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擬似餌の玉手箱トップ>FishingReport>過去のFishingReport目次>2000年1月


 天気:晴れ 水温:11℃ pH:不明
 釣果:12~42匹(ニジマス、イワナ)

 前夜、相棒Sからお誘いの電話があったので、懲りずに朝イチからSIMAGOMへ釣行。開始数投目にスーパーがヒット。寒さで体が縮んでいるため、ファイトに対応しきれず敢え無くフックオフ。そこへやや遅れて相棒が到着。私の場所から少し離れて釣りはじめた相棒は開始早々からコンスタントにマスを釣り上げていた。
 一方、私はスーパーをバラしてから延々3時間、1匹も釣れず完璧に気分は凹んでいた。昨日と同様に風が無く良い天気なのだが、希にコツっとルアーにアタックがあるくらいでフックアップには持ち込めない。天気が良いとマス達はプラグへの反応が確実に鈍る。
 ふと「釣り堀でボウズ」という最悪の言葉が脳裏をかすめた。周囲に釣り人がいなかったら、デカイ声で「釣れねぇ~!!」と叫びたいくらいだった。この時はきっと竿先とルアーからはビンビンと「釣りたいビーム」が発せられていたに違いない。余りにも渋い状況に、SIMAGOMのスタッフへ「ホントに魚入っているの!?」と苦言を一言。
 午前10時前に、胃が痛くなる思いで待望のマス1匹(35cm)を釣り上げ、「釣り堀でボウズ」という最悪の状況は免れた。その後、風が吹き始め、風下側で釣っていた私にもチャンス到来。シャッドのトウィッチにスーパーがヒット。強烈なパワーで散々走り回り、周囲の釣り人に迷惑を掛けまくった。暫く格闘していると相棒が駆けつけてくれ、ランディングの準備に取り掛かる。やっと引き寄せ、浮いてきたのは腹ビレにルアーがスレ掛かりした60cm程度のスーパー。道理でパワフルに引くわけだ。しかし、いざ取り込むという段階でフックオフ。負け惜しみかもしれないが背ビレにタグは付いていなかったのでショックは少なかった。
 昼までやった中間結果は相棒が23匹で私は僅かに3匹。呆れるほど差が付いたので、午後からは彼の横に立ち、タフコンディションの中での釣り方について御教授を願った。
 そして午後1時前、3度目スーパーがヒット。数分間のファイトを楽しみ、上がって来たのは大きな口で2本のフックをガッチリ咥えた色鮮やかなヤツ(65cm)。相棒が上手くランディングしてくれて一件落着。
 マスが釣れるのは「腕じゃなくてやっぱり場所だよなぁ」何て思い上がっていたのも束の間、スーパーを釣った後、私のルアーへのアタリはピタッと止ってしまった。天気は午前とは打って変わり、曇り始め風が吹くようになり夕方には時折小雨がパラつく。それでも天候の変化で活性が上がる事を期待してキャストを続けた。
 私がどうにか1匹釣る間に、相棒はコンスタントに5~6匹を釣り上げるペース。彼の様子を見ていると、ルアーの交換頻度は私と同様に激しいのだが、違う点は私がルアーの「種類」を換える事に対して、彼は「色」で交換しているのである。そこで使うルアーの色まで同じにして、キャストするのだが明らかに彼の方がヒット数が多い。彼のテクニックに脱帽するしか無かった。
 丸1日やった最終結果は相棒が堂々の42匹。メチャ渋い中よくぞ釣ったって感じ。一方、私はスーパー65cm1本、2本バラシを含むたったの12匹。この数の差は明らかに「腕の差」だと思われた。
 蛇足だが、今回、私は3回スーパーを釣るチャンスがあったが彼にはノーヒット。ルアーを投げて巻くだけという単純な行為をしているようだが、使用するタックルやルアー、飛距離、アクションやリトリーブスピードなど微妙に異なる要因も多いのだろう。大雑把に区分すると相棒が実践しているのは「数釣りの釣法」。私のは「スーパー狙いの釣法」と言えるのかもしれない。これらを両立できれば確実にSIMAGOMのヌシになれるだろう。
 これまた蛇足だが、私に限らず周囲でも午後は釣れている人が少なかった。このままでは今後「SIMAGOMは釣れない」というイメージが定着しそうだ。本日釣行した初心者や親子連れは果たして楽しめたのだろうか?


 天気:晴れ 水温:11℃ pH:不明
 釣果:26匹(ニジマス、イワナ)

 またまたSIMAGOMへ釣行。週末は皆勤賞ものである。辺りが霜で真っ白くなっている中、黙々とキャストを開始。早々にシャッドトウィッチで30cm弱の元気なイワナをポンポンと上げ気を良くしていたが、その後は1時間で2~3匹がポツポツ釣れる程度。風も無く、良い天気なので釣っている人間にとっては楽なのだが、プラグへの魚の反応は悪い。
 午前10時前、50cm弱のスーパーレインボーを掛けたがフックを伸ばされロスト。マスが小さいからといって、油断したのがいけなかった。この1時間の間に私のバラした1本を含め、4本のスーパーが池の中で相次いでヒットしており、スーパーが捕食するスイッチが入ったようだった。
 11時半からは突然のフィーバータイム。良いペースでレギュラーサイズ(25cm)のニジマスを釣り上げたが、昼12時の時報とともにピタリと終了。それから暫くは辛く堪え忍ぶ釣りとなった。午後3時からはミノーグリグリメソッドが功を奏し、イワナとマスを相次いでキャッチしたが、これまた一瞬の内に沈黙。その後は投げて巻くだけの行為が続いた。今日の午後に初めてSIMAGOMへ来た人は、魚の反応が悪かったため、きっと「SIMAGOMは釣れない」と思うことだろう。今の状況は初心者にとってはちょっと厳しい釣り堀かもしれない。
 午後5時の終了間際ギリギリになって活性が高まった。SIMAGOMのマスは朝・昼・晩の3回食事タイムがあるようで、この時にパタパタっと釣って納竿。結局、本日のトータルはニジマス21匹、イワナ5匹。
 こんな厳しい中でも横でやっているフライ釣師達はコンスタントに釣っているので悔しい思いをする。ルアーとフライは同じ遊魚料なんだよなぁ。 


 天気:晴れ 水温:9℃ pH:不明
 釣果:15匹(ニジマス、イワナ)

 朝はとても冷え込んだが、前日とは打って変わり殆ど無風状態。午前11時頃、イワナ1,000匹(30~40cm)の放流があるので、おこぼれを釣りに午後から釣行することにした。釣り堀とは言え40cmのイワナは、さすがに魅力的である。
 丁度、午前中で上がる相棒Iに会えたので様子を聞いた。朝の反応は良かったようだが、日が上に登ってからは今イチだったらしい。彼の釣果は18匹。イワナの状況は「25cm程度で、ちょっと小さいなぁ。」と一言。とは言うものの、放流地点でスプーンを使っている人達は入れ食いだったようだ。
 ざっと見渡すと釣り客は45人前後。放流地点から一番遠く、人気の少ないところに陣取り開始。例によってスプーン類は一切持参していないので、小さめなプラグをキャストしていると30cm弱の奇麗な魚体のイワナがヒット。ニジマスに比べスリムで精悍な顔付きをしている。プラグでも十分イワナを釣れる事が判り一安心。
 その後、午後1時半にスーパーレインボー(53cm)を釣り上げた。SIMAGONに通っているだけあって、スーパーに効くルアーが判ってきたので、毎回釣る事ができるのだが何故かタグ付きのヤツが釣れない。そのクセ、足元を見ていると希に白いタグが付いたのが悠々と泳いでいたりしてガックリする。今後はアルビノレインボーを釣ると特典を付けるらしいので、アルビノ対策でも練るとするか。(笑)
 午後半日の釣果はスーパー1本、イワナ6匹を含む15匹。余りにも天気が良すぎて魚が沈んでいたのか貧果に終わった。放流したてのイワナは足元までルアーを追ってくるのだが、反転して帰ってしまうような状況が多々あった。使っているルアーのサイズやカラーが合っていないのか、見切られているのか、人の気配に感づき逃げてしまったのか・・・。

 今回はナイターの状況を把握するために、直ぐには帰らず釣り客3人の様子を伺った。気になる明るさは事務所周辺や桟橋付近までなら、ヘッドライトが無くても十分。しかし、煌煌と白色ライトで照らされる中での釣りは、少々テクニックを要するようだ。
 余談だが、イワナのサイズが受付入り口に張ってある告知内容とは明らかに10cm近く違うので関係者に話を聞いた。どうやら予定では30~40cmのイワナが入るはずだったが、実際に富士吉田の養殖業者からトラックで運ばれてきたのは25~30cm程度。「運転手に文句を言ってもしかたがないけど。」と嘆いていた。
 私はこの事で「新規釣り堀」に対する「養殖業者」の考え方を垣間見た気がした。「魚がいなければ釣り堀は困るだろうから、ちょっとぐらい小さくても買うだろう」というセコイ考え方!! マス類を大量に使ってくれる場所がなければ養殖しても仕方がないのに、何故、新規顧客を大切に扱わないのだろうか?この不景気にイワナの需要はそんなに多いのだろうか?それとも不景気だから金儲け第一主義で「大きく育てる前に出荷しちゃおう」と考えてたのだろうか?
 要するにナメられているわけだ。いずれにしろ、こんな事が続けば事情をしらない「釣り客」は「釣り堀」に対して、また「釣り堀」は「養殖業者」に対して不信感を抱くことになるだろう。


 天気:晴れ 水温:8.5℃ pH:不明
 釣果:24匹(ニジマス)

 朝イチからSIMAGOMへ釣行。無茶苦茶冷え込んで、辺りにはが降り、置き船の中に溜まっていた水はカチカチに凍りついている。日が昇り、温かくなって来るかと思いきや、9時頃からは猛烈な風が吹き荒れ、まともに立っていられないほど。朝よりも体感温度は下がり最悪なコンディションとなった。
 釣り人は平日のため僅か3人。人が少ないのでスーパーレインボーが釣れる確率の高いポイント数カ所を移動しながら集中的に攻める事にした。午前8時半前、待望のスーパーがヒット。ドラグを十分に使いながらロッドワークで魚をコントロール。足場が高いのでランディングできるところまで少々強引に引き寄せて誘導。痛みが少なく奇麗な魚体(65cm)であった。
 午後は風が少しでも弱まる事を期待していたのだが、相変わらずゴウゴウと吹きっぱなし。余りの強風に立っていられず、しゃがみこんでキャストするが風に押されて前につんのめるくらいかった。
 水面が激しく波立っている時は、マスの活性が極端に悪くなり、風がやや穏やかになるとルアーへ反応するようになる。マス達は沈んでいるようなので、表層は捨て底を探るように丹念に攻めると12時半に待望のスーパー2匹目(49cm)がヒット。をコツコツ感じながらのストップ&ゴー。リトリーブを止めフワッとルアーを浮かび上がらせた瞬間にヒットした。
 本日、3本目になるスーパーは午後3時にヒット。流れの中を時折トウッチしながらスローリトリーブしている時にガンと出た。流れの中でヒットしただけあり、かなりパワフルな魚(63cm)であった。
 強風の中、午後5時まできっちりやった釣果は、スーパー3本を含む24匹。スーパー狙いに徹すると、どうしても数釣りが出来ないので、数は伸びなかったが、狙いどおりスーパーを上げられたのでホドホド満足。しかし、新品のプラグ2個ロストは痛かった。そのうち1個はスーパーが咥えていってしまった。今頃あのスーパーはどうしているのだろうか。
 今日は朝7時前と夕方5時前にスタッフがをまいた。浮くタイプと沈むタイプの2種類を使うようだが、今回マスにやった餌はペレット状の固い水面に浮くタイプの物であった。まいた直後から、ガバガバとマス達のライズが始まったが、見事なほどルアーを避けて餌を食い漁っている。管理釣り場で使っている餌の種類、大きさ、色を知る事はマスを釣るための最重要事項でしょう。


 天気:曇り時々小雨 水温:不明 pH:不明
 釣果:31~54匹(ニジマス)

 相棒SとSIMAGONへ朝から釣行。受け付け時に昨日の様子を聞くと、マスの活性が高く朝イチからスーパーレインボー(SPRT)が出ていたとのこと。風が少なく、暖かで正に”釣り日より”だったのだろう。今日の予報は曇りのち雨。冷たい雨さえ降らなければ、釣果は期待できる。
 午前9時頃から大放流(大型バケツで6~7杯)が始まった。来週新たに入荷するマスのために水槽を空けるらしい。放流直後はマスの活性が高く、数釣りをするチャンスである。案の定、放流後15分くらい経つと急にマスが釣れ始め”入れ食いタイム”。隣りでスプーンを使っていた人は、息をつく暇も無いほど釣りまくっていた。横で見ているとリトリーブスピードはかなり早め。私はスプーンを持っていないので、手持ちのプラグをアレコレ交換しながら対応したが、今一つパターンに嵌まりきらず、ポツポツ釣れる程度だった。
 午後はライン絡みや、キャスト時にリールのベールが勝手に倒れてしまうというトラブルが相次ぎ、釣りに集中できなかった。魚がいないわけではないので、きっちり狙えば釣れるはずなのだが、パターンが読めずローテーションはメチャクチャ。たまにルアーへのアタックがあるのだが、フッキングミスが続いた。挙げ句の果てに、池底を丁寧に狙っていたらSPRTの腐乱死体を釣ってしまい絶句。しかし、思わずタグの有無を確認してしまった自分が悲しかった。
 結局、釣果は1日中プラグで押し通し31匹。数えてみると普段よりも釣れていたのだが、周りの”入れ食い”を横目で見ながら黙々とキャストを続けるという、妙な屈辱感を味わいながらの釣りになってしまった。
 また、悔しい事に、先日購入してからまだ1匹しか釣っていないザウルスのプラグを1個ロスト。管理釣り場でルアーをロストするなんて本当にアホらしい。しかも千円以上するルアーだったりすると尚更ショックは大きい。
 少し離れていた場所で釣っていた相棒は2匹のSPRT(55cm)を含む54匹を達成。昼までの段階で既に私とは10匹の差がついていた。彼はルアーのローテーションが上手く嵌まったようで、私が1匹釣る間に4~6匹釣っている事が度々あり、周囲のフライ釣師と互角の勝負ができるくらい気合いが入っていた。
 時折、小雨がパラついた程度で一日中曇っていた事と放流の量が多かった事も数釣りが出来た要因だが、ハードルアーだけで50匹以上釣れば、これは正しく腕(テクニック)だろう。これで彼はSIMAGON卒業でしょう。


 天気:雨後晴れ 水温:13℃ pH:不明
 釣果:14~23匹(ニジマス)

 前夜からの雨が朝まで残ったので、朝イチからSIMAGONで釣行する予定を少しずらし午前9時から開始。受け付け時にスタッフから昨日の状況を聞くと、「釣り人は非常に多かったが、スーパーレインボー(SPRT)が20本上がった。」と言う。暖かで風も無かったとはいえ、1日で20本は凄い。今日は強風が吹き荒れる天気予報。釣行日を完全に間違えたか・・・。
 狙っていた場所が空いていたので「ラッキー!!」と思いながら遠慮なく陣取る。前夜から1投目にと考え、ラインの先に結び付けていた管理釣り場では少々大きめなプラグをビュッと投げる。リールのハンドルを数回転した直後にギュィンとヒット。狙って釣っているのだから、釣れて当たり前といえば当たり前なのだが、まさか1投目にヒットするとは思っていなかった。
 タモを持参し遠くで釣ってる相棒Sに呼びかけるが、こっちに来てくれない。しばらく格闘しているとスタッフが大きなタモを持って来てくれ、ズボンを汚しながらも手際良くザブッと掬ってくれた。(感謝!!)
 写真を撮り、メジャーで体長を計ると65cm。外したルアーを見ると3本ぶら下がっているトレブルフックの内の1本が伸ばされており、スーパーの力強さを再認識した。先日、ランディングに失敗したヤツはこれより大きかったから、やはり70cmくらいあったのだろう。
 30分程してから相棒Iの登場。3人思い思いの場所に散らばりキャストを続ける。相棒達の動向を眺めながら釣りをしていると、確実に相棒Sのヒット数が多い。私が1匹釣る間に確実に2匹釣り上げている。
 午前10時前、そんな状況をチラチラ気にしていると、彼のロッドが大きくしなっているのが見えた。スタッフから大きなタモを借りて駆けつけ、タイミング良く掬い上げるとサイズは58cm。相棒Sが釣り上げる前に、私の近くでルアー釣師とフライ釣師が1本ずつSPRTを上げていた。この1時間はSPRTの活性が上がる”何か”があったに違いない。

 午前11時頃から激しく吹き始めた”遠州のからっ風”は、台風を思わせるくらいブォブォと激しく吹き荒れ、真っ直ぐ歩けないぐらい。昼から釣り客がとどっと増えたが、余りの風の強さで初心者は全く釣りにならない。随所でラインが絡まりあったり、背後の木を釣ってしまったりとトラブルが見られた。冬型の気圧配置になった時のSIMAGONは、ある程度の技術レベルと寒さ対する相当の覚悟が必要で、これが無いと辛い思いをする。
 強風の中、相棒Iの身には「最大の幸福」と「最大の不幸」の瞬間が同時に訪れた。これまで小さなマスを3匹しか釣っていなかった彼にも待望のSPRT(58cm)がヒット。彼はスーパーの強烈な引きを楽しみつつも慎重に対処し引き寄せ、私がランディングを担当。ヒレにはタグが付いており、口元には彼が使っていたルアーとは別のプラグがぶら下がっていた。
 無事にキャッチし、思わぬオマケが付いていたのを喜んだのも束の間、彼は足を滑らし水深1.2m、水温13℃の池の中にドボンと転落。足は池底に届いたのだが、胸上までタップリと水に浸かってしまった。さらに不幸が重なり、落ちた時の衝撃で愛用のロッドが折れ、ポケットに入れていた携帯電話もショート。SIMAGONが昨年後半にオープンしてから目出度く(失礼!!) 落ちたのは、どうやら5人目らしい。ケガをしなかったのは不幸中の幸いであった。
 しかし、少しのケガならば放っておいても自然治癒するが、ロッドの破損や携帯の故障は放っておいても直らないという考え方もある。修理するのに金がかかるが、ダグ付きSPRTを釣って貰った商品券500円とオマケのルアーを加算しても2,000円に満たない。悲しいかな、どう考えても大赤字だ。
スーパーレインボーと私 6KB 普通だったら池に落ちると戦意喪失するのだが、彼は自宅に戻り、着替えてから再登場した。凄い根性の持ち主の彼は、黄色っぽいアルビノのニジマスを釣り上げるという珍事もこなし、やはり本日は彼にとって特別な日であった。
 夕方になっても相変わらず風は止まないが、こんな状況でもコンスタントに釣るのが私達の強み。「管理釣り場=極軽量スプーン」という公式が最初から頭の中に無いので、少々の風にも負けないようなプラグを選定し臨機応変に対応する。
 「風強ぇ~曲がって飛ぶ~」「食いが渋過ぎる~」などと言いながらも、ヒットルアーの情報交換をしながらキャストを続けた。3人で釣れるルアーのチェックをするので、相当数(推定3人で100個以上)のルアーを試す事ができ、短時間で”当り針”を絞る事が可能である。この事は複数人数で釣りに行く時の最大のメリットだろう。
 午後1時前、表層では反応が無いので底を感じながらルアーをリトリーブしている最中、再び私のルアーにタグ付きのSPRT(59cm)がヒット。フックの掛かり所が悪かったので、ランディングには随分てこずってしまった。
 午後4時からは相棒たちにとって正に時合。私とは立ち位置が数mも違わず、使用するルアーも同じなのだが、完全に私が気後れするくらい2人は休む暇もなくガンガン釣りまくる。どうやら彼らの前には腹の減ったマス達が群れていたようだ。終了目前、相棒IがSPRTを掛けたがペナペナのロッドを使用していたため魚のパーワーに対応できない。見事にロッドがのされ、魚の突進をストップできずフックオフ。
 本日のトータルは私が21匹、相棒Sが23匹、相棒Iが14匹。3人で4本のSPRTを釣り上げた。このところ風が強かったり、釣り客が多かったりで中々思うように釣りが出来ない。これからは平日狙いか、ナイターでの勝負を考えたいところだ。


 天気:晴れ 水温:11℃ pH:不明
 釣果:17~20匹(ニジマス)

 まだ夜が明けない午前6時半からSIMAGONへ釣行。前日の強風が災いして、水温は一気に2℃も低下していた。今日は冬型の気圧配置になるため、”遠州のからっ風”が吹き荒れ、日中の気温もあまり上がらないだろうと思われた。
 前夜、誘っておいた相棒Iが来る前に何匹か釣っておこうと力むが、気持ちばかりが先走り釣果につながらない。どうにか2匹を釣り上げた7時過ぎ、やや遅れて相棒Iが登場。 彼はSIMAGON初体験だが、昨年まで「ジュネス」で私と同様に修行を積んできたので用意は万端。
 強風が吹き荒れる前に数を釣っておきたいので、2人して次から次へと持参したルアーを投げまくり、本日の”当り針”を探す。4~5投して魚の反応がないルアーは即時ボツ。毎回100個近いプラグを持参するのだが、最終的には5~6個に絞り込み、これらをローテーションする。釣れるルアーは交換した直後の1投目で釣れる事が多いので、とにかく竿先から目を離さず集中してリトリーブする事が大切だ。
 周囲を見回しても、私達のように激しくルアーチェンジをしている釣り人は他に見当たらない。管理釣り場のような特殊な条件下では、マスがルアーに対し非常に選択的になるので”当り針”を見つけられるかどうかが勝負の分かれ目となる。前回釣行時のヒットルアーが今日も釣れるかと言うと、必ずしもそうではない。
 午前9時前後にタグの付いたスーパーレインボー5匹とレギュラーサイズを大きなバケツ3杯分が放流された。「それ狙え~!!」って感じでキャストをするが反能無し。 年末に放流された50匹のスーパーは既に非常に釣りにくくなっており、レギュラーサイズを釣るのとは別のテクニックが必要となる。やはりスーパーを確実に狙うなら放流時が最大のチャンスだ。しかし、私達は残念ながらこのチャンスを掴むことは出来なかった。
 最初に放流したてのスーパーを釣ったのは、いかにも初心者といった感じの女性。続いて親子連れの2人が仲良く2匹。しかも、お父さんよりも子供の方がデカイのを釣り上げ、これには驚かされた。その後、別の場所で1匹が上がり、僅か放流1~2時間後に5匹のうち4匹が釣り上げられた。(タグを打つためにびしょ濡れになったスタッフの皆さんご苦労様でした。)
 午後2時過ぎ、強風の中で非常に釣りにくいと言われるスーパーの活性が再び高まっていた。私も念願の婚姻色がくっきり出ているスーパー(推定70cm タグなし)をぶちかけたが、ネットに取り込む際に惜しくも逃がしてしまった。体半分は確かにネットの中に入ったのだが・・・。これで周りの釣人達にすっかり笑い者。その10分後、隣りの釣人が60cmUP(タグなし)を上げた。
 夕方4時前後にも相次いでスーパーが上がったが、私のルアーへヒットするのはレギュラーサイズ。ワンチャンスを逃した事が大きく響いていた。おまけに終了10分前、お気に入りのベビークランク(赤金)を池底(捨て糸か?)に引っ掛け痛恨のロスト。(泣) これにはスーパーを釣り上げられなかった以上に辛い思いをした。
 本日のトータルは20匹。相棒Iは17匹。当初、「無謀」とまで言われていたプラグオンリーのスタイルで臨むSIMAGONも、釣行を重ねるうちに攻略方法が見えてきた。数釣りに走るか、スーパーを釣る事に専念するかは悩むところである。

P.S ベビークランク(赤金)を運良く拾った方はご連絡ください。交換に日本では販売されてない豪州製プラグを進呈します。


 天気:晴れ 水温:13℃ pH:不明
 釣果:12匹(ニジマス)

 今宵の新年会に向け、体調を整えるためにお休みを頂いたが、前夜「明日の朝は暖かいでしょう」という天気予報を聞き、SIMAGONを攻略するためのタックルとルアーを準備。夜中の3時前後は家が震動するぐらいが凄かったが、朝には雨が上がり、予報どおり暖かな朝を迎えた。
 日本列島を挟み日本海側と太平洋側の低気圧が2つ同時に通過したので、午後からは”遠州のからっ風”が吹き荒れるだろうと予想し午前中のみの釣行とした。午前7時過ぎに到着すると、平日にもかかわらず管理釣り場のマス釣りにドップリはまっている釣り人が既に4人も竿を振っていた。
 時折、池の中ほどでスーパーレインボーがまるで巨ゴイのような重々しいジャンプを繰り返えす。これに刺激されキャストにも力が入るのだが、ルアーへの反応は鈍い。圧倒的にフライ釣師の方が分が良く、コンスタントに釣り上げている。こちらは1時間に2~3匹程度の割合で25~30cmのニジマスを釣り上げる程度。
 午前10時前、プロショップ「オールランカーズ」オーナーの落合氏がスーパーレインボーを掛けたが、相手は姿を見せないまま数分間の格闘の末にフックオフ。せめて顔だけでも拝みたかった。
 この後、風がビュウビュウと吹き荒れ、水面が波立ってきた。これによりアタリがパッタリと途切れてしまったが、マスが潜んでいる場所を探りながらポツポツと釣り歩く。
 昼までやって釣果は12匹。目標の20匹には届かなかったが、ほどほど満足。ちなみにヒットルアーはグリフォンSMシャッドほか。グリフォンなどバス系ルアーを釣り堀で使う人は、極めて少ないでしょう。(笑)


 天気:晴れ 水温:13℃ pH:不明
 釣果:12~19匹(ニジマス)

 相棒Sに付き合って、午前10時からSIMAGONに釣行。昨日は腕と腰が痛くなるほど一生懸命やったので、正直言って気持ちはもう満腹状態。しかし、折角、誘って頂いたので二日連続釣行となった。
 開始後、コンスタントに5匹を釣り上げ、今日も絶好調かと思いきや11時から強風が吹き荒れ水面は波立った。風下に陣取っていたため、投げたルアーはブワッと戻ってきてしまうほどメチャ厳しいコンディション。おまけに風が出始めたらバタッと食いが止まり、猛烈な”遠州のからっ風”の中で投げては巻くだけの単純労働マシーンと化した。
 昼から午後2時にかけポツポツと釣れたきり、午後4時までの丸2時間は当りらしい当たりも無く時間ばかりが過ぎて行った。昨日、大爆発した某シャッドは不発に終わり1匹釣り上げたのみ。昼から豪州遠征に同行したK氏も登場したが、苦戦しているようであった。
 一方、少し離れた所で釣っていた相棒は周囲が釣れていないにもかかわらず一人入れ食い。SIMAGON初体験の彼は、午前中どう攻めていいか判らず2匹しか釣れなかったが、午後からは一気にエンジン全開。どうやら攻略方法を見つけたらしい。 
 午後5時の終了間際に食いが立ち、何度かアタリがあったのだが釣れたのは1匹のみ。結局、本日の釣果は私が12匹、相棒が19匹。今回もスプーンは一切使わずプラグだけで押し通したが、極小スプーンを使えばもっと手軽に釣れるに違いない。


 天気:曇り時々晴れ 水温:10℃ pH:不明
 釣果:31匹(ニジマス)

 新年早々、懲りずにSIMAGONへ単独釣行。朝8時半に到着した時は既に20名程度が釣りをしていた。当然、今回もスプーンやスピナーなどは一切持ち込まず、プラグオンリーのストロングスタイルで望んだ。
 しく風が無く、穏やかな日であるため水温が高い。午前10時から11時にかけては、先日 何気なく購入した余りメジャーではない某シャッドが大爆発した。その勢いは周囲で糸を垂れているフライ釣師をまくるくらい。日頃、次から次へと魚を釣りまくるフライ釣師にはとても勝ち目はないのだが、上手くはまるとプラグでも入れ食い状態を味わう事が出来る。
 午後からは急に食いが止まり、たまにポツポツと当りがあるくらい。釣り人はぐっと増えて45人程度。こんな厳しい状態でもコンスタントに釣り上げているルアー釣師が向かいにおり、ルアーの選定やリトリーブスピード、狙う場所など随分勉強させてもらった。
 結局、午後5時までやって釣果はニジマスを31匹。このうち20匹をシャッド1個で釣り上げた。最大魚は34cm。30cmUPは僅か3匹で、残りは全てレギュラーサイズ(25cm前後)だった。残念ながら12/29に50匹ほど放流されたスーパーレインボーの姿は見る事ができなかった。


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