番外編:沖縄・西表島フィッシング
西表島ポッパーゲーム

食堂 9KB
食堂でPerfume のっちさんのサインを発見!!

擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>番外編: 沖縄・西表島遠征



'15/9/21(月)
〜 海岸漂着物にショック 〜


海岸漂着物 12KB 昨夜は、かつて経験していない程の薄っぺらい煎餅布団を、畳みに敷いて背筋をピンと伸ばして横になった。普段は、Sealyのベッドとマットレスで心地よく寝ているので、あまりにも感覚が違い過ぎた。「きっと、体が痛くなって寝られないんじゃないか」と心配したが、布団に入ったら秒殺。かなり疲れていたようで、直ぐに夢の中に落ちていった。

朝食 8KB 今朝は、午前6時半に起床。服を着替えて朝食前に宿の周辺を散歩する。故障した冷蔵庫が建物の隅に何台も重ね置きされ、二度と動くことはないであろう壊れたジェットスキーも放置されたまま。昔、初心者ダイビング教室で使った大きなプールの底には、緑色に淀んだ水が溜まっていた。栄枯盛衰・・・以前は相当賑わっていた宿であろうことは、たやすく想像できるのだが、現在とのギャップは相当大きいに違いない。

 宿の前には砂浜が広がり、遠めで見るととても素敵なのだが、岸際はゴミだらけ。まさか西表島のビーチが、海岸漂着物でゴチャゴチャしているなんて全く想像しておらずショックだった。中でも、最も目に付いたゴミはペットボトル。中国語や韓国語が表記され、アジア諸国から流れてきた物がかなりありあった。お客さんのためにもせめて宿の周囲ぐらいは、片付けをしたりゴミを拾っておきたいものだが、家族経営で切り盛りしているこの宿にその余裕はなさそうだった。

 少し早めに食堂へ入り、掲示されていた芸能人・有名人のサイン色紙を眺める。そこにPerfume のっちさんのサインを見つけ、ちょっと感動。まさか、あの煎餅布団で寝たなんて事はないとは思うが、数年前、確実にこの場所にいたことを知り、なんとなく嬉しくなってしまう。

〜 巨大ヤシガニの登場 〜


ヤシガニ 11KB 少しして、朝食が運ばれてきた。大振りなお茶碗に山盛りの御飯。焼き魚や卵焼き、野菜炒めとたっぷりの納豆、そしてお味噌汁と煮物・・・スポーツをする大学生が合宿に来てガツガツ食べるようなボリューム満点の朝食に、私達はびっくりした。「こんなに食べられない・・・」と嫁さんの口から言葉が漏れる。丸一日釣りをするので、しっかりと食べておかないと途中でバテてしまう。強い日差しの下では体力の消耗が激しい。「完食は無理かも・・・」と思っていた私だったが、味付けが丁度良くパクパクと食が進む。

 家族連れが食堂に入ってきた時、男の子が持っていた物に私の目が釘付けになった。なんとそれは、沖縄の魚市場や沖縄美ら海水族館で見た巨大なヤシガニ。大きなツメに挟まれないように注意しながら、青黒いヤシガニを持たせてもらう。といっても木に登ってヤシの実ばかりを食べているのではなく、なんでも食べてしまう雑食性のヤドカリの仲間。

 持ってみると、予想していたよりもずっしりと重い。何処で捕まえたか聞くと、朝の散歩中に見つけたとのこと。こんなのが身近にいるなんて驚いたが、こちらの人達は捕まえて食べてしまうらしい。昔はもっと大きなヤツが生息していた事を聞き、西表島の凄さを実感。味は大味かもしれないが、食べられる部位は多いだろう。

〜 ガイドのヨネちゃん登場 〜


キングフィシャー号 8KB 午前9時前、西表島のフィッシングガイド、マリンボックスのヨネちゃん(35歳 京都出身)が宿に私達を迎えに来てくれた。かれこれ15年も西表島の釣りに関わっているらしい。船上での飲み物は各自用意する必要があるとの事なので、港に行く前、スーパーに立ち寄ってペットボトル1.5Lを1本、500mlを2本買い込む。港へは数分のドライブ。潮位の関係もあるのだろうが、かなりのスロースタートって感じでゆっくりと準備を進め、陸揚げしているボートを下ろす。

 マングローブが生い茂る河川で釣りをするために私達が乗船するのはキングフィッシャー号(定員4名)。8馬力の船外機を積んだ13ftのボートだ。オーストラリア遠征で乗っているボートに比べると、随分こじんまりとしていてエンジンも小さいので頼りない感じがした。

よねちゃん 8KB 準備が整った午前9時45分に出船。初日はクイラ川を目指す。美しい海と島々を眺めながら、ボートはゆっくりと進む。西表島の釣りは初めてなので、ヨネちゃんから聞きたい事が山ほどある。矢継ぎ早にアレコレお話を伺った。

 心配したのはサンドフライ。マングローブ帯なのでいるにはいるが、たまに刺される程度。海水域なので蚊に刺されることはないので、ケアンズ近郊よりは防虫対策に気を配る必要はないらしい。その話を聞いて嫁さんは一安心した。彼女は、前回の豪州遠征でサンドフライに脇腹を集中的に数十か所刺され、酷い目にあった経験の持ち主なのだ。

 そして、気になっていたのはバラマンディの存在。オーストラリアから東南アジア、中国南部、台湾まで生息しているので、西表島にもきっといるに違いない。話を聞くと、かつて西表島でも確認されたこともあったらしいが、現在のところ生息は不明とのこと。私が思うには、人の出入りが困難な島の南側にいるのではないだろうか。機会があったら、テントを持って野営をしながら探査してみたい。

〜 西表島ポッパーゲーム 〜


バラクーダ 12KB 午前10時半、クイラ川を少し入ったマングローブ帯のシャローエリアからスタート。嫁さんが使うタックルに、アイマエアラコブラをセットしてキャストしてもらう。テンプラ気味のへなちょこなキャストだったが、ポッピングを始めたら水面が割れていきなりバイト。こちらは未だルアーをセットしていないのに、西表島遠征の記念すべき1匹を掛けた。結構、イイ引きをしているので、ファイトの様子をハラハラしながら見守る。ボート脇に寄ってきた魚は、バラクーダ(25cm)だった。

クロダイ 9KB 初めての西表島なので、釣れる魚はなんでもOK。しかもトップで釣れれば、最高なのである。私も手早く準備を済ませキャストを開始したが、ヒットしたのはまたしても嫁さんの方。ルアーを回収中にボート際でドカンと出たから彼女はビックリ。ファイトの様子から、先に釣った魚より明らかに大きそう。魚とのやり取りについてアドバイスしながら慎重に魚を寄せた。キャッチしたのは・・・再びバラクーダ。サイズは50cm。バラクーダの2連発で新品同様だったルアーは、鋭い歯により塗装がガリガリにはげてしまった。この魚は、オーストラリアと同じく厄介者なのだ。

 嫁さんにまたまた先を越され、ちょっと悔しさが滲む。トップウォーターゲームは彼女に任せて、私はロングA(14A)をメインに魚を探しているが反応はない。「魚はいるハズなのに、変だなぁ〜」と呟いている時に、水面が割れて再び嫁さんの竿が曲がった。グイグイと竿を絞り込んだ魚は20cm超えるクロダイ。ヒットルアーは、これまたアイマのポッパー。コイツは初心者でも使いこなせ、良く釣れるルアーみたいだ。

〜 神秘に包まれた西表 〜


ロッキーエリア 8KB 9月中旬というのにセミが賑やかに鳴いているので、いつまで鳴くのかとヨネちゃんに聞くと、セミは一年中鳴いているらしい。昨晩、晩飯の帰りに真っ暗な道路わきの草むらで光っていたのは、もしかして・・・ホタル?と尋ねると、当たっていた。更に驚くことに、本土に生息するホタルとは違って幼虫も光り、こちらでは一年中、どこかでピカピカ光っているらしい。小川が流れるような水辺近くの場所ではなく、山の中にもいるらしいので驚くばかり。私が知っているホタルとは随分生態が違う。1965年に発見され1967年に新種として発表された国の特別天然記念物イリオモテヤマネコの生態も未だ明かされておらず、西表島は神秘に包まれている。

ホシミゾイサキ 7KB 岸際に岩があるエリアを撃っていくと、私のロングAにやっと出た。魚はロウニンアジの子供のメッキアジ(20cm)。きっと群れているハズなので、次なるチャンスを期待してキャストを重ねるが不発。続いて、豪州遠征でも魚種を選ばず良く釣れるデプスレスを試すがこつらも不発。ならば、トップ系のルアーを・・・とボックスの中で目にとまったのがプロップダーター。使い始めて数投目でマングローブジャックがルアーに襲い掛かったが、フッキングミスした。

 ここの魚はトップには反応するが、ルアーを沈めると食わないという状況にあり、不思議な感じがする。シャローエリアでウロウロしているクロダイも表層を意識しているようで、ルアーにチョッカイを出してくる。少しずつボートを進めながら岸際を撃っていくと、再びプロップダーターに出た。寄ってきた魚は、黄色っぽいジャングルパーチのような魚。ヨネちゃんに魚種名を聞くと、ホシミゾイサキ(通称グチ)とのこと。サイズは30cm程度と小さかったが、初めて釣った魚は嬉しい。西表島の釣りでは、どんな魚が釣れるか判らないのでワクワク度が高いのである。

〜 もしかして、嫁一人が爆釣!?


メッキWヒット 8KB 時計は12時を回ったところだが、魚の活性が高いので昼食は後回し。釣れている時に竿を振っておかないと、後で後悔するのである。トップウォータープラグに魚が躍り出るポッピングに目覚めてしまった嫁さんは、船首で仁王立ちになってエアラコブラを投げまくっている。岸際ギリギリなどのタイトなキャストは、未だ難しいようだがストラクチャーが少ない場所なら心配いらず。コチラは自分の釣りに専念できるので、ルアーをアレコレと交換しながら様子を伺っていると、嫁さんのポッパーにまたしても爆裂バイト。

よねちゃんとバラクーダ 8KB 魚は結構良い引きをしているのだが、動きが変だったのでヨネちゃんとファイトの様子を暫く見守る・・・。ボート際に寄って来たのはメッキが2匹。Wヒットだった。ポッパーのフロントとリアのフックをそれぞれの魚がパックリと咥えており、ヨネちゃんがタイミング良くランディングしてくれた。

 釣りを始めて初のWヒットに嫁さんのテンションは上がる。続いて、彼女はクロダイをキャッチ。ルアーのおかげなのか、無欲がこの釣果をもたらしているのか判らないが、彼女のルアーには度々、魚がアタックする。一方、私の操るルアーにはノーバイト。船首のヨネちゃんは、遠慮しつつも竿を振り、45cmUPのバラクーダとメッキ(20cm)を拾ったRAポップでキャッチした。もしかして、嫁一人が爆釣なのか!?

 上流域から可憐なサガリ花が時々流れてくる。この花は夜咲いて、夜明けと共に散るという不思議な花。運が良ければ川一面に浮かぶ薄桃色をしたサガリ花の幻想的な風景が見られるらしい。ケアンズ近郊の河川で釣りをしていると、同じような可憐な花が流れてくるのを思い出す。色はもっと濃いピンク色をしていたように思うが同種の花なのだろうか。

〜 昼食もボリューム満点 〜


木陰でランチ 13KB 午後1時前に木陰にボートを寄せて昼食となった。昼御飯は、アオチビキという魚が入った焼魚弁当。朝食はボリューム満点だったが、このお弁当も御飯がギュウ〜と詰まっており、どっしりと重い。残すのはもったいないので、無理やり胃袋に詰め込むような感じで食べ切った。高温下での釣りは思いのほか体力を消費しているので、食事の時にはしっかりと栄養補給をしておく必要がある。毎日、職場の食堂で掛けソバや掛けうどんを食べて過ごしている私の胃袋は驚いているに違いない。

クロダイ 7KB 30分程休憩しながら、ヨルちゃんが使っているノリーズのルアーをアレコレと見せてもらう。野池のバス釣りでは、かつて小型クランクベイトのワーミングクランク ショットに随分とお世話になった。最近のミノー類は、少し意地悪っぽい個性的な顔付きをしているので釣り人の好き嫌いが分かれているようだ。私のボックスには入っていないので、物珍しくもあり、じっくりと拝見した。

 午後の部、開始早々に竿が曲がったのは、またしても嫁さん。満腹状態で半分寝ているような釣り人にクロダイ(20cmUP)をあっさりと釣られてしまった。ヒットルアーは相変わらずエアラコブラ。魚の反応が確実にあるので、ルアーを交換する必要がないようだ。それに、初心者にはアレコレとルアーを交換するより、1つのルアーを徹底的に使いこなしてもらった方が上達も早いだろう。

〜 トップでマングローブジャック 〜


ヨネちゃん&MJ 8KB クロダイを釣った後、再び彼女のポッパーにヒット。これまでのバイトとは明らかに違い迫力のある捕食音に、思わず手を止めて振り返った。水面に出来た波紋は大きく、良型のマングローブジャックと思われた。何度もリールからラインを引きずり出されつつも少しずつ引き寄せる。

 ボート際に寄ったマングローブジャックは40cmUPクラス。ネットを直ぐに準備できなかったため、私がリーダーを持ち抜き上げる。魚をボートに入れるまさにそのタイミングで、もう一暴れされてフックオフ。魚はボートデッキではなく、川の中にドボン。良型だっただけに写真が撮れなかったのはとても残念だった。

マングローブジャックポッパーゲーム7KB 少しして船尾で竿を振っていたヨネちゃんの操るノリーズのポッパー ザグバグに爆裂バイト。小さいながらもファイトは激しい。どんな魚がヒットしたのか確認するため、暫し手を止めて事の成り行きを見届けることにした。彼がキャッチしたのは、25cm前後のマングローブジャック。このエリアのレギュラーサイズとの事なので、私がランディングの際に落とした嫁さんのマングローブジャックはグッドサイズだったに違いない。

 2人がポッパーを使って魚を引き出している一方で、私はミノーにこだわりロングAシャッドラップなど豪州遠征で良く使うルアーをあれこれ試し苦戦していた。釣行初日なので、どのようなルアーが効くのか確かめたい気持ちが大きく、あえて使い続けていたのだが、明らかにここの魚はトップウォーターの方が良く反応する。この時期のレギュラーサイズは小さいようだが、これがもっと大きくなりコンスタントにトップへ出るようなら"トップウォーター天国"と言っても過言ではないだろう。遠く離れた南半球のオーストラリアまで足を運ばなくても日本国内でマングローブジャックがポッパーなどでボコボコ釣れる魅力は相当なのものだ。

〜 トラブルメーカーに変身 〜


ツリーキャッチャー 11KB 午後になると風が強まり、へなちょこキャストをしている嫁さんはトラブルメーカーに変身。ルアーやラインが風に流され、「どうしてそんな所に引っ掛けるの?」と思わず語気が強くなってしまうほどのミスキャストを重ねた。引っ掛けまいとビビりながら竿を振るので、ルアーの飛行速度は遅く、弾道は山なり。余分にラインがリールから引き出され、そのラインが風に流されてあらぬ所へとルアーが飛び、水面近くの根際引っ掛かるのではなく、樹上に引っ掛かるのである。

マングローブジャック 9KB 「樹の上に魚はいないよぉ〜」と何度繰り返し言っても直らない。キャストの際、ルアーの弾道やラインを目で追っていれば良いハズ。しかし、人差し指に引っ掛けているラインが放たれた直後から、既にルアーが何処にあるのか見失っている状況にある。樹に引っ掛かる前に放出されるラインを止めれば良いのだが、毎回間に合わない。投げる本人は当然困惑しているが、教える方も頭を抱えるしかない。

 キャストのコツは、片手で竿を持ち、脇を締め、手首のスナップを使って、ルアーを水面に叩きつけるようなイメージで鋭くロッドを振る事。こうすればルアーは一直線に力強く飛び、余分なラインも出さないため、風に流されることも少なくなる。ストラクチャー狙いは、スピニングタックルよりもベイトタックルの方がラインコントロールがしやすくメリットがあるのだが、バックラッシュの恐れが高いので彼女に使わせるのは時期尚早だろう。

〜 癒しの空間 水落の滝へ 〜


水落ちの滝 11KB 時計は午後2時半を回った。クイラ川の支流、左水落川へとボートを進める。嫁さんが20cm程のメッキをエアラコブラでキャッチ。少しして私がシャッドラップSR5でバラクーダを釣り上げた。昼前に釣ったっきり、私の竿は曲がっていなかったので、バラクーダと言えども久しぶりに魚のファイトを味わって嬉しい。この辺りはベイトが群れているので、期待も大きい。ベイトが見えるか、見えないかは、やはり大きな違いがある。直ぐに嫁さんが25cm前後のマングローブジャックを2匹とバラクーダを1匹キャッチ。

 岸際を狙ってキャストを繰り返していると、突然背後で激しいボイルが起きベイトが飛び散った。小魚を追い掛けている魚はかなりデカイ。水面に青い背中が見えた時、ヨネちゃんが30kgぐらいのGTだと言う。川の中にそんな大きなGTが上がって来るとは思いもよらず、ベイトを追いかけ回っている青い背中の巨魚を目で追った。

クイラ川河口 9KB 支流を静かに遡りながら徐々に水落の滝へと進む。ここはカヌーのツアー客達がよく訪れるらしいが、魚も釣れるポイントらしい。途中、魚の反応が全くなかったので、もしかしたらココに沢山集まっているのかも・・・と期待して竿を振る。しかし、滝壺周辺は下流域に比べ明らかに水質は良いが、魚がいないのが丸見え。ルアーを追う魚の陰がチラリとでも見えれば頑張ろうという気持ちも起きるが、それらしき気配は全くない。

 トップには反応がないので、シャッドラップなどを使って狙う水深をぐっと下げて様子を伺ったが反応はない。ジャバジャバと頭上から水が流れ落ちる滝壺を狙って何度もルアーを投げてみたが不発。ガイドのヨネちゃんとしては、この癒しの空間で、客にガッツリと魚を釣って欲しかったようだがアテが外れたようだった。

 滝壺フィッシングは趣があって面白かったのだが、魚が釣れなければ長居をしても仕方がない。本日最後のポイントとして、一気にクイラ川を下り、塩分濃度の高い河口周辺を狙うことにした。午後4時、訪れたのが河口の岩場地帯。水中に沈んでいる大きな岩の周りにはベイトがチラチラ見える。横風が強まりキャストが難しくなっているが、ポッパーを投げまくる。初日の釣行を締めくくるグッドサイズのマングローブジャックが釣れる事を期待したがハンチャンスもないまま時間切れで納竿となった。

〜 豪華夕食で食い過ぎ 〜


ドーマン 10KB クイラ川河口から30分以上、ボートで走って帰港。陸に上がった時には結構お尻が痛くなっていた。尻に敷くクッションが絶対に必要だと思ったのは私だけではないだろう。宿に戻って直ぐにシャワーを浴び、狭い浴槽内で洗濯をする。午後6時半過ぎ、ヨネちゃんに御足労頂いて夕食の予約をしておいたレストランROCOへ。ここは、ヨネちゃんがバイトをしている場所であり、今回の西表島フィッシングツアーでお世話になっているマリンボックスの宮城さんが経営しているレストランなのである。

 宮城さんとはオーストラリアのフィッシングガイド、テリーを軸にしたバラマンディ繋がり。数年前にメール交換を数回させて頂いてから、いつかは西表島で竿を振りたいと思っていた。今回、その夢が実現し、宮城さんとの初顔合わせとなった。夕食でリクエストしておいたのが、ドーマン(ノコギリガザミ)。これをメインにメニュー表で目に付いたラフテー、パパイヤサラダ、モズクと野菜のかき揚げ、魚(バラハタ)の塩煮(マース煮)をオーダーした。

魚料理 7KB 後日知ったのだが、バラハタはシガテラ毒による食中毒が発生する恐れがある魚らしい。沖縄県によると平成17年〜26年に発生したシガテラ食中毒(40件、患者数134名)の原因魚となったのが14件、35%を占めトップであった。しかし、沖縄方面では一般的に食べられており、とても美味しい魚として紹介されている。確かにお魚は、美味しくてレストランでは完食。食中毒にもならなかった。

 2人とも相当お腹が空いていたので、アレもコレもと注文したのだが、テーブルに出された料理のボリュームがどれも多くてビックリ。「絶対に食べ切れない〜」と思うぐらいの分量があった。明らかに料理を残しそうだったので、隣テーブルの2人組にお裾分けをしようと話しかけると、その2人も食べ切れず困惑していたところだった。どうも西表島の人達と私達とでは、食べる量が違うのかもしれない。朝と昼に続き、豪華な夕食で食い過ぎ。こんな食生活を続けていたら間違いなく、胃腸を壊すか、オデブちゃんになってしまうだろう。

〜 西表島通い20年の猛者登場 〜


宮城さんを囲んで 8KB 時折、店内の照明が暗くなったりするので宮城さんに聞くと、電力供給に問題があるらしい。夜、島中で一斉に電気を使うと不安定になるとのこと。石垣島の石油火力発電所から海底ケーブルで電気が送られているが、少し前まで停電が頻発。何日も電気が来ず、真っ暗な夜を過ごす事もあったらしい。離島に暮らすというのは、本当に大変なのだろう。

 夕食後、宮城さんから明日の釣行で同船するスギさんを紹介された。スギさんは高知県在住で、西表島には20年も通って釣りをしているとのこと。西表島のマングローブジャック攻略のために、当Webサイト"ぎじたま"も読んで頂いてるらしい。私のオーストラリア・ケアンズ通いも17年、22回を数えたが、西表島に20年というのは凄い。釣師にとっては、それ程、魅力がある場所なのだろう。因みに高知から西表島へのアクセスは、高松空港から飛行機で那覇空港まで、那覇からはフェリーを利用するとのこと。

 宮城さん達と明日の打ち合わせをした後、食べ過ぎてパンパンになったお腹をさすりながら店を出て記念撮影。ヨネちゃんに宿まで送ってもらい、部屋に着くとそのまま煎餅布団へ直行。あっと言う間に夢の中に落ちていった。

釣行1日目の結果

TOSI

ASAKO

YONE

バラクーダ

1



メッキ




クロダイ




ホシミゾイサキ




マングローブジャック





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