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豪州遠征に行けるのか!?

富士山 5KB
やっぱり富士山は美しいですね

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'14/12/27(土)
〜 豪州遠征に行けるのか!?


ジェットスターWEBチェックイン 7KB 3月下旬に人事異動の内示が出され、浜松から静岡へ転勤することになった。数年前に勤務していた部署なので何とかなるかと思いきや、業務の引継ぎを受けて以前とは仕事の重要度やボリュームが大きく変わっている事に驚いた。2月の時点で既に9月の豪州遠征予約を入れてあったのだが、これは絶対に無理だろうと思いガイドにキャンセルを連絡した・・・。

 日々、通勤時間に往復3時間ほど費やし、しかも毎晩残業。土日も仕事を持ち帰り、自宅でパソコンを前にして貴重なプライベート時間を割くなんて本当に空しい。1998年から続けてきた豪州遠征を断念することが、心の片隅でずっと引っ掛かっていた。

 多忙な日々を送り、ストレスなどで体重はついに7kg減。12月に入って心も体も荒んできた時、カレンダーを眺めて年末年始の休みが長い事に気が付いた。今頃、気が付いた自分に飽きれたが、諦めていた豪州遠征への想いが急に湧き上がった。そして、嫁さんの了解を得ながら、彼女にジェッスター航空のチケットと成田エキスプレスの切符について手配を依頼。

 一方で釣りガイドの確保も必要なため、毎回お世話になっているテリーにメールを打ち返事を待つ。彼がガイド仕事で2〜3週間家を開けていると、連絡が取れない可能性もある。航空チケットが取れてオーストラリアに行けても、竿が振れなければ私にとっては意味がない単なる海外旅行になってしまう。「果たして豪州遠征に行けるのだろうか!?」 そんなドキドキ・ギリギリ感が、師走を迎えて増大しているストレスへ更に上積みされた。

〜 22回目の豪州遠征計画


成田エクスプレス 9KB 12/7、嫁さんがジェットスターのホームページにアクセスし、12/27(土) 成田発、1/1(木)成田着の往復が確保出来る事が判明した。往復のチケット代は、いつもなら一人10〜12万円ってところだが、今回は繁忙期のため往復で約25万円、二人分で50万円オーバーという超ビックリ価格。自分一人で遠征していた時の事を考えると、実に4〜5回分の渡豪費用に匹敵する。

 選択肢は、即座に予約を入れてこの金額を払うか、渡豪を諦めるかの2つしかない。ゆっくり考えている余裕はないので、お金の事は後先考えずにチケットの購入を決定。チケット確保と平行して行っていた、釣りガイドサービスの可否についてもタイミング良く返事が届き、懸念していた航空チケットとガイドの両方が片付いた。

グレートバリアリーフダイビングパンフ 11KB 品川駅と成田空港を結ぶ成田エキスプレスの席も無事確保、ETASもネットで手続きを済ませ、交通手段と釣りガイドの確保は完了。豪州遠征決断後、トントン拍子のイイ感じで22回目を数える2014年豪州遠征計画が整った。「海外遠征は多少の無理をしても行ける時に行く」のが基本であり、その気さえあれば道がおのずと開ける事をあらためて実感する。

 今回は真夏のクリスマスが終わった直後のケアンズで4日間の釣行。同行する嫁さんは3日間釣りに付き合ってもらい、残りの1日は私と別行動でグレートバリアリーフにてダイビングを楽しむことに。宿泊先は、ガイド宅にホームステイをさせてもらって、元日に帰国するというもの。

 折角、高い旅費を払って行くのだから、ホテルも確保して滞在日数を増やし、リッチにのんびりと年末年始をオーストラリアで過ごしたいところ。しかし、懐具合も心もとなく、そもそも帰りの航空チケットが元日しか確保出来ていない。随分とまとまったお金が飛んでゆくが、限られた条件下でベストな計画を立てられたのではないか。

〜 各種トラブルの序章


新幹線掛川駅 10KB 12/26(金)の仕事納めが本当に出来るか心配になるほど、雑多でボリューム満点の業務を日々精力的に片付けた。一週間前からは、毎日、出発日の天候をチェック。雨ならまだしも、雪が降れば師走の帰省ラッシュと重なり交通マヒは必至。最悪、飛行機が飛ばない可能性もあり、週間天気予報の確認は欠かせなかった。

 そして大切なのが、体調管理。こちらは気温10℃を下回る真冬だが、ケアンズは真夏。気温は軽く30℃を超えており、気温差に体が対応出来ないかもしれない。おまけに巷ではインフルエンザの流行が始まっている様子。手洗いやうがいの徹底、人混みは極力避けて、マスクを着用するなど気を配った。

ルミックス 8KB 出発当日は、午前6時半に起床。天気は晴れ。自分自身は完璧な雨男だが、嫁さんはこれを上回る晴れ女なので、大体お出掛けをする時は天気に恵まれるのでとても有難い。荷物のパッキングを済ませ、準備万端整えて豊田町駅からJR在来線に乗って掛川駅へ移動。2人とも忘れ物がないかチェックを十分したハズだったが、嫁さんが新幹線ホームで「デジカメのマリンケースのパッキンを忘れた〜。」と言い出した。

 デジカメとマリンケースの本体は持っているのだが、防水のためのシリコン・パッキンを箱の中から取り出さなかったらしい。いくらデジカメ本体が10mを超える防水機能を持っていても、ダイビングでの使用には耐えられない。おまけに、私が楽しみにしていた水中でファイトする魚の動画も撮れないのだ。

 日頃から忘れ物や落し物を滅多にしない私にとって、彼女の忘れっぽさにはあきれるばかり。忘れ物をした事に怒っても仕方がないのだが、前回の遠征でも彼女が色々とやらかした事を否が応でも思い出す・・・。今から自宅までパッキンを取りに戻ってもジェットスターのチェックイン時刻には十分間に合うが、更なるトラブルの発生が心配。ダイビングでは水中カメラをレンタルできるハズなので、魚とのファイトシーンは潔く諦める事にした。初っ端からつまずいた感じが漂っているが、これから先に待ち構えている各種トラブルの序章に過ぎなかった。

〜 またしても切符紛失


新幹線車内 10KB 11時32分発の新幹線こだま号品川駅まで向う。混雑を避けるため最後尾の車両に乗り込んだのだが、新幹線車内はガラガラの空席だらけ。年末の帰省ラッシュで激混みだろうと思っていたので、予想が外れて拍子抜けした。こんなにお客さんが少なくても、黒字を出せる経営をしているJRはきっと凄い殿様商売をしているのだろう。

 雪をかぶって、いかにも"ザ・世界遺産 富士山"って感じになっている富士山をカメラに収めながら道中の無事を祈願したのだが、品川駅ではトラブルが押し寄せて来た。先ずは、予約しておいた成田エキスプレスの切符を購入するために暫く列に並んだ"みどりの窓口"では、取り扱っていない事が判明。係員に教えてもらった別の窓口に慌てて移動する。更にこの窓口で、嫁さんが新幹線乗り換え改札口で切符を取り忘れている事が発覚した。「なんで切符を取らなかったの!!」と思わず強い口調で言いながら、改札口までダッシュで戻って駅員さんに状況を説明する。

成田エキスプレス 8KB 思い起こせば、2013年2月の遠征時にも彼女は切符を紛失するという同じチョンボをしていた。その時は、浜松駅の新幹線乗り換え改札口で切符を取らなかったので、品川駅で新幹線改札口から出られない状況に陥った。切符がないと、ここまでの料金を追加で支払わなければならない。紛失した切符を探してもらうため、品川駅浜松駅の駅員さんには御迷惑を掛けたのだ。今回は、品川駅の駅員さんが自動改札機の中から切符を見つけてくれたので、この件は一件落着。成田エキスプレスの切符を余分な出費もなく購入出来た。

 予定していた成田エキスプレスの乗車時刻はまだ先なので、暫くロビーで雑誌を読みながら時間を潰す。駅ビル内に買い物に出掛けた嫁さんが中々帰ってこないので、心配しているとヒョッコリと帰ってきた。様子を聞くと、勢い良く走ってきた子供に体当たりされて転んだらしい。幸い、お互いに怪我はなかったようだが、結構痛い思いをしたハズ。行きから怪我をしていたのでは、折角の旅行が台無しになってしまう。何処かに青アザを作っていそうだが、大事には至らずホッとする。

〜 空港ロビーは早くもお正月ムード


成田空港ロビー 12KB 午後4時少し前、予定どおりに成田国際空港第2ターミナルに到着した。帰省や海外旅行客で、ごった返しているかと思いきや、新幹線と同様ガラ〜ンとしている。テレビのニュースでは年末年の混雑ぶりが度々紹介されるため、この時期の空港は、大変混んでいるというイメージしかなかったが全く違っていて何だかココでも拍子抜け。

海外携帯電話レンタル 10KB 空港ロビーはアチコチに正月飾りが施されており、早くもお正月ムード満点。しかも、ゲート正面にはマツダの真っ赤なハイブリット車が堂々と置かれており、とても目を引く存在となっていた。ここ数年、マツダが売り出す車のデザインは、躍動感と重厚感を兼ね備えており中々格好イイのである。

 出発までの間に、先ずはオーストラリアで使う携帯電話を借りるため嫁さんが加入しているauの窓口へ行く。手続きを済ませて、携帯電話を受け取った後は、オーストラリアドルへの換金。ガイドに支払うまとまったお金が必要なので、施設内の両替所のレートを慌しくチェックして、最も利率が良い店をチョイスした。

 今朝、インターネットで確認した為替レートは1A$が97.482円、空港施設内での最得レートは105.68円。因みに前回の渡豪時では、1A$が93.119円、空港施設内での最得レートは101.52円だった。1ドル当たりは僅か数円の違いだが、この差は換算すると1万円以上にもなり、とても大きいのだ。

〜 ケアンズに向けて出発


夕食はうどん 10KB 午後5時にジェットスターのカウンターがオープン。Webサイトで座席を既に予約してあるため、慌てて列に並ばなくても良いのだが、列に並んで順番を待つ時間がもったいない。逸早くチェックインして荷物を預け、身軽になってからレストラン街で夕食にした。以前は、機内食を注文していたのだが、機内食が出てくるのは午後10時を回るぐらいの随分遅い時間になり、腹ペコで死にそうになる事もあった。そこで前回からは、経費節約を兼ねて食事をしてから飛行機に乗り込むように変えてみたのだ。

 レストラン街には様々なお店が出店されているので、少々お値段はお高いが食べる物には困らない。出発前、最後の食事はとして、私達が迷わず選ぶのは"うどん屋さん"。消化がよくて胃もたれせず、長時間のフライトに最適なメニュー。勿論、うどん一杯では足りないので、食べ終わった後に品川駅構内で買った"お稲荷さん"をパクつく。

 食後はザックリとウインドーショッピングをした後、早めに出国手続きを済ませ、時間つぶしに免税店をウロウロする。機内で飲むお茶を買い、本屋さんへ。私はこれまで気が付かなかったと言うか、知らなかったのだが、出国手続き後は消費税が掛からず本などが安く買えるらしい。嫁さんは独身時代、世界各国を旅していたので、知識と経験は豊富でとても頼りになるのだ。

〜 最新導入機ボーイング787-8


ボーイング787 8KB 搭乗ゲートが85番から84番への変更があったが、早い段階で気が付いたので慌てることもなく、ベンチに座ってテレビ鑑賞。離陸の30分前から搭乗手続きが始まり、サッサと機体に乗り込んだ。ここでビックリ、私達が乗る機体は、これまでの古臭いエアバス330ではなく、シートの背もたれ部に9インチ・モニターが付いている最新導入機のボーイング787-8だった。座席配列は2-4-2配列から3-3-3配列になっており、LED照明や音楽、ビデオ、フライトアテンダントの呼び出しなどは全てモニター部のタッチパネルで操作。足の短い私には苦痛でしかなかったシートは、座り心地が随分良くなった。

 定刻の午後8時10分、機体が滑走路に向って動き始めた。20分程、滑走路の所で待機が掛かった後、エンジン出力が上がり、いよいよケアンスに向けて出発。エアバス330よりも力強い加速感を肌に感じながら一気に飛び上がった。

 水平飛行に入り少しすると、入国カードとエボラ出血熱対策のトラベル・ヒストリー・カード(渡航暦カード)がフライトアテンダントから手渡された。今回初めて書く渡航暦カードは、2014年11月14日以降、オーストラリアに入国する全ての人に義務付けられた物。入国の際に入国カードと一緒に提出する義務があるらしい。特に内容が難しい訳でもないので、ササッと記入してパスポートと一緒にウエストバックにしまっておく。

 機内食を頼んでいないので、ケアンズまでの7時間半程はお楽しみが全くない。慣れないタッチパネルの操作に戸惑いながら、暇つぶしにアレコレとタッチパネルのアイコンを押していたら、無料で視聴できる釣り番組を発見。少しコミカルな感じ番組内容だったが、遠征気分を盛り上げるには十分だった。

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