バラマンディ・フィッシング][
さぁ、帰るぞ

ケアンズタックルショップ 5KB
最終日はケアンズ市街の釣具店に


擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>'11/9遠征


'11/9/24(土)

〜 お口の中でクチュクチュ 〜


ベットルーム 6KB 豪州遠征最終日、野鳥の賑やかな鳴き声にせかされるように朝6時起床。昨夜はベットに潜り込むやいなや爆睡。すっきりと目覚めて絶好調だ。早朝からガタガタさせては申し訳ないので、静かにやり残した荷造りを仕上げてから、朝食前にブラブラと周囲を散歩する。ありがたいことに天気は晴れ。帰国の時に雨が降ったりしていると気が滅入ってしまうが、今日はイイ感じ。飛行機が離陸した際に、眼下には美しいグレートバリアリーフが広がっていることだろう。テリー宅の裏庭には、熱帯果樹の樹木やハーブ類、アチコチで採取してきた野生のランがなにげなく植えられており、興味深い。早朝や夕方にはワラビーが遊びに来るらしいので、息を潜めて姿を探す。

マリアさん 6KB 朝食はトーストとマリアさんが作ってくれたオムレツ。そして裏庭で採れたパパイヤとパッションフルーツ。日本では、パッションフルーツを果実のまま食べられる滅多に機会はない。ジュースの原料になっているので味は知っているが、実際はどんな味なのか興味津々。こちらでは中心部にあるゼリー状の果肉をスプーンですくって、お口の中でクチュクチュ。甘酸っぱい味を楽しんだ後、種子を噛んで食感も楽しむらしい。期待して食べてみたが、少し酸っぱいのでパクパクと沢山食べられるような物ではなさそうだ。生食ではなく、味のアクセントとしてジュースの加工原料になる理由が良く判った気がする。

 食後はテリー御自慢のガレージを訪問。そこには交換した錆びたフックや歯型でボロボロになった数々のルアーが山になっているほか、過去に私が提供した物や他のゲストから譲り受けて出番を待っているルアー、釣具メーカーが送ってきた試供品などがストックされていた。最も目を引いたのは、リペイントされたロングA。使い古してボロボロになったロングAをテリーの友人が塗りなおしているらしい。色使いが日本人とは違って面白いので、1本1本手にとってカラーリングを楽しんだ。

〜 恒例のタックルショップ 〜


朝食 5KB 何度も忘れ物がないようにと確認して、テリーの車に荷物を積み込む。午前8時45分に出発。目的地はもちろん、恒例のケアンズ市内の釣具店タックルワールド。毎回、このお店に立ち寄るのが楽しみなのである。デントリーリバーの帰りによるケアンズ郊外にある釣具店よりも全般的に価格設定は高めだが、品数が豊富であり目の保養になる。年々、オーストラリア製の奇奇怪怪、奇妙キテレツなルアー達は姿を消し、アメリカや日本、中国をはじめとするアジア系のルアーが押し寄せている。因みに日本メーカーのルアー価格は、日本国内価格の2倍くらい。メガバスラッキークラフトジャッカルのコピー物も沢山店頭に並んでいるが、これらも結構高かったりする。

タックルショップ 7KB このお店では、いつも日本では手に入らない釣り関係雑誌やルアーを買っているが、今回はフックを買い求める。もちろん、カルティバガマカツが店頭を賑わせているが価格はメチャ高く、日本で買える商品をワザワザここで買う必要もない。私の狙いは、テリーのお勧めであり、今回の遠征でシゲさんも使っていたVMCの太軸フック。サイズは使用頻度が高そうな1番、2番、4番。太さも3倍と6倍をチョイス。次回の遠征で活躍することを期待して、1パック25個入りのパッケージ(A$12.95〜A$19.95)を買い求めた。

 FORGET 6X STRONG と書いてある6倍フックは、TOURNAMENT BARRA のステッカーが貼ってあり、1本1本のフックを見ると明らかにド太い。これらのフックを2〜3本背負っても、問題なく浮力を確保でき、魚を引き寄せるアクションを演出できる日本メーカーのルアーはどれくらいあるのだろうか。残念ながら、私は直ぐに思いつかなかった。

〜 グッバイ・ケアンズ 〜


ジェットスター 5KB たっぷり時間を掛けて釣具店内の隅々まで見て周っていると、丁度イイ時間になったのでケアンズ国際空港に向う。市内を抜けて20分程で到着。テリーと硬く握手をしながら、今回の遠征のお礼と再会を約束する。英語が堪能なら、もっと気持ちを伝えられるハズだが、私の語学力ではそれも難しい。24時間のフルサポートを受け一緒に生活をしているので、毎度の事ながら別れ際には目頭がジンとしてくる。あと何年ぐらい彼と一緒に竿を振れるのだろうか・・・。

お土産 5KB 
ジェットスターのカウンターに行くと、予定時間よりも早くからオープンしている。時間キッチリにならないと開かない日本とは違うのである。団体客が入ってくる前にチェックインするのが、旅なれた賢い旅人。長蛇の列に並ぶ必要もなく、スーツケースを滑らせながらカウンターに行き、スケールの上にスーツケースとバズーカを置く。アラクンを出る時のスーツケースの重量は19kg。ケアンズでお土産を詰め込んで確実に重くなっているハズなのだが、デジタル表示は18.8kg。やはり空港のハカリはあてにならない。結局、バズーカと合わせて21.0kgで1kgオーバーだったが、この程度なら追加料金も取られずスルーパスだった。シゲさんは、既に座席を確保してあったので、私はいつもと同じようにトイレ近くの通路側の席をオーダーし別れて座ることにした。

 バズーカを長尺物専用預け口 兼 薬物検査の窓口に持ち込む。以前は、ガムテープでグルグル巻きにして完璧にパッキングしたフタを無造作に開けられ、中まで脱脂綿で拭き取られただけでなく、ズボンのポッケまで調べられたが、今ではバズーカの上っ面を軽く拭き取るだけ。分析結果も瞬時に表示されるので、とてもスピーディーになったのである。出国手続きのフロアーもガラガラだったので、すんなりと済んで無事出国。JQ25便の出発までは随分時間があるため、ミネラルウォーターを1ボトル確保した後、お土産物屋をのぞいたり本屋で立ち読み。シゲさんに教えてもらった、ワサビ味のマカダミアンナッツをお土産に買い足したりしながら時間を潰していると、搭乗時間になった。

〜 ご近所さんとの出会い 〜


機内食 7KB もっぱらの関心事は、予定どおりにJQ25便が飛び立ち成田空港に着陸するかどうかなのである。予定どおり飛べば、成田エキスプレスに飛び乗り、品川駅で新幹線ひかりに乗れば日付が変わる前に自宅に帰れる。毎回、エアコンのトラブルや機体整備に時間が掛かっているという理由で出発時間が遅れるのである。過去には乗り遅れの乗客待ちなんてのもあり、結構あてにならない。昨年の遠征では30分以上の遅れで成田空港に着陸。静岡や掛川に停車する新幹線がなくなりホテルに一泊するハメになり、余分な出費を強いられた経過がある。

 JQ25便は10分遅れの午後1時40分に離陸。眼下にグレートバリアリーフの青い海を見ながら上昇する。食事が出るまでは何もすることがないので、購入した釣り雑誌や機内誌をパラパラめくったりする。私のチケットは、食事等が含まれているパックチケットなので、待っていればフライトアテンダントが色々持って来てくれる。たとえ、食事の時に寝ていてもテーブルを出して置いていってくれるの有難い。因みに機内で購入すると、ブランケットやアイマスク等が一式入っているコンフォートパックはA$7、メインの食事はA$15、軽食はA$12。今回、いつもは使わないコンフォートパックの中に入っている靴下を試しに履いてみたが、これは大失敗。フリーサイズなのでユルユルで歩いている時にズリ落ち、脱いだ時には足に黒い繊維がベッタリ付いていた。もっとも重宝するのは、薄手のフリースで作られているブランケット。日本に帰ってからでも、使い捨て気分で気楽に使えるので結構助かっている。

 食事はビーフをチョイス。少し味が濃い目のテリ焼き味だったか? 大きめなブロッコリーがゴロゴロ入っているボリュームある機内食だった。食事の時にいつも頼むのはアップルジュース。特にボトル入りのクラシック・アップルジュースは私のお気に入り。機内でこれだけを買うとA$3もするのだ。食後、フトしたきっかけで隣に座っている女性と話をしたら、なんと浜松の方でビックリ。彼女は、ハードカバーの難しそうな単行本を読んでいる。グラム単位まで気を配って荷物を減らしている私からすると、重い本を持ち歩いているなんて信じられないのだが、話をしてみると結構フランクな感じの女性。日本から遠く離れたケアンズからの帰りの便で"ご近所さん"と同席するなんて何たる奇遇か。お互いビックリするような出会いとなり、会話も弾んだ。

〜 無事に帰宅したが・・・ 〜


新幹線ひかり 5KB JQ25便は概ね予定どおりの到着。今日中に帰れるか、ホテルに一泊することになるかは、いよいよココからの勝負。動く歩道は使わず空港施設内を足早に走りぬけ、連絡シャトルに乗って本館へ移動し入国審査を受ける。預け荷物受け取り場所へ急ぐと、私よりも先に飛行機から降りていたシゲさんは、既に2人のバズーカを受け取りスーツケースが出てくるのを待っていた。ベルトコンベアで流れ出る数々の荷物から自分のスーツケースを探し出して掴み、お別れの挨拶もソコソコに小走りに走って税関審査を受ける。事前にルートを調べておいたので、成田エクスプレスのキップ売り場まで戸惑うことなく到着。午後8時半には駅のホームに立ち、予定していた列車に乗ることが出来た。

 ここからは極めて順調。計画どおりにノントラブルで事が進んだ。品川駅から新幹線ひかりに乗り、静岡駅で下車。後続の午後11時3分発のこだまに乗り換えて掛川駅で下車。JR東海道線に乗り換えて磐田駅に降り立ち、タクシーを拾って午後11時45分、日付が変わる前に自宅へ到着した。心配していた台風の影響をタクシーの運転手さんに聞くと、稀にみる酷さだったらしい。浜松市に上陸して東に移動した台風15号は、東日本に上陸した台風では戦後最大級。亡くなった方が全国で16人もいたらしい。当然ながら、我が家も台風の直撃を食らっていた。暴風雨が長い時間続き、隣近所の屋根瓦は吹き飛び、家裏にある松林は数本の松が倒れていた。台風が上陸している最中の帰国でなかったことは幸いだったが、休み明けは台風の被害調査・報告で忙しくなり遠征気分は一気に吹っ飛んだ。

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