番外編:沖縄・西表島フィッシング
初めての沖縄

燃え尽きてます 12KB
今の私は、まさにこんな感じか・・・

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'15/9/18(金)
〜 初めての沖縄 〜


空港直行ハイウェイバス 10KB 真夜中に物凄い雷雨があり一度目が覚めた。しかも、午前3時にはチリ沖地震で太平洋沿岸に津波注意報が発令。なんとなく熟睡できていないまま午前4時に起床し、沖縄・西表島遠征出発当日を迎えた。今回は嫁さんと一緒に、沖縄経由で西表島に行き、マングローブ帯でルアーフィッシングを楽しむという計画。日々、ストレスの多い職場で完璧に疲弊している私を元気づけるため、嫁さんが企画立案。飛行機や宿泊先の手配など一切合財やってくれたスペシャルな遠征なのだが、初日からこんな感じなので少し不安感が漂う。なんてったって、遠征の度に何かしらやらかす彼女なので、100%安心しきる事は出来ないのである。

e-wing 8KB 午前6時15分、自宅を出発し、東名高速見付IC近くにある遠州鉄道の駐車場へ向う。静岡県から沖縄に行くには幾つかの方法があるが、空港直行の高速バスe-wingを利用して中部国際空港セントレアに向う方法を選んだ。駐車場料金(前払い)は500円。空港までのバス代は大人一人3,300円(片道)、所要時間は135分。バスに乗ってしまえば、後は運転手さんまかせで、ゆったりくつろいで空港まで行けるので楽チンなのだ。

 学生時代からヤマハのオフロードバイク"ウィークエンド・モトクロッサー"DT200Rで野山を駆け回り、テントを積んで具体的な目的地も定めないまま単独で全国中を走破していた私。しかし、47都道府県の中で、唯一、沖縄県だけは足を踏み入れたことがなかった。当時、「自分の愛車で沖縄を走りたい」とは思っていたものの、カーフェリーを使ってバイクとともに海を渡るほどのお金と時間がなく今日に至っていた。

 沖縄や西表島については、メディアに流れる断片的な情報しか持ち合わせていないが、目標を、@美ら海水族館に行くこと。A海ぶどう、ノコギリガザミ(ドーマン)、パイナップル・マンゴーを食べること。B西表島のマングローブ帯で釣りをすること。と決めた。目標を達成するために、独身時代に西表島でダイビングを楽しんでいた嫁さんにツアーコンダクターとしての役割を依頼。スケジュール管理からお財布まで全部まかせて、"嫁さんに連れて行ってもらう"という、どっぷりと彼女に甘えた、心のリハビリを兼ねた遠征となった。

〜 悩んだ末のロッドケース 〜


ロッドケース 9KB 今回の遠征準備で頭を悩ませたのが、釣竿を運ぶためのロッドケース(バズーカ)とスピニングロッド。ロッドケースは2本所有しているのだが、手荒な扱いを受けても壊れない頑丈なフランボー(Flambeau)バズーカ#6095は大き過ぎ、ピッタリなサイズだと思われるプラノ(3500番シリーズ)はケアンズのガイド宅に置いてあるので手元にない。静岡県内中部・西部地区の釣具店を探し回ったが、取り扱いが少なくコレゾと言う物が置いてない。ネットで調べると塩ビパイプを使って自作する方法が数多く紹介されているので、一旦は作ってみる気になっていたのだが重量が気になってパスした。

セントレア直行バスe-wing 9KB インターネットを駆使して、1ピースのベイトロッド1本とスピニングロッド2本、2ピースのスピニングロッド2本を確実に格納でき、軽いロッドケースを探したところ、辿り着いたのがタカ産業ロッドケース(G-0037 SLIM GUARD ROD CASE 195cm)。カタログに記載されていない外寸と内寸、重量をメーカーに問い合わせたら、描いていたイメージにドンピシャだったので購入を決定。ネット通販で最安値のショップを見つけ、大分県から取り寄せることにした。注文から数日で商品が手元に届いた。10年前だったら、こんな簡単にロッドケースが入手できなかっただろう。インターネットが物流と組み合わさることで、本当に便利なものになっている事を実感した。

 このロッドケース、平べったい形が幸いして大口径のガイドが装着されているスピニングロッドでも余裕。カタログでは、2ピースロッドが4セット収納可能とのことだが、実際はもっと入るので有難い。残念なのは、表面処理の関係でステッカーが貼れない事と、肩掛けベルトの取付位置が極めて悪い事。ステッカーは、他人の物と区別するためペタペタ貼りたいのだが、派手なネームプレートやベルトを付けて目印代わりにした。肩掛けベルトについては、どうしてこの位置にしたのか理解に苦しむぐらい、バランスが悪いポジションに設定されており全く使えなかった。

 因みに、飛行機を使う遠征で気をつけなければならないのが、ロッドケースの全長。2mを超えると超過料金が発生したり、そもそも受け付けてくれない場合もあるので要注意なのだ。海外遠征においては、国際線ではOKでも、現地で国内線に乗り換えたらアウトという悲劇も起きかねないので、事前に調べておく必要がある。遠征後に知ったのだが、空港直行高速バスe-wingにも荷物の持込制限があり、2mを超えてはいけないようだ。

〜 用意したのは中古竿 〜


ロッドケース運搬ボックス 9KB 嫁さんも竿を振る西表島の釣りでは、スピニングのショートロッドが絶対に必要。フロータを使ったバス釣りに熱中していた時は、ベイトタックルしか使っていなかったので、そんな竿は持ち合わせていない。豪州遠征では、ガイドからスピニングロッドを毎回借りて釣りをしていたので、不自由しなかったが今回の遠征用に用意する必要があった。最近の竿はどれもガイドが小径化しており、ショックリーダーが使えるようなガイドが付いていない。大口径のガイドが付いた6フィート以下で、ミディアムクラス以上の硬めのショートロッド・・・狙い目は10〜20年前、店頭に並んでいたようなヤツ。中古価格で3,000円から4,000円を想定していた。

 ロッドケース探しと一緒に、中古品を扱っている釣具店をアチコチ探し回って入手したのが、ガマカツラグゼ・カマー552S(5'3" 1/8〜1/4oz)とG・LoomisGL2 SJR720(6' 1/32〜1/4oz)。G・Loomisについて言えば、GL2よりも少し張りのあるGL3クラスを探していたのだが出物がなかったのが少し残念だった。短くて取り回しがしやすいラグゼ・カマー552Sには、ツインパワー2000を付けて嫁さんに使ってもらい、GL2 SJR720にはツインパワーC3000HGを付けて私が使うことにした。これらと共に持って行ったのが、砂浜からの五目釣りを想定してルナミスS809LST。そして、ベイトタックルは、シマノ・バンタムスコーピオンBSR1603FアンタレスDC7という組み合わせとした。

 空港直行高速バスは午前7時過ぎに出発。事故や渋滞にもあわず順調に走って、予定どおり9時過ぎには中部国際空港セントレアに到着した。ANAのカウンターでチェックインして荷物を預けたが、この際、ロッドケースを長尺荷物用の青いBOXに入れてくれた。青いBOXのサイズは、今回購入したロッドケースがピッタリと納まるサイズ。このBOX内に入っていれば余程の事がない限り釣竿が損傷することはないだろう。豪州遠征では、このような取り扱いを受けた事がなかったので、とても有り難く感じた。

〜 あっと言う間に沖縄へ 〜


セントレアお土産 13KB 久しぶりに訪れたセントレアでは、出発時間までの間、ブラブラと施設内を歩いてみた。2008年以前はセントレアからケアンズに向けて飛び立っていたので、ここを訪れたのは8年ぶりになる。当時とは取り扱っている土産物も様変わりしていたので、物珍しくてキョキロキョロと各店舗を見て回った。最も気になったのは手羽先の関連商品。日頃、見慣れない土産物なので興味がそそられたが、「これから沖縄へ行くのに、お土産の手羽先を買うのはどうなのさ〜」って感じで買うのはまたの機会にした。

ANA303便窓からの景色 5KB 午前10時20分、ANA303便(B767-300)が定刻どおり飛び立った。2時間少々のフライトなので何もサービスがないかと思いきや、ドリンクサービスがあった。選んだのはANAオリジナル・ビーフコンソメスープ。少しお腹が空いていたので、このスープは美味しくいただけた。機内では、嫁さんが持ってきた沖縄のガイドブックに目を通したり、機内雑誌をパラパラと見たりして時間を潰す。

 今日はお客さんが少ないからなのか、フライトアテンダントさん達が良く動く。座席間をクルクル回ってくれて、サービスの案内をしてくれる。飲み物はフリードリンクなので、アップルジュースを追加注文して喉の渇きを癒した。

 午後12時35分、予定どおりに那覇空港に着陸。あっと言う間に沖縄に着いてしまった。スーツケースとロッドケースを無事に受け取り、1階フロアから2階に上がり、連絡通路を使って市街地への便利な足となっているモノレール"ゆいレール"の那覇空港駅へと移動する。空港と電車などの交通機関が連結していることは、利用者の利便性を考えるととても大切なのだが、我が静岡県にある富士山静岡空港はその点が弱いので残念だ。

〜 食べ物万歳!! in 沖縄 〜


なかや食堂 11KB "ゆいレール"の県庁前駅で下車し、那覇空港駅でゲットしたガイドブック等を参考に国際通りの端にあるホテル アベスト那覇国際通りに到着した。目の前が国際通りで、モノレール駅の直ぐ近くという立地条件はバツグンのビジネスホテル。ダイレクトに西表島へ行くのではなく、このホテルに2泊し、先ずは沖縄でゆっくり過ごす計画だ。チェックインの時間より早く到着したので、荷物だけ置かせてもらい食事を兼ねて国際通りを散策する。

 食事場所に選んだのは、国際通りから少し奥に入ったなかや食堂。手にしていた地図が大雑把だったためお店を探すのに苦労した。ガイドブックに載ってるくらいだから、さぞや観光客相手の大きなお店かと思いきや、庶民的な食堂の作りで昼間は大衆食堂、夜は居酒屋に変わるような感じの店だった。

海ぶどう 11KB ここではやはり、沖縄そばを食べるべく、私はそば定食、そして嫁さんは、てびちそばを注文。沖縄そばは、そばと言っても そば粉を使っていない太麺。出汁が効いたスープがとても美味しく、いつもラーメンやそばのスープを残す私だが、この沖縄そばは全て飲み干した。

 満腹のお腹を擦りながら、国際通りをブラブラと歩き、土産物屋をのぞいたり牧志公設市場に足を運ぶ。「いかにも昔からやっていますよ」って感じのお店で、揚げたてのサーターアンダギーを買って食べた後、気の良さそうな婆ちゃんが店番をしていた小さな果物店で、サトウキビをその場で絞ったジュースを飲ませてもらった。

沖縄民謡踊り 7KB 午後5時、ホテルにチェックインして一服した後、晩飯を食べに街へ繰り出す。食事場所は、ホテルのフロントで紹介された数件の中から、ガイドブックやパンフレットの掲載情報を重ね合わせてチョイス。沖縄の家庭料理を前面に出してある少し大きめな居酒屋に入店。正面にある舞台ステージでは沖縄民謡を歌ってくれるらしいので楽しみにしていた。
 
 ここで生まれて初めて海ぶどうを食べた。この怪しげな海草の存在は以前から知っており、近所のスーパーでもたまに目にする機会はあったが、これまで食べた事がなかった。見た目は気持ち悪かったが、口に含んだ時のプチプチ感が良く、適度な塩加減に感動。柚子ポンを少し付けて食べると、ちょっと癖になりそうな食べ物だった。

 正面の舞台では、沖縄民謡をメドレーで披露していた1stステージが終わり、少し経った後、2ndステージがスタート。2ndステージの途中からは、来店者全員参加で沖縄民謡に合わせて輪になって踊るというイベントに。踊り方を教えてもらい、曲に合わせて手振りを付けて店内をグルグル回る。最初は照れくさかったが、やっている内に段々楽しくなってきた。腕を上げて踊るため、日頃からの肩こりも解消間違いなし。注文した料理はどれも美味しく、沖縄の食べ物に大満足した夜となった。

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