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バラマンディ・フィッシング][
準備万端のハズが・・・

富士山 4KB
富士山を目に焼き付けて出発


擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>'11/9遠征


'11/9/15(木)

〜 準備万端のハズが・・・ 〜


薬袋 5KB 一昨日の夕方から突然喉が痛くなり、鏡を使って喉をのぞき見ると真っ赤。極めて規則正しい生活をし、豪州遠征のために体のコンディションを整えてきたのにこの有様。自宅にあった市販薬のバファリンを飲んだが全く効かず、喉が痛くて熟睡出来なかったほど。そして昨日は、掛かり付けの医者から以前もらったロキソニンを飲んで症状を押さえていたが、薬が切れると喉の痛みがぶり返し、体がフラフラするような状態になった。

 「これはマジにヤバイ」と、急遽午後2時間のお休をもらって病院に直行。医者に症状を伝えると共に、医者がいないオーストラリアの辺ぴな場所で暫く船上生活をすることを伝えると、笑いながら「洋上寺子屋ですねぇ〜。」とのたまう。「コメントが古いっ!!」と、普段なら同世代の先生の冗談に突っ込みを入れるのだが、これからの遠征の事が心配で今回は笑うに笑えない。喉の症状を緩和する薬と、高熱が出た時に対応する強めの薬も出してもらい帰宅。早めに晩飯を食べて床についた。

新幹線 5KB 今朝は6時半に起床し、忘れ物がないかを持ち物チェックリストに沿って再確認。数日前には既に遠征の荷物はパッキングが終わって準備万端だったのだが、これにカゼ薬が3袋加わった。私のように毎年、遠征するような方には、持ち物チェックリストを作っておく事をお勧めしたい。毎回、リストに必要なものと不要なものを加除していけば、数年で"海外遠征 最強の持ち物チェックリスト"が完成。これで落し物や余程の大ボケをしない限り、遠征中のトラブルは最小限に抑える事が出来るだろう。

 薬のお陰で風邪の症状は随分軽くなったので一安心。午後1時15分、呼び寄せたタクシーに乗り込み、JR磐田駅に。予定していたよりも1本早い電車で掛川まで行き、これまた1本早い新幹線こだまで品川駅まで向う。世の中、何が起きるか判らないので、早め早めの行動が必要。列車の人身事故が起きれば1時間近くは確実に足止めを食ってしまうため、常に時間に余裕を持って行動するのが大切なのだ。いつものように新幹線の後部車両の3人席に陣取る。後ろの車両はガラガラで、ゆっくりくつろげるし、品川駅では改札口のあるホーム階へ移動するエレベータの目の前に停車するので便利なのだ。

〜 秋田県人シゲさんと合流 〜


成田エキスプレス 6KB 早めに品川駅に到着したので駅構内をフラフラ歩いて時間を潰し、午後4時20分発の成田エクスプレスに乗る。今回乗ったのは新型車両。黒いシートに真っ赤なカバーは列車としてはとても斬新な感じ。車内は小奇麗で好印象だった。頭上のモニターでは、列車の現在地やニュースだけでなく、成田空港の発着状況が随時流されとても心強かった。昨年の豪州遠征では、空港ロビーに到着してから豪州への便が欠航であることを知って愕然となったが、この新型車両なら空港までの間で旅行代理店と連絡を取ったりと何かしら対処が可能だろう。

 時間どおり成田空港(空港第2ビル駅)に到着。施設内にある換金所をぐるぐると歩いて為替レートをチェックする。今朝、インターネットで確認してあった為替レートは1A$が78.7円。これに大体10円ぐらいを上乗せしたのが換金の目安。以前は空港内の何処で換金しても同じだと思い込んでいたが、店によって結構違うことに昨年気が付いた。広いロビーをぐるっと一周して7店舗のレートを確認し、一番換金率が良いお店を選定。スーツケースをガラガラ引っ張りながら窓口まで行くと、男性スタッフが立って「6時で閉店です」とのたまう。時計を見るとジャスト午後6時・・・何だかとても損をした気分。仕方がないので、営業時間が長くて2番目に換金率が良い換金所に足を向けた。

ジェットスターカウンター 換金所を目指して歩いている途中、正面から歩いてきた大柄な男性に声を掛けられた。その男性は今回の遠征同行者となる秋田県人のシゲさん。当サイトで同行者を募集したところ、手を上げてくれたのだ。背格好も不明で顔も知らず、声も判らず、メールで数回やり取りしただけのお相手。釣りをするような格好をしていれば、判るかもしれないが普段着だとマズ無理。こちらはスーツケースに釣りメーカーのシールをベタベタと張ってあったので、私を見つけてくれたのだろう。私は声を掛けられるまで、全く気が付かなかった。

 機内食を頼んでいないため食事に行くシゲさんと一旦別れ、土産物店をざらっと見た後にジェットスターのチェックインカウンターに行く。窓口のオープンは午後6時25分。30分前に並べば十分だと考えていたが、既に20人以上が列に並んでいた。早めのチェックインのメリットは、座席のリクエストが通りやすい事。毎回、列の一番先頭に立つくらいのつもりでいるので今回はちょっと油断した。列に並ぶのが出遅れた感があったが、スタッフに希望を述べると機体後方のトイレに近い通路際の席を確保できた。

 因みに私の希望は、トイレ近くの通路側。ケアンズまではノンストップの7時間を超える長旅で、じっとしているのは耐え難いのだ。特に渡豪に使う航空会社がカンタスからジェットスターに変わってからは、シートの座面が高くなってとても座り心地が悪い。日本人の典型的な体型、足が短い私のような人にとっては、長時間じっと座っているのは拷問に近い。極端な話し、1時間毎にトイレに行ったり屈伸運動をしたりしないと、体が辛くなってしまう。過去の遠征では、席を立つことで同席者に迷惑を掛けないように飲まず食わずで過ごし、ケアンズ到着後に体調不良に陥ったことがあった。これに懲りて、以後は出来るだけ機内で水分を取り、トイレに行ったり体を動かしたりするように心掛けている。

〜 豪州に向けて出発 〜


ジェットスターJQ26便 4KB チェックインした後は、速やかに出国手続きをする。団体客があったりすると手荷物検査の段階で時間が掛かるので、空いているタイミングを見計らってサッサと出国してしまった方が良い。売店でお茶のボトルを2本を買い足してデイパックに詰め込み、連絡シャトルに乗り込んだ。ジェットスターはLCCなので、発着場所は相変わらず空港の一番端っこ。"動く歩道"を乗り継いで閑散としたロビーを移動する。時計を見ると出発までには、まだまだ時間がある。誰もいないゲート前のイスに座ってテレビを見ながら時間を潰す。

 暫くすると、トンカツでお腹を満たしたシゲさんがやって来た。ここで改めてお互いの自己紹介を含めてお話をする。シゲさんはケアンズでのバラマンディ釣行を既に経験済みで、これまでキーランや青柳さんのガイドを受けているらしい。これを聞いて私は一安心した。バラマンディの釣り方を体験しているか、していないかでは雲泥の差、天と地の差、月とスッポンの違いがある。日本から足を運ぶ多くの釣り人がバラマンディの釣りを安易に思っているようで、タックルやキャスティング技術だけでなく、身の回りの装備や体力などが明らかに準備不足。半日もしない内に、炎天下でボート上からマングローブの根際を正確に延々と打ち続ける釣りに閉口。魚を釣りに来たのか、ルアーをマングローブに引っ掛けに来たのか判らないような釣りを体験して帰国するというパターンが多いのだ。

機内食のビビンバ 6KB 今回のように8日間も竿を振り続けるような、ある意味"修行"とも言える遠征は、シゲさんにとって初体験とのこと。観光地化が進み、フィッシングプレッシャーも高まっているケアンズ近郊の釣りに比べれば、一般人が入れないアボリジニ居住地アラクンの釣果は保障付き。しかし、天候と事故は保障できない。限られた空間である船上の生活が続くので、天候に恵まれ、お互い怪我もなく無事にバラマンディを釣って帰国できるよう祈った。

 私達が乗る便は、午後9時25分発のジェットスターJQ26便。いつもどおりJALとの共同運航。定刻どおりゲートオープンとなり、エアバス機内に乗り込んだ。シゲさんとはチケットの入手方法が違うため、席は離れている。ケアンズに辿り着くまでは単独遠征と同じ感じだ。機内での唯一のお楽しみは食事。機内食が配られるのは離陸後、水平飛行になって暫く経ってからの午後11時半。普段だったら既に布団の中でイビキをかいて寝ている時間だ。ゲート前のロビーで菓子パンとソイジョイを1個ずつ食べていなければ、ケアンズに辿り着く前に飢え死にしていることだろう。今回は、「ビーフ」と「チキン」の他、「ビビンバ」の3種類が選べた。私のチョイスは、機内食でこれまで食べたことがなかった「ビビンバ」。その味は・・・マズイの一言。半分ほど食べてギブアップした。どうやらベジタリアン用の食事らしいが2度とオーダーすることはないだろう。唯一、救いだったのはアップルジュース。コイツは結構美味しく頂けた。食後は風邪薬を忘れずに飲む。そして、乾燥する機内で喉をやられないように、就寝用の濡れマスクを付けて毛布に包まり、完璧な体制で一寝入りする。

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