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バラマンディ・フィッシング]Z
どうなる今回の遠征!?

成田エアポート 9KB
日本は冬でも豪州は真夏のクリスマス


擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>'10/12遠征


'10/12/13(月)

〜 どうなる今回の遠征!? 〜


母船ピクー 4KB 昨年12月中旬、いつもお世話になっているバラマンディ・ガイドの"ホルモン照男"こと、テリー・ホールマンと連絡調整。17回目を迎える遠征を9月に予定していたのだが、4月1日付けで人事異動。職場は静岡市内から藤枝市内へ、そして仕事内容もガラリと変わった。9月の遠征は、仕事との調整が出来ずキャンセル。アラクンでの優雅な釣り三昧の日々は、はかない夢と消えた。

 かねがね、少なくとも年に1回ぐらいは日本を脱出し、自分を見つめ直したり、外から客観的に日本を見る必要があると思っている。豪州トッププロガイドの指導を直接仰ぎ、釣りのスキルアップも図りたいので「何とか休みが取れるタイミングはないものか・・・」と再調整。ガイドの予定と往復航空便チケットの確保、そして最も大事な職場のスタッフ皆さんの理解と協力を得て、どうにか今回の遠征にこぎつけた。

 日程調整は出来たものの、アラクンの予約はとっくに埋まってしまい今回は断念。様子を聞くと、私が釣行した後にアラクンの情報が日本国内を駆け巡ったらしい。日本人のグループ数組が相次いで彼の地に乗り込み、まだ開拓されつくしていない辺境の地の釣りを満喫されたようだ。因みに、母船ピクーでの生活全般でお世話になったサイモンは、車の横転事故で危うく死に掛け、長期療養をしていたらしい。

 多忙なガイドとは中々連絡が取れず、「本当に今回の遠征は大丈夫なのか?」と心配続きの毎日を過ごした。結局、スケジュールが示されたのは出発目前の3日前。雨季が始まるこの時期は、天候が不安定なためケープヨーク半島でのキャンプには不向き。洪水で道路が寸断されることも頻繁にあるため、今回はケアンズを基点に、お馴染みの河川やヒンチンブルック島、そしてティナルーレイク並みの巨大なバラマンディとスーティーグランターが潜んでいるKoombooloombaダム湖への釣行という計画だった。

〜 ケアンズ便がまさかの欠航 〜


ジェットスター 4KB 12月13日、午前7時に起床。朝食をゆっくり摂り、荷物の最終チェックをする。勿論、前夜までに荷造りは済ませており、生活用品や衣服等は最小限までバッサリと削減。必要な物があったら現地調達する事にした。一方、最後のギリギリまで悩んだのが、持参するリールとルアー。 メインはベイトタックルでアンタレスARDC7を使用。そして今回は、新たな取り組みとしてスピニングタックルを軸したトレバリーやクイーンフィッシュ・ゲームも想定したため、ステラ3000を追加した。体重計でスーツケースを測ってみると、制限重量の20kgを僅かに下回っておりセーフ。これで、トラブルがあった際のバックアップとしてアンタレスver2を持って行くことを決定。ルアーについては、あらゆる状況を想定したためを絞り込めず、結局140個近くも持参するハメになった。

 午前11時半、予約しておいたタクシーが時間どおりに到着。車に乗り込もうとした時に雨が降ってきた・・・さすが雨男。「やっぱり雨だょ〜」と笑いながら家族とお別れの挨拶を交わす。磐田駅からJRで掛川駅に。予定よりも1本早い12:02発の新幹線で品川へ向った。14:50発の成田エクスプレス(新型車両)が到着するまで、品川駅構内のショッピングモールで買物をしながら時間を潰す。師走は列車の人身事故が増えるため、用心をして十分に余裕を持って行動していたが、家を出てから何のトラブルもなく午後4時前、成田第2ターミナル駅に降り立った。

 空港内の出発ロビーでフライトスケジュールが表示されたボードを見ると、予定している午後8時10分発 ケアンズ直行便の欄に「キャンセル」の文字があった。一瞬、事態が飲み込めずキョトンとする。「キャンセルとはどういうこと・・・?」やや間があってから欠航となった事に気がつき、愕然となった。頭の中に「欠航」というフレーズは想定していなかったため、さすがに慌てる。先ずは、空港内の総合窓口案内で状況を確認する事にした。「ボードにあるキャンセルって、欠航の事ですよね!?」の問いに、「ハイ、詳細は航空会社のカウンターでお問い合わせください。」と極めて淡白な回答。示されたジェットスターのカウンターに走るが、担当スタッフが不在で状況を確認できない。共同運航しているJALのスタッフに尋ねると、「欠航は確実だが、対応は午後5時にオープンするジェットスターのカウンターで確認して欲しい。」とのこと。私を含めオーストラリア人と中国人の3組が、早々とカンンター前に並んだ。

 無理をして企画した遠征は、様々なトラブルが起こりがち。ある程度の事は覚悟していたのだが、まかさケアンズへ飛ぶ飛行機がなくなるとは。職場スタッフの誰かに呪いでもかけられたのかも・・・とアホな事まで考え出してしまう始末。つたない英語を使ってオーストラリア人と中国人に話し掛けると、彼らは欠航になっていることを知らず驚いている。1時間も突っ立ってカウンターが開くまで待っているのは時間がもったいない。すぐさま携帯電話で大手旅行代理店の成田事務所へ問い合わせるが情報不足。地元の代理店へ連絡を入れ、状況確認と対応方法について問い合わせをする。担当者の話では、翌日の便にまわるか、一旦、ゴールドコーストに飛び、車で1時間程走ってブリスベン空港からケアンズに飛ぶ方法があると言う。翌日便になる場合は、航空会社がホテルを確保し、食事等の費用負担もないハズだが、詳細は窓口スタッフに聞いて欲しいとのこと。

〜 どちらにすべきか二者択一 〜


遅延証明書 3KB 結局はカウンター窓口での対応しかないようだ。添乗員付きのツアー旅行ではないため、トラブルは自分一人で全て解決しなければならない。目の前ではジェットスターのスタッフが集まって打ち合わせを長々とやっており、予定の午後5時を過ぎてもカウンターは開かない。「今回の遠征は、一体どうなってしまうのだろうか・・・」と心細く思っているところでカウンターオープン。説明によると、機体整備の関係でケアンズから飛行機が飛んで来ていないとのこと。現地の天候不良による欠航なら仕方がないが、整備不良で飛べないとは。聞けば日本に帰りたい数百人も、遠く離れたケアンズで足止めを食らっていたのだった。ジェットスターは格安航空会社なので、代替機がないのだろう。担当からは今晩、ゴールドコーストへ飛び、翌日にゴールドコーストからケアンズへ行くか、成田で一泊して翌日のケアンズ直行便を利用するかの2つの方法が示された。

 航空会社の段階で、既に乗客の振り分け案が作られており、30〜40名が午後8時発の「ゴールドコースト経由」。残りの200名以上が「成田一泊」になっているらしい。案段階では、私は「ゴールドコースト経由」に振り分けられている様子。どちらにするか、この場での決断を求められた。事前に確認しておいた地元代理店の担当者の意見では、スケジュールに余裕があれば、体の負担が少なく乗り継ぎによるトラブルがない「成田一泊」がお勧め。カウンター担当者から詳細についてアレコレ確認した後、「あなただったら、どっちを選ぶの?」と率直に尋ねると、小さな声で「成田一泊でしょうか・・・。」と返事があった。

 「成田一泊」だと遠征が確実に一日短くなり、成田のホテルでは丸一日無駄で退屈な時間を過ごす事になる。また翌日の便が確実に飛ぶ事を誰も保障が出来ず、もしかしたら2日続けて欠航になる可能性もある。当然のことながら、翌日便には当初から予約している乗客がいる訳で、搭載率がよほど低くなければ全員は乗れないだろうと素朴な疑問が湧いてくる。結局、私が決めたのは「ゴールドコースト経由」。ゴールドコーストからケアンズまでの乗り継ぎ案内に強い不安を感じたが、あえてトラブルが起きそうな方を選んでみた。 「遅延証明書」なる紙切れ一枚をもらい、手続きをするようにと示されたゴールドコースト便のカウンターは長蛇の列。「ふざけんな!!」の一言で、別カウンターでチェックイン。ビジネスクラスへのランクアップ要望も頭に浮かんだが、そこまでするのは大人気ないと思い留まる。

〜 とりあえずオーストラリアを目指して 〜


ゴールドコースト行き 4KB スーツケースを預けて身軽になったので、オーストラリアドルに換金することにした。施設案内パンフレットを片手に、空港内の換金場所をぐるりと回る。出国前と出国後、そしてケアンズ空港では、それぞれ換金レートが違っているので、遠征の度に毎回チェックしていた。「換金は現地の方が有利」と昔から信じ込んでいたので、いつもケアンズで換金していたのだが、先日見たTV番組で各国の換金状況を検証。成田とケアンズの同時換金では、成田の方が有利という結果に驚いた。空港内でもお店によって換金レートが結構違っており、最も有利なお店でガイドに支払う分のお金をゴッソリと換金した。

 ケアンズ便が欠航したことをケアンズのガイドに伝える必要があるため、国際電話を掛けなければならない。公衆電話から国際電話を掛けなれている人なら、なんら困ることはないのだろうが、ケアンズまでの通話料金が幾ら掛かるかも判らない。とりあえず1,000円分のテレフォンカードを購入し、伝える内容をメモ書きして準備完了。気合を入れてチェックしておいた電話番号に掛けるが、留守番電話になっており一気にテンションがダウン。

 出国手続きを済ませ、翌日の朝食のために売店でお茶と菓子パンを購入する。この辺は我ながら用意周到。朝食にありつけない事を想定し、準備万端整えた。ゴールドコースト便のゲート前でくつろぎながらカロリーメイトを口にする。機中での晩飯は午後10時を過ぎるハズなので、何も食べていないと空腹で辛い思いをする。一服した後に再び国際電話にチャレンジ。今度はうまく繋がって、ガイドの奥さんであるマリアさんが電話口に出た。私の下手な英語でもマリアさんに用件は伝わった様子。しかし、この時点では何時ごろケアンズに辿り着けるか不明だったので、ケアンズに到着しだい再び電話を入れることにした。

機内夕食 6KB 午後8時25分、予定どおりに向けてエアバス330-200型機が飛び立った。幸運にも、私が座るセクションを担当する日本人フライトアテンダントが、珍しくメチャ可愛い女性。過去にお会いした方々の中ではピカイチだった。大した用件もないのに呼び出して、写真を撮ったりするオッチャンを疎ましく思いつつ彼女の笑顔を見ながらリラックスする。

 午後10時半頃、やっと夕食にありついた。出発前、カロリーメイトを口にしていなかったら、きっと飢え死にしていたに違いない。少し味が濃い目だが、ソコソコ美味しい照り焼きチキン丼をパクつく。腹が満たされたところで歯を磨いて寝る体勢を整え、釣り雑誌や映画に目を向けることもなく一寝入りした。

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