番外編:沖縄・西表島フィッシング
世界遺産 首里城

首里城 9KB
世界遺産 絢爛豪華な首里城

擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>番外編: 沖縄・西表島遠征



'15/9/20(日)
〜 ゆいレールからの眺め 〜


ゆいレール 10KB 午前6時半に起床し、7時前には朝食バイキングに。部屋でゆっくりしていると中国人の方々に、レストランが占領されてしまうので、早めに行動するのがキモなのだ。前日食べられなかったお料理をいくつかお皿に取って味見をする。どのお料理も味付けはイイ感じで、つい食べ過ぎてしまい朝っぱらから満腹状態となった。

ゆうレール車窓 8KB 本日の予定は、午後3時15分発のANAで沖縄から石垣島へと飛ぶ事だけが決まっている。それまでの時間の潰し方はノープランだったので、国際通りで入手したパンフレットや持参したガイドブックを眺めて行き先を考える。「ここまで来たからには、やはり世界遺産の首里城には行っておかないとねぇ。」って感じで、行き先決定。

 2泊お世話になったホテルをチェックアウトし、フロントに荷物を預けて、県庁前駅からゆいレールに乗り首里城へと向う。車両の最前列、運転手さんの直ぐ後ろに陣取り出発。このモノレールは高い場所を走っているので、車窓から街並みをぐるりと一望できて楽しかった。

 この街の家々の特徴は、屋根の上に大きな貯水タンクを置いてあること。以前は水の確保で苦労したが、ダムや海水から飲料水を作るプラントが完成してからは、個々のお宅の貯水タンクに頼らなくても良くなっているらしい。メンテナンスの事を考えると維持管理は大変そうだが、屋上に約1トンの貯水タンクがあるなんて、時代の先端を行く、とてもエコな生活をしているようにも思う。

〜 世界遺産 首里城 〜


世界遺産 12KB 栄華を極めた琉球王国のシンボルである首里城へ到着。中国と日本の建築技術とデザインを融合させたこのお城は、世界遺産に認定されているだけあって見応えがある。歴史と建築関係に詳しい嫁さんの解説を聞きながら、豪華絢爛な城内を歩けたのでとても勉強になる。私はその手の分野について持っている知識は極めて乏しいので、嫁さんはホント尊敬に値するのだ。

万国津梁の鐘 8KB 万国津梁(ばんこくしんりょう)の鐘つきもタイミングよく体験できた。鐘を突くのは、子供の頃、除夜の鐘をついた時以来だった事に気が付く。この鐘には、琉球は朝鮮、中国、日本との間にあり船を万国の架け橋として貿易により栄えた国である事が記されているらしい。今の時代なら、平和を祈って突くのが良いのだろう。

 観光客に次々と鐘を突かれる度に、周囲に大きな音が鳴り響く。力の掛け具合や付き方で、その都度、鐘の音が変わるのは面白いが、「近所から騒音の苦情が出たりはしないのだろうか」と余計な心配をしてしまう。つい旅先でも仕事の事を考えてしまうのが、私の性分なので仕方がない。

 因みに、首里城には観光客は日本人だけでなく、中国系の方々も大勢来ている。何処にいても大きな声でまくし立てる様に話す口調には、何だか興醒めする感じもするが、外貨を落としてくれて地域経済が潤い、少しでも日本についての理解が深まれば良いと思う。

〜 強烈刺激 足裏マッサージ 〜


足裏マッサージ 11KB 結構頑張って首里城公園内を歩いたので、かなり足が疲れてしまった。丁度良く首里城の直ぐ近くに足裏マッサージ店を見つけ、予約なしで入店する。これまで人様にマッサージなどしてもらったことがない私。お値段は手頃。このお店の足裏マッサージがどんなものか判らないまま、お願いしたのだが、テレビ番組で良く見る強烈な刺激のヤツだった。芸能人が足裏を棒でグリグリやられ、悲鳴を上げて身をよじる光景が思い浮かぶ。

足裏マッサージ 10KB 「初めてなので優しくお願いします」と言う私に、にっこり微笑みながら、私の足元にどっしりと座る女性スタッフ。小さな棒を握ってグリグリ・・・最初はこんなものかと思いきや、途中からは痛さで「うぃぃぃぃ〜」「ひぃぃぃぃ〜」と声が漏れ出て、身をよじって悶える。後半、赤い靴べらのような大きな道具を取り出し施術された頃には、既に私の力は尽き果てていた。

 私が終わった後は、嫁さんの番。最初の内は痛くもなさそうなトボケた顔をしていたが、徐々に彼女の挙動がおかしくなってきた。その様子は、傍から見ていると楽しいのなんのって。つい先程まで、私がもがく姿を見て笑っていた彼女をデジカメで動画撮影。画像の手振れを避けるため、笑いを堪えるのは辛かった。

とうふ屋Beans 8KB このマッサージは本当に疲れがとれ、体に良いのか疑問に思いつつ、施術が終わっても痛みが引かない足を引きずりながら店を出る。昼食は、マッサージ店の女性スタッフに教えてもらった隣近所のとうふ屋Beans。豆腐屋と言うよりは、ちいさな洋食屋さんの感じがするが、昔ながらの島豆腐を毎日手作りをしているらしい。ゆし豆腐をメインにした定食がいくつかあり、どれもヘルシーで体によさそう。デザートまで付いていて680円という価格設定のゆし豆腐セットは、リーズナブルかつ美味しかった。食事をする場所はガイドブックだけに頼らず、地元の人に聞くのも旅先で失敗しないテクニックの1つなのだ。

〜 ANAで石垣島へひとっ飛び 〜


ANA 6KB 一旦、ホテルまで戻り荷物を引き取って那覇空港へと移動。石垣島への出発40分前、午後2時半にANAの窓口カウンターにチェックインした。ここでも私の黄色いロッドケースは青い箱に入れられ丁寧に運ばれてゆく。このサービスは、安心して釣竿を預けられるのでとても有り難い。係員に話を聞くと、青い箱は数に限りがあり、常にあるとは限らないらしい。「あればラッキー」ぐらいに考えて、釣竿の梱包は自分の責任でしっかりやっておく必要がありそうだ。

ANA機内サービス 9KB 到着便が遅れた影響で、私達が乗るANA1123便は出発準備に時間が掛っている。予定していた搭乗口が変更され、32番から38a番に変更。ここ数日は晴れていたのだが、石垣島・西表島へ行く段階になって天気がぐずつき始め、雨が降り出していた。嫌な感じ・・・私は自他共に認める雨男なのである。空港施設からバスに乗って端の方に止まっているB737-800に乗り込む。嫁さんが確保してくれたチケットはプレミアムシートという一番前列の贅沢な席だった。フライトアテンダントに優先的に機内へ案内され、荷物は棚の上に上げてくれるし、席に座ると新聞は持って来てくれるなど至れり尽くせり。

 B737-800は、離陸時刻から20分程遅れて飛び立った。石垣島へは1時間程のフライト。厚い雨雲を突き抜けて水平飛行に移ると、直ぐに飲み物のサービスと合わせ軽食が配られた。これがまた贅沢で、サンドイッチと惣菜にケーキが添えられ、別の箱でお菓子の詰め合わせが付いてきた。選べる飲み物の種類も多く、すっかりプレミアムシートを気に入ってしまった。 雨雲は沖縄本島に掛かっていただけで、少し飛ぶと眼下にはサンサンと降り注ぐ太陽に青い海が輝き、島々が見えた。西表方面は天候が良いようで一安心。機体は揺れる事もなく、無事に石垣空港に着陸した。

〜 西表島へ渡れるか?! 〜


石垣港 10KB 無事に石垣空港へ到着したのだが、ここで今回の遠征スケジュールを全く把握していない私は、ちょっとビックリ。ANAが20分程遅れた結果、予定していた空港発のバスに乗り遅れてしまった。しかも、次に来るバスを待っていると、西表島(上原港)行きの定期船の最終便に間に合わない事がその時に判った。今日中に西表島に渡れなければ、石垣島市街で宿泊先を急遽確保しなければならないのだ。「果たして、シルバーウィーク中で空き部屋があるのか?」こんな状況にもかかわらず、嫁さんはその事に気づいていたのか、いなかったのかは不明だが全く慌てる様子もない。さすが、我が嫁さんだ・・・。

 バス会社の係員に話を聞きながら、周囲を見渡すと空港施設前に茶色いタクシーが1台止まった。かなり年季の入った古びた車で、「この車は大丈夫か?」と心配してしまうほど。私達に選択の余地はないので、タクシーに乗り込み運転手さんに急いでいる事を伝えると、「バックで走っても間に合うよぉ」「もし、遅れても電話を入れれば船は待っていてくれるよぉ」と独特のアクセントで答えてくれた。

 古くて部分的に破れている硬いシートに身を預けて車窓の風景を見ていると、直ぐにサトウキビやパイナップル畑の真っ只中を走り出した。「騙されているんじゃないか?」と思えるような道路の舗装状態も怪しい道を爆走して、石垣島の市街地に30分程で入った。料金は2,880円。バスで移動するよりもお金は掛かったが、無事に石垣港離島ターミナルへ到着。運転手さんのおかげで17:30発の安栄観光の定期船に間に合い、高速客船第88あんえい号(定員90名)に乗り込む人達の列の最後尾につく。

〜 全室オーシャンビューの西表ココナツビレッジ 〜


西表ココナッツビレッジ 9KB 上原港行きの定期船内は、ディーゼルエンジン特有の排ガスの臭いが充満していた。こんな状態で海がうねっていたら、絶対に船酔いしそうな感じ。客室内前方の席は大きく揺れる可能性があるため、中央部からやや後ろ寄りの席に座る。乗船中は常時シートベルトをするようアチコチに書いてあるので、確実にバックルを締めた。エアコンは効いており、走り出すと廃ガスの臭いは余り気にならなくなった。海も穏やかだったので船酔いもせず、1時間程で上原港に到着。今日から4泊の予定でお世話になる"全室オーシャンビュー"で目の前には"プライベートビーチ"が広がるという西表ココナツビレッジの送迎車が、直ぐに私達を迎えに来てくれた。

 私達が宿泊する宿の見た目は、2階建ての古アパート。案内された2階の畳部屋は入り口ドアが変形しており、開け閉めが困難。外出時に鍵を掛ける際には、足を使ってドアをぐっと押さなければならない。トイレと浴室はとても狭く窮屈で、使う時には肘や膝をアチコチにぶつける始末。確かに"全室オーシャンビュー"で、目の前には"プライベートビーチ"と呼んで良いくらい素晴らしい砂浜が広がっているが、ペンションとは呼び難い建物だった。一昔前はさぞや繁盛したであろう宿であることは容易に想像できたが、事前にイメージしていた宿とはギャップが大きかった。

〜 夕食を求めてさまよう2人 〜


御寿司や よっしー 8KB 晩御飯を頼んでいなかったため、宿のお母さんに近隣で食事が出来るお店を3件教えてもらう。場所は、宿を基点に西方面に1か所、東方面に2か所。いずれも宿から片道1km程の距離がある。港から宿へ来る途中、店らしき店はなかったので、先ずは反対方向の西に向って歩く。商店も民家も何もない辺ぴな道をトボトボと2人で歩き、辿り着いた居酒屋は満席。居酒屋の向かい側に小さなスーパーがあったので入ってみたが、弁当や惣菜類は一切なく愕然とした。この時、便利な24時間対応のコンビニなんかない離島であることを強く認識し、棚に残っていた菓子パンとカップラーメン、バナナを念のために購入しておいた。

よっしー お寿司 6KB 周囲に食堂はないため、宿まで1km戻って更に東へ1km歩かなければならない。食事が出来る場所を探し、空きっ腹で3kmも歩く・・・徐々に周囲は暗くなり、道路には街灯すらない。車も通らず、行きかう人もいない道を2人で歩く。辿り着いた2件目は、既に閉店しており真っ暗。懐中電灯も持っておらず、なんと心細いことか・・・。

 更に東へ歩いて辿り着いた3件目は居酒屋よっしー。ベースは御寿司屋さんなので、お値段は若干高いと聞いていたが、空腹には勝てない。ここが満席だったら、宿まで戻るのに1km。合計4km歩いてスーパーで購入した菓子パンを部屋で食べる事になる。席が空いている事を祈りつつ店内に入った。

 運よく席を確保でき、どっかりと席に座り込む。思い起こせば今日の午前中は首里城内を歩き回っていたのだ。足裏マッサージがどれだけ効いていたのか不明だが、2本の足でしっかり歩いてどうにか食事にありつけた。ビールを飲みながら、地魚のグルクンやシロダイ(シルイユー)、マグロやイカ・タコが盛られた握り寿司と車エビの塩焼きを一瞬にして食べ切り、暫し幸せな気分に浸った。いよいよ明日から、3日間連チャンの西表島釣行が始まる。頑張るぞぉ!!

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