フィッシングリポートタイトル 13KB

トップ>FishingReport>2013年6月


天気:晴れ 水温:27.5℃ pH:不明
釣果:0匹

 午前中は溜まっているオーストラリアの釣行記をポツポツと書き進める。昨年9月の遠征の後半を書き進めているのだが、今年2月の遠征2日間分も丸々残っているのも気掛かりな状態。そして9月には、またしても豪州遠征を着々と企画(現在、同行者募集中)しており、豪州釣行記がいつになったら完成するのか全く判らなくなってきている。

 釣り人に良くある話で、過去に釣った魚の数やサイズが年々大きくなってしまうことがある。"人間の記憶"は極めて曖昧で、自分に都合の良い事しか覚えていないようだ。しかも、場合によっては自分の記憶を頭の中で書き換えてしまうこともするらしい。私の場合、月日が経っても釣行記が書けるのは、釣行時における詳細なメモ書きに加えデジカメ写真と動画で危うい記憶をフォローしているから。いつ、何処で、どんなルアーを使って何センチの魚を釣ったかを、過去に遡って調べることが出来るのは我ながら凄いと思う。だから、つい釣行記を書くのが遅れがちになったりして・・・。

 昨年の釣行記を読み返し、午後は浜名湖へクロダイ・キビレを狙いに行くことにした。お金を節約するために、一般道を1時間以上掛けて釣り場へ車を走らせた。駐車場でウェーディングの準備を手早く済ませ、竿を振るポイントまで汗を流しながらトボトボと歩く。到着してガッカリ。午前中は風が弱く、「今日は絶好のポッピング日和だ」と思っていたのだが、現場では南風が強く吹いており、水面は波立ち、岸際から数メートルは茶色く濁っていた。

 この場を見切って南風の影響を受けにくい水路へと移動し、キャストを始めたがこちらにも濁り水が帯状に入ってきた。今年はクラゲが大量に浮かんでおり、去年とは様子が異なる。クロダイやキビレは浜名湖内を季節移動している。どんなタイミングでこのエリアに魚が入ってくるのか不明だが、魚を探してポッパーを投げまくる。トップバッターに選んだポッピーには反応がないため、スキッターポップを投入。この2つを使っていれば、確実に魚が反応するハズなのだがルアーを追尾する姿もない。

ハイラックス 7KB 強風により徐々に波が強くなる中、ワンダーフィードポッパーを引き倒したが、ワンチャンスもなく2時間程でギブアップ。どうしようもないため、浜名湖への流入河川へ行くことにした。ノーフィッシュ、ノーバイトだったので足取り重く駐車場に戻る。釣具一式を車に積み込み、「さぁ次の場所へ」とエンジン・キーを回したが、何故かエンジンが掛からない。セルは元気良く回ってるので、バッテリーには問題がない様子。そもそもつい先日、車検&点検整備をやったばかりなので、エンジンが掛からないなんて訳が判らない。

 燃料も十分ありガス欠でもない。ボンネットを開けてエンジンオイルの量やパイプ類の接続などを確認すれども、原因は不明だった。JAFには入っていないが、真昼間なので、いざとなれば近隣の整備工場を探せば対応してもらえる可能性はある。時間の余裕もあったので思いのほか気持ちは焦らなかったが、これが夜釣りの帰りだったら相当焦ったに違いない。エンジンが掛かる事を祈りながら、セルを延々と回し続けること20分やっと始動。ここでエンジンを切るともう2度と掛からない可能性もあるため、世話になっている車整備会社に電話を入れて対応を依頼。高速道路を使って直ぐにでも帰りたかったが、高速上でのトラブルを心配して1時間半掛けて一般道をひた走る。

 どうにか無事に整備会社まで辿り着いた。担当者に状況を説明し、エンジンをストップ。再びエンジンを掛けようとしたが、2度と動かなかった・・・。平成6年に新車で購入し、今でも大切に使っている愛車。先日の点検整備でラジエーターの水漏れが発覚しゴッソリと交換。そして先週末はドアキーの開閉が出来なくなって修理したばかりだった。今回はどうやら燃料がエンジン内に送り込まれていない様子で、修理には日数とまとまったお金が必要になりそうだ。こりゃ参ったな。


天気:晴れ 水温:21.0℃ pH:不明
釣果:0匹

 美しい朝焼けを見ながら釣り場に向って車を走らせる。満潮からの下げのタイングで釣り場に立ち、K-TEN BKF9を投げる。投げる場所、リトリーブスピードを変えて様子伺ったが反応はない。本命のスズキが潜んでいるかどうかは5分も経たない内に判るのだが、今日はどうやら活性が高い魚はいない様子。流れが弱くベイトもいないので、暫くはベイトの群れが寄って来てボイルが起きるのを待つしかない。それまでは持参したルアーをアレコレ交換しながら時間を潰す。

 手に取ったのはセラのシンキングペンシル ゼファー。ストレートリトリーブで水面直下をフラフラと泳がせてたり、時折、トウィッチを入れたりして変化を付けて魚を誘ってみる。続いてラパラの新作、スカッターラップCD7を投入。このルアーの軌跡はメディアで紹介されているように確かに面白く、いかにも釣れそうな感じ。しかし・・・最大の欠点は、"同じサイズのラパラCDよりも飛ばない"ってところか。購入時、リップ形状から、「いかにも飛ばなさそう」という印象を持ったのだが、案の定、飛距離は伸びなかった。フラットラップが非常に良く飛び、良く釣れるので、これと比べてしまうと今後の出番は少なそうだ。

 "ボイル待ち"をしながら、暫く使っていなかったルアーを取っ替え引っ替え泳がせる。サスケ120アイマジーン120コモモ・スリム旧ショアラインシャイナーR50アイルマグネットミノーシーバスハンターⅢなど、久しぶりに水に漬けたようなルアーも投入し泳ぎを確認した。これらのルアーは、釣り場で拾ったり、酷使により塗装がボロボロになってロストしても惜しくないような状態のものばかり。根掛かりを避けられないようなストラクチャー&ゴミ溜まり狙いの"特攻隊"としての役割を担ってもらう。ゴミ溜まりでボイルがあったら、すかさずこれらのルアーを惜しみなく投入するつもりで準備してきた。

 いつボイルが始まっても対処できるようにしたのだが、今日はいつまで待ってもその時が来ない。前日とは何が違うのだろうか・・・と理由を探す。明らかに違うのはベイトの量。やはり餌となる小魚がいないと、捕食魚達のスイッチは入らないのである。結局、4時間以上 竿を振って、ワンチャンスもないまま不発に終わり、別の場所へと移動した。ここでは、開始10分が経ったころボイルが1回起きたが、残念ながら私のルアーには反応しない。少しずつ移動しながら、コンバットポッパーローリングベイトフラットラップ8を投げまくったがコツリともアタリはなく、ギブアップした。


天気:晴れ 水温:25.5℃ pH:不明
釣果:0~2匹(スズキ)

 昨日消滅した台風4号と、これに刺激されていた梅雨前線により全国的に前日まで雨模様。県内でも沢山降るかと思いきや、意外と降水量は少なかった。それでも久しぶりの雨だったので早朝から出撃。持参したタックルは2組。いつものウエダCPS-892FX-Ti+ステラ3000だけではなく、昨夜買ってきたばかりの'11ツインパワーC3000HGを装着したルナミスS809LSTも握り締めている。流れの速い河川で、ハンドル1回転で88cmも巻けるハイギアの有効性を確認するのが今回の釣行目的でもあった。

 ワクワク・ドキドキしながら、釣り場に到着すると既に先行者の姿・・・良く見るとT.Mさんだった。様子を聞くと、1時間も前から竿を振っており、開始早々にローディ130で1匹バラしている。どうやらドラグの設定がユルユルで、しっかりと対処出来なかったのが原因らしい。朝イチの釣行では、心と体の準備とタックルのセッティングが整っていないと失敗が起こりやすいのだ。

 このポイントで実績の高いK-TEN BKF9から始め、ハニートラップ95Sに交換。流れに合わせてリトリーブをしているとブニュッというアタリがあった。多分これは本命魚ではなく、ルアーがボラか鯉に当たったときの感触。本命魚が流心にいれば確実に食ってくるハズなので、何度も繰り返しキャスト&リトリーブを行う。開始1時間が経過した頃、ストラクチャー周辺でベイトがはじけ飛ぶようなボイルが時々起きるようになった。もちろん、スズキがいる所へルアーを投げたいのだが、ボイルするポイントは流れが強く、流れ着いた剪定枝やゴミが溜まっているややこしい場所。ルアーを引くコース取りを間違えると、一発で根掛かってしまうような難易度100%のスペシャルステージだった。

 流心狙いでタイドミノースリムザ・ファースト9SK-TEN BKS9などを使って様子を伺っていたか、全く反応はない。このままでは魚の顔を見られそうもないため、攻める場所をボイルしている所に変える。竿をCPS-892FX-TiからルナミスS809LSTに持ち替え、使うルアーもベイトに合わせてサイズダウン。Dコンタクト63を上流にキャストし、速い流れの中をトウィッチしながら泳がせる。そしてボイルが度々起きるストラクチャー直近でUターンさせて、ルアーが引っ掛かる前に一気に回収。こんなイメージを抱いているのだが、一歩間違えばゴミ溜まりの餌食になってルアーをロストしてしまうギリギリの勝負になる。ツインパワーC3000HGのハイギアの性能を活用すれば、多分これまで手が出しにくかったポイントを攻められるハズだ。

スズキ 4KB 何度か繰り返していると、狙っていたピンポイントでガツッとヒット。強い流れの中でゴミ溜まりにスズキが潜り込み、とても危うい状況になったが、魚が上流を向いたタイミングで引きずり出す。激しくエラ洗いを繰り返してこずらせたスズキを引き寄せ、オーシャングリップで掴んだ時は心臓がバクバク状態。久しぶりにとてもスリリングな勝負が出来た。手にした魚のサイズは55cm。サイズはともあれ、狙って獲った嬉しい1匹となった。

 ハイギアリールの効能を実感しながら、ルアーをゴミ溜まりに引っ掛けないように細心の注意を払ってキャスト&リトリーブを繰り返す。これまで使っていたリールでは巻き取りスピードが遅いため、きっとルアーを引っ掛けていたであろうギリギリの場所まで攻めることが出来て大満足した。

 ルアーをWフック装着のエスタ70Sに交換し、早い流れに乗せてポイントに送り込むとまたしてもヒット。しかし、残念ながらファイト中にスッポ抜け。暫くエスタ70Sを使っていたが反応がないため、シャッドラップSSR5を投入。投入間もなくヒットしたのだが、ゴミ溜まりの中に入られてフックオフ。あわやルアーもロストかと思われたが、何とか回収できた。

 ここを諦め別の場所へ移動するT.Mさんと別れた後も、暫くストラクチャー&ゴミ溜まりを狙う。ベイト群が通過するタイミングで本命魚の活性が一気に上がるので、このタイミングを見計らってキャストを繰り返す。デッドフロート8で表層を探っていると、目の前でスズキがガバッと躍り出た。しかし、ルアーを咥えていなかったようで、フッキングには至らない。デッドフロート8に反応がなくなったのでデプスレスを使い、竿先を高く保持して表層を泳がせているとまたしてもヒット。今度はバッチリとフッキングが決まり、58cmをキャッチした。

 2匹を釣り上げ、このポイントの攻略方法は概ね判った。あとは強い流れの中でどんなルアーが使いやすいか、どんなルアーに魚が反応しやすいのかを絞り込む作業が残っている。持参してきたルアー を片っ端から試し、様子を伺っているとWフックにしたTN50にヒット。魚は一気に走り出し、ラインをゴミ溜まりに引っ掛けた後にストラクチャーの向こう側に回り込んだ。いくら引っ張っても魚は動かず、どうしようもないままラインブレイク。その後はボイルも沈静化し、魚っ気が全くなくなったので午前11時過ぎに納竿とした。


天気:曇り時々雨 水温:25.5℃ pH:不明
釣果:0匹

 昨夕の釣果、スズキ1匹、キビレ3匹、巨鯉1匹に味をしめ、今日は鼻歌交じりで準備を整えて出撃した。曇り空で無風、少々強い濁りは入っているが期待大。膝下程度のウェーディングで竿を振り始めた。スタートは久しぶりにボックスの中に突っ込んできたプロップダーター110。このルアーを買った時は、さぞやイイ仕事をしてくれるだろうとワクワクしていたのだが、飛距離は出ないし、イメージどおりに泳がないし・・・で、直ぐに雑多なルアーが放り込まれているダンボール箱の中にポイッ。しかし、たまに使ってみるとポロッとスズキが釣れちゃったりするものだから、未だに評価が定まらないルアーなのだ。とは言うものの、既に生産中止になっているらしく世間の評価はとっくに出ているようだ。

 周囲をザックリと探ったが反応がないため選手交代。少しずつ移動しながらエスフォー7のスローリトリーブを試したが不発。Uターンしてフラットラップ8を投げまくって様子を伺うがコツリともアタリはない。途中、45cm程のスズキが2回ボイルし、姿を水面上に現したがルアーには興味がなかったようだ。シャローエリアではシャローテールダンサーTN50を試し、キビレを狙ってみたが、こちらも無反応だった。

 夕マヅメを迎えるベストタイミングでヨレヨレを投入。流れを感じながらのスローリトリーブでワンチャンスに掛けたが、これにも反応はない。ルアーをデプスレスに交換しキャストを始めると小雨が降ってきた。雨は長くは続かなかったが、当然のことながら湿度は急激に上昇。気がつけば真正面に大きな虹が掛かっていた。はかなく消えてしまう前に、「魚が沢山釣れますように~」と願掛けをしたが、直ぐに虹は消え去ってしまった。

 自宅を出る際には「今日は爆釣間違いなし」と思い込んで釣り場に挑んだが、竿を振ってみると全く駄目。やはり、"釣りに2日と同じ日はない"のである。最後に最も自信があるフラットラップ8を投げまくって納竿とした。


天気:曇り時々雨 水温:24.0℃ pH:不明
釣果:5匹(スズキ、キビレ、巨鯉)

 先週は焼津で田植をした後に、静岡まで出掛けてイチゴパフェを食べたが、今日は富士・富士宮方面にドライブ。彼の地で"富士宮やきそば"や濃厚な味のソフトクリームを食べた後、静岡県が県民から募集して認定した"ふじのくにエンゼルパワースポット"を巡るという、およそ釣り師には縁遠い休日を嫁さんと過ごす。ドライブは、当初計画どおり順調に進んでノントラブル。自宅に帰ってきてから釣りの準備をしても、夕マヅメのベストタイムに間に合った。

 干潮からの上げのタイミング。ベイトの群れが差して来る時にボイルが起きるハズ。駐車場でアレコレとイメージしながら準備を進め、竿先にはコンバットポッパーをぶら下げる。ポイントに入りルアーを投げ始めると、直ぐにボイルが始まった。水面に弾け飛ぶのは5~6cmのボラっ子。ボイルする場所は決まっているので、ベイトの群れの動きとタイミングを合わせ、ルアーを狙っているポイントの上流へキャスト。早いテンポでポッピングをしていると狙いどおりにドカンと出た。元気良くエラ洗いを繰り返したのは58cm。大きさには不満はあるものの、これくらいのサイズの魚はとてもアグレッシブで楽しいのだ。

キビレ&フラットラップ8 5KB 私の頭の中にあるボイル対策の1つとして、"コンバットポッパーの早引き"がある。他の数あるポッパーをアレコレ試してもイマイチなのだが、コイツだけは別格。フックはソルト用の物に変えたことにより浮力が抑えられ、水絡みが良くなると共に魚の口の中に吸い込まれやすくなる。飛距離もあるのでとても良いルアーなのだが、既に生産中止となっており残念でならない。

 更なる追加を目指して周囲を探るが、コンバットポッパーに飛び出す魚は不在。ここでフラットラップ8に交換。重心移動など洒落た機能は内蔵されていないが、素直に良く飛び、魚もバッチリ釣れるルアー。これは「使って入れば必ず釣れる・・・」と確信を持って扱えるヤツなのだ。使い始めて数投でカツンと鋭いバイトがあったがフッキングミス。反応があった場所の周囲を探っていると、力強いバイトがあった。エラ洗いをしないので、明らかにスズキではない。幾度かの突っ込みに耐えて引き寄せた魚はキビレ(38cm)。サイズの割にはハードファイターなので、とてもスリリングなやり取りが出来て楽しい。

 少しずつ水位が上昇する中、徐々にボイルが沈静化。途中、雨が降ってきたのでカッパを羽織ながらキャストを続ける。アスリートF9エスタ70S飛豚73プロップなどをアレコレ試したが不発。続いてデプスレス75Fを選び、少しずつ移動しながらキャストを重ねているとガツッとヒット。水深が30cmもないような所で、いきなりヒットして横に突っ走る。丁寧にやり取りをしてキャッチしたのはキビレ(37cm)。

キビレ&デプスレス 5KB ここ数年、思わぬ所でキビレに出会う機会が増えてきた。これは河川幅の拡張工事や河床の浚渫工事により、川の流れが弱まる一方で海水が上流へ上がりやすくなり汽水域が広がったためではないかと推測する。ルアーに反応するターゲットが増えることはとても有難いのだが、以前良く釣れていたナマズがパタリと釣れなくなっているのは気になるところだ。

 夕暮れ時、周囲が薄明かりに包まれる中、水面にヒラヒラと動く背鰭を見つけた。「鯉かもなぁ~」と思いつつも、とりあえず鼻先をルアーが通り抜けるコース取りをしてみると、またしてもガツッと力強いバイト。明らかに鯉ではなく、キビレの感じ。慎重にやり取りをして寄せてくるとやはりキビレ(33cm)だった。まだまだ、シャローエリアに魚がいそうなので、納竿予定時間一杯のギリギリまでデプスレス75Fを引きまくる。

 執念が天に通じたのか、再びデプスレス75Fにヒット。しかし、本日相手にした魚とは全く異なる次元のファイトがスタート。延々とラインを引きずり出し、右に左に走りまくる。何度もスプールからラインを引き出されたが、少しずつ間合いを詰めて魚の正体を確認した。お相手は巨鯉、デブデブに太っているヤツ。魚の頭が岸際に向いた際に、一気にラインを手繰り寄せランディング。パンパンに腹が張った鯉のサイズは75cmだった。結局、この1匹でタイムアウトで終了した。


天気:晴れ後曇り 水温:23.8℃ pH:不明
釣果:0匹

 朝早くに嫁さんと焼津に向って東名高速を走る。今日は静岡県が育成した酒造好適米「誉富士」の田植イベント。このイベントの凄いところは、県内の殆どの酒造会社が一堂に会し、皆で田んぼの中に入ってお手植えをすること。もちろん秋には、同じように集まってカマを使って稲刈りをするのである。富士山の世界文化遺産登録のことで何かと富士山ネタが頻繁にメディアへ流れるが、富士山つながりで「誉富士」を原料に使った静岡の地酒がビジネスチャンスとして大きく注目されている。参加者の皆さんはそれぞれの想いを込めながら丁寧に苗を植えるのであった。

 田植の後は、足を伸ばして静岡市内の釣具店へ。チェーン店ではあるものの、地域が違うと品揃えが違っていたり、中古コーナーに並ぶルアーの種類や価格が違っていたりと楽しいのである。自分の欲求だけを満たすと嫁さんの機嫌を損ねる恐れがあるため、更に車を走らせてイチゴ農家が営んでいる
農園カフェ「なかじま園」さんにお邪魔した。このお店のストロベリーパフェを一度食べてしまうと、他店では食べられなくなってしまうから要注意。今回はイチゴの生ジュースやイチゴミルクも合わせて頂き、幸せな気分にどっぷりと浸った勢いを借りて、嫁さんを車に乗せたまま釣り場まで一気に走った。

誉富士 田植 5KB ウェーディングの準備を手早く済ませ夕マヅメ狙いで釣り場に立つと、狙いどおりに目の前でボイルが始まった。ボラっ子の群れに襲い掛かっているスズキのサイズは50~60cm。準備段階で嫁さんの竿先にぶら下げていたZBLシステムミノー9Fタイダルを即座にポッピーに交換し、浜名湖で習得したポッピングを指示。一方、私はフラットラップ8で様子を伺う。今日反応するのは、トップウォーターかミノーか・・・上げ潮に乗って来たボラっ子は、私達の目の前でウロウロとスクールしている。ボイルする場所は3か所で、いずれもチョイ投げでルアーが十分届く距離だった。

 目の前でスズキが水面を割り、ベイトが弾け飛ぶ光景を度々目撃。これはもう"入れ食い間違いなし"と確信を持ったのだが、私達のルアーに全く反応はない。手が届きそうな場所で、何度もガバガバやる程の高活性なスズキ達がいるのに、ワンバイトもないのである。これには本当に気持ちが焦った。何か反応するルアーがあるハズ・・・スキッターポップコンバットポッパードッグXフェイキードッグDSローリングベイトアスリート、挙句の果てにZBLシステムミノー50Sワンダーまで投入したのだが、完全に無視され続けた。

 ボイルは珍しく1時間近くも続いたのだが、ついに魚の顔を見られなかった。ボイルが下火になってきた頃に、後輩Nが遅れて到着。彼も午前中、一緒に焼津で田植をやっていたので、結構足腰が疲れているハズ。それでも静かにウェーディングを開始し、気合が入ったキャストを開始した。水位の上昇に伴って、ベイト群とスズキは上流に向っている様子。私達から少し離れて上流側に入った彼にも十分チャンスがあるハズ。彼の竿が曲がることを期待していたが、私達と同様に苦戦した。

 日没間際、冷たい西風が吹き、肌寒さを感じるほどになってきた。魚っ気はパタリと途絶え、明らかに時合は終わってしまった感じが周囲に漂う。この場で粘っても全く期待が出来そうにないため、後輩Nに御挨拶をして次の場所へ移動。到着した場所で数投してみたが、こちらも魚っ気が全くなかったのでギブアップ宣言をした。「ボイルの確実な攻略方法は?」という問いに対して、未だ明快な答えを出せないでいる。果たして見つけることが出来るだろうか。


天気:晴れ 水温:27.5℃ pH:不明
釣果:0匹

 早めの昼飯を食べてから嫁さんと浜名湖へ走る。私は新調したルナミスS809LST+エンブレムZ2000iAを持ち、彼女にはディアルーナS809LST+ツインパワー2000を握らせる。エンブレムZ2000iAについては、随分前に買っておいたラインローラー部のベアリングを、昨晩、自分で交換してみたので使うのが楽しみなのである。音が静かでスムーズなリーリングになるだろう。湖岸を走りながら様子を見渡すと、北側に位置する岸際は随分濁っていて釣りになりそうにない。風が当たらないポイントでないと釣果は期待出来そうになかった。

 スタートはポッピースキッターポップから。釣りを始めると、気にしていた向かい風が徐々に強まり、波が立つようになってきた。まだまだキャストがうまく出来ない嫁さんは強風の中で随分苦労している。キャストの際、毎回、ラインを離すタイミングが違うため、頭上高くルアーを打ち上げたり、目の前の水面へと強烈に打ち込んだり。横風が吹くようになってからは、狙っている方向とは全く別の方へルアーが飛んでゆくような状況。このままポッパーゲームを続けるのは難しい。普段はウヨウヨと群れているベイトも少ないので、この場を早めに切り上げることにした。

 再び車に乗って次の場所へと移動。強い南風が吹いても竿が振れる、浜名湖への流入河川へ急いだ。狙っていたポイントには先行者がいたため、十分距離を取ってウェーディングを開始。私はサイレントアサシン80S、嫁さんには強風対策としてブルースコード90Cを渡す。シンキングペンシルはポッパーとは比べ物にならないぐらい飛距離が伸びるハズなのだが、そこはド・初心者の凄いところ。ルアーの種類が変わろうが、リップがあろうがなかろうが、全く関係なくヘタッピ・キャストを繰り返している。アドバイスをしながら、暫く竿を振ってもらっていると、タイミングが判ってきたようで、一人前にピュッと格好良く音を立てて竿を振るようになってきた。

 安心していたのも束の間。今度はルアーが根掛かり。着水後、直ぐにリトリーブを開始すれば問題ないのだが、風に煽られ余分に流れ出たラインをモタモタと巻き取っている間に川底に引っかかってしまった。弟子の失敗は、師匠の教え方が悪いに違いない。責任を取って流心に向って静々とゆっくり歩む。ルアーが引っ掛かった場所は、周囲に比べ随分と水深が深くちょっとヤバイくらいの所。背負っていたリックサックの内部には水が浸入したが、ウェーダー内に水が入らなかったのが幸いだった。無事にルアーは回収できたが、アレヤコレヤで自分の釣りに集中できずワンチャンスもないことにで徐々にテンションが下がってゆく。

 そんな時、ルアーを交換しようとボックスを空けた瞬間、ポトンと何かが足元に落ちた。「今落ちたのは、もしやルアーでは・・・?」本日、持参してきたルアーを頭の中で思い出しながら、ボックスの中のルアーをシゲシゲと眺める。すると歴戦の勇士ファットラップミニが1個なくなっていることに気がついた。足元に落としたので、運が良ければ回収できるハズ。しかし、腕を伸ばしても川底には到底指先は届くことはない水深。足裏で所在を確かめてみたが判る訳もない。水がクリアだったら発見できるかもしれないが、残念なことに今日は濁っていた。何事も諦めが肝心。ジタバタすると次々とトラブルが降りかかって来ることもあるため、きれいさっぱり忘れることにしよう。(涙)

 流心には魚がいないようなので、狙いを岸際から数メートルの範囲に切り替えた。使うルアーはWフック使用にしたエスタ70S。一般的なシンキングペンシルとは異なった泳ぎをするので、このところ機会ある毎に使っているルアーだ。開始して間もなく、ガツンと力強いヒット。黒鯛かキビレの良型の様子。抗う魚を徐々に引き寄せてきたが突然動かなくなってしまった。相手が動かなければ自分が動くしかない。ラインを巻き取りながら静かに歩いていくと、ルアーだけがウナギ仕掛けのロープに引っ掛かっていた。このロープさえなければ、魚の顔を見れたかもしれないと思うと、とても腹立たしかったがそこはグッと堪える。ルアーの脇腹には、丸く凹んだ魚の歯型がクッキリと残っていた。

 更なるチャンスを求めてキャストを重ねていると、またしてもヒット。同じような場所で反応するので、このエスタ70Sを使った釣り方はマッチしている様子。力強く竿を引き込むのでワクワクしながらファイトをしていたら、予想だにしなかったフックオフ。Wフックがいけなかったのか、単に針の掛かりどころが悪かったのかは不明だが、またしても魚を逃したという事実は大きかった。その後は、ワンチャンスもなくギブアップ宣言。腹ペコだったのでカレー屋に飛び込む。スマホでAKB48の選抜総選挙を見ながら、お気に入りのイカカレーをパクつきながらホッと一息ついた。


天気:晴れ後曇り 水温:22.0℃ pH:不明
釣果:1匹(雷魚)

 今日は小潮。潮の動きが鈍く、釣果は余り期待できなかったが、夕マヅメ狙いで釣行した。釣り場に到着し、水位を確認してからウェーディングの開始。先ずはフィードポッパーを使い、本命ポイントを目指しながら少しずつ移動し魚を探してゆく。ルアーに反応する魚がいないようなので、このエリアを見切って狙っているポイントまで急いだ。そこでは、アジサシが飛来しており、頭上高くから時折急降下をしてダイブ。ベイトが入っているので期待度は100%。

 エスタ70Sのスローリトリーブには反応がないため、サイレントアサシン80Sに交換し早巻きを試した。立ち位置を基点に扇状にキャストを繰り返しているとガツンと力強いヒット。エラ洗いはしないが、思いのほかトルクのある引きなのでドキドキしながら魚を引き寄せる。足元まで寄ってきた時、大きな口をバックリ開けたのは雷魚だった。岸に引きずり上げて、フックを外そうとすると大暴れ。この魚は、水中よりも地上にいる方が明らかに凶暴なのである。

 雷魚は私の制止を無視して水中に戻り、再び水中でのファイト。懸命に引き寄せ岸にズリ上げたかと思ったら、またしても暴れて水の中へ。「オイ、オイ、またかよぉ~」と呟きながら、頃合を見計らって一気に引き上げた。雷魚が口を少し開いたので、オーシャングリップで掴もうとしたら、またもや猛ファイトをして水の中へ戻ろうとした。この時、「パキンッ!!」と聞きなれない乾いた音がした。ラインが切れた訳でもなかったので、そのまま魚を引き寄せて岸に上げ、魚が落ち着いたのを見計らって写真を撮りフックを外す。サイズは64cm。先月釣った雷魚より一回り小さかったが、随分てこずらせてくれた。

 フックの曲がりを直し、スナップとリーダーのチェックを済ませた後にビックリ。竿先がポッキリと折れていた。乾いた音の正体はコレだったのだ。2010年11月に購入し、随分楽しませてくれたディアルーナS809LST。感度の良いバチ抜け対応のセンシティブトップを備えた扱いやすい竿だったので、さすがにガックリきた。水位の状況から時合はこれから・・・という時にこの大失態。このまま釣りを続けられる訳もなく、ギブアップした。

ディアルーナ4KB 車まで戻り、即座に保険屋さんに電話を入れる。愛車の保険にオプションで付けてある特約の対象になることが確認できたので、釣り具屋さんに直行した。店主に相談すると、シマノの竿なら直ぐに取り寄せが出来るとのことで即決で発注。竿先#1の価格は11,760円。後から冷静に考えると、この値段なら結構良いレベルの竿が買えてしまう金額だった。普通の人だったら、ここで帰宅するのだろうが、どうやら頭の中のネジが吹っ飛んでいた様子。店内にあったディアルーナの上位機種であるルナミスS809LSTを、これまた即決で購入した。

 当然の流れながら、このまま家に帰るのは勿体ないので、釣り場へとトンボ返り。'08ツインパワー2000をイソイソと移し変え、キャストフィーリングを確かめながらワンチャンスに期待して竿を振った。フラットラップ8を少しの間、投げていると流心でボイルが2回。すかさず投入したドッグXに反応がないので、ラパラCD7の早引きを試す。

 狙っていたボイルは起きたのだが、どうやら私が保険屋さんとの連絡や釣具店の往復をしている間に時合を迎えていた様子。直ぐにベイトは周囲から消え去り、水面は静かになった。望みを掛けてラパラCD7を使い続けているとカツンとヒット。しかし、フッキングには至らない。早い動きに反応するようなのでローリングベイトを投入したが不発に終わった。

 さて、新たに投入したルナミスS809LSTディアルーナS809LSTの比較だが、竿の太さは殆ど同じで、長さはもちろん同じ。同じL(ライト)・アクションだが、前者の方がやや張りがある感じだった。ルアーの適合範囲がそれぞれ4~21g、4~18gなので、私が足を運ぶ釣り場のことを考えるとルナミスの方が合っているのかもしれない。竿尻のグリップ面がフラットになっている点が気になるのだが、暫くは使い込んでみようと思う。さて・・・この竿に装着するリールはどうしようか?災い転じて福となす。竿が折れたことで、タックルを一新する口実が出来たかな(笑)


天気:晴れ 水温:23.5℃ pH:不明
釣果:0~1匹(キビレ)

 早めのお昼を食べてから、準備万端整えて嫁さんと出撃した。前回の釣行で、私が足を運ぶエリアは、まだシーズン的にちょっと早い気もしたが、再チャレンジしてみようと1時間半以上も掛けてドライブする。釣り場に到着するなり手早く身なりを整えて、ウェーディングゲームのスタート。竿先にぶら下げたルアーは私がポッピー、嫁さんはこのエリアで最も実績があるスキッターポップSP5

 初心者は、一週間も経つと、何故かしらキャストの方法を忘れてしまうようで、最初のうちは悪戦苦闘。「どうすればそんなに高く、頭上にキャスト出来るのか?」と思わず聞いてしまうほどミラクルキャストをしたり、目の前にルアーをズボッと叩きつけたりと見ていてハラハラするほど。とりあえず黒鯛やキビレが確実にいるであろうスペシャルポイントに立っている。途中で諦めず、キャスト&ポッピングを続けていれば、いつかは釣れるハズ・・・。

 少しずつ水位が低下し、流れが出てはいるのだが、ポッパーに反応はない。キャストが徐々に格好よくなってきた嫁さんを残し、移動しながらキャストを重ね魚を探す。開始1時間半以上が経過。もうギブアップ寸前というところで、大きな捕食音が響いた。音がした方を見ると彼女が竿を立てながら、「なんか掛かったぁ~」と言っている。もしかして、かなりの良型が出たのか? ゴリ巻きで魚を強引に寄せている様子を見て、慌てて駆けつけた。

キビレ8KB 足元に寄ってきた魚は確実に40cmUP。全く反応がなった状況の中、スキッターポップにドカンと出た貴重な魚なので丁寧に対処するよう指示をする。何度も水底に逃げようとするタフな魚をどうにかキャッチ。彼女にとって日本国内釣行最初の一匹となった記念すべき魚は、腹パンパンのキビレ(44cm)だった。「釣れた魚を食べたい」とのたまうので、私の釣行スタイルでもある"キャッチ&リリース"を封印し、ストリンガーをエラに通してキープ。

 2匹目を狙って、ヒットしたポイント周囲を集中爆撃する。「どうせなら2~3匹釣って帰りたい」という気持ちも芽生えたので、暫くの間、キャストを繰り返したがタイムアップ。ストリンガーに掛けておいた魚をナイフでしめて、十分血抜きをしてからクーラーに入れて嫁さんの実家へ急行。食卓に上がったキビレは、全く臭みのない美味しい刺身に変身した。因みに、パンパンに膨れていた腹の中には、甲殻類、貝、海草がミックスされた練り餌状の物体がタップリと詰まっていた。釣られたスズキの胃袋はカラッポの場合が多いのに対し、黒鯛やキビレの腹の中はパンパンに食った物が入っているのは何故なのだろうか?


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