不発。水位がもっと下がり、流れが出てこないと魚の食いっ気は上がりそうもない。暫く水際に寝転がってウトウトとまどろみながら、時合を待つことにした。後から考えてみると、私の姿を見て「溺死体が打ち上げられている」と思ってびびった人がいたかもしれない。幸い警察への通報はなく、頃合を見計らってキャストを再開できた。
いつしか干潮を迎え、流れが出てきたので気合を入れてキャスト&リトリーブを繰り替えす。DC12テリフから始め、ハニートラップ70Sを撃ちまくったが反応なし。ローリングベイトに交換した1投目でガツンときた。激しい流れの中で暴れるスズキは70cm前後。昨日までに釣った魚よりもガタイが良いので慎重に対応する。時間を掛けて引き寄せた魚は68cmだった。やはりローリングベイトは勝負強い。今日はフックをワンサイズUPしてきたので、気持ちに余裕を持ってエラ洗いに対処できたのも良かった。私の釣りは、日々少しずつだがPDCAサイクルの中で進化しているのである。2匹目を狙ってキャストを重ねたがコツリともアタリはない。魚とのやり取りに時間を掛け過ぎ、場を荒らし過ぎたのだろうか。ZBLシステムミノー11Fタイダル、イナセ9OM、ラパラ・フラットラップ8、スキッターポップを投げまくったが不発。粘っても無理っぽかったので、この場を後にした。
2か所目は、濁りが入っているエリア。ローリングベイト、11Fタイダル、ミロのプロップベイト、イナセ9OM、スキッターポップ、中国製リップレスミノーを投げまくったが、コツリともアタリはない。完全にこの場は時合を外していたようで、魚っ気が全くなくテンション低下。見事に撃沈した。
2010/5/3 静岡県西部地区の某河川
天気:晴れ後曇り 水温:19.0℃ pH:不明
釣果:2匹(スズキ)
竿を片手に今日も地道に魚を探す。やはり多少苦労をして答えを見つけた方が喜びは大きいのだ。魚に出会うまでの途中の過程をすっ飛ばしてしまうと、楽しみは半減。長年楽しめる趣味の域には達しないのではないだろうか。全ての答えが書いてあるゲーム攻略本を片手にゲームをしても、面白くもなんともなく、最後まで辿り着いても達成感は低いだろう。釣れない時は釣れない理由を考え、釣れた時は釣れた理由を考える。魚1匹から学ぶ事は多いのだ。
この2日間の釣行で、魚の居場所や釣り方が絞り込めてきたので、今日は得られたパターンが通用するか確認する事にした。狙っているポイントに向う途中でローリングベイトを投げまくり、様子を伺うが不発。ルアーに反応する魚がいないことを確認するのも必要な行為で、狙うべきエリアをぐっと絞り込むことが出来る。
極力気配を消して静かにポイントへ近づき、先ずは周囲の状況を確認する。私のお友達である"生きている魚群探知機"のアジサシが飛来している。流れも十分あり、確実にベイトがいるようなので気分上々。前日、気が付いたハニートラップ70Sの川底狙いを試すと直ぐに答えが出た。激しい流れの中で前アタリがあり、「アレ!?」と思った次のハンドル1巻きでガツンときた。魚は流れに乗って一気に下り、スプールからラインを引きずり出す。サイズは大きくなさそうだが流れに乗った魚は中々手強い。フッキングの状態を確認していないので、無理せずやり取りをする。暫くして足元に横たわった魚は58cm。サイズはともあれ、狙いどおりに釣れた1匹は本当に嬉しい。
このサイズなら何匹もこのエリアにいるハズ。更なる追加を求めてキャストを繰り返すが反応はない。イナセ9OM、ピンテール、マリブ78、ブルースコード、レンジバイブ、ショアラインシャイナーR50、TDポッパーなどアレコレ投入するが不発。何故、毎回単発に終わってしまうのか・・・魚が少ないのか、アプローチ方法が間違っているのか、場荒れをさせてしまったのか答えが判らないまま、次の場所へと移動することにした。過去の"ぎじたまSEABASSダービー"の結果を見ると、毎回複数の魚をキャッチする人がいる。今の私がこの域に達するためには、まだ時間が掛かりそうだ。目の前には何だか判らない大きな壁、若しくは大きくて深い溝がある気がする。コンスタントには釣れるが、数釣りが出来ない・・・きっと何かが違うのだろう。
2か所目ではタダビッキーから。ワンダーの模造品だが、価格の割には仕上がりが良いので気に入っているルアーの1つ。ベイトサイズから考えて、今の時期に活躍しそうなのだがコツリともアタリはない。アイルマグネットDB、ZBLシステムミノー11Fタイダルを試すが、これまた不発。続いてローリングベイトを取り出し、流心を狙ってフルキャスト。直ぐに竿が引っ手繰られそうな強い衝撃が手元に伝わり、スズキが水面に躍り出た。サイズは50cmと小さかったが元気満々のヤツだった。
やはり、ローリングベイトは強い。難しい事は一切なし。投げて巻くだけで魚が釣れてしまうので、釣りの腕前に関係なく誰でも扱える。私の持つ数あるルアーの中でも、これほど自信を持って投げられるルアーは極めて限られている。ローリングベイトを投げまくった後、スキッターポップ、TDポッパー、プラム80、ZBLシステムミノー9Fタイダル、DC9バレットを追加投入したがワンチャンスもなく意気消沈。連日の釣行で、肩やら脇腹が痛くなってきたので早めに切り上げることにした。
2010/5/2 静岡県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:18.0℃ pH:不明
釣果:4匹(スズキ、ナマズ、雷魚)
強い西風が吹く中での釣行。GWの真っ最中だけあって東名高速道路は各地で大渋滞。行楽地だけでなく近隣のショッピングセンターもメチャ混みのようだが、私が向った釣り場はガラリと空いていた。釣り場に立ち、TALEXのアクションコパー・レンズで周囲を観察する。潮目がクッキリと出ているので、狙いは一目瞭然。フラットラップ8、ザブラバイブ、レンジバイブを使い、テンポ良く潮目周辺を探る。
反応がないため、歩みを進め魚が潜んでいそうな流れを探していると、今シーズン、初めて姿を確認したアジサシ達が上空から急転直下のダイブを繰り返しているエリアを発見。「ここには絶対、魚がいそう!!」という場所に立って、先ずはフラットラップ10を投げる。周囲をキョロキョロ確認しながら、キャストを繰り返すが反応なし。攻める水深を少し下げるためアスリートS9を投入するとゴツッとバイトがあった。魚の正体は判らないがルアーに反応する魚がいる様子。キャストを重ねても、それっきりなのでルアーを交換する。
取り出したのが、これまでの釣行で殆ど出番がなかったハニートラップ70S。サイズが小さく、爆風の中でも安定的にキャストが出来るルアーはないものかと、前夜、フックが絡み合い山のように折り重なっているルアーケースの中から、コイツを掘り出してきたのだ。フルキャスト後にしっかり沈めてから、流れを横切るように川底近くをゆっくり引いて来るとガツンとバイト。巻きアワセでフックセット完了。魚は流れを遡ってファイトするほどパワフルなヤツ。ハラハラ・ドキドキしながら魚を引き寄せる。足元に横たわった魚は前日釣った魚より大きい68cm。やはり70cm近くなると顔つきがグッと精悍になり、いかにもスズキっぽい。
2匹目を期待してキャスト&リトリーブを繰り返すがアタリはない。フラッタースティック、DC9バレット、X80SW、マリブ78、フラットラップ8を投入し、攻め方を変えてみたが不発に終わった。これ以上、粘っていても釣果は期待できそうもないので、次の場所へと車を走らせる。到着したポイントは予想していたよりも水位が低く、テンションが下がったが、せっかく足を運んだので試してみることにした。
いつの間にか風向きが変わり南風が吹き付ける。飛距離が確保できるジプシーペンからスタートし、タイドミノーリップレス・スリム、DC9バレットを試すが無反応。小振りなサイズの割には飛距離が出せるアイルマグネットDBを取り出し、流心を狙ってキャストを始めると直ぐにヒット。エラ洗いを連発するほど元気の良いスズキは60cmだった。当然のごとく手早くリリースして更なる追加を期待してキャストを再開したが、アタリは皆無。毎回、単発で終わることに疑問を感じながら移動する。
濁りが入り、流れが緩やかなポイントでキャストを開始。周囲には2cm前後のベイトがチラチラ見えるので、暫くこの場で腰を据えて竿を振ってみる。先ずはフラットラップ10をバックリと咥えたのはナマズ(60cm)。続いて、スキッターポップを派手な捕食音とともに水中に引き込んだのは55cmの雷魚だった。テンポ良く2匹を釣ったので気を良くして魚を探す。しかし、反応がパタリと途絶え、釣り場は沈黙。アレコレとルアーを試したが後が続かなかったため納竿とした。
2010/5/1 静岡県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:17.5℃ pH:不明
釣果:1匹(スズキ)
中国2010年上海万博がスタート。興味はあるのだが、混雑する所に行くのは大嫌いな性分なのでテレビの特番を見て我慢をする。中国を中心にアジアの動向が世界中から注目されているので、多くの人達が訪れることだろう。きっとビジネスチャンスもあるに違いない・・・そんな事を考えながら釣り場へ向った。干潮に向って水位が徐々に低下する中、チャガースプークのポッピングで探りを入れる。一通り周囲をチェックした後、ボニー85、レッドフィン、シャロートプスを投入して魚の様子を伺った。
反応があったのはフラッタースティック。ビニール袋を引っ掛けたような感触があり、引き寄せようとしたらいきなり竿を持って行かれそうになった。ステラ3000のドラグがうなりを上げて、ラインが一気に引き出される。そして突然、スプール際でラインブレイク。ファイヤーライン25lbが一瞬にして切れた。ルアーに近い、ささくれ立ったような位置でラインが切れるのなら納得も出来るが、フルキャストをした後にラインを出され、普段使っていないラインの位置で切れたのは釈然としない。
フラッタースティックをぶら下げ、数十メートルのラインを引きずったまま泳いでいるであろう不憫な巨大魚に思いを馳せる。その場でリーダーシステムを組み直し、キャストを再開していると巨大魚が水面上にジャンプ。オーストラリア遠征中に見るような、大きな波紋が目前に広がった。魚は周囲に潜んでいるようなので、ラインを拾えばルアーを回収できるハズ。そんな事を期待をしながらプラム80を投げていると、ファイヤーラインの端っこを引っ掛けてきた。この先には魚がいるハズなので、慎重にラインを手繰り寄せる。随分の長さを手に巻き取ったのだが、いつまで経っても魚の動きを感じられない。「魚は直ぐ私の近くにいるのだろうか?」などと不思議に思いつつ更に手繰り寄せていると、ついにはラインの端っこに辿り着いた。しかし、そこにはルアーどころか、80cmほどのリーダーもない。頭の中には「?」マークが次々に浮かぶ。先程、巨大魚がジャンプした際に、ラインを再び引き千切ったのだろうか・・・。
場所を移動し、チャガースプーク、飛豚73プロップ、フラットラップ10と8、シンキングシャッド、ビーフリーズ、エンゼルキッス、サスケSS95を試すが不発。強く叩きつけるような南風に負けそうだったので、この場は1時間程で撤退。最初の場所へ戻り、久しぶりに持ってきたコモモを使って魚を探す。反応がないので、ルアーサイズを下げることにした。春はベイトが小さいので、9cm前後のミノーの方が活躍する場面が多いのだ。手に取ったのはアイルマグネットDBの9cmモデル。狙う場所は流心。直ぐに答えが出て、ルアーを咥えたスズキが、流れの中で激しいエラ洗いをした。
釣り上げたスズキは60cm。この魚の背鰭には、明瞭な黒斑が沢山入っていた。マルスズキの幼魚や若魚は黒斑を持つが、成長すると消えてなくなる。顔つきはいつも見るマルスズキと同じなので、もしかしたらタイリクスズキとのハイブリットなのかもしれない。昨年のぎじたまSEABASSダービーで持ち込まれた大きな成魚にも黒斑を持つ個体があった。今後はこのような魚を目にする事が増えるかもしれない。更なる追加、2匹目を狙ってアイルマグネットDBを投げるが反応はない。大きな群れが入っているわけではないようだ。その後、目先を変えるためジプシーペン、DC9バレットを投入したが、いずれも不発に終わり納竿とした。
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