FAQ|Q1 フィルタリングって何ですか?

フィルタリングとは、インターネット上のさまざまなホームページのうち、違法・有害なページ等を閲覧できなくする機能です。万能ではありませんが、非常に効果的です。携帯電話でもパソコンでも利用可能です。
フィルタリングには、青少年にとって安全だと思われるサイトだけしか閲覧できないようにする「ホワイトリスト方式」と、出会い系やアダルトなど、青少年にとって有害な特定カテゴリのサイトの閲覧を制限する「ブラックリスト方式」があります。一般的には、ホワイトリスト方式の方が、より低年齢層に向いていると考えられます。そのほか、利用時間を制限する方式もあります。

 

FAQ|Q2 保護者がしなければいけないことは何ですか?

お子さんをインターネットに関係する危険や被害から守るのは、保護者のつとめです。「子どもが欲しいと言うから携帯電話を買い与える」、「子どもが不要だと言うからフィルタリングを解除する」ということでは、保護者のつとめを果たしているとは言えません。以下を参考に、ご家庭での取り組みをお願いします。

携帯電話を買い与えるタイミングの検討

「中学生/高校生になる」から持たせるのではなく、「安全に使えるようになった」といえる段階で携帯電話を持たせましょう。

フィルタリングの利用

青少年が使う携帯電話でのフィルタリング利用は、平成21年4月1日以降、法律上原則として義務となります。特別な理由のない限り、フィルタリングを利用してください。

お子さんの使い方の把握

お子さんがよく使うのは、電話でしょうか、メールでしょうか、ホームページの閲覧でしょうか。利用時間はどれくらいでしょうか。お子さんの使い方をしっかり把握して、適切で安全な使い方を指導しましょう。  子どもたちがよく利用するサイトを実際にご覧になってみることもおすすめします。「知らない」とばかりも言っていられなくなっています。ブログ、プロフ、SNS、チャット、掲示板、サブアド等は中高生の常識語ですが、ご存じでしょうか。保護者として、知らない人に説明できる程度まで知識を深めましょう。

家族での話し合い、家庭内のルールづくり

たとえ現在フィルタリングを使っていても、成長すればいつかはフィルタリングを利用しなくなる時が来ます。そのときにお子さんを危険な目に会わせないよう、十分に教育しておかなければなりません。そのために、携帯電話やインターネットを家族の話題とし、よく話し合うようにしましょう。
 家庭内でルールを作ることも効果があります。次のような例を参考に、ぜひ「わが家のルール」をお作りになってください。

  
わが家のケータイ7か条(例)
第1条  食事中はメールをしません。
第2条  掲示板に自分の住所、電話番号、人の悪口を書きません。
第3条  掲示板で悪口を書かれたら、お父さん・お母さんに相談します。
第4条  出会い系サイトや有料サイトにはアクセスしません。
第5条  チェーンメールは無視します。
第6条  公共の場でのマナーを守ります。
第7条  料金を負担してもらっていることに感謝して使います。
 

また、青少年インターネット環境整備法では、保護者の役割について以下のように規定されています。ぜひご承知おきください。

  
  • インターネット上には有害情報が多く流通し、売春、犯罪の被害、いじめ等の様々な問題が生じていることに留意する。【第6条】 
  • 青少年の発達段階に応じて、インターネットの利用の状況を把握するとともに、フィルタリングの利用その他の方法によりその利用を適切に管理する。【第6条】 
  • 青少年のインターネットを適切に活用する能力の習得を促す。【第6条】 
  • 保護者が契約して、青少年に使用させる場合には、携帯電話事業者にその旨を申告する義務がある。【第17条第2項】 
 

<参考:携帯電話事業者の義務>
18歳未満の子どもが携帯電話・PHSでインターネットを利用する場合には、事業者はフィルタリングを提供しなければならない(ただし、保護者の申出がある場合を除く)。【第17条】  

 

FAQ|Q3 フィルタリングを使うにはどうすればいいですか?

携帯電話でもパソコンでもフィルタリングが利用できますが、方法については違いがあります。

携帯電話については、販売店で申し込むだけで無料で利用できます。現在では、購入時に原則として(保護者が解除しない限り)フィルタリングが適用されることになっています。

パソコンでは、市販のフィルタリングソフトをインストールする方法や、プロバイダが提供しているサービスを利用する方法があり、一部を除いて有料となるようです。詳しいことは、フィルタリングソフトメーカーやプロバイダにお問い合わせください。
また、家庭用のルーター(ネットワーク接続機器)の中にはフィルタリング機能を持っているものがあります。このタイプのルーターを使うと、パソコンへのソフトのインストールが不要になるだけでなく、パソコン以外のゲーム機、テレビ、ハードディスクレコーダーなどを使ったインターネット接続でもフィルタリングサービスを利用できることになります。

財団法人インターネット協会の以下のページでは、市販のフィルタリングソフトやサービスがまとめて紹介されていますので、参考にしてください。

財団法人インターネット協会|日本語対応フィルタリング
 

Q4 もっと詳しく知るにはどうしたらいいですか?

学校や地域で、ケータイあるいはインターネットに関する講演会・研修会が行われる場合には、積極的にご参加ください。インターネットに関わる子どもたちの実態や被害状況のほか、対応策についても話題になることが多いと思います。
また、当コンソーシアムでは、「ケータイ安全・安心利用研修会」の開催を募集しています。学校PTA等の会合でお時間をいただければ、無料で講師を派遣しますので、ぜひご活用ください。詳しくは、こちらへどうぞ。

インターネットでも多くの情報を収集することができます。岐阜県男女参画青少年課の以下のページでは、「教材や指導用資料をダウンロードできるサイト」、「子ども向け学習サイト」、「フィルタリング情報サイト」、「トラブル相談窓口サイト」、「犯罪事例・対処法サイト」などがリストアップされていますので、参考にしてください。
  岐阜県私学振興・青少年課|ネット安全・安心利用 関連サイト リンク集