バラマンディ・フィッシング][
アラクン最終日を飾る魚は

アラクンウェットランドチャーター 5KB
いよいよアラクン釣行最終日


擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>'11/9遠征


'11/9/22(木)

〜 朝イチのジギング 〜


ピクー 4KB アラクン釣行7日目、今日がここでの最終日。半日竿を振った後、荷造りをして午後5時頃のスカイトランスケアンズに向う予定だ。起きたのは午前5時半、まだ暗く空には星が輝いている。出来るだけ音を立てないように気を使いながら、準備を始める。夜が徐々に明け、朝の雰囲気を味わいながら船尾でオシッコをしていると、ルアーが届く距離でビックボイルが数回。すかさず竿を握り締め、ポップクイーンをブン投げた。早いテンポでポッピングをしていると2回チェイスがあって、ルアーにアタックしてきた。フッキングには至らなかったが、テリーによると魚の正体は巨大なクイーンフィッシらしい。

 朝食を手早く済ませ、午前7時に出船。朝イチで派手なボイルを目撃していたので、ボートが動き出して直ぐに鼻息荒くポップクイーンをポッピング。しかし、時既に遅く反応はない。朝イチはマングローブ林へ移動するかと思いきや、母船ピクーの前に停泊してジギングをする。まさか、アラクンでジギングをするとは思っていなかったが、シゲさんはちゃんとシャクって使えるジグを持って来ていた。さすが、しっかり者は違うのである。

ブリーム 5KB 開始5分で、シゲさんの竿が曲がった。明らかにクイーンフィッシュやGTの引きではなく、バラマンディとも違う。どんな魚なのかワクワクしながら見守っていると、上がってきた魚(40cm)は初めて見る姿だった。テリーに聞くと、「グランターだ」と言う。イシモチやイサキのような、塩焼きで食べると、とっても美味しそうなヤツだ。日本では、やたらと"何とかダイ"という名前が多いのだが、オーストラリアでは、何でもかんでもひっくるめて"グランター"と呼んでしまう大雑把なところがある。帰国後、クイーンズランドの様々な魚種が載っている図鑑で調べてみたが、それらしき魚には辿り着けなかった。

 開始早々から魚を見てしまったので、がぜん気合が入った。テリーはメタルジグ、私はレンジバイブ70ESをスルスルと落として、リフト&フォールを繰り返す。「メーターオーバーの巨大ハタが掛かったらどうしようか・・・」などと心配しながら、暫し続けたが全くアタリはない。やり慣れない釣りは、魚の反応がないと集中力が持続しない。朝イチのジギングは、準備運動の肩慣らしぐらいで切り上げた。

〜 アラクン最終日を飾る魚は 〜


マングローブ 7KB ボートが向った場所は、マングローブ林。干潮により水位が大幅に下がっており、マングローブの根がむき出しになっている。魚達はマングローブ林の中から出てきているハズなので、ルアーで攻められる範囲に絶対潜んでいる。目の前に広がるシャローエリアの水中を、偏光サングラスを通して見ていると結構な数のクロダイがウロウロしていた。こんな時のために、ルアーを幾つか持参してきたので試してみる。最初に手にしたのは銀色に輝くジャッカルRS150。いかにも美味しそうな一口サイズのルアーなので絶対にクロダイに効くハズ。キャスト後、軽くトウィッチをしながらリトリーブをしていると、狙いどおりにクロダイが追尾してくる。しかし、バックリと食ってくる感じではなく、途中でUターンしてしまう事を繰り返す。

トシ&バラ 4KB こんな様子を船尾で見ていたテリーが、「RS150を使ってみたい」と言うのでタックルごと手渡す。彼がキャストをすると、ルアーはマングローブ林を直撃した。手元が狂った訳ではなく、どうやら彼が思っていた以上にルアーが飛んだ様子。整備不良で変な音がする彼のコンクエスト250DCよりも、私のアンタレスDC7の方が遥かに滑らかで小さいルアーが良く飛ぶのである。いつもならボートを寄せてルアーを回収するのだが、彼は少々強引に竿を煽ってルアーを外そうとガサガサやっている。外れたルアーがこちらに飛んで来ても避けられるように身構えていると、ルアーが水中にポトンと落ち、黄色いファイヤーラインが風になびいた。

 なんと、スナップが変形して開き、ルアーが落ちたのだった。フックをソルト系の太軸の物に交換してあったので、もちろんルアーは沈む。落ちた場所も大体見当が付き、水深も浅いので直ぐに回収できるハズ。しかし、ボートを寄せて目を皿のようにして探したが見つけることは出来なかった。1匹も釣る事がなく、海の藻屑となったのは余りにも悲し過ぎる。彼にタックルを渡す際に、ブレーキを少し閉めておくべきだと反省。本来は文句を言いたいところだが、私自身がテリーから借りていたルアーを魚に持っていかれてロストしているのでグッと我慢。続いて取り出したのは、クレイジークレイドルウィグルワート。このどちらかで釣れれば、今後の展開が面白くなるのだが、ワンチャンスもなく選手交代。ポッパーをアレコレ試してみたが、クロダイは反応しなかった。

〜 今日もイイ感じ 〜


4KB ゴールドボーマー シャローエリアを進みながら、ガニッシュ95をテンポ良くアクションさせていると、ドバンと出た。捕食音からすると、クロダイではなくバラマンディ。ルアーを回収し、周囲を探るが不発。ボロボロに塗装が剥げて、もはやボーンカラーになりつつあるゴールドボーマーに交換し、マングローブの根際周辺を探っているとヒットした。しかし、残念ながらフッキングミス。ルアーを回収し、同じポイントにルアーを打ち込んでバラジャークをかまして2連続バイト。キャストを重ねて、やっとフッキングに成功。本日の1匹目となったバラマンディは尾鰭が黄色い55cmだった。

マングローブジャック 5KB シャローエリアをシャベルノーズシャークがウロウロ泳いでいる。何故かコイツが泳ぐ周辺には、バラマンディやクイーンフィッシュ、クロダイなどがいる。注意深く探っていると、シゲさんのエンジンがかかった。クロダイ(35cm)を抜きあげた後に、バラマンディを2匹(40cm60cm)、続いて66cmのクイーンフィッシュを赤金ロングAでキャッチ。私も負けてられないので、ロングAのジャークを続けてて69cmのバラマンディ、テリーがファイヤータイガーカラーのロングAでバラクーダ(65cm)をキャッチした。

 ボートを進めていると、イイ感じのストラクテャーが現れた。「そこは絶対に釣れますから」と、シゲさんにピンポイントキャストをお勧めする。狙いどおりにキャストが決まり、予想どおり大きな捕食音と共にドカンと出た。ストラクチャーに潜り込もうとする魚を引きずり出して手にした魚は46cmのマングローブジャック。他にも魚がいるハズなので、今度は私がキャスト。すると同サイズの色鮮やかなマングローブジャックが出た。この魚はバラマンディよりも美味い魚。60cmUPのバラマンディとともにキープして、アボリジニ達が催すらしいビックパーティー用にプレゼントすることにした。

〜 Mr.ムラタ・マジック 〜


バラジャーク 4KB いるべきところに魚がいるということは、とてもイイ感じ。ボートを進めながら、マングローブの根際を狙ってバンバンとルアーを打ち込んでゆく。ミスキャストした赤金ロングAを回収した際にリップをポッキリ折ってしまったシゲさんは、当り針を失った事に嘆き悲しむそぶりも見せずルアーを銀色ロングAに交換。黙々とバラジャーク&トウィッチを続けていると、エンピツのように細いバラクーダをキャッチ。続いて、30cm59cmのバラマンディを追加した。一方、私はビーフリーズを取り出してキャスト。僅か2投で2匹のバラマンディ(50cm)をストラクチャーからブチ抜いた。もっと早くからこのルアーを使っていれば、数釣りが出来たのではないかと反省した。

残り時間 4KB 太陽が頭上に昇るにつれ、納竿時間が気になってきた。時計をチラチラ見ながら竿を振る私に、テリーは気がついた様子。私のロングAを手に取り、「Mr.ムラタ・マジック」と言いながら、胸に下げている"ミラクルジム"こと村田 基さんから貰ったペンダントを擦りつける。鰯の頭も信心から・・・私が狙うポイントは数日前に80cmクラスがバイトしたレイダウンの下。ドンピシャでキャストが決まり、ジャークを入れると直ぐ近くで良型のバラマンディがギラリと光った。しかし、この魚はルアーを咥えることなくUターンして姿を消す。完璧にルアー見切られたようで、その後のフォローキャストにも全く反応がない。もしかしたら、"Mr.ムラタ・マジック"は、マイナス効果ではなかったか・・・。

バラポイント 5KB 風が強くあたり、水通しが良い岬などの"かどっこ"をテンポ良く次々にチェックしてゆく。限られた時間内で確実に魚を釣る方法をテリーは心得ているため、ポイント選びは100%彼にお任せ。私も、村田さんと同様に時間が許す限り、最後の最後まで竿を振るつもり。数ヶ所移動を繰り返した後に、マングローブが倒れこんでいる"かどっこ"に到着。この遠征に持ってきた時は確かにゴールドボーマーだったハズのロングAを打ち込むと、45cmのバラマンディと50cmUPのバラクータが躍り出た。ここに魚がいる事が判ったため、すかさずアンカーを投入してボートポジションをキープ。時計は午前11時半、タイムリミットが迫るこの時間から入れ食いモードに突入した。

 "Mr.ムラタ・マジック"は即効性ではなく、効果がジンワリと出てくる遅効性だったのかもしれない。50〜60cmのバラマンディを3匹キャッチした後、50cm程度のバラマンディを3匹ロスト。そして、おまけでクロダイを釣り上げた。私一人に神がかり的にヒットが続く。しかし、当然のごとく、ロングAは使用限界に到達。フックアイは歪んでガタつき、スプリットリングも変形。ソルト系太軸フックもいびつな形になっている。もしデカバラが来たら、この状態ではキャッチ出来そうになかったので引退となった。

〜 延長タイムにかける 〜


バラマンディ攻略ルアー 5KB 私のアンタレスDC7でバックラッシュが頻発し始めた。遠征7日目にして、こんな状態はとても恥ずかしいのだが、それまで全く問題なくキャストしていたのに突然症状が出るから始末に終えない。もちろん、ラインがモジャモジャに絡み合うような激しいものではなく、ルアーが飛んでゆく最中で一瞬ラインが絡まって放出がストップ。ルアーが失速して水面に激しく落ちるパターン。メカニカルブレーキを締めると、巻き抵抗が極端に増大。デジタルコントロールブレーキで調整すると飛距離がイマイチ。長いリーダーを付けている場合、このリールはセッティングが難しいのである。

アボリジニへの贈り物 5KB ミスキャストを繰り返している最中、隣で竿を振るシゲさんは銀色ロングA45〜50cmのバラマンディを2匹、テリーは45cmを1匹キャッチしている。少しして食いが止まったが、魚はもっといるハズなのでビーフリーズを投入。すると、いきなりタチウオを短くしたような魚がヒットして可憐に3連発ジャンプを披露。見事にルアーを吹き飛ばして逃げていった。魚の正体はジャイアントヘリング。これまで、しっかり写真に収めたことがないので、キャッチ出来なかったのはとても残念だ。

 テリーがビーフリーズのコピールアーであるエクスキャリバー Xt3トウィッチベイトを使い始めた。直ぐに彼は35cmのクロダイをキャッチ。このルアーはビーフリーズと同様、魚種に関わらず良く釣れるのは実証済み。ケアンズの釣具店では、本家ビーフリーズよりもコピー品であるこのルアーの方が高い値段で売られているから不思議。良く釣れるルアーなので、ちょっと高くてもガイドのボックスの中に常駐しているのだ。移動した先のポイントでは、トウィッチベイト60cmUPのバラクーダを釣り上げた。例によってテリーは釣り上げたバラクーダの頭をペンチでブッ叩いてリリース。相変わらず、この魚には酷い仕打ちをするので、つい顔をしかめてしまう。

バラ 4KB 時計は12時をまわり、ラストを締めくくるべき魚を釣るための延長タイムとなった。ポイントに到着してからの1投目で65cmのバラマンディをキャッチ。ポイントに到着してから、「よいしょっ」と言いながら立ち上がって準備をしていたのでは遅い。イチ早くキャストを始める"我先キャスト"のためには、予めルアーの垂らしを投げる時の長さにしておくことも、ちょっとしたテクニックなのである。魚が集まっていそうな場所では、アレコレとルアーを交換して様子を伺う。期待して持って来てはみたものの出番が全くなかったエアオグル70SLMアイルマグネットウィグルワートアラクンでは実績のあるサイドステップ・・・。強風の中でも使いやすいのが、なんと言ってもZBLシステムミノー11F

 船尾からテリーの「ラストチャンス!!」と声が掛かった。風のあたる"かどっこ"にZBLシステムミノー11Fを撃ち込む。これまた1投目で58cmのバラマンディが出た。やはり同船者に先んじてルアーをポイントに撃ち込む"我先キャスト"は効果があるのである。リリース後、キャスト&トウィッチを繰り返していると、45cmの色鮮やかなマングローブジャックがバックリとルアーを咥えた。午後1時、この魚を最後にアラクンでの釣りは終了。ボートのエンジンを掛けた。

〜 まさかのデータ喪失!? 〜


昼食 6KB 母船ピクーに戻ると、ジェフとスーがミートソーススパゲッティを作って待っていてくれた。最後の食事なので、2階のオープンデッキで心地よい風に吹かれながら気分良く食べる。食事をしながら本日の釣果データを整理する。3人で7日間、竿を振って281匹をカウント。この内、バラマンディは179匹だった。因みに2年前の同時期、テリーと2人で6日間竿を振った時には、トータルで224匹、バラマンディは103匹という結果だった。これらの数値が、アラクンでの釣行においてどれくらいのレベルなのか比較するデータを持っていないが、大きなトラブルや大怪我をする事もなく、無事に終了出来てなによりだった。

テリーのルアー 6KB 食後は、今回の遠征のために新たに購入したと言ってもよい御自慢のPanansonic LUMIX FT3で撮影した数々の画像をチェック。すると、突然エラーメッセージがモニターに表示され、「ギャッ!!」と思わず声が出た。表示する画像がありません・・・ていうのはどういうこと??????? 今の今まで見ていた画像があるハズ。アラクン釣行最終日において一瞬にして300枚以上の画像データを喪失したのか!? カメラ操作に十分慣れてはいないが、自らが画像を全て消してしまうほどアンポンタンでもないハズ。

 横にいたシゲさんのアドバイスを聞きながら、息を整えながら一旦、電源を落としてメモリーカードを入れなおす。少し間を置いて、再びスイッチオン。ドキドキしながら撮影した画像見るための再生モードにすると、バラマンディを掲げて笑っている私の写真が表示された。我ながら、ニヤケたイヤらしい顔をしてやがる。それにしても、このハプンニグには心臓が止まるほど、マジにビックリした。気持ちを落ち着かせるために、テリーのルアーBOXを撮影したりして動作をチェック。なんら以上がないことを確認してホッと一息つく。カメラに強い衝撃を与えたわけでもなく、変な操作をした訳でもないのに、画像がなくなったようなエラーメッセージを出すなんて、ホント電子機器は信じられないのである。

〜 久しぶりの大地 〜


上陸 5KB 食後はケアンズに帰るための荷造りをする。アボリジニが多く乗る国内線のスカイトランスは、明らかに荷物の扱いがラフ。たとえ短時間のフライトでもトラブルが起きないように、釣竿やスーツケースの中身はしっかりと梱包しておく。一段落してからシャワーを浴び、サッパリした後にお世話になったジェフとスーのために、日本メーカーのルアーをプレゼント。忘れ物があっても取りに戻ることは困難なため、身辺を何度もしっかり確認してからボートに乗り込んだ。

アラクン空港 5KB 母船ピクーからボートランプまでは数分間のクルージング。7日間の釣行をしみじみと思い出しながら、ぐるりと周囲を眺める。徐々に小さくなる母船ピクー、クイーンフィッシュやGTがボイルしていた中洲まわりや、バラマンディが連発した"かどっこ"のポイントなどがしっかりと胸に刻まれた。横に座るシゲさんを見ると、日焼けで唇が赤く腫れ、竿を振り続けた手の平はマメが潰れている。一方、私は遠征に備えて毎日握力を鍛えてきたにも関わらず、指がむくんで真っ直ぐ伸びず、握力が極端に落ちている。

 接岸したボートから降り、赤い砂浜にしっかりと足を下ろす。大地に足をつけるのは随分久しぶり。粒子の荒い砂浜をザクザクと歩き回りながら、その感触を楽しむ。貝殻でも落ちていたら記念に拾って帰ろうかとも思ったが、この浜には何も落ちていない。貝殻だけではなく、日本の海岸線に沢山落ちているゴミも全く落ちておらず、何処を見てもとても気持ちが良い。毎度の豪州遠征で気が付いているのだが、これまで私が案内された釣り場は本当にゴミがない。単に人口密度が低いという理由だけではなく、オーストラリアの学校教育や家庭教育、そして法律がしっかりしているからなのだろう。

〜 グッドバイ・アラクン 〜


アラクン空港 7KB 海岸からアラクンの空港までは、車で数分の距離。出発の1時間前、午後4時には到着したのだが、ガランとして人気がなく、とても空港施設には思えない状況だった。観光地ではないため、お土産を買うような場所もなく、もちろん軽食を食べるようなコーナーもない。バス停をちょっと大きくしただけのような場所なのだ。少しすると、空港の係りが私達の荷物を、銭湯にあるような古い大きな秤に乗せて重さを量り始めた。私のスーツケースは、持参した食料品を消費したりしているので日本を出発した時よりも確実に軽くなっているハズ。しかし、何故か若干重量が増えて19kg。極めてアバウトでクラシカルなアナログの秤なので仕方がないかもしれないが、オーバーチャージを取られないように荷造りには気を配る必要がある事を痛感した。

アラクン 3KB 午後4時半にスカイトランスが到着。この頃には、何処から人が湧いてきたのか判らないぐらい、結構な人達で賑わっていた。持ち物を盗まれないように気を配りながら、搭乗が許されるまでベンチでくつろいだり、カメラを構えながら周囲をウロウロする。お世話になったジェフとはここでお別れ。明日からは私達と入れ替えで、6人のパーティーがやってくるらしい。大潮に向って潮周りが良くなってゆくので、きっと思う存分釣りが楽しめる事だろう。

フライトアテンダント 5KB 首尾よく荷物の搭載と乗客の搭乗が終わり、予定時間よりも10分早く離陸した。時間どおりの運行でないところが、大雑把な国内線ぽくって良い。飛び立って直ぐ、眼下に私達が竿を振っていたエリアが一望できた。更にアーチャーリバー湾内に停泊している、銀色に輝く母船ピクーを発見。アラクンでの釣行が終わった事を実感したひと時だった。

 飛行機内でのお楽しみは、皆さんと同じく食事とフライトアテンダント。来る時とは違う女性だったが、こちらの方も中々の美人。国際線よりも国内線の方が美人揃いというのは、興味深い。他の航空会社はどうなんだろ。美人フライトアテンダントがワゴンで配ってくれた食事は、ちょっとしたおやつという感じ。ソフトドリンクとクッキー、クッキーに乗せて食べるナッツとバジル、パルメザンチーズを刻んだディップ、そしてチーズとサラミのスティックだった。残念ながら私の口に合うのは、ソフトドリンクとクッキーのみ。アラクンに来る時の食事は随分満座しただけに、これには少しガッカリした。

〜 そしてケアンズに 〜


テリー 4KB 機中では、撮りだめた写真をパラパラ見ながら、釣行中に書きなぐっている手帳をチェック。画像データと手帳の記述内容を見れば、その時々のシーンが鮮明に甦ってくる。狙っていたメーターオーバーのバラマンディは今回も手にすることは出来なかったが、大型魚と対峙する際の技術的な課題も良く見えた。まだまだ精進が必要であることを痛感するばかり。しかし、帰国後の練習相手は、野鯉ぐらいしかないのがチョット悲しい。

 午後6時半、ウトウトまどろんでいるとケアンズ空港に降り立った。夕暮れの中、タラップを降りて空港施設に向って歩き出す。直ぐに気が付いたのだが、テリーの歩き方が変なのだ。まるでペンギンが歩くように、ペタペタと歩いている。どうやら、膝の症状が悪化してしまったらしい。彼は、相当無理して私達の釣りをサポートしてくれていたようだ。24時間フルタイムサポートだったので、キツかったに違いない。

両替所 6KB スーツケースとバズーカを無事に受け取り、テリーの奥さんであるマリアさんのお迎えを待つ。久しぶりに再開したマリアさんと挨拶をしつつ、荷物を手早く車に詰め込んでケアンズ市内に向う。テリーのお宅に行く前に、シゲさんの要望で遅い時間まで空いている中国系両替所へ足を運んだ。換金レートを見ると、私が成田空港で換金した時のレートよりも随分良いのである。手数料無料で、10万円以上の換金だと、更にレートがお得になるらしい。30〜40万円を換金する場合、1ドル5円も違えば数万円も違ってしまう。

 シゲさんの換金が手間取っており、何かトラブルでもあったかと心配していたところ、金額が大きくて店内のお札が全てなくなり他店から都合していたらしい。何処で換金するかは毎度悩むところだが、空港やホテル、銀行ではなく、街中のしっかりと店構えをしたお店で換金するのがベストだろう。ただし、換金所の営業時間中に寄れないと無一文になってしまう。各種ツアーは朝が早かったり、帰りが夜になったりする場合があるので要注意だ。

テリー宅での夕食 5KB ケアンズ市街地のお土産物屋で買い物をするなら日本円を使える場合が多いが、ショッピングセンターやガソリンスタント併設の雑貨屋を利用しようとするとアウト。従って、空港等で所持金の一部を換金しておき、残りは換金レートを確認しながら街中の換金所を利用するのが賢い方法かもしれない。

 午後7時半、増改築が概ね完了したテリー宅に到着。私達2人が転がり込んだため、テリー夫妻は今宵初めて新しく作ったベットルームやバスルームを使うらしい。まさしく初夜なのであった。お部屋を拝見した後は、マリアさんの手作りの夕食を御馳走になる。一緒に食事をしたライアン君と話をして知ったのだが、日本列島を大型台風が横断し、お亡くなりになった方が何人もいるらしい。死者が出るような台風など、ここ暫くなかったので大袈裟に言っているだけかと思い軽く受け流した。しかし、帰国後、これが本当であり、しかも私の住む家が台風の直撃を受けた事を知る事になる・・・。

7日目の釣果結果

TOSHI

SHIGE

TERRY

バラマンディ

10

6

1

マングローブジャック

2

1


クイーンフィッシュ


1


バラクーダ

1

1

2

クロダイ

1

1

1

グランター


1




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