
擬似餌の玉手箱トップ>FishingReport>2007年7月
天気:晴れ 水温:不明 pH:不明
釣果:0匹
空に丸くなった月がポカリと浮かぶ中の釣行。無風状態で釣りはしやすいのだが、魚っ気は全くない。1ヶ所目はカラ振り。2ヶ所目はウナギ釣りのオッチャン2人組に占拠され、隅っこの方で竿を振らせてもらったがここでもカラ振り。最も期待していた3ヶ所目では、シャローラビットを根掛かりでロストし思いっきり凹んだ。障害物回避性能が非常に高いシャロー系のブリブリ泳ぐルアーなので愛用しているのだが、このルアーですら根掛かるストラクチャーとはどんな物なのだろうか・・・?
魚を求めてウロウロと移動を繰り返すが、何処もかしこも反応がない。ダメモトでレッドフィンを送り込んだドシャローの入水ポイントで、ガバッとナマズがバイト。しかしフッキングには至らずルアーが弾け飛ぶ。まだ魚がいるハズなので直ぐにレッドフィンを投入し直したが完全無視。これ以上粘っても無理っぽかったのでスゴスゴと退散した。
天気:晴れ 水温:不明 pH:不明
釣果:1〜2匹(ナマズ)
日中は猛暑。そんな中で竿を振るのは体調を崩す原因となるので、日が陰った午後7時から釣行スタートした。空にはツバメの大群が押し寄せ、血に飢えたヤブ蚊が顔の周りを飛び交う。丁度、満潮からの下げ始めで魚の活性が高まることを期待したいが、白濁した水が気になるところ。「先ずは手堅くナマズを1匹」と思ってルアーを垂らした水門は不発。直ぐに次の場所へと移動したが、ここでも反応はない。
魚がいない場所で粘っていても釣果は見込めないので車に乗り込み即移動。足音を極力立てずに静かにポイントへ近づき、テリージャークを放り込む。2投目に魚がルアーにアタックしたので、慎重にキャスト&トウィッチを繰り返すと狙いどおりにナマズ(60cm)がガバッと出た。このテリージャークは私が豪州遠征で毎回お世話になっているガイドの名前を取って付けたルアー。しかも御本人から頂いた記念品的な逸品。ロングリップのシンキングタイプなので足場が高くても足元までキッチリと引け、ロッドワークに良く反応する有り難いヤツ。扱いやすいので魚と出会うチャンスは増えるのだが、使う場所を誤ると根掛かりで悲しい思いをするので要注意だ。
更なる魚を求めて次なるポイントへ移動。ここでは開始早々にパールホワイトのテールダンサーを引っ掛けた。ルアー回収機を使ってなんとか回収しようと努力したのだが、思いは天に伝わらずラインブレイク。日頃の釣行では滅多にルアーをロストしないので、1個でも失うとテンションが一気に落込む。同じ場所で竿を振っていると、再び水中に潜むストラクチャーの餌食になりそうだったのでとっとと移動した。移動先では相棒Sと合流。彼の釣果を聞いたが「ナマズ1匹のみ」とのこと。どうにもこの水域は魚の反応がイマイチなので最後に1ヶ所探りを入れて、別の水域へ移動することに決めた。
高い足場から入水ポイントにベビーシャッド75を放り込むと一発でナマズがヒット。サイズは60cmUP確定のランカー。暴れる魚を強引に引き寄せ、メインラインを握って一気に足元へ引き上げた。地面で激しく暴れるナマズに近寄った時に、何故か12lbのファイヤーラインがブレイク。ナマズはルアーを咥えたまま身をくねらせて、斜面を転がりながら水中へと消え去った・・・。ラインはつい先日巻いたばかり。再びルアーをロストしただけでなく、魚の口にルアーぶら下がったまま逃したという苦い思いで心が一杯になる。
真夜中近くになって相棒Sと某釣り場へ移動。開始早々、立て続けにローリングベイトへ魚の反応があったが、正体はボラか鯉の様子。近くに魚はいるようなのでマジモードに突入し真剣にキャスト&リトリーブを繰り返していると、またもや根掛かりでルアーをロスト。「いったい今日はどうなっているんだ?」と自分自身に問い掛けるが答えは出ない。懲りずにボックスから新たなローリングベイトを取り出し、魚が潜んでいるであろう水中に沈むストラクチャー付近を狙う。「ギリギリすぅ〜!」と子供達に人気のTV番組のフレーズを呟きながらストラクチャー近くを通してくると、「ゴツッ」とロッドを持つ手に違和感が伝わった。「ヤバッ!」と思った瞬間、ルアーは既に根掛かっていた。なんと、本日4個目のルアーロスト。うぎゃ〜!
思わず気絶しそうになったが、通い慣れた釣り場で、使い慣れたルアーが根掛かった理由を考えた・・・。辿り着いた答えは、使っているタックルが違うこと。この場所ではいつもステラ3000を装着した10ftのロッドを使っていたが、今宵はエンブレム1500iAと8ftロッドの組み合わせ。同じようにリトリーブをしていても、ライン角度は違うし、巻き取りスピードも違う。明らかにルアーが通るコースは異なるハズ。「時既に遅し」とよく言われるが、後から気が付いても失ったルアーは戻らない。「今回は高い授業料を払った」と思って次回以降に繋げようと心に決めて納竿となった。
2007/7/27 県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:不明 pH:不明
釣果:2匹(ナマズ、ニゴイ)
夏休みを頂いての釣行。到着した釣り場の水は白濁しており、いかにも「今日は釣れませんよ」という感じを醸し出している。ウェーディングしてT.Dポッパーで広範囲に探りを入れるが無反応。トップに反応しない魚をフォローするためにB太で様子を伺うがこちらにも反応はない。30分程でこの場に見切りをつけて移動。私のルアーに反応する魚を探す放浪の民となった。流れ込みのあるシャローエリアでチャグバグを一流しした後、シャローラビットを投入すると1投目にヒット。魚はフックアップ直後に激しく抵抗したが直ぐに大人しくなった。途中でビニール袋にでも化けてしまったかと思いきや、足元に寄ってきたのは60cmのニゴイだった。
その後は数ヶ所を釣り歩いたが、魚には全く相手にされず余りの暑さに某釣具店に逃げ込む。どうやら平年より7日間、昨年より1日遅い梅雨明けとなった模様。MAXに上がった体温をエアコンの効いた店内で冷ましつつ、スパイラルコード付きのロングノーズプライヤーとナイロンウェーダーを購入。ウェーダーは透湿素材を使ったD社の少しお高いヤツ。ベリピタソールは泥質地での使用で剥がれることが多く大嫌いだったが、他に丁度良い物がなかったので渋々これに決定した。今年は各メーカーともウェーダーやアユ釣り用タビの欠品が相次いだが、これは中国等での製造と物流に問題があったため。このところ経済発展が著しい中国の危うさがメディアに度々紹介されるが、現在の日本は中国をはじめ東南アジア諸国にお世話にならないと生活に不自由することを痛感する。
ラジオを聞きながら釣り場に向っていると光化学オキシダント(スモッグ)注意報が県内各地に発令されたことを知る。実はこの注意報、気象庁や気象協会ではなく私の職場で発令している。県内各地にある観測機器から刻々と集まるデータを私の机の横にあるパソコンで処理。オキシダントが基準濃度をオーバーした際に、担当者がポンッとキーボードを押して発令となるのである。この厄介な光化学スモッグの発生源は国内の工場や自動車の排気ガスからだけではなく、隣国から風に乗って飛んで来る化学物質も影響していることが判ってきた。食品や工業製品だけでなく、公害も国境を越えてやって来ているのである。
午後4時から釣りを再開。足元の流れ込みにハスキージャークを落とし込むと雷魚が爆裂バイト。しかし水面で大口を空けてルアーを吹き飛ばして水中へと消えていった。暑さのために集中力が途切れがちなので、知り合いの農家のお宅へお邪魔する。ここで冷えたお茶を頂きながら、以前購入したプライヤーの先端にある邪魔な突起部をグラインダーで削り取る。スプリットリングを広げるために付けられている突起部が、魚の口からフックを外す際にとても邪魔なのだが、これで随分使いやすくなった。
午後6時から再々スタート。3ヶ所目のポイントでテールダンサーを使い50cmのナマズをキャッチ。1ヶ所で粘っても釣れる状況ではないので、次々に移動しながら反応を伺うが何処もカラ振りに終わる。夕暮れ空にツバメの大群が飛び交う中、どっと疲れて納竿となった。本命のスズキはいったい何処へ潜んでいるのだろうか・・・。
2007/7/22 県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:21.8℃ pH:不明
釣果:0〜3匹(スズキ)
前日のダーダー降りから一転し、早朝からカンカン照り。勿論、河川は濁りが増しているが、チャンスはあるだろうと朝食を素早く摂ってから釣行した。釣り場に到着し、水面をのぞくと余りの濁り具合に目眩を感じるホド。しかし魚っ気はありベイトの姿をチラホラ見ることができる。開始1時間、私のキャストでは届かない向こうの方で小魚が弾け飛ぶほどの大きなボイルがあった。ベイトの群れが入ってきたのがきっかけとなり、スズキにスイッチが入ったようだが単発で終わり。その後は汗をタラタラと流し、ヤブ蚊の攻撃に耐えながらの釣りが続いた。
昼過ぎに相棒Sが合流。釣り人が代われば魚の反応が変わるかもしれないと思ったが、今日のコンディションはそんなに甘くはなく1時間もしない内にギブアップ。車を走らせ別の場所へと大移動。途中、某コンビニに立ち寄り、マンゴーかき氷を購入。一足先に釣り場へ到着し竿を振っている相棒の姿を眺めながら、かき氷を食べて体を冷やす。この場所は魚の反応がなさそうなので、彼と別れて魚を探す放浪の旅へ出ることにした。タックルは午前中に使っていたSPS102SSTi+ステラ3000から、部屋の片隅で埃を被っていたシルバークリークS-802MFSとエンブレムX-1500iAの組み合わせに持ち替える。1ヶ所目では開始早々、シャロラビSR500に50cmほどのスズキがバイトしたがフックが外れて涙を飲む。続いてピックアップ寸前、タイダルにも魚が追いかけてきたのだが目前でUターン。
その後、小回りの効くタックルを片手に4ヶ所チェックしたが流れ込み部でバスンターに巨大ミドリガメがバイトしたのみ。再合流した相棒Sの方もワンチャンスもなかった様子。夕マヅメ狙いで一足先に別の釣り場へと走り去った彼と別れて、私は独り残ってラン&ガンを繰り返す。流れ込みのあるポイントで、ビーフリーズに爆裂バイト。足場が高くランディングまでは相当苦労したが、その甲斐があって居着きのスズキと思われる色黒の73cmをキャッチした。2匹目を期待しキャストを続けたが無反応。魚を求めてさ迷い歩く。
本日最後のステージに選んだ場所には、2人組のジイさんが竿を6本も出してウナギ釣りをしていた。夏バテ防止に一役かうウナギを取り巻く情勢には大きな動きがある。中国から輸入したウナギの一部に、禁止されている抗菌剤が検出。一方、欧州では資源保護のためにウナギ幼魚の輸出をストップしたため、幼魚を輸入していた中国での生産量が一気に減少した。これにより国産ウナギが非常に注人目され価格も上昇中。ミミズをエサに仕掛けをブッ込んでおくだけで簡単に釣れてしまうウナギ釣りの人気が”ウナギのぼり”なのだ。ご挨拶がてら話をしていると、ジイさん達は立て続けに2匹も釣り上げ満足気だった。
ウナギ釣りの邪魔をしては申し訳ないので、少し離れた場所で竿を振り始める。開始数投目、ロングAにヒット。水面で激しく暴れたスズキは57cm。足元近くにある、ちょっとした淀みの中に魚が潜んでいた様子。不用意に水際へ近づかず、離れたところから静かにアプローチをしたのが正解だった。まだ魚が潜んでいるかもしれないので、少しポイントを休ませてから再びキャストを再開。すると狙いどおりにロングAにクリーンヒット。水面で激しくエラ洗いをする魚は明らかに、先に釣ったヤツよりもデカイ。慎重にやり取りして無事にランディングした魚はグットサイズの77cmだった。あっと言う間に2本のスズキを釣り上げたので、ジイさん達はビックリ顔。アレコレとルアー釣りについて聞いてくるので、出来るだけシンプルに判りやすく答える。私のみならず横にいるジイさん達も期待した3匹目はさすがに出ず、空に昇った半月を見ながら納竿となった。
天気:曇り後雨 水温:22.0℃ pH:不明
釣果:0匹
天気が愚図ついているのでカッパを着込んでのスタート。今回の釣行は1ヶ所で徹底的に粘って、潮の干満に合わせ目の前を通過するであろう魚を待ち伏せる作戦。水位が徐々に上昇する中、白濁した水が流れ込んでくる。上流域で降っている雨が影響しているのは確かなのだが、この白い濁りはなんだろう?この水が原因なのか、どうにも魚っ気が感じられず、開始2時間で集中力が完全に途切れた。持参した折り畳みパイプ椅子に座り込み、菓子パンをかじってエネルギー補給。15分ほど休憩して再スタートした。
ルアーをアレコレ交換して魚の反応を伺う。バイトがあったのはローリングベイト。明確なアタリが手元まで伝わったにもかかわらず、それっきり。思わずキョトンとするが単発で終わった。たまに魚が回遊してくるようなので、諦めずに竿を振っていると、30分後に再びガツンとバイト。魚は大きいようだがフッキングには至らなかった。時折、雨が激しく降る中、いつの間にやらスタートしてから10時間が経過。途中何回か短い休憩を挟みながらキャストを繰り返したが、チャンスは僅かに前述の2回しかなかった。粘って魚を狙うより、潮位に合わせテンポ良く釣り場を周った方が良かったと強く反省。本日は、雨でグチャグチャに濡れ、どっと疲れた釣行となった。
2007/7/18 県西部地区の某河川
天気:曇り 水温:22.0℃ pH:不明
釣果:7匹(スズキ)
あっと言う間に運転免許の更新が終わった。昔に比べてホント楽になったと感心しながらゴールドカードを受け取り警察署を出る。予定より早く終わったので、自宅に戻り一服する間も惜しんで釣り場に向う。先行者がいたのでご挨拶をすると、エサ釣りを楽しんでいるジイさん2人組。少し離れて邪魔をしないように気を使いながらキャストを始めた。開始10分、足元まで引いてきたエンゼルキッスに身を乗り出してスズキが食いついた。こんな状況の時、私の使うソルティープラッガーは非常に有利。柔らかいティップがグッと入って、タイミングよくフッキングが決まる。間近で巨魚がエラ洗いを繰り返す。ステラのドラグの滑り出しも好調で、時間を掛けて無理なく魚とのやり取りをする。寄せては走られ、また寄せては走られ・・・徐々に間合いを詰めてボガグリップでガッチリ掴んで引きずり上げた。ルアーをバックリと咥えた魚は堂々の80cm。
近くにいたジイさん達はこの光景にビックリ。ふらっと登場したアンチャンが、来て早々にデカイ魚を釣り上げた姿にはさぞや驚いたことだろう。前回に続き好調なエンゼルキッスだが、因みにコイツの欠点は重心移動システム。使い始めは良いのだが、少し使い込むと内部構造が壊れシンカーが上手く動かなくなってしまうのだ。非常にシンプルな構造をしているようだが、シンカーの衝撃に内部の樹脂が耐えられないのではないだろうか。ルアーを手で振った際にシンカーの動きが悪く、キャスト時に飛行姿勢が乱れることが多くなった場合は”御臨終”と考えよう。
2匹目を期待しキャストを重ねる。エンゼルキッスに反応がないのでレッドフィン・ジョイント、ザブラミノー、タイダル、ナバロン、ファーストなどアレコレ試す。反応したのは”小粒でもピリリと辛い”懐かしのファースト。流心で引っ手繰るような激しいアタックがあったがフッキングミス。エンゼルキッスに戻して広範囲を探っていると2連発バイト。今度は確実にフッキングが決まったかと思いきや、激しくラインを引き出されてフックオフ。
普段ならこの辺で反応がなくなるところだが今回は違った。魚は良く釣れるのだが釣りが単調になりがちなので、暫く封印していたローリングベイトを取り出す。僅か3投目でビックバイト。派手な出方をしたのだが魚は小さい様子。グリグリとハンドルを回しガンガン引き寄せたら、途中でフックオフ。魚はまだいるようなので、キャストを続けると直ぐにヒット。ローリングベイトをガッチリと咥え、エラ洗いを何度も繰り返したのは銀ピカの60cm。潮が差してくるのに合わせ魚も周ってきたようで、ここから爆釣モードに突入。テンポ良くキャスト&リトリーブを繰り返し58cmと56cmを釣った後、背鰭に色濃く黒斑があるホシスズキのような60cmをキャッチ。
ヤブ蚊の猛攻にもめげずにキャストを重ねると、スズキが次々にルアーへ襲い掛かってくる。今回は相当大きな群れが入ってきている様子。食いが立っている時にのんびりしていては好機を逃してしまう。魚を掛けた後は一気に引き寄せ、50cm程のスズキをゴボウ抜き。途中でフックが外れてオートリリースになってもお構いなし。立て続けに4〜5回フッキングミスして悔しい思いをした後に50cmをキャッチして時合が終了。周囲はパタリと沈黙したため納竿となった。今回は80cmを筆頭に50〜60cmを6匹キャッチ。十分釣りを堪能でき大満足だ!
2007/7/16 県西部地区の某河川
天気:晴れ後曇り 水温:21.0〜23.5℃ pH:不明
釣果:2〜3匹(スズキ)
7月に襲来した台風としては観測史上最大と言われた台風4号が九州南部に上陸。その後、太平洋沿岸をかすめながら東進し、昨日は静岡県にギリギリ上陸せず抜け去った。天気は朝から良好でセミが賑やかに鳴く。「3連休の最終日くらいは釣りに行かなきゃ」とタックル一式を愛車に積み込み釣り場へ向った。予想どおり水位は高く、ドロ濁り状態。普通の釣り人だったらこんな状況下ではまず竿を振らないような場所でキャストを開始した。あっと言う間にロッドとリールはドロで汚れ、悲惨な状態に。それでも挫けずにキャストをすること10分少々。狙いどおりにガツンと来た。
ヒットルアーは既に店頭から消えつつあるエンゼルキッス。濁っている時はスルスル・ヌルヌルと泳ぐようなルアーより、”ダクダクダク〜ブルブルブルッ”と泳ぐエンゼルキッスのようなルアーの方が効くのだ。ガッチリとルアーを咥えた70cm近いスズキが濁流の中で暴れまくる。徐々に足元まで引き寄せ、もう少しでキャッチというところで猛烈なファイト。ラインが引きずり出され、何かに擦れる感触がロッドを持つ手に伝わってきた。「やばいな!」と思った瞬間に、ファイヤーラインXDS 25lbがプンッとラインブレイク。近くにギャラリーがいたので、できるだけ魚の姿を見せないように魚を沈めさせて対処していたのが失敗か・・・私の完全なミスリードだった。魚には大変申し訳なかったが、運良くルアーが口から外れることを祈るしかない。
その後、アスリートS12とサスケ120に明確なバイトが1回ずつあったがフッキングには持ち込めず、悔しくてその場にしゃがみこむ。次なるチャンスを期待して持参したルアーを次々と投入し魚の反応を伺う。ゾンク120に交換した1投目、それまで沈黙していた魚が突如反応。水面を割ってエラ洗いを繰り返した。先に逃した魚に比べ明らかに小さいので少々強引に引き寄せ無事にキャッチ。バックリとルアーを咥えたのは58cmのスズキだった。このサイズなら周囲を丁寧に探っていれば追加が可能。キャストを繰り返していると再び水面が炸裂。釣り上げたのは一回り小さい55cmだった。因みにヒットルアーのゾンクだが、小さいヤツは直ぐにゴミ箱行き。大きなヤツは、普段釣れないのだが何故かここぞと言う場面で存在感を醸し出すため、1軍ボックスと2軍ボックスを行ったり来たり。コイツで効果のある状況がハッキリ掴めれば、1軍ボックス確定になるだろう。
アタリがパタリと遠のいたので移動。相棒Sが合流し、シャローエリアのポッパーゲームでキビレとスズキを狙う。開始30分が経過した頃、ポップライダーに40cm級キビレの3連続バイト。3度目にフッキングが成功し、流れの中での強い引きを楽しんでいると水面で反転してフックオフ。余りにも悔しくて「あぁぁぁぁ〜」と声が出る。その後、3時間もポッパーを引きまわったがノーバイト。次の釣り場へ向った相棒Sと分れ、私は中古ルアーを物色しに某釣具店へ向う。1時間ほど店内をウロウロしていると相棒Sからの釣果報告メールが届いた。慌てて会計を済ませ釣り場に走る。時合はもう少し後になると予想していたので、のんびりしていたのが裏目に。先行した彼に2本も釣られてしまった。
釣り場に到着し、買い足した中古ルアーのフックを交換。準備を整え彼のところへ顔を出すと、つい今しがた60cmUPをコモモで追加したとのこと。これで彼のニューロッドにやっと魂が入った様子。フックなんか交換せず、とっとと釣りを始めれば私が釣っていたかもしれずガックリする。まだ周囲に魚がいる事を信じてキャストを開始したが、コツリともアタリはない。やはり他人の後追いはダメなのである。彼が帰った後も1人釣り場で残業をしたがチャンスは訪れず、ヤブ蚊の猛攻にあいながらの退散となった。
2007/7/8 県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:25.5℃ pH:不明
釣果:1〜2匹(スズキ、ナマズ)
「釣りに同じ日はない」と豪州ガイドのテリーは良く言うが、果して昨日のポッパー爆釣劇の再現ができるかどうか検証釣行。本日は釣りの時間を長くとれるようにと、潮位を十分考慮して出動した。開始30分・・・釣り場は完全沈黙。昨日の私の釣果に刺激され、ポップライダーを購入してから駆け付けた相棒Sも離れた所で竿を振り始めた。ポップライダーから始め、グリフォンゼロ、新製品のテリフDC9バレット、レンジバイブ、B−太、ロングA、シーバスハンター、サミーなど新旧のルアーをアレコレ織り交ぜながら反応を伺うが魚には見向きもされない。
昨日の状況を詳細に記録したメモ帳を見ながら、現在の水位を確認。そろそろ時合を向える頃だろうと推測し、ルアーをポップライダーに戻す。少しずつ移動しながらポッピングを繰り返していると、期待どおりにズボッと出た。ルアーを丸呑みにして激しくファイトしたのは45cmのスズキ。サイズは小さいのだが、メチャメチャ元気でとても楽しめた。やっぱりトップに魚が出るのは刺激的でテンションも上がる。
時折、浅瀬でボイルが起きるのでアレコレ用意してきた各種ポッパーやトリックダーターを試すが反応なし。場所を相棒Sに譲り渡し、少し離れたところで竿を振る。横目で彼の様子を伺いながらポッピングしていると、水面が炸裂するとともに彼のロッドが曲がった。派手なエラ洗いを繰り返すファイトはとても見ごたえのある光景。50cmUP確実のサイズだったが、彼が引き上げたのは同サイズの黒っぽく汚らしいビニール袋。まるで中身が抜け落ち、魚の皮だけ釣ってしまったかのよう。何故かファイトの途中で、ビニール袋にスリ変わってしまったらしい。ヒットルアーは聞いてビックリのコンバットポッパー。ルアーを交換して1投目にヒットしたらしい。
その後、私は中古で買った3Dポッパーでナマズ(55cm)を追加。初めて使ったルアーだが、そこそこイイ感じ。もう少しボリュームがあれば私のフィーリングにドンピシャなのだが・・・。因みに3Dポッパーには裏話がある。某釣具店の担当者が大量に仕入れたところ、期待を裏切って全く売れずに長期不良在庫化。しかし、ここに浜名湖の黒鯛・キビレのポッパーゲームブームが到来した。3Dポッパーでの釣果が口コミで広がりパタパタと売れ始め、ついには欠品になるほどの人気ルアーに。私にとっては、いかに釣り人が情報に流されやすいのかが良く判った出来事だった。
今回の釣行に相棒Sはニュータックル、川鱸用のプラッギングスペシャルCPS-962FX-Tiを投入していた。コンバットポッパーでスズキを上げていれば、ロッドにしっかりと魂が入ったハズだったがビニール袋に化け、挙げ句の果てにポップライダーでナマズをゲット。高額ロッドが単なるナマズロッドに転落し、思わず笑いが込み上げる。しかし、試しにロッドを振らせてもらって、その性能にビックリ。ポップライダーを軽くキャストしたつもりが、私が使うトラウトプラッギングスピンGS-832Hで投げた倍ぐらいブッ飛んでいく。これにはベイトタックルでフルキャストをするのがアホらしくなってしまったほど。
スズキ釣りでメインに使っている愛竿の、ふにゃふにゃソルティープラッガーとは異なるアングルから作られたシーバスロッドを興味深く拝見。40cm前後のスズキやキビレ相手では明らかにオーバーパワーだが、流れのキツイ某1級河川の80cmUP狙いには最適な1本なのではないか。その後はワンチャンスもなくギブアップ宣言。2日続けてのポッパー爆釣劇にはならなかったが、十分楽しめた釣行となった。
2007/7/7 県西部地区の某河川
天気:曇り時々雨 水温:23.8℃ pH:不明
釣果:1〜8匹(スズキ、キビレ、ナマズ、雷魚)
かねてから目を付けていたエリアで準備万端整えてキャストを開始した。竿先にぶら下がっているのは、お気に入りのポップライダー。「今日は絶対にこのルアーで釣る」という強い決意を胸に抱きながら、絶妙なポップ音を奏でながら魚を探す。開始30分が経過・・・集中力が途切れてきた頃、シャローエリアで爆裂バイト。魚は明らかにスズキ。フッキングには至らなかったので、周囲を隈なく探っていると、魚体をあらわにする程の激しいバイトがあった。
ルアーには反応するのだが、フッキングには至らず地団太を踏む。ポイントを休ませるために、少し移動しキャストを始めるとド派手な水柱と共にルアーが水中に消えた。ソルティープラッガーSPS-102SS-Tiがグニャリと曲がり、魚のファイトに追従する。スズキとは違った引きなので「魚はなんだろう?」と疑問に思いながら引き寄せてくると、ルアーを丸呑みにしたズングリ・ムックリの雷魚君(65cm)だった。同じ場所で釣っていると、再び雷魚を釣ってしまいそうだったので再び移動。流れのあるシャローエリアでポッピングしていると、今度は銀色に輝く平べったい魚がバイトした。ガッチリとフッキングが決まり、ステラ3000のハンドルをグリグリッと巻いてキャッチ。魚は腹鰭と尾鰭の下側がオレンジ色に染まった色鮮やかなキビレ(37cm)だった。
10ftもあるロッドで長時間ポッピングを続けるのはさすがに苦痛。少しは楽になるだろうとアンタレスver2を装着したトラウトプラッギングスピンGS-832Hに持ち替え、気分を一新してキャストを再開した。このタックルも本来、ポッピングをするような代物ではないが、開始5分でポップライダーを咥えたのは55cmのスズキ。水深が浅いので魚は水中に潜れず、水面で激しく抵抗をして楽しませてくれた。因みにポップライダーは、昨年のナマズ爆釣劇から始まり、豪州遠征で大活躍。ケアンズNo1バラマンディガイドのテリーも絶賛したルアーだ。当サイトの釣行記での苦言がきっかけになり、パッケージの表示が改善された経緯もある。昨年の「ぎじたまSEABASSダービー」では製造販売元の村櫛フィッシング沖さんから入賞者への賞品として数多く提供していただいたので、持っている人も多いハズ。ボックスの中で眠らせておくには、もったいないルアーなので是非使って欲しいと思う。
ポップライダーの実力は十分判っているので、その他のルアーを色々と試してみる。辿り着いたのがT.Dポッパー・ソルトバージョン。55cmのスズキを釣った後、35cmをキャッチ。この魚は小さいくせに、ルアーを丸呑みにして激しくエラ洗いを繰り返した。T.Dポッパーの快進撃はなおも止らず、キビレ(30cm)を追加した後にもバイトが連発。因みに、このルアーも豪州のスーティーグランターやジャングルパーチには絶大な威力を発揮するルアー。その戦闘力の高さを知っている現地ガイドがルアーに頬擦りするほど凄いヤツなのだ。
電話で呼び出した相棒Sが遅れ馳せながら登場。往々にして釣り場に駆け付けた時には時合は終わっているものだが、今回は違った。私がポップライダーで巨大なミドリガメ(ミシシッピーアカミミガメ)をキャッチ。スレ掛かりではなくパックリとルアー咥え、「シュゥ、シュゥ〜」と唸るほどのヤツ。続いて彼と雑談をしながらキビレ(28cm)も追加。これに負けじと彼もT.Dポッパーでホシスズキのような黒点があるスズキ(45cm)をキャッチ。その後も私の操るポップライダーに何度もスズキがバイトした。いつしか周囲は沈静化し、究極の腹ペコ状態になったのでギブアップ宣言。帰り際、流れ込みポイントにラパラJ11を送り込み、60cmのナマズを追加して納竿とした。
2007/7/1 県西部地区の某河川
天気:晴れ時々雨 水温:24.0℃ pH:不明
釣果:6匹(スズキ、ナマズ)
夕マヅメからの釣行。頭上をツバメの大群が飛び交う中、キャストを開始。水質は非常に悪く水面には、怪しげな泡が漂っている。水が流れ込む1級ポイントなのだが、流れ込む水自体が悪いようで魚は沈黙。ラスタリップレス、ハスキージャーク、バスハンターで様子を伺うが反応がないので30分少々でこの場を後にした。
2ヶ所目は開始10分でラパラJ11にナマズ(50cm)が爆裂バイト。小魚がザワついているピンポイントにルアーを送り込んだら一発で食ってきた。他にも魚がいそうだったので、素早くリリースしてルアーを放り込むと即座にバイト。アンタレスver2のハンドルをグルグルっと早巻きしてフッキング完了。足場は少し高いが、トラウトプラッギングスピンの粘りを信じてゴボウ抜き。サイズは先に釣ったナマズより少々大きい55cmだった。やはりラパラ・ジョイントの泳ぎは実に素晴らしい。クネクネ泳ぐその姿は、惚れ惚れするほど悩ましく、いかにも美味しそうって感じ。飛距離には難があるが、このルアーは後代まで残って欲しいルアーの1つだ。
さすがに3匹目は出なかったので、頃合いを見計らって場所を移動。表層を一通り攻めた後にルアーをバスハンターに交換。スローリトリーブをしているとナマズ(40cm)がパックリと食ついた。2匹目を探してキャスト&リトリーブ繰り返していると、「ガツッ」とこれまでとは明らかに違う衝撃が手元に伝わり、竿先が水中に引き込まれた。すかさずハンドルを回すと水面が炸裂。銀色の魚体が激しく首を振って飛び出した。立ち位置から僅か数m先で繰り広げられるド迫力のファイト。口の周囲にはルアーがブラ下がっていないので丸呑みしている様子。時間を費やすとラインブレイクしそうだったので、勝負を掛けて少々強引に一気に岸へ引き上げた。サイズは堂々の75cm。案の定、ルアーはスッポリと大きな口の中に収まり、リーダーはボロボロ状態だった。
その後は、2ヶ所のポイントを周ってバスハンターで50cmと60cmのナマズを追加し納竿した。このところ多用しているバスハンター。この名前を聞けば懐かしがる人も多いだろう。バスハンターから始まり、バスハンターU、バスハンターDRが登場。メタリック仕様やSPモデルまで揃っていたが製造中止となった。若干のローリングを伴ってプリプリと泳ぐ姿はホント愛くるしい。この頃は復刻版も登場。懐かしいだけではなく実力もあるので、ボックスの片隅から取り出して試しに使ってみたらどうだろうか。
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