
擬似餌の玉手箱トップ>FishingReport>2007年5月
天気:晴れ後曇り、時々雨 水温:19.5〜20.0℃ pH:不明
釣果:0匹
朝飯を食べてからのんびりと出動。1ヶ所目は魚っ気が全くなくて、1時間も経たないうちに見切りをつける。次なる場所が大本命の釣り場。周囲の様子をキョロキョロと伺いながらキャストをしていると、目の前に雷魚君が浮かび上がってパフッと息をした。時々岸際で起きるボイルの犯人は、どうやら彼らしい。狙いは別の魚なので、流れが強い本流へルアーを撃ち込み様子を伺う。
気がつけば昼近くなっていた。コンビニで買ったおにぎりをパクつきながら釣り場全体を見渡す。ベイトの群れは全く見られず釣れる気がしなかったのだが、急に空が曇り始め雨が降ってきた。天気の変わり目は大チャンス。マス類を狙うには少々オーバーアクションの感があるDコンタクトで探った後にローリングベイトを投入。リトリーブスピードを様々に換えて、魚が反応するスピードを探っているとガツッとヒット。ヒットしたのはやはり超早巻きの”ジャカジャカ巻き”だった。魚のサイズは50cm程度。小さかったので、いいかげんなやり取りをしていたらフックオフ。因みにステラ3000はハンドル1回転で最大70cm巻き上げる。小さなリールやベイトリールでは、いくら頑張っても巻き上げスピードに限界があることを頭の片隅に置いておくことも大切だろう。
次なるチャンスを狙ってキャストを続けたが反応はない。ここで豪州バラマンディガイドのテリーから航空便で送られてきたゴムルアーを取り出した。私は生態系や環境のことを考え、怪しげな化学物質の塊であるゴム系ルアーは決して使わない主義なのだが、ワザワザ彼が送ってきたので試す事にした。ジグのヘッド部は透明樹脂で覆われ、まるでモエビのよう。ゴムのボティーはエビの下半身を模しており、軽くしゃくるとエビそっくりなアクションを醸し出す。いかにも釣れそうな動きなのだが魚の反応はない。使用後にライフジャケットのポケットに突っ込んでおいたのだが、どうやら釣行中に落としてしまった様子。気がついた時には迂闊にもポケットからなくなっていた。その後も何を試しても反応がないため次の場所へ移動したが、移動先でも反応がなくギブアップとなった。
晩飯を食べてからの再釣行。満潮からの下げを狙ってウェーディングをする。水位が高いため根掛かりを気にすることなく大胆にキャスト&リトリーブを繰り返す。開始から2時間も経過したが、ベイトの姿はほとんど見受けられずルアーへの反応がないためギブアップ。これで連敗が確定した。
天気:晴れ 水温:17.5℃ pH:不明
釣果:0匹
本日の釣行も朝と夕方のダブルヘッダー。朝飯も食わずに釣り場に車を走らせたのだが、時既に遅し。先行者が2組も入っていた。様子を聞くと「少し前に60cm弱を1本上げた」とのコメント。強引に釣り場へ割り込む程、厚かましくないのでグッと堪えて次の場所へ移動。ハンドルを握りながら、暗いうちに目を覚ましたのに、うっかり2度寝してしまったことを反省した。到着した釣り場は、水位が高かったのでウェーディングせずに少しずつ移動しながらキャストを繰り返す。1時間程、根掛かりに注意しながら魚の反応を伺ったが、全く気配を感じられずギブアップした。
夕マヅメから、修理が完了(ローラーガイド無料交換)したステラ3000を携えての再釣行。朝のうちは無風だったが、強い西風が吹き荒れている。水位はぐっと下がり、流れも落着いて釣りやすいのだが、狙っている魚も落着いてしまった様子。1時間程、様子を探ったが反応がないため、次の場所へ移動。日頃は安全と魚へのプレッシャーを考慮して膝下までしかウェーディングしないのだが、この釣り場はポイント遠いため股間まで水に浸ってキャストを繰り替えす。この場所も魚っ気は全くなく1時間丁度で見切りをつけた。その後、最初の釣り場へ戻ったが期待したドラマは起こらず納竿となった。
2007/5/26 県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:17.5℃ pH:不明
釣果:2匹(スズキ)
前日から早朝まで大雨。午前7時過ぎに釣り場へ立つと、まとまった雨の影響で水位は高くドロ濁り。たまに鯉やセイゴがライズするのだが私の操るルアーには反応がない。30分程、様子見でキャストを続けたがアタリがないので次の場所へ移動。日頃は水深が浅くて釣りにならないような場所だが、小さな堰があるため時として爆裂ポイントへ変身する。期待を込めてポイントを覗き込むが、あまりの激流で竿を出す前に試合放棄。再び車に乗り込み、次の釣り場へとハンドルを切る。その後、3ヶ所を回った後に最初の釣り場へ戻ってきたが、ルアーを追う魚は不在で納竿となった。
午前中は流浪の民となり釈然としなかったので、夕マヅメからの再挑戦。南西の風が強く吹き、黄砂の影響からか景色はぼんやりと霞んで見える。この黄砂は中国大陸から強い西風に乗って飛んで来る極微細な砂なのだが、経済発展が著しい隣国から様々な化学物質も一緒に飛来するので極めてよろしくない。県が運営する「静岡県大気汚染常時監視システム」のサイトを見ると、いかに怪しげな化学物質が空中を漂っているかが良く判る。呼吸を止めるわけにはいかないので、フィルターの役目をしている鼻毛はできるだけ伸ばしておこう。
開始10分、答えは直ぐに出た。サスケSS-95を流れのヨレの中に通しているとスズキ(60cm)がガップリと食ってきた。魚は流れの中に入り激しいエラ洗いを繰り返したが、徐々に間合いを詰めて無事ランディングとなった。魚は腹がパンパンで、でっぷりと太っている。たらふく餌を食っているようだが、サスケSS-95はデザート代わりだったのかも。写真を1枚撮ってキャストを再開。6分後に再びヒット。今度は強い流れの中で軽くトウィッチを数回した時に食ってきた。サイズは先程と同じ60cm。この勢いで爆発モードへ突入かと思いきや、アタリがパタリと止ってしまった。持参したルアーを次々に投入するが、正しく時合は過ぎ去ってコツリとも反応がない。魚っ気が感じられず、集中力も落ちてきたので納竿とした。
2007/5/20 県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:21.8℃ pH:不明
釣果:0〜2匹(スズキ、ボラ)
ウェーディングするには水位が高かったため、車中で水位が下がるまで待つ。頃合いを見計らって静かに水の中へ進む。前日より濁りがきつく、ベイトも少ない。暫く竿を振っているとイナっ子の群れが移動してきた。群れの下や後ろにはスズキがついている可能性が高いので、丁寧なキャストに心掛け誘いを掛ける。Dコンタクトに掛かったのは4cmのボラ。もう少しベイトが大きくならないと、ルアーでは勝負しにくいところ。確実にスズキの目を小さなベイトではなく、ルアーに向ける方法はないものかと思案しているところへT.Mさんとニューロッドを携えたアルフ君が登場。続いてSolid.Kさんも顔を出した。
夫々が思うがままに竿を振るが、T.Mさんのレンジバイブに反応があっただけで釣り場は沈黙。後から来た3人はいつしか別の場所へと移動していった。開始から4時間が経過。1バイトもなく体力、気力ともパワーダウンしたので30分程休憩。釣り場に座って休んでいたら、いつしかウトウトと眠り込んでしまった。釣り場を休ませたのが功を奏したのか、今イチ苦手な意識のあるクルーズバイブを引きまくった後にローリングベイトの”ジャカジャカ巻き”を試すと本命のスズキがヒット。ルアーを咥えてエラ洗いを繰り返す相手に上手く対処できずに痛恨のフックオフ。
このところ魚を掛けてもバラすことが多く、「何故なのだろう?」とずっと原因を考えていたのだが1つハッキリした。魚を掛けた後のやり取りで逃している場合、いつもロッドを右側斜め前に構えていることに気がついたのだ。左斜め前に構えている時は腕と体の自由度が高く、ロッド操作とハンドルを回す左手に余裕があるのだが、右構えだと魚へ追従するのが精一杯。ロッドポジションを無意識に切り替えた時にラインテンションが緩んだり、ルアーポジションが移動してフックオフしているのではないか。
東京湾や大阪湾での釣りとは違い、1回の釣行で僅かに1〜2回しかバイトがないような厳しい状況の中で日々釣りをしている。その数少ないチャンスを活かせないのは非常に辛いところだ。ガックリしながらローリングベイトの”ジャカジャカ巻き”を繰り替えすこと30分。明確な「ガツッ」というアタリが手元に伝わり、水面が割れた。意識して左前構えを続けていたので魚とのやり取りも余裕を持って対応。足元に引き寄せた魚は小振りな40cm。岸際で暴れながら口の中から次々と溶けた小魚を吐き出した。溶けている小魚を観察すると、群れているボラの子供たちよりも明らかに大きい。「捕食している魚のサイズが大きいからルアーに反応する個体なんだ」と独り納得。追加を求めて竿を振り続けたが、その後は沈黙し納竿となった。
2007/5/19 県西部地区の某河川
天気:雨後晴れ 水温:22.5℃ pH:不明
釣果:2匹(スズキ)
前夜、潮時表と過去のデータをにらめっこしながら釣行開始時間を決定。準備を整え釣り場に到着するとボイルが始まっていた。T.Dペンシルからスタートし様子を伺うが、反応がないためサラナにチェンジ。ボイルが起きる場所を中心に探りを入れるがコツリともない。ここで取り出したのが、ラパラのエスコ。「チーム・エスコが勝つためだけに作られた」という曰く付きのエスコだ。超マイナーな存在だが知る人ぞ知るってヤツ。使い始めて直ぐに威力を発揮し、スズキがヒットした。サイズは50cmほどだったが、残念ながら首を振られてフックオフ。
2羽のアジサシが順番に何度も水中へダイブ。器用に小魚を咥えて瞬時に飛び上がる光景を眺めながらキャストを繰り返した。目の前で良型が身を翻しながら激しくボイルする様子を何度も見せつけられる。持参したルアーを次々に試し魚の反応を伺っていると、B-太にガツッとヒットした。ルアーを丸呑みしたまま体半分を水面上に出して激しく抵抗するスズキを徐々に引き寄せ無事キャッチ。銀色に輝く美しい魚のサイズはジャスト70cmだった。
2匹目を期待しながら爆風の中でキャストを繰り返す。B-太に時折バイトがあるのだがフッキングには至らない。魚はいるのだがガッツリと食ってこないのでラパラF7を試しに投入する。すると期待どおりにヒット。フックはピンピンの新品をおごっているのだが、バーブレスフックが災いしたのか図らずもバラしてしまった。続いてラパラF7では届かない範囲を探るためタイダルを投入。ピックアップ寸前の竿先でナマズがバイトしたがフッキングに持ち込むことはできずに空振り。
いつしかボイルが終焉。最後の望みを掛けて少しずつ移動しながらローリングベイトの”ジャカジャカ巻き”を試す。やっぱり、今の時期に頼れるのはローリングベイト。コツッと当たった直後に水面が割れて、明らかに先に釣った70cmよりもデカイ頭を持つスズキがヘッドシェイクを繰り返す。慎重に対処して引き寄せた魚は75cm。もう1本追加したかったが、その希望は叶えられず納竿となった。
天気:曇り 水温:18.0℃ pH:不明
釣果:0〜2匹(雷魚、ボラ)
朝6時過ぎからの釣行。アジサシが小魚を狙って水中ダイブする光景を見ながらキャストをする。ベイトの群れの塊が随所に見られるが、稀にボイルが起きる程度。しかしそれはスズキではなく、雷魚かナマズによる捕食行為のよう。スズキだったら流れの中でボイルするのだが、これらは岸際の水が淀んでいるような所でおきている。小1時間ほど竿を振ったが反応がないので、車に乗り込み移動。
前日の釣行で1本バラした釣り場へと移動しキャストを開始。のっけから本気モードで挑んだが、全く魚っ気がなく直ぐにギブアップ。次なる釣り場へと車を走らせた。移動先では15分程前から竿を振っているT.Mさんと合流。ご挨拶してから釣り場に入らせてもらい、離れたところに陣取る。遠くで竿を振るT.Mさんを時折チラチラと右目で見ながら、左目で周囲に群がるベイトの動きを追う。岸際でベイトが激しく動くのでシャッドラップSRを投入するとガッとヒット。重みはあるのだがエラ洗いをせず明らかに本命とは違う様子。シャッドラップSRをバックリと咥えていたのは66cmの雷魚だった。
散発的に流心でボイルが起き始めた。”モグラ叩きゲーム”のようにボイル直後のピンポイントへ小さなサスケを撃ち込む。軽目のトウィッチをしていると4cm程のイナっ子が引っ掛かってきた。強い西風が吹き荒れ始めるとボイルが頻発。久しぶりに取り出した蝦夷ミノーを取り出し、”モグラ叩きゲーム”を繰り返していると、コツッとバイト。すかさず巻き合わせをしてフッキング。直後に水面が割れスズキがエラ洗いをしてルアーを吹き飛ばして逃げていった。本命君は確実にいるのだが、明らかにルアーを見切られている様子。持参したルアーを次々に投入したのだが、その後はさしたるドラマも起こらずギブアップとなった。
夕マヅメからの再釣行。西風が吹き荒れ、体が吹き飛びそうになる。まともに釣りが出来るような状況ではない。おまけに水位が高く、狙っているポイントを攻められなので暫くの間、釣り場を眺めて待機する。頃合いを見計らって準備を整えキャストを開始。悪条件の中、待ちに待って釣りを始めたのだがコツリともアタリはない。キッチリ1時間やってギブアップした。
天気:晴れ 水温:11.5℃ pH:不明
釣果:0匹
夕マヅメ狙いで早めの出撃。きつい西日が直接、目に飛び込んでくるので釣りにくいだけでなく、紫外線による目へのダメージも大きいに違いない。眉間にシワ寄せながら竿を振っていると、いつしか周囲は薄暗くなってきた。事前に頭の中で組み立てていたストーリーだと、「日没後にベイトの群れが動き出し、これを狙ってスズキがボイルを始める」という筋書きだったのだが魚っ気は全くない。
手前から探りを入れて、徐々に前へ出て水の中へ身を沈めてゆく。必ずチャンスはあるハズなので、黙々とキャスト&リトリーブを繰り返す。T.Dペンシルから始め、持参したルアーをアレコレ交換しつつ探りを入れる。流心に向けて大遠投したルアーをドリフトさせてピンポイントでトウィッチ。アップクロスキャスト後のハイピッチトウィッチ。U字リトリーブやダウンクロスで岸際のスローリトリーブなどを試す。決して何とかの1つ覚えのようにローリングベイトの”ジャカジャカ巻き”ばかりやっているのではない(笑)。”ジャカジャカ巻き”は当サイトが切っ掛けになり、釣具店にローリングベイトの特設コーナーが登場するほど巷で話題になっている様子・・・。勿論、この釣法で魚を手にされた方々も多いと思うが、皆でやればさすがに魚もスレてくるから注意が必要だ。
暫くして上流へ2人組が入水。私からはかなり離れたところに入ったのだが、彼らの話し声が丸聞こえ。何でそんな大きな声で話をするのか理解しがたいが、本人達は気がついていない様子。その後、やってきた釣り人との情報交換や、度重なるドアの開閉音、駐車スペースからジャリを跳ね飛ばし、勢いよく出て行く車の騒音・・・。近隣住民の皆さんは、私以上に不快に思っているに違いない。
釣り場でイライラするのは心と体に悪い。釣りに100%集中するため、根掛かり覚悟のローリングベイトを使ったストラクチャー攻めを試す。狙うのは根掛かるかどうかギリギリの所。これが出来るかどうかで、魚を手にする人になるか、新たなルアーを買いに釣具店へ走る人になるかがハッキリと分れる。ドキドキ・ハラハラしながらリトリーブをしていると2バイト。魚はいることが判ったので、B-太を投入するとこの選択がビンゴ。50cm程のスズキがルアーを咥えてエラ洗いを繰り返した。フッキングの状態は完璧だと思っていたが、引き寄せて来る際に残念ながらフックオフ。
他にも魚が潜んでいそうだったので、ヒットしたポイントの周辺を再度攻める。なんとか1本釣っておきたいと集中していた時に、上流にいた釣り人達がザクザク歩きながら下ってきた。嫌な予想が的中。彼らは、私がU字リトリーブで狙っていたピンポイント、U字の頂点へ最も近い所の岸に立ちキャストを始めたのだ。「広い釣り場なのに、何でそこに入るんだ!?」これにはさすがに目眩を感じ、釣りに集中するどころではなくなった。それでもグッと我慢して暫く魚の反応を伺ったが、コツリともアタリはない。「釣れるわけねぇだろ!」と叫びたくなったが、ここもグググッと堪えて納竿決定。トボトボと駐車スペースに戻り、並んでいる車を何気なく見ると某グループのステッカーを発見。思わず「はぁぁぁ〜、またしてもあなた方だったのか・・・」と溜息をつきながら釣り場をあとにした。
2007/5/5 県西部地区の某河川
天気:晴れ後曇り 水温:22.5℃ pH:不明
釣果:2〜3匹(スズキ、キビレ、鯉)
釣り場に到着すると遠くに先行者が見える。格好からT.Mさんと推測しメールを打つ。即座に「異常なし」との返信があり、嬉しいような寂しいような気分になる。返信が「只今、爆発中」だと「やられたぁ〜」って感じで、とても悔しい思いをするだろう。しかし、全く釣れていないのも心の拠りどころがなく、何となく気分が凹むのは私だけだろうか・・・。開始30分が経過した頃、T.Mさんの竿が曲がっているのが見えた。横目で彼の動きを確認しながら、こっちに魚が回ってくることを期待しつつ力強く竿を振る。直ぐに釣った人の所へ押し掛け、横で竿を振ったりしないのが「大人のマナー」だ(笑)。後に確認したところ、サスケでキャッチした本命は53cmとのこと。
彼に釣られたのは正直言って悔しいのだが、自分が釣り場へ足を運んだ時間帯は時合とそんなにズレていないことを確認できた。実は、こんなことの積み重ねがスズキ釣りではとても大切。勿論、釣れたルアーや魚のサイズは情報として必要なのだが、釣行前数日間の天気や当日の気象状況、干満による水位の変化、水温や水質、時間帯、ベイトや周囲の釣り人の様子など把握しておくべきことは多い。私の場合、頭の記憶容量が乏しいので、とにかく手帳(耐水ノート)にアレコレ書き込んでいる。この習慣により、何年も前に釣った魚のことが古い手帳を見れば苦労することなく鮮明な記憶として蘇ってくるのだ。
南風が強まる中、遊び気分でシードライブをブン投げる。コイツは重さの割に飛距離が伸びずキャストの度に苦労するので、とっくの昔に3軍扱いとなっているルアー。それでも「こんなルアーで釣れたら面白いだろうなぁ」と思い、今回ボックスの中に突っ込んできたので試しに使ってみる。数投目で水面が炸裂し、ルアーを咥えたままスズキが頭を強く振りながら横っ走りをするのが見えた。残念ながらフッキングが不十分で魚を手にすることは出来なかったが、魚を引き出せたのは嬉しかった。
シードライブで反応があった周辺に、今度はシャッドラップSRを投入。すると間もなく40cmの立派なキビレが食ってきた。キビレのバイトは非常に力強く、直線的な印象を受ける。たまに「カツッ、カツッ」と明確な力強いバイトを竿を持つ手のひらに感じるのだが、もしかしたらバイトの正体はキビレなのかもしれない。少しして、T.MさんがB-太で本命の64cm、ジーンで鯉を釣り上げた。私は魚を求めて少しずつ移動しながらキャストを重ね、T.Mさんの所まで足を運ぶ。雑談終了直後、彼はレンジバイブでレギュラーサイズをバラすほど猛ダッシュをかける。
一足先に釣り場を後にするT.Mさんの後ろ姿を見つつ、独り残業をして竿を振る。サスケで痛恨のフッキングミスをした後、レンジバイブで再びキビレ(30cm)をキャッチ。今回の釣行では、魚が釣れるには釣れたが何となくギアが噛み合っていないような感じを受けた。「まだまだ修行が足りないなぁ」とつくづく思いながら納竿とした。
2007/5/4 県西部地区の某河川
天気:晴れ後曇り 水温:19.0℃ pH:不明
釣果:0〜3匹(スズキ、ボラ、鯉)
予定していた場所は先行者がいたのでパス。車を走らせ次の場所へ向う。南風が吹き付け水面は波立っているが、濁りが落ちついてきているので竿を振ることにした。無反応のまま1時間半が経過した時に、ローリングベイトにボラ(45cm)がスレ掛かり。力強いファイトにかねてから不調だったステラ3000の症状が更に悪化。ハンドルの回転が突然重くなり、まともなリトリーブが難しくなってきた。護摩化しながらキャスト&リトリーブをしているとSolid.Kさんが登場。彼のタックルを試しに借りてキャストし、ステラAR3000のフィーリングを確かめさせてもらう。あくまでも試し投げで魚を釣る気はなかったのだが、シンキングモデルの悟空に巨鯉がスレ掛かり。バット部がガチガチのゼナックの力を借りて引き寄せる。後ろ向きで寄ってきた丸々と太った鯉は75cmだった。
粘っても無理っぽかったので、魚を求めて放浪の旅に出る。車を走らせていると対向車がパッシング。何だろうと思ってスピードを緩めるとT.Mさん。彼も魚を求めて移動中のところで、合流して一緒に竿を振ることになった。開始間もなく、彼がシュガーミノーで良型をバラし、私もローリングベイトとレンジバイブ、クルーズバイブで相次いで魚を逃した。確実に魚は射程距離内にいるのだが、食いが浅いのかミスが続く・・・。腰を痛めていたT.Mさんは魚を手にしないままギブアップ。一方、私は粘りに粘ってローリングベイトで66cmをキャッチした。この1本は「このルアーで釣れるハズ」「この場所で釣れるハズ」・・・と、過去の経験から培った”直感”あるいは”確信”を大切にしながらキャストを重ねた結果。信じる者は救われるのである。
2007/5/3 県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:17.0℃ pH:不明
釣果:0〜2匹(スズキ)
ベイトの群れを探しながら車を走らせる。釣り場にいた餌釣りのおっちゃんと挨拶がてら情報交換をしてみると色んな話が次々と出てきた。河口域でアジサシが稚アユを狙ってダイビングを繰り返す話しや某所でスズキがボイルしまくっている話、エサ釣りでサツキマスが上がった話など止め処もない。釣り人の話はいつも過去形で誇張も含まれているから、時系列で整理しながら話半分に聞くことがポイント。人によっては何十年も前の話を平気に持ち出すジイさんもいるから要注意だ。
予定していた場所に先行者がいないことを足跡で確認。複数の新しい足跡がアチコチにあるようでは苦戦を強いられるのは明白だ。静かに釣り場へ立ち、暫く水面を眺めて流れやベイトの動きを観察しながらキャストを開始。実績のあるルアーには反応がなかったので、自宅から出る時にボックスへ入れてきたクルーズバイブをチョイス。このルアーは同社のローリングベイトと比べると、明らかに魚を引き寄せる力が不足している感じ。昨シーズン購入したが釣果も得られず、お蔵入りギリギリだったこのルアーをブン投げてグリグリと引きまくってみる。気がつけば開始1時間が経過。諦めムードが漂い始めた時にガツッとヒット。クルーズバイブをパックリ咥えていたのは55cmのレギュラーサイズだった。
後が続かないので次の場所へ移動。南西の風が強く吹き荒れる中、風に負けないようにレンジバイブを多用する。少しずつ移動しながらキャストを重ねているとコツリとアタリ。魚は何か判らなかったが、取り敢えず巻き合わせをして引き寄せる。スルスルと簡単に寄って来るので「もしかしたらビニール袋かも!?」と疑いたくなるほど。いらぬ心配をしたが、水際でレンジバイブを咥えピチャピチャ跳ねた魚は35cmのセイゴだった。サイズアップを期待しキャストを重ねるが無反応。相棒Sの登場に合わせ場所を再び移動。強い流れの中でタックルハウスのMを使い、ヒラヒラ泳がせていると力強いバイトが1回あったがフッキングミス。その後は沈黙したので納竿となった。
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