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擬似餌の玉手箱トップ>FishingReport>2009年5月


天気:曇り後晴れ 水温:22.0℃ pH:不明
釣果:0匹

 闇雲にルアーを投げまくって魚を釣る交通事故的な「釣れちゃった」ではなく、「ボイルしている魚を確実に仕留めるにはどうすべきか」という命題の答えを出すためにもがき苦しんでいる真っ最中。本来、こんな精神状態の時は使いもしない無駄なルアーを買ってしまう一番危険な状態。釣具店へ足を伸ばしてはいけないことを十分承知なのだが、またやってしまった。「9月に計画している豪州遠征の準備」を自分自身への言い訳として釣具店をまわり、山盛りとルアーを購入した。

 時合はまだ先だが、頃合を見て釣り場に立つ。まずは中古で買ったカクーンSPからスタート。トレブルフックを装着したらサスペンドではなく完璧なシンキングとなってしまったが、そこは気にせずに使い始めた。泳ぎを見ると、水中でドックウォークを繰り返している。これはこれで良いアクションなのだが、バス用のフローティングモデルに私が適当にオモリを貼ってチューンしたヤツの方が、水面に鼻先を出してフラフラとボラっぽい泳ぎをするためイイ感じ。暫くはこの2つを使い比べてみようと思う。一通り打ち終わった後、ナイトレイドボラストラパラFラパラCDアイルマグネットミノー7プラム80ブルースコードを投げまくった。これらのどれかでコツリとでもアタリがあれば大満足だったが、延々と打ち続けてもワンチャンスすらない。

 少しずつ移動しながらキャストをしているとベイトの群れが集まっているエリアを発見。すかさずラパラFを投入すると、2投目ヒット。しかし、フッキングミスで魚を逃してしまった。周囲をラパラFで探るが2度目のチャンスは訪れず、続いて中古で買ってきたロゴスを試す。ボティサイズはイイ感じで、飛距離もマズマズ・・・しかし、泳ぎがイメージしていたのと違うため、直ぐにボックスの中にお引取り願った。暫くすると周囲で派手なボイルが始まった。サイズは40〜50cmってところだが、水面上に飛び上がるほど派手な捕食行為を繰り広げる。ボイル周辺へ次々とルアーを放り込むが、どのルアーにも反応しない。因みに使ったルアーは、ラパラFラパラCDミニファットラップ(改)レッドペッパーベビーファットサムJr蝦夷ミノーZBLシステムミノーなどなど・・・。ここまでルアーを投入してワンバイトもないとなると、両手が上がってバンザイ状態。

 ボックスの中をガサゴソやって底の方から取り出したのがザブラバイブ。フルキャストをしてボトムまで沈め、のんびりとリフト&フォールを繰り返す。「ボイルが起きている時にこんなことをやっていて良いのか?」と疑問を感じつつチンタラやった後、手元まで来たルアーをピックアップする寸前に激しくバイト。合わせることも、ラインを送り込むことも出来ないまま、成すすべもなく魚を逃してしまった。「ついにボイル対策を見つけたか!!」と色めき立ったが、その後はコツリともアタリはなく意気消沈。いつしかボイルは消え去り、魚っ気が全くなくなって周囲は沈黙。フィード105ブルースコードを投げまくって体力消耗。がっくりと肩を落として納竿となった。


天気:曇り時々晴れ 水温:20.5℃ pH:不明
釣果:1匹(スズキ、ボラっ子)

 自宅を出る際には東風が吹いていたのだが、釣り場に到着すると強い南風が吹いている。水面は波立っていたが、スタートはファットサムJrから。未だボイル対策の答えはでず、今回も悩みに悩んでアレコレとルアーを山盛り持参してきた。ファットサムJrに反応がないため、プラダンガンミニファットラップ(改)BBジェスティーイナセ9を矢継ぎ早に投入。そして最後に野池禁断のスペシャルルアーであるSPシャッドまで放り投げた。ついにはSPシャッドまで出してしまうほど精神的に追い詰められた状態なのだが、やはり答えは見つからない。

 アジサシが2羽、周囲を飛び回っているのだが、今日はベイトを見つけられないようで華麗なダイブは見られない。それでもキャストを続けていればチャンスはあるだろうと黙々と竿を振り続ける。40cm程のボラが跳ねるようになってきたので、使っていたファットペッパーシャローを引っ込め、アイルマグネットDBブゥビィスキッターポッパーフィード105フラッタースティックプラム80を投入。ワンチャンスに掛けて周囲を探る。少しずつ移動しながら魚を探しているとベイトの群れを発見。ここで竿を振っていればボイルが始まるハズ。暫しキャストを繰り返していると狙いどおりにボイルが始まった。すかさずスキッターポップを投入するも反応はない。続いてデッドフロート8ラパラCDラファエルエンゼルキッスローリングベイトワンダーなどを次々とルアーを打ち込んだが、あっけなく玉砕。スズキ達は明らかにルアーを見切っており、完全に無視された。

 時間の経過と共にボイルが沈静化。チンパンアイルマグネットDBで飛距離を稼いでルアーに反応する魚を探るが不発。この場を諦めて最初に竿を振っていた場所まで戻る。ここで相棒Sと合流。彼からサツキマスの様子を聞きながら竿を振る。相変わらず魚よりも釣り人が多い様子で苦戦しているようだ。周囲には魚がいないのでブルースコードの大遠投でスローリトリーブを試していると4cmのボラっ子を引っ掛けた。スズキ達はコイツらを捕食しているのだ。何としても1匹釣ろうと思い、次に使うルアーを取り出すためにボックスをガサガサやっている際にポトンと水中にルアーを落とした。何を落としたのか判らず、急いで残っているルアーをチェック。落としたのはバエンだった。足元に沈んでいるハズなので直ぐに回収できるつもりだったが、大苦戦。腕を水中に突っ込むには少々水位が高い感じ。結局、ルアーを回収できずにギブアップした。ホント、このルアーとは縁がないようだ。

 2人で竿を振っているにも関わらず、ワンチャンスもない。余りにも魚の反応がないので、「あと10分で終了」と私はギブアップ宣言・・・と言ってる横で、相棒SのB太80SRにヒット。元気良く暴れまわったスズキは50cmUP。彼はサイズに不満があるようだが、この1匹は至宝に値する。前回の釣行では私が帰り間際に1匹釣ってイイ思いをしたので、今回は「やられた〜」って感じ。終了間際の10分間は、気を許してはいけないと反省した。その後は、勿論時間延長して、周囲を集中爆撃。相棒Sはリリース直後に再度バイトを取ったがフッキングには至らなかった。魚は他にもいるようなのだが、2匹目の顔は拝めず2人揃って納竿とした。

 話は変わるが、このところずっと闇夜でも視認性が良く、ウェーディングジャケットの袖上から装着でき、雨の日でも使える防水腕時計を探していた。既に所有しているDAKOTAのカラビナ時計Angler Uも勿論良いのだが、雨天では故障しそうなので使えず、蓄光塗料の性能が低いため夜釣りでは度々ライトを文字盤に当てる必要があったりと少し不便に思うこともある。新たに購入する時計として、当然のごとくチェックしたのがダイバーズウォッチ。しかし・・・どれもなんだかゴチャゴチャしていてシックリこない。アレコレ物色して辿り着いたのが、国内未発売SEIKOの"オレンジモンスター"。

 近年の腕時計はソーラー電波時計、オートデーツがあたりまえ。温度が測れたり、時合を教えてくれたりと凄い機能が目白押しになっているが、コイツは何と自動巻き。使っていないと、ゼンマイが切れて止まってしまう時計なのだ。今時そんな時計があるとは思いもよらず、逆に新鮮だったりする。余分な機能は一切装備されておらず、デカくて重くて不憫な感じがして国内未発売である理由もうなづける。しかし、諸外国では、愛称がつくだけあって使ってみると結構イイ感じ。 雨天や真夜中の釣りでも、これで楽しくなったのは間違いない。


天気:雨後曇り時々晴れ 水温:20.0℃ pH:不明
釣果:0〜1匹(スズキ)

 普段はスルーパスしている釣り場だが、通りがけに覗いてみるとイイ感じのヨレが出来ている。最近は出番が少なくなったサラナで周囲をザックリ探った後にナバロンを投入。キャストを繰り返していると、上流でボイルが始まった。下ってくるボラっ子の群れにセイゴが襲い掛かっているので、ルアーサイズをぐっと落として誘いを掛ける。ワンダーエスフォーZBLシステムミノーフェイクベイツSスキッターポップデットフロート8・・・挙句の果てにバエンまで取り出したがワンチャンスもない。セイゴ達は明らかにルアーを見切っており、全く相手にされずギブアップ。

 次なる場所へと車を走らせ、水際に立つ。水位が徐々に上昇する中、シャローにベイトが集まって来ている。間もなくボイルが見られるだろうと思っていた矢先、目の前で捕食音と共にベイトがはじけ飛んだ。周囲で散発的にボイルが起きる。どこにスズキがいるかは見当が付いているため、あとは魚が口を使うルアーを投入すればよいハズなのだが、丸っきり相手にされない。ZBLシステムミノー・タイダルイナセデッドフロート8スキッターポップブーツタイドミノーリップレス・スリムなど次々とルアーを投入し、アレコレとアクションを加えたりしながら反応を伺うが、ここでも魚達にルアーを見切られている様子。完全にお手上げモードなのである。

 頭を抱えながら頻繁にルアーを交換し、ボイルしている魚を狙う。成すすべもなく、煮詰まってきた時に相棒Sが登場した。彼が最初に取り出したルアーは・・・なんとスプーン。確かにその手があった。「これはもしかしたら根こそぎ釣られてしまうかも」と思いつつ、横目で彼の動作を確認しながらキャストを続ける。しかし、彼の竿も私と同様、一向に曲がる気配はない。スプーンもダメだということが判り、自分の釣りに専念する。前夜、散々頭を悩ませて持参してきたフィード105TDバイブミスティーハニートラッププロップベイトボニー85を一通り試すがこちらも不発。万策尽きた頃、ボイルが沈静化し、周囲から魚っ気がなくなった。

 痛む腹筋と腰をかばうため、水から上がって小休止。魚が入れ替わることを期待しつつ周囲を見渡す。上げ潮で水位がMAXになった頃、気合を入れなおしてスイッチオン。期待していたのだが、コツリともアタリはない。相棒Sに「そろそろ終了しますかぁ。あと10分ぐらいで〜。」と帰りたいモードを漂わせながら話しかけていると、フラッタースティックのスローリトリーブにガツンと来た。フルキャストして数回ハンドルを回した時にヒットしたので、遥か彼方でエラ洗いをしている。少々強引に、魚を引き寄せ無事にキャッチ。フラッタースティックをバックリと咥えていたのは68cmのスズキだった。すっかり"帰りたいモード"に突入していたので殺気が消えていたのかもしれない。交通事故のような釣れ方をしたので、「新たな群れが入ってきたのかも」と一時的に2人の活性は上がったが、その後はコツリともアタリはなくギブアップとなった。


天気:晴れ 水温:21.5℃ pH:不明
釣果:0〜2匹(スズキ、ライギョ)

 強い南西風が吹く中、釣り場に立って周囲を見渡す。前日の雨で白っぽい濁りが入っているが、ベイトの群れが動いているのでチャンスはあるハズ。まずはバス用のカクーンをウエイトアップさせてブッ飛び使用にしたカクーン(改)から試す。自分で適当にウエイトを貼っただけなのだが、イメージに近い泳ぎになっているので結構気に入っているのだ。先日、発売元であるSMITHのカタログを見た際、ソルト用にウエイトアップさせたカクーンシーバスを見つけ釣具店を通じて発注。しかし、「問屋にもメーカーにも在庫がない」とのこと。良くあるパターンでカタログにあっても製造していないのかも・・・とガックリする。メーカーが作ったルアーと自分がチューニングした物との泳ぎを比べてみたかったので、入手出来なかったのはとても残念だ。

 開始10分、70cmクラスのスズキがベイトに飛び掛る激しいボイルが突然始まった。タイミング良く相棒Sから「どうですか〜」と様子を尋ねるメールが入る。状況を簡単に伝えながら、アチコチで起きるボイルを狙い打つ。カクーン(改)には反応がないため、持参したルアーを次々に投入するしかない。チンパンフラッタースティックイナセ9TDソルトペンシル-LD・・・。どれかで反応することを信じてキャストを繰り返すが、スズキからは見向きもされずボイルは続く。ふと思いついて、プロップベイトを手に取り、フルキャスト。ノーアンションのストレートリトリーブを試すと、何の前触れもなく水面が割れて爆裂バイト。確かに魚がルアーを咥えた感覚が竿を持つ手に伝わったのだが、ルアーがスッポ抜けた。

 愕然としつつルアーを回収し、再び訪れるチャンスを待ち望んでキャスト&リトリーブを繰り返していると、サツキマス狙いでウグイやニゴイを釣りまくっている相棒Sが登場した。「彼が来るとボイルが沈静する」というジンクスが定着してきたが、案の定、今回も徐々にボイルが沈静化してきた。魚の活性が高まっているのは、時間にして1時間にも満たない。このタイミングで釣れないと、後で辛い結果を迎えることは明白。焦りを感じながらワンダーを試すとバイト。しかし、フックが外れ、思わず天を仰ぐ。ルアーを回収するとフックが1本伸びていた。どうやら、掛かりどころが悪かったようだ。一方、相棒Sはデッドフロート8にバイトがあったようだがフッキングには至らなかった様子。2人とも持参したルアーを次々に交換してはアタリ針を探そうと、やっきになるが魚からは全く相手にされない。彼らは完全にルアーを見切っているに違いない。騙して口を使わせるには、何をどうすれば良いのだろうか・・・。

 デッドフロート8プラム80チンパンタイダルF11を引きまくった後にB太60SRの早巻きをしているとガツッとヒット。同時に横で竿を振っていた相棒Sの竿も曲がった。彼の前方では水面が割れてスズキがエラ荒い。一方、私の魚はエラ洗いなどせず、ステラ3000のドラグを激しく鳴らせながら一気に突っ走る。正体は明らかに巨鯉か中国大陸系の巨大魚。ラインをブッちぎられルアーをロストしそうな勢いだったが、途中でフックオフとなった。一方、横にいる彼は未だ魚とファイト中。やり取りをする様子を、距離を置いて見守りながらカメラを用意する。デッドフロート8を咥えていた魚は56cmと小振りだったが、サイズ以上に激しいファイトをしたので彼も満足げだった。

 更なる追加を期待してキャストを重ねるが不発。痛む腹筋と腰を伸ばしながら少しだけ休憩し、ポイントを休ませた後に再スタート。一方、相棒Sは携帯電話でテレビを見る程の余裕ぶり。1匹釣っているのとノーフィッシュでは、数字の差以上のプレッシャーが大きく心にのしかかる。「なんとか1匹を・・・」と願いを掛けながらキャストを続けるも不発。そして竿が曲がったのは、つい先程までテレビを見ていた相棒の方。ルアーをローリングベイトに交換した後の1投目の出来事だ。デッドフロート8で釣った魚より明らかに大きいようで、ファイトの様子からすると70cmクラス。徐々に寄せて来たようだが、なんと途中でゴミ袋に変身していた(笑)。

 フラッタースティックをぶら下げて、魚を探しながら釣り歩く。シャローエリアで強烈なヒットがあったが、これは巨鯉のスレ掛かり。フックには直径4cmもある鱗が2枚も刺さっていた。1時間程、"流浪の民"となって魚を探して釣り場に戻ると、相棒SがタイダルF11でライギョを釣った後だった。一足先に帰宅する彼を横目で見ながら、コモモタイダルF11ローリングベイトを使ってキャストを繰り返す。しかしワンチャンスもなく撃沈・・・完全にお手上げだった。


天気:曇り後雨 水温:17.5℃ pH:不明
釣果:8匹(スズキ、ライギョ、ナマズ)

 本来なら暖かいハズの南風が強く吹いているのに肌寒い。毛糸の帽子とグローブを身に付け、雨に備えてウェーディングジャケットを着込んで釣り場に立つ。スタートはグラマラスなマグナムポップRから。レギュラーサイズのポップRは水を前方に飛ばすことが得意なポッパーだが、こちらは大きな捕食音を演出できる優れもの。ロッドアクションでポッピングしながら、周囲をザックリと探る。このポッピングで潜んでいるスズキ達の活性が上がり、食いが立てば私の狙いどおり。続いて、食わせのワンダーヨレヨレを相次いで投入する。ヨレヨレに交換した直後にガツンとヒット。しかし、水面で首を振られてルアーが弾き飛ばされた。

 2度目のチャンスを期待してルアーを投げまくったが反応はなく、風雨が強まってきた。強風に負けないフラッタースティックをメインに使い、少しずつ移動しながらキャストを続けていると待望のヒット。パワフルなファイトなのだが水面上でエラ洗いを全くせず、水中で力強く首を振っている様子が竿を持つ手に伝わってくる。「もしかしたら・・・」と思いつつ慎重に引き寄せると、浮かんできたのは65cmのライギョ。馬鹿力でガッチリとルアーを噛んでいたため、愛用しているフラッタースティックのボディに1か所穴が空いてしまった。

 雨天にも関わらずアジサシが2羽飛来し、水中へダイブし始めた。例年に比べ飛来するのが遅い感じがしていたので営巣地の環境悪化を心配していたのだが、今年も彼らの姿を見られて一安心。私にとっては、彼らはさしずめ魚群探知機ってところ。動きを見ていればベイトの群れの位置を教えてくれるので、魚の居場所を見失っている時には大助かりなのだ。アジサシがダイブを繰り返しているエリアに静かに近づき、キャストをしてすぐさまナマズ(60cm)をキャッチ。ナマズがヒットしたエリア周辺では、本命であるスズキのボイルも始まり、待望の時合へと突入した。コモモを引いているとガツッとヒット。しかし、ルアーを弾き飛ばされ涙を飲む。ボイルしている周辺にサルディナ127Fワンダーを投入するが、スズキ達には見向きも去れず徐々に焦り始める。

 プロップベイトを取り出し水面直下を一定のスピードでストレートリトリーブをしていると、ルアーの直後でスズキが水族館のイルカのように華麗にジャンプをして空中一回転を披露。余りにも上手に飛んだので、つい手を止めてしまったが本来はここで手を止めてはダメ。ルアーを注目している他の魚が、止めたことによりエサではないことに気が付いてしまうからだ。その後、繰り返しプロップベイトで周囲を探ったが、ボイルはすれどもバイトは一切なくなってしまった。しかし、「これで諦めてはいけない」と自分に言い聞かす。魚は手の届く範囲にいる。絶対に反応するルアーがなにかあるハズ・・・。ここで本日持参したルアーの中で最も信頼しているローリングベイトに交換。僅か2投目・・・68cmのスズキをキャッチ。素早くリリースして、次なる魚を狙うとヒット連発。48cm65cmを立て続けに釣り上げた。やっぱりローリングベイトは凄いのだ。

 ローリングベイトの早巻きは非常に効果が高いが、魚がスレるので早い段階でZBLシステムミノーに交換。モグラ叩きゲームのようにボイルしているピンポイントを狙ってキャスト&リトリーブを始めると、またしても連発となった。僅か10分間で68cm60cm、そして最後に30cmを釣り上げた後、魚は突然沈黙。打ち止めの合図だったような最後に釣った30cmは、抜き上げた時にバスと見間違えるほど可愛らしかった。その後、ローリングアクションが売りの長距離弾道弾ゴッツォ12Fで探査域を広げたが、全く反応がなくなったので納竿とした。


天気:雨 水温:17.5℃ pH:不明
釣果:1匹(スズキ)

 朝イチで床屋に行って、伸びてうっとうしくなっていた髪をサッパリする。その足で馴染みの釣具店へ立ち寄り、追加注文していたイナセ9を受け取った。先日、店の片隅でホコリまみれになっていた特売価格のこのルアーを試しに購入。使ってみたら、結構イイ感じで1本釣った。このルアーは強風時でも飛距離を稼げ、ボイル対策に使えることが判り、激戦の1軍ボックスに暫く鎮座することになったのだ。そこでロストした時の予備として、表層を狙えそうな重さ違いのタイプを1個ずつ購入。帰宅後、ボックスの中を整理して前回の釣行で魚の反応がなかったルアーを篩にかけてから出撃した。

 釣り場に着いてからの1投目は、特売で投げ売りされていたB-ピボット。「もしかしたらボイル対策で使えるかも」と思い試しに買ってみたのだ。7gしかなので予想はしていたが飛距離が足りず、フックも弱い。さすがにパッケージから取り出しただけの状態でスズキ釣りでの実践投入はちょっと無理だったかもしれない。しかし、このルアーのアクションを活かせる状況もありそうなので暫くの間、ボックスの隅っこの方に入れておくことにしよう。

 シャローに潜むスズキを狙うため、ポップライダーコンバットポッパーイナセ9ワンダーで探りを入れる。キャストを繰り返していると、今シーズン初めてアジサシの飛来を目撃。雨にも関わらず何処からともなく飛んできてホバリングをする。狙いを定めて遥か頭上から急降下でベイトの群れにダイブ。そして魚を咥えた直後に水面から飛び立つ。飛び込みを繰り返しているアジサシの一連の行動は、段々と神業に思えてくる。何度見ても感心するばかりだ。私にとってありがたいのは、彼らが飛来するとベイトの位置が判ること。まさしく、魚群探知機の役割を担ってくれるのだ。アジサシの動きを目で追いながら、ベイトの動きを予測する。ベイトが集まっている場所は立ち位置から遠いので、飛距離を確保できるフラッタースティックを取り出してブン投げる。すると期待どおりにコツンとバイト。フックをトレブルRB-MHに交換してあるので、労なくサクッとフッキングが決まった。派手なエラ洗いを繰り返したスズキは45cm。サイズは小さかったのだが、アジサシ君のおかげで、元気あるファイトを堪能できた。

 今日の雨は魚の活性を下げる雨のようだ。待ち望んでいたボイルは全く起きず、テンションが徐々に下がる。水温は18℃を切り、肌寒く感じる。昨日まで25℃以上の夏日を記録していたあの陽気は一体なんだったのかと不思議に思うほどだ。余りにも寒いので一旦水から上がって愛車へ戻り、冬に使っていた毛糸の帽子とネックウォーマーを身に付ける。更なるワンチャンスを期待してコンバットポッパーワンダーDコンタクトで探りを入れたが不発。少しずつ移動しながら、コモモワンダーデッドフロート8に期待を掛けたがこちらにも反応はなく納竿となった。


天気:晴れ後曇り 水温:21.5℃ pH:不明
釣果:0〜1匹(キビレ)

 釣り場に到着すると、予想していたよりも水位が低く少々面食らった。出撃前に思い描いていた作戦が根底から崩れ、釣り場の状況と持参したルアーを見比べながらウエイトアップしたカクーン(改)を取り出す。自分で腹部にオモリを貼り付けただけなのだが、我ながら絶妙なウエイトバランスに仕上がった感じ。鼻先を水面に付けた状態で水面直下を泳いでくる姿は、ボラが泳いでいる姿にそっくりだったりする。キャスト&リトリーブを繰り返していると目の前にボイルが起きた。「これは絶対に釣れるハズだ」と確信していたが、あっさりと期待を裏切られた。「ならば・・・」とシュガーミノーSPを試しに投入する。しかし、コツリともアタリはない。反射食いを誘うため、プラム80のジャカジャカ巻きを試したがこちらも不発。

 ベイトの群れが次々に目の前を泳ぎ去って行く。幅広く広がって泳いでいたベイトが、突然丸く固まって泳ぐと「バコンッ」と捕食音が鳴り響く。ボイルする場所が決まっているのでピンポイントで狙い打つことが可能。しかもベイトの動きに合わせ、タイミング良くルアーを通過させる事も出来る。魚は反応しても良いハズなのだが、スズキ達は完璧にルアーを見切っている様子。何とか口を使わせようと、アレコレと持参したルアーを試すが全て不発。徐々に風が強まり、波立ってきたのでフラッタースティックで飛距離を稼ぎながらルアーに反応する魚を探す。

 そうこうしていると、相棒Sが登場。これからボイルが頻発するであろう場所を彼に伝え、立ち位置をアドバイスする。一方、私は予想している本格的な時合にはまだ少し時間があったので、晩飯のおにぎりを食べて小休止。痛む腰を伸ばしてゆったりくつろいでいると、予想どおり彼の近くで派手なボイルが始まった。徐々に私の立つ場所までボイルが移動してきたので釣りを再開。前日の功労者であるイナセ9に期待を込めてリトリーブを繰り返す。ルアーを引くスピードはベイトの群れの動きに合わせ、泳がすコースも極力ベイトの動きに追従するようにコントロールする。

 考えられることを総動員して魚を獲るために努力したのだが不発。これまで使っていなかったZBLシステムミノー11Fタイダルに手を伸ばし、アップストリームでキャスト。流れに合わせてリトリーブをしていると、ガツンと力強いヒット。フッキングがバッチリ決まったのはトレブルRB-MHのおかげか。ルアー交換直後の1投目でのヒットに感動しつつ魚を引き寄せるが、エラ洗いを全くせず雰囲気が違う。「なんだろう???」と思いながら慎重に魚を寄せると、銀色に輝く平べったい魚・・・35cmのキビレだった。更なる追加を求めて、ルアーを投げまくるがセカンドチャンスはない。B太60SRシャッドラップSRワンダー、カクーン(改)ソルティジャックイナセ9シュガーミノーSPコンバットポッパーリップルポッパー・ファクトリーチューングースを立て続けに投入したが無反応。魚は目の前にいるので絶対釣れる事を信じてキャストを重ねたが不発に終わった。


天気:雨 水温:21.3℃ pH:不明
釣果:0〜1匹(スズキ)

 今日は平年気温より5℃も高く、静岡県内は各地で25℃を超える夏日となった。5月上旬には遅霜が心配される時期だったのに夏日とは・・・。一昔前の気候とは明らかに変わってきており、雨季と乾季のある亜熱帯気候になってきた感が強まる。今日は特に陽射しが強く、この天気で水温は一気に上昇。釣り場では苦戦が予想された。慌てて釣り場に行っても釣れそうもないので、馴染みの釣具店に足を運ぶ。店主とカタログを見ながら、ボイル対策のためのルアーを時間を掛けてアレコレとチョイス。店を出た時に手にしていたのは、売れ残ってホコリにまみれていたイナセ9とスミスのバスルアー カクーン。自宅に帰り、アレコレ妄想しながらカクーンの腹部にオモリをたっぷり貼り付けて重量UPをした。実は、こういう時間が一番楽しいのである。

 持参するルアーを再度見直し、ウエストボックスに詰め込んで出撃。釣り場に立ち、ぐるっと周囲を見渡しているとグットタイミングでボイルが起きた。ミロルアーのプロップベイトをすかさず放り込む。このルアーは強くジャークして音と泡で魚を寄せても良いし、竿先を下げた状態でストレートリトリーブをして水面直下を泳がせ、モコモコと波立たせても良い。話題になっているスクリューベイトのような感じ。使い手次第でいかようにもなるので重宝するルアーなのだ。しかし、いかんせん飛距離が少し足りない。ボイルしている所まで、「もうちょっと〜」って感じ。そこで、ウエイトアップしたカクーンサミー85を試す。飛距離は十分なのだが、残念なことにボイルしている魚には効果がないようだ。

 ベイトの群れがウヨウヨと水面を泳いでいるので、粘っていればチャンスはあるバス。ワンダースリムのスローリトリーブを試していると、アチコチで激しいボイルが始まった。まさに時合の到来。「この時を待ってました!!」って感じで、厳選したルアーを次々に打ち込む。グースローリングベイトプラム80B太60SRワンダー、そしてファイナルウエポンのバエンまで・・・。何を使っても反応がなく、ボイルが沈静化。「こりゃ〜ダメかな」と独り言を呟いている時に相棒Sが登場した。やはり、彼が現れるとボイルが終わる。どうやら彼には、魚を沈静化させる特殊能力があるようだ(笑)。

 粘り強く、プロップベイトカクーンブルースコードを引きまくった後、イナセ9をトロトロと引く。気を抜いていた時に水面がはじけ、竿を持つ手にガツンと衝撃が伝わった。直後に、スズキがエラ荒い。ベイトをたらふく食っているので、サイズの割りにそのファイトは過激。徐々に引き寄せキャッチした魚は66cmだった。一息ついてから携帯電話を手に取り、釣具店へ電話をして今回のヒットルアーを発注。消耗品であるルアーをロストした時の事を考え、早めに対応しておくのが賢い釣り人なのだ(笑)。暫くして、相棒Sが魚を掛けたがフックオフ。このところ彼はフッキングミスが続いており、スズキの顔を拝んでいない様子。彼は「今日もダメだなぁ」と言い残し一足先に納竿。私は、痛む腹筋と背筋をかばいながらブルースコードフラッタースティックのキャストを続けたが、その後はワンチャンスもなく終了した。


天気:雨 水温:18.5℃ pH:不明
釣果:0〜1匹(スズキ)

 一昨日の天気予報では、天候は回復すると言っていたように記憶していたが、前日からのまとまった雨が降り続く。日本の南方に台風1号が発生し、低気圧が2つも日本の上空にあるため回復が遅れているのが原因のようだが、連休最終日になんだかとても騙されたような気持ちになる。降雨と田植の影響で近隣の河川はどこも濁りが入っているが、必ずどこかに魚はいるハズ。1か所目に立ち寄った場所は泥濁りで釣りになりそうもないためパスし、次の場所へと移動した。新たに導入したウェーディングジャケットとTALEX偏光調光イエローのレンズを使った曇雨天用サングラスの具合が良いので雨の日の釣行も快適。特にサングラスはそのレンズ特性から雑光を抑えつつ周囲が明るく見えるため使っていて気分が良い。

 スタートはアクションが控えめなK-TENのウッドプラグMKF105から。メーカーは2005年12月に製造を終了したのでロストするのが怖いが、使わずに部屋で保管していても勿体ない。フルキャストしても飛距離に限度があるが、滑らかな泳ぎは捨てがたいのだ。最初はこのMKF105で立ち位置周辺をサーチし、他のルアーで徐々に探りを入れる範囲を広げる作戦をとることにした。MKF105には反応がなかったので、シール目で(S)としかサインされていない懐かしのドッグXワンダーを使って表層付近を攻める。開始早々に目前でスズキがボイルしたので魚はいるハズ。B太60SRで丁寧に探っているとスズキがヒット。案外、スルスルと寄って来たのでサイズは小さいと思っていたが、足元に近づいてから大暴れ。ヒヤヒヤしながらオーシャングリップ2507で掴んだ魚は70cmあった。

 一匹釣ってホッとしたところにサツキマス狙いを終えて相棒Sがやってきた。様子を聞くと、本命は苦戦しているがニジマスやウグイ、ニゴイは釣れているらしい。情報交換をした後、思い思いに竿を振る。毎度、彼が来るとボイルがなくなるが、まさしく今回も同じ。魚っ気がパタリとなくなってしまった。シャッドラップSRエスフォー7ゴッツォ12Fを投げまくったが不発。連日の釣行で腰痛と腹筋痛が発症したので、時折休憩しながらついでに釣り場も休ませる。時間の経過とともに水位が下がることを期待し、じっくり粘るつもりだったが中々下がらない。その後はブルースコードを投げまくったが、ワンチャンスもなく終了となった。


天気:雨 水温:18.5℃ pH:不明
釣果:0〜4匹(スズキ、キビレ、ボラっ子)

 もっかの課題であるボイル対策に頭を悩ませながら釣具店を巡り、気になったルアーをアレコレと買い漁る。釣り場に持参するボックスの中身は取捨選択で毎回8割程度が入れ替わり、1軍ルアーとして残るには相当な激戦となっている。連休は既に後半へ突入しており、そろそろボイル時の鉄板ルアーを見定める頃合だ。時折激しく降る雨の中、BSウェーディングジャケットUを着込んで防水性能を確かめながら竿を振り始めた。先ずはリップルポッパー・ファクトリーチューンから。ノーマルタイプよりも重量アップされているので、いい感じで水面直下を引くことが出来る。しかし、周囲に群れているベイトは極小サイズ。本命のスズキには見向きもされないようだ。

 待ち望んだボイルが始まった。TKLM9/11ポップライダーで反応を伺うがコツリともアタリはない。試しにワンダーを放り投げると1投目にヒット。開始15分で58cmをキャッチ。この魚は、ヘッドシェイクを繰り返しながら、口の中から3〜4cmのボラっ子を何匹も吐き出した。近くでボイルする魚を狙ってオルビット65SPスライダーを試すが不発。続いて流心に潜んでいるであろう大型サイズを狙ってサルディナ127Fをブン投げる。非常に飛行姿勢が安定しており、全く力まずに軽く投げるだけで飛距離を稼げるこのルアーは、中々優れものだと思うが魚は反応しない。

 悩んでいる時に相棒Sが登場した。毎回、彼が姿を現すとボイルが沈静化する傾向にあるのだが、今回も彼が現れた頃からボイルがなくなった。「殺気が魚達に伝わるんじゃないの〜」と笑いながら話をする。早い段階で1匹釣ったので、更なる追加を期待していたのだが、魚の活性が下がってきたので気持ちが焦ってきた。そこで手にしたのが、このところ絶好調なグース。狙いどおり使い始めて直ぐにヒット。しかし、スズキとは違い水面でエラ洗いをしない。ファイトの仕方が全く違うので慎重に対処し引き寄せる。オーシャングリップ2507で掴んだ魚はキビレ。しかも45cmとデカかった。多分、この魚は自己最大魚ではないだろうか。雨の中での使用でデジカメを壊したくなかったので、車中に置いてきたことを悔やむばかり。因みに良く釣れるグースの欠点は塗装が弱いこと。ほとんど新品状態だった高価なアルミ貼りのルアーが1回の釣行で塗装が剥げてボロボロ状態。これには私同様、涙がちょちょ切れる人も多いだろう。やはり使う前にコーティングをすべきなのだろうか・・・。

 ワンダーに戻しスローリトリーブを繰り返しているとボラっ子をキャッチ。と言ってもスレ掛かりなのだが、サイズを測ると4cm。散発だがスズキ達はボラっ子の群れを水面や岸際で捕食しており、まだまだチャンスがありそう。試しにデッドフロート8を投入し、水面をクネクネ泳がせていると突然水中にルアーが吸い込まれた。直後に水面が割れてスズキがエラ荒い。魚は小さかったので一気に引き寄せてキャッチ。サイズは45cmだった。その後は少しずつ移動し魚の反応を伺ったが不発。一足先に納竿する相棒Sと別れた後、車に乗り込んで次の場所へ。ジプシーペンからスタートし、旧タイドミノースリムブルースコードをブン投げて、ザックリと魚の反応を探ったが気配はなかったのでギブアップした。


天気:曇り 水温:19.5℃ pH:不明
釣果:0〜3匹(スズキ、ボラっ子)

 釣り場に立つといきなり目前でボイルが起き、小魚が吹き飛ばされた。すかさずリップルポッパー・ファクトリーチューンをブン投げてリトリーブスピードを調整しながら、トップと水面直下を探る。本命の魚がいることは判っているので、魚を誘い出すルアーとアクション を見つければ勝負は早い。開始5分、リップルポッパーの数投で決めるつもりだったが、思いのほか苦戦。ベイトが小さいので、3Dポッパーラファエルを試すがこれも不発。ボックスの片隅に入れておいたワンダーを手にしてスナップに通す。ワンダーに祈りを込めてからポイントのやや上流に打ち込みスローに流す。するとガツンと強いバイトがあり、そのままフックセット完了。直後に水面が割れてヘッドシュイクを連発。サイズは小さいのだが、元気満点。足元に引き寄せてからも暴れまくり、3〜4cmほどのベイトを吐き散らしたスズキは52cmだった。

 当初予定よりズレ込んだが、開始20分で1本をゲット。これで満足することなく、アチコチで始まったボイルの周辺にモグラ叩きゲームのようにルアーを打ち込んでゆく。ワンダーに反応がないため、ザブラシステムミノービコーズハニートラップ70Sのほか、バンジーメタルスプーンまで取り出して誘いを掛けるが完全無視。相変わらずボイルが続くのでデブニョロを試すとボコッと吸い込み系のバイトがあった。しかし、フッキングには至らず腰砕け。プエブロのマグブルをフルキャストし広範囲に探るも、スズキには見向きもされない。やっぱりスズキにとって、ルアーの店頭小売価格が幾らだろうが関係ないのである。

 徐々に水位が下がり、ボイルが沈静化。それでも周囲に魚が居残っている可能性が高いので、諦めずにプラム80を引きまくる。このルアーには期待していたのだが、コツリともアタリはなくボックスの中に突っ込み、変わりにTDソルトペンシルLD-Fを掴み取る。少しずつルアーを打ち込む場所をズラして、キッチリと攻めていると40〜50cmのスズキがルアーに襲い掛かった。しかし、この魚もフッキングには至らずガックリとうなだれる。リップスライドに交換し、早めのリトリーブでテンポ良く釣りをしていると針先に3.5cmのボラっ子がスレ掛かり。周囲にはベイトがまだ沢山いるようなので、望みを託してアレコレとルアーを選んでは投入する。

 ふと、先月の釣行においてグースで連発した事を思い出し、試してみることにした。周囲にいるベイトサイズに比べると、ルアーサイズは遥かに大きい。とてもマッチ・ザ・ベイトとは言えないのだが、5投目でゴンッときた。散々打ち続けていたポイントで、まさかルアーを交換して直ぐにヒットするとは思いもよらずこれには驚いた。グースをバックリと咥えていたスズキは65cm。手早くリリースをした後、思わずガッツポーズを決める。しかし、この魚を釣った後、周囲から魚っ気が消えうせてしまった。そんな状況の中、サツキマス狙いで外道のウグイやニゴイを釣りまくっていた相棒Sが登場。お互い情報交換をしながら竿を振る。

 ブルースコード115のフルキャストを繰り返している最中、ラインがガイドに絡まってバチッと嫌な音がした。遥か彼方に飛んでゆくルアーを目で追い、着水点も確認できたが回収は不可能。久しぶりにルアーをロストし思いっきり凹む。その後、フラッタースティックローリングベイトマグブルグースショアラインシャイナーR50-LDを投げまくったが不発。一方、相棒Sはワンダーローリングベイトでバイトを取ったがフッキングミスで涙を呑んで納竿となった。


天気:晴れ後曇り 水温:20.5℃ pH:不明
釣果:1匹(スズキ)

 長年愛用していたリバレイのウェーディング用ショートジャケットが経年劣化でボロボロになっていた。このジャケットはシンプルな作りで軽かったので気に入っていたのだが、ついに買い替えを決意。近所の釣具店で"店長のおすすめ"とポップが貼ってあったPazdesignのBSウェーディングジャケットUが目に留まった。試着してみると中々良い感じ。袖口はちゃんとゴム引きになっており雨の浸入を抑えることが出来る。両胸ポケットのジッパーも使いやすい。理想を言えばゴアテックスの生地で袖口がダブルになっている方が良いのだが、価格からしてそこはぐっと我慢するしかないだろう。雨の浸入はリストバンドを併用することで対処しよう。

 早速、買ったばかりのジャケットを着て釣り場に立ち、ボイル対策で持参したルアーを試す。アイルマグネットSBから始め、飛距離を確保するためペラを取り外したバトルスイッシャー、小粒ながら良く飛ぶ3Dポッパーデッドフロート8ブルースコード115SSM120スキッターポップジプシーペンなど動きと飛距離を確認する。そうこうしていると3〜4cmのボラっ子の群れが次々と下ってきた。このタイミングで待ち望んでいたボイルのスタート。しかし、いかんせんボイルする場所が遠い。SPS102SS-Tiのフルキャストでポイントに届くのはブルースコード115SSM120だが、これらのルアーでは反応がないため指を咥えてボイルの光景を見守るしかない・・・。余りにも悔しいので、移動して別の角度から狙ってみることにした。水位が高く、足元が悪いのでウェーディングしたくないのだが、静かに水の中を移動し極力魚にプレッシャーを掛けないように注意する。流れとベイトの動きを考慮し、自分の立ち位置を見定め、フラッタースティックを投げること3投。狙いどおりガツンと来た。派手なエラ洗いを繰り返し、暴れまくったスズキは70cm。昨日、良型をバラしていたが、やはりこのサイズが回遊していたのだ。

 さらなる追加を求めて竿を振るが、ベイトの群れは消えうせてボイルも沈静化。周囲にはまだスズキが潜んでいる可能性が高いためプラム80で広範囲に探りを入れる。強く吹いていた南風が止み、益々釣れない雰囲気が漂い始めた。岸際のドシャローにベイトが集まっており、散発的だがボイルがおこりベイトが弾け飛んでいる。アイルマグネットSBTDソルトペンシルLD-Fスキッターポップで反応を伺うが全く相手にされない。極端に水深が浅く使うルアーが限られ、攻めあぐねる。結局、シャローは切捨て、流心にいるであろうデカイ魚を狙うことにした。1時間程、ブルースコードスライドベイトショアラインシャイナーR50-LDを使いじっくり探りを入れたが、ワンチャンスもない。これ以上粘っても無理っぽかったので納竿とした。


天気:晴れ 水温:19.3℃ pH:不明
釣果:0匹

 連休半ば、飽きもせず釣りに出掛ける。国内外で新型インフルエンザのパンデミック(世界的大流行)が心配され話題となっているが、人っ気のない釣り場で竿を振っている内は大丈夫。しかし、9月に予定している豪州遠征の際にどうなっているか少し気がかりだ。現時点では弱毒性ウイルスであり既存の抗インフルエンザ剤の効果も高いようだが、変異を重ねるウイルスが今後どうなるか誰にも判らないので注意は必要だろう(静岡県からの緊急情報国立感染研究所 感染症情報センター)。 誰も判らない事を心配しても仕方がないので、今日はどのようにボイルを攻略するか頭の中で整理しながら車を走らせる。

 釣り場に到着し、ボイル対策で新たに導入したルアーを順に試す。先ずはTDペンシルの3本フック仕様であるTDソルトペンシル12プラス-Fから。12cmで20gもあるので、さぞやブッ飛びルアーかと思いきや、少しの横風で飛行姿勢が乱れて失速してしまう。箱裏に書かれている能書きとは異なり、狙っているポイントまで全く届かず直ぐにボックスの中にお引取り願った。続いて、TDソルトペンシルLD-Fを試す。11cm、16.2gなので余り期待していなかったのだが、むしろ12プラス-Fよりも飛行姿勢は良く素直に飛んで行く。ショアラインシャイナーと同様、TDソルトペンシルにはこれらの他、ドラドチューンなどのバリエーションが数多く存在しておりワケが判らない状態。どれが一番自分のスタイルに合うのか見極めるまでに時間とお金が掛かりそうだ。メーカー側の思惑にどっぷり嵌っている自分が悲しい。

 比較的控えめなスピードで水面直下をローリングアクションで引くことが出来るint.18、先日、2本釣ったプラム80、アルミで作られているバトルペンシルを試していると、待望のボイルが始まった。これらのルアーは見向きもされないためワンダースリムを投入。しかし、これにも反応がない。飛距離が伸びて表層を引けるルアーを矢継ぎ早に取り出し、時合が終わる前にアタリルアーを探そうと努力したのだが徐々にボイルは沈静化。丁度、この頃、相棒Sが登場した。

 強く吹いていた南西の風がやみ、水面が穏やかになる。今まで攻められなかった遠方を、ブルースコード115で探っていると程なくヒット。大きな頭を水面上に出して激しく首を振るのが見えた。その瞬間、ルアーが吹き飛ばされてフックオフ。ルアーを回収しフックを確認すると後部フックが1本伸びていた。シルエットからすると70cm程の良型と思われた。魚が潜んでいる場所が遠いので、引き続きブルースコード115をブン投げる。少しずつキャストをする位置をズラしながら丁寧に探りを入れていると再びチャンス到来。しかし、これも逃してガックリする。数を狙える港湾のボートシーバスと違って、河川でのウェーディングゲームでは数少ないチャンスを物に出来ないとボウズをくらうことが多い。2つのミスが起きた理由と対策をアレコレ考えながらその後もキャストを続けたが、2人とも竿が曲がることはなく納竿となった。


天気:晴れ 水温:19.5℃ pH:不明
釣果:0〜2匹(スズキ、ボラ)

 TALEXレンズを使った3つ目のサングラスがやっと出来上がった。世間の需要が高まる夏になってからでは欲しいフレームが売り切れていたり、レンズメーカーが忙しくて納期が遅れたりするので、一足早く4/5に注文。2週間で仕上がる予定が、加工中のトラブルで受け取ったのが今日の午前中。思いのほか日数が掛かってしまい、手にするまでとても待ち遠しかったのだ。選んだレンズは光の量によって色が変わる偏光調光イエロー。日差しが強い時は色が濃く変わって眩しさを押さえ、雨天や曇天、夕暮れ時には黄色くなって明るく鮮明な視界を確保できるレンズ。曇雨天や夕マヅメ狙いの釣行が多い私にはぴったりのハズだ。早速、サングラスをかけて釣り場に立つ。水中を見るにはコントラストがはっきり出る茶色レンズのアクションコパーに軍配は上がるが、夕暮れ時の視界を確保するには良い感じを受けた。

 強い南西の風が吹いているので、飛距離を稼げるレンジバイブからスタート。続いてサージャーをブン投げ、プラム80を試す。開始1時間以上が経過し、ダレてきた頃にボイルが始まった。待っていた時合の到来。ボイルするポイントが遠いのでブルースコード115のフルキャストで、遥か沖合いを狙い打つ。しかし、ルアーへの反応はなく、小魚がはじけ飛ぶような激しいボイルに対し指を咥えて見守るしかない。幸運にも時間の経過と共に徐々にボイルする位置が近づいて来たので、レンジバイブプラム80に戻して反応を伺う。それでも魚には見向きも去れず、悔しい思いをするばかり。

 持参したルアーを眺め、取り出したのが川岸のゴミの中から拾って手間隙掛けて修復したジプシーペン。フルキャスト後、ルアーが軽くアクションするようにリトリーブに変化をつけていると、いきなり水面が炸裂しスズキがヒットした。フッキングもバッチリと決まり余裕を持って魚のファイトに対処する。ジプシーペンをガップリと咥えていたスズキは66cmだった。私の迷言どおり、やっぱり拾ったルアーはよく釣れる(笑)。このルアーは当分の間、一軍ボックスの中に席を置くことになるだろう。

 暫くして、サツキマス狙いに精力を注いでいる相棒Sが登場した。彼が竿を出し始めた頃には既にボイルは沈静化しており、魚っ気は全くなくなってしまった。これまで周囲にいた魚達は一体何処へ行ってしまうのだろう・・・。少しずつ移動しながら、プラム80ブゥビィを引きまくった後にショアラインシャイナーR50-LDを投入する。時折トウッチを織り交ぜながらリトリーブしていると、モゾッと生命感が手元に伝わった。すかさず巻きアワセをしてフックセット完了。左右に魚が走るのだがサイズは小さいようなので一気に引き寄せ、水中から引っこ抜く。ヒラヒラと宙を舞ったのは30cmのボラだった。多分、大型のスズキはコイツらを食べているに違いない。ボラの移動にあわせ、スズキ達も回遊しているハズ。何処を狙うべきか・・・アレコレと考えを巡らせながらキャストを続けたが、その後はワンチャンスもなくギブアップとなった。短い時合の間に、釣果を上げるための作戦をもう一度練り直す必要がありそうだ。

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