バラマンディ・フィッシング]]U
こんなに渋いなんて

クリスマスリース 8KB
ケアンズでは真夏のクリスマス

擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>'14/12遠征



'14/12/28(日)
〜 スタンプがないの?!


ケアンズ空港ロビー 13KB 高度12,500m、時速892kmで飛んでいたボーイング787-8は、これまで乗っていたエアバス330よりも機内は静かで過ごしやすかった。機内の気圧も十分コントロールされているようで、着陸時に辛い思いをする耳詰まりや耳痛は起きず、泣き叫ぶ赤ちゃんもいなかった。さすが、新しい機体はチョット違うのである。

 定刻どおり到着したケアンズ国際空港では、今回初めて電子入国を体験した。いつもなら長い列について順番を待ち、審査官にパスポートと入国カードを渡してニッコリ・・・。となるのだが、入国ゲート手前に控えていた係員にパスポートを提示すると、別のラインへ行くように言われた。通路の先で私達を待っていたのはスマートゲート。そこには、専用端末機が数台あるだけ。使い方について誰も何の説明もしてくれないので心細かったが、モニター画面の指示に従ってパスポートを突っ込み、顔写真を取られて入国手続きがあっさりと完了した。

 この端末機で入国した証拠になるスタンプが押されるかと思いきや、パスポートにはそれらしき印字はない。どこか別の場所にパスポートを持って行く必要があるのか、キョロキョロ探したが判らなかった。結局、そのままスーツケースが流れ出てくるターンテーブルに向って歩いてゆく。旅行後、何年か経ってからパスポートにペタペタ押されたスタンプを見て、その時の事を思い出す楽しみがあるのだが、この方式だと目に見える印として残らない。入出国の記録は、電子データとして残っているのだろうが、極めてアナログ的な私としては何だかとても寂しい気分だ。

〜 可愛い麻薬犬が登場 〜


パスポート 8KB 荷物受け取りターンテーブルの前にある両替所でレートを確認。1A$が110.096円との表示があった。成田空港でメモしたレートと見比べると、随分、利率が悪いことに気が付く。「こんな所で換金したらいかんなぁ」と思いつつ、数年前まではこの両替所を度々利用していた事を思い出す。

 スーツケースをターンテーブル前で待っていると、係員に連れられたワンちゃんが登場。このビーグル犬が麻薬などを探知する犬であることを知らない女性旅行客達が「わぁ、可愛い〜」などと言って歩み寄って触ろうとするが、彼らはお仕事中。「手に持っている荷物を床に置いて」と係員から指示されるが、彼女らは英語が理解出来なかったようでキョトンとしていた。肩掛けしていたデイバッグを足元においた私達の周りをワンちゃんはクンクン嗅ぎながら歩き回る。しかし、法で持込が禁止されているような薬物は、一切持っていないので全く心配はない。

新車のお出迎え 10KB 多くの旅行客がテーンテーブルの前に群がり、スーツケースが出て来るのを待ちわびる。荷物搬出開始間もなく何かトラブルがあったようで、ベルトコンベアが動かず荷物が上の階から降りてこないのだ。時計を見ると、着陸してから既に45分以上が経過。荷物を受け取った後、税関審査で引っ掛かると、ガイドのテリーに合流する時刻に遅れてしまう可能性が出て来た。

 まだか、まだかとスーツケースが出て来るのを待っていると、黄色いライトの点滅と共にブザーが鳴ってテーブルが動き出した。目の前をグルグル回る色とりどりのスーツケースを凝視していると気持ちが悪くなってくるので、時折視線をそらしながらも自分達のスーツケースを見逃さないように注視する。暫くして、私と嫁さんの荷物がほぼ一緒に出て来たので、これを掴み取って税関審査の列へ小走りに進む。係員に入国カードを提示。ちょっとした食べ物や自分が使う医薬品等を持ち込んでいるので、カードには正直にチェックを入れてある。「これは何か?」と尋ねられたのでジェスチャーを入れながら簡単に説明すると、了解してくれて荷物検査もなく到着ロビーに出られた。

〜 テリーの新車と新居 〜


テリー新宅 7KB 空港から外に出て、少し待っていると銀色の4WDが入って来て私達の前に止まった。今回の遠征でもフィッシングガイド&ホームステイでお世話になるテリーだった。彼が乗っていた車は、前回遠征時に予約をしていた新車イスズのD-MAX(海外モデル 日本国内未販売)。釣具やキャンプ用品をどっさりと詰め込めるように、車両後部には一体型のキャノピーを組み込んでいる。フロントには大型カンガルーバーを装着し、運転席側のピラーには吸気ノズルが伸びている。キャノピーは大型トレーラーの様に側面がガッポリと上に開くガルウイング仕様。そして背面には、予備タイヤを2本背負っている。彼の新車は、まるで装甲車の様なスタイルでメチャ格好が良かった。

 この車は一見、2ドアのように見えるが、実は観音開きの4ドア。後部に僅かながらのスペースがあり、跳ね上げ式の座席がある"スペースキャブ"とか"エクステンデット・キャブ"と呼ばれる型。簡易シートなので後部座席に長時間座るのは、いかにも辛い感じ。彼としては、後部座席のスペースを削ってでも釣り竿等の長尺物を入れるために、荷室のスペースを確保したかったらしい。

ガソリンスタンド 8KB 助手席に座らせてもらうと、直ぐに目に入ったのがカーナビ。バックモニター機能もあり、キャノピーがあって後方の視野を塞いでいても、安全確認が出来て安心なのである。また、オートクルーズコントロールも装備されており、長距離運転も楽チンらしい。

 空港から直接、釣り場に向うのではなく、一旦、テリーのお宅に寄って身支度を整える。車中では、最近の様子を聞く。彼の友人であるレス・マーシュは彼女とニュージーランドへ移住してしまった話やら、アラクン遠征で2回お世話になった母船ピクーが廃船になった話にはちょっとビックリ。ピクーは点検整備の際、船底がボロボロになっていることが判明し、所有者である政府の判断で修理せずに廃船が決定。今は別の船が母船となっているようだが、銀色に光り輝いていたピクーに比べると写真で見る限り味気ない感じだ。

 更に驚いた話は、建築中の新居があること。テリーとは長いお付き合いをさせてもらっているが、私が知っているだけで3件の家があり3回も引っ越している。新居計画の話もチョクチョク聞いていたが、図面すらない計画段階で一歩も前に進んでいなかった。因みに今住んでいる家は、つい数年前に増改築が終わったばかり。なのにもう新しい家を作っているなんて、日本人の感覚からすると全く違っている。私がこれまで彼に支払ったガイド料金の幾らかは、彼の新車やこの家の材料費に回っているに違いない。

〜 初っ端からのドタバタ劇 〜


タックル準備 9KB 朝食を食べておらず、私達2人はお腹が空いていた。テリーのお宅で、シリアルと太くて丸いバナナをいただき、準備万端整えて午前7時半少し前にジョンソンリバーに向って出発した。車中でのテリーの話によると、今回の遠征は設定した日がかなり悪かったようだ。新月の後で魚の活性が低いだけでなく、潮周りのタイミングが悪くてポイントを攻めにくいらしい。また、モンスーンシーズンのスタートが1月にズレ込んでおり、雨が少なくて水量が足りず河川の上流域にも行けないとの事。そう言われても、連休と航空チケットが取れたのは、このタイミングでしかなかったので、他に選択肢はなかったのである。

ポイント・ブレイカー 10KB 午前8時半、ジョンソンリバーのボートランプに到着。手早くボートを浮かべ橋の下に移動し、タックルを準備する。リールは前回の遠征で使ったままの状態。ボロボロのリーダーがセットされていたので、テリーが嘆きながら私達が使うベイト2本、スピニング2本のセッティングをしてくれた。

 午前中は潮位の関係で汽水エリアを攻める。マングローブが繁茂する岸際周辺をデプスレスで狙い撃ちしていると、強い衝撃と共にラインが引きずり出された。すかさずアンタレスDC7のハンドルを巻き上げてフッキング。バッチリと決まってファイトが始まったとたん、往年の銘竿スコーピオンBSR1603Fのリールシートからゴロンとリールが外れた。まさかファイト中にそんな事が起きるなんて思ってもいなかったので、そりゃもう慌てたのなんのって・・・。結局、魚は消え去り、竿にリールをセットしなおしてルアーを回収。フックを確認するとフックが2本見事に伸ばされていた。初っ端からのドタバタ劇にテリーに呆れられたが、このリールをセットしたのは彼。タックルのセットは、やはり他人任せにしてはいけないのである。

〜 バラはバラでも 〜


バラクーダ 10KB 強い日差しの中、マングローブの木陰部を丁寧に撃っていくが、度々、嫁さんがミスキャストでルアーをアチコチに引っ掛ける。その都度、ボートを寄せてルアーを回収するのだが、バラマンディ等が土煙を立てて逃げるのを目にした。ガイドが案内するポイントには、確実に魚がいるようだが、行く先々で次々にポイントを潰していくので釣りにならない。

 私が魚をバラして30分程が経過。「なんでこんなに釣れないのか?」と疑問を感じ始めた頃、嫁さんの竿が激しく曲がった。魚はさほど大きそうにもないが元気良くファイトしているので、暫し様子を見ているとボート際に浮いてきた。シャッドラップ8をガップリと咥えていたのは、バラはバラでもバラクーダ(50cm)。豪州遠征記念すべき1匹目は、ヘッポコなキャストを繰り返していた嫁さんがキャッチした。

嫁さんストラクチャー攻め 7KB 開始2時間程経過した段階で、釣果は未だに1匹のみ。しかも釣れたのは、釣り人から嫌われているトラブルメーカーのバラクーダ。強い日差しの中、干潮からの上げ潮で、魚達は私達が攻められないマングローブ林の奥へと入り込み、全く手が出せない感じ。ならば、桟橋を狙ってみるか・・・って感じで試してみる。誰もがルアーを投げるような場所なので、いい加減な攻め方では魚は出ない。

 使うルアーは、テリーがイチ押しのDDパニッシュ。このルアーはソルト系太軸フックに変えてあるのでスローシンキングになっている。キャスト後、強めのジャークでアクションさせた後、暫くじっと動かさずにゆっくり沈め、再びジャークを繰り替えす。反応がないので、キャストする角度を変えて違うコースを何度か通しているとガツッとヒット。水中で銀色に光ったのはバラマンディ。やはりいるところには、確実にいるのである。確実にフックアップしたハズだったが、元気の良いファイトにしてやられフックオフ。これで掛けた魚を2匹ともバラして、ガックリする。

〜 こんなに渋いなんて 〜


木陰でティータイム 9KB 午前10時半、暫く周囲を探ったが反応がないため、ボートを桟橋の下に突っ込んで強い日差しを避けながらティータイムにする。コーヒー&紅茶のお供は、甘い砂糖がベッタリと塗られた菓子パン。体が疲れている時は、甘い物が食べたくなるのでおやつには最適。しかも、オーストラリアは世界有数の小麦生産国なので、パンはどれを食べても美味しいのである。

GT 8KB それにしても・・・余りにも魚の反応が悪い。12月のオーストラリアはこんなに渋いなんて思ってもみなかった。休みを取れたのがこの時期しかなく、運良く遠征に来れたので感謝するしかないのだが、ただでさえ暑くてへばってきたのに、釣れないのは更にテンションが下がる。

 30分程、ゆっくり体を休めた後、キャストを再開。すると30cm程のGTが私のシャッドラップ8を咥えた。休憩している間に潮の流れが変わったようで、GTの群れが回ってきた様子。テリーがTDポッパーで同サイズのGTをキャッチ。続いて、嫁さんの竿も曲がったが、魚の引きの強さに彼女が驚いた瞬間にフックオフ。やはりGTは小さくても、先に釣ったバラクーダの引きとは力強さが違うのである。

 本流は魚の反応が悪いので、マングローブが鬱蒼と茂ったクリークの中に入ってみる。風がないので暑さは倍増。日本と違って汗がベタ付く事はないのだが、確実に汗は流れて体力は消耗してゆく。サンドフライもいそうなので、肌の露出は出来るだけ避け、虫除けスプレーをタップリと塗る重ねる。

〜 クリークの中も渋かった 〜


マングローブジャック 11KB ここで竿が曲がったのは、ヘタッピなキャストを繰り返していた嫁さん。彼女が操っていたシャッドラップ8に出たのは、私が"赤い悪魔"と名付けた色鮮やかなマングローブジャック。口の中を覗き込むと鋭い歯が生えているが、サイズは僅か25cm。悪魔と言うよりは"小悪魔"ってところか。オーシャングリップ2920HDビッグゲームエディションで掴むのも忍びない気がする。

テリー 13KB サイズアップを期待して、クリークの中をゆっくりと進む。テリーがルアーを交換。使い出したのはシャローランニング・タイプのシャッドラップSSR5。良く釣れるルアーではあるが、障害物回避性能はロングリップ・モデルには叶わない。
 
 彼がこのルアーを使うのを始めて見たが、お客さんからのプレゼントらしい。彼の目線の先にはバラマンディが潜んでいるらしく、ベイトサイズに合わせた"食わせのルアー"を投入することにしたようだ。

 テリーは何度かオーバーハング下の日陰部分を狙ったが、バラマンディは反応しない。強い日差しを嫌がっているようで、ルアーに興味を示さないのだ。これにはさすがのケアンズNo1ガイドもキブアップ。「魚は見えるが、全く食わん」とぼやいている。期待したクリークの中もやはり渋くて、お手上げ状態。途中でUターンしてクリーク入り口の潮通しが良い所まで戻る。

〜 ポッパーにバコーン!! 〜


テリー&トシ 11KB ベイトの群れがザワついているので、ポッパーに交換。マングローブの際を狙っていた私とテリーのルアーにほぼ同じタイミングでバコッと出た。魚は25cm程のマングローブジャック。先程は嫁さんが釣った"小悪魔"に思わず笑ってしまったが、今度は彼女に笑われる立場になった。

 ポッパーへの出方が良かったので、ボートを流しながら引き続きマングローブ際を探ってゆく。倒木周りをアイマエアラコブラ60でポコポコやっているとバコーン!! と出た。ストラクチャーの中に潜り込もうとする魚の突進を、竿さばきで何度も阻止してオープンエリアに引きずり出す。

バラマンディ 10KB トップ出たのはマングローブジャックの良型かと思いきや、水面まで上がってきたのは銀色に輝くバラマンディだった。サイズは57cm。この時期、バラマンディはクローズト・シーズンなので、魚にダメージを与えないように素早くリリースする。ルアーのフックを見ると、フロントフックは伸びきっていた。エアラコブラ60にはソルト系フックが標準装備されているが、豪州で使うならやはり太軸フックに変更すべきだろう。

 エアラコブラ60を嫁さんに託し、私はイエローマジック+1に交換。レギュラータイプのイエローマジックは優秀な正統派ポッパーなのだが、ロングサイズのイエローマジック+1も数あるポッパーの中でもお勧めの逸品。店頭から姿を消して久しいが、見つけた時には必ずゲットしておきたいお気に入りのルアーなのだ。マングローブが生い茂る岸と平行にキャストしてポコッ、ポコッとやっていると狙いどおりに再びバコーン!!

 真夏の炎天下、釣りをするにはとても厳しい状況にあるが、トップに出る魚は確実にいる。フッキングはバッチリと決まっていたかに思っていたのだが、ファイトが始まったとたんにルアーがスッポ抜け。残念ながら魚の正体が判らないままフックオフ。こんな事は多々あるのだが、今回は捕食音が大きかっただけに姿を見たかった。


〜 橋の下でランチタイム 〜


ランチタイム 10KB 塩っ気が多い河口域を中心に、イエローマジック+1エアラコブラ60を使って活性の高いGTを探す。一方、テリーは何でもいいからルアーに反応する魚がいることを確認したい気持ちが強く、ZBL50Sまでルアーサイズを落としてキャストを重ねる。しかし、全く魚の反応はない。彼は「GTはいないし、マングローブジャックもいない。今日は何が起きているんだ・・・!?」と呟く。時計は午後1時を回り、腹が空いてきたのでランチタイムとなった。

 いつものサンドウィッチを作るのは、ジョンソンリバーのボートランンプ横の橋の下。風通しが良くて日陰、やっかいな虫達もいないので、この場所は快適。公園のトイレも借りられ、女性同伴の釣りには有難い休憩場所なのだ。午後の作戦を練りながら、1時間程ゆっくり休む。日本ではダウンジャケットを着込むような真冬。一方、南半球に位置するこちらは真夏なので、温度差に体が慣れるまで無理は禁物だろう。

 河口域が全くダメだったので、午後はサウスジョンソンリバーを遡って淡水エリアを狙うことにした。岸際にはイエローアカシアやピンクアカシアが見事に咲き、目を奪われる。永らくオーストラリアで釣りをしているが、これほど花が美しく咲いているのを眺めながら釣りをした記憶がない。

〜 ジョンソン川の中流域でも不発 〜


嫁さん 10KB 要所要所でボートのスピードを緩めGスプラッシュエアラコブラ60で魚を探す。塩分濃度が下がるにつれ、釣れる魚はGTやマングローブジャックからスーティーグランターやジャングルパーチに変わる。魚の活性が高ければ、ポッパーに次々とアタックしてくるのでとても楽しいのだが、今回はいつもと様子が違うようだ。水中にウィードが生えているエリアで試しに飛豚73ノイジーを引いてみると、鉄砲魚が2バイト。明らかに魚が小さいので、ルアーを咥えられないと思うのだが、本能で反応してしまうのだろう。

 水中にウィードが繁茂しているエリアでは、小物狙いでザラパピーラージシケーダを試してみる。「オーストラリアでザラパピーを使えば入れ食いになっちゃうんじゃないか?」と思いつき、今回の遠征でルアーボックスの中に入れてきたのだが、残念ながら夢想に終わった。魚の反応があるのは飛豚73ノイジーのただ引きのみ。しかし、魚が小さく、ルアーを咥え込むような魚には出会えず大苦戦。

 結局、午後3時半までサウスジョンソンリバーの中流域を探ったが何も釣れずに不発。これ以上粘っても無理っぽかったため、河口域に戻るべく、ボートをUターンさせ一気に川を下る。30分程掛けてボートランプ付近の船着場まで戻り、高級ヨット周辺を湾ベイトアイスジグを使って少し深い所を探ってみることにした。

〜 ジョンソン川の河口域でも不発 〜


ポッパーゲーム 10KB 魚がいれば、3人の竿のどれかが曲がると思うが、一本も曲がらない。船着場はジョンソンリバーの淡水と、海から入ってくる海水が交じり合うとても良い場所。ベイトが溜まりやすくコレを狙ってGTやターポンが集まるのだが、コツリともアタリはなく不発に終わった。河口域周辺のマングローブ帯に沿ってボートを流しながら様子を伺う。メインポイントは岬の周り。効率良くチェックするため、ポッパー(TDポッパーエアラコブラ60)を打ち込んでゆく。小さなベイトが群がっているポイントで、私が操るに爆裂バイトがあったがフッキングには至らない。多分、ルアーへの出方からするとGTなのだろう。

 相変わらずキャスティングの精度が上がらない嫁さんは、マングローブの根際ではなく、はるか樹上の枝葉を釣ったりしている。そのの都度、ボートを寄せてルアーを回収するので、超一級の"オイシイ・ポイント"が次々に潰れてゆく。慣れないタックルで初日から、そんなにビシバシとポイントにルアーを打ち込める人は少ないだろうが、やはり同船者皆の釣りのテンポが狂ってくるので、正確なキャストをするためのコツをアレコレと伝授した。

 終了時間まで残り30分を切り、サイドステップウエイクマジックを使って、魚を探すことにした。ガイドのテリーが欲しがるほど、サイドステップは既に実績を積んでいるので、ウエイクマジックでドカンと一発出ることを期待したが、ルアーを追尾する魚の姿すら見られず初日の釣行はタイムアップとなった。

〜 年末までクリスマス!? 〜


クリスマスツリー 10KB 1時間程走って、テリー宅に到着。奥さんのマリアさんと、一段とヴォリーム感が増したライアン君が私達を出迎えてくれた。室内はクリスマスツリーやリースが飾られ、テーブル周りの飾りなど未だクリスマスぽさ全開状態。私達のために飾りを残してくれていたのか、それとも年末までこのままクリスマス状態を続けるのが御当地での当たり前の事なのかは不明だが、日本だったら、正月飾りに切り替える準備に入る頃だろう。ワインとビールを頂きながら、マリアさんお得意のミート&パスタを空きっ腹に詰め込む。食後はタップリのフルーツとチョコレートで腹一杯でギブアップ。直ぐに睡魔が襲ってきた。

 午後9時にはベットに寝転んだが、嫁さんは相当疲れていた様子。彼女の足を見ると、足全体がむくんで足首がなくなってしまったかのよう。ボートの上、立ちっ放しでキャストを続けた結果だが、グチもこぼさず、泣き言も言わず、丸一日付き合ってくれたものだと感謝するばかり。用意周到に持参してきた足のむくみを取るタイツを履いて、彼女も一瞬にして夢の中へ・・・。


釣行1日目の結果

TOSHI

ASAKO

TERRY

バラマンディ

1



マングローブジャック

1

1

1

GT

1


1

バラクーダ


1




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