バラマンディ・フィッシング]\
趣味はプライスレス

バリー&テリー 6KB
ちょい悪オヤジ2人組み(タックルワールドにて)


擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>'12/9遠征


'12/9/21(金)

〜 趣味はプライスレス 〜

朝食 6KB アラクン最終日、午前6時半前に起床。たっぷりミルクを注いだシリアルと紅茶、お気に入りのアップルジュースでお腹を満たしてからケアンズに帰るための荷造りをする。私は前夜の段階であらかたスーツケースの中に荷物を突っ込んでおいたので、片付けはそれほど手間が掛からなかったが、テリーは「今から」って感じ。彼は狭い船内を右に行ったり左に行ったりとバタバタしている。


 時間をもてあまし釣り雑誌をパラパラと見ている私に、汗を流しながらパッキングをしているテリーがアラクン・ツアーについてアレコレと教えてくれる。全長11.86m、全幅5.6mの母船ピクーは客がいなくても毎日維持費にA$200ほど経費が掛かっているらしい。船体とエンジン(ヤマハ・4ストローク60)2機の維持管理だけでなく。冷蔵庫やエアコン等に使う電源を確保するための発電機もある。発電機はずっと動かしているので、燃料費がかさむだけでなく、耐用年数が恐ろしく短くおよそ2年でダメになるとのこと。

アラクン・ビーチ 5KB アラクンにはホテルがないため、ツアー料金には宿泊代も加算されるので、どうしても高額になりがち。「この料金設定は高過ぎる」とOZの釣り人達が言うようだが、料金を下げて赤字になってまでツアーを行う意味がない。ケアンズから飛行機で2時間も掛からない近場にもかかわらず、釣り人が他にいないこの楽園を貸切で存分に楽しめられる理由でもある。

 そんな話を聞きながら電卓をたたいたら、今回の遠征に私は給料2か月分程を注ぎ込んでいる事に気がつき、今更ながらギクリとした。本来、単独ではなくグループで企画するツアーなのである。「まぁ、日本では体験できない釣りだから・・・」と自分に言い聞かせて電卓をバッグの中にしまう。趣味においては、損得勘定をしたり、費用対効果を求めたりしては絶対にいけないのである。この釣行記をご覧頂いている皆さんとは、「趣味はプライスレス」を合言葉にしよう。

〜 グッバイ・母船ピクー 〜


ピクー倉庫 7KB 狭いシャワールームでアチコチ体をぶつけながら体を洗って出て来たテリーを笑っていると、昨年、大男がシャワーとトイレを壊したらしい。もちろん、直ぐには修理できないのでシャワーは後部デッキで、トイレは陸に上がって済ますしかなかったのだろう。その後、シャワーは修理が出来たが、トイレの方まで手が回らず簡易トイレのままになっている。私が帰った後には新しい物に変わるらしいので、何だか少し損をしたような気がする・・・。簡易トイレの経験もプライスレスか!?

 午前8時45分、忘れ物がないか室内の隅々までしっかりと確認してからボートに乗り込み、お世話になった母船ピクーをあとにする。数分後には赤い小ジャリで埋め尽くされたアラクンのビーチ兼ボートランプに到着。ティムのピックアップトラックを渚に横付けして荷物を積み込んだ。空港のチェックインまでには少し時間があったので、近くにある倉庫に立ち寄る。

ティム&テリー 5KB ここにはピクー関係のパーツやらケーブル、ロープ、工具などが乱雑に置かれていた。テリーが次回アラクンに来る際に、持ってくるパーツ等を確認している様子。アラクンからケアンズのショップにパーツを発注して郵送してもらうと、運賃が加算されてとても高くなってしまう。経費を削減するため、テリーが"運び屋"を担っているらしい。

 倉庫をチェックして車のところまで戻ると、アボリジニ達がビーチに集まって何かを見ている。彼らが指差した方を見ると、材木のような物が水面に浮かんでいた。良く見るとそれは、ゆっくり動いている。私達が見たのは材木ではなく4.5mクラスのワニだった。波打ち際から僅か数mのところに、こんな大きなワニが波も音も立てず泳いでいるなんて・・・。ウェーディングして釣りなんて、絶対出来ない場所であることを再認識した。

〜 飛び切りの美人フライトアテンダント 〜


ステイトランス 5KB ピクー滞在中、アレコレと世話をしてくれたティムには、ルアーボックスに記念の言葉を書いてもらうと共に、バズジェットJrガニッシュ95、そしてステーシーver2をプレゼントした。きっとこれらのルアーはアラクンの地で活躍してくれるに違いない。彼とは空港で硬く握手を交わしてグッドバイ。アボリジニの老若男女で混雑する中、チェックインを済ませ飛行機の準備が整った段階で機内に乗り込んだ。因みに、今回担当してくれたスカイトランスのフライトアテンダントは飛び切りの美人。一週間、全く女性がいない場所で生活していたことを差し引いても、余りあるほど。私のつたない英語にも、にこやかに受け答えをしてくれてとても楽しかった。

 国際線のジェットスターと国内線であるスカイトランスのフライトアテンダントの違いをテリーに話すと、「国際線は仕事がハードで、顔が綺麗なだけでは務まらないからだ。」と笑いながら答えが返ってきた。予定よりも少し早く離陸したスカイトランスは、水平飛行になってから軽食のサービスが始まった。パンにビスケット、コーヒー・紅茶にフルーツ、ビスケットなどちょっとお得感がある。

フライトアテンダント 4KB 美人フライトアテンダントから受け取った新聞を見ると、ケアンズの気温は19〜30℃、アラクンの少し上に位置するウエイパは18〜35℃。暑いことで知られるウエイパだが、明け方はぐっと冷え込むほど気温の差が激しいので、体調管理に気を使いそうだ。遠征をする場合は、それなりの服装を準備する必要があるだろう。そして東京は、25〜28℃。この時期の東京は温度差が小さく、やはり日本が過ごしやすいのだ。

 ウトウトとまどろんでいる間に機体はケアンズ空港に到着。僅か1時間半のフライトだった。フライト所要時間だけを考えると、ケアンズからデントリーリバーまで車で走るのと、さほど変わらない。釣れる魚種は多く、魚の量も圧倒的に多いので、機会があれば同行者を募ってまた訪れたい場所だ。

〜 ケアンズでショッピング 〜


タックルワールド店内 6KB テリーの奥さんであるマリアさんにピックアップしてもらい、彼らのお宅に転がり込む。サンドウィッチの昼食を頂いた後に買い物へ出掛けた。金曜日は土日に備えて買い物に出掛ける人が多く、平日の昼間なのにどこもお客さんが多かった。スーパーマーケットでチョコレートやフィッシャーマンズフレンド等のお土産を買い込み、アルコール専門店で、テリーお勧めのジンジャービールを購入。そして毎回お楽しみの釣具店タックルワールドへ突入。

 別の用事を済ませたいテリーは、私を店内に1人残して車でひとっ走り。その間、店内を隅々まで眺めて時間を潰す。対応してくれたのはテリーのお友達でもあるバリー。再会がてら握手を交わすと、手が潰れるかと思うほど強く握ってきた。こちらは一週間竿を振り続けていたので、どの指も腫れていて握力もない状態。それでも"軟弱なオカマちゃん"に思われたくなかったので、力を込めて握り返す。

テリー家族 6KB バリーにデジカメ内の写真や動画を見せてアラクン釣行を報告すると、彼は店内の冷蔵庫から凍らした魚を3匹持ってきた。何やら説明してくれるのだが、言葉が早すぎてチンプンカンプン。先日釣りに行った時に釣れた珍しい魚で、とても美味しいらしいのだが魚の名前すら聞き取れなかった。OZと話をすると毎回こんな感じになってしまうが、日々、テリーがいかに判りやすくアクセントを変えてゆっくりと私に話し掛けてくれているか良く判る。

 午後4時、買い物から帰って一休み。帰国に向けて荷物を整理しつつ、テリーにルアーやらフック、スパイラルコード、釣り雑誌など役に立ちそうな物をアレコレとプレゼントする。こちらで買うと、倍以上の値段なので彼も喜んでくれるのだ。夕食は去年よりも一回り大きくなって息子のライアンも同席して、マリアさん御自慢のラザニアを頂く。食後はライアンに私のデジカメで撮影した写真や動画をPCにコピー。これらがあれば、テリーも釣り雑誌等にアラクン釣行の記事を提供しやすいだろう。

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