今回、空港施設内の出国ロビーの位置が大きく変更されているのには戸惑った。これと合わせ、毎回小銭を使って釣り雑誌等を買う売店やコーヒーショップがなくなりアレレ?って感じ。今までは、コーヒーショップの席を借りて、出国前の最後のチェックとして忘れ物や落し物がないか所持品を確認していた。しかし、お店がなくなってしまったので、忘れ物などがない事を信じて、とっとと出国手続きを済ませることにした。
手続きが済みゲートを出ると、そこは免税店が集まるフロアーに直結していた。旅行客から最後にお金を搾り取るような施設レイアウトに興醒めしつつ、各ショップを覗き見る。まんまと手口に引っ掛かり(?!)、手元に残ったお金で幾つかお土産を買い求めた後、出発までの時間をベンチで一休みする。
定刻どおり、機内へに乗り込みが始まった。「日本に向けて、さぁ出発!!」って感じで、通路を歩いてジェットスターのシルバーメタリックの機体エアバスA330に乗り込む。荷物を頭上のロッカーに押し込んで、長時間フライトに備えて身支度をしていると、隣の席に女性がやってきた。「とても高い確率で私の横に女性が座るのは、きっとジェットスターの戦略なのだろう・・・」と思っていると、通路反対側の男性から声を掛けられた。聞けば私の横に座った女性は彼の奥さん。ハネムーン旅行の帰りらしく、チケット予約の段階でトラブルがあったのか2人並んで席が取れず、離れ離れになってしまったらしい。彼が提示したチケットは私と条件が同じだったので、即決で席を譲ってあげることにした。
離陸後、水平飛行になって暫くすると昼食のスタート。時計を見るとケアンズ時刻で午後2時過ぎ。空港内でカロリーメートを食べておいたので大丈夫だったが、朝食後に何も胃袋に入れてないと、空腹で辛い思いをしたことだろう。楽しみにしていた食事はポークをチョイス。すき焼き風の味付けで、野菜と春雨のようなヌードルが入っていた。いつものとおり紅茶とアップルジュースを頂く。コーヒーや紅茶にフレッシュミルクを入れる時は要注意。気圧の関係なのか、私の開け方が悪いのか不明だが、高い確率で中身が吹き出る。周囲への飛散に注意しながら、ゆっくりシール蓋を開けたが、やはりプチュッとこぼれ出た。
ほぼ予定どおりに着陸したが、予定している成田エクスプレスに乗るためには、かなり慌しくなる。ここから先は様々な関所があり、まさに障害物競走なのである。エコノミークラスで3番目に機体から降り、小走りに通路を走り向けて本館に移動するためシャトルに乗る。気圧の関係で耳が痛く、物音が聞こえにくい状態が続いたまま入国審査を通過。グルグルと回る回転荷物台の前まで辿り着き、自分のツーツケースが出てくるまで暫く待たされる。ビジネスクラスだったら早めに荷物が出てくるのだろうが、こちらは贅沢が言えないエコノミークラス。待ちに待ってやっと出て来たスーツケースを掴み、損傷していないかザックリとケースの外装を見渡しながら、税関を通過しロビーに出た。
エスカレーターを乗り継いでホーム階まで降り、JR窓口で予定していた成田エクスプレスのキップを買い求め、午後8時20分にホームに立った。一息ついたところで、自宅と友人達にメールを送る。帰ってきた返事を見てビックリ。18日の午後7時頃、我が家の直ぐ近くで竜巻が発生。隣近所の屋根が壊れたり樹木が倒れたりと大変だったらしい。スマホで情報を検索すると、磐田市内の複数個所で竜巻が発生したというニュースがアレコレ出てきて更にビックリ。
品川で新幹線ひかりに乗り換え、午後11時過ぎに静岡駅で新幹線こだまに乗り換えて掛川駅で下車。それほどホームで待つこともなく、下り電車に乗り換えて磐田駅へ。駅前でタクシーを拾って自宅へ向う。車中で運転手さんに竜巻被害の様子を聞きながら、周囲を見る。自宅に向う道中、屋根の上にブルーシートが掛かっている家があったり街路樹の枝が折れていたりと、竜巻の爪跡が残っていた。予定していた午前0時に無事帰宅。直ぐ近くを通過したらしい竜巻の貴重な体験談をオフクロから聴取。我が家は、植木鉢がひっくり返った程度の被害で済みホット一安心。風呂にゆったりと浸かって体をほぐし、布団に潜り込み19回目を数えた今回の遠征が終了した。
(NPO法人ねこホームさんのYouTube動画より 2012年9月18日 磐田市内竜巻)