フィッシングリポートタイトル 13KB

トップ>FishingReport>2010年11月


天気:晴れ後曇り 水温:14.5℃ pH:不明
釣果:2〜12匹(スズキ、メッキ、ウグイ)

 "ぎじたまダービー"が無事に終わり、一息ついたので釣具店へぶらり・・・。中古ルアーをチェックした後に、今シーズン大発見したメチャ釣れルアー、ユラメキをまとめ買い。愛用している天龍のプレアデスPL47Lでもこのルアーは十分飛距離を伸ばすことが出来るのだが、更に飛距離を伸ばせないかと思ったのが運のつき。一度レジでルアーの会計を済ませてあったが、出口に向わず釣竿コーナーに足を運んで物色。目に留まったのが、シマノのディアルーナS809LST。竿が入るケースには「バチ抜けスペシャル」と大書したステッカーが貼ってあった。

 糸絡みが少ないKガイド搭載、STはセンシティブ・トップの略。メーカーによると、「ソリッドを思わせる抜群の食い込みの良さにチューブラーならではの軽さと感度を併せ持つ」とのこと。軽量ルアーが使えながら、バット部がガッチリしており良型のスズキがヒットしても十分引き寄せられるパワーを持っていそう。リールを固定する絞込みナットがシート下部に付いていることと、握った時にフロントヘビーな持ち重り感が気になったが、覚悟を決めて竿を握ったままレジへとダッシュした。

 家を出た時は、ちょっとした買い物のつもり。もちろん釣りをする予定は全くなかったのだが、釣具店から釣り場に直行した。車に積んであったプレアデスPL47Lからツインパワー2000ディアルーナS809LSTに移し、試しに、ユラメキを投げたら狙いどおり気持ち良く飛んでゆく。リトリーブを始めるといきなりアタリ。確かに竿の感度も良さそう。反応があったポイントを中心に連続トウィッチをするとカツンとヒット。フッキングが決まりセイゴが躍り出た。この魚は近くで釣りをしていた家族連れにプレゼント。キャストを再開すると、またしてもヒット。今度は縞模様と黄色いヒレが鮮やかなメッキアジ。コイツも家族連れに提供した。リトリーブをしながら水中をタレックスのアクションコパー・レンズで凝視すると、メチャ小さなベイトが沢山群れている。まだルアーに反応する魚がいる様子なので、強めなトウィッチを繰り返すと入れ食いモードに突入した。

 水面を見ていると周囲で時折ボイルが起きる。早いスピードで群れが移動しているので、広範囲に探りを入れると釣果倍増。結局、ユラメキDコンタクトを使って小一時間でセイゴ(20〜28cm)とメッキ(20〜25cm)を合計10匹キャッチ。この殆どを家族連れにプレゼントしたので、彼らの小さなクーラーボックスは私が釣った魚で満杯になった。新規導入した竿は、やはりリールシートの絞込みナットの位置が小指の付け根に当たって気になる。しかし、小型ルアーは小気味良く飛び、竿の感度も良好。全体的には十分合格点だった。遠州灘サーフで繰り広げられる青物狙いのパワーゲームとは全く異なる釣りのスタイルだが、これはこれで楽しいのだ。暫くはこの竿で小物釣りに没頭しそうな感じ。

 一旦帰宅し、昼食を摂った後に、大会で回収した空スプールを協賛メーカーであるYGKよつあみに発送。ダンボール箱で雑然とした部屋の中も、だいぶスッキリした。相棒Sに連絡を入れて、午後3時過ぎから再び釣行。エサ釣りのおっちゃんがセイゴを2匹釣った横で竿を振らせてもらう。ユラメキDコンタクトにそれぞれ1バイトあったがフッキングミス。数時間前に経験した入れ食いを期待すれども、様子が違うようだ。

 午後4時、合流した相棒Sが開始早々からメッキをキャッチ。一方、私は立ち位置から僅か2〜3m先の所へルアーを引っ掛け、回収するのに四苦八苦した。この間、彼は再びメッキを釣り上げ、調子は上々の様子。負けてはならじとキャストを繰り返したが、イマイチ私のルアーには反応が鈍い。彼からの指摘によると、どうやら私は激しくルアーを動かせ過ぎていたようで、やや弱めなトウィッチに切り替えると即座にヒット。23cmのセイゴを釣り上げた。

 周囲が暗くなり、全体的に反応が鈍くなってきたので場所を移動。ボラの群れが大きく移動するタイミングを見計らって足を運んだつもりが、魚達の活性は低くカラ振りが続く。前日、好調だったワンダースリムを取り出し、流れに合わせてリトリーブしているとウグイ47cmがヒットした。更なる追加を求め、淡い期待を抱いて次のポイントで魚を探したが反応がない。本日はこれにて納竿となった。


天気:晴れ 水温:13.0℃ pH:不明
釣果:2〜7匹(ウグイ)

 夕方から釣行。スタートは新顔のフェイクベイツNLT。明らかに売れそうもない、ちょっとオマヌケな顔つきをしているこのルアー。シャローエリアで使えそうなので新たに投入してみた。リトリーブスピードをアレコレ変えて泳ぐレンジとアクションを確認。軽くトウィッチを入れて反応をみたりもしたが、特段感じるものがなくボックスの中にお引取り願った。もう少し精悍な顔つきのルアーだったら登場回数も増えそうなのだが、なんとなく頼りなさげな雰囲気が漂っている。こういったルアーは出番が少ないので、いつのまにか一軍ボックスから消えてしまうタイプ。もう少し魚っ気がある時に再び試してみることにする。

 ルアーをワンダースリムに交換。直後に流心でバイトあり。フッキングには至らなかったので、反応があった場所に再びルアーを流し込むと狙いどおりにヒットした。フックアップ時に結構なファイトをしたのでスズキかと思いきや、直ぐにふわっと魚の力が抜けた。これは明らかにウグイの引き。確認するため慎重に魚を引き寄せ、顔を見ると案の定、ルアーを咥えていたのは40cmのウグイだった。ウグイは確実に群れて泳いでいるため、周囲を丁寧に探る。数分後、1匹バラした後に、30cmを追加。ルアーをユラメキに交換し、キャストを開始すると即座にヒット。かなり大きな魚だと直感したのだがフックオフ。

 ワンダーで1匹バラした後、ユラメキに戻して35cmのウグイを追加。限定少量生産、ちょっとお値段が高いノースクラフトのサヨリを試した後、ヨレヨレを投入すれども反応はない。ワンダースリムに戻すと再び35cmのウグイをキャッチ。この1匹でスイッチが入ったのか、キャストの度にコツン、コツンとアタリが出始めた。軽くアワセを入れてやると、確実に魚がルアーに食いつきフッキング完了。釣り方が判ったのでワンダースリムワンダーユラメキをローテーションすると、ワンキャスト・ワンヒット・ワンキャッチで入れ食い状態。30〜37cmを立て続けに釣り上げ、ウグイ祭りとなった。途中から合流した相棒Sもユラメキでウグイを2匹キャッチ。さて、これから更に・・・というところで水位が急上昇。魚は上潮にのって何処かに消えてしまい、全くの無反応となった。その後、気になっていた場所を1か所チェックしたが、魚っ気が全くなかったので納竿とした。


天気:晴れ 水温:13.0℃ pH:不明
釣果:0〜2匹(ウグイ、ニゴイ)

 前日まとまった雨が降ったので、朝から河川の様子を見に出掛けた。強い流れが出ているかと思いきや、予想していたよりも流れが弱い。スタートはとっくの昔に廃盤になっているマリアのザ・ファースト115Sから。重心移動機構を備えたK-TENと共に一時代を築いた名品だが、暫く使っていなかったのでストックボックスから持ち出してきた。フルキャスト後、しっかりカウントダウンしてからリトリーブ。流れの強弱を感じながら、比較的スローに泳がせてみる。反応がないので、ナバロンサーフドライバーK2Fゾンク120を次々に投入。最後の望みを掛けてレンジバイブを打ち込んだが、ワンチャンスもなくギブアップした。

 日中は"ぎじたまダービー"の結果を取りまとめ、協賛メーカー、釣具店にFAXを送る。FAXなんて簡単に送れそうなものだが、自宅の電話&FAX機を使うと全て送り終わるまでに延々2時間も掛かるのだ。これ以外にも大会の残務処理は数多く残っており、スッキリ終わらせるにはやはり1週間は掛かりそうだ。気分転換に夕マヅメ、満潮前後を狙って再び釣行することにした。別の所で竿を振る相棒Sとメールで連絡を取り合いながら様子を探る。

 タイドミノー90Sから始め、サーフドライバーハニートラップ95Sタイドミノー14LDS旧タイドミノースリムSRを投入。どれかでアタリがあるハズだが、ワンチャンスもない。こうなったらアレコレ試してみようと、エスフォーアスリート12Sルドラグース140Fなど、比較的ボリュームのあるミノーを打ち込む。お手上げ状態になった頃、相棒Sからメールが入った。60cmUPのスズキをラインブレイクで逃したとのこと。即座に車で現場に駆けつけ様子を伺うと、すぐ後にウグイをキャッチしたらしい。因みにヒットルアーは、いずれの魚も私のお気に入りであるフラッタースティックに反応したらしい。

 彼の横に入らせてもらい竿を振る。フラッタースティックはダービー当日、ライントラブルでフッ飛ばしてしまったので手持ちがない。ブルースコードから始め、少しずつ移動しながら魚を探す。シンキングシャッドエスフォーゾンク・ガタライドを試した後、ヨレヨレを投入してワンバイト。アタリはスズキっぽくなかったので、ウグイかニゴイかもしれない。正体を探るべく、反応があったエリアを集中爆撃したが無反応。ルアー交換でライトを点灯した際、バチ抜け発見。この時期にゴカイ類がウネウネと水面近くで泳いでいるのを見てちょっと驚いた。

 バチ抜けを確認したので、ルアーをニョロニョロに交換。しかし、コツリともアタリがない。気分が盛り下がってきた頃にライントラブルが連発。何故だか、このウエダCPS-892FX-Tiは私との相性が悪い様子。何の前触れもなく、ライントラブルが発生し始め、絡まったラインを解くのに結構な時間を取られてしまう。直して数投すると再びトラブル発生。リーダーの長さをアレコレ変えてみたが改善しないため、最後にはファイヤーライン直結でキャストをする。期待を込めてキャストを繰り返したが反応がないためギブアップ。一方、相棒Sは1匹バラした後に、ブルースコードでニゴイをキャッチしていた。ダービーで数多くの良型スズキを目にしていたので、自分でも簡単に釣れるような気持ちになっていた。しかし、釣りはそんなに簡単ではない事を今日の釣行で思い出し、自らを戒め帰途についた。


天気:晴れ 水温:不明 pH:不明
釣果:0〜3匹(スズキ、ヒラメ、ワラサ、タチウオ)

 いよいよ9回目となった"ぎじたまダービー"当日を迎えた。午後12時半過ぎに集まってくれた釣友3人の協力を頂きながら、大量の荷物を各車に積み込んで現地へ移動した。午後1時過ぎから事務局テントの設置を開始。お手伝いで早めに来てくれた参加者のバックアップを頂きながら、午後2時半には受付準備が整い時間どおりに大会がスタートした。

協賛メーカー・釣具店 8KB 毎度の事ながら、大会を開催する上で3つの心配事がある。1つ目は天気。乾季でカラカラに乾ききっているオーストラリアでも、私が行くと雨が降る。「トシが来ると雨が降る」と豪州人ガイド達から真顔で言われる程の"雨男"で、自らこれを自覚しているので心配は尽きない。週間天気予報を見ていると、つい3日前までの予報は雨。荒天の大会は、参加者も辛いし、テントで待機している事務局も辛いので絶対避けたいのだ。このところ連夜、NHK静岡
お天気キャスター 尚美お姉さんの天気予報を見ながら恨めしく思っていたのだが、参加者に強力な"晴れ男"がいたようで、大会当日は暖かく穏やかな小春日和となった。

受付光景 6KB 2つ目は、協賛品の確保。長引く不況が釣り業界にも大きく影響して、今年は協賛を確保するためにとても苦労した経過がある。元々、参加者が提供をしたルアーやグッズを優勝者が総取りをするのがこの大会の醍醐味。2位以下の賞品は用意しなくても良いのだが、参加者が大幅に増えた現在、そうも言ってられない。思い起こせば8月から、日頃の釣りで関係がある国内の釣具メーカーや近隣の釣具店にアプローチし、どうにか前年並みの38社を確保した。(釣具メーカー、釣具店の皆様、御協力ありがとうございます。) 個人が開催する大会で、これだけ数多くの協賛を頂ける大会は国内でも極めて少ないと思う。しかし、何年も継続的に協力して頂いていたメーカー数社が、今年になって協賛落ちしてしまったのは辛かった。

 3つ目は、参加者数。釣具メーカーや釣具店から数多くの協賛を頂いているので、参加者数は多い方が良いに決まっている。参加者が少なければ企業から協賛する効果が問われ、釣人からも大会の存在自体が疑問視される事になるだろう。一方、100名を超えると、数少ない当日限りのボランティアで細々と運営している事務局が対応しきれない心配が出てくる。11月は地域行事の他、同類の釣り大会が開催されるなど、アレコレと競合するイベントが多い。このような状況の中、参加者数をどれだけ確保できるか・・・毎晩、PCの前に座りドキドキしながら参加応募メールをチェックしていた。

差し入れ 5KB 今大会は、参加者の裾野を広げる目的で対象魚にヒラメ(40cm以上)を加え、女性部門も新設したが、結果的には女性の参加はゼロ。遠州灘サーフや浜名湖ボートフィッシングで竿を振る女性を目にする機会が増えたとはいえ、まだ大会へ参加するまでには至らなかったようだ。もし、女性の参加者が、ファーストフィッシュを持ち込み、スズキとヒラメを釣って各部門1位、優勝魚のサイズまでピタリと当てて4部門を制覇したら、どうしようかと心配していたが、さすがにこれは取り越し苦労に終わった。

 メディアを通じて大会告知を大々的に行っていないため、今回も目標の100名には至らなかったが、県外からの参戦者を含め88名からエントリーを頂いた。これだけの参加者がいれば、今年で21回を数えた大先輩の「狩野川シーバスダービー」にも引けを取らないような、大会らしい立派な魚を確実に誰かが釣ってくる。安心して大会当日を迎えることが出来た。

ファーストフィッシュ 76cm 7KB 今大会も3つの心配事を無事にクリア。参加者からスタッフへの差し入れを頂いたりして感動しながら、次々にやってくる参加者の受付に対応する。例年だと、受付が終わり次第、各自が意中のポイントへ一目散に走って行くのだが、今年はちょっと違った。駐車場で長々と情報交換をして何処に行こうか迷いながら車を出すという光景が多々見られた。遠州灘サーフでは11月上旬からワラサが釣れ続き、「大会当日は外道のワラサ祭りになるのでは?」と思われていたのだが、予想以上(予報では2m)に波が高く、ワラサの群れも抜けてしまった様子。おまけに今日は大潮周りの短い時合。夕マヅメと朝マヅメ狙いの一発勝負だけでは、大きなリスクが予想されたのだろう。

T.Mさん 5KB 夕マヅメが迫り、ファーストフィッシュの到着に期待が高まっている最中、狩森さんが簡易酸素供給装置を2個をセットしたクーラーボックスを持って現れた。入っていたのは可愛らしいヒラメ。しかし、残念ながら、40cm未満のヒラメは検量対象外。参考までに、魚を測ってみると27cmだった。ヒラメが持ち込まれてから約1時間が経過・・・午後5時40分に畑中さんが、色黒で頭デッカチ、スレンダーボディのスズキを生かしたまま持ち込んだ。サイズはいきなり76cm。この魚が優勝魚になってしまうのではないかと思えたぐらい立派な魚。ファーストフィッシュから70cmUPが登場し、今回の大会はランカーサイズが連発しそうな期待感が事務局テント内に漂った。

 続いて、検量所にやってきたのは内山さん。ワラサ(66cm)を写真で持ち込んだ。この1匹で、「夕マヅメにワラサやスズキが河口やサーフで数上がり、検量作業がメチャ忙しくなりそう」と身構えていたのだが、これを最後に検量所を訪れる人がパタリと途絶えてしまった。深夜0時を迎えた段階で、スズキを持ち込んだ人は僅かに3人。そして鈴木さんが指3本幅のタチウオを1本持ち込んだだけだった。参加者の多くが夕マヅメでコケて、迷える子羊になっている様子が伺われた。

タチウオ 5KB 三々五々、釣果情報を求め検量所の事務局テントを訪れる参加者と話をしながら、頃合を見計らって大会参加者である自分も、目の前を流れる河川で少しの時間だけ竿を振ってみた。夕方は季節外れのメッキアジがベイトを追いかけアチコチでボイルしていたようだが、魚っ気は皆無。それでも魅力的な流れのヨレが正面に出ているので、フラッタースティックを使い気持ち良く遠投を開始。暫くキャストを繰り返していると、いきなりライントラブルに見舞われてライン切れ。歴戦の勇者が、遥か彼方に飛んで行ってしまった。真夜中のド干潮、根掛かり多発地帯で使えるルアーは極めて限られている。気持ちが凹んだまま、ザ・スプラッシャーTKRPTKLMグースワンダー等をアレコレ選んで様子を伺っていたが、コツリとも反応はなかった。

テント内での情報交換 6KB 深夜、一人でストーブにあたりながらテント内に詰めていると、全照明が突然消えた。暗がりの中、発電機に燃料を補給し、スターターを引っ張るがウンともスンとも言わない。チョークレバーを調整し、ゲロを吐きそうなくらい何度もスターターを引っ張って、やっと再始動。テント内に明かりが灯り、ホッと一安心。発電機と蛍光灯のありがたさを噛み締めた瞬間だ。願わくば、静穏タイプで、一晩中回し続けても燃料切れしないような大容量の発電機を欲しいのだが、年に1回の大会のために購入するのは明らかに過剰投資。この発電機は借り物なので、贅沢は言ってられない。

 明け方に掛けて、1時間〜1時間半に1本ペースで魚が持ち込まれてくる。今大会の優勝を飾った山中さんが魚を持ち込んだのは午前5時少し前。それまで20cmクラスのセイゴを検量していたので、この魚には驚かされた。1mのスズキを描いてある検量板に乗せた時には、一瞬90cmオーバーかと思われたが、キッチリ測ると若干足りない88.5cm。眠気を吹き飛ばすようなビックワンだった。続いて、魚を持ち込んできたのが加藤さん。これまた良型の77cm。聞くところによると、河口部には25cm前後のコノシロの群れが入り込み、これを大型のスズキが追い回していたようだ。

ジムニー 7KB 午前6時、今大会で初協賛してくれた春瀬工藝株式会社の社長さんが登場。社長さんはジムニー愛好者のために自社で開発したサンライトガート、フルフラットベッドなどをフル装備したジムニーを自ら運転し顔を出してくれた。御自身も釣りをされるとのことで、釣り人の目線に立った商品開発には頭が下がる。そもそもジムニーの車中で、大人一人がフルフラットのベットで寝られ、タックルの積載空間も確保しているなんて凄いことなのだ。朝マヅメ狙いの釣りで重宝するに違いない。当然、ジムニーに乗っている大会参加者は、関心度が高い。社長さんに車中を見せてもらったり、意見交換をしたりでお互い有意義な時間を過ごしてくれたようだった。

7KB 午前7時過ぎ、相次いで参加者が魚を持って検量所へ姿を現した。一昨年は、魚を持ち込む人で長蛇の列が出来たが、昨年と今年は適度にバラけている感じ。それでも皆さんを待たせないように、出来るだけ手早くミスのないようにスタッフ一同検量に当たる。

 持ち込まれるスズキは、ほぼ同サイズの70cm弱。当初から予想はしていたが、このクラスの順位は激戦となった。多分、時間が許されるギリギリまで釣り場で粘って竿を振っていたと思うのだが、サイズに差がないので受付時間が早い方が上位に入賞する。上位と下位では、明らかに賞品内容が異なるため、少しでも早い方がお得。例年、大会に参加している人は、さすがに駆け引き上手。上位入賞が難しいと判ると、早めにサッサと釣り場から切り上げて、検量を済ませて受付時間を確定している様子。少しでも上位に食い込むには、魚を釣るテクニック以外にもやるべきことは沢山あるのだ。

空スプール回収 5KB 午前8時キッカリに鐘を鳴らして検量受付終了。集計ミスが起きないように複数のスタッフで何度もチェックして確認。午前8時35分、結果発表となった。今年も特別賞として、ファーストフィッシュ賞、外道賞のほか、資源リサイクル活動の一環としての空スプール回収に多大な貢献をしてくれた方に資源リサイクル賞。また、ぎじたまダービーオリジナル企画の「優勝魚サイズ当て」でピタリとサイズを当てた方に優勝魚サイズピタリ賞を提供。新たに設定したヒラメ部門の上位3名とシーバスを釣った全員を対象に表彰、総合優勝はシーバス88.5cmを釣り上げた山中さんに決定した(詳細はこちら)。

総合優勝者賞品 6KB 総合優勝者には、参加者全員が提供したルアーと釣り関係グッズをダンボール箱に山盛り提供。優勝カップには第9回の優勝者として名前が刻まれることになる。また、シーバス部門2位になった加藤さんには、釣具メーカー・釣具店からの協賛品とともに、副賞として春瀬工藝株式会社の社長さんから、ジムニー専用のサンライトガードキット(48,300円)が手渡された。参加者お楽しみのジャンケン大会では、メジャークラフトTC-862Lほかの賞品について争奪合戦となった。因みに賞品の推定総額は約90万円。僅か1晩限りの大会ではあるが、大会開催による経済効果は、その何倍にもなった事を期待したい。景気が悪いことを政治のせいにするのは簡単。しかし、個人レベルで行う取り組みもあるハズ。この大会が少しは景気対策になった事を期待したい。

 大きなトラブルもなく、予定どおり午前9時に記念撮影をして大会終了。当日ボランティアの皆さんの協力を頂きながら、テント等を撤収。会場を片付け、周辺の掃除をして午前10時には解散となった。この後は、大会結果のまとめとWebサイトへの掲示、協賛メーカーへの報告、近隣釣具店へ報告を兼ねての御挨拶、回収スプールのチェックとメーカーへの発送などやるべき残務処理が山盛りの状態。大会に関する一連の業務から解き放たれるまで、1週間は掛かる見込み。来年についての開催決定はまだしていないのだが、大会中に参加表明をする人も何人かあった。開催すれば第10回の記念大会。どうせやるなら100人ぐらい集まってもらい、推定賞品総額100万円ぐらいで開催してみたいのだが、いかがなものだろうか。もちろん、優勝魚のサイズは100cmってことで。


天気:晴れ 水温:15.5℃ pH:不明
釣果:4匹(スズキ)

 夕マヅメからの釣行。阿修羅OSPから始め、サラナアスリート9ダッシュチューンを投入した後、ユラメキを投入した。このルアーはサイズの割りに広範囲を探れ、魚がいれば何かしら反応があるので、とてもありがたい存在。少しずつ移動しながら魚を探していると、流れのヨレがあるピンスポットでコツリとバイト。すかさず巻き合わせをしてフッキング完了。魚が小さかったので、一気に引き寄せてキャッチ。魚は、黒斑が背鰭に色濃く残るセイゴ(20cm)だった。

 ヒットした場所では、小魚が水面を泳ぎ回っている。他にもセイゴがいそうなので、素早く写真を1枚撮ってからリリース。キャストを再開すると再び同サイズをキャッチ。群れがいなくなってしまわない内に、数を釣ったおきたいので即座にキャストをする。3匹目はややサイズアップした24cm。ルアーをユラメキからDコンタクトに交換し、20cmのセイゴを追加。入れ食いモードに突入かと思いきや、ここでパタリと反応が止まった。

 明らかに群れが何処かに移動してしまった様子なので、魚を探して大きく移動する。目の前に掛け上がりがあるポイントを狙い、ワンダーZBLシステムミノー11Fタイダルを投げまくったが反応なし。先に釣れたのは、流れが出ている時だった。どうやら今日は、潮の関係で河川の流れが緩やか過ぎ、魚の活性が低い様子。潮時表を確認したが、芳しくないので今宵は早々と納竿にした。


天気:曇り 水温:13.5℃ pH:不明
釣果:1匹(スズキ)

 11/20、中国大陸内陸部の砂嵐で舞い上がった黄砂が日本に2日掛けて飛んできている。静岡で11月に黄砂が見られるのは観測史上初とのこと。飛んでくるのは砂だけではなく、化学物質が付着しているので気を許せない。突然、クシャミが出たりするのは何かに体が反応しているからではないかと、つい考えてしまう。そんな状況なので、なるべく外出しないほうが良いのだろうが、今日もイソイソと釣具を愛車に積み込み釣り場に向う。

 遠州灘サーフでは11月上旬から青物フィーバーが続き、凄いことになっているが、相変わらず天邪鬼な私。サーフには行かず、川の中で竿を振ることにした。ポイントには予想どおり誰もおらず、貸しきり状態。誰にも遠慮せず四方八方にルアーを投げられるのが嬉しい。デッドフロート8から始め、UZUのブゥビィTKLM 9/11アイルマグネットDBユラメキワンダーを投入すれども反応はない。

 時合の到来をじっくり待つこととして、少しずつ移動しながら魚が潜んでいそうな場所を絞り込んでゆく。日没後、緩やかな流れが一瞬早まった時、魚の活性が突然上がった。水面で小魚がざわめいたので、竿先にぶら下がっていたユラメキを打ち込む。リトリーブを開始して直ぐに狙いどおりバイト。ルアーを咥えた魚は小さく一気に引き寄せる。ウグイかと思ったら20cmのセイゴだった。2匹目を狙ってハニートラップを投げまくったが不発。

 魚を探して車を走らせ3か所を回ったが、飛豚73プロップのリップを折って気持ちが凹む。おまけに期待していた魚の姿が皆無だったので、再び1か所目のポイントに戻り、竿を振る。フラットラップ8から始め、ユラメキを投入すると50cm程度ののスズキがヒット。しかし、フッキングが悪かったのかすっぽ抜け。魚がいることは判ったので、続いてTKLM 9/11を投入。狙いどおりヒットしたが、これまたフックオフ。50〜60cmクラスが手の届く範囲にいるようなので、ルアーをアレコレ交換して反応をみる。K2Fワンダーブゥビィユラメキタイドミノー90STKLM 9/11を試したがいずれもお手上げ。真夜中近くまで竿を振ったが、竿が曲がることはなかった。


天気:曇り後晴れ 水温:15.5℃ pH:不明
釣果:12匹(スズキ、メッキ、ウグイ)

 ぎじたまダービー当日は事務局仕事で釣りが殆ど出来ないので、今のうちに竿を振っておこうと今日も張り切って釣行する。潮時表で確認するとダービー当日と干満の時間帯がほぼ同じな大潮まわり。翌週は小潮になってしまうので、大会当日とは潮位が全く異なる。いつ、何処に流れのヨレが出来るのか、ベイトがいつ浮いてくるのかなど、釣り場の様子を確認するには、来週末よりもこの土日の方が良いのかもしれない。そんな事を考えながら運転していると釣り場に到着した。

 干潮狙いで入ったこの場所で、昨日修繕したBoilウエーダーをさっそく試す。幸い浸水は抑えられており一安心した。水位が低い状況の中で最初に使うのは、久しぶりに持ってきたプロップダーター110。今回持参したこのルアーはプロップの角度が悪いのか、泳ぎのバランスが悪く数投でボックスの中にお引き取り願った。続いて試すのは、落ち鮎シーズンに大活躍すると言われているペニーサック。初めて手にしたルアーだが、試しに使った初代は、予想よりも潜行深度が深いルアーだった。河川内で使うには、やはりモッカの方が使いやすそうだ。その後も、地形を確認しながら魚を探し続け、フラットラップ8ビーチウォーカー110SローリングベイトTKRP 9/12K2F122など気になっているルアーを次々に試す。「こんな地道な努力がいずれ報われる」と強く信じてキャスト&リトリーブの繰り返す。

 午前の部は、ルアーを投げまくっただけで終了。午後は移動し、さらに攻め方を変えて魚を探す。Dコンタクトのトウィッチを繰り返しているとカツッと鋭いアタリ。反応があった場所を中心に、キャスト&トウィッチを繰り返しているとメッキ(19cm)がヒット。水温がグッと下がっているにも関わらず、いまだにメッキが釣れる事に驚いた。1匹いれば、群れがあるハズ。少しずつ移動しながらキャストを重ね、15cmのメッキを追加。その後も3バイトあったが、フッキングには至らず魚は姿を消した。

 暫く休憩を取った後、夕マヅメ狙いで場所を移動。ハニートラップ70SバッテンアイルマグネットDBを試した後に、TKLM 9/11を投入。このルアーは人気があり、お気に入りのルアーとして名前を上げる釣り人が多い。この河川でもヒットルアーとして度々紹介されるのだが、何故か私との相性は悪い。これで魚を釣った記憶がないため、自信を持って使えない。自信がないから使う時間が短くなり、結果的に魚が釣れる機会も減ってしまうという悪循環。やはり今回もノーバイトのまま、ボックスの中に戻すハメになった。

 日没後、アイルマグネットDBに明確なバイトが出始めた。しかし、フッキングには至らない。どうやらルアーサイズが大きいようなので、一気にユラメキまでルアーサイズを落とすとウグイが連発(30〜45cm)。気が付けば10匹をキャッチ。竿を水平に構え、人差し指でハンドルをゆっくり回し、コツンと当たった瞬間にハンドルをクルリと回してフッキング。激シブの管理釣り場シマゴンで修行を積んだマス釣りと同じ要領で数を重ねていた。実際は、1匹釣るまでに2〜3回のフッキングミスがあったので、これらを全て掛けていれば30匹近く釣っていたに違いない。

 ウグイ猛攻の最中、スズキ(38cm)を1匹だけキャッチ。突然、ウグイのアタリがなくなった後に、この魚が釣れた事が印象に残った。パタッとウグイがいなくなった時が何回かあったので、この時にスズキがエリア内に入って来ていたのかも知れない。今度の大会で入賞するために、ビックベイトを使ったウグイ・パターンを思い浮かべたのは言うまでもない。


天気:晴れ 水温:17.0〜18.5℃ pH:不明
釣果:2匹(スズキ、ボラ)

 昨シーズン終了後、十分乾かして倉庫内に吊るしてあったBoilのネオプレーンウェーダー。今回の釣行から履こうと思い、カビが生えていないか内部をチェックしたら・・・内側がペッタリと癒着していて足が通せない!! これには、もうビックリ。両手をウェーダーに突っ込んで、少しずつ剥がしたがスポンジをちぎったようにボロボロになってしまった。滑りやすくするめため内側がメタルコーティングしてあるのだが、これが原因かもしれない。釣行回数からすると、まだ減価償却が終わっていない買ったばかりのウェーダーなので、これにはさすがに凹んだ。

 干潮を狙って、先日の釣行でロストしたワンダーを回収するついでにこのウェーダーを履いてみた。案の定、ネオプレーン素材が剥がれ生地が薄くなった部分から浸水。「こりゃダメだぁ〜」と言いつつ、ルアーを回収して即座に退散。帰宅後、乾燥させながら修理方法を検討する。外側から広範囲にネオプレーン生地を貼って補修するか、内側に補修材アクアシールを塗って対応するか・・・。取りあえず内側からの補修を試み、ダメだったら外側から。それでもダメだったら買い替えを考えるしかないと結論。覚悟を決めて、たっぷりアクアシールを盛り、流れないように静置する。

 ネオプレーンが使えないので、ナイロンウェーダーを持って夕マヅメ狙いで釣行する。今の時期、近隣河川は禁漁期間中の所が多く、竿を振る場所が限れる。いくつか頭に思い浮かんだ場所から1つをチョイスした。スタートは管理釣り場用のボックスから取り出してきたハンプバックミノーから。周囲をザックリと探ってから、ルアーをアレコレ交換し魚の反応をみる。カミオンSRラパラCDユラメキワンダーDコンタクトサラナ湾ベイトレンジバイブB太80SR等を相次いで投入。コツリともアタリがないため、タックルハウスK2F122を流心に打ち込む。しかし、これにもアタリがないのでこの場から退散。アクセルを踏んで次の場所へと車を走らせた。

スズキ 3KB 釣り場に到着すると2人組の先行者がいた。距離をおいて下流側に入り竿を振り始めると、直ぐに彼らが相次いで魚をキャッチ。魚の暴れ具合から推測すると50cm〜60cmくらいか。その群れがこちらに回って来ることを期待してワンダーB太80SRを投げるが反応なし。ベイトの姿が全く確認できず、この場に見切りをつけて移動。先行者の上流へ入らせてもらう。

 開始10分、B太80SRをピックアップする直前、水面ギリギリのところでヒット。当然のごとく、何も出来ずにフックオフ。延々アタリがなかった中でのヒットだったので、これには大ショック。すかさずフォローを入れたが、こちらの思惑どおりに事は進まない。ルアーをZBLシステムミノー11Fタイダルに交換し、少しずつ移動しながらキャストすること1時間少々。やっと本命が口を使ってくれた。ファイトするスズキを慎重に引き寄せ、無事にキャッチ。サイズは56cmだった。これぐらいの大きさのヤツは、若くて元気が良いのでエラ洗いも派手。サイズには多少不満があるものの、釣り応えのある1匹だった。

 ナイロンウェーダーの長時間ウェーディングは、さすがに寒さが身にしみてくる。一旦、水から上がりネオプレーンのソックスとカッパのズボンを履き、トレーナーをジャケットの下に着込んで本気モードに突入。強い流れを探しながらK2F122を投げ倒した後に、シンキングシャッドを打ち込む。流れに合わせてドリフトをしているとガツッとヒット。確実にフッキング出来たと思っていたのだが、ファイト開始間もなくルアーがすっぽ抜け、その場にガックリと膝を突いた。その後は、11Fタイダルでボラ(20cm)をキャッチしたが、本命からの魚信はなく納竿とした。


天気:晴れ 水温:15.0℃ pH:不明
釣果:2匹(スズキ)

 夕マヅメからの釣行。北西の風がバンバン吹き荒れ、水面は波立っている。スタートはラパラCDから。立ち位置から近い所を一通りザックリと探ったが反応がないため、スライドスイムミノーワンダーで離れた所をチェックしてみる。しかし、いかんせん風が強すぎ。ラインが強く煽られるため、キャストだけでなくリトリーブもまともに出来ない状況。風の影響を極力受けずにルアーをしっかり泳がせたかったので、新規導入したK-TENのセカンドジェネレーション、K2F122を試した。向かい風がきつく飛距離は期待していなかったのだが、予想外にルアーが力強く飛ぶので合格レベル。リトリーブを開始すると、直ぐに何やらアタリのような感じが手元に伝わった。魚なのか、障害物だったのか明確に判断出来なかったため、反応があった場所に何度かルアーを流してみる。

 しかし、反応がない。「魚ではなかったのか・・・?」と疑問に思いつつ、発売から何年も経っているのに未だ店頭で買うことが出来るサラナに交換。フルキャストしてグリグリッとリトリーブするといきなりルアーが引っ手繰られた。やはりルアーに反応する魚がいたのだ。力強いファイトでツインパワーからラインが引き出される。「久々にデカイぞ〜」と思った瞬間、フックオフ。それはもう、ガックリ。昔から良く言われるとおり、「逃した魚は大きい」のである。

 サラナを引いているとコツコツとアタリがある。ルアーサイズを下げれば、魚の顔を見られそうなのでZBLシステムミノーを投入。これにも時々アタリはあるのだが、フッキングには至らない。ラパラCDDコンタクトを試すがこちらには無反応。強風の中でも良く飛ぶ、ユラメキを投入すると直ぐにヒット。フックが小さいので慎重に魚とやり取りをする。途中、ストラクチャーにラインが絡まりヒヤヒヤものだったが、無事にキャッチ。ルアーは口の中にスッポリと丸呑み状態。銀色に輝くスズキのサイズは50cmだった。

 元気満点のこのサイズが群れになっていれば楽しそうだと思いつつ、ユラメキを投げていると再びヒット。しかし、ルアーを咥えていたのは、コツコツとルアーにアタックしていたであろう22cmのセイゴだった。その後、お気に入りのワンダーを1個ロスト。本日のヒットルアーであるユラメキも引っ掛けたが、こちらはライン強度を信じて力技でフックを折って無事に回収。いつしかアタリは遠のき、午後7時に納竿した。


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