豪州バラマンディ・フィッシング]
念願のサラトガをキャッチ

マグニシフェントクリーク 8KB


サラトガ狙って樹上からキャスト


擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>'05/5遠征

'05/5/28(土)

 〜 念願のサラトガをキャッチ 〜


テリー&バラ 7KB 6時起床。今朝は結構冷え込み、野営地の横を流れる河川の水面には水蒸気が揺らいでいる。竿を振れるのは残すところ今日一日のみ。皆が起きる前にタックルを準備し、使う予定のルアーを投げて泳ぎをチェックし準備万端。朝食はメイプルシロップとミルクをたっぷり注いだシリアルとカロリーメイトを食べる。毎度のごとくシャベルとペーパーを持ってトイレを済ませ、グレッグを連れテリーと3人で車に乗り込みラグーンへ向った。

 ブッシュを掻き分け水辺に立つと、山間の野池巡りが好きな釣師には堪えられないようなワクワクするポイントがアチコチに広がっている。開始10分、ポッパーからロングAに交換したテリーのロッドが大きな捕食音とともにブチ曲がった。水面で激しく暴れる魚を巧みな竿さばきで引き寄せてキャッチ。彼が抱えた魚は72cmのド太いバラマンディだった。

サラトガ 7KB 竿を持たず、私の前をスタスタ歩きながらポイントをチェックするグレッグのアドバイスに従い、木立の間に立って足場を確保しながら水草や倒木が入り組んでいる超一級ポイントへトリプルインパクト120を打ち込む。力強いジャークで賑やかにジャボジャボやっているとスウッと横波が近づき、直後に激しい水柱が立った。ルアーを咥えて反転した魚は、バラマンディのような寸胴ではなく細長かった。見た瞬間にサラトガと判明。一気にラインを引きづりだし、足元の倒木に潜り込む。倒木に巻き付いてしまったようで、引っ張っても魚は動かずギブアップ状態。そこへテリーがやってきて、水の中に両腕を突込み、枝を折りリーダーを掴んで魚を引きずり出す。なおも暴れる魚を岸に引き寄せ無事ランディング。やっとの思いで釣り上げた魚は雷魚を思わせる顔つきのサラトガ(60cm)だった。

ブッシュウォーク 7KB その後、1時間ほどキャストを繰り返したが無反応。このままではヤバそうだったので釣り場を移動する事にした。車に乗り込み、ワラビーがビョンビョン飛び回るブッシュの中を20分程走って次のラグーンへ到着した。この場所は雰囲気はとても良いのだが、魚が全く見えない。モーニングバイトのタイミングを逃すと、パタッと食いが止まってしまうのだろうか?見るからに巨大魚が潜んでいそうな一級ポイントへルアーを通しても無反応。あの手この手で1時間竿を振ったが、テリーに1バイトあったのみ。うな垂れて歩きながら15分掛けて車まで戻り、服に付いた雑草の種子を取り去ってから乗車。乾燥した牧場内の農道を砂埃を巻き上げながら爆走し、途中、牧場ゲートを3つ開閉して野営地へ戻った。

 〜 ファイナルステージ突入 〜


ランチ 8KB もうボートは使用しないので、4人で力を合わせて川から引きずり上げる。砂とジャリの急斜面で足を取られながら、クソ重いボートを持ち上げ車に担ぎ上げる。続いてエンジンやエレキ、バッテリー、燃料タンクなどの他、明朝、速やかに出発できるようにと使わない物はパックアップして積み込んだ。昼食は小麦粉に小さく切ったベーコンを入れ、水で練ってフライパンで焼いたホットケーキのような、お好み焼きのような物を食べて空腹を満たす。

 午後2時半、遠征最後の勝負をしにテントサイトを出発。太陽が照り付ける中、テリーと2人で前日の午後にサラトガが連発したラグーンを目指し干上がった川床を歩く。ブッシュの中でうごめいているワラビーの熱い視線を感じつつ、随所に落ちている巨大なウシの糞を踏まないように注意。毒ヘビが潜んでいるかもしれないので、周囲の物音に聞き耳を立てて歩くこと20分。やっと釣り場に到着した。

 ついに遠征のファイナルステージがスタート。泣いても笑っても日没までの数時間しかない。既にサラトガしか眼中になかったのでトリプルインパクト120を投げまくり、強めのジャークで派手な水飛沫を立てて魚を誘う。すると狙ったどおりサラトガがビックバイト。しかし、ルアーを咥えきれていないようでスッポ抜け。そのままアクションを続けていると再度猛アタックがあった。しかしこれもフッキングミス。バイトシーンを見ていると、ルアーが大きすぎるのか咥えきれていない様子。口の周りは非常に硬いので、ルアーが口の中に納まらないと釣り上げるのは難しいようだ。

ナマズ 5KB トリプルインパクトは魚を引き寄せる事ができるのだが、釣り上げる事は難しい感じ。テリーにスラバーチャグを借りて、確実に1本狙って獲ることにした。強めにジャークして、沢山の泡を包み込みながら大きな音を響かせるようにアクションをつける。何度か繰り返している内に、バシュッとヒット。サイズが小さいようだったので、強引に引き寄せてくるとルアーをパックリ咥えていたのは30cmのナマズだった。

 シャローエリアが広がる岸辺でルアーを引いていると、倒木が流れてきた。クリークは流れがないので、木が流れてくる事はありえない。横で竿を振っていたテリーが小声で「クロコダイル!!」と囁く。余りにも静かに泳いでくるので、木が浮いていると錯覚してしまうほどだ。彼はワニ狙いでルアーを投げ始めた。目の前を通すと口を開けてバグッとルアーに襲い掛かる。何度もルアーに襲い掛かり面白いのだが、フッキングさせると後が大変なのでお遊びは止めて本命狙いに再び集中する。

 〜 再びクリスマスツリー 〜


テッポウウオ 6LB 魚達はワニの登場で脅えてしまったのか周囲からいなくなっていた。前日、良型のサラトガがいることは確認しているので希望を持ってキャストを重ねるが反応はない。獣道を歩いて移動し、水面から数m高い所にある足場から樹木の隙間をぬって、フックを太軸に交換したテクノジャークを落とし込む。すると物陰から魚が競い合うように泳ぎ出て、ルアーに襲い掛かった。ガッツリとフッキングしたのはテッポウウオ(23cm)。硬いロッドなので、ひょいと魚を引き上げて写真を撮って手早くリリース。「狙ってるのはアンタじゃないんだけどねぇ〜」などと思わずグチがこぼれた。

 因みにテッポウウオは近所の野池にいるブルーギルと行動パターンがそっくりで、日が当たる小さなワンドのような所にある障害物の下に潜んでいる。ルアーを落とすと数匹がワラワラと出てきて、ルアーの後ろを追尾してくるような魚だ。小さめなトップ系ルアーを、水面に落ちた虫のようにチョコマカ、プルプルと動かせばパクリとくる。狙えば幾らでも釣れそうなのだが、残り僅かな時間を本命のサラトガに狙いを絞って釣りする。

 テッポウウオは足元に沢山いるのだが、サラトガの反応は皆無。テリーがGスプラッシュでグランター(30cm)を釣った後は、パタリとアタリが遠のいた。獣道をつき進むと日本製ルアーがぶら下がっているクリスマスツリーがあるポイントへ到着。ここには確実にサラトガが付いているハズなので、2人で懸命にキャストを重ねる。しかし、ここでドジったのはテリー。見事にスラバーチャグを引っ掛け、クリスマスツリーの餌食に。彼は、「当り針なのでロストするのは辛い」と不要なルアーを結んで何度も何度もキャストを繰り返して無事回収。プロの根性を垣間見た一時だった。

 〜 最後の晩餐 〜


シャワー 4KB ルアー回収のロスタイムを取り戻そうと、執念でルアーを投げ続けたが見事に玉砕。まだまだ竿を振りたかったが、暗くなると道に迷いテントサイトへ辿り着けなくなるため撤収する事になった。刻々と迫ってくる夕闇にビビリながら、足早に獣道を歩いてテントを目指す。夕暮れ時にはワラビーの活動が活発になるようで、日中、茂みの中でガサゴソしていた彼らがオープンスペースへ出てきて跳ね回る。おまけに強い陽射しを避けていた毒蛇たちも、餌を求めて動き始めるので危険な時間帯だ。物音がするたびにドキドキしながらも、無事に明かりが灯る野営地へ到着した。

 歩き疲れてヘトヘトだったが、食事の前にシャワーを済ませることにした。気温が低くなってきているので、川の水をヤカンで沸かしてシャワーへ利用する。暫くヒゲを剃ってないので髭ボウボウ。おまけに日焼け止めを毎日塗り重ねているので酷い顔になっているのだが、グレッグが作った強力パワーの手作り石鹸を借りて汚れをすっきり落とした。湯冷めをしないよう直ぐに服を着込んでテーブルにつくと、程よく焼けた美味そうなステーキと野菜が並ぶ。グレッグがウォッカをベースにして作った「ロケット燃料」と名付けた怪しげな酒を酌み交わし、キャンプ&フィッシングツアー最後の夜が更けていった。

釣果結果

TOSHI

TERRY

サラトガ



バラマンディ



ナマズ



テッポウウオ



グランター





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