
トップ>FishingReport>2011年3月
2011/3/27 静岡県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:13.0℃ pH:不明
釣果:1匹(ウグイ)
今日も夕マヅメからのスタート。竿先にブラ下げたのは、一昔前のアスリート9cm。ボディ本体には Athlete としか書かれていないモデル。シンキングミノーを使って水深があるポイント攻めるつもりで持参してきたのだが、目の前に放り投げてみるとポッカリと浮かんだ。思わず、「しまったぁ〜」と情けない声が出る。昔のアスリートはFなのか、SPなのか、はたまたSなのか判らない、とっても不親切なルアーなのであった。
流れのある場所でアスリートを引く。岸際で3〜5cmのベイトが水面を飛び跳ねて逃げるのだが、ルアーへの反応はない。少しずつ移動してキャストを繰り返したが、コツリともアタリはない。Uターンして帰路は別の角度でルアーを流してみる。使ったルアーはワンダースリムとZBLシステムミノー9Fタイダル。ワンチャンスを期待して1時間投げまくったが不発。大きく移動して、プール状になっているエリアを探ることにした。このエリアにもベイトの群れが入っている。タイミングさえ合えば、必ずルアーに反応する魚が動くハズ。この場は少し時間を掛けて粘ってみることにした。
9Fタイダルを投げ続けていると、ボラが跳ねたりベイトがライズし始めた。明らかにこれまでとは違う雰囲気が水面に漂い、時合の到来を告げている。まもなくガツンと力強いアタリ。ピックアップ寸前の所で銀色に輝く魚がルアーを咥えた。こんな場合、フッキング出来ない事が多いのだが、今回はタイミングよく決まった。ファイトする魚を一気に引き寄せ、浅瀬に引き寄せる。跳ね回る魚を見てガッカリ・・・魚はウグイ(43cm)だった。気を取り直してキャストを続けるが、後が続かない。少し移動してストラクチャー狙いに切り替える。アスリートSP7、フラットラップ10、ワンダーを投げまくったがワンチャンスもなくタイムアウト。一雨あって、もう少し水温が上がれば、きっと楽しい思いが出来そうだ。
2011/3/26 静岡県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:11.0℃ pH:不明
釣果:0匹
驚いたことに4月1日から浜松へ転勤することになった。昨年4月に転勤した藤枝で暫く頑張るつもりだったので、今回の人事異動は先日夜中にあった掛川を震源地とする局所地震のように突発的な話。志太榛原地区は、県西部の釣り人にとってワクワクするような場所ばかり。メインの大井川以外にも中小河川が数多くあり、魅力的な港湾やサーフが広がっているため、これから地道に開拓しようと考えていたのにとても残念だ。異動に備えて朝イチで床屋に行って髪をサッパリさせ、その足で職場へ行って転勤に向けた片付けをする。帰宅して一服後に釣具一式を車に積み込み、釣り場へと向った。
スタートはイトウクラフトのエミシミノーから。この時期にしては珍しい、叩きつけるような冷たい北風が吹き荒れている。狙っているポイントにルアーを送り込むことが難しく、使えそうなルアーを探す。余りにも強い風なのでラインが風で引っ張られ、ワンダースリムは水面を転がる。そこで、リップがあり水をしっかり掴むルアーをチョイス。ビーフリーズS、チェリーブラッドMDを試すが無反応。ラパラCDFS9とアスリート・ダッシュチューンを使って、少しずつ移動しながら魚を探す。ラパラCDFS9は塗装が悪く、使い始めて直ぐに表面の透明コーティングがポロポロと剥がれ、更に塗装も剥げ落ちてしまった。使う前にコーティングをしておけば良かった・・・。
少しずつ歩きながらUターン地点に決めていたポイントまで打ちつくし、帰路はレンジバイブ70ESを引きまくる。結局、ワンチャンスもないままスタート地点まで戻ってきた。相変わらず爆風はおさまらず、指先がジンジンしている。やっと上向いてきた水温は、前回から3℃も下がり、魚は何処かに移動した様子。ワンダーのスローリトリーブも試してみたが、それらしきアタリはなくギブアップ。今宵は冷たい強風に心がポッキリと折れてギブアップとなった。
天気:曇り後雨 水温:14.0℃ pH:不明
釣果:1匹(ナマズ)
夕マヅメ、釣り場に到着すると、突然、南から爆風が吹き荒れ始めた。穏やかな日中がウソのよう。横殴りの雨を伴い、停車している愛車が揺れるくらいの大荒れ。こんな中、ウェーディングを開始したがまともに釣りはできず、タイドミノー90Sを数投してギブアップした。寒冷前線が通過している最中で、1時間もすれば天候が回復するハズ。風の影響を受けにくい場所へと車を走らせる。チャラ瀬が広がる釣り場に立ってグースを投げ始めた。僅か3投目にして根掛かって気絶しそうになる。ウェーディングすればルアーは回収できるが、魚は逃げてしまうのは明白。暫く岸際から回収を試みたがルアーは外れず、覚悟を決めて水の中に入り、石に引っ掛かっていたグースを拾い上げた。
グースを扇状に流しながら少しずつ下流へと移動すると狙いどおりにヒット。明らかに狙っているスズキとは異なる引きに、魚の正体を確信しながら引き寄せる。グースをパックリ咥えていたのは、やはりナマズ(55cm)だった。更なる1匹を追加すべくグースを流すが無反応。水深が浅い場所が続くため、リップルポッパーに交換しテンポよくキャスト&リトリーブを繰り返す。しかし、期待するようなドラマは起きず周囲を撃ち尽くしてしまった。
天候が落ち着いてきたので、再びメインエリアに戻る。顔なじみになったシラスウナギのオッチャンに挨拶してから釣り場に立つ。スタートは、強い風の中でもしっかり飛びそうなサスケSS95から。狙っているピンポイントを丁寧に探るがコツリともアタリはない。続いて手にしたのはチェリーブラッドMD。大潮の満潮で水位が高いため、狙うレンジを下げてみた。横風でもキャストが決まり、流れの中でもイメージどおりに水を掴んで泳ぐので大いに期待。魚はいるハズだが、それらしきアタリはない。一旦落ち着いた雨が再び強くなってきた。Ko130を試した後、これまで実績があり信頼しているフラットラップ10とZBLシステムミノー11Fタイダルを引き倒したが不発。時間は早かったがギブアップした。
2011/3/20 静岡県西部地区の某河川
天気:雨時々曇り 水温:14.0℃ pH:不明
釣果:1匹(スズキ)
東北関東大震災に伴う福島第一原発の事故により、放射性物質が含まれた大気が拡散し静岡県まで漂い始めたのにはさすがに驚いた。しかし、その濃度は専門家によると微々たるものらしい。地震や津波は自然災害だが、原発の事故は人災とも言える。未だ人間の力で制御や処分を出来ない原子力を使っていることに問題がある。いくら「安全です」と言われても、「安心できない」のが実際のところ。「安全」と「安心」は違うのである。安心できるかどうかは「心の問題」だから、科学的なデータを示されても「本当なのか?」とつい疑ってしまう。我が家は浜岡原発からギリギリ30km範囲内。原発で何か事故があれば、天竜川を渡って西に逃げようと心に決めた。でも何処へ・・・!?
既に私達が日々使っている電力の約3割が、原子力発電で賄われているのが現状。単純に考えると今の日本に原発がなければ、日本全国で毎日8時間の停電が必要になってしまう。現在、東北、関東や静岡県の一部でも3時間の計画停電(輪番停電)が行われ混乱が生じているが、8時間停電になったら私達はどんな生活を強いられるのだろうか。水力発電はダムが自然破壊を起こすからダメ、火力発電は化石燃料を使い大気を汚すからダメ・・・どれも反対していたのでは電力を確保できないのは明らか。資源を持たない日本は、安全性を確保し、環境に十分配慮しつつ様々な手法でバランス良く電力を確保する必要があるのではないか。
空から落ちてくる雨には、僅かながらも有害物質が含まれているのは震災前も後も同じ事。極力雨に当たらない方が良いことを学んでいるので、しっかりとカッパを着込んで釣り場に立った。本日の先発はアスリートSP7。フルキャストしてからルアーを流れに乗せて、トウィッチ&ポーズを繰り返す。水面が雨で叩かれているため魚がいるかどうか判らないが、何処かに潜んでいるであろう魚を探す。続いてパニッシュ、アスリートF9、フラッシュミノーを投入するが反応なし。ワンダー、ソアレ30、フラットラップ10を試したが、コツリともアタリはない。
ここ数年、長時間ウェーディングしていると左脇腹が痛くなる。時折伸びをして体の姿勢を直し、痛みを誤魔化しているのだが堪えるきれずにギブアップ。一旦、水から上がり休憩することにした。岸際に座って水面を見渡していると、ウナギの幼魚を捕るオッチャン3人がやってきた。昨晩の様子を聞くと、僅かに2〜3匹しか捕れず水面を照らすライトの燃料代も出なかったとボヤいていた。ここだけでなく、全国的にシラスウナギが捕れていない様子。去年も全国的な不漁が伝えられており、この先、国産ウナギを食べるのが段々難しくなるのかもしれない。水位が下がるのを待ちながらオッチャン達と暫し雑談。30分程休憩した後に再スタートした。
キャストを繰り返し、30分が経過・・・ワンダースリムに突然ガツンときた。ビックリするような強いアタリだったので、腰を落としながら巻き合わせをして魚とやり取りをする。後ろにいるオッチャン達の視線を感じながら、派手なエラ洗いを繰り返すスズキをなだめて引き寄せ、無事にオーシャングリップで確保。ワンダースリムをスッポリと飲み込んでいた魚は60cmだった。追加を期待して直ぐにキャストを再開したが沈黙が続く。その後、休憩をとったり少し移動したりしながら魚の様子を伺ったが反応はない。アスリートS9、ラパラCDJ7、Dコンタクトを投入した後、ワンダースリムを使っていると再びチャンス到来。ヒット後にエラ洗いを繰り返した魚は、見事にルアーを吹き飛ばして逃げていった。サイズは推定45〜50cm。それ程大きくはないと思われたが、逃したのは悔しい。その後、エミシミノー65S、アスリートF9、フラッシュミノー、フラットラップ8、タイダル11Fを投げまくったが完璧に沈黙し納竿とした。
天気:晴れ 水温:14.0℃ pH:不明
釣果:6匹(スズキ)
西風が強く吹く中、釣り場に立つ。顔見知りになったウナギ幼魚を捕るオッチャン2人と立ち話をしてから竿を振り始めた。スタートは、サイズが小さくても飛距離を稼げる蝦夷ミノーから。反応がないので、稚鮎シーズンを意識して持参した細身のミノーをアレコレと試す。かつてマスの管理釣り場で大活躍したフラッシュミノーや、ちょっと懐かしいターゲットミノー、コモモSF95スリムを相次いで投入。しかし、反応かないので前回の釣行で活躍したZBLシステムミノー9Fタイダルに交換する。
夕闇が迫る中、9Fタイダルに引っ手繰るような力強いバイト。残念ながらフッキングは決まらなかったのだが、本命のスズキがいることを確信。魚の移動方向を推測しながら、少しずつ場所を移動しキャストを繰り替えす。ワンダー、ニョロニョロ、フラットラップ8を試すが不発。11Fタイダルに交換してフルキャスト。ルアーを流れに乗せて狙っているピンポイントに送り込むと、狙いどおりにヒット。しかし、水中で激しく3回ほど首を振られてフックオフ。即座にルアーを回収し、同じピンポイントを攻めること5分。再びビックチャンスが到来した。ヒット直後に水面が割れ、スズキが激しくエラ洗い。ちゃんとフッキングしていたように思っていたが、残念ながらフックオフした。
その後、反応がなくなったので移動。ここは狙うポイントが近いので静かにウェーディングをする。僅か2投目でクリーンヒット。フラットラップ8を咥えたのは52cmのスズキだった。他にも魚がいるハズ。フラットラップ8で探るが反応がない。フラッシュミノーに交換し、強めのトウィッチを数回入れた後に長めのポーズ。ポーズの間で、ルアーを流れの中で漂わすとガツンとヒット。スズキ(48cm)が躍り出た。この魚はファイト中にベイトを数匹吐き出した。直ぐに拾って手に取ると5.5cmのスリムな稚鮎。まだピチピチと跳ね回るほど元気で、スズキに食べられたばかりのフレッシュなヤツだった。
スズキと稚鮎をリリース後、キャストを再開すると連荘モードに突入。フラッシュミノーが見事にはまった形。結局、15分程で合計44〜48cmを4匹追加してお祭り騒ぎとなった。この間、純正の華奢なフックを伸びして逃げる魚も数匹いたので、結構な数の群れがエリア内に入っていたに違いない。スズキの夜釣りはルアーをブン投げてひたすらスローリトリーブのイメージがあるが、実はそればかりではない。今回のように、時としてトウィッチやジャークが爆発的に効く時がある。ロッドアクションでフラッシュミノーを強めにパンッパンッとあおり、ポーズをいれるとガツンと出る構図。バチ類を吸い込んでいる時とは違い、稚鮎を捕食している時のスズキのアタリは強烈。ルアーを引っ手繰られる感じは、癖になりそうだ。
アタリがパタリと遠のき、周囲は静寂に包まれる。少しずつ移動しながら魚を探すが、魚達が何処に移動したのか判らず、再び連荘した場所へ戻ってきた。フラッシュミノーのトウィッチ&ポーズを繰り返していると、強烈なバイト。しっかりフッキングが決まり、エラ洗いも落ち着いて対処できた。足元に横たわった魚は62cm。50cm前後の魚とは顔つきが異なり、いかにもスズキっぽ顔つきをしていた。更なる追加を期待して竿を振ったが不発。場所を移動し、魚を探して歩く。フラッシュミノーにバイトがあったもののフッキングには至らず、最後はフラットラップ8を投げまくって納竿した。
2011/3/13 静岡県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:13.0℃ pH:不明
釣果:2匹(スズキ、ウグイ)
3月11日(金)午後2時46分に発生し、未曾有の被害を東日本にもたらした東北関東大震災。丁度この時、私はお休みを貰って夕マヅメ釣行に向けて準備をしていた真っ最中。揺れは直ぐに収まらず横揺れが次第に激しくなる中、近くのパソコン(Gateway5226j)が机から落ちないように支えて堪えた。即座にテレビを付け地震情報を確認。ついに東海地震が来たかと思いきや、震源地は東北・関東方面。直後に津波注意報や警報が発表。時間が経つにつれ、地震の大きさ範囲の広さに驚き、テレビ画面に映し出された押し寄せる巨大津波に目が釘付けになった。
もちろん楽しみにしていた釣りは即座に中止。津波関連情報が解除されるまでは、海や河川に近づかない事を心に決めた。こちらの地域では土曜日には既に通常生活に戻ってはいたのだが、津波注意報が解除されたのは震災発生から2日後を迎える今朝の午前7時半。地震発生からこの間に、県内沿岸では津波による1m前後の潮位変化があったようだった。日中はテレビやネットで震災の情報収集をしつつ、友人・知人の安否確認に時間を費やした。幸い自分は被災者にならなかった事を感謝するしかない。そして、被災地の人々に対して自分が何を出来るか考え、微力ながら行動したいと思う・・・あらためて、被災者の方々に謹んでお見舞い申し上げます。
十分に安全を確認した上で、夕方から釣行。車を走らせつつ地震の被害がないかを確認したが、幸い街はいつもと同じ顔をしていた。ウナギの幼魚を捕るオッチャン達にご挨拶した後は、彼らの邪魔にならないように距離をとって釣り場に立ち、竿先にZBLシステムミノー9Fタイダルをぶら下げる。少しずつ水位が上昇する中、こまめに移動を繰り返しながら魚を探した。開始30分、流れのヨレが出来ている場所で、狙いどおりにヒット。魚は大きくなさそうだが、左右に泳ぎ激しくファイトする。この動きにディアルーナS809LST(バチ抜けスペシャル)はうまく追従し、安心しながら魚とやり取りが出来た。少しして、58cmの銀色に輝くスズキをキャッチ。
今宵はアチコチで魚の気配がする。こんな時は時合を逃さず、短期決戦勝負。移動する魚を追い掛けるように、上流に歩きながらキャストを繰り返す。ワンダーを試した後、ニョロニョロ、旧ショアラインシャイナー、フラットラップ8を相次いで投入。しかし、反応がないため9Fタイダルに戻した。すると流心でグンッと竿先が引き込まれた。すかさず、巻き合わせフッキング。タイミング良くフッキングが決まって水面に波紋が広がった。先程の魚より大人しいので、もしかしたら・・・引き寄せた魚をライトで照らすとウグイ(35cm)だった。
本命を探しながらライジングミノー、ニョロニョロ、ワンダーを投げまくったが無反応。「やはり最後は9Fタイダルで勝負!!」と心に決め、キャストを続けているとルアーが通過した地点で波紋が出来た。再び同じコースにルアーが流れるようにキャスト&リトリーブをするとビンゴ。ストラクチャーに入り込まれないように水面で激しく暴れる魚を強引に引き寄せると、大きな波紋と飛沫を残してフックオフ。回収したルアーを手に取ると腹部のフックが大きく曲がっていた。魚を逃したポイント周辺に、月歩77アポロを投入するが飛距離が足りずボックスに戻す。再度、9Fタイダルで反応を伺ったが、ワンチャンスもなくギブアップした。
2011/3/6 静岡県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:9.5℃ pH:不明
釣果:0匹
真昼間の大潮・干潮で、釣れるあてもなくウェーディングをする。今回握り締めたタックルは、アンタレスDC7とウエダのトラウトプラッギングスピンGS832Hの組み合わせ。アンタレスDC7は豪州遠征後にオーバーホールとDCシステムの基盤交換、そして夢屋のロングパワーハンドル(42mm)を装着した物。ドラグとキャストコントロールを調整し、キャストを始めるが思いのほか飛距離が伸びない。少しずつセッティングしながらルアーの飛距離を伸ばして行く。
水温を測ると9.5℃しかない。今日は虫達が這い出してくる"啓蟄"だと言うのに、強い西風が吹きぐっと冷え込んでいる。周囲には魚っ気が乏しく、明らかに水温が低く過ぎる感じ。フィード105、ナバロン、ラテスを試した後にフラットラップ10を投入。キャストを繰り返しながら数歩ずつ移動し、魚を探す。追い風にルアーを乗せて気持ち良く竿を振っていると、突然バックラッシュをしてラインがブチ着れ。長いラインを付けたままフラットラップ10が放物線状に飛んでゆく。DCシステムの基盤交換をしたにもかかわらず、相変わらず何の前触れもなくバックラッシュをするのは解せない。しかし、流れてゆくルアーを目で追っていると、そんな事を考えている余裕はない。
水深の浅い場所を探りながら、苦労して対岸に渡るが途中でルアーを見失ってしまった。川の流れと風向きを考え、流れ辿り着きそうなエリアを中心に水の中を2往復を歩くと、漂っているラインを発見。たどり寄せて無事にルアーを回収。ほっと一息ついたが、どっと疲れてしまったので、ここでギブアップ。これで2連敗・・・またしても連敗街道を進み始めた感じが漂ってきた。
天気:晴れ 水温:9.5〜13.0℃ pH:不明
釣果:0匹
2年前、稚鮎パターンで楽しい思いをしたポイントに立つ。少しの間、水中を睨んでいるとチラチラとベイトが見えた。サイズは2〜3cmしかなく、探している稚鮎ではないようだが何もいないよりはマシ。使うルアーのサイズをぐっと落とし、Dコンタクトからスタートした。満潮からの下げ狙いで潮目が出来る事を期待し、キャストを続けながらその時を待つ。直ぐ横ではシラスウナギをすくうオッチャン達が、ゴソゴソと準備を始めた。段取り良く道具をセットし、オレンジ色のライトが水中を照らす。
長らくウナギの産卵場所を特定できなかったが、2月頭に日本の研究チームが卵を見つけたと英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ 電子版に発表した。場所は以前から言われていたマリアナ諸島付近。3,000kmも離れた場所から半年掛けて泳ぎ着き、川をのぼる途中で網ですくわれてしまうという悲しさ。今年も本当に不漁のようで、しきりに嘆いているオッチャンの話では一晩粘って30匹がやっとらしい。値段は高くても量が捕れず一晩で2,500円程度では割に合わないのだろう。
ユラメキ、アスリートS7、シュガーミノー80SP、蝦夷ミノーを相次いで投入したが、反応する魚は全くいない。開始1時間半でギブアップ。横でシスラウナギをすくうオッチャンも、私と時を同じくしてギブアップ。車に乗り込んで次の場所へと移動した。シスラウナギをすくいに来ていたオバチャンに様子を聞くと、こちらも全くダメらしい。こんな状況の中で、釣果を期待するのは難しい。静かにウェーディングしながらキャストを重ねるが、ボラすら跳ねず水面には魚っ気がない。潮が引くと干潟が顔を出すエリアなので、バチ抜けを意識したルアーをチョイス。蝦夷ミノー、ライジングミノー、ワンダー、ニョロニョロを投入したが不発。場所を移動して、サラナ、ヨレヨレも試しに使ってみたが不発に終わった。
最後の望みを掛けて、大きく場所を変え別の水系へと移動。水温を測ると、先程の河川よりもぐっと低く9.5℃しかない。ヨレヨレを投げまくった後、ワンダースリムを投入。2つのルアーのどちらかでコツリとでも反応があれば粘るつもりだったが、かすりもしなかったのでギブアップした。私の射程距離に魚が入って来るには、やはりもう少し水温が上がる必要がありそうだ。
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