フィッシングリポートタイトル 13KB

トップ>FishingReport>2011年6月


天気:晴れ 水温:26.5〜27.5℃ pH:不明
釣果:0匹

 南風が吹く中、満潮を迎えている釣り場に立つ。ウナギ狙いでぶっ込み釣りをしているオッチャンに様子を聞くが、アタリは全くないらしい。時期的にはキビレが釣れても良い頃なので、プロップダーターを使い魚を探す。30分程掛けて実績のあるエリアを引きまくったが、それらしきチェイスもなくこの場から撤退。この水域は、昨日の様子からしても期待が持てないので、車に乗り込み、別の水系に移動することにした。

 期待したポイントは、予想よりも水位が高い状態。しかも海が荒れているため、時折、河川の中にも波が押し寄せて来ている。水位が高い時に釣れる可能性は低いが、ベイトの群れがチラホラと見えるため竿を振ってみることにした。プロップダーターを投げまくった後、ベイトサイズに合わせてミニファットラップの早引きを試す。所々でベイトがザワついているため何かいそうなのだが、期待しているボイルは起きない。

 フラッシュミノーのトウィッチングをしていると、ピックアップ直前に15cm程のセイゴがパックリと口を開けて反転。即座にフォローを入れたが無反応。セイゴがいるのなら・・・ラパラCD5を取り出し、周囲を打ちまくったがワンバイトもない。どうせ釣れないのなら楽しく釣ろうと、ボックスに突っ込んできたプエブロのペンシルベイト ダミービー95を試す。扱いなれない高額ルアーなので、ミスキャストでルアーをふっ飛ばさないように注意深く竿を振る。ルアーの動きを確認しながら、普段よりも丁寧にアクションを付けて魚を誘う。本命のスズキがいれば一発で食って来そうな泳ぎなのだが、それらしき気配はなく選手交代。

 水深の浅いエリアではワンダー、川底が少しえぐれている場所ではラパラ・リストラップを試して様子を伺うが不発。諦め気分が漂う中、黙々と竿を振っていると待望のボイルが3連発。待ちに待った時合が到来したようなので、手早くコンバットポッパーに交換。これで1匹は確実・・・と思いきや反応はない。キャスト&ポッピングを繰り返している最中も、付近ではボイルが散発。このタイミングを逃してはならない。ボイルが沈静化してしまう前に当たり針を探すため、AプロップドッグXエスフォー5・・・矢継ぎ早にルアーを投入。しかし、ワンバイトも得られず、周囲は静かになった。暫くキャストを重ねても、チャンスは訪れずギブアップした。


天気:晴れ時々曇り 水温:27.5℃ pH:不明
釣果:0〜1匹(コチ)

 この時期には珍しい、ちょっと強めな北西の風が吹く。日中の気温は県内軒並み30℃を軽く超え、静岡で35.6℃の猛暑日を記録。梅雨の真っ只中のハズが、ここ数日は真夏のような日が続いている。水温を測ると27.5℃、今年は水温が低めに推移していたが、ここにきて一気に上がっている。海は結構荒れているようで、川の中にも時折波が押し寄せてくるような状況。釣り場に立って周囲を眺めるが、全く魚っ気がない。

 スタートはシール目の旧ショアラインシャイナーから。このエリアの一級ポイントを手早くチェックした後、少しずつ移動しながら魚を探す。続いて、蝦夷ミノーZBLシステムミノー9FタイダルドッグXを投げまくったが、それらしき反応はない。3Dポッパーに交換し、周囲を探っていると相棒Sが登場した。上流側は彼に任せ、下流側は私が探る。バッテンを引き倒したがワンチャンスもないため、このエリアに見切りを付ける。相棒Sよりも更に上流へと足を伸ばし魚を探すことにした。ここでは、時折ボラが跳ねるが下流域と同様にベイトの群れはない。コツリともアタリがないため、相棒Sの所に行き様子を聞くと、Dコンタクトでボトムを叩いて20cm程のコチを1匹キャッチしたと言う。スズキもいる気配があるらしいが、ルアーには反応しないらしい。彼の前には、ちょっとしたドロップオフがあり、流れ落ちてくるベイトを狙う捕食魚がステイしているようだ。

 魚を探してウロウロする。1時間程経つと、ベイトが動き始めた。デッドフロートを広範囲に投げ、ワンチャンスに期待を掛けるが不発。続いて、ヨレヨレワンダーを引き倒したが、コツリともアタリはなくギブアップ。もっと粘ればチャンスがあるかもしれなかったが、気持ちがすっかり萎えてしまったので帰路についた。


天気:曇り 水温:21.0℃ pH:不明
釣果:5匹(スズキ、ボラ)

 前日の釣行では、ボラっ子の群れに襲い掛かるスズキを前に、成す術もなく悔しい思いをした。前夜、過去の釣行記とその時のデータを詳細に綴ったノートを読みあさった後、数多くストックしているルアーを眺める。トップウォーター系を主体にアレコレと1軍ボックスに詰め込み、勝負に挑むことにした。潮時表をチェックし釣行する時間を予め決めて、朝まで降った雨で濁りが増している釣り場にベストのタイミングと思われる時間に立ち込む。

 南東の風が吹き、やや波立っているポイントで竿先にぶら下げたトップバッターはシャローランニング・ファットラップSFR5。キャスト後、ファストリトリーブで水面直下をブリブリと引いていると、目の前で突然のボイル。捕食音からすると70cm程のサイズだろう。即座にファットラップSFR5を打ち込み、リトリーブしたが無反応。魚はいるハズなのだが、このルアーには反応しないようだ。

スズキ61cm 3KB 2番手はコンバットポッパー。ボイルがあった周辺にキャストし、早めの連続トウィッチで賑やかに水面を走らせると、驚くような捕食音とともに水柱が立った。一拍おいてルアーが引き込まれたのを確認してから巻き合わせ。捕食音とともにビックリアワセをすると、かなりの確率ですっぽ抜けるので、ここはグッと我慢。まさに、こんな時こそ、「あわせるな、あわてるな」を実践する時なのである。おかげさまで、バッチリとフッキングが決まった。エラ洗いを連発して暴れまくる魚との間合いを徐々につめて、岸に引き寄せる。釣行開始13分で足元に横たわったスズキは67cm。昨晩、頭の中で描いたどおりの展開になってガッツポーズ。

 エリア内ではベイトの群れがウロウロしている。コンバットポッパーを通すコースとスピードを、これらに合わせて引いていると再び水面炸裂。捕食音はさほど大きくはなかったが、持久力のある激しいファイトに、「うひょぉぉぉぉ〜」と思わず喜びの声が上がる。オーシャングリップで掴んだ2本目は、一回り小さい61cm。更なる追加を狙って、ボラっ子の群れの移動に合わせて、少しずつ立ち位置を変えてキャストを重ねる。

 コンバットポッパーに反応がないので、ファットサムJrプロップダーターデッドフロートを投入。しかし、これらにも反応がない。コンバットポッパーに戻して早引きをしていると、ボラっ子が引っ掛かってきた。サイズを測ると3.5cm。スズキ達はこの魚を集中的に食っているのだが、ベイトサイズにルアーを合わせても完璧に見切られるのは昨日確認済みなのだ。このエリアのスズキを釣るには、「思わず口を使ってしまうようなアクションを水面で演出するしかない」というのが私の結論。

スズキ55cm 4KB 水位が徐々に上がる中、多くのゴミと濁った水が流れ込んできた。これで魚が沈黙してしまうかと思いきや、むしろ逆で40〜50cmのスズキが数か所でボイルを始めた。先に釣った魚よりも明らかにサイズダウンした群れが入ってきたようだが、ルアーに反応して私を楽しませてくれれば関係ない。コンバットポッパーを早引きしていると、またしても水面炸裂。今日はこのルアーがもろにはまった感じ。背鰭に黒斑が色濃く残った40cmをキャッチした。

 他に使えるルアーはないものかと、持参したルアーをアレコレ試す。ドカンと出たのが、懐かしのドッグX、1996年モデルのウォーキングタイプ。15年も経っているのに、まだまだイケそうだ。コンバットポッパーと同様に、かなり早めの連続トウィッチをしていたら魚が突然反応した。鼻先が丸っこくて他の魚とはちょっと違う顔付きをしていたスズキは55cm。顔付きは女の子っぽかったが、そのファイトは最初に釣った67cmを上回っていた。更なる追加を求めてドッグXを投げまくったが、ゴミが多くて釣りにならずギブアップ。今日はトップで本命を4本キャッチ。大満足の一日となった。


天気:曇り 水温:19.5〜20.0℃ pH:不明
釣果:0匹

 CPS-892FX-Tiを握り締め、朝から釣り場に立つ。満潮に向って水位が上昇する中、スタートはショアラインシャイナーR50から。期待していた流れは殆どなく、濁った水がトロンとしているような状況。狙いはスズキなのだが、何故か目の前を50〜60cmの雷魚がウロウロと泳いでいる。岸際のベイトを狙っているようだが、ルアーを追いかける素振りはない。そんな雷魚は無視して、本命狙いに徹する。タイドミノー90Sレアサーフドライバーブゥビィサイレントアサシン140Sを投入すれども反応はない。ベイトが不在で、待ち望んでいるボイルは起きず、お手上げ状態。ヨレヨレバッテンレンジバイブK2F122コモモなどを投げながら、潮変わりのタイミングに期待をしたがワンチャンスもなくギブアップした。

 帰宅途中に馴染みの釣具店へ立ち寄り、久しぶりにラインを購入。ステラ3000に巻いていた視認性が低く使いにくいスモークカラーのファイヤーラインツインパワー2000に移し、買ってきた黄緑色のファイヤーライン・オリジナル18lbを200m巻き込む。昼食をとって一服した後、再び釣り場へと走った。ラインが新しくなり、気分も一新。大潮の干潮を迎えたポイントを眺めてからキャストを開始。相変わらずベイトがいないので、不思議に思いつつフラットラップ10トレイントプスショアラインシャイナーR50サスケ裂波140ビーチウォーカーを投入。粘っても無理っぽかったが、悪あがきでコモモを一通り流してギブアップ。

 車に乗り込み、一気に水系を変える。ロッドをディアルーナに持ち替え、ボックスに使うルアーを詰め込んでいると目の前でスズキがボイルしている。ゆっくり準備している場合ではないので、即座にウェーダーを履いて入水。このエリアで実績のあるZBLシステムミノー9Fタイダルを引き回すが反応はない。ボラっ子の群れを追い掛け、ボイルするのは50cm前後のスズキ。活性はとても高く、水族館で見るイルカの曲芸のように水上で派手に一回転するようなツワモノまでいる。前回の豪州遠征で活躍したバブルクランクを試した後は、ワンダーピンテールチューンリップスライドユラメキミニファットラップなどを使って早引きを試す。スズキが盛んにボイルを繰り返すような状況は長くは続かないので、テンポ良くルアーを交換し反応を探るしかない。

 水位が急激に上昇する中、目前でガボガボやっているスズキを見ながら、モグラ叩きゲームのようにルアーを打ち込む。心臓はバクバク状態、焦りながらローリングベイト飛豚73プロップLミノー(改)を試すが、これらにも反応はない。案の定、この狂乱は30分程で終了。パタリとボイルはなくなり、周囲は完璧に沈黙。少し場所を移動し、普段使わない湾ベイトまで投入し広範囲に探ったがワンチャンスもなく撃沈。目の前のボイルに成す術もなく、余りにも悔しくて今夜はきっと眠れないだろう。


天気:曇り時々雨 水温:18.0℃ pH:不明
釣果:2匹(スズキ、ボラ)

 早朝からの出撃。釣り場に立って周囲の様子を眺めるが、予想していたよりも水位は高く濁りがきつい。竿を振ってみないと魚がいるか判らなかったので、お遊びなしで一軍のルアーから投入する。このエリアではド定番、旧タイドミノーSRでザックリと探った後、ショアラインシャイナーSL14F-Gで更に広範囲をチェック。続いて、攻める水深を少し下げるためにサスケ裂波140を投入。時計を見ると、開始後30分が経過しようとしている。「そろそろ答えが出てもイイ頃かな」と思っていたところ、流心で水面が割れた。蛍光グリーンの派手なカラーをまとった裂波が口元に見えたが、次の瞬間、スズキが頭を大きく振ってルアーを吹き飛ばした。裂波は大きく弧を描いてスローモーションのように飛び、ポチャンを水面に落ちた。魚のサイズは65cm前後だろうか。即座にルアーを回収し、フォローを入れたが無反応。

 周囲にはまだ魚がいるハズなので、K2F122に交換。1投目・・・アップクロスのフルキャスト後、流心を横切るようにゆっくり引いてくると、狙いどおりにガツンと強烈なアタリ。しかし、明確なアタリがあったものの何故かフッキングには至らず、アレ???って感じで手元までルアーが戻ったきた。残念ながら魚を掛けるまでは持ち込めなかったが、ルアーローテーションの重要性を再確認。やはり、何度も同じルアーを引きまくると魚はスレてしまうので、適度なタイミングでの交換が大切。そしてルアーを交換した直後の数投は、特に集中してリトリーブをする必要がある。

 潮が切り替わり、ボラっ子の群れが動き出している。次なるチャンスを期待して、持参したルアーをアレコレと試す。ゾンク120アスリーS12コモモタイドミノー90Sタイドミノー145LSD-Sビーチウォーカーサーフドライバーナバロンラテスエンゼルキッスハニートラップ・カルトラ・・・これだけアレコレと投入しても反応がないのは、魚が移動してしまった証拠。ベイトはいるのだが、捕食魚が回って来るまで、休憩をしながらタラタラとキャスト&リトリーブを繰り返すしかない。1時間程経った頃、何気なくUZUブゥビィを取り出し、アップクロスでキャスト。流れにまかせてゆっくりとリトリーブすると、突然のヒット。やはり今回もルアー交換の直後、1投目の出来事。ガッチリとフッキングが決まって、暴れまくる魚もCPS-892FX-Tiのロッドパワーで危なげなく引き寄せる。最後の激しい突っ込みも、ステラ3000の滑らかなドラグを活かして切り抜けて無事キャッチ。久しぶりにオーシャングリップで掴んだ魚は57cm。やっと先日購入したデジカメ・ルミックスFT3で写真が撮れて、嬉しさもひとしお。

ボラっ子 6KB 写真を撮って直ぐにリリース。他にも魚がいるハズなので、同じコースを通るようにルアーを送り込むと、またしてもヒット。「2投で2匹とは凄いルアーだなぁ」と、高いお金を払って買ってもこれまで釣果が伴わなかったブゥビィを見直しながら魚を引き寄せていると、ポロリとフックオフ。掛かり所が悪かったのか、魚とのやり取りが雑だったのかは不明だったが60cm前後の魚を逃してしまった。更なるチャンスを期待してキャストを続けるが、流心から岸際に魚が移動。ボラっ子の群れを激しく追い掛け、ボイルの連発が始まった。こんな魚は、何を通しても反応してくれず、蛇の生殺し状態。徐々に上流へ移動するスズキ達を追い掛け、場所を移動する。

 スキッターポップでボラっ子の群れの中を通していると、4〜5cmのボラが引っ掛かってきた。やはりこのサイズのベイトを食っているスズキは対応が難しい。湾ベイトミニファットラップZBLシステムミノーワンダーDコンタクトなどアレコレ投入するが不発。目の前で何度も激しくボイルするスズキに成す術もない。全くルアーを見向きもしてくれない魚に気持ちが凹んでギブアップした。


天気:曇り時々雨 水温:20.5℃ pH:不明
釣果:0匹

 家が壊れるのではないかと思えるような強い雨が朝まで降り、今日の釣行は中止かと思いきや昼前には回復。直ぐに出撃しても濁流&大量のゴミで釣りにならないため、夕方まで撮りだめしたテレビ番組や映画を見て時間を潰す。頃合を見計らって釣り場へと車を走らせ、本命ポイントへ行くと、エサ釣りのオッチャンが陣取っていた。様子を聞くと既に70cm近いスズキ1匹の他、ウナギ、ナマズを釣り上げ一段落したところだと言う。完璧にタイミングを逃してしまった感じだったが、近くで竿を振らせてもらう。濁って水が出た時の定番、グースから始め、ボリュームのある旧タイドミノースリムSR、久しぶりに持参したエンゼルキッスEXSなどを相次いで投入。しかし、反応がないためこの場をあとにする。

 2か所目のポイントは濁りが強かったが、ベイトがチラチラと見えたため期待大。ビーフリーズSのトウィッチで様子を伺うが反応なし。続いてラトリンファットラップRFR4を投入。クリクリとリトリーブしているとガツッとヒット。直後に水面が割れて45cm前後の銀色に輝くフッコがエラ荒い。「小さいけど、これでルミックスFT3で写真が撮れる」と思った瞬間にフックオフ・・・魚とやり取りする際には、やはり余分なことを考えてはいけないのである。直ぐに気を取り直してフォローを入れたが沈黙。X-80ビートSWテールダンサーテリージャークフィンガーマレットミッドワートクレイジークレイドルなど小場所で活躍するルアーを相次いで投入したが不発に終わった。

 更に魚を探して車を走らせる。流れ込みのあるポイントでビーフリーズLB-SX-80ビートSWミッドワートを試すが無反応。いつもなら何かしら反応があるのだが、それらしいアタリはなく、直ぐに見切りをつけて次のエリアへと移動。アスリートF9で様子を見た後、実績のあるZBLシステムミノー9Fタイダル、水面直下をクネクネと泳ぐトレイントプスを相次いで投入。バッテンで広範囲を探ったが、魚の居場所を見つれられずギブアップした。


天気:曇り後雨 水温:19.5℃ pH:不明
釣果:0匹

 干潮からの上げ狙いで釣行。先ずは水位が低いためシャローを効果的に探れるデッドフロート8からスタートした。テンポ良くキャストを繰り返し、少しずつ移動しながらファストリトリーブで様子を伺う。岸際にボラっ子の群れが集まっているのだが、これらを捕食するような魚はいないようだ。続いて取り出したのがシャッドラップSSR-7S。フローティングモデルは良く釣れるのだが、飛距離の面で苦戦を強いられるため、ここは手堅く重量のあるシンキングモデルを使う。竿を立て気味にして一気にリトリーブ。ひっくり返ったり、水面から飛び出すこともせずとても優秀なルアーなのだが、いつのまにやら生産中止。とても残念なルアーなのだ。

 水位が上昇し始め、シャローにいたボラっ子の群れが流心に向って流れ始めた。このタイミングで絶対にスズキが捕食モードに入るハズ。フィーディングポイントになるであろう場所に立ち、静かにキャストを繰り返していると、目の前で水面が割れて銀色に輝くスズキが水面に躍り出た。サイズは50cm前後だろうか・・・すかさず竿先にぶら下げていたスーサンを投げ込む。2〜3回打ち込んで反応がない。再び数メートル先でボイルがおき、ベイトが逃げ惑っている。即座にルアーチェンジして豪州遠征で活躍したバブルクランクを試す。ショボショボ、クネクネと水面直下を繰り返し流したが、スズキからは完全に無視された。予想以上に水位の上昇が早く、時合を逃しそうなので焦りながらキャストを重ねる。バッテンZBLシステムミノー9FタイダルKo130など次々と投入したが不発に終わった。

 いつしかベイトは何処かに消えうせ、周囲は沈黙した。ここで粘っても無理っぽかったため、この場を諦めて次の場所へと移動した。強い流れの中に潜むコンディションの良いスズキを狙うため、このポイントで実績のあるグースからスタート。周囲をざっくりと探った後に、エンゼルキッスレッドフィンJTを相次いで投入。この3つを使って魚が反応しないのは、このエリアに魚が入っていない証拠。主だった流れのスジを打ちつくしてギブアップ。次なる場所へ車を走らせ、ミッドワートテールダンサーX80ビートSWでナマズを探したがワンチャンスもなく、心が挫けて納竿となった。


天気:晴れ 水温:21.5℃ pH:不明
釣果:0匹

 午前中は、昨年お世話になった焼津の稲作農家の皆さんが企画した田植イベントに参加した。今時の田植は高性能な田植機を使って広い田んぼでも、あっと言う間に終わってしまうのだが、県内の酒造・酒販業者さん達と一緒になってやったのは昔ながらの手植え。植えた品種は、静岡県が育成した「誉富士」。このお米は、ご飯で食べるのではなく、酒造好適米と呼ばれるお酒の原料になる専用品種。今から美味しいお酒になるのが楽しみだ。

 ぬかるんだ田んぼの中で、踏ん張りながら腰を曲げて苗を植えるのは本当にシンドイ。日頃使わない筋肉を使うため、明日はきっと筋肉痛になることが目に見えている。肉体労働後のストレッチを兼ねて、午後は近くを流れる某河川で竿を振ることにした。スタートは稚アユをイメージしたアスリートF9から。流れの強いエリアを重点的に探ったが反応がないためローリングベイトに交換。早巻きで反応を確認したが、こちらにもアタリはない。

 少しずつ移動しながら、フラットラップ8フラットラップ10アスリートSP7Ko130Dコンタクト63TDポッパーなどをアレコレと試すがいずれも不発。10cm近いボラの群れや、稚アユ達の塊が随所で見られるのだがワンチャンスもない。思い悩んでいるところに、一仕事終えてから車で駆けつけた後輩Nが合流した。彼は開口一番、「オーシャングリップを買いました」と一言。離れた所から見た際、これまでの物とはカラーが違うので限定の色違いが発売されたのかと思ったが、手に取って見せてもらうとNEWモデルのOG2510。オフセットしているグリップが魚を計量する際に、真っ直ぐになるという可変式のヤツだ。コードを接続するグリップエンドの耐久性が不安だったり、グリップを元の角度に戻す際に押すボタンが使いにくかったりと改善の余地がありそうだが、魚を掴む口の部分は、形状が見直され使いやすそうだ。これで、私が先日購入したデジカメ ルミックスFT3でスズキを撮影するのが先か、彼が今日買ったOG2510で魚を掴むのが先か、真剣勝負となった。

 流れの強いエリアでビーチウォーカーシャッドラップSSR-Sを投げ倒したが不発。近くにいたエサ釣りの気の良さそうな人に様子を聞くと、クロダイやセイゴが夜釣りで釣れているとのこと。タイミングさえ合えば釣れるのだろうが、今はそんな気配が全くない。結局、一度も竿が曲がらず時間切れ。居残りで竿を振る後輩Nに挨拶を済ませ、駐車場で片づけをしていると、私と入れ替わりに釣りの準備をしているエサ釣りのオッチャンに話し掛けられた。聞けば、昨晩は70cmのスズキを釣り上げたと言う。やはり魚はエリア内に入っている様子。豊富にベイトはいるので、あとはタイミング次第なのである。もう少し粘りたかったが、今回はグッと我慢して帰路についた。


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