'23/3/12(日)
~ ケアンズでも花粉症発症? ~
昨夜は9時半にベットイン。今朝は、鳥たちの賑やかな声で6時に起床した。今朝は、何となく喉がエグエグして、透明な鼻水が垂れる。一方、嫁さんはアチコチ体が痒いと言っており、2人して花粉によるアレルギー症状が出ている感じ。これまで、ケアンズにはスギ・ヒノキはなく安心していたのだが、何かしら体が反応する花粉が飛んでいる様子。
調べてみると、オーストラリアにも花粉症があるではないか!! 長年、豪州遠征をしているのだが、花粉症の存在を全く知らなかった。こちらでは、メインになるのが牧草であるためHay Feaver(ヘイフィーバー)と呼ぶらしい。この他、シラカバやオリーブ、様々な外来雑草のほか、サトウキビも原因の1つ。もし、サトウキビの花粉に反応するようになると、ジョンソンリバーやデントリーリバーのバラマンディ釣りに行くのが辛くなってしまうので、それだけは避けたい。
花粉症が顕著になるのは、時期的には日本と同じ春が多いようだが、季節が逆なので9月~11月頃が多い様子。しかし、ケアンズは年中、なにかしら花が咲いているのでリスクは高そう。私は、ついにケアンズでも花粉症を発症してしまったのか?
朝食は、いつものシリアルにトーストを追加して庭の景色を眺めながらのんびりと朝食を食べる。食後は、鼻をグズグズさせながらテリー宅のお庭に植えてある植物を拝見させてもらった。ドラセナ類やシダ、珍しいラン、奇怪な多肉植物に加え小さな家庭菜園など、時間が許せばもっとじっくり見たかった。気になったのが、木陰で咲いていた黒いコウモリを思わせる花。地中からすっと茎が伸び、花が一輪咲いている。名前を聞いたが、ブラック・バットフラワーと言っていた。確かにコウモリの様な姿をしている花だ。後で調べたら、和名がクロバナタシロイモと呼ばれる観賞用に栽培されるタシロイモの一種だった。
~ 閑散とする空港ロビー ~
午前8時にテリー宅を出発し、8時20分にケアンズ国際空港に到着した。当然のことながら、真っ先に頭上の発着便モニターを見上げ、キャンセルになっていない事を確認した。テリーとマリアさんに、挨拶と再会を約束して分かれる。チェックインカウンターの前に並び、近くにあった重量計でスーツケースの重さを測ると、私が16.6kg、嫁さんが18.6kg。持参したお土産を配ったので、私のスーツケースは軽くなったのだが、彼女の方には重量UP。豪州ワイン2本、チョコレートやスナック菓子各種を詰め込んだので、訪豪した時よりもかなり重くなり、スーツケースはパンパンになっていた。カンタス航空だった頃は、多少の重量オーバーは許してもらえたのだが、ジェットスター航空になったら厳格化。重量オーバーすると、追加料金を支払うハメになるので要注意なのだ。
チェックインの際に、前日の欠航のお詫びなのだろうが、当日限りで空港内で使用できる10A$のチケットをゲットした。出国審査をトラブルなく通過し、免税店をチラチラと横目で見てスタスタと通り過ぎる。人が少なく閑散としている待合ロビーで、機内で食べる昼食用にサンドウィッチとアップルジュースを購入した。日本だったら1,000円で十分おつりがもらえるハズだが、10A$チケットでは足らず8A$を追加。そして機内で飲むミネラルウォーターを2本買って6A$支払う。円安なので日本円に換算するとちょっと腰が引けてしまう。
ケアンズ市街地では食べる物の値段は、新型コロナ前に比べ全般的に高くなった印象があるが、空港施設内でも同様。因みにミネラルウェーターは、お店によって取り扱うメーカーが異なり、値段も1本4~5A$する商品もある。時間があれば、ぐるっとフロアー内の店舗を歩いて安い物を購入するのが賢いだろう。
新型コロナのまん延防止対策で国境封鎖や各種渡航規制により、国際空港の利用者は激減。この影響は著しく、空港施設内のショップの多くが撤退していた。豪州製の商品を数多く扱うディスカバーや民芸品店、メリノウールのお店、本屋さんやお菓子、金属アクセサリー、洋服を売るお店もなくなっていた。喫茶コーナーもなく、人気の少ないガランと空いたフロアーのベンチに座って出発時間まで文庫本を読みながら待った。
~ 機内での昼食 ~
長時間座りっぱなしで脚が浮腫むのを防ぐため、出発前にトイレでメディキュットを履き、足先の冷え対策でウークの靴下を履く。離発着を知らせるボートを良く見ると、3月13日(月)発の大阪行きの便は、今の段階でキャンセルと表示されていた。やはりジェットスター航空は、何らかの原因により機体のやり繰りが出来ない状況にあった様子。帰国が一日遅れたが、私達が乗る成田行きのボーイング787-8は、午前11時10分 定刻通りの離陸となった。
離陸後、水平姿勢になって一安心。何もトラブルがなければ7時間後には成田空港に着陸出来るハズだ。午後12時10分、食事のアナウンスが入った。私は事前に買っておいた高いサンドウィッチを食べるのだが、航空チケット購入時に予約してあった嫁さんの食事がいつまで待っていても出て来ない。フライトアテンダントさんを呼んで確認をすると、食事提供は昼と夕方の2回。嫁さんの食事は夕方の方に入っていたらしい。
嫁さんは、既にお腹が空いておりとても夕方までは待てないようなので、このタイミングで出してもらうよう依頼。20分程待った後にオーダーしてあったバターチキンライスが配膳された。周りの人達は殆どの方々が食べ終わっている中、嫁さんはカレーの臭いをプンプンさせてパクついている。長粒種を使ったカレーライスで、見た目は美味しそうもなかったが、味はソコソコよろしいようだった。
食後は何もする事がないので、腕時計を1時間戻して日本時間に合わせてから寝る。午後3時45分、軽食提供の案内をする機内アナウンスで目が覚めた。これが、夕方分の食事らしい。予め予約してあったバナナブレットを食べて、アツアツの紅茶をいただく。午後4時半過ぎ、定刻どおりの到着となるアナウンスが入り、着陸態勢になる。座席がトイレ付近だったので、混んでいない時を狙ってパッと使えたのは有難かった。
~ トラブルなく無事に帰宅 ~
定刻どおり着陸し、早めに入国の手続きを済ませ帰りの切符を買うために足早に空港施設内を移動する。掲示板に豪州帰国便のバッケージレーンの表示がなく、数あるレーンの何処から自分達のスーツケースが出て来るか分からないまま、キョロキョロと目くばせをして探す。私のスーツケースは釣り関係のステッカーを沢山張ってあるので良く目立つのだが、嫁さんのスーツケースは、何処にでもある黒いヤツ。誰かに間違えて持って行かれないよう注意しながら、レーンに送り出される荷物をチェックしていると、私のスーツケースの後から姿を現したので捕獲した。
入国手続きで厄介だったのが、ビジットジャパンという新型コロナ対策で日本が導入したシステム。日本を旅立つ際、予めアプリに登録し、帰国時に内容をスマホに表示してゲートを通過するのだが、ゲートに向かって長蛇の列。操作方法を示したり、プラカードを持って列を整理する係員が何人も配置されてワアワア・ガヤガヤやっている様子に面食らった。アプリ操作が出来なかったり、そもそもアプリをダウンロードしてなかったりする人がウヨウヨいるのである。オーストラリアの入出国は、こんな面倒な事はしなくて良かったので、日本国政府の対応には疑問を強く感じるばかり。
列には並んだが、こんなに入国手続きで手間取っていたら、最終の新幹線に乗れる成田エキスプレスに間に合わず国内で1泊するハメになってしまう。焦っていた時に、紙ベースでの対応が可能だとの係員の声が聞こえた。列から抜け出て、指し示された方へ行くと有人の入国審査窓口はガラ空き。念のためにと思い、紙の書類を持っていたのがラッキーだった。税関審査もパスポート提示だけで済み、施設出口へと急ぐ。
入国手続きは無事に済んだのだが、いつもと違う出口だったので第2ターミナルへ行く道が分からず戸惑ってしまった。通りかかった係員に聞くと、「ここは2ターミナルで、JRキップ売り場はこの地下1階だ」と言う。私達はいつも到着する第3ターミナルではなく、第2ターミナルの国際線到着ロビーにいたようで、面食らいながら地下1階へ移動。JR切符売り場は既に大混雑しており、1本前の成田エキスプレスに乗車したかったが間に合わなかった。
キップ売り場の窓口で、品川駅での新幹線乗り換えがスムーズな成田エキスプレスの2号車座席を確保し、ファミリーマートでおにぎりとお茶を購入。午後6時52分発の列車に乗り込んだ。午後7時59分、品川駅に到着し、午後8時4分発のこだま755号に飛び乗る。乗り換えがギリギリのタイミングでドキドキしたが、この新幹線に間に合えばもう心配はない。コンビニのおにぎりを食べながら、デジカメ写真や遠征のデータを整理していると掛川駅に到着。午後10時2分発のJR在来線浜松行きが8分遅れとなったが、午後10時半過ぎに無事に帰宅。午前中はまだケアンズにいて英語を話していたのに、夜にはもう磐田へ帰宅出来るなんて、とっても不思議な感じがした。
~ 帰国後の後始末 ~
帰国後、落ち着いてから、ジェットスターの帰国便が遅れた理由を知りたくてホームページを確認する。欠航理由は明確に書いてはいなかったが、大幅な遅延や欠航した際の手続きについて記されているページを発見。チャットを使って質問すると、延泊による費用の一部を請求出来ることが分かった。見舞金として、現地滞在における食事代は1人30A$まで、交通費は公共交通機関(タクシーを除く)での宿泊場所と空港の往復費用、宿泊代は1部屋150A$を上限に支払われる。金額を証明する領収書の画像を相手に送り、手続きの完了2~3週間後に、日本円に換算された金額が指定した銀行に振り込まれるとのこと。領収書や航空チケットの控えは捨てずにしっかり保管してあったので、利用した便名や氏名、銀行口座等を入力し、手続きは完了した。
因みに、ホームページでのチャット相手はロボットかと思っていたが、名前からして外国人らしかった。こちらの質問に対して、丁寧な日本語を使い端的で分かりやすい回答で返されたのでとても効果感が持てた。今回、たまたまホームページを見て、見舞金が貰える事に気付いたが、多くの利用者はもしかしたら知らないのかも知れない。遅れて嫁さんのスマホに補償手続きについて連絡メールが入ったようだが、領収書などを捨てなくて良かった。連絡のタイミング遅れは意味がないし、「知らないと損をする」だとか、「文句を言ったもの勝ち」みたいな仕組みはナシにして欲しいと切に願うのであった。
3月29日、口座を持っている銀行から電話が入った。海外からの入金なので営業時間内に、マイナンバーカード持参で窓口へ来て欲しいとのこと。ジェットスターからダイレクトに御見舞金が口座に振り込まれて終わりかと思いきや、オーストラリアからの海外送金なので受け取りの手続きが必要らしい。結局、仕事の都合をつけて2日後に銀行窓口へ出向き、本人証明やら、入金受け取りの理由説明をして書類を書いて提出。窓口係員によると、後日、食事代を日本円換算した金額5,537円が口座に振り込まれるとのこと。金額的に高額でもなく、迷惑を被った側が、お金を受け取るために銀行まで出向き書類の手続きをする必要があるだなんて、なんとまぁ面倒な事だろう。今回の豪州遠征では、帰国後の後始末が結構負担に感じられ、是非ともこの仕組みはジェットスター側に改善して欲しい。
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