バラマンディ・フィッシングⅩⅩⅦ
タフってる時は何を使う?
豪州のガソリンスタンドはセルフです
擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>'24/9遠征


'24/10/1(火)

~ 再びジョンソンリバー ~

 朝5時、ワライカワセミのけたたましい鳴き声で起床。昨夜は寝ていて肌寒く、トイレに何度も起きてしまった。狭いベッドに嫁さんと並んで寝たのだが、掛け布団を彼女に奪われ横に押し出されて寝ていた。テリーは既に起きていてキッチンで釣行の準備をしている。彼は寝ていて足がつったらしい。釣行中に水分を積極的に摂取しないと、気付かぬ内に脱水症状を起こしているので要注意。日本から持参したポカリスエットの粉末を使って、ボトル2本分のドリンクを作っておく。

 カリカリに焼いたパンにバターをタップリ塗り、バナナを刻み入れたシリアルを食べなが、テリーと打ち合わせをする。今日は大潮・新月で、お昼に干潮を向かえる。行先は魚種が豊富なジョンソンリバーに決定。嫁さんとは別行動になり、彼女はダイビングを予定。送迎はマリアに頼んである。今回はテリーと2人なので、思う存分竿を振れるハズだ。トイレを済ませ、午前6時半前に出発。ブルースハイウェイをひたすら南下し、午前7時半にジョンソンリバーのボートランプに到着した。

 本日のタックルは、アンタレスARをのせたバンタムスコーピオンとスピニングを2本。手首への負担が大きいメガバス・トマホークは予備として車中に置いておく。テリーも今日は釣りに集中するようで、タックルの準備に時間を費やした。朝イチは下流部でポッパーゲームを展開。アイマエアラコブラ60でマングローブ周りをポッピングする。間もなくGTがベイトを追い掛けているエリアを発見。すかさずキャスト&ポッピングをすると連続バイト。魚が小さくフッキングは難しかったが、辛うじて1匹掛けた。釣れたのはメッキサイズのビッグアイトレバリー。この魚は他のGTに比べ目がとても大きいのが特徴だ。

 岸際に沿ってボートを流しながらポッピングを繰り返す。水中をよく見ると小さなベイトが無数に群れている。どうやらベイトは、イワシの子供らしい。潮通しが良いコーナー部分では、水柱が立つほどの爆裂バイトがあった。直後にバラマンディが水面に飛び出し、一気にマングローブの根が複雑に絡んだブッシュの中に逃げ込まれた。ブッシュを掻き分け、魚を引きずり出そうと努力したがフックアウト。ルアーは無事に回収出来たが、グッドサイズのバラマンディを逃したのは残念だった。クロダイ・キビレ狙いで使われるエアラコブラ60は、バラマンディにも有効であるのは過去の遠征でも実証済み。ただし、フックは必ず極太軸に変えておかないと、豪州魚相手には通用しないので御注意アレ。

~ 淡水エリアのポッパーゲーム ~

 午前9時、サウスジョンソンリバーを遡る。満潮で水位が高い内に上流まで行き、徐々に釣り下って来る予定。途中、3mクラスのクロコダイルを目撃した。このクロコダイルは私達のボートと並走して泳ぎ、ターンしてボート際まで寄って来た。デントリーリバーのクロコダイルは人の気配で直ぐに逃げて姿を消すのだが、コイツは明らかに違って私達を注視していた。

 クイーンズランド州では人がクロコダイルに襲われる事故が度々ある。前年4月下旬に起きた事故は衝撃的で、釣りに出掛けた男性が被害にあった。捜索隊員が仕留めたクロコダイル2匹(4.2m、2.8m)の内の1匹の体内から遺体が発見されている。釣りに夢中になっていると、音もなく忍び寄って来ている捕食者に全く気付かない。アイツらは、私達を食べ物だと思っているので油断してはならない。

 30分程、上流へ向けてボートで走った。ここは完全な淡水エリアで在来魚であるジャングルパーチやスーティーグランターのトップウォーターフィッシングが楽しめる場所。エアラコブラ60を投げると早速、数匹のジャングルパーチのチェイスがあり25cmをキャッチ。ボートを下流へと流しながらオーバーハング下を狙って2匹目を釣り上げた。確かココには鳥の巣が沢山作られた古い橋があったハズ・・・テリーに確認すると、洪水で流されてしまったとのこと。水中には橋脚の一部が残っているので、知らずにボートを走らせると船底やエンジンを壊すとても危険な場所になった。

 古い橋があったエリア周辺は、とても渋い状況下で、辛うじて船尾で竿を振るテリーがシャッドラップSR520cmのスーティーを2匹キャッチ。私はエアラコブラ6025cmのジャングルパーチを1匹追加。釣れても魚は小さいし、いかにも沢山魚をストックしていそうなオーバーハング下や倒木周りを的確に狙っても魚の影すら見えない場所も多い。テリーが言うには、洪水で農場から赤土が流れ込んだ場所は、魚がいなくなったらしい。

 余りにも魚っ気が薄いので、ギブアップして下流へとボートを走らせた。タンポポの綿毛のようなタネが無数に空中をフワフワと舞う中、岸際を狙ってキャストを繰り返す。実績のあるエリアでバスデイバブルクランクに爆裂バイトがあったが空振りに終わった。姿は見えなかったがバラマンディに違いない。残念ながらバブルクランクは既に廃盤なのだが、淡水エリアでのトップウォーターゲームでは外せないルアーの1つ。垂直に取り付けられた穴開きチタン製リップと独自形状をしたペラが特徴の潜らないクランクベイトだ。現役バリバリのバラマンディガイド ウィルプリチャードも大絶賛。今では、このルアーに頬ずりするほどの信者になっているらしい。製造コストが掛かっているバブリーなルアーなので、復刻は難しいに違いない。運良く入手出来た場合は、ペラが付いている尾部のピンが脱落しやすいので、スミススクリューアイC-10に予め交換しておく事を強くお勧めする。

~ タフってる時は何を使う? ~

 魚を効率的に探すため役割分担をする。船首の私はポッパー等を使い表層狙い、船尾のテリーはシャッドで水中を探る。時刻は10時半を過ぎたところ。ポッパーには反応がなく、レアリスクランク50SSRに1バイトあっただけで空しいキャストが続く。一方、テリーはシャッドラップSR5で小型ながらもスーティー2匹とジャングルパーチ1匹を追加していた。私は釣れない時に色んなルアーを試して反応するルアーを見つけたいのだが、テリーの考え方は少し違う。彼はこれまでの経験から、タフな時こそ実績のあるルアーを使い続ける事が大切だと考えている。一日中、シャッドラップを投げ続ける姿は本当に尊敬に値する。

 午前11時にティータイム。ジンジャーティーとビスケットやナッツバーを頂きながらゆっくり休む。今回の遠征では炎天下での釣りでダウンしないように、初めてクールネックリングを持ち込んだ。28℃以下で凍結し、2時間程度はひんやり感を感じられる優れモノ。年々、改良されて冷たさが長持ちし、価格も下がったので購入。旅行荷物は可能な限り減らしたいのだが、これは日本から持って来て正解だった。溶けてきたら、休憩中にクーラーボックスの中に放り込んでおけば再び冷たく固まるので重宝した。

 休憩後は、淡水エリアでもう一勝負する。テリーがシャッドラップSR5SR8でマングローブジャックとスーティーグランターをキャッチ。川底にウィードが生い茂るエリアを進んでいると、90cm級のバラマンディが悠々と泳ぐのを目撃した。バラマンディはウィードの下に潜り移動しているようなので、シャッドラップSR8に交換し川の真ん中で四方八方にルアーを投げまくりワンチャンスに賭ける。残念ながら釣れたのは20cmのメッキ。一方、岸際のレイダウンを狙っていたテリーはSR860cmのバラマンディをキャッチ。他にも潜んでいそうだったが、活性が上がらず単発で終わった。

 豪州遠征で活躍するシャッドラップは、SR5からSR9まで各サイズを複数個持参するのがお勧め。長く突き出たリップと高い浮力により、水中に沈む倒木やブッシュの中でも引っ掛からずに攻めることが出来る。カラーは金黒、クロータッド、シャッドを基本にすると良い。ハードなファイトで尾部先端が壊れやすいのが欠点。また、マングローブジャックやバラクーダがヒットすると鋭い歯で穴が開くので、瞬間接着剤を使いその都度補修すると良いだろう。

~ 午後はソルトエリアをメインに ~

 潮位を考え、午後からはソルトエリアで勝負するため、一気にボートを下流へと走らせた。先ずはサンドバーが広がるシャローでマゴチ狙い。オーストラリアのマゴチは巨大で、70cm級はザラにいて80cmを釣っても、ガイドからはさほど驚かれない。そんな大きなマゴチがショートロッドのバスタックルで釣れるから楽しくて仕方がない。ガツンと来るのを期待してミノー各種をアレコレ試したが、今回は空振りにおわった。

 続いて、一昨日の釣行でバラマンディを釣った桟橋へ移動した。時刻は午後1時、誰もが竿を出すであろうこのポイントは、いつでも釣れる訳ではなく、潮位と潮の流れが大切。タイミングを調整しながら、この場所にやって来た。使うルアーはDDパニッシュ。カラーは赤金。極太軸のソルトフックに交換してあるので潮の流れに乗りながらゆっくりと沈んでゆく。アクションはポーズを長めにとったジャーク。エビがビュンビュンと跳ねた後、すぅ~っと沈むような動作をイメージしながらルアーを操る

 開始5分、ルアーを引っ手繰るような鋭く力強いヒット。ファイト中は姿を見せず、水底に何度も突っ込んでいく様子からマングローブジャックだと判断。水中にあるロープに絡まり、とても危うかったが無事にキャッチ。釣り上げた魚は45cmのマングローブジャックだった。写真を撮って直ぐにリリースし2匹目をねらう。直ぐにヒットしたが、本命魚ではなく、20cmのメッキだった。

 繰り返しルアーをポイントに撃ち込み、ジャークしたが反応がない。魚はいるハズなので、試しにDDパニッシュのカラーをアユに変えてみた。すると1投目にバラマンディが爆裂ヒット。いきなり水面に出て、派手なエラ洗いを繰り返した。桟橋周りでのファイトは危険なので、ボートを移動させてオープンエリアで魚とやり取りをする。キャッチしたのは45cmの若いバラマンディ。サイズの割には激しくファイトし楽しかった。

 更なる追加を期待してピンポイントにルアーを投げ込んだが不発。午後1時半を過ぎ腹が減ってきたので、木陰にボートを寄せ手早くサンドウィチを作ってパクつくクイックランチにした。食後は岸際を流しながら魚を探す。沈船脇でビッグアイトレバリーをキャッチしたが単発で終わる。河口近くのクリークでは、シュガーディープを投入。魚が釣れないだけではなく、サンドフライの猛攻にあって早々とギブアップした。

 海からの潮が流れ込み水位が徐々に上昇する。これに合わせて再びサウスジョンソンへとボートを進めた。実績のあるポイントにボートを止めて、魚の反応を見る。倒木を積極的に攻めていたシャッドラップSR9にバイト。フッキングには至らなかったので、直ぐにルアーを回収し反応があった場所を集中的にチェックする。すると狙いどおりにバラマンディ(55cm)が躍り出た。他にも魚は潜んでいるハズなので、シャッドラップを投げまくるが反応しない。

 今日も1か所で1匹しか釣れないので釣果が伸びない。古い橋をくぐり、バラマンディの実績があるクリークに入ってはみたものの、ベイトの影すら見えない。そのまま奥へとボートを進めたが、水質が悪かったので直ぐに本流へと戻る。午後4時、岸際の倒木周りでテリーがシャッドラップSR8で手のひらに乗るようなマングローブジャック(20cm)をキャッチ。周囲を隈なく探ったが、反応は全くなくて午後4時半に終了。今日はとても渋い上に釣れる魚は小さく、使えるルアーも限られたため、ストレスが大きい一日だった。

~ 相変わらず高騰している燃料価格 ~

 午後4時45分、ボートをピックアップしてケアンズに向けて出発。リバーサイドにあるキャンプ場は所狭しと車が並びキャンプをしている。9月から10月は旅行シーズンで、無料キャンプ場はどこも賑わっている様子。帰路は居眠りをしないよう、車中ではテリーの家族や友人達の近況をアレコレと聞く。息子さん達の様子や、最果ての地でキャンプ&釣りをしたバリー、ニュージーランドに移住したレス・マーシュなど、それぞれ元気そうで何よりである。最初に豪州遠征をしたのが1998年4月、25年以上も経った。その間、お互い色々あったと思うが、長いお付き合いが出来て本当に嬉しい。

 ケアンズ市街に入ってからガソリンスタンドLibertyに立ち寄る。日本と同様、燃料価格は高止まりしている。オーストラリアでは、ガソリンよりもディーゼルの方が高い設定となっており、ディーゼル燃料が169.5A$だった。フィッシングガイド料金が爆上がりしているのにも納得する。ガススタでは、車とボートの両方に燃料を補給するため、結構な時間が掛かるので周囲をキョロキョロと見渡した。日本とは違い、セルフ給油が当たり前で、店内は何でも売っているコンビニのような感じ。ここでは、コーヒーとのセットでバナナマフィンが2ドルとのポスターに目が釘付けになった。このセットをジェットスターの機内で食べると8A$にもなっちゃうのだ。

 午後6時10分にテリー宅へ到着。およそ1時間半のドライブ。道路が整備されたので、以前よりは体が楽になった感じがする。部屋に入って一服する間もなく、マリアさんから夕食タイムだとせかされる。彼女は夕食後にナイトウォーキングをするのが日課になっているのだ。

 今宵のメニューは、グリルチキンにポテトほか野菜の付け合わせ。ライトビールを飲みながら、ダイビングに行っていた嫁さんの話を聞く。近年は中国人もダイビングツアーに参加するようになったが、ここでも中国人特有の我儘と自己主張が炸裂した様子。中国人のインストラクターが増えているらしいが、ツアースタッフの皆さんは、彼らを相手をするのがさぞや大変な事だろう。

 食後はフルーツを載せたアイスクリームを食べ、ささっとシャワーを浴びてベッドに潜り込んだ。明日は嫁さんとチューブを使った川下りリバーチュービングの予定。フローターを使った野池のバス釣りは過去に散々やったが、初体験のアクティビティはどうなることやら。

釣行3日目
 魚 種  TOSHI  TERRY 
バラマンディ  
GT
マングローブジャック
スーティーグランター
 ジャングルパーチ

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