豪州バラマンディ・フィッシング]U
釣り場に響く怪奇音

バラ 5KB
バラ攻略にはステーシーver2必携


擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>'06/9遠征

'06/9/4(月) 

 〜 蟻、蟻、蟻、蟻だらけ〜


トシ 5KB 前夜は午前1時半頃からまとまった雨が降り、テントを叩く雨音がずっと気になっていた。おまけにテントの中に入り込んだ虫に背中を噛まれたり、隣りで寝ているテリーのイビキが余りにもうるさく、十分な睡眠が取れなかったように思う。そして雨が上がった明け方は、様々な鳥たちが大きな声で鳴き合い薄暗い頃から目が覚めていた。早くからゴソゴソやっているとテリーに悪いので、暫くの間はシュラフの中で丸まってウトウトしながらデカバラと格闘をする夢を見る。

 午前6時半前、2人揃ってガバッと起床。テリーは私のイビキが物凄く、寝てられなかったと言う。時折、彼は私の鼻をつまんだり、口を手で覆ったりしていたらしい。そんなことはつゆ知らず、お互いに「お前のイビキがうるさくて寝られなかった」と笑いながら言い合う。ふと、シュラフの周りを見ると蟻が何匹も歩いている。コイツらが夜中に私の背中に潜り込んで噛み付いた犯人らしい。何処から入ってきたのかと探しながら、テリーのシュラフをめくって驚いた。「なんじゃ、こりゃ〜」、数え切れないほど無数の蟻達がかたまって蠢いている。蟻、蟻、蟻、蟻・・・蟻だらけ。白い卵やサナギを抱えている蟻も多く、まるで巣の中を覗いているかのよう。どうやら、夜中の雨で蟻達が安全な場所を求めて巣を引っ越して来た様子。慌ててテントから全ての荷物を出し、蟻を一匹残らず掃き出した。

 朝食はベーコンエッグとトースト。日焼け止めと虫除けをべったりと塗り、スコップとトイレットペーパーを持ってトイレの場所として決めた砂地まで行って穴を掘りしゃがみこむ。周囲には誰もいるハズはないのだが、なんとなく鳥達の視線が気になり落着かない。おまけに長時間、尻を出していると蝿が沢山寄って来るので、出す物も出さないままズボンをズリ上げてテントへ戻る事になった。

 〜 デカバラ・チャンス〜


 午前8時過ぎに出船。「快食、快眠、快便」は私が日々元気に過ごすためのモットーなのだが、快眠、快便の2つが果せず竿を振ってもシャキッとしない。しかも、確実に釣れるハズのキャンプサイト正面のポイントは全く反応がない。さすがに3日目ともなると、私達のプレッシャーで魚は安易には釣れなくなるのは判るが、余りにも反応がなさ過ぎる。夜中の雨が悪影響を及ぼしたのか、朝から吹いている風が良くないのか・・・。バックシートで竿を振るテリーも首を傾げながらトウィッチを続ける。悩みながら岸際を撃っていくと、やっとシャッドラップに25cmの小バラが食ってきた。

バラ 5KB 特製ポールを落としたブッシュポイントで、テリーが茶色の地味な細身のクーラーバングを使い57cmのバラマンディをキャッチ。すかさず私は、豪州製のウッドルアー、ティルサンに交換し同じポイントへ放り込む。すると同サイズがバイト。しかし、ジャンプ一発でロスト。続いてフックを太軸に交換したらスローシンキングになってしまったDDパニッシュにワンバイト。その後はパタリと反応が止ったので、場所を移動し立ち木が乱立する”クリスマスツリー”ポイントへ。ステーシーver2で鉄砲魚を釣った後、バラマンディを3本ロスト。どうやらこの場所は朝のフィーディングポイントにもなっている様子。テリーがクーラーバングで62cmのバラを釣った後、再び私にチャンスが回ってきた。

 魚は猛烈な勢いでラインを引きずり出し、川底深く潜っていく。そのファイトは明らかに80cmUPと思われ、立ち木群に絡まないよう徐々にボートを後進しオープンエリアへ誘導する。浮いてきた魚を見ると、後部フックの1本が僅かに口の隅へ掛かっているだけ。1回ジャンプされたらフックアウト確実の中、慎重に魚を船縁まで引き寄せる。すかさずテリーが腕を水中に突っ込み、腹を掬うようにしてキャッチした。サイズは82cmで今回の遠征初の80cmUPとなった。因みに、バスを釣った時のように口へ手を突っ込むと魚は物凄く暴れるのだが、テリーが腹を抱えるようにして持つと静かに身を委ねるから不思議だ。

 「フィーディングタイムなら、まだチャンスはあるハズ!」と立派な魚体を急いで写真に納めた後にキャストを再開。立ち木の中でキャスト&トウィッチをしていると、直ぐに私のロッドが水中に引き込まれた。先程と同様、トルクのあるファイトは80cmUPを思わせる。しかし今度のヤツは立ち木の中を走り回り、ついにはびくとも動かなくなってしまった。結局、ステーシーver2と魚を失い意気消沈。ポイントを荒らしまわったので、ピタッと魚の反応が止まってしまった。

 〜 獲ったどぉ〜!!


テリー&バラ 6KB 30分程ティータイムを取った後、リリーパッドがあるシャロー部へ移動。今宵は夜釣りをする予定なので、目印のためにポイント近くのユーカリの木にビニール袋を結んでおく。ルアーをエスフォーに交換し、ポッパーの様に強めのポッピングで水中に空気を引き込み、「ボフッ、ボフッ」と捕食音を演出していると爆裂バイト。魚の正体はバラではなくロングトム。何度もルアーに襲い掛かったがフッキングしなかった。再び同じ場所へルアーを撃ち込みポッピングしていると、今度は本命のバラがバイト。サイズは50cmUPだったので、少々強引にやり取りをして一気に引き抜いた。

 ボートを上流に進めながら岸撃ちをする。シャッドラップで鉄砲魚を2匹立て続けに釣り上げ笑っていたら、後ろでテリーが良型のバラマンディを掛けた。いつもは彼は余裕で対処しているが、今回はてこずっている様子。固唾を飲んで見守っていたが、ついに立ち木に巻かれて動かなくなってしまった。ボートを寄せてラインを手繰り、ポールの先端に引っ掛けて立ち木の中で複雑に絡んだラインを解く。魚の反応がないので諦めていたが、強引に引き寄せた枝に銀色に輝く魚が絡まっていた。良く見るとクーラーバングの後部フックが魚の鼻先にチョコンと1本刺さっているだけ。私がロッドを預かり、テリーが水中に腕を突っ込んで慎重にラインを解き、魚をガッチリと掴む。2人で邪魔な周囲の枝をバキバキと折り、やっとの思いでランディング。苦労して獲った魚は堂々の82cmだった。

テリー&バラ 6KB 一服する間も惜しんでキャストを再開。突然、テリーが笑ったので振り返ると竿先をこちらに向ける。ブラブラとぶら下がっていたのは、僅か20cmのれっきとしたバラマンディ。つい数分前に80cmUPを釣ったルアーにこのサイズが食ってくるとは思いもよらず、2人して大笑い。彼は魚を持ち上げ、つたない日本語で「獲ったどぉ〜!!」と雄叫びを上げた。

 最上流部の川底深くに横たわるロックバー(岩盤)を発見。「絶対ここには魚がいる」と断言するテリーを信じて、これまで使ってきたルアーをアレコレ投入する。しかし、全く反応がない。何か使えるルアーはないかと、ボックスの中を探っているとローリングベイトを発見。地元河川でのスズキ釣りに絶大な威力を発揮しているルアーだが、汽水域で早引きをすればGTやクイーンフィッシュに効きそうだと考えて持ってきたもの。しかし残念ながら今回の遠征先は、これらの魚はいない。使い道がないのでボックス奥で深く眠っていたルアーだ。本来の使い方ではないと思うのだが、キャスト後に底まで沈めてリフト&フォールを試す。シャクリをした時にブルルンとバイト。バラマンディではない感覚をテリーに伝えると「多分ナマズに違いない」との返事。

 〜 バイブレーションの威力〜


 正午を回り、炎天下でのキャストが続く。魚の反応はパタッと止まり、お手上げ状態。この時、先程ローリングベイトのリフト&フォールに魚が反応した事を思い出した。取り出したのがLV-MAX500。テリーとの釣りでは100%バイブレーションを使う事はなく、バラマンディ釣りには不用のルアー。取り出しても「引っ掛かるから止めろ」とガイドにダメ出しを貰うぐらいのルアー。ケアンズ近郊のショップでもバイブレーションを置いてある店は極限られている。野池のバス釣りでもLV-MAX500は使った事はなく、何故このルアーを今回の遠征で持参したのか明確な記憶はないのだが、何をやっても魚の反応がないので試しに使ってみることにした。

 ユーカリの枝葉が張り出しオーバーハングしているピンポイントへ、ルアーを撃ち込みカウントダウン。シャクリ始めたとたんにガツッとバイト。相手が何か判らなかったので慎重に対処し、徐々に魚を浮かせるとヘラ鮒っぽい姿が見えた。ルアーをパックリと咥えていたのは30cmオーバーの鉄砲魚。結構大柄なバイブにオチョボ口の鉄砲魚が反応することはテリーも知らずビックリ。手早くリリースしてオーバーハング下に撃ち込み、リフト&フォールすると再びガツッと力強いバイトがあった。フッキングもバッチリ決まり、少しの間ファイトを楽しむ。上がってきたのは、またしても巨ベラのような鉄砲魚。

 LV-MAX500のラトル音は船底にジャラジャラ響くほどの賑やかさ。テリーはこの音がとても気に入った様子で、しきりに音がイイと誉めている。多分、この河川に住む魚達は初めて聞くサウンドに違いない。立て続けに2匹を釣り上げたので、このまま爆釣モードへ突入かと思いきやパタッと魚の反応が途絶えてしまった。LV-MAX500のラトル音は少々刺激が強すぎたのかもしれない。しかし、何を投げても反応がなかった時に連発した事は、脳裏に強く刻み込まれ以後度々キャストすることになる。

 〜 釣り場に響く怪奇音〜


 午後1時半にランチ。コンビーフとトマトのサンドウィッチをレモンスカッシュで空きっ腹に流し込む。陽射しは強いのだが乾燥しているので気温が高くてもジメジメ感がなく過ごしやすい。しかし、確実に体から水分が奪われているため、体調を維持するためには水分補給が重要。ポリタンに入れてケアンズのテリー宅から持参した貴重な飲料水で、オレンジ味のスポーツドリンク”エネルゲン”を作り、川の水で紅茶を作ってポットに入れて午後の釣行に備える。

 大きく張ったタープの下で心地良い風に吹かれながら暫く休憩し、午後3時から第2部に突入。豪州コーラで喉を潤しながら釣りをしていたら、お腹にガスが溜まってオナラがブリブリ出るようになった。この状況は炭酸飲料を飲まないテリーも同じようで、2人のオナラ合戦が始まる。初めの内は控えめにしていたのだが、徐々にエスカレート。暫くすると、どちらが大きな音を出せるか、どちらが長く音を引き伸ばせるか等、様々なテクニックを駆使して相手を笑わせる。彼の出すオナラの音は相当なもの。突然、後ろでバラマンディの捕食音のような「ボフッ!」という音。反射的に振り返ると「エクスキューズミー、トシ〜」と言いながらテリーが笑っている。この音に騙され何度振り返った事か・・・。

 バイブのラトル音、オナラの音に加え、音と言えば忘れてならないのが、キャスト時におけるアンタレスDC7の電子音。遠征直前に購入し、無謀にも試し投げを一度もせずに持ってきたこのリール。「キュィーン」と音がする事は予め知ってはいたが、整備不良のリールを無理して使っているようで残念ながら私好みの音ではなかった。音だけなら、使っている内に気にならなくなるのだが、このリールに対する私の評価を著しく下げたのがバックラッシュしやすいこと。まるでベイトリールを初めて手にして釣りに行った時のように悪戦苦闘した。簡単に言うとスプールの回転がメチャ良すぎるのである。バイブのラトル音、オナラの音、アンタレスDC7の電子音、そしてバックラッシュしてルアーが激しく着水する音・・・様々な音が釣り場に鳴り響いた。

 〜 使いこなせるかDC7〜


アンタレスDC7 5KB アンタレスDC7がどれだけ使いにくいかと言うと・・・例えば竿先にぶら下がるルアーのフックにゴミやラインが掛かっているのを見つけ、クラッチを切ってラインを少し送り出して手元にルアーを持ってきた時にはもうバックラッシュ。根掛かったルアーを回収する際、ラインテンションを弱めようとクラッチを切るとバックラッシュ。キャストの際、リーダーの結束部がガイドに当たりラインの放出スピードが一瞬鈍った瞬間にバックラッシュ。で、目の前にルアーが大きな音を立てて水中に突っ込む。まるでベイトリール初心者のように、何度も絡んだラインをリールから引き出し直す事を繰り返す。

 アンタレスDC7を使いこなそうと、32通りもあるデジタルコントロールをアレコレ試したり、ロッドの長さ分もある長いリーダーのノットを小さく結び直したりする。誰もが「スプールドラグ(メカニカルブレーキ)を締めれば良いジャン」と思うだろうが、スプールドラグを少し締めると、今度はリトリーブの際にハンドルが極端に重くなってルアーを引くのが辛くなってしまう。他のリールでは、これほど顕著にスプールドラグの調整がリトリーブへ影響を及ぼさないので、ギア比7.0というこのリール特有の問題かも知れない。キャスト時のバックラッシュは大口径のガイドが付いたロッドを使うか、リーダーの使用を止めれば解決できるだろうが、今の状況ではいずれも対応出来ない。

 最大巻き上げ長さ79cmという能力を活かし、
流れの中でのアップクロスキャストでグランターやバラを狙ったり、河口でGTやクイーンフィッシュを狙うという目論見はもろくも崩れたかもしれない。メーカー小売希望価格は驚きの68,000円。良く考えたら、ソルト対応のメタニュウムXTが2個買える。賢い人だったら後者を選ぶだろう。選択を誤ったか・・・。アンタレスARコンクエスト100は何の問題もなく最初から使えたのに・・・。国産初のルアー専用ベイトリールであるシマノのBM1発売当初からベイトリールに慣れ親しんでいるハズの私が、使いこなせないわけはない・・・。アレコレ悩みながら一刻も早くリールのクセに慣れるようキャストを繰り返えす。

 〜 怪しげなクリークへ〜


ナマズ 6KB テリーはフライでバラマンディを狙うが不発に終わる。私は気分転換がてら鉄砲魚狙いでサブワートプロップダーターを投げる。バイトはあるのだがフッキングには至らず、テリーが”エサ・セブン”と名付けたシャッドラップ(SR7)に変更。すると直ぐにバラマンディが躍り出て、2本立て続けにキャッチ。続いて鉄砲魚も飛び出した。確かにこのルアーの威力は凄い。まさにプレデター達にとってのエサである。

 小さく怪しげなクリークを見つけたので、ブッシュを掻き分け強引に入ってみる。ルアーを若干ボリュームアップさせ、シャッドラップ(SR8)を試す。クリーク入り口で鉄砲魚を逃した後、小振りのバラ(48cm)をキャッチ。リリース直後の1投目で50cmUPのバラがヒット。コイツは派手なジャンプをしてルアーを吹き飛ばし水中に消えた。鉄砲魚を追加した後、シャッドラップを咥えたのは40cmのナマズ。このナマズは触ると危険。毒のある刺がヒレにあるらしい。魚には一切触らないようにロングノーズペンチでフックを掴み、手首をくるっと捻って無事にリリース。ナマズは立て続けに釣れる事があるため、キャストする場所を変える。トウィッチを始めるとバラマンディがヒット。目測のサイズは55cmUP。派手なエラ洗いをしてルアーを吹き飛ばす。回収したルアーを良く見たら、後部フックアイのワイヤーがグニャリと曲がりボディーにメリ込み亀裂が入っていた。

 両岸からユーカリの大木が倒れ込み、至る所ポイントだらけ。時には水中に沈む倒木にボートが乗り上げたりしながらも、細くて狭いクリークを進む。シャッドラップで再び40cmのナマズをキャッチ。一方、テリーはティルサンでマウスオールマイティーを釣った後、シュアキャッチで巨大なバラを掛けた。どうしてこんな小さなクリークにこんなドデカイ魚が潜んでいるのか理解に苦しむが、ボート間近で暴れている魚に圧倒されるばかり。テリーは歯を食いしばりファイトに耐えていたが、倒木の中に潜り込まれてフックオフとなった。

 激しいファイトだったので魚の反応が暫く途絶えたが、キャストを重ねていると再びテリーのシュアキャッチに50cmのバラがヒット。続いて65cmUPクラスもヒットしたが、今度はショックリーダーをブチ切って逃げていった。アタリ針を失い2人で意気消沈していたら、幸運にも数m先にポコンとルアーが浮いてきた。アタリ針を鉄砲魚に持っていかれないよう慌てて回収し、デカバスを求め更にボートをクリーク奥へ進める。しかし、そこは水が汚く淀んでおり、魚っ気が全くないので引き返す事にした。本流の方では、魚がとても渋かったが、薄暗いクリーク内にはルアーに反応する魚が沢山いた。私達はここを”ハッピークリーク”と名付け、また明日挑戦することにした。

 〜 ドキドキ・ワクワクの夜釣り〜


テリー 5KB 午後6時過ぎに一旦納竿。夕食は私が釣ったバラマンディ。テリーはザクザクと魚をナイフでさばき、半身を皿にのせ、半身は川の中に「ワニのエサ〜」と言いながら放り投げる。捨てた理由を尋ねたら、「食べきれないから」とのこと。確かにブリブリの肉厚の身でボリュームがある。2人では半身すら食べきれないだろう。出来ればもっと小さい魚をキープしたいのだが、バラマンディにはレギュレーションがある。ガイドブックによると、58cmより小さい魚及び120cmより大きな魚はキープ出来ず、バックリミットは1人当たり5匹までなのだ。120cmより大きな魚をレギュレーションで設定していることが凄いところ。「大きな魚は、大きくなる遺伝子を持ち、沢山の卵を産むので大切にしたい」という考えに基づくようだ。

 塩水に漬けて切り身をもむと、脂がぶわっと浮かび上がる。ラグーンの様な閉鎖水域に住むバラマンディは海にいる魚と違い運動量が少なく、人間と同じで脂がのって太っており、メタボリックシンドローム状態である。脂を落とした後に小麦粉をまぶして、塩、コショウで味を調えキャノーラ油で揚げる。極めてシンプルな料理だが、これが結構イケル。続いてテーブルに出されたのは、ポテトチップスと赤ワイン。フィッシュ&チップスってところだが、日本人なので銀シャリ御飯が欲しい。食後はたっぷりとカスタードクリームをかけたアプリコットに板チョコ。こんな高カロリーの食生活を毎日繰り返していたら、あっと言う間にブヨブヨの肥満体になってしまうだろう。

 午後8時に再びボートに乗船。日中ユーカリの木にぶら下げておいたビニール袋を目印に、リリーパットがあるシャローエリアに向う。月明かりが照らす中でのドキドキ・ワクワクの夜釣り。ポイントに向う途中、水面を強力ライトで照らすとアチコチでクロコダイルの目が無気味に光っている。昼間はワニがいる事なんて忘れて竿を振っているのだが、こんなに沢山潜んでいるかと思うとチョットびびる。クロコダイル・ナイトクルーズだ。

 ポイントに到着し、最初にバイトがあったのはテリーが操るカスタムフロッグ・ポッパー。続いて、私のマグナムシケーダにもバイト。トップに反応するようなので、LC社のキンギョを試す。カチャカチャ水面を引いて来ると、期待どおりにガボッとバイト。しかし、コイツもフッキングには至らなかった。1時間ほどキャストを続けたが、魚の顔は拝めずギブアップしてキャンプサイトに戻る。シャワーを浴びて、お茶を飲んで一服。夜空を見上げると、月が眩しいくらいに輝いていた。目線を月から外すと、周囲には満天の星空。南半球の星座は不勉強で全く判らないのだが、喩え事前に勉強していても余りに星が多いので、どの星とどの星を繋げば星座になるのかきっと判らないだろう。

3日目の釣果結果

TOSHI

TERRY

バラマンディ



鉄砲魚



ナマズ



マウスオールマイティー





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