豪州バラマンディ・フィッシング Y
マライヤクリーク&ラッセルリバー

廃船 8KB
今日はこのボートで出船(笑)

擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>'02/3遠征

'02/3/22(金)

〜マライヤクリーク〜


マライヤマリークボートランプ 5KB 前夜はケアンズ市内で有名なフォッグスブレス・カフェでお勧めのステーキをたらふく食べた。肉は半分のサイズで良いからご飯を付けて欲しいと思ったのは私だけだろうか・・・。便座の位置が高く、なんとなく落着かないトイレに座り、虫に刺されたのか、数え切れないほどの赤い湿疹と小さな水脹れができている手の甲を見つめながらアレコレ考えた。

 午前6時半丁度にガイドのテリーがホテルのロビーに登場。小さなボート「ミニムンディ」を牽引しているので、今日も川を上るのかと想像していると、これを察したガイドは「今日もアンタレスver2は使わないだろう」とコメント。そして車を南に向けて走り出す。テリーは「昨晩は寝られなかった」と言う。理由を尋ねると、「何処に行こうか相当悩んだ。釣れないとトシのWebサイトに、『釣れない、釣れない』と散々書かれるから」とのこと。もしかして、ピックアップ時間をきっちり守っているのも、遅刻するとWebサイトに書き立てられるの心配してのことか!?

マングローブ林 7KB 南下すると辺り一面に霧が立ち込めていた。例年4月になると雨季の終わりを告げる霧が立ち込めるとのことだが、この時期に霧が出るのは、ちょっと気象がおかしいようだ。雨風は嫌だが、霧は釣りが出来なくなってしまうのでこれも困るなと考えている内にマライヤクリーク(マリアクリーク)に到着。心配した霧はいつのまにか消え、すっきりと晴れ渡たった青空の下で午前8時半には既に竿を振っていた。

 初めて訪れたマングローブが生い茂るマライヤクリークでの記念すべき1匹目は、私が釣った40cmを越えるグットサイズのマングローブジャック。ヒットルアーはロングA(15A)。その後はサラナで中型のマングローブジャックを追加し沈黙・・・。単発にヒットがある程度で全体的に活性が低い中、相棒はサンダースティックでバラクーダをバラした後、シュガーミノーでマゴチとメッキ、極小マングローブジャックを釣り上げた。渋い中でもシュガーミノーへの反応は良いようなので、すかさずルアーを交換しキャストを始めると、40cmUPのバラマンディがヒットした。

〜ギブアップ宣言〜


イエローフィンブリーム 太陽がジリジリと照り付ける中、12時半まで懸命に竿を振ったが、私はリバイヤサンで背中がせり上がったイエローフィンブリーム(キビレ38cm)、ロングA(15A)でマゴチ(35cm)とマングローブジャックを追加しただけ。因みにリバイヤサンは毎回わざわざ豪州まで持参するのに、ガイドの御指名を得られず一度も出番がなかったルアー。どうせ釣れないから、「試してみるかっ」て感じで適当にトウィッチングをしていたら釣れてしまった。

 私にとってリバイヤサンは、野池のバス釣りで何を使っても釣れない場合に登場するルアー。数釣りには全く向かず、「釣れるルアー」とはとても言い難い分類に入るが、ギブアップ寸前の時に使うと何故かしら魚を引き寄せる力を持っている。因みにメガバスのルアーの中で、ガイドから唯一指名を貰えるのはマーゲイ。グランター釣りには丁度良いサイズで、他のルアーとは明らかに次元の違う釣りを楽しむことができる。しかし、バラマンディ釣りにはダメなんだなぁ。

 潮が動かず苦戦を強いられたが、相棒は45cmのマゴチを1匹追加。ガイドはロングA(15A)で45cmのバラマンディ1匹とマンズの小さなディープクランクS5+で40cmのターポンを2匹キャッチ。私達の目の前にはターポンが泳いでいるのだが、ルアーを通しても全く食い気を見せないシーンが度々あり、もうお手上げ状態。マンズS5+は完璧なターポンルアーなのである。昼食を摂って気分をリフレッシュしたが、魚の活性は変わらない。3人ともノーヒット、ノーバイトが1時間以上続き、ガイドはついにギブアップ宣言をした。

〜ラッセルリバーへ移動〜


マングローブジャック 6KB 川を変えるというのは、ボートの上げ下ろしや車の移動を考えると非常に時間的なロスが大きい。また、別の川へ行ったからといって釣れる保障もないため、ガイドとしては賭けのようなものだが、余りの渋さに彼は決断を下した。

 午後3時半、ラッセルリバーに到着し、脇目もふらず全速力で上流へ向う。20分ほど川を溯った所からキャストを開始。開始早々にガイドがジャングルパーチをシャッドラップでキャッチした。私も負けてはならじと、シャッドラップで岸際の日陰部分を次々に打って行くと目の縁が赤いスーティーグランター(スクロータム)をキャッチ。前日の功労者、RS-225にチェンジして40cmUPのマングローブシャックとスーティーグランターを立て続けに釣り上げた。

 マングローブジャックの場合、レギュラーサイズは30〜35cm。40cmを越えれば良型と言っても良いだろう。バラマンディやターポンの様にジャンプはしないが、障害物の中へ潜り込もうとする力は同サイズのブラックバスを凌ぐ。非常に歯が鋭いため、数匹釣るとルアーの塗装がボロボロになってしまう。当然、リーダーシステムが必要だ。

toru&terry 5KB 午前10時半にマゴチを釣ってから、延々6時間も魚の引き味わっていない相棒がTDシャッドでやっとレギュラーサイズのマングローブシャックを釣り上げた。魚を優しくリリースしてから彼はタバコを1本プカリとふかす。No1ガイドと言われるガイドをチャーターし、彼が指し示す「オイシイポイント」に的確に実績のあるルアーを放り込んでも、釣れない時は釣れないのである。この1匹で彼は吹っ切れたのか、同サイズのマングローブシャックと超特大の真っ黒いスーティーグランターを立て続けに釣り上げた。

 終了予定時間の午後5時を過ぎても、ガイドは終わろうとしない。「客には絶対に魚を釣らせる」という強い信条を持っている彼だが、彼自身、今日の釣果には満足していないようだ。「川を変更した時のロスタイムがあるから、もう少し続けよう」と言いつつボートを進める。2年前、ピックアップ時間に遅刻してきた挙げ句、潮が悪くて釣れないからと午後3時半に切り上げたガイドとは、どえらい違いだ。結局、午後6時近くまで竿を振り、私がRS-225でジャングルパーチとスーティーグランターを1匹ずつ追加して納竿した。

〜初めての国際電話〜


ラッセルリバー 5KB 午後6時半、ホテルに到着。「3/22は職場に電話を入れるように」と上司から指示を受けていたので、初めて国際電話に挑戦した。豪州から職場に電話を掛けなければならない理由は、時節柄、人事異動の件。仕事の事を一切忘れ、リフレッシュをしに豪州まで来ているのに、今日一日、ずっと頭の片隅に「職場へ電話をしなきゃ」という言葉が浮かんでいた気がする。

 部屋の受話器を握り締め、利用しているカード会社の案内パンフレットに従いダイヤルを回す。直ぐに掛かるかと思いきや、中々回線が繋がらない。イライラしながら何度もカード会社が指定する番号へ掛け直し、やっと職場へ繋がったのがダイヤルを回し始めてから20分後。
 たとえ異動の内示を受けても、5,900kmも彼方にいるわけで、どうしようもなく帰国まで悶々とするしかない。現職場に転勤してきて僅か1年。幾らなんでも異動はないと思っていたが、予想どおり「異動なし」とのお言葉。久しぶりに同僚の声も聞け、これで心置きなく残り1日の釣行に専念できると思わず感謝した。

3日目の釣果結果

TOSHI

TORU

TERRY

バラマンディ

1



ジャングルパーチ

1


1

マングローブジャック

4

3


スーティーグランター

4

1


ターポン



3

フラットヘッド




GT




イエローフィンブリーム






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