フィッシングリポートタイトル 13KB

擬似餌の玉手箱トップ>FishingReport>2008年7月


 天気:晴れ後曇り一時雨 水温:30.5℃ pH:不明
 釣果:0匹

 釣り場に到着し、ボラっ子の群れを探しながら歩き回る。このエリアは全体的に魚っ気が少ないのだが、部分的にベイトが集まっている場所を探し当て、ここに陣取りキャストを開始した。先ずはTDポッパーゼロからスタート。このちょっと懐かしいルアーは、ポップXに大きく影響を受けたスタイルをしているのだが、その実力は過去に確認済み。「本家を凌いだ」と思わせるようなシーンを度々体験したので、とても信用しているルアーの1つだ。TDポッパーゼロのようなチュピチュピ系のポッパーが、セイゴやキビレにどれ程の威力を発揮するのか確証は全く持ち合わせていないのだが、セイゴが群れていればなんとかなるだろうと試してみる。

 結構な時間を費やしTDポッパーゼロを使ったが反応なし。ベビーポッパースキッターポップを矢継ぎ早に試し、魚を探すがどうやら狙っている魚は不在。ルアーに反応をする魚を求め、少しずつ横移動してキャストを重ねているとスキッターポップに2連発バイトした。しかし、魚が小さいようでフッキングには至らない。すかさず、ベビーポッパーに交換し周囲を探ったが不発に終わった。その後、ポップライダーを使い、緩急織り交ぜてポッピングをする。1バイトを取ったのだが、しっかりルアーを咥えていなかったようでフッキングミス。最後にコンバットポッパーを取り出し延々と投げまくったが、結局ドラマは起こらず納竿となった。


 天気:晴れ 水温:31.0℃ pH:不明
 釣果:0〜1匹(スズキ)

 クソ暑い中、乾いた西風が吹く。水面が波立ち、トップウォーターゲームを楽しむのは少し厳しいのだが、めげずにスキッターポップTDポッパーで魚を探す。岸際にベイトはいるのだが、期待するボイルは起きずなんとなくテンションが低い。1時間が経過した頃、相棒Sが登場した。彼はコンバットポッパーからスキッターポップに交換して直ぐにバイトをとる。魚はいるようなので、私もスキッターポップに戻してポコポコやっているとセイゴがルアーを咥えた。余りに小さいので竿を立てて魚を一気に引き寄せたら、足元近くでポロリとフックオフ。再び同じ場所へルアーを打ち込み、ポッピングをしていると再びバイト。しかし、フッキングには至らなかった。

 夕暮れ間近に時合の到来。40〜60cmが盛んにジャンプを繰り返す。コンバットポッパーポップライダーアスリートS7で探りを入れたが無反応。ポップライダーに交換すると1投目で食ってきた。コイツは空振りに終わったので、周囲を丹念に探ってキャストを繰り返していると浅瀬で着水同時ヒット。60cmクラスのスズキがルアーを咥え、水面上に背鰭を出して一気につっ走る。リールからラインが引きずり出されてフックオフ。一瞬の出来事だったので、対処しようもなくガックリと凹んだ。続いて、相棒Sがフッキングミスしたようで、「あぁぁぁ〜」と声を上げてしゃがみこんでいる。

 ルアーに反応する魚はいるようなので、懸命にキャスト&ポッピングを繰り返す。コウモリがヒラヒラ舞い、イイ雰囲気になってきた頃、相棒Sが立つ場所の前方で水面が割れた。暴れる魚を一気に魚を引き寄せているので、「もっと慎重に魚を誘導しないとヤバイな」と思いつつ様子を見守る。彼は私の心配をよそに、無事に魚をオーシャングリップで掴んでキャッチ。ポップライダーを咥えていたのは53cmのスズキだった。追加を期待し2人でキャストを重ねるが、その後はパタリと反応が止まり納竿となった。


 天気:晴れ 水温:29.3℃ pH:不明
 釣果:0匹

 夕マヅメ狙いの釣行。予想していたよりも水位が低く面食らう。潮が差してくる時合までは1時間程ありそうなので、キョロキョロと周囲を見ながらのんびりとキャストを繰り返す。連絡を取り合い、私よりも先に現地へ着いているハズの相棒Sがいない。「何処か見えない所で竿を振っているのだろう」と思いつつ、スキッターポップでポッピングをしていると小さなセイゴがルアーをチェイス&バイト。しかし、フッキングには至らない。水位がぐっと上がってきて水面がざわつき始めた。「そろそろ時合の到来か・・・」と思っていたところに、相棒Sから入電。驚いたことに彼は場所を勘違いして、全く別の河川で釣りを始めようとしていた。道理で姿が見えないわけだ。因みにその水系は魚のへい死事故が相次いでいる所なので、直ぐに移動するようアドバイスした。

 日に日にボラっ子の数が減っているようで、今日はボイルが少ない感じ。モグラ叩きゲームのようにボイルが起きた付近にルアーを打ち込み反応を探る。本命のスズキが周囲に潜んでいるのだが、口を使わせることが出来ずに悩んでいるところに相棒Sが到着。お互い、少し距離をとってポッパーをメインにトップウォーターゲームを楽しむ。竿が曲がったのは、遅れてやって来た相棒Sの方。水面で激しく暴れる魚を上手に引き寄せているのを横目で確認しながら、自分が操るTDポッパーに意識を集中する。すると彼の情けない声が聞こえてきた。なんと、足元まで引き寄せていたにも関わらずバラしてしまった様子。因みに彼が使っていたのはコンバットポッパーだった。

 続いてヒットしたのは私の3Dポッパー。突然水面が割れてスズキが水面から飛び出し、宙返りをして大きな波紋を残して消えていった。潮が止まるとボイルがなくなり、周囲が静かになる。持参したB太80リップ折りチマチマアライくんチェリー1フッターGドッグXぎじたま仕様ローリングベイトデブニョロ等を試したが無反応。濃厚な諦めムードが漂い、ギブアップ宣言をしながら離れた所で竿を振っている彼の元へ行く。様子を聞くと、まだまだ周囲にはスズキがいるようで、GドッグXにもバイトがあったらしい。彼の方はコンスタントにバイトがあるようなのでコツを聞くと、ルアーを動かすスピードとステイさせるタイミングが重要らしい。試しに暫く竿を振ってみたが、やはり私が操るルアーには反応がないため、彼より一足先に納竿した。


 天気:晴れ後曇り 水温:不明 pH:不明
 釣果:1匹(タコクラゲ)

 2日続けてソルティープラッガーSPS102SS-Tiでポッパーゲームをするのは結構大変なので、今日はプレアディス74に持ち替え、万全な体制で挑む。想定している時合よりも早く現場に到着したので、じっくり周囲を観察しながらのんびりとキャストを開始した。30分程経過すると徐々にボラっ子の群れが集まり始め、水面が賑やかになってきた。TDポッパーから始め、基本性能がしっかりしている3Dポッパーを試すが無反応。続いて、チマチマアライくんトリプルインパクトを投入。「なんで、ここでチマチマアライくん?」と思う諸氏もいらっしゃるかと思うが、シャロークランクの性能としては秀逸。しかもスズキ狙いのトップウォーターとしては、その昔、管理釣り場シマゴンにホシスズキが入っていた頃に実証済み。スローリトリーブをしているチマチマアライくんにホシスズキが躍り出る光景は今でも脳裏に焼きついている。

 開始1時間、待ちに待った時合の到来。セイゴサイズのボイルが始まったのでルアーサイズをぐっと落とし、小さなサブワートDコンタクト、極小のラトルトラップを投入。飛距離が伸びないので、ボイルするポイントへ思うようにプレゼンテーション出来ず悔しい思いをする。次第に捕食音が大きくなり、サイズアップしたスズキがエリアに入ってきた様子。ここでルアーのサイズもUPして、TDポッパースキッターポップGドッグXを試す。しかし、ワンチャンスもないまま1時間が経過。いつしかボイルが沈静化し、時合が終了した。

 ボイルはなくなったが、周囲にスズキは残っているハズなのでアスリートSのトウィッチングで広範囲に探る。テンポ良くトウィッチしていると突然、ぐっと重くなった。引き心地は雑巾や軍手を引っ掛けたような感触。グイグイ巻き寄せると、拳より一回り大きなクラゲが掛かっていた。良く見かける一般的なミズクラゲではなく、宇宙船のような形をしたタコクラゲ。台風の影響で海が荒れていたので、うねりとともに河川の中に入ってきたのだろう。因みにタコの名前が付いているとおり、ロケットブースターのような足が8本、もっこりと付いている。肉質は硬めでナタデココよりも硬い感じ。ほんのりと青色っぽく、大き目な水槽で飼う事が出来たらきっと素敵だろう。タコクラゲを釣った後、タイダルローリングベイトデブニョロエンゼルキッスなど持参したルアーを相次いで投入したが、魚信はなくギブアップした。ボイル対策をもっと詰める必要がありそうだ。


 天気:晴れ 水温:26.0℃ pH:不明
 釣果:1匹(鯉)

 早朝からの釣行。東の空は徐々に明るくなってきているが、西の空には満月が輝いている。潮止まりを迎えるため流れがなく、水面には多数のゴミが浮いている。ルアーを引く際のラインどりが難しいのだが極力ゴミを拾わないように、竿でコントロールしつつリトリーブをする。早起きのクマゼミの鳴き声を聞きながら、じっくりと時合を待っていると狙いどおりボイルが始まった。今朝は朝鮮半島を目指して進んでいる台風7号の影響を受け、海がうねっている。潮が引き始め、徐々に流れが出て来ているのだが、河川内にも時折うねりが入り水面が突然盛り上がる。次に水面がぐっと下がり流れが起きると、ボラっ子達の群れが動く。するとボイルがアチコチで起きるという構図。

 水面に時折姿を現すスズキのサイズは50〜60cm。逃げ回るベイトのサイズより遥かに大きいが、取り合えずGドッグXを試す。反応がないのでポップライダーファットラップ・ラパラSSRシャッドラップSSRとローテーションさせた後、取り出したのがレンジバイブ。表層系のルアーは完璧に見切られているようなので、バイブの早引きを試すことにした。数投後に、力強いヒット。すかさず巻きアワセでフッキング。しかし、狙っている魚とは違う様子。一気に突っ走り、トルク溢れるパワーでラインを引き出す。徐々に引き寄せた魚は案の定、鯉(76cm)だった。その後は、ボラっ子達が何処かに消えうせ、パタリとボイルが沈静化。全く魚っ気がなくなったので撤収となった。

 夕マヅメから再び出撃。ドンピシャのタイミングでポイントに入ったので、キャストを始めた頃から周囲でボイルが始まった。アシ際で「バフッ」と大きな捕食音を立てているのは雷魚。アシの中にいるのは鯉、そして岸際でベイトを追い掛けているのはナマズ達。狙う魚はスズキなので、沖目にファットラップ・ラパラSSRを投げてテンポ良く探りを入れる。ルアー回収時、アシ際を通過した際に雷魚がバイト。確かな手ごたえで針掛かりしたのだが、直ぐにフックオフ。雷魚に大切なファットラップ・ラパラSSRを壊されては困るため、直ぐに場所を移動した。

ぎじたま仕様GドッグX 4KBここでは再びGドッグXを試し、シャローエリアでボイルしているスズキを狙い撃ちをする。GドッグXはノーマルだと浮力が高く、首を振りすぎる。使っているヤツは、フックをソルト用太軸フックに交換し、腹部に板オモリを張って浮力をぐっと抑え、鼻先が水面にかろうじて出るくらいまでウエイトアップ。左右の動きを押さえることにより引き波の形を整え、飛距離もアップさせた"ぎじたま仕様"なのである。ボイルする場所はほぼ決まっているので、ボラっ子の群れが通りかかるタイミングを見計らってGドッグXを通す。すると突然、GドッグXが数十センチも跳ね上げられ空中に舞った。その様子はイルカがビーチボールを尾鰭で弾き飛ばす曲芸と同じ。水面に姿を見せたスズキは目測60cmぐらいだった。

 GドッグXに反応がなくなったので、T.Dポッパーを試す。20cm弱のセイゴが2回、ルアーを咥えたが、いずれも引き寄せた際にフックオフ。T.Dポッパーへの反応が良いので、ポコポコやっていると「ジュボッ」と吸い込み系のバイト。水中にルアーが消えたのを確認してから素早く巻き合わせをする。フッキングが決まったかと思いきや、完璧なすっぽ抜け。周囲には大きな波紋が広がり、そこそこの大きさだった事が伺えた。

 更なるチャンスを期待してキャストを重ねたが、魚の反応はパタリと途絶えた。水位がどんどん低下。コレにあわせ徐々にウェーディングする。ロングAレッドフィンシャッドラップSSRザブラミノータイダルコモモガタライドベイクラップのほか、トリプルインパクトSWバイブジグローリングベイトレンジバイブなど節操もなく試す。魚は何処かに潜んでいるのでタイミングさえ合えば釣れるハズなのだが、ワンチャンスもなくギブアップとなった。


 天気:晴れ 水温:26.5℃ pH:不明
 釣果:2匹(スズキ、ボラ)

 今までずっとネオプレーンウェーダーを使っていたのだが、さすがに暑くなってきたのでナイロンウェーダーに変えることにした。倉庫にあるコンテナからウェーダーを取り出すと、胞子を沢山付けたカビだらけ。昨シーズン、十分干してから仕舞ったつもりだったがこの有様。洗うと今日は使えないので、我慢して履くことにした。釣り場に到着しウェーダーに足を通すと、中からむっとカビの臭いが吹き上がってくる。胞子を極力吸い込まないようにグッと息を止め、我慢して着込む。

 先ずはポップライダーから始め、広範囲に探る。少し水深がある場所ではビーフリーズレンジバイブを投入。リトリーブをしながら周囲を確認するが、ベイトがいないので早々とこの場に見切りを付けて移動。掛け上がりのある流れの強いポイントに移動し、アスリートSローリングベイトスキッターポップで様子を伺うが、ここも魚っ気がない。ベイトがいないような場所で粘っていても釣れるわけないのでギブアップ。車に戻り、空きっ腹を満たすため少し早めの昼食にする。コンビニで昼食用に買っておいた菓子パンとおにぎりをお茶で胃に流し込みながら次のステージを考えた。

 このエリアに魚がいないということは、逆に考えると何処かに魚が溜まっているハズ。午後は兎に角、ベイトの群れが何処にいるかチェックすることに時間を掛けることにした。先ずは、塩分濃度の高い河口域でポップライダーを延々と引きまくる。「運が良ければクロダイやキビレに出会うチャンスがあるかも〜」と淡い期待をしたのだが、チラリとも魚の姿は確認できない。エサ釣りのおっちゃん達に様子を聞くが、全く釣れないらしい。エサ釣りで釣れないような場所でルアーを投げても釣れる確率は低いので次の場所へと移動決定。

 駐車スペースに車を止めて水面を眺めると、ボラっ子の群れでザワザワしている。やっとベイトを発見。タックルの準備をしながら様子を伺っていると、直ぐ近くのシャローエリアでボイルが発生。ボラっ子が弾き飛ばされ、大きな波紋が水面に広がった。急いでB-太80のリップ折りチューンをセットしキャストを開始する。B-太80は比較的シャローを引けるルアーなのだが、狙う場所はもっと水深が浅い場所。こんな時のためにリップを半分折ってド・シャロー攻略用にチューニングしてあったのだ。気合を入れて周囲を徹底的に引きまくるが、期待に反して反応はない。追われているベイトはもっとサイズが小さいのだ。ここでB-太60レンジバイブ70リップスライドへとローテーション。この間、ボイルが散発するが、完璧に私のルアーは見切られている。

 シャローのボイル撃ちは諦め、流心と掛け上がり狙いでゾンク120ガタライドを試す。このルアー、泳ぎは悪くないのだがオリジナルのゾンク120に比べ釣果に差があるので、出番が殆どない。トウィッチを試したり早引きを試したりと、釣れる動きをアレコレ探っている時にガツンと力強いヒット。一瞬、鯉を引っ掛けたかと思ったのだが、直後に水面が割れ、スズキが激しいエラ洗いを連発した。元気一杯で暴れまくる魚を徐々に引き寄せ、ボガグリップで掴む。サイズは53cmしかなかったが、大きさ以上に楽しませてくれた魚に感謝。写真を1枚撮って素早くリリースした。

 2匹目を狙ってキャストを重ねたが反応はない。ルアーをコモモに変え、スローリトリーブで探りを入れる。ボラっ子の群れの中を通していると、スレ掛かりで1匹引っ掛かってきた。体長は6cm。スズキが盛んに追いかけている魚のサイズが判ったので、ボイル対策のヒントになりそうだ。暫くキャストを続けたが、追加は出来そうになかったので退散することにした。


 天気:晴れ 水温:27.5℃ pH:不明
 釣果:0匹

 今日も早朝からの釣行。シラサギの宿と化している対岸の林に向かってタントをブン投げる。このルアーは水面でドッグウォークをさせたり、水中にダイブさせた後にトウィッチしたりと、30gもあるペンシルベイトなのだが操作する楽しみがある。「やっぱりトップウォーターはこうでなきゃ」と思いながらキャスト&リトリーブを繰り返す。今年の夏は各地でシイラ狙いで使われると思うが、私が想定しているのはオーストラリアでの使用。ソルト用の太くて大きなフックが標準装備されており、チューニングしなくてもそのまま使えるのがありがたい。サミーGドッグXを使おうとすると、どうしてもフックやリングの交換をする必要があるからだ。

 開始後30分が経過。魚っ気が全くない状況の中、フルキャストをした瞬間、「バチッ」と激しい音がしてタントがふっ飛んでいった。ロッドの先を見ると、第2ガイドにラインがまとわり付き、端っこが風にたなびいていた。着水地点を確認すると遥か遠くにルアーらしき姿がチラリと見えている。すぐさまシンキングペンシルをラインに結びつけ、流れ行くルアーを狙ってキャストを始めたが圧倒的に飛距離が足りない。購入間もない新品ルアーなので、諦めるには辛すぎる。直ぐに水から上がり車に飛び乗り、流れてくるであろうルアーを先回りして待ち受ける。しかし、いつまで待ってもルアーは流れてこずギブアップ。全体的に魚の動きも見られず、がっくり肩を落として帰途についた。

 夕マヅメから場所を変えて再び釣行。ボラっ子の群れがスクールしているエリアに陣取りキャストを開始した。先ずはブラジル人達に熱狂的な人気があるSWバイブジグから始め、ローリングベイト、リツプ折りB-太80ゾンク120ガタライドニョロニョロコモモタイダルロトBT100と次々にルアーを投入。しかし、1チャンスもなく空しいキャスト&リトリーブが続くのみ。2時間集中して竿を振ったが、連敗から脱出できないまま納竿となった。


 天気:晴れ 水温:27.0℃ pH:不明
 釣果:0匹

 早朝からの釣行。既に餌釣りのおっちゃんが竿を出していたので、挨拶をしてから少し離れた所でルアーを投げさせてもらう。風はなく、流れも穏やかなので釣れる気がしないのだが、持参したルアーをアレコレ試しながら表層から徐々に下層へと探りを入れる。反応がないので、気分転換に買ってきたばかりのタントを取り出し、泳ぎを確かめる。水絡みが丁度イイ感じでドッグウォークもOK。水中に沈めてトウィッチやストレートリトリーブを試してみると、S字系ルアーの起源となったゼニスのZクローに似ていることに気がついた。このルアーはフランスなどヨーロッパのオフショアでの釣りを意識して作った海外専用モデルとして開発したらしいが、国内では青物やシイラだけでなくスズキでも結構使えそうな感じ。因みにカタログを見ると12cm、20gとあるのだが、本文中のコメントを読むと28gと書いてある。おまけにルアーのパッケージには30gと明記されているので混乱する人も多いだろう。

 餌釣りのおっちゃんが時々魚を釣り上げているようなので、様子を聞きに伺うが釣果は芳しくない模様。「30cmくらいのセイゴを1匹釣ったが、ほかは10〜15cmサイズばかり」だと言う。しきりに「今日は潮が悪いからダメだ」という言葉を繰り返す。話をしている最中も、置き竿にしている竿先がピクピク動いている。房掛けにした青ジャムシをついばんでいるのは、針掛かりしないような小さな魚らしい。餌釣りで釣れていなければルアーで釣るもの難しく、1時間程で撤退することにした。

 今年初めてクマゼミの賑やから鳴き声を聞き、夏本番を向かえた気がするのだが東海地区は未だ梅雨明け宣言されていない。例年だと7月20日頃なので、梅雨明けはまだ先になるのかもしれないが、今年は6日早く入梅し、しかも降る時は被害が出るくらいドッと降るのでもう十分って感じがする。昔の梅雨は、「ジットリ、ジメジメ、曇雨天が続く」という感じだったが、この頃は雨の降り方が変わってきており亜熱帯気候っぽい。降雨スイッチのオンオフがはっきりしていると、時として爆釣するのだが、釣れない時は全く釣れず釣行記録を綴っている手帳を読み直しても寂しいばかりだ。

 晩飯を食べてから夕涼みがてら釣りをする。南西の風が強く吹く中、コウモリがヒラヒラと舞い虫を食べている。シラサギの群れやゴイサギ達が移動し、ヤブ蚊が私の周囲を唸りながら飛び交う。地上では生物たちが活発に動いているのだが、水中はどうなのだろうか・・・。過去に実績のあるルアーだけを使い、毎回、「これで釣れなきゃダメでしょ」と思いながらキャストを繰り替えす。ゾンク120を使っている時、ゴンッと激しいアタリがあったので思わず体が反応。ルアーは足元近くまで来ていたのだが、竿をしゃくって強い合わせを入れると、60cmぐらいのボラが飛び出した。目の前で、このサイズのボラが跳ねると結構迫力がある。勿論、フッキングはしなかったのだが、精神状態としては、「ボラでもイイから魚を釣りたい」というレベルに来ていた。

 場所を移動し、狙いをナマズに変更。普通ならジッターバグを使うのだろうが、へそ曲がりな私はロトBT100を取り出し、周囲一帯をポコポコと引きずりまくる。全く反応がないので、今度はリップルポッパーを取り出し、更に広範囲をスピーディーにチェック。淡い期待を持ちながらキャストを重ねたが、全く魚の気配を感じられなかったのでキッチリ1時間やったギブアップした。


 天気:雷雨 水温:25.5℃ pH:不明
 釣果:0匹

 仕事を早めに切り上げ、昨日、ウナギの違法採取ロープに引っ掛けたスライドスイムミノー120を回収に出向く。当然、そこにあるハズなのだが、あるべき所にない。周囲を隈なく探したが何処にもない。どうやらウナギ採りのおっちゃんに取られてしまった様子。ガックリしながら釣り場につき、竿を振り始めた。間もなく突然の雷雨。バケツをひっくり返したような大雨、そして稲光がバリバリ光り、雷鳴が周囲に鳴り響いた。慌てて竿をたたみ、雨宿りをする。

 1時間が経過。上流から大量のゴミと共に真っ茶色に濁った泥水が押し寄せてきた。15〜20cmのボラ達が水面を左右に激しく走り回り、巨鯉が流れてきたゴミをパフパフと大口を開けて食べている。水面を流れるゴミさえなければ、必ず魚がルアーに反応するハズ。ゴミが流れ終わるのを心待ちにしたが、むしろその量は増えてきた。ルアーを回収できず、まともに竿も振れない状況でテンションがドップリと下がってギブアップした。


 天気:曇り 水温:不明 pH:不明
 釣果:0匹

 朝5時からのスタート。流れが全くない河川で竿を振る。15〜20cmのボラが散発的に跳ねるので、淡い期待を抱きながら実績あるルアーをアレコレ試した。30分間竿を振って1バイトもなければ、多分本命の魚は入っていない。管理釣り場の釣りと同じように、攻める層を表層から徐々に下げボトム付近まで丁寧に探る。1時間が経過した段階でノーフィッシュ。粘っても無理っぽかったのでギブアップした。

 晩飯を食べ、一服してから再び竿を持って出撃する。ウナギを2匹釣ったオッチャンと入れ替わりに釣り場へ入り、キャストを開始した。タイドミノースリムコモモエンゼルキッスザブラミノーザブラバイブゾンク120ローリングベイト・・・なんの反応もないので、お蔵入りとなっていたスライドスイムミノー120を取り出した。遥か遠くにぶっ飛んでゆくが、相変わらずリトリーブの段階で思うようにコントロール出来ず不満が募るばかり。「不憫なルアーだなぁ。」と思わず呟く。

 キャスト角度を少しずつ変えて広範囲に探っていると、リトリーブ開始直後に根掛かった。どうやらウナギを採るために沈めてある竹筒「うげ」を結んだロープに引っ掛けた様子。因みにこの竹筒「うげ」を使ってウナギを採る方法は、静岡県内水面漁業調整規則で禁止されているので密漁行為なのだ。何とかルアーが外れないかと頑張ったのだが、その願いは釣りの神様に届かずラインブレイク。気に入らないルアーでもロストするのは非常に辛く、ロストした原因が違法行為だと考えるとメチャ腹が立ってきた。ラインシステムを組みなおして再開しようか迷っている時、雨が降り出したのでこれが潮時と考え納竿した。


 天気:晴れ 水温:21.0℃ pH:不明
 釣果:4匹(スズキ)

 真っ白く立ち込める朝霧の中、慎重に車を走らせ釣り場に到着。ポイントに立ち様子を伺うが、期待した流れは全くなく、泥濁り状態でガックリする。前日は発達した雨雲の影響で、県中東部では観測史上最大の時間雨量111ミリを超える猛烈な雨を記録。道路は水没し、床上浸水等の被害をもたらした。私の住む西部地区では、幸いそれ程酷くはなかったが、まとまった雨の影響が水質にモロ出ている。スタートは既に廃番となっている旧タイドミノースリムから。このルアーは、今となっては、とても"スリム"とは呼べない太っちょボディだが飛距離は抜群。そしてコンスタントに魚も釣れるため、何故廃番になったか私には理解できない。先月、某釣具店の中古コーナーに数多くの未使用品が出ていたので、ゴッソリ一括まとめ買いをした。これで暫くはルアーロストの恐怖に怯えず、思いっきり竿を振れるのだ。

 旧タイドミノースリムで反応がないので、スカジットデザインズの新商品ハイドジャークを試す。泳ぎを確認したが、取り立ててトキメキも感動もなく及第点というところ。使い続けていればきっと成果も上がるだろうが、そこまでこのルアー1つで粘る気力もないので、ビーフリーズLBの投入。キャスト後、十分カウントダウンしてから、トウィッチングで探りを入れる。セイゴクラスがいれば確実に食ってくるハズ。しかし、濁りが強い中でトウィッチの効力が薄れるのか不発に終わる。

 開始20分が経過。ワンチャンスもないので気持ちが凹み始めたところでザブラバイブの投入。着水後、直ぐにリトリーブを開始したら、もう魚がルアーを咥えていた。ヒット後から一度も姿を現さず、トルクのあるファイトを繰り返すので、久しぶりにドキドキ感を味わう。胴に粘りのあるソルティープラッガーSPS102SS-Tiで慎重にやり取りを繰り返し、徐々に魚を引き寄せた。足元近くまで誘導し、やっと水面に浮いてきた頭を見てビックリ。明らかに80cmUPの顔つき。ボガグリップでガッチリを掴み、サイズを測ると82cm。このサイズが釣れるとは思っていなかったので、嬉しくてたまらない。

 2匹目を狙ってキャストを続けるがコツリとも反応がない。ザブラミノー11Fを操りながら時計を見ると1時間が経過・・・「先程の1匹は何だったのか?」と頭の中がクエスチョンマークだらけになっている時、試しにゾンク120を取り出しフルキャスト。少し沈めてリトリーブを開始し、コンッと強めのトウィッチをいれたら一発で食ってきた。サイズは55cmしかなかったが、この1匹も嬉しい1匹。1時間なんの反応もなかった場所で、このルアーに交換して1投目で釣れたってところが凄い。以前から、このルアーでのトウィッチの有効性とリップが削れカドが取れてきた頃から釣れる事を釣行記に書いてきたが、またしてもそれを実証した形となった。

 突然、激しい捕食音が何度も聞こえてきた。魚は相当大きそうなので、こちらに来るのを静かに待っていると、直ぐ近くで水面が割れた。しかし、ベイトを追いかけているボイルとは様子が違う。「何だろう?」と目を凝らすと・・・70cmUPの雷魚が2匹、ぐるぐる円をかきながら、口を大きく開けて噛む様なしぐさを繰り返している。片方がやや小ぶりなので多分、ペアリングの真っ最中なのではないか。こんな光景は滅多に見られない。暫くルアーを投げるのをやめ、情熱的なダンスを演じる2匹の姿が見えなくなるまでじっと注視した。

 3匹目を狙ってアレコレと持参したルアーを取り出しては反応を伺う。このところずっと1軍ボックスから姿を消していたコモモを今回は持ってきたので、久しぶりに試してみる。フルキャストをした後、水面近くを泳がせてみた。ハンドルノブを掴んで回すとリトリーブスピードが早くなりがちなので、昔、管理釣り場に通っていた時に習得した人差し指1本だけでハンドル軸をゆっくり回すスタイルで丁寧に探りを入れる。すると間もなく水面が割れ、60cm程のスズキがエラ洗いを繰り返した。巻きアワセをしてフッキング。魚はそれほど大きくなかったので一気に引き寄せた。やっぱりコモモは釣れる・・・「釣れて当たり前」みたいになっていたので暫く意識的に使っていなかったのだが、「もう1本釣りたい」って時には外せない。誰でも使いこなせ、釣れてしまうこのルアー。持っているか、持っていないかの差は大きいだろう。

スズキ 4KB 一旦、帰宅しグダグダ過ごし、昼食を済ませてから再び釣りに出掛ける。午後の部で選んだ場所は、干潮狙いの一級ポイント。タックルをプレアディス74&エンブレム2000iAに持ち替え、ポッパーをメインに9cm前後のミノーを織り交ぜ魚を探す。いれば直ぐに反応があるハズだが魚の姿は見えない。少しして相棒Sから携帯に連絡が入った。今から合流すると言うが、余りに魚っ気がないので別のポイントを勧める。彼はアドバイスどおり場所を変え、開始して間もなく昔懐かしのザ・ファースト57cmをキャッチ。一方、こちらは全く魚っ気がないため、この連絡を受けて即座に見切りをつけ彼の所まで車で駆けつける。

 彼の横に入らせてもらい、大雑把にレンジバイブを2〜3投。続いて、根掛かり覚悟のピンポイント狙いでストラクチャー近くを通すと、僅か2投目にクリーンヒット。強い流れの中、ストラクチャーに潜り込もうとするスズキを心臓バクバクになりながら対処し無事に57cmをキャッチ。彼が攻め立てたであろうポイントに入って、開始僅か5分の出来事。サイズ的には不満があるものの、これ以上大きかったらストラクチャーに潜り込まれ魚を上げることは出来なかったに違いない。さらなる追加を求めて周囲を探る。X-80SWにゴンッと明確なバイトがあり、巻きアワセも決まったハズだったが途中でスッポ抜けた。その後は、1バイトもない時間がゆったりと流れる。相棒Sが買ってきてくれたアイスを食べてリフレッシュしたが、期待したチャンスは訪れずギブアップとなった。


 天気:雨 水温:23.5℃ pH:不明
 釣果:0匹


 仕事が早く終わったので、雨天にもかかわらず久々の平日ナイトフローター釣行。選んだ所は、数釣りは出来ないがデカバスが潜んでいる池。シャローラビットSR500から始めて、ビーフリーズバグリーDB3バルサBウィグルワートラパラDT6リストラップで堰堤周辺を探る。時折、激しく雨が水面を叩くが、じっと堪えてキャストを繰り返す。いつ何時、デカバスが竿を池底に向かって絞り込むか判らないため気を抜けないのだ。右奥ワンドへ向かいながら、クランクベイト各種を投げ様子を伺うが反応はない。期待していた最奥部は冷たい水が流れ込んでいるようで、周囲に比べ水温が低いので即座にこの場所から離脱。次のワンドへ移動した。

 満水状態なので平水時に姿を現している倒木やブッシュが全て水中にある。障害物回避性能が高いウィグルワートDB3を大胆に打ち込み、ストラクチャーにコンタクトさせながらアタリを待つがチャンスは訪れない。続いてフラットエリアでTDバイブの高速ジャラジャラ巻きを試すがこちらも不発。アシ前に移動し、UVライトで蓄光させ腹部を光らせたバルサBを引きまくる。期待したドラマは起きず、ビーフリーズLBをドラッギングしながら堰堤周辺へ戻る。最後はTDスーパークランクに望みを掛けたが、これも不発に終わりノーバイトで玉砕。降り続く雨の中、うなだれながら池からフローターを引き上げた。


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