バラマンディルアーインプレ タイトル 12KB

バラマンディ攻略ルアー・インプレッション
ミノー・シャッドpart1

ミノー・シャッド

part1

part2


トップウォーター

part1

part2


豪州ルアー

part1

part2

part3

気になるルアー

part1

part2


お助けルアー

part1




これまでの実績参照

バラマンディを狙うには・・・
ルアーを水面に強く叩きつけるようにキャストし、
ストラクチャー付近にドンピシャで決めること。
(ハートの数はオーストラリア遠征必携度合い)

擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>攻略ルアー・インプレッション



(ミノー・シャッド編 前編)
 これまでの豪州遠征で実績の高いミノーとシャッドを紹介する。もし最低限しかルアーを持っていけないとすると、何を持って行くか・・・私は迷わずロングAシャッドラップを握り締めるだろう。しかし、この2つだけでは、攻略できない魚がいるのも確か。ここに掲載したルアーを全て持参する必要はないが、見てくれだけの役に立たないルアーを持って行くよりは優先してボッスクの中に入れることをお勧めしたい。



ロングA 6KBロングA(ゴールドボーマー)


 オーストラリアでバラマンディを釣るなら、コイツは必ず持っていなきゃいけないルアー。高温下でも変形せず、丈夫に出来ているのでムチャクチャな使い方をしても壊れない優等生。しかも安いのが魅力。日本での価格は1,000円前後だが、現地で買えば半額程度。フックも丈夫なヤツが付いているのでお得だろう。メインで使うのは15Aの方、しかもカラーは金黒。当地では"ゴールドボーマー"と呼ばれ、豪州の釣り雑誌で「このルアーの写真を見せただけでバラマンディが飛びつくので要注意」という紹介コメントを読んだ時は笑えた。

 内部に反射版が入ったロングAもあるが、ラトル音が違い、使用している樹脂も違うので余り使われていない様子。因みに、オーストラリアでは日本でよく見る腹オレンジのカラーパターンは売っておらず、金色もどちらかと言うと赤味のある銅色っぽいカラーを目にすることが多い。バラマンディのサイズが小さい場合は14Aの登場。いずれも使い方はストレートリトリーブではなく、バラジャークで寝ているバラマンディの目を覚まさせる。時には魚の活性に合わせ、ポーズをとるタイミングや時間を変えるのがミソだ。



DDパニッシュ 6KBDDパニッシュ95


 当サイトを見てケアンズへ持参する釣り人が増え、現地ガイドに認められて釣具店にも並ぶようになり定着してきた感があるルアー。私はいつも世話になっているガイドのテリーホールマンに、これまで随分沢山のDDパニッシュ95を提供している。フローティングとサスペンドの2タイプがあり、実は止まっている時の姿勢が異なる。サスペンドは前方に重心位置があるので、ラインを張った時に素早く反応するようになっている。フローティングの方は浮力がありマングローブの根際や倒木などのストラクチャー周りを攻めるのが有利になる。因みに私は厳密にこれらを使い分けていない。当然の如く純正の華奢なフックは捨て、太軸のフックとリングに交換するため、オリジナルの姿勢とは変わっているからだ。

 なお、過去の豪州遠征釣行記にも書いた事があるのだが、このルアーは着水後の挙動にクセがある。リップの角度なのかボディ形状なのか理由は判らないが、後述のシュガーディープのように着水後に水中でピタッと停止せずホップするような感じで流れてしまい、狙っているストラクチャーの中へ入り込んでしまうことがある。ストラクチャーの奥の奥に入るため、中に潜んでいるバラマンディを釣ることが出来るのだが、下手をすれば頻繁に根掛かりを繰り返すことになり第一級ポイントをことごとく潰す事になる。因みにケアンズの釣具店での価格は30A$だから、現地で購入しようなんて思わない方が良い。玉数は少ないが、中古ルアー取り扱い店をこまめに探せば500〜600円で入手出来るのではないか。



シュガーディープ 5KBシュガーディープ90


 サツキマス狙いの代表的なルアーとして知られているシュガーディープ。私の場合、豪州遠征においては前述したDDパニッシュ95より多分出番が多いのではないだろうか。金黒若しくは赤金カラーを持っていれば随分楽しい釣りが出来ると思うが、お気に入りのカラーは和田スペシャル(写真)。特に金ベースの背緑・腹オレンジと銀ベースの背赤〜黄・腹赤のカラーだ。バラマンディ狙いでは圧倒的に金色のルアーを使う事が多いのだが、後者のカラーは非常に視認性が良く、ルアーの挙動やバイトの瞬間を確認しやすいので重宝する。

 現行品はフローティングだが、以前にはサスペンドもあった。持っているルアーがサスペンドの場合は太軸シングルフックに交換すればOK。込み入ったストラクチャーの中でも問題なく使え、戦闘能力UPが期待できる。シュガーディープ唯一の欠点は、フックをぶら下げるダルマピン(フックハンガー)。細いのでピンがすぐ変形してしまうし、径も小さいので太軸のリングが装着できないのが残念。マイナーチェンジをする事があれば、ダルマピンのサイズアップに是非対応して欲しいと思う。

 最近目にすることがなくなったが、大きなサイズのシュガーディープがある。デカバラ対策には打って付けだと思い、アチコチ探し周り随分苦労して購入したのだが、実際に使ってみるとオリジナルとは似て非なるルアーでショックを受け即座にお蔵入り。当ルアーには各サイズ揃っているがバラマンディ狙いだったら9cmモデルがベストだろう。ショートビルモデルもかなりイイ線いっている。ただしリップが短い分、障害物回避性能が落ちるため使う場所を考えた方が良いだろう。因みにシュガーミノーFも豪州では激釣れルアーの1つなのでお忘れなく。マス釣りで昔から定番商品になっているルアーは、魚種を問わず良く釣れるルアーなので豪州の釣りにおいても有効。当サイトに掲載されていなくても、イロイロと試してみると良いだろう。



ステーシーver2 4KBステイシー90SPver2


 ケアンズNo1ガイドとして名を馳せているテリーホールマンが「バラマンディ釣りのNo1ルアー」と称賛したルアー。彼が言うにはアクション、カラー、ラトル音のいずれもベストクオリティとのこと。バラマンディの釣果はルアーのアクションに大きく左右されるのだが、このルアーはロッドアンションによって様々な演技が出来るだけでなく、ロッドポジションで潜行深度を調整しやすいのだ。しかもキャスティング・ゲームだけでなく、トローリングにも使えるという優れもの。私自身も頻繁に使って随分楽しい思いをしており、保管用ボックスの中にはキズだらけのステイシーが何本も眠っている。テリーにはDDパニッシュと同様に数多く提供しており、我が家には出番を待っているストックが山ほどあるのも事実。

 カラーバリエーションが豊富なルアーだが、ケアンズでは向こう側が透けて見えるようなゴースト系カラーは不人気。金黒カラーをメインとし、銀色ベースのカラーを補足的に用意すれば完璧だろう。出番は少ないかもしれないが、ボックスのスペースに余裕があればチャートリュースも持って行きたいところだ。旧モデルのステイシーも悪くはないのだが、使い比べてみるとver2の方が上。なお、使う時はリングとフックの交換は当たり前。独特な形状をしているラッキーリングは華奢な作りなので、惜しまず取り替えることをお勧めする。



ZBLシステムミノー 5KBZBLシステムミノー11F


 地元の河川でスズキを狙うなら、迷わずに手を伸ばすのがZBLシステムミノー11Fタイダルの方。ノーマルタイプのZBLシステムミノー11Fは潜行深度が深く、余り良い思いをした事がなかったので使う機会が限られていた。しかしある時、トウィッチをしてみたらかなり良いアクションをしたので豪州遠征に持参したらビンゴ。ボートからピンポイントにルアーを打ち込み、6ft弱のロッドでバラジャークをしてみると、バラマンディが躍り出たのである。

 固定重心ルアーと同様な感覚で、短い移動距離の中で多彩なアクションを演出できることに気がついてからは水揚げが一気に増えたのだ。激しいトウィッチをしても内部のメインウエイトが暴れない機構"マグドライブ"に私は脱帽。強風の中、マングローブの根際に正確なキャストでルアーを打ち込むのに十分な重さもあり、役に立つこと間違いなし。見てくれだけのヘッポコ・バスルアーを数多く持参するより、これ1本をボックスに入れて豪州遠征に旅立つべきだろう。



アスリート・クイックレスポンス 6KBアスリートF9クイックレスポンス


 アスリートの9cmと言えば「シンキング」と思っている人が多いのだろうが、昔はフローティングとサスペンドもあった。その後、カタログには掲載されていてもメーカーの供給がストップしてしまいフローティングとサスペンドは店頭から姿を消してしまった。数年前、トラウト用としてクイックレスポンスという名前でフローティングが復活。発売と同時にこれを購入しバラマンディ釣りに投入した。

 フローティングであるため太軸フックに交換しても十分動く。勿論、フックの交換でスローフローティングになるのだが、ルアーが浮かび上がってくる際に底に潜んでいるバラマンディも一緒に浮かび上がり水面近くで捕食し反転するドキドキのシーンを何度も目撃する事が出来た。当然、定番商品なるかと思いきやメーカー側は生産を中止。ストックしておくために釣具店を通じ数をまとめて発注したのだが、入手できないことが判明し愕然とした経過がある。海外の釣りでも十分通用するルアーなので是非復活させて欲しいルアーの1つだ。



マレオ 5KBマレオ


 マレオは1cm刻みでサイズを選べ、豊富なカラーバリエーションには驚くばかり。私がバラマンディで使うのはロングAより一回り大きい13cmのモデル。ストレートリトリーブではなんの魅力もないルアーだが、国内メーカーでバブルトウッチを演出出来る数少ないルアーの内の1つだ。バブルトウッチとは、水面に浮かべたルアーを力強くジャーク(トウィッチ)させ、水中に泡を巻き込みながらダイブさせるアクション。この時に発する音と水しぶきが捕食モードのスイッチを入るのである。熟練者がバブルトウィッチをするとフィッシュイーターが小魚を捕食している時の様子とそっくり。「このアクションで寝ているバラマンディが目を覚まし飛び掛る」と言われる理由が良く判る。

 欠点は価格がメチャ高い事と高温に弱い事。この2つの欠点は、酷暑の中でストラクチャーに付いたファイト溢れる魚達と渡り合うには致命傷とも言える。ストラクチャーに絡まれてルアーをロストする事は往々にしてあることなので覚悟は必要。高温に弱いのは非常によろしくない。このルアーを見るたびに、ガイドが持っていたマレオが直角近くに折れ曲がり、「への字」になっていたの思い出して笑えてくる。入手困難なZealルアーを無理して購入するより、ロングAを幾つか持参すれば事足りるのは明白。しかし、国内メーカーのルアーでバラマンディを釣る事に拘る人は、コイツを1本持って行けば良いだろう。なお、2008年3月13日、(株)ズイールは破産申請の申立てを行い、事実上の倒産となった。



サンダースティック 5KBサンダースティック


 '99年3月の遠征でバラマンディ釣りに対し確かな感覚を掴んだ思い出深いルアー。3本フック、12cmのサンダースティック(左写真下段)とロングAでバラジャークやバブルトウィッチを学び、ルアーの動かし方やポーズの大切さを知り、豪州スタイルの釣りを身に付けていったのだ。私が好きなのは写真の金黒・腹オレンジカラー。鉛シール(サスペンドット)を貼ったサスペンド仕様や、太軸リングとフックが装備されたバラマンディ仕様もあった。当時はケアンズの釣具店だけでなく日本でも手軽に買えた記憶があるのだが、数年後にはパタッと供給がストップ。やばいなと思った時は既に遅かった。

 数年経ってモデルチェンジしたサンダースティック(左写真上段)が登場。ルアーの世界では往々にしてモデルチェンジして評価を落としてしまう事が多いが、まさしくコレがそのパターン。前モデルで一体整形されていたリップは後付になり、個性的なカーブ形状を持っていたボティは一般的なミノーのスタイルになってしまった。多分、使われている樹脂も変わったと思うのだが、質感が全く変わってしまいチープ感が漂うルアーに成り下がった。勿論、豪州遠征で使ってはみたがピンとこない。決して「魚が釣れないルアー」ではないと思うが、長時間使い続けられるルアーではなかった。もし、旧タイプのサンダースティックが何処かの釣具店で不良在庫化していたら、是非私に知らせて欲しい。



シャッドラップ 6KBシャッドラップ


 ロングAと同様、豪州遠征には絶対に持っていって欲しいルアー。これも確実に釣れるルアーの1つ。その証拠に、1982年に発売されてから25年以上経っても廃れることなく製造され世界中で使われているのだ。バルサ製で浮力が高く、明らかにオーバーサイズの太軸リングやフックをセットしてもへっちゃらで泳ぐ。シャローを引けるショートリップと深く潜らせる事が出来るロングリップタイプがあるが、ロングリップの方が絶対にお勧め。ロングリップのお陰で枝が絡み合った倒木や、オーバーハングしているブッシュの中にルアーをブチ込んでも、驚くほど引っかからずに泳いでくるのだ。サイズはほぼ1cm刻みで選べる事も嬉しい。9cmはボリューム感があり、使い始めは抵抗があるかもしれないが、魚達は全く抵抗なくルアーを吸い込む。

 シャッドラップをトウィッチングして魚を釣ることを覚えれば、野池のバス釣りなんてホント簡単になってしまう。今時のバス釣り入門は安易にゴムルアーから入ってしまうので、釣りの経歴は長くてもハードルアーを操って釣る楽しみを知らない人達もいる様子。シャッドラップを使ってハードルアーで釣る面白さを知って欲しいと切に思う。このルアーの欠点はバルサ故に壊れたり、水を吸ってしまったりすること。壊れやすいのは尾の先端部。魚とのファイトや、フックを外す際にワイヤーが曲がり先端部が裂けたりするのだ。またワイヤーの接点やキズから水が入り込んでプクプクしてきたり、変色したりする。これを極力避けるためには使用前に瞬間接着剤でワイヤー周囲を目止めしておくのが賢い使い方だ。



テールダンサー 5KBテールダンター


 このルアーをカタログで初めて見た時、瞬間的に「是非使ってみたい」と思った事を覚えている。バナナを思わせるボディとリップの独特な形状を持ち、名前のとおり踊るように泳ぐラトル入りのバルサ製ルアー。使い心地は軽く、個人的にはもう少し引き抵抗があった方が好みだが釣れるので良しとしよう。2cm刻みでサイズが選べるのが嬉しいところ。カタログを見ると色々なカラーが用意されているが、カラーリスト一覧表には「在庫限り」というマークが沢山付いているのが悲しい。

 シャッドラップとの使い分けに戸惑うところだが、現時点ではメインにシャッドラップを使い、魚がいるハズなのに反応がない場合に投入している。なお、リップの取り付けが浅い上に、シャッドラップのようにラインアイがワイヤースルー構造になっていないため、魚と激しくファイトしたり、根掛かったルアーを力づくで無理やり回収した時にリップがもげる場合があるのでご注意を。



ディープテールダンサー 4KBディープテールダンサー


 ディープテールダンサーは前述のテールダンサーのスーパーディープ版。カタログに表示されている潜行深度は9cmタイプが6m、11cmタイプが9m。私が使っているのは後者。ノーマルの状態で9mだが華奢で使い物にならない赤針から太軸フックに交換し、トローリングで使用するので10m程度潜っているかもしれない。ハードプラグで9mラインを探れるルアーは極めて限られるだけあって、このルアーの存在は心強い。

 夏場の高水温や冬場の低水温における巨大バラマンディは水温の安定している深場に潜んでいるらしい。魚を探りつつ、鼻先にルアーを送り込むためにはディープダイバーのトローリング(ドラッギング)が有効なテクニック。豪州における巨大バラマンディの多くがキャスティングではなく、トローリングで釣り上げられている事実がこれを物語っている。日本国内では、使える場所が極めて限られるので一般釣具店の店頭には並んでいないと思うが、ラパラ製品は問屋さんが1個単位で注文を受けてくれるので、とても助かっている。



バラマグナム 4KBバラマグナム


 ラパラから新たに発売されたこのバラマグナムは、名前のとおりバラマンディを強く意識したルアー。キャスティングでもトローリングでも使えるルアーというのは限られているが、このルアーは両立を狙っている。とは言え、11cm、20gのルアーをキャストするためには、ある程度しっかりしたロッドが必要となる。重心移動のようなありがたいシステムは搭載されていない硬質ウッド製なので、キャストの際はしっかりとルアーの重みをロッドに乗せて少しゆったりとしたモーションで投げると良いだろう。

 なお、引き抵抗は強く、深く潜行するのでリトリーブは大変。購入後、シーバスタックルを使い地元の河川で試し投げをした時、流れの抵抗を強く受けすぎてルアーを回収するのに冷や汗をかいたほどだ。潜行深度はトローリングで使って5m程度。日本国内でトローリングに使えるルアーを探すのは苦労するが、コイツの登場でルアーの選択に幅が広がった。遠征先でトローリングを行う事が予想される場合は、前述のディープテールダンサーと共にボックスへ忍ばせておくと助けられるに違いない。



ディープシェイカー 4KBディープシェイカー


 国内メーカーのルアーでトローリング(ドラッキング)に対応出来るルアーを探し回って辿り着いたのがこのディープシェイカー。ディープダイビングミノー各種や過去にブームになったディープクランクをアレコレ試した結果なのである。選定基準は浮力がある程度あり、障害物回避性能が高く、ミディアムヘビークラスのバスロッドを使っても引き重りしないこと。

 ディープシェイカーには85Fと75Fがあり、通常の使用方法による最大深度は前者が5m、後者は4m程度だが、フックを交換しトローリングすると実際はもっと潜っている様子。根掛かりで苦労した事もなく、引き重りもしないため長時間、使い続ける事が出来る。これにより当然釣果も上がってくるワケで、出入りの激しい私のボックスの中でも長期間居座っている。残念なのは既に店頭から姿を消してしまった事。陸っぱりでは使える場所が限られ、当ルアーの良さを引き出せなかった人も多いだろう。在庫処分のため、ワゴンセールで売られたのを発見し、まとめ買いしておいた分が若干手元に残っているのみ。大切に使わなければ。



T.Dシャッド 5KBT.Dシャッド


 既に廃番になって久しいが、豪州遠征で長い間活躍しているT.Dシャッド。使うのはリップが短いモデルではなくロングビルの方。ショートビルはストラクチャー周りで使うと根掛かりの憂き目にあうのは、使う前から想像するのに難しくない。名前の後ろに"LC"とあるのはロングキャストモデル。しかし、実際においてはボートから近距離を狙い打つバラマンディの釣りにおいて"LC"だろうが、ノーマルモデルだろうが余り関係がない。勿論、純正のか細いフックやリングは太軸に交換。

 使い方は簡単。トウィッチ&ポーズの繰り返し。沈黙したピンポイントへ投入し、ラトル音を響かせて魚の活性を上げてやるのだ。因みに、キャスティング・ゲームだけでなく、2m前後の水深を狙うトローリングにも使える。但し、限界スピードが低いのでボートのスピードは控えめにする方が良いだろう。



シュアキャッチ 6KBシュアキャッチ


 シュアキャッチのブランド名が付いたオーストラリアで売られている中国製ルアー(左写真の下)。魚が釣れるのを確信しているようなネーミングに胡散臭いニオイがプンプンしているのだが、使ってみるとかなりイケル。シュアキャッチの名前が付いたルアーのタイプには幾つかあるようだが、お勧めは「インプレッションvol 3 豪州ルアー」で紹介しているクラシックバラ(左写真の上)のコピールアーチャオス。10cm、13gでマスタッドフック、UVコート仕上げだ。

 横から見るとボディのカーブがしっかりコピーされているが、上から見ると御本家よりもややスリム。アイはペイントではなく贅沢に3Dアイを付与して本家を凌ぐ。リップの形状も意図的になのか変更し、完全コピーではないことをさりげなくPRしている。内部に入っているラトル用の玉が小さいためラトル音はオリジナルよりも軽目。使ってみると障害物回避性能がよく、浮力があるためカルティバST56を奢っても問題なくアクションする。過去の遠征で、バックシートにいるテリーがコレを使ってバラマンディを釣りまくり、私を煽った事を未だ鮮烈に記憶している。かつての日本製ルアーがそうであったように、"中国製ルアー"といって馬鹿に出来ないルアーが出てきているので要チェックだ。



ストレッチS5+ 4KBストレッチS5+


 キテレツ系ルアーを世の中に数々送り出しているMann'sのストレッチシリーズの末弟ストレッチS5+。小さなボディから、分厚くしゃくれた幅広いリップがにゅっと飛び出している。ストラクチャー付近で、すぅ〜と沈めてトウィッチをするとエビが逃げる時のアクションを演出する事が出来る。エビを食べるバラマンディはこの動きが大好きみたいだが、それ以上にターポンの反応が良い。メガバスのマーゲイが多彩なアクションをする芸達者なので使い比べているのだが、渋い時に魚を引き出せるのはこちらの方が上みたいだ。内部に複雑な機構を備えているワケでもないのに、魚が良く釣れ価格が安いというのは消耗が激しい釣りではありがたい。

 因みに以前はシール目だったが、最近のモデルは3Dアイに変更された。しかし、目のくぼみに対しオーバーサイズの3Dアイを強引に貼り付けてあるので収まりが悪い。こんなところが、いかにもアメリカンルアーっぽいのだ。



ハードコアSH60SP 4KBハードコアSH60SP


 ネーミングのエロさに脱帽。よくまぁ思い切った名前を付けたものだ。日本人と同様、スケベが多い豪州人達はこのルアーを手にするとニヤニヤし始め、釣りとは別の事を思い浮かべる。どうやら"ハードコア"という言葉は、日本人が思うよりずっとエロく耳に響くらしい。ハードコアのシリーズは数多くのバリエーションが発売されたが、ベストチョイスはハードコアSH60SP(6cm、6.5g)。最初はロングボディのLB90SPの方に目が行き試してみたのだが、フックを交換すると沈むので使いづらい上、釣果がパッとしなかったためボツ。一方、ハードコアSH60SPはトウィッチによる反応が良く、数々の豪州魚を引き出す事が出来た。これ以降、豪州遠征のボックスには毎度コイツが入っている。

 合成樹脂製なのでウッドに比べ遥かに耐久性があり、豪州の鋭い歯を持つパワフルな魚と対峙しても安心。さすがに使えるフックには限度があるが、大物が来た時はフックが伸ばされるのを覚悟し割り切って使うしかない。小さくて軽いルアーなのだが、マグネ ット重心移動システムが内蔵されており、ピンポイントにキッチリとキャスト出来るのが嬉しい。豪州で使うならホログラムゴールドブラックHGBLがお勧めだ。

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