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擬似餌の玉手箱トップ>FishingReport>2008年3月


 天気:曇り 水温:11.5℃ pH:不明
 釣果:0匹

 爆風吹き荒れる中、夕マヅメ狙いで釣り場へ急ぐ。ポイントへ向かう途中、波打ち際にキラリと光る物を発見。歩み寄ると打ち上げられた稚アユ。サイズは予想していたよりも一回り以上大きい8cmだった。今回の釣行では、真っ直ぐに立っていられない程の西風に負けないようにと重量のあるバイブレーションシンキングペンシルを主体に、大型ミノーをアレコレとボックス詰め込んできた。ザブラバイブで少しずつ移動しながら広範囲を探った後、岸際に2cm程のベイトが溜まっている場所を発見。風と流れを利用し、ここにルアーが通るようにコントロールして様子を伺う。

 ベイトはいるが反応はない。ザブラバイブにはボックスの奥深くへ引っ込んでいただき、持参してきたルアーを次々に投入する。レンジバイブに続き、懐かしのTDソルトバイブを試した後に、周囲に見られるベイトフィッシュとは比べ物にならないくらい大きいアスリートK-TENロングAエンゼルキッスを取り出す。これらの大型ミノーを使うのは秋・冬がメインになる事は承知の上だが、爆風の中で使えるミノーを選ぶと、どうしてもサイズが大きくなってしまう。予想どおりこれらのミノーも反応がないのでシンキングペンシルの出番。先ずは重心移動など洒落た機構は装備していないが、重量があるためブッ飛ぶフラッタースティックで反応を伺う。続いて蝦夷ミノーの出番。いずれのルアーもコツリともアタリはなかったので、今日買ってきたばかりのスライドスイムミノー120を試す。

 このルアーは、パッケージの裏書に「風のある状況において安定した飛距離で、ストレス無く沖合いの攻略を可能にした」と明記。「沖にある瀬を攻めるにはイイ感じだな」と思わず握り締めて買ってきた。しかし、真横から吹き荒れる西風の中では、正直言って「使いにくいなぁ」というのが第一印象。26gあるので確かに飛ぶのだが、着水後に強い横風でラインが引っ張られ、ルアーが水面で白波を立てて転がっていくのが見える。これは、シャローを攻めるためルアーを浮き上がりやすくしてある事と、マグドライブのウエイトが前方に戻りにくくしてある事に関係するのではないか!? 極力ラインスラッグを出さないようにキャストをして、少しカウントダウンをしてから、ウエイトを前方へ戻すため竿で軽くシャクリを入れて・・・ルアーが水面を転がる対処方法を考えながらキャスト&リトリーブを繰り返したが、なんだか面倒臭くなってしまいボックスの中に放り込む。やっぱりシンキングペンシルに重心移動はいらないのである。

 ルアーをバイブレーションに戻し、周囲を隈なく探査する。しかし、ワンチャンスもなくギブアップ。平日の夜、西風が吹き荒れる中で竿を出す人は極めて少なく、貸しきり状態だったが結果を出せずに納竿となった。水温が低いのが、やはり気になるな。


 天気:曇り 水温:不明 pH:不明
 釣果:0〜1匹(スズキ)

 折角の日曜日なのに、連日の貧果で気持ちがスッキリしない。このままでは精神衛生上よろしくないと考え、前夜に魚を仕留めた相棒Sに頭を下げて魚のいる場所へ連れて行ってもらうことにした。某釣具店で待ち合わせをし、夕マヅメ狙いで車を走らせる。準備を整え、釣り場までトボトボと歩く。ざっと見渡すと15人ぐらいが既に竿を振っている。彼は昨夜の状況から立ち位置を絞込んでいるようで、狙っていた場所に入った様子。一方、私は人混みの中が嫌いなので、適当に空いている場所へ入ってキャストを開始。打ち寄せる波に足を取られそうになりながら、ザブラバイブレンジバイブから始め、重量のあるスプーンジグなど持参したルアーをアレコレ試した。

 周囲の釣り人の動きをチラチラ見ていると、相棒の竿が曲がった。「サイズはどれくらいか?」と興味津々に少し離れた所から様子を伺っていたが、上がってきたのはビニール袋だった。開始1時間程すると、T.Mさんが登場。どうやら昨晩もこの場所へ来て竿を振っていたらしく、相棒Sの隣に入る。開始2時間が何事もなく経過・・・テンション低下、心が折れてギブアップの声が喉元まで上がってきた頃に、相棒Sのロッドが再び曲がった。彼の動きからして、相手はビニール袋ではなく明らかに魚。しかもサイズが良いようで、時間を掛けて引き寄せている。最後は波打ち際を行ったり来たりして無事にキャッチ。砂浜に横たわる魚を周囲にいた人達が取り囲む中、私は駆け寄りたい気持ちをグッと堪えてキャストを続ける。

 僅かな時間しかない時合を無駄にはしたくない。魚のサイズやヒットルアーは後からでも聞けるが、目の前を泳いでいるかもしれない巨魚の群れが去ってしまったら今宵は2度とチャンスが訪れないかもしれないのだ。フルキャストをした後、指先に神経を集中しながらリトリーブを繰り返す。途中、リトリーブスピードを変えたり、フォール&リフトを織り交ぜたりして変化を付けたがコツリともアタリはない。彼が釣り上げてから30分程経過したが、その後は誰も竿が曲がらなかった。いつしか、釣り人は次々といなくなり、変わりに浜っ子を採るためのライトが灯ってギブアップ。相棒に釣った時の様子をアレコレ聞いて、ノートと記憶に留める。彼が釣った魚は堂々の82cm。横で竿を振っていたT.Mさんにもバイトがあったとのこと。二人とも明確なビジョンを持って竿を振っていたので魚のアタリを取る事が出来ていた様子・・・今宵も完敗だった。


 天気:晴れ後曇り 水温:12.5〜16.0℃ pH:不明
 釣果:0匹

 見失っている魚を探すため、昼前からアチコチをうろうろする。1ヶ所目に考えていた場所にはT.Mさんらしい車が停車していたのでパス。2ヶ所目も釣り人が竿を振っていたので続けざまにパスとなった。3ヶ所目は干潮で水位が極端に下がっており、水中を偏光サングラスで覗くと鯉だらけ。無数の鯉達が帯状に広がり、川底の泥をパフパフやっている。鯉を釣らないために表層系のルアーをアレコレ試すが反応がなく、直ぐに移動となった。

 移動した先の駐車スペースには、T.Mさんの車が停車。考えることは同じだったようでバッティングしてしまったが、釣り場は広いので竿を振らせてもらうことにした。先行している彼がポイントを打ちつくしているかもしれないが、おこぼれを拾うつもりでキャストを開始。30分程集中的に竿を振ったが反応がないので、場を休めるためにコンビニで買ってきたオニギリとパンを食べて小休止。

 午後になると南風が吹き、水面が波立ち始めた。15cm前後のボラが時折上流に向かって跳ねてゆく。ボラがいればチャンスがあるだろうと、淡い期待を込めてキャストを重ねるが竿は曲がらない。一足先に納竿するT.Mさんと暫し情報交換をするが、彼の方も芳しくない様子。話をしている最中に1回ヒットしたのだが、正体が判らないままフックオフとなった。その後はワンチャンスもなく、肩を落として退散。

 納得出来なかったので、晩飯を食べて一服してから再び釣行。1時間程かけて釣り場をアチコチ見ながらドライブをする。何処もかしこも魚っ気がないので、少し足を伸ばして別のフィールドへ移動。車を止めて水面を見ていると、時々魚のライズがある。スキッターポップで様子を伺った後、フラッタースティックをフルキャストしスローに攻めてみるが反応なし。夜空を仰ぎ見ると薄雲の中に満月がぼんやりと光っている。敗退ムードが漂い始めた頃に、相棒Sから突然の入電。ここからそれほど遠くない場所で小さいながらもバイブレーションで1本上げたとのこと。

 釣れた話を聞いてから、その場に駆けつけても多くの場合は時合が終わっている。他人の尻ばかり追い掛けていたのでは魚に出会えないので、別の場所へ車を進め魚を探す。浜っ子を採るジイさんがいたので、アレコレと話しを伺う。シラスウナギは全く網に入らないようなので、ここで粘ってキャストをしても無理っぽい。飛距離が稼げるので広範囲に魚を探れるフラッタースティックローリングベイトをテンポ良く投げながらチェックして見切りを付けた。魚のライズがあった場所へ戻り、30分程様子をキャストを繰り返したが竿は曲がることもなくギブアップ。アクセルをいつもより強めに踏んで帰宅すると"恋のから騒ぎ14期卒業式"に間に合った。ミスコン6冠、別れた男から慰謝料をふんだくるなど毎回刺激的な話題を提供しつづけたエッセイスト、自動車ライターの塩村嬢がMVPを受賞。美人でドライ、"身を削った"過激な話をするため反感を持つ人もいただろうが、土曜日夜のテレビ的には二重丸。お蔭様で釣りで凹んだ気持ちが少し復活したぞ。


 天気:雨後曇り 水温:11.8〜12.8℃ pH:不明
 釣果:1〜2匹(巨ベラ、ニゴイ、鯉)

 前夜、爆風と雨が気になって眠りが浅く、体は睡眠を欲していたが、頭の片隅で「今、行けば爆釣かもよぉ」と悪魔が囁く。どうしようか迷いながらも朝飯を食べて、タックル一式を車に乗せて走り出した。途中立ち寄った場所に釣り人がいたので様子を聞くと、魚っ気はないとのこと。思いのほか降った雨の量が少なかったようで、水量はイマイチって感じだ。到着した釣り場は、ストラクチャーに潜むスズキやナマズを狙うテクニカルなところ。ここは、うっかりするとルアーを次々にロストする可能性が高いため、気を許せないのだ。

 最初にアイマ・ポッキーを試すが、往年のリップルポッパーに比べシックリしないので直ぐにルアーを交換。ブーツ140スキッターポップを投入した後、エスフォーにどことなく似ているモアザンXクロスSSRを取り出す。このルアーはリトリーブスピードを少し上げると、ひっくり返って水面を割って出てしまう欠点がある。見た目が良かったので、ついうっかり購入してしまったのが失敗だった。アレコレ持参したルアーを試し、1時間ほどキャスト&リトリーブを繰り返したがワンチャンスもなくこの場から撤退。

 2ヶ所目は最近、川床への泥の堆積が増えている場所。砂利に比べ、泥底の方がウェーディングの際に魚へ与える音によるプレッシャーが低くなるメリットがあるのだが、足を滑らせたり埋まったりするのが気になるところ。徐々に北風が強まり肌寒さを感じる中、黙々と竿を振ったが反応はない。粘っても無理っぽかったので次の場所へと移動した。釣り場に到着し、準備をしている最中に"使用済みのゴム製品"を発見。以前に何度かゴム製品を釣ったこともあり「こんなところに捨ててくなよぉ〜」と思わず呟いてしまったのだが、実は先に訪れた釣り場でも目撃していたのでこれで本日2個目なのである。イロイロと事情はあるのだろうが、頼むからポイ捨ては勘弁してくれ。

 この釣り場の先行者は、新婚3ヶ月のアルフ君。久しぶりに会ったので御挨拶をして、最近の様子を尋ねる。先週、彼は小さいながらも1匹上げているようなので、期待してキャストを重ねるがコツリともアタリはない。雨が降る中、暫くして彼の竿が曲がり、水面に銀色の魚体が光った。手を休めて彼の様子を見守る・・・魚は本命のスズキではなく、ノードのフックにサックリ刺さっていたのは巨ベラだった。私の方は、一向にアタリがないので車でひとっ走りして場所を移動。開始早々、拾ったテリフでニゴイ(55cm)をキャッチ。続いてタイダルで65cmの鯉をスレ掛かりにて捕獲。鯉とのやり取りで場が大荒れしたので即座に納竿とした。

 帰宅後、エアコンを使ってカッパ、フローティングベスト、タックル一式を乾かす。雨が上がったので晩飯を早めに食べて、満潮からの下げ狙いで再び出撃した。日中、竿を振った場所は見切りをつけて新たな場所へ向かう。到着した釣り場は水位が高く大量のゴミが浮かんでいた。「潮が動き、流れが出ればゴミがなくなるだろう」と期待をしながらキャストを重ねる。暫くすると釣り人が登場。なんと彼はヘッドライトではなく、置き型の蛍光灯ランプを持ってきている。ルアー交換をする度にランプを点灯するので、近くにいる私の所まで光が届き、眩しくて仕方がない。先日の釣行記では釣り人の"距離感"について思うところを書いたが、"眩しい光"も短気な釣り師がいればトラブルの元。周囲を明るく照らすランプ類はキャンプ場などで使っていただき、釣り場では限られたスポットを照らすヘッドライトを使って欲しい。

 因みに私が長年愛用しているのはクリプトン球を使ったナショナルのヘッドライト。スイッチが扱いやすく、水中で使えるほどの完全防水。ややオレンジ色で光が収束しており、遠くまで照らせるメリットがある。今では明るくて電池が長持ちするLEDの小型ライトが主流だが、白くて拡散する強い光は眩し過ぎて目に優しくない。ルアー交換やメモ書きをした後、ライトを消した際に物が見えにくいのは決して年のせいではないと思う。

 暫く竿を振ったがアタリがないので場所を移動。この場はゴミがなく適度な流れもあるので期待したのだが魚っ気がない。釣りよりも女子世界フィギュアにおける安藤選手や浅田選手の活躍の方が気になり始めたので、今宵は潔く納竿とした。


 天気:晴れ 水温:14.0℃ pH:不明
 釣果:0匹

 晩飯を食べた後から釣行。南西の暖かな風が吹く中、相棒Sと合流してウェーディングをする。気温が高めに推移していたのでスギ花粉が大量に空気中を漂っており、何かの拍子にクシャミを連発してしまう。今年の県内初飛散は2/11。花粉の飛び始めから3〜4週間で飛散ピークを迎えるらしいが、天候不順が続けば遅れ、雨が降った後に気温が高いと飛散量が増加する。このところ釣り場でクシャミをすることが増えたので、丁度ピークが来ている感じだ。以前から花粉やダニ、ハウスダストなどに対し、体の免疫機能が強く反応してしまうのだが、薬も飲まず、マスクもせずに暮らせるのは、毎朝ヨーグルトに混ぜて食べている紅ふうきのお陰だろうか!?

 水位が低く、対岸近くで魚の動きが見られるため、飛距離の稼げるルアーをアレコレと投入する。パカパカと稼動するリップが装着されたガタライドから始め、TKLMフラッタースティックコモモエンゼルキッスアイマ・ポッキーと試すがワンチャンスもない。必ず何処かに魚が潜んでいるハズだが、離れたところで竿を振っている相棒Sも同じような状況。粘っても釣れる気がしなかったので、潔く午後9時半にギブアップとした。


 天気:晴れ 水温:11.0℃ pH:不明
 釣果:0〜1匹(スズキ)

 前日の爆風、大雨の影響が色濃く残る某河川へ朝から釣行した。昨日は袋井市川井地区で局地的な突風が吹き、家屋の瓦が飛ぶなど100棟近くで被害が発生(その後の調査で148棟被害)。自然の威力の凄さを痛感したが、今日は一転して穏やかに晴れ上がっている。先ずは先日購入し、未だ結果を出せないでいるガタライドを試す。泳ぎはイイ感じなので使っていれば釣れると思うのだが、昔売られていたソルティーバッハのようにパカパカと動く華奢なリップを見るたび、「今に壊れるんじゃないか」と思うのは精神衛生上よろしくないのではないか・・・。反応がなかったのでゾンクで周囲を探った後、エンゼルキッスを投入。

 すると直ぐに答えが出た。泥水の中から引きずり出したスズキは65cm。フッキングの様子を伺うと、尻フックが3本とも複雑に下顎に刺さっており簡単に外せそうもない。魚を陸に上げず、水中でペンチを使いフックをポキポキと折ってリリースした。直ぐに2匹目を期待してキャストを再開したが反応がない。生産中止が決定したラパラF18で様子を伺った後、サスケブレードアスリートF12ビジョン110SWローリングベイトタイドミノースリムラスタリップレスなどを次々と投入。しかし、ガップリとルアーを喰ってくるようなアタリはなく一旦納竿とした。

 夕マヅメからの再釣行。最初の30分で結果を出そうと気合を入れて挑んだが、むなしいキャストが続くのみ。1時間半程、アレコレとルアーを交換しながら様子を伺ったがノーバイト。次の場所へ移動するため準備をしていると、別の場所で竿を振っている相棒Sから入電。礼儀を知らない迷惑オヤジがすぐ隣で釣りを始めたので退散するとのこと。極寒の頃に竿を出す釣り人は技術・マナーとも一定レベル以上にあると思うのだが、暖かくなってから増え始める釣り人はレベル差が極端に大きい。従って、限られた空間に、色んな人が竿を出すのでトラブルが起きるのだ。

 私にとって非常に悩ましいのが"距離感"の違い。釣りの経験が浅い人は明らかに他人との距離が近い。近頃のタックルではルアーを50mくらい飛ばすことができ、流れのある河川などでは扇状に探りを入れたり、ルアーをドリフトで流したりしている。近くに人が入られると自由度を大幅に制限されてしまうのだ。流れのない野池のバス釣りとは大きく違うのである。"距離感"は場所によって、また人によって大きく変わる点が非常に厄介なところだが、後から来て、挨拶もなく直ぐ横で釣りを始められるとホント気持ちが凹んでしまう。

 月明かりを頼りに人気のない場所でウェーディングをする。流れは緩やかで無風状態。寒くないので夜釣りをするには快適なのだがルアーにアタックする魚は不在。少しずつ移動しながらキャストを重ねていると、シャローエリアにベイトを発見。時折、ベイトがザワつくのでニョロニョロを通すと狙いどおりにヒット。しかし、フッキングが浅かったようで直ぐにフックオフとなった。その後はワンチャンスもなく午後9時に納竿。帰宅後にニュースを見ていると、前線を伴った低気圧の通過後に南からの暖かい空気が吹き込んだため、県内では日中20℃になった場所があったとのこと。つい先頃までカイロを使っていたのに、今日の4月中旬〜下旬の陽気には驚かされた。


 天気:晴れ後曇り 水温:13.5℃ pH:不明
 釣果:0匹

 相棒Sとお手軽ポイントで夕マヅメ狙いの釣行。場所が場所だけあって、次から次へと釣り人がやってくる。気がつけば周囲で10人ぐらいが黙々とキャスト。そんな中、潮が動き始め、時合待ちをしていると目の前でベイトの群れが動き始めた。群れの中にローリングベイトを通していると、ルアー直前で50cmほどの銀色に輝く魚体が反転するのを目撃。狙っている魚がいることは判ったのだが、何度ルアーを通しても咥えるまでには至らない。足元近くでベイトがざわつき始めたので、レッドフィンヨーヅリFミノーを試す。水中をじっと見ながらキャスト&リトリーブを繰り返すと、先に目撃した幅広の魚体ではなく、ややスリムな魚が泳いでいた。どうやらベイトを追いかけているのは、ウグイの様子。小さめなスプーンスピナーを持っていれば、きっと口を使わせることが出来るのだろうが残念ながら持ち合わせていない。

 横で竿を振っていた相棒Sが「何か釣れた」と声を出し、竿を立てて引き寄せている。竿の曲がり具合から「跳ねないけれど、レギュラーサイズぐらいかな」と思いながら見守っていると、足元に寄って来たのはビニール袋。水を含んで重くなり、水流で左右に泳いでいたので引き応えがあったに違いない。今宵、彼が釣ったのは、これで2袋目(笑)。一方、全く竿先が曲がらない私は、「ビニール袋でもイイからドキドキさせて欲しい〜」と思うほど反応がない状態が続いていた。暫くすると、突然彼がしゃがみこむ。今度は正真正銘の魚を掛けたようだが、途中でバラしたらしい。数は少ないが、魚は周囲にいる様子。彼のヒットルアーに習って私もニョロニョロを投げまくったが、コツリとも反応がなくギブアップとなった。


 天気:晴れ後曇り 水温:11.5〜14.0℃ pH:不明
 釣果:1匹(鯉)

 真昼間の干潮狙いで某河川に釣行。無風状態で暑いぐらいの陽気。こんな日は、ぼお〜としている人が多いため交通事故が多いのだが、釣り場へ向かう途中で危うく自分が死ぬ所だった。信号が青の交差点へ進入したところ、赤信号を見落とした乗用車が右から突っ込んできたのだ。寸前に衝突を回避できて事なきを得たのだが、タイミングが悪ければ運転席側のどてっぱらに突っ込まれた可能性もあったのだ。

 思い出しても心臓がドキドキするような状況で釣り場に到着。そこは予想していた以上に水位が低く、テンションがどっと下がったが取り敢えず竿を出す。瀬尻を中心にポップライダーを引きまくったが無反応。立ち位置を変えてX-ラップを放り込み、流れに任せながら軽くトウィッチングしてくると竿先が引きこまれた。魚の正体が不明だったので、慎重にやり取りをして引き寄せてくると色艶の良い58cmの鯉。フッキングの様子を確認すると、スレ掛かりではなくフックがしっかりと口に刺さっている。さすがラパラ。釣れる魚を選ばないところが凄い。(笑)

 1時間程、キャストを繰り返したが後が続かないため、この場を見切って車で移動。2ヶ所目はしっかりとウェーディングして魚を探す。このエリアでも鯉が集まっており、アチコチで尾鰭を水面上に出してパタパタやっている。鯉に引っ掛けないように注意しながら、持参したルアーをアレコレ投入し反応を伺う。唯一反応があったのはビジョン110SW。久しぶりに使うので泳ぎを確かめるため目の前で8の字を描いていると、何処からともなくナマズが現れた。ナマズはルアーの尻を一瞬咥えて反転し川床へ帰って行った。その後はワンチャンスもなく、再び車で移動。そこでも竿が曲がることはなく時間だけが経過しただけ。

 日中の釣りは完敗だったので次は夜中の干潮狙いで出撃。最初に入ったポイントは遥か遠くの対岸近くで魚が動いていたので、直ぐに壊れそうなパカパカリップが装着されているガタライドを初投入。驚異的な飛距離が期待できそうな能書きが箱裏に書いてあったので買ってはみたものの、期待した程は距離が伸びず首を傾げる。ルアーをフラッタースティックに交換し投げてみると、こちらの方が飛距離は遥かに上。リップレスミノーと飛距離を比較をしては申し訳ないのだがポイントに届かなければ意味がない。相変わらず対岸近くではベイトがザワついているので期待したのだが、私のルアーには興味がなかったようだ。

 午後11時半、次の釣り場へ移動。干潮を迎え水深が浅いだけでなく、川床にはストラクチャーが潜む場所なのでトップウォーターしか使えないような状況。少しずつ移動しながらスキッターポップアイマ・ポッキーニョロニョロを投入し魚を探す。2時間近く魚の反応を求めてウロウロ歩き回ったがワンチャンスもなくギブアップとなった。


 天気:晴れ後曇り 水温:11.0℃ pH:不明
 釣果:0匹

 晩飯を食べ一服してからの出撃。「平日の夜だからメジャーポイントでも空いているだろう」と車を走らせたが、駐車スペースにはざっと数えても10台は止まっている。魚の数より釣り人の方が多そうなので、即座に別の場所へ車を向けた。身支度を整え、最初に投げたのはチャグバグSW。重量があるため狙っているポイントまで余裕でブッ飛んでゆく。ドリフトをさせながら、時折ポッピングを交えて探りを入れるが無反応。続いてガーニッシュを投入するが、こちらにも反応はない。今の時期、トップ系ルアーを試す釣り人は極めて限られると思うが、釣れる時は釣れるのだ。

 魚が何処にいるのか判らない時は、表層から徐々に狙う水深を下げるのが私のセオリー。線や平面で魚を探すのではなく、エリアを立体的に捕らえ、水深に合わせてルアーを選び丁寧にチェックしているのである。毎回、釣行記ではサラリと書き捨てているが、実は地味にイロイロやっているのである。表層で反応がないので、水面直下を引くため、ワンダースリムを流す。すると直ぐに、「ぶにゅ」と生命感が手元に伝わる怪しげなアタリ。正体は不明だが魚はいるようなので続けさまに同じコースへルアーを投入。しかし、次のチャンスは訪れなかった。

 ルアーを通す水深を下げるため、ロッドポジションを下げて超スローにリトリーブをする。すると直後にハードストラクチャーにコンタクト。これ以上、ゆっくりとルアーを引いていると根掛かりになるので、テンポアップしてルアーを通す水深を上げて魚を探す。突然、視界の隅がまばゆく光ったので、誰かが魚を釣ってフラッシュを焚いたのかと思いきや、東の空で光る雷だった。いわゆる春雷ってヤツか・・・。大気が不安定になっているようで、空が急に曇ってきた。

 ドシャローエリアで少しずつ移動しながらスキッターポップを引きまくる。狙いは悪くないと思うのだが、狙っている魚は不在。この場を後にし、次のエリアへと移動。ここでも魚の反応は得られず、1ヶ所、30分程の試し打ちをしながらラン&ガンを繰り返した。気がつけば夜中の2時過ぎ。タイダルを流している際、フックが錆び付いたサスケを釣り上げ、これを手土産にして納竿とした。


 天気:曇り 水温:10.5℃ pH:不明
 釣果:0〜1匹(スズキ、ウグイ)

 釣り場に到着すると無風状態。先行者2人に挨拶をしてキャストを開始。彼らの目の前にはクッキリと潮目が出来ている。「釣れるのなら、あの場所だよなぁ」とチラチラ様子を伺っていると、直ぐに1人の竿が曲がり乾いたドラグの音が響いてきた。少し梃子摺っているようなので様子を見守っていると、残念ながらラインブレイク。元気の良い魚だったようで、結構ラインを引き出してラインをブチ切っていったようだ。こちらに魚が回ってくることを期待しながら、神経を集中してキャスト&リトリーブを重ねていると相棒Sが登場。

 状況を彼に伝え2人並んでキャストをしていると、再び先行者の竿が曲がった。今度は無事キャッチしたので魚を見せてもらうと、スズキではなく腹パンパンの太ったウグイ。魚を釣った本人はガッカリしたのだろうが、こちらはコツリともアタリはなく、「ウグイでもイイから竿を曲げてくれぇ〜」という精神状態だった。1時間半程で先行者が帰り、釣り場は私達で貸切となった。これで心置きなくキャストが出来るようになったのだが、既に時合は終了。潮目はとっくに消えうせ、魚っ気は全くない。相棒Sは根掛かり覚悟のストラクチャー・ギリギリ攻めを繰り返し、次々とルアーを失ってゆく。消耗戦に突入するとボディーブローのようにジワジワと効いて来る。このため私より後から来た彼が先にギブアップ。

 私はまだ竿を振りたかったので、彼と分かれて次の場所へ移動した。「最初はやっぱりトップだろ!」とスキッターポップを結ぶ。このポッパーは9cmで14gあり、バランス良く作られているのでキャストするとブッ飛んでゆく。10ftもあるソルティープラッガーSPS102SS-Tiでポッピングをする人なんて極めて少ないと思うが、そんな事はお構いなしでテンポよく広範囲に探る。開始5分でフルキャストしたスキッターポップに爆裂バイト。遠くで激しくファイトする魚を徐々に引き寄せ、ボガグリップでガッチリ掴む。サイズは53cmと小振りだったが、トップで釣った満足度は高い。「釣れたら電話を」と相棒から言われていたので即座に電話。彼はまさかこんなに早く電話が掛かってくるとは思っていなかったに違いない(笑)。 2匹目を期待し、キャスト&ポッピングを繰り返したが反応はない。さすがに10ftロッドでのポッピングには体力の限界が訪れるのが早い。粘っても無理っぽかったので1時間もしない内にギブアップした。


 天気:晴れ 水温:11.5℃ pH:不明
 釣果:0〜1匹(スズキ)

 北西の風が吹き付ける中、キャストを開始した。釣り場は貸切状態で心置きなくキャストをしていると、ほがらかなお兄ちゃんがやってきた。御挨拶をすると片言の日本語で返事が返ってくる。どうやら中国人のようで、釣りをするのではなく「カキを採りに来た」とのこと。自然に育ったカキなので採っても咎められる事はないだろう。熱心にカキを採っているお兄ちゃんに、どうやって食べるのか聞くと「ボイルして食べるんだ、美味しいよ」と手振りを交えて教えてくれた。彼が帰りがけに「採ったカキ、分けるよぉ」と言ってくれたが、安全で美味しいかどうかは疑問だったので丁寧にお断りをした。

 開始1時間ほど経過した時、相棒Sが登場。前回、爆風の中で私と竿を振ったのだが、その時のリベンジに来たらしい。暫し雑談をした後、それぞれがキャスト&リトリーブに専念する。少しして竿とラインが風を切る音がしたので振り返ると、彼の竿がしなっている。時計を見ると彼が来てから僅かに15分しか経っていない。オーシャングリップで掴んだスズキは55cmニョロニョロの小さなフックが、しっかりと顎の下に刺さっていた。実は彼が来る前、その場所で同じルアーを引いたのだがワンチャンスもなく立ち位置を変えたのだ。後からやって来た彼にサクッと1本釣られたショックは大きい。しかも、彼が使っていたルアーは、私が今朝買いそびれたルアーだった事が判明。それは以前から目を付けていたヤツで、釣具店に買いに行ったら店頭から消えていたのだ。まさしくダブル・パ〜ンチって感じだ。

 「このサイズなら、絶対群れになっているハズ」と、写真を撮らせてもらった後にすぐさまキャストを再開。しかし、コツリとも反応がなく時間だけが過ぎ、不調続きのステラ3000から発せられるシャリシャリ音が 周囲に響き渡る・・・。ふと気がつくと、竿先にぶら下がっているヨレヨレの尾部がポッキリ折れていた。特に何処かにヒットさせた記憶はなかったのだが、きれいに折れている。最近のモデルはワイヤーを太くし強度を上げて2g重くなったようだが、個人的には硬質発砲ウレタンの強度を上げて欲しかった。もう少し衝撃に強くないと消耗が激しすぎる。我が家には、ヨレヨレ転じて"オレオレ"になって引退したヤツがゴロゴロしているのだ(笑)。

 ワンチャンスを願ってキャストを続けるが後が続かない。広い釣り場にも関わらず、なんの挨拶もなく竿が当たりそうなほど近くでキャストを始めた釣り人に呆れながら、今宵は納竿となった。釣れる魚の数は少ないが、確実に春に近づいている。もう少し水温が上がって安定すれば、きっと楽しい釣りが出来るだろう。今暫くの辛抱だ。


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