フィッシングリポートタイトル 13KB

擬似餌の玉手箱トップ>FishingReport>過去のFishingReport目次>2005年10月


 天気:晴れ 水温:18.0℃ pH:不明
 釣果:3匹(スズキ、ニゴイ)

 遥か海上、時折遠雷が夜空を明るくする中、キャストを開始。考えていたよりも潮の下がりが早く、狙っていた水位はとうに過ぎていた。時合は終わったようで、魚の群れの大部分は何処かに去ってしまっている様子。それでもルアーにはたまにコツコツとアタリがあるので慎重にキャスト&リトリーブを重ねる。前夜に比べ遥かに活性が低い中、セイゴと思われる魚をニョロニョロで1匹、ワンダーで2匹釣り落とし、とても悔しい思いをする。フッキングは決まっているハズなのだが、何故か魚を引き寄せる最中でフックオフを繰り返した。

 開始40分、辛うじてセイゴ(25cm)をワンダーでキャッチした後、長い沈黙時間の到来。めげずにニョロニョロをキャストしていると、何やら怪しげな反応が竿を握る手元に伝わった。最初、ビニール袋でも引っ掛けたかと思ったが、流れに逆らって動くので魚と判明。徐々に間合いを詰めて引き寄せると、魚は60cmもあるニゴイだった。

スズキ50cm 4KB 今宵は魚っ気が乏しく、たまにコツリと反応がある程度。しかし、必ず何処かに魚は潜んでいるハズなので、少しずつ移動しながら丁寧なキャストを繰り返す。ニョロニョロを流れに任せながらリトリーブしていると、突然ゴンッと力強いバイトがあった。「よっしゃ〜」って感じで巻き合せを入れると、水面で激しいエラ洗い。ガバガバと激しく暴れる魚を引き寄せると50cmのスズキだった。

 70〜80cmクラスが釣れている時なら、50cmなんて「ふううう〜ん」ってところだが、セイゴを釣っているいる時に50cmクラスが掛かると、さすがに感動も大きく、その嬉しさはランカーサイズに匹敵する。2匹目を期待しキャストを重ねたが反応がないため、潔く午後9時に納竿した。


 天気:曇り後晴れ 水温:16.5℃ pH:不明
 釣果:3〜30匹(雷魚、ナマズ、カメ、鯉、スズキ、キビレ)

 本日は昼の部と夜の部のダブルヘッダー。昼の部は9時前からスタートした。北風が強く、水温がぐっと低下しているためナイロンウェーダーではちょっと厳しい感じ。少しずつ移動しながらキャストをすること1時間。ノーバイトのためギブアップしようかと考えていたところにアルフ君が登場した。久しぶりに会った彼と話をすると、前日このエリアでT.Mさんと2人でナマズを何匹も釣り上げたとのこと。どうりで魚が釣れない訳だ。前日、相当叩かれていては厳しいのは当たり前の事。

 アルフ君が風に負けないブルースコードでナマズを釣り上げたのを見て発憤。後から来た釣り人に魚を釣られたんじゃ、ちょっと辛い。少しずつ移動しながらキャストを重ね、魚のいる場所を絞り込んでいくとアムニス1にガツッとヒット。水面で激しく暴れる魚を岸に引き寄せると、70cmもある雷魚だった。マウスオープナーを使って素早くフックを外しリリース。2本目を期待し、同じポイントを攻めるが反応なし。小粒でもピリリと辛いお気に入りのファーストを放り投げると、沈黙していたポイントでいきなりヒット。バックリとルアーを咥えていたのは、これまた70cmの雷魚だった。

 もしかしたら、まだ潜んでいるかもとピンポイント狙いでルアーを通していると予想通りに65cmの雷魚がヒット。コイツは腹と尻にある2本のフックをグニャグニャに捻じ曲げたため、ファーストは使用不能状態に陥った。K-TEN BKF9に交換しキャストを再開すると60cmを2本、63cmを1本釣り上げた。さすがに私もこの展開にはビックリ。ピンポイントでお父さん、お母さん、長男、長女、次男、三男の御一家を釣り上げてしまった。まるで豪州遠征時のバラマンディ乱獲状態。次から次へ魚を引きずり出す、ハニーポット(蜜壷)発見って感じだった。

 雷魚フィーバーを味わっている時に相棒Sが登場。今年彼は多忙を極め、竿を振るのは4ヶ月ぶりとのこと。その彼がタックルハウスのシンキングシャットでナマズをキャッチ。その後、86cmの巨鯉をスレ掛かりで釣り上げ、ブルースコードで雷魚を追加した。さすがに巨鯉のスレ掛かりは、リハビリのつもりで竿を振りに来た彼には相当きつかった様子だった。一方、アルフ君はナマズとミドリガメをキャッチ。気がつけは午後1時を過ぎ、腹ペコになったので納竿とした。

キビレ33cm 4KB 夕マヅメから、第2ステージへ突入。日中、ナイロンウェーダーで寒い思いをしたので、ボロボロで修理跡が無数にあるネオプレーンのウェーダーを倉庫から引きずり出してきた。ぐっと我慢してカビ臭いウェーダーに足を通して釣り場に立つ。水面を見ると小魚がピチャピチャと跳ねているため、すかさずニョロニョロを取り出した。前夜の釣行でこのルアーに対する魚の反応は極めて良かったのだが、フッキングミスを連発したためロングシャンクのストレートタイプのトリプルフックに変更してきた。このフックチューニングが大ビンゴで、次々とセイゴ級のスズキをキャッチ。僅か20分弱で10匹を釣り上げた。

 無数にあるアタリを全てフックアップできたら、短時間に魚を数十匹釣り上げることが出来たに違いない。徐々に魚っ気がなくなる中、セイゴを辛うじて1匹追加。リリース直後、放り投げたニョロニョロにこれまでとは明らかに異なる魚がヒット。力強いファイトにドキドキしながら慎重に魚を引き寄せると、岸に上がったのはキビレ(33cm)だった。魚を求めて少しずつ移動しながら、バカの一つ覚えでニョロニョロのキャストを繰り返す。魚達は群れで移動しているため、居場所が判ればこちらのもの。たちまちセイゴを7匹追加した。

 別の場所で竿を振り苦戦していた相棒Sが登場。釣り方を伝授すると1投目からセイゴがヒット。彼は要領よくワンダーで5匹をキャッチ。私は相変わらずニョロニョロを投げ続けて4匹追加。最後にワンダーに交換して、とどめの1匹を釣り上げて納竿した。


 天気:雨後曇り 水温:19.0℃ pH:不明
 釣果:8匹(スズキ、ウグイ)

 本日はフッキングミスで多数の魚をバラしまくった前日の反省を活かし、ロッドを懐かしのスーパーレインボーに持ち替えて夕マヅメを狙っての釣行。たむろって何やら怪しげな事をしている中学生を横目で見ながらキャストを開始した。丁度、満潮からの下げ始めで、水面を見ていると目の前に流れのヨレが出来始めた。時合を待って黙々とワンダーのキャスト&リトリーブを繰り返していると、コツコツとルアーに反応し始めた。

 強烈で明確なバイトがあるにもかかわらずフッキングには至らないので、自宅を出る際にボックスへ突っ込んできたニョロニョロを試す。このルアーはワンダー以上に魚の反応が良いのだが、これまたフッキングミスが連発。フッキング後も魚を引き寄せてくる途中でフックが外れ、少なくとも4匹を釣り落とした。

 再びワンダーに戻し、キャストを始めると正に入れ食い。ルアーの着水後、手元に戻ってくるまでに何度もバイトがあるような状態だった。確実に魚を手にするフッキングの方法を試行錯誤して、どうにかセイゴサイズのスズキを5匹キャッチした。こんな状態は長くは続かない。ワンダーで1匹追加した後に暫く沈黙の時間が流れる・・・。諦めずにキャストを続けていると突然、これまでとは明らかにサイズが違う魚がヒットした。リールのドラグが「ジジッ、ジィ〜」と唸りラインが引きずり出される。ついに待っていたサイズの到来。懸命に魚のファイトに対応したがフックオフ。

 野池のバス釣りで良くあるのだが、小バスを釣り切った後にデカバスが出るような感じ。今回はセイゴの群れが去った後、デカイのが周ってきたようだ。次なるチャンスを期待してキャストを繰り返すと、幸運にも再びヒット。今回も慎重に対処していたのだが、またもやフックオフ。ルアーを回収してフックを見ると、見事に伸ばされていた。大きな魚の群れは小さかったようで直ぐに沈黙。場所を移動しワンダースリムを試すと数回バイト。しかし、イマイチの感があったのでワンダーに交換した。これでセイゴを1匹と50cmのウグイを追加。魚の反応がパタリと止ったので、少し早いが午後9時に納竿した。


 天気:晴れ後曇り 水温:19.5℃ pH:不明
 釣果:4匹(スズキ)

 慌ただしく晩飯を食べて釣り具を車に積み込み出発。釣り場に到着するとベイトが水面を賑わせている。このところ釣果に恵まれず竿を握るのを止めていたのだが、やっとチャンス到来って感じ。コモモを水面でスローに流しているとバシュッとバイト。魚が小さかったようなので、すかさずワンダーに交換しキャストを始めるとコツッコツッ、ブルッブルッとバイトがある。管理釣り場のマス釣りのように、コツッと来た瞬間にグルグルっとハンドルを回す。何回かフッキングミスの後にワンダーを咥えたのは、20cm程度のセイゴだった。

 キャストの度に何度もバイトがあるので、相当数のセイゴが群がっている様子。同サイズを2匹追加した後、ワンダースリムに交換。これで1匹を釣り落としたが、反応はワンダーの方が勝っている感じ。再びワンダーに戻し、すかさず25cmをキャッチした。この他にもキャッチには至らなかったが、数多くの魚を釣り落とし悔しい思いをする。バラした原因は明らかで、小魚相手には明らかにオーバーパワーのロッド:SPS102SS-Tiを使っている点にあった。

 1時間ほどセイゴに遊んでもらったのだが、いつのまにか魚達は何処かに消えてしまった。粘っても難しそうだったので水通しの良いポイントへ移動。30分ほど竿を振ったが反応がないため、車に乗り込み次の場所へ向かう。コモモワンダースリムをローテーションさせて魚を探すが、コツリとも反応はない。ワンダースリムをフルキャストしてスローに引いてくるとガツッと根掛かり。ロストしたくなかったので、暫くジタバタあがいていると幸運にも外れ、急いで回収するとフックには大きなカキ殻の塊が刺さっていた。その後も魚を求めて少しずつ移動しながら竿を振るがワンチャンスもなく撃沈。午後10時半に納竿した。


 天気:曇り後晴れ一時雨 水温:19.3℃ pH:不明
 釣果:0匹

 午後1時からのんびり釣行。水色は良いのだが、水位が高くウェーディングできないため狙いたいポイントまでルアーが届かない。岸際を少しずつ移動しながら魚の反応を伺うが、ポイントが絞り切れず全く魚が釣れる気がしない。こんな状況の中、怠惰にキャスト&リトリーブを繰り返していると、目の前に突然、巨大なスッポンが浮上してきた。「おおっ〜」と驚いていると、こちらに気がついたようで急潜行して姿を消す。「もしかしたらルアーに反応するかも!?」と付近を隈なくチェックしたのだが、全く相手にされなかった。

 1時間程、竿を振ったが魚っ気がないため、車に乗り込んで次の場所に移動。水中に沈んでいるストラクチャーへ引っかけないように、ザブラミノー・タイダルのスローリトリーブを繰り返す。ナマズなら簡単に釣れるだろうと高を括っていたのだが、ルアーを追いかけてくる気配すらない。30分程、キッチリと竿を振り続けたが無反応。粘っても無理そうだったので、昼の部はこれにて終了。

 夜空にオリオン座が輝く夜中の11時、T.Mさんが竿を振っている釣り場に向った。今宵は沢山の釣り人が訪れたようで、釣りをしていても落着かなかったようだ。僅かに1バイトあったようだが、チャンスを物にする事はできずツルツル坊主状態とのこと。彼が竿を振っていた場所へ入らせてもらい、黙々と竿を振ったが案の定、反応はない。彼が納竿した後も引き続きワンチャンスを期待して頑張ったがギブアップ。

 このままでは納得できなかったので、車に乗り込み淡い期待を抱いて次の場所へ移動した。私が最も信頼しているルアーであるコモモをぶら下げて釣り場に立つ。この場所は数年前まで結構調子が良かったのだが、流れが変わってしまい最近は竿を振る人がいなくなってしまった。竿を振る前に暫く水面を眺めていたが、魚の気配はない。釣れる気はしなかったのだが、水のよれが岸際に寄ってきたので、僅かな可能性に賭けてキャストを始めた。

 開始30分、コモモにブルンッとアタリがあったがフッキングには至らず悔しい思いをする。何か判らないが魚はいるようなので、正体を確かめようと次のチャンスを期待して指先に神経を集中する。しかし、次のチャンスは訪れず、雨が降ってきたので納竿とした。


 天気:晴れ 水温:21.0℃ pH:不明
 釣果:0匹

 本命のスズキをすっかり見失ってしまったようだ。このところ釣行回数は多いのだが成果が全く上がっていない。今宵こそ釣れるんじゃないかと、期待半分、諦め半分で釣り場に向った。夜空に月が上り、その近くに火星が明るく輝いている。月明かりが眩しい時は、魚が釣れる気がしないのは私だけだろうか・・・。

 開始1時間、ベイトは不在でルアーにはコツリともアタリはない。ワンダースリムを流れに任せながらドリフトさせて、広範囲に魚を探す。気合を込めてキャストをしていると、投げた瞬間にバチッと音を立ててラインが切れ、私の数m先にルアーが派手な音をたてて着水した。リールを見ると、スプールのところでラインが絡み合って切れた様子。先日修理をしたばかりのリールのラインの巻き取り具合が芳しくなく、糸が偏って巻きとられるのが気になっていたところだった。

 直ぐ近くに沈んでいるワンダースリムは残念ながら回収できそうもない。気分を変えるために釣り場を移動し、新たな気持ちで竿を振り始めた。この場所もベイトは不在で釣れる気配が全くない。小1時間ほどキャストを繰り返したがワンチャンスもなくギブアップした。


 天気:晴れ 水温:20.8℃ pH:不明
 釣果:1匹(ナマズ)

 このところ本命の魚を見失っているので、今宵はベイトを探すことにウエイトを置き、車の機動力を使って釣り場を巡った。先ずは過去にトップウォーターでスズキが炸裂したエリア。大潮の満潮で水位が高く、足場の確保に気を使いながらキャストを開始。僅かにベイトはいるようだが、ルアーへの反応はない。水中にはストラクチャーが沢山あるのでリップルポッパーを使い、移動しながらキャストを繰り返して広範囲に探りを入れる。開始1時間弱、水の流れがよれているポイントでズボッとルアーが水中に引き込まれた。すかさず、リールのハンドルを素早く回してフッキング。暴れる魚を強引に足元まで引き寄せベッドライトで照らし出すと、期待していた魚ではない60cmオーバーのナマズだった。

 スズキは不在のようなので釣り場を移動。竿を振っていたnoppoさんと合流して様子を伺うと、別の場所で30cmほどのセイゴを釣り落としたとのこと。このポイントはパッとしないので、私は少し歩いて水通しの良い所に移動。ベイトがいるようなのでザブラミノー・タイダルを期待しながらを引いていると、グンッと一瞬竿先が引き込まれるようなバイトがあった。しかし、フッキングには至らない。2度目のチャンスを期待して1時間程キャストを重ねたが無反応。粘っても無理そうだったので見切りをつけて次の場所へ移動した。

 実績のあるこの場所は、水位が下がると根掛かりが多発するので細心の注意を払いながらルアーを引く。ルアーロストを危惧しつつ実績のあるストラクチャー周りを丁寧に攻めたが反応はない。気がつけば夜の11時を周り、これ以上続けると翌日の仕事に支障がでそうなので納竿とした。


 天気:曇り 水温:19.3℃ pH:不明
 釣果:0匹

 日中は秋雨前線と台風20号の影響で雨が続いたが、夕方には上がった。晩飯を食べてから釣り場に向かい、即座にキャストを開始した。海は台風の影響で荒れており、雨で流された小魚が河口付近に溜まっているハズで爆釣が期待されたのだが、私が訪れた釣り場は、期待に反して魚っ気がない。別の釣り場で竿を振っているnoppoさんからメールが届いたが、小魚はいれどもルアーへの反応はない模様。

 ベイトを求めて釣り場を移動してみると、そこにはボラの子供達が集まっている様子。時々、プルンプルンとアタリが手元に伝わってくるのだが、本命のアタリとは違う感じ。時合を待ってキャストを重ねていると、noppoさんからのギブアップ宣言。今週も始まったばかりなので、余り遅くまで竿を振っていると仕事に影響しそう。そろそろ私も退散しようかと考えていたところ、突然ワンダーが引っ手繰られた。魚は一気にラインを引きずり出しドラグが悲鳴を上げる。「うわぁぁぁぁ〜」と思わず声を上げ、竿を強く握り直したがその瞬間にフックオフ。魚の正体は不明だったが、その後はワンチャンスもなく納竿となった。


 天気:雨後曇り 水温:20.5℃ pH:不明
 釣果:1匹(ナマズ)

 今日はお昼前からのスタート。雨の影響でニゴリがあるのだが、無数のベイトが流れに逆らって上流を目指している。正に「釣れ釣れムード」満点だ。使うルアーは昨晩爆釣した歴戦の勇士コモモ。開始30分、期待どおりのビックチャンスが到来した。魚はキツイ流れの中を力強く上流へ向って泳ぎながらファイトする。徐々に間合いを詰めて引き寄せ、残り2〜3mとなったところで痛恨のラインブレイク。釣行前に痛んでいた数mのラインを切り捨てラインシステムを新たに組み直してあったのだが、何故かメインラインの途中の何処かで切れてしまった。

 逃した魚は70cmUP確実の良型スズキ。寵愛していた廃盤カラーコモモ(銀色)のロストに加え、ルアーを咥えたまま泳いでいる魚の事を考えると気持ちは大きく凹む。しかし今更どうしようもないので、ザブラミノー・タイダルを結びキャストを再開した。魚はいるようなので次なるチャンスを心待ちにしながらキャストを重ねる。すると数分後に期待どおりにヒット。この魚もかなりの良型であり、リールからラインを引きずり出して一気に突っ走る。相当走られた後、魚が急に反転したところで涙のフックオフ。

 確実に獲らなきゃいけない2本を相次いで逃し、自分はまだまだ修行が足りない事を思い知らされる。魚がいるうちに1本獲りたいと懸命にキャストを続けていると、少し離れた流心部で突然、デカいスズキが豪快なエラ洗いを繰り返した。多分、あれは先程ラインブレイクで取り逃がした魚。口に引っ掛かった私のサイン入りコモモを振り払おうとしているのだろう。ルアーが口から外れてくれる事を祈るしかない。その後は、ワンチャンスもなく午後1時半に一旦納竿した。

 晩飯を食べて一服し、頃合いを見計らって再び釣り場に向った。前夜の爆釣劇を夢見ていたのだが、釣りはそんなに甘くない。予想に反して魚っ気は全くなく、移動しながら空しいキャストを続けていると、干潮時に干潟になる小さなワンド内にベイトを発見。過去の豪州遠征でダメ出しをしたサラナSRを取り出し、放り投げるといきなり食ってきた。浅瀬でガバガバ暴れまくる魚を引き寄せヘッドライトで照らすと、考えていたのとは全く異なるヌルっとした鱗のない魚が浮かび上がった・・・そいつは、なんと70cmの巨大ナマズ。

 狙っている魚とは違ったのでガッカリ。場所を変えてザブラミノー・タイダルをキャストし続けていると、流心部でゴツッとバイト。「これぞ本命」って感じで巻き合せをしたのだがフックオフ。その後はアタリすらなくテンションが下がっている時にnoppoさんが登場。暫し情報交換をしながらキャストを重ねたが、チャンスは訪れずギブアップした。


 天気:晴れ後大雨 水温:22.5〜25.0℃ pH:不明
 釣果:13匹(ナマズ、鯉、ソウギョ、スズキ、ニゴイ)

 今後のため、明るい内にアチコチ釣り場を見ておこうと竿を持って車を走らせる。藪を掻き分け水辺まで降りてキャストを開始。30分程、竿を振っても魚の反応がないため、そろそろ移動しようかと考えていたところで突然ナマズ達の活性が上がった。その様子はさながら「秋の運動会」のよう。コモモを咥えてパワフルなファイトでドラグを引きずり出すヤツや、ヒットした直後にザブラミノー・タイダルを咥え、水族館のイルカの曲芸のように空中へ1回転ジャンプを披露するヤツ。着水同時に横っ飛びでアムニス1に襲い掛かったりするヤツもいるなど、1時間程の間で55〜60cmを立て続けに6匹キャッチした。

 釣れたのはナマズだけではない。70cm弱の鯉をアムニス1でキャッチした後は、ザブラミノー・タイダルで謎の巨大魚をヒットさせた。コツッと当たった直後から魚が突っ走り、その勢いはいつまで経っても止らず、スプールには僅かにラインが残るだけになるほどの激しいファイト。ロッドを支える右腕が痛くなり、やっと魚が姿を現したのはヒットしてから30分が経過した時。謎の魚の正体はソウギョ。コイツは余りにも大きすぎ、岸にズリ上げる事が出来ずに水際でリリース。サイズは余裕のメーターオーバーだった。この1本でヘロヘロに体力が低下。午後1時をとうに過ぎ、腹ペコになったので一旦納竿とした。

 ラインブレイク多発でクレーム修理に出していたエンブレムZ2000iAの修理完了の連絡を受けて釣具店に立ち寄った後、スズキを狙って某河川に向った。日中は晴れていたにも関らず、夜からは土砂降りの雨が降り続く。カッパを着込んで岸際に立つと水面は激しい雨による波紋とは別に無数の波紋が広がっていた。辺り一面のベイトにドキドキしながらザブラミノー・タイダルを投げ始めると3投目でコツンとバイト。魚がいることが判ったので再び同じコースにルアーを通すと、僅か2投目で強い衝撃が手元に伝わってきた。水面でガバガバと暴れる魚を慎重に引き寄せ無事キャッチ。岸に引き上げた魚は、一瞬ヒラスズキかと思わせるような体格の良い65cmだった。心配していたラインローラー部分でのラインブレイクはなく、やっぱり修理に出してよかったとホッと一安心。

 雨が一段と激しくなったことに伴い、アチコチでボイルが始まった。こんな光景は滅多にないので、このチャンスを逃してならじとコモモをキャストすると直ぐに反応が返ってきた。最初はムチャクチャ引いたのでグットサイズかと思いきや、足元に寄ってきたのは57cmのデブデブに太ったニゴイ。「ボイルしていたのはアンタじゃないでしょ!」とたしなめてリリース。すぐさまキャストを再開すると怒涛のラッシュが到来。昼の部は「ナマズの運動会」だったが、夜の部は「スズキの大運動会」のスタート。

 ヒットした直後、猛烈なパワーでラインを引きずり出し、巨鯉のスレ掛かりかと思ったほど抵抗した73cmに続き、70cm46cm68cmを立て続けに釣り上げ、2本を取り逃がす程の連荘モード。私はこの状況にアドレナリンが吹き出て、暫くは恍惚状態・・・。コモモ1本でこの釣果。途中でザブラミノー・タイダルアムニス1を混ぜてみたが、魚からは完全無視。これほどまでにルアーの差が出るものかと、久しぶりに感動した。

 気がつけば急に水位が上昇し、上流からゴミが大量に流れてきた。ルアーを引く度にラインやフックにゴミがまとわり付き、全く釣りにならない。これ以上粘っても釣果を増やすどころか、ルアーをロストしかねないので続きは後日にしようと納竿した。


 天気:晴れ 水温:22.0℃ pH:不明
 釣果:0匹

 晩飯を食べながら引田テンコーさんが出演していたTV番組につい見入ってしまい出遅れた。釣り場に到着すると、大声で話をしているブッ込み釣りの2人組がいる。丁度、食いが立っている様で彼らはセイゴ、キビレ、ウナギなどを連発中。たまに大物が掛かるようで、ハリスを切られたりして大騒ぎ。そんなに魚がいるのなら、今宵は爆釣だとワクワクしながら竿を振り始めた。

 水位はベストな状態で、流れもあるので確実に釣れそうな感じ。しかし、ブッ込み釣りの人達とは正反対でこちらにはコツリとも反応がない。ルアーをアレコレ交換し、チャンスを伺うがいつまで経っても竿が曲がる事はなかった。途中から参戦したnoppoさんと別れて次の場所へと移動し、キッチリ集中して暫く竿を振ったが無反応。半ば諦め気分でnoppoさんが竿を振る場所に車でひとっ走りし、雑談をしながらタラタラとキャスト&リトリーブを繰り返す。魚っ気がほとんど感じられず粘っても無理っぽかったため真夜中前に納竿となった。


 天気:晴れ 水温:21.5℃ pH:不明
 釣果:0匹

 前日、1本獲ったので夕食後に同じ釣り場を訪れた。昨日に増してポン太の死骸の臭いが濃くなっており、本当に鼻が曲がりそうなくらい。少しでも臭いを和らげるため、タオルをマスク代りに使いながらキャストを始めた。干潮からの上げ時なので流れは殆ど無く、ベイトの動きもない。こんな日はきっと釣れないだろうと思いつつも実績のあるルアーで広範囲に探りを入れた。

 2時間少々、懸命に竿を振ったが全く反応はない。しかし、近くで電気ウキを使ったエサ釣りをしている2人組は、手のひらサイズのセイゴ達が入れ食い状態。そのサイズならワンダーを使えば簡単に釣れそうなのだが1バイトもとれない。今宵はエサ釣りとルアー釣りの違いをまざまざと見せ付けられ、気持ちがすっかり萎えてしまったので納竿した。


 天気:雨 水温:21.5℃ pH:不明
 釣果:1匹(スズキ)

 珍しく真っ昼間の釣行。連日の雨により水が濁っているので、昼間でも勝算があると踏んで竿を振りに来た。釣り場には大きなタヌキの死骸が転がっており、濃厚な臭いが鼻をつく。時折、激しく雨が打ち付けるが、これにもめげずにキャストを始めた。水面を小魚がスクールしているので、「きっとチャンスが来るハズ」と信じてその時を待つ。

 このところバイト実績のあるザブラミノー・タイダルを多用し、丁寧なキャスト&リトリーブを繰り返しているとググッと力強いバイト。ガバガバと元気良くエラ洗いをする魚を、ロッドのバットパワーを使って徐々に間合いを詰めて岸へ引きずり上げる。足元に横たわった魚は銀色に輝く67cmだった。

 2匹目を狙ってキャストを繰り返すが反応がない。徐々に小魚の群れが何処かに消え、打ち付ける雨だけが水面に波紋を作る。日没を向え、本来なら今からが本番ってところだが、体も冷えてきたので納竿とした。


 天気:雨 水温:22.0℃ pH:不明
 釣果:0〜1匹(鯉)

 今宵はスタートが遅く、しかも1時間しか釣りが出来ないという厳しい状況だったが、ここ数日ボウズが続いていたので何とか結果を出そうと釣り場へ足を運んだ。早くから竿を振っているハズのT.Mさんがいないのでメールを打つと、厳しいので釣り場を移動したとのこと。釣り人が変われば魚の反応も違うかもしれないと思い、1投目から集中して竿を振り始めた。

 最初に投げるのは今日買ってきたばかりのフラット系シャローミノーのアムニス1。開始3投目、スローリトリーブ中にブルンッと手応え。確かに魚の反応だったように思ったので、同じコースへルアーを送り込むとガツッと食ってきた。3本もフックが付いているので、フッキングは楽勝かと思いきやグングンと首を振られてフックオフ。開始数分で1本を上げられたかもしれないチャンスをふいにして暫し呆然となった。さて、このマリアからの新商品であるアムニス1はスリムなリップレスミノーを投げ慣れていると飛行姿勢の悪さが気になる。これにより飛距離がちょっと足りず、キャストに気を使う感じだ。

 2度目のチャンスを期待して、持ってきたコモモジーンザブラミノー・タイダル、そして往年のレッドフィンまで出したが無反応。一方、別の場所へ移動していたT.Mさんは、スズキではなく鯉を釣り上げたらしい。タイムリミットのぎりぎりまで、神経を集中して竿を振ったが魚の顔を見る事は出来ず納竿となった。


 天気:曇り後小雨 水温:22.5℃ pH:不明
 釣果:1匹(ヒイラギ)

 釣果は上がらないのだが、魚はいるようなので今宵も竿を持って出掛けた。釣り場に到着すると見慣れないエサ釣りの親子がいたので挨拶をする。様子を聞くと、魚は釣れていないが、昨日、別の場所で良型2匹が釣れた事を教えてくれた。釣り場では色んな人と話しをしてみると思わぬ情報が得られたりする。同じ釣り場で竿を振る人と挨拶をして話をすることは大切だなと思う。

 竿を振り始めたところで雨が降ってきたので、一旦車に戻ってカッパを着込む。秋雨前線の影響でぐずついた日が続き、今秋は車中に雨具の常備が必要だ。今日は昨日の反省から、袖口にはリストバンドをはめて万全をきし、完全防備でキャストを再開始した。先ずは、コモモジーンザブラミノー・タイダルをローテーションさせ表層を狙ったが反応はない。少しルアーの泳層を下げるため、普段は使わないサラナを取り出しキャストを始めて僅か数投で根掛かりしロストした。

 ルアーロストにめげつつ、ルアーをサスケに交換。勝手知ったる場所なので、根掛かりをする場所を避けてルアーを引いているとヒイラギの子(4cm)が引っ掛かってきた。本命を求めてキャストを重ねていると、これまでなかった所に何かが流れ着いていたようで歴戦のサスケをロスト。立て続けにルアーを失ったので、さすがの私も頭に血が上り、魚を釣るのを放棄してルアー回収に専念することにした。

 潮位が下がるまで雨に打たれながら岸際に座ってじっと待つ。頃合いを見計らって、ルアー回収器(タックルバック)を持ってディープウェーディング。切れたラインを手繰りながらウェーダーで入れるギリギリまで入水し、サラナサスケを無事回収した。気がつけば、ルアー回収に1時間も費やしている。「やっと再開!」って感じでザブラミノー・タイダルをキャストしていると、着水直後にバイトした。「よっしゃ〜!」と一人呟いて巻き合わせをしたとたんに、リールのラインローラー部でラインブレイク。スプールに僅かに残ったラインは新品のファイヤーラインXDS。つい先日も、同じトラブルをやったばかりで愕然とする。これで、決して安くないラインを僅か数日で2巻き分を失った事になる。

 手元でラインが切れたので、魚は私のお気に入りのルアー(ネーム入り)を咥えたまま、数十mのラインを引きずって逃げていった。先日の失態時には、キャストを再開した後に幸運にもラインを拾い、ルアーとライン、そして魚までも回収できたのだが今回はダメ。今頃、魚はどうしているのだろうか・・・。

 真夜中に、近くで竿を構えている電気浮きのエサ釣り師達がセイゴの入れ食いモードに突入した。様子を伺っているとルアーでも釣れそうなサイズだったので、ワンダーを取り出し表層をヒラヒラ流してみる。暫く広範囲に探っていると、ズボッという捕食音とともに水柱が立った。しかし、残念ながらフッキングには至らずタイムアップとなった。


 天気:曇り後大雨 水温:22.0℃ pH:不明
 釣果:0匹

 本日も懲りずに釣行。水面を見ながらキャストを重ねていると、足元近くに悠々と泳ぐスズキを確認。すかさずルアーを送り込んだが反応しない。誰かに釣られた魚なのか、少し元気がないような感じだった。近くで電気ウキをつけてエサ釣りをしている2人組がセイゴの入れ食いモードに突入しているのを見て、ワンダーを試してみる。セイゴにはこのルアーがメチャ効く時があるのだが、今回は全く相手にされなかった。

 突然の大雨に驚きながらもキャストを繰り返す。こんな天気の変わり目は魚の活性が大きく変わる時があるので要注意。しかし、指先に神経を集中してリトリーブをしたがコツリとも反応はなかった。カッパの袖口から侵入した雨水に閉口しながらもワンチャンスを期待して時合を待ったが、その時は訪れず午後10時にギブアップした。


 天気:曇り 水温:22.5℃ pH:不明
 釣果:0匹

 午後6時半過ぎ釣り場に到着。満潮を迎えるため水位は高く、前日の雨が原因でゴミが沢山浮いていた。リトリーブの度にフックへ絡まるゴミを丁寧に取りながら、潮が動き出すのを待つこと30分。潮が変わり目の前に浮いていたゴミが流れ始めた。丁度、このころT.Mさんが登場。彼に最近の釣果を聞くと、シーバスならぬチーバス(セイゴ)とマゴチを釣り上げているらしい。

 暫く竿を振ったが反応がないため、T.Mさんは別の釣り場へ移動。私はもう少し潮位が下がるまで様子をみようと考えキャストを重ねた。彼が移動して直ぐに、ザブラミノー・タイダルにバイトがあったがフッキングミス。魚がいる事が判ったので、即座に同じ所へルアーを流すと再びバイトした。しかし、これもフッキングには至らず悔しい思いをする。

 キャストを繰り返したが、その後は全く反応がなく午後11時に納竿となった。魚は確実にいて、釣り上げるチャンスもあったのだが中々魚を手にすることができない。一晩に1〜2回しかないチャンスを確実に物に出来ればきっと釣果もメキメキ上がるだろう。まだまだ修行が足りないようだ。


 天気:小雨後曇り 水温:24.5℃ pH:不明
 釣果:0匹

 晩飯を食べて一服してから竿を振りに出掛けた。釣り場に到着して水面を眺めると思いの外に水位が低く、丁度釣り頃の感じ。先ずは往年のレッドフィンで近回りを探った後にテリフへチェンジ。ビュンビュンとキャストをしまくって、今度は広範囲に探りを入れる。ルアーを流れに任せながらスローに引いていると、ここぞと思う所でゴツッとバイト。しかし、フッキングには至らず悔しい思いをする。魚がいる事は判ったのでピンポイントを集中的に攻めるが2度目のチャンスはなかった。

 大潮周りは潮が良く動くので魚の反応も良いのだが、悲しいかな時合が短い傾向にある。貴重なワンチャンスを逃すと後の展開が非常に辛くなる。因みに、小潮や中潮は干満の差が緩やかに進むため、時合が長くポツポツと釣り続ける事が出来るのではないか。そんな事を考えてリトリーブをしているとストラクチャーにルアーを引っ掛けた。静々と水中に入っていき、無事にルアーを回収。しかし、ポイントを荒らしたので、この釣り場を後にした。

 2ヶ所目は向かい風をモロに受ける少々辛いポイント。価格の割には良い泳ぎをするコトスパフォーマンスの高いシーバスハンターVをキャストしていると2回連続バイト。手元に伝わった感触から、魚は狙っているサイズとは違うセイゴ級だと思われた。しかし、小さくても1匹は1匹。次にバイトした時は確実にフッキングさせようと待ち構えていたが、パタッとアタリは止まり沈黙。その後暫く竿を振り続けたが反応がなくギブアップした。


 天気:曇り 水温:23.5℃ pH:不明
 釣果:1匹(スズキ)

 日没後、満潮時からの釣行。空しいキャストを振りつづけて早2時間が経過した。この2時間を使えばもっと生産性の高いことが出来るのではないか?自分は時間を無駄にしてないか?なとど自問していたところにビックバイト。アイマ・ジーンに交換して数投目、リトリーブ開始直後の出来事だ。すかさず竿を横に寝かせて弧を描くと供に、リールのハンドルをグリグリッと回した瞬間にバチッと音がしてラインブレイク。「ええっ!?」って感じでリールを見るとラインローラーの所から切れていた。

 フルキャストをした直後なので数十mのラインが付いたまま魚にルアーを持っていかれてしまった。突然起こった大失態。頭の中でアレコレと反省しつつ、予め作っておいたスナップ付きのショックリーダーを取り出し、ラインシステムを組みなおす。そしてシャロートプスを手早く結びキャストを再開した。

 因みに私は釣り場においてキャスト&リトリーブに費やす時間を最大限確保するため、幾つかの事をしている。ルアー釣りはエサ釣りと違い、ルアーを主導的に泳がせなければ魚は釣れない。そのためには、限られた時間の中で出来るだけ長い時間、ルアーを水の中に入れる必要があるのだが、実際は竿を振り始めるまでの準備やライントラブル、根掛かり対処など余分なことに、結構時間を費やしている事が多いのではないか?使う分だけのショックリーダーを予め数本用意しておくことなんて、極めて簡単なことで誰でも出来ることだが、実際にやっている人とやっていない人では釣果に差が出てくるだろう。

 再開20分、長いラインが繋がったルアーを咥えたまま泳いでいる魚の不憫さを考えている最中、何たる幸運かシャロートプスがラインを拾ってきた。手にとって見ると、それは明らかに私が先程ブレイクさせたラインに他ならない。ラインを手のひらに巻き付け、手繰り寄せると僅かな引き抵抗がある。「ラッキー、魚からルアーから外れたんだ!」と喜びながら、クリクリと巻き取っていると少し変な事に気がついた。手繰り寄せるラインが何故か流れに逆らって上流に向って行くのだ。「まだ魚が付いてるの?」と首を傾げながら慎重にラインを巻き取っていると、突然、手が強く引っ張られた。

 日頃は竿の弾力を使って魚とのやり取りをしているのだが、今回は魚と私のガチンコ勝負。手のひらにファイヤーラインXDSがグイグイ食い込み、指先が痺れるほどの激しいファイト。なるべく魚を暴れさせないように少しずつ手のひらにラインを巻き取り、魚との間合いを詰めて岸に引きずり上げた。アイマ・ジーンを咥え岸に横たわったスズキは60cm。普段なら「ちょっと小さいねぇ」なんて言うところだが、サイズ以上のドキドキ感を味わう事ができた。

 2匹目を狙ってキャストを続けたが反応はなく、車に乗り込んで次のポイントへ移動。1時間半ほど竿を振り続けたが、コツリともアタリはなく納竿となった。


 天気:晴れ後曇り 水温:24.5℃ pH:不明
 釣果:0匹

 夕マヅメ、太鼓と笛が奏でる祭囃子をのせた追い風が強く吹く中、キャストを開始。このところ、魚を釣りに来ていると言うよりは、キャストの練習に来ているという感じが強いのは否めない。それくらい、先日購入したウエダのSPS102SS-Tiは扱いにくく、「万人が違和感なく、持ったその瞬間から使える竿」という物ではないようだ。しかし、ロッドを代えて3回目の釣行ともなれば、キャストも段々良くなってきた。

 まだまだ精度は甘いが、飛距離は期待していた以上に伸びている。体格に恵まれているわけでもなく、元来、ロングキャスターではないのだが、力まずに素早く手首を返すような振り方をすれば、気持ち良いくらいにルアーがブッ飛んで行く。 開始1時間半、コツリともアタリがないので諦め気分でキャスト&リトリーブをしていると、遠くで数回フラッシュが光った。暫くすればこちらにも魚が回って来るだろうと、その時を今か今かと待ち望んでいたが、いつまで経ってもチャンスは訪れず、待ち惚けをくらってギブアップした。


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