バラマンディ・フィッシング]\
釣行最終日も入れ食い

バラ&ハルコ 6KB
ハルコ3M+に出た良型バラマンディ


擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>'12/9遠征


'12/9/20(木)

〜 朝焼けの光の中に 〜


ピクー 5KB 午前6時に起床。今朝はそれほど冷え込まず、朝焼けがとても美しかった。朝日に照らされるシルバーボディの母船ピクーはとても格好がよく、少しの間、赤く染まる空と船体の色の移り変わりを楽しんだ。乾季の真っ最中でも雨を降らせてしまうほどの"雨男"の私が挑んだ今回の遠征中は、連日ずっと晴れっぱなし。今日も一日天気が良さそうなので最終日にふさわしい釣りが出来そうだ。

 朝食は、私が"オーストラリア最強の朝食"と思っている、カリカリに焼いたベーコンに焼きトマト、トーストの上には目玉焼き、ミルクティーとアップルジュースが揃った。前夜の質素なインスタントラーメンの食事とはうって変わり、朝からスタミナ・モリモリ。実際のところ、クソ暑い中、丸一日竿を振り続けるので、これぐらい食べておかないと体力が持たないのである。

朝食 5KB 出船間際になって、テリーとティムが何やら口論をしている。うっかり間に入って国際紛争にまで発展しては困るため、私は言葉が理解出来ていないフリをして着々と釣行準備を整える。彼らはお互いの言い分を話してスッキリしたようなので、こちらも狭いトイレでしっかりと用を済ませスッキリして準備完了。午前7時45分に出船した。

 今日はテリーの提案で最初からアーチャーリバーの淡水域を目指す。30分弱、ボートを進めた所で停船。ロングAの"バラジャーク"で効率よく活性の高いバラマンディを探すが、ルアーに反応する魚の影は見えない。今朝は妙に水質がクリアになっており、随分と海水が上流まで上がっている事が伺えた。テリーがボックスの中をゴソゴソやっているので何か秘密兵器でも出すのかと思いきや、「ブッシュ・トイレだ」と言いながらトイレットペーパー・ロールを片手に下船し、ブッシュの中に消えてゆく。

〜 朝からサイズアップ 〜


テリー 4KB 彼が姿を消している最中も全く反応がなかった。粘っても無理っぽかったため、彼が戻って来て直ぐにエンジンを始動し、上流へと船首を向ける。1つ目のド・シャローエリアを通り抜け、最初の大きなカーブの所にあるディープエリアでアンカーを下ろす。使うルアーはシャッドラップ9。このポイントは何処に投げて、どう引けば良いか判っているので、1投目からピンポイントにルアーをビシッと入れてゆく。

 開始5分で狙いどおりにヒット。スタートから絶好調で良型がシャッドラップ9に反応した。力強いファイトだが、トマホークF4-59Tが適度に魚をいなしてくれるので有り難い。魚が一気に突っ込んだ時にも、グッ〜とスムーズに竿が曲がるので、ガチガチの硬い竿では味わえない引きが楽しめる。過去に豪州遠征で使用した際、この竿に対して結構厳しいコメントを残しているが、ストラクチャーが少ないポイントでの60〜70cmクラス相手には、案外これくらいの竿で十分なのかもしれない。



 ボートに引き上げた魚は72cm。一発目からこのサイズは嬉しい。リリース後、キャスト&トウィッチを再開。反応がないので、テリーのアドバイスに従い、ルアーが着水後、素早く引っ張って一旦潜らせた後に、トウィッチ&ポーズを試す。するとガツッとヒット。最初、巻き抵抗が少なかったので、サイズが小さいと思っていたのだが、どうやらそれはルアーを咥えた魚がこっちに向って泳いで来たから。水面で反転した魚の姿を見ると、"スモール"とは言いがたいサイズ。キャッチしたバラマンディは68cmだった。



トシ&バラ 4KB テリーはハルコ3M+で67cmを釣り上げた後、70cmUPをバラしている。前日までに比べ、釣れる魚のサイズが一回り大きくなった感じ。多分、潮が大きく動き、上流まで押し寄せた海水に乗って、バラマンディの群れが上がって来ているに違いない。ルアーを沈めてやって、少し長めのポーズを取る方が魚の反応が良い感じ。活性が高ければ、表層でいきなり食ってくると思うのだが、今朝はまだそこまで活性が上がっていないようだ。その後、テリーがハルコ3m+で63cmを追加したが、パタリとアタリは遠のいたので次の場所へとボートを進める。

 昨日、アボリジニが野焼きをやっていたエリアを通過。野火は殆ど納まってはいたが、まだアチコチで火がくすぶっており、所々で煙が立ち上っている。焦げた臭いが周囲に漂い鼻の奥をツンツンと刺激するので、少しの間 息を止めてこの場から離脱した。ブッシュに火をつけて燃やすと、暫くして新芽が吹いてくる。この草木の新芽を食べにワラビーが沢山集まってくるのだが、アボリジニの方々はこれをハンティングするらしい。二酸化炭素排出の事を考えると、この方法は果たしてどうかとも思うが、昔からやられている伝統猟法のようだ。

 <'15/12/20追記>
 大規模な山火事に悩むオーストラリアでは、アボリジニの伝統による野焼きを温室効果ガスの排出削減に活かす試みを進めているらしい。外部の人間による失火や落雷等による自然発火で山火事が起きると、再生するのに何年も掛かるのだが、アボリジニ達が行う伝統的な手法だと、下草が小さい時に付け火をして延焼をコントロールしている。燃える範囲が限られ木々の再生も早いため、結果的に二酸化炭素の排出量を抑えられるとの事。これを豪州政府が、独自に認証した「炭素クレジット」として排出権取引により国内で売れるようにしている。日本よりも環境問題に対してキッチリ取り組んでいる豪州には何かと驚かされることばかりだ。(2015/12/11 朝日新聞 朝刊 参考)

〜 一発目はデカイので 〜


テリー&バラ 5KB 広大なシャローエリアを抜けた倒木が沈むディープエリアに到着。一発目に食ってくる魚は大抵ビックサイズなので慎重にシャッドラップ9をピンポイントに打ち込み、トウィッチをする。すると狙いどおりにバラマンディがヒット。倒木に絡まれないように早い段階で魚を引き出し、こちらに有利な場所へと誘導してからやり取りをする。シャッドラップ9をガッチリと咥えていたのは72cm。やはり今日は、釣れるバラマンディのサイズがアップしている。

 2匹目を狙って倒木の周囲を丁寧に探る。シャッドラップはフックをヘビーな太軸に交換しても浮力が確保されており、リップが長いこともあってストラクチャーの中に打ち込んでも根掛かりがしにくいのが有り難い。水中深く沈んで目に見えない倒木を頭の中でイメージしながら攻め立てる。バラマンディの活性が高ければ、苦労することもなく次々に釣る事が出来るのだろうが、今、この瞬間は空しいキャストを繰り返すばかり。

 キャスト後、長めのポーズを取りながらトウィッチをしていると、コツッとバイト。フッキングには成功したのだが、その抵抗の仕方から明らかにバラマンディではないことが判明。魚が小さかったので、一気に引き寄せる。ボート上に引き上げた魚は立派な鉄砲魚(25cm)だった。



トシ&バラ  4KB 鉄砲魚の後が続かず、更に上流を目指す。シャローエリアを通り抜け、クリークの入り口にあるディープエリアを探る。広大なシャローエリアが続く中で、水深のあるポイントには確実に魚が潜んでいる。慎重にシャッドラップ9をポイントに撃ち込み、キャスリト&リトリーブを開始するとガツッとヒット。この魚はドバンッとジャンプを一発かましてルアーを吹き飛ばし、水中に消えた。やはり最初に出る魚は大きいのである。他にも魚はいるハズなので、丁寧に探っていると再びヒット。しかし、この魚はストラクチャーの中に入り込み、ラインをブチ切って逃げていった。姿を見ることは出来なかったが、良型であったことは間違いない。ルアーが口から外れることを祈るばかり。

 予備のシャッドラップ9をボックスから取り出し、竿先にぶら下げる。豪州遠征に必要不可欠な9cmは、一般釣具店での取り扱いはなく、我が家のストックも残り僅か。「もうこれ以上、失いたくない!!」という気持ちで一杯なのだが、良く釣れるルアーを使わずして家に保管しておいても意味がない。このあたりのジレンマは、判る人にしか判らないだろう。ルアーは消耗品なので、いつでも欲しい物が買える供給体制にあって欲しいと切に望む。

〜 真昼間、苦労の末の1匹 〜


バラポイント 6KB 新たに投入したシャッドラップ9で50〜55cmを2匹追加。テリーは動画撮影の合間をぬってZBLシステムミノー50Sでブラッシートレバリー(25cm)をキャッチしていた。シャッドラップに反応しない魚が数多くいる可能性があるため、私もZBLシステムミノー50Sを使い出したら、小型バラマンディのバイト連発。まるで港湾でのセイゴ釣りをしているかのように、ルアーに次々と襲い掛かってきた。このルアーは本当に魚種を選ばず魚を引き寄せる。他のルアーは持っていない何かがあるのだろう。

 頭の真上に太陽が位置し、強い日差しがガンガンと降り注ぐ。賑やかなセミの声と、何処からか聞こえてくる小ワニの鳴き声に耳を傾けながらキャストを続ける。テリーが川底に岩盤が沈んでいるロックエリアでリーズシャッドを使い始めたので、私もこれに倣う。日差しが強すぎるため、魚は深い場所や物陰に潜んでしまい極端にルアーへの反応が落ちてしまっている。「この5月にメーターオーバーが出た」と言うポイントでも竿を振ったが、ルアーへのワンタッチもないどころか魚の影すら見えない。よくよく聞くと、その時は今より水位が1m以上高かったらしい。

 リーズシャッドを投げまくっていると岸際の日陰部でやっとヒット。元気良くファイトしたため、ルアーのフックが何度か外れかかる。その都度別の場所へと刺さり、船上へ引き上げた時には、フックが頭に刺さって抜け落ちる寸前だった。真昼間、苦労の末にキャッチした魚のサイズは73cm。灼熱地獄の中、1時間以上何の反応もない状況だったので、この1匹は嬉しかった。



〜 鉄砲魚フィーバー 〜


テリーランチ 7KB 昼頃から風が強く吹き始め過ごしやすくなってきた反面、横風により精度の高いキャストをするのが難しくなってきた。バラマンディの反応も鈍いため、木陰を見つけてランチにする。麦の粒がプチプチと入っているパンにハムとトマトを挟み、とびつきり辛いマスタードと塩、コショウで味を調えたサンドウィッチにかぶりつく。強い日差しで熱中症にならないように、塩分と水分をたっぷり摂って、少しの間 日差しを避けてのんびりと過ごす。テリーが残ったパンを千切って水面に落とすと、それまでチラリとも姿を見せなかった鉄砲魚がワラワラと集まってきた。彼はそこにすかさずビートルナッツを投入。そして、一瞬にして25cmの鉄砲魚をキャッチした。

 ボートの周囲には同サイズの鉄砲魚が沢山いる。私が見ている目の前で、彼はあっと言う間に2匹を追加。「こりゃ楽しそう〜。仲間に入れて!!」って感じで、ボックスの中から使えそうなルアーを探す。目にとまったのはDコンタクト。オーストラリアの猛魚を狙う釣り人が、こんな小さなルアーを日本からワザワザ持って来ていることがお恥ずかしい限りなのだが、持っていれば心強いルアーの1つだ。

 パンで魚を寄せたところにDコンタクトを投入。フリーフォールで沈めた後、トウッチを軽く入れながら巻き上げてくると、鉄砲魚が次々とルアーに襲い掛かった。魚達はルアーを激しく奪い合い反転するので、勝手にフッキング完了。瞬く間に1匹目をキャッチし、素早くリリースして次の魚を狙う。2匹目も労せずして釣り上げ、数分の間に20〜25cmサイズを6匹キャッチした。鉄砲魚の入れ食い、ちょっと懐かしい言葉で言えば"フィーバー"状態なのであった。

〜 淡水域で女王魚 〜


クイーンフィッシュ 5KB 鉄砲魚を釣ってキッチリと気分転換できたので、午後の部をスタート。少しボートを走らせ、岸際に"パラ"と呼ぶ細長い草が生えている場所に到着。倒木もあるので、確実にバラマンディが付いているだろう。開始早々にテリーがスカッドを使って60cmのバラマンディをキャッチ。そのルアーで釣れるならロングAにも出るハズ。倒木の付け根、岸際ギリギリに撃ち込んでバラジャークをジョボッと入れると一発で出た。魚が小さかったので一気に巻き上げてキャッチ。デッキで元気良く暴れたバラマンディは45cmだった。

 更に上流へとボートを進める。"パラ"が岸際に生い茂っているクリークの接続部分にボートを止める。突然、テリーの竿がしなり、スカッドに食らいついた魚が一気に突っ走った。バラマンディとは明らかに引きが違うので、キャストする手を休めて暫し魚とのやりとりを見守る。少ししてボート際に浮いてきた魚はクイーンフィッシュ(65cm)。リリーパッドがあるような淡水域にもかかわらず、ソコソコのサイズのこんな魚が出るなんてちょっと驚いた。

スイレン 4KB その後、テリーが鉄砲魚を追加してこのエリアは終了。更に上流に進み、流心にロックバーがあるエリアに到着。ここもビックワンが潜む場所らしいので気合を入れる。開始早々にテリーのスカッドが引っ手繰られた。そして魚は一気にロックバーの中へ入り込み動かなくなった。どうやら相手はかなり大きなコッドだったらしい。

 昨日、ワニと遊んだリリーパッドエリアまでやってきた。ここでテリーはスカッドを使い50cmのバラマンディをキャッチ。私は銀色に輝くロングAでスイレンの葉の周りを丁寧に探る。するとドカンとバラマンディ(63cm)がヒット。スイレンやウィードの中を泳ぎまくってファイトするので、結構大変なやりとりだった。とりあえずバラマンディを釣ったので小休止。日本から持参したリポビタンAをグビッ、グビッと飲んで、消耗したエネルギーを急速充電する。

〜 僅か3投でバラ3匹 〜


テリー$バラ 6KB ルアーをWフックを装着したジッターバグに交換し、ポコポコと引きまくるが魚だけでなく、ワニも全く反応しない。どうやら日差しが強く、気温がありすぎて、物陰奥深くや水深のあるエリアに移動してしまった様子。粘っていても無理っぽかったため、本流にある倒木が沈むディープエリアに狙いを戻した。キャスト開始後、直ぐに竿が曲がったのはテリー。先ずは55cmをキャッチ。リリース後の1投目で同サイズ。そして次のキャストで43cmを抜き上げた。ポイントに到着し、僅か3投で3匹のバラマンディをキャッチ。「次はトシの番だ」と言いながら彼はニッコリと笑う。

 リーズシャッドの威力が炸裂する中、私のシャッドラップ9にも多少なりともバイトはある。倒木周りで3回ヒットしたのだが、いずれもフッキングがうまくいかずにガックリとうな垂れた。こんな時でもガイドのテリーは容赦ない。船尾からギュインッとリールからラインが滑り出る音がした直後、良型のバラマンディが水面に躍り出た。倒木の下に潜り込まれないように誘導しながらキャッチした魚は71cmだった。彼の使うリーズシャッドが余りにも調子良かったので、私も途中から手持ちのリーズシャッドに交換していたのだが明らかにバイト数が違う。同じルアーを使って、同じポイントにルアーを打ち込み、同じようにトウィッチ&ポーズをしているのだが結果が違う。何故こうも違うのか・・・その答えは後ほど判る事になる。

 反応がなくなったので、次のポイントへ移動。ここでは私が鉄砲魚とクイーンフィッシュをリーズシャッドで釣った後、テリーが50cmのバラマンディを釣り上げた。釣れる魚種が違うのは、私のルアーの操り方とテリーの操り方に違いがある感じ。彼はポーズを長めにとって水中にルアーを漂わせているようだ。彼の竿の動かし方を真似していると、小ぶりながらもバラマンディ(48cm)を2匹キャッチした。

〜 釣れるルアーの秘密 〜


リーズシャッド&シャッドラップ9 5KB 「魚は今、スリーピングタイムだ」と言いながらも、テリーは50cm程のバラマンディをキャッチ。そして直ぐに、グラマラスな78cmと格闘。魚をリリースしてキャストを再開した1投目で、彼は45cmを追加した。魚の反応が私と余りにも違い過ぎるので、彼のリーズシャッドを見せてもらう。フックは私と同じサイズ。水に浮かべて泳ぎを確認・・・と思ったら、彼のルアーはゆっくりと沈んでいった。これにはビックリ。ド太いフックを装備していてもプカリと浮かんでいる私のルアーの横で、同じルアーが沈んでいる。歴戦でボロボロになっている彼のルアーは、タップリと吸水してシンキング・モデルになっていた。

 沈むルアーを見て、テリーが使うルアーの秘密を1つ解き明かした気がした。試しに彼のルアーを借りて私のタックルを使って投げたら、1投目で62cmが躍り出た。単なる偶然かと思いつつキャストを数回。僅か数分で50cmと63cmを連発。魚の反応が違うのは、これはもう、"腕"というよりは"ルアーの違い"だろう(・・・と思いたい)。

 彼のルアーをロストする前に返し、シャッドラップ9に戻す。ロングポーズでルアーを漂わせ、"食わせの間"を作るのが大切だと心に言い聞かせてトウィッチ&ポーズを繰り返すと、バラマンディが連発。68cmをキャッチした後、良型のジャンプ一発でスプリットリングを引き伸ばされ、フックを持って行かれてバラシ。直ぐに太軸フックと強化リングを付け直して、68cmと65cmをキャッチした。



〜 夕マヅメの入れ食い 〜


夕飯 5KB 時計を見ると、午後5時を過ぎていた。今回の遠征における納竿までに、残り1時間もない段階で猛ラッシュが始まった。テリーがワサギで60cmキャッチしたのをきっかけに、50〜60cmクラスのバラマンディがガバガバと出た。夕マヅメを迎え、活性が急激に高まったようでシャッドラップ9を倒木に絡めてトウィッチすると、バイト連発。最初はルアーが水中に沈んでいる枝等にコツコツとあっていると思っていたが、実は枝ではなく全部バラマンディのバイト。無数にいるバラマンディが競争しながらルアーを吸い込み、吐き出しているのが判った。

 瞬時に吸い込んで吐き出すので、「魚がルアーを吸い込んだのを見てから竿を煽ってフッキング」だなんて、とても間に合わない。魚がルアーを咥えて反転した時にフッキングが決まるという向こうアワセのフッキング。まさに入れ食い状態が続き、30分程の間で9匹をキャッチ。激しいファイトにシャッドラップが耐え切れず、最後には尾部が裂けてワイヤーが折れ曲がって露出してしまった。

 ルアーが壊れるほど、バラマンディを釣りまくったのは久しぶりの感じ。今回の遠征の集大成として、とても素敵な時間を過ごせた。このままいつまでも竿を振っていたかったのだが、午後5時45分に納竿となった。ここからは、シャローエリアを座礁しないように気を付けながらボートを進めなければならない。途中、水位が低下し過ぎてボートが座礁し、テリーが下船してボートをプッシュして切り抜けるという一幕もあったが、無事に母船ピクーまで辿り着けた。

〜 遠征最後の晩餐 〜


テリー 4KB シャワーを浴びてスッキリした後、夕食までの時間を活用して荷造りを始める。つい手を休めて、キズだらけになったルアーを眺めてしまうので、散乱している荷物が片付かないのだが、"夢の国"から"現実"に戻るまでの残り少ない時間を楽しんだ。


 遠征最後の晩餐は、分厚いステーキ。そして、随分久しぶりにフレッシュなレタスをいただく。昔に比べ、OZビーフの肉質が柔らかくなってきているので、ナイフとフォークを使って肉と格闘するようなことはない。食後はパンパンに膨らんだお腹をさすりながら、デジカメで撮影した動画を確認する。今回は、テリーの協力もあって、釣り場の雰囲気がリアルに伝わるようなシーンが沢山撮れたので大満足。きっとバラマンディ釣りに憧れる釣り人の皆さんも、ワクワク・ドキドキしてくれる動画が何本かはあるに違いない。

 食事&テレビ視聴目的でアラクンの街に行くティムを送り出してから、テリーはメガネを取り出して母船ピクーの運行管理記録をログブックに書き込む。彼がいつからメガネを掛け始めたのか記憶をたどる・・・。1998年4月にお世話になってから14年以上経過し、釣行回数は19回を数えた。お互い、いつの間にか年を重ねたものだとつくづく思う。

 彼の横で、私もヘタな字で書きなぐった手帳を見直しながら釣果データを整理。そして、アラクン攻略の参考にするためプリントアウトして持参してきた過去のアラクン釣行レポートをテリーにプレゼントして午後10時半にベットインした。

7日目の釣果結果

TOSHI

TERRY

バラマンディ

24

15

鉄砲魚

8

4

ブラッシートレバリー


1

クイーンフィッシュ

1

1



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