バラマンディ・フィッシング]]Y
記録的な貧果
イスズ&バラボート 8KB
イスズのD-MAX やっぱりカッコイイねぇ
擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>'23/3遠征

'23/3/6(月)
〜 もしかして洪水に? 〜

ケアンズ朝食 10KB 午前5時半に起床。昨夜は一晩中、激しい雨音が聞こえていた気がする。眠りが浅く、2回もトイレに起きていまい、寝不足感が残っている。いつもどおりシリアルの朝食を食べながらテリーに様子を伺うと、雨は洪水警報レベルの状況だったらしい。昨日の水族館以降、なんとなくお腹がゴロゴロしているので、出発する前にトイレにしっかりと寄っておく。お腹の不調は、もしかして、シリアルにぶっ掛けた豆乳(SOY MILK)が胃腸に合わなかいのかもしれない。今日一日、無理をせず大事に行こうと心に決める。

ガソリンスタンド 6KB ガレージでカッパを着てからタックルー式を車に積み込み、装甲車っぽくて格好良いイスズの四駆車D-MAX(日本国内未発売)に乗り込む。嫁さんが助手席に乗り、私は体を折り曲げて後部座席に滑り込む。この車はエキストラキャブ。後部座席はオマケみたいな物で、狭くて座面がカチカチなので長時間ドライブは少々キツイ。運転席を覗き込むと、液晶パネルが壊れていた。昨年、外気温が40℃、湿度が85%になった日が続いた時、うっかりフロントガラスにサンシェードをセットし忘れ液晶がダメになったとのこと。日本もここ数年、異常高温の日があるので、車内の液晶パネルが壊れるのは異国の地の話ではないのかも。

 午前6時半に出発。郊外でMobilのガソリンスタンドに立ち寄り給油する。軽油の他に、無鉛ガソリンとこれよりも若干安いE10が販売されている。日本とは違い、ガソリンより軽油の方が価格設定は安い。E10は、サトウキビを原料にしたバイオエタノールが10%混合されているガソリンとのこと。さすがオーストラリア。再生可能エネルギーの利用が日本より進んでいる。

〜 3年振りのデントリーリバー 〜

土砂降りのケアンズ 5KB フロントガラスに激しい雨が叩きつける。ワイパーをハイスピードにして、土砂降りのケアンズ市街を北上する。釣行初日はデントリーリバーを目指すのだ。天気予報によると北部方面は、ケアンズよりも天候の回復が早いらしい。猛烈な雨の中、キャプテンクックハイウェイをひたすら走る。途中、何本もある河川を横目で見ると、まっ茶色な水が溢れ今直ぐにも氾濫しそうなくらい。左手に見える山々には、「こんな所に滝があったっけ?」と思えるほど勢いの強い滝が出現している。また、路肩に迫る切り立った岩肌からは、大量の雨水が道路へ噴出し、道路脇はアチコチで水没。いよいよ、洪水の様相を帯びている。帰路は通行止めになったりしないか・・・釣りのことより、そちら方が心配になった。

デントリーボートランプ 11KB エリスビーチを過ぎた頃、雨が小降りになってきた。海を見ると海岸にまっ茶色の波が押し寄せている。タイミング的には、大潮で満潮を迎えた頃。この先へ行っても、きっと海岸沿いは河川からの泥水が流入して濁りが相当キツイに違いない。午前7時20分にバランスロックのある海岸を通過。午前7時40分、ポートダグラスへの分岐点を通過した時には雨が上がり、前方のデントリー方面は日差しが差し込み少し明るくなってきた。ウソみたいな天気の変わりように驚くばかり。

テリー 9KB 午前7時50分にモスマンの街に入った。この小さな街は私のお気に入り。落ち着いた雰囲気があり、こじんまりとした町並みで機会があったらのんびりと滞在してみたい。街をゆっくりと走り抜け、再びサトウキビ畑を眺めながらデントリーへ向う。道路脇には、頭が黒く、体が白い大きな鳥ジャバルーがいたり、牧場には放牧された茶毛や黒毛、白毛の牛達が草を食べている。8時過ぎにバラマンディの養殖場フック・ア・バラを通過、交差点を右折しケープトリビューションロードを走ること数分、8時15分にデントリーのボートランプへ到着した。

 およそ3年振りに訪れたデントリーリバー。ネイチャーツアーの受付小屋には、以前から鎮座する大口を開けた巨大クロコダイルの他に、今にも動き出しそうな恐竜のオブジェが新設されていた。「ここ、太古にこんな肉食恐竜がいたの?」と首を傾げてしまうが、自然溢れる周囲の熱帯雨林の雰囲気とマッチして、記念撮影には丁度イイ感じのリアル感があった。後日知ったのだが、近年の恐竜や植物の化石発掘の研究結果から、太古の昔、オーストラリア大陸は南極大陸とつながり、様々な恐竜達が行き来していたらしい。

〜 新たなルアーを投入 〜

デントリーリバー 6KB 午前8時50分、ボートを降ろし、タックルの準備を整えてスタートフィッシング。水位は非常に高く、ドロドロの泥濁り状態。ボートランプ周辺でトレバリーがいないかチェックしたが、それらしき気配はないので上流に向ってボートを走らせる。雨上がりの強い日差しの下、疾走するボートでのリバークルーズは爽快。つい先程まで、猛烈な雨の中で洪水の心配をしていたのに、この変わりようは凄過ぎる。綺麗な水が流れ込む場所を探しながら30分程走って、良さげなポイントに到着した。

バラマンディグラス 9KB 桟橋近くに小さな流れ込みがあり、全体的にシャローエリア。岸際には私が昔、名付けたバラマンディグラスが繁茂している。この草は、日本で言うならスズメノヒエの類か。強くて節がある茎を長く伸ばす匍匐型の雑草。茎はメチャ丈夫で切れにくく、絡み合いながらベッド状になって岸際の水面を覆う。ベッドの下にバラマンディが潜むため、雑草のキワを狙ってキャストする。ミスキャストで草に引っ掛けると、引っ張っても千切れないので、ボートを近づけてルアーを回収。当然の事ながらポイントは潰れてしまう。

嫁さんのキャスト 10KB テンポよくピンポイントにルアーを打ち込み、出来るだけルアーは移動させずにバラジャークでルアーを躍らせて様子を伺う釣り方。肝心なのはジャークした後、ポーズをしっかり入れること。これが出来ないとバラマンディは釣れない。永らくシーバスを釣っているとリールを常に巻いているので、ついこのクセが出てしまう。「動」と「動」の間にしっかりと「静」の間を入れれば釣果は伸びる。魚の活性が低い時ほどアクションを止めてポーズの時間を長くする。その時々のコンディションによって、「静」の間を取る時間を短くしたり伸ばしたりするのだ。

 トップバッターとして投入したのは、今回、始めてオーストラリアに持ち込んだクロスウェイク111SSR-F。このルアー、地元河川でスズキを狙う際には、スローなストレートリトリーブ主体で使っているのだが、ジャーク&ポーズでも使えそうだと気づいた。華奢な標準フックをバラマンディ対策で極太のフックに変えても、浮力が高いので問題ナシ。自重があり、重心移動機構も備えているためキャストも安定。強風時でもボートからのピンポイント狙いの釣りで重宝すると思い持参した。

〜 遠征1匹目はバラマンディ 〜

バラマンディ 7KB 開始間もなく、狙いどおりにバラマンディが大きな口を広げクロスウェイク111SSR-Fを吸い込んだ。豪州遠征1匹目を逃すと、その後の釣果に大きく響く事を何度も経験している。逃してはならじと、慎重に魚をコントロールしてキャッチ。サイズは57cmだった。過酷なガイド業から引退し、悠々自適に毎日生活し、「随分久しぶりにデントリーへ釣りに来た」とテリーは言っていたが、長年の経験でバラマンディが潜んでいる場所は、ピンポイントで的確におさえているのは流石だ。

赤い目のバラマンディ 9KB 記念写真を撮って直ぐにリリース。1匹バラマンディがいれば確実にそのポイントには複数匹いるので、ヒットした場所周辺を狙い打つ。5分も経たない内に、再び私の竿が曲がったが厄介なバラマンディグラスの中に潜られてフックオフ。大きな捕食音と共に水柱が立つ程のバイトだったので、先に釣った魚よりも大きなサイズだったに違いない。ライン切れではなかったが、水中のバラマンディグラスにラインが絡まり、ルアーを回収するのに一苦労した。

 立て続けにバラマンデイが反応したクロスウェイク111SSR-Fは、思いのほか芸達者だった。水面で強くジャークを入れると、ダータールアーの様に音と水泡を出しながらダイブする。潜らせたルアーをトウィッチした後にポーズを取ると、イイ感じでゆっくりと浮かび上がってくる。水中に沈むウィードの上では、このアクションが効いたようだった。

〜 ジンジャービールがお気に入り 〜

ジンジャービア ポイントチェックは短時間。数投して反応がなければ見切りを付けて、直ぐに移動する。移動の間に水分補給をする。強い日差しの下での釣りは体力と水分を消耗しがち。私のお気に入り、ノンアルコールの強炭酸飲料 KIRKSジンジャービールをグビグビと飲んで水分とカロリーをチャージ。水だけで一日過ごすとエネルギー切れで後半はグッタリしてしまうので、やはり糖分補給も大切なのだ。

ティータイム 12KB 午前11時にティータイム。クッキーを食べながら周囲を眺めていると、青いカワセミが飛んで来た。日本のカワセミよりも少し小さくて青味が強いヤツ。テリーに名前を聞くと、エージーキングフィッシャー、日本人に発音が聞き取りやすく言い直してくれてアズユアキングフィッシャー(AZURE KING FISHER)だと言う。観察していると、小枝に止まった後、水中にジャンプイン。小魚を狙っているようだが、魚を咥える姿は見られなかった。

 ココア色した泥水が流れる川を遡りつつ要所要所をチェックする。綺麗な水が流れ込んでいる良さげなポイントがあったのだが、テリーが濁りの中に大型のクロコダイルを見たと言う。私達が狙うような魚は、クロコダイルも狙っている。腹を空かしているクロコダイルにとって、私達はエサの範疇にある。デントリーリバーでは、人がクロコダイルに襲われる事故が度々起きている。奴らは静かに忍び寄り突然襲い掛かるため、非常に危険な生き物。もしもの事を考えて、その場から退散した。

〜 バラ釣りにはベイトリール 〜

デントリーリバー 8KB 今回の遠征では、嫁さんにベイトタックルを使ってもらう事にした。スピニングタックルの方がルアーを遠くに飛ばせるのだが、オーバーハング下や、ストラクテャー周り、ウィードパッチ等のピンポイントをタイト狙う釣りでは、ベイトリールの方が断然コントロールしやすい。バックラッシュの恐れはあるものの、ブレーキを少しキツメに設定。キャストを繰り返していれば、徐々にコツが分かってくるハズ。親指でスプールを止めて、瞬時にラインをストップ出来る事は、ストラクチャー狙いの釣りではアドバンテージが非常に高い。スピニングリールよりも扱いやすいハズだ。

ターポン 8KB 嫁さんは、おっかなビックリのキャストを繰り返していたが、少しずつキャストに慣れてきた。飛距離は出せないが、ボートからの至近距離なら狙うべきピンポイントにルアーを入れられるように進歩した。スピニングタックルでは、ミスキャストで樹の上にルアーを引っ掛けたり、岸際のブッシュの中にルアーを打ち込んでしまう。以前は、引っ掛けたルアーを回収する度にポイントを潰して釣りにならなかったが、この回数が大幅に減った。

 昼食までの時間で、もう一勝負する。水深がある場所では、久しぶりにシュガーディープを使ってみた。お気に入りのカラーは緑色をした和田スペシャル。多分、豪州魚はシュガーディープが大好き。まさに砂糖菓子に群がる蟻たちのようだ。とても良く釣れるルアーで、以前はDDパニッシュと並んで使用頻度が非常に高かった。しかし、使っているとこのルアーの唯一の欠点が大きなネックになる。それは、フックハンガーのエイトカン。日本国内でトラウトやバスを釣るには問題ないが、オーストラリアで使うにはエイトカンが華奢すぎて直ぐに変形してしまう。しかもリング部の径が小さいので、太軸スプリットリングと太軸フックが使えない。変形したエイトカンを度々修正していると、折れたり、付け根部分からルアー内部に浸水したりと、ルアーの消耗率が高い。スプリットリングとフックを太く出来ないので、掛けた魚を逃す事もある。この点が改善されれば、海外で相当セールスを伸ばすに違いない。いっその事、輸出仕様を作っていただければ、買い求めて豪州遠征で使いたい。

〜 太軸フックを伸ばされてロスト 〜

VMCフック伸び 5KB 小川が合流するシャローエリアでは、ロングA(15A)に交換し、ジャーキングをする。突然、ルアーを引っ手繰られて驚いた。直後に、ルアーを咥えた魚が、水面上にハイジャンプ。元気なターポンだった。ターポンはバラしやすいので、丁寧に対処してキャッチ。ボートデッキにウンコを垂れ流す厄介者なので、写真を撮って直ぐにリリースする。サイズは36cmだった。「ターポンがいる所には、バラマンディがいる。」と言う言葉があり、周囲をロングA(15A)で探っていると狙いどおりにドカンと出た。トルクのあるファイトに引きずられ、ロッドが大きく曲がりラインが出てゆく。暫しのファイトの挙句にフックオフ。ルアーを回収すると、VMC製のバラマンディ用スペシャル太軸フックが伸ばされていた。

ランチタイム 10KB その後はアタリが全くないままの時間が流れる。嫁さんのキャスティング指導をする一方で、青く美しく輝く希少な蝶ユリシスを目撃したり、緑色の巨大なアマガエルを捕まえたりする。釣りではなく、ネイチャーツアーぽくなっていたが、これはこれで十分楽しめた。午後1時、木陰に入ってランチタイム。午前中の釣果は、3人が竿を振って私が釣った2匹のみ。予想はしていたが、とてもタフな状況だった。

 食後、一服していると、嫁さんがトイレに行きたいと言う。残念ながら、ココはボートランプからは遠く離れ、近くに公衆トイレがあるわけもない。大変申し訳なかったが、トイレットペーパーを持たせて、ブッシュトイレで済ませてもらった。ブッシュトイレの際に気を付ける事は、余り水辺に近づかないこと。トイレの最中は無防備。お尻を出している時に、突然、クロコダイルが水辺から飛び出て、水中へ引きずり込まれる可能性もあるだろう。

デントリー景色 8KB また、大木の近くも私はお勧めしない。音もなく集団で体に這い上がり、襲ってくる緑色のグリーンアントがいるからだ。樹上で葉っぱを寄せ集めて巣を作るアリなのだが、コイツに噛まれると結構痛い。トイレの様子を見られるのは、自分達以外には放牧されている牛ぐらいだと開き直って、少し開けた所で清々と済ませる方が安全なのである。

 小休止の後、雲行きが怪しくなってきた。使った食器等を片付けていると、今にも強い雨が降り出しそうになったため、支流に掛かる木造橋の下に移動。素早くカッパを着て、雨に備える。近くには、小川の流れ込みがある一級ポイントがあるので、空模様を気にしながらバラマンディ狙いでチャレンジする。小川の入り口は小さく、両サイドと上から枝葉が覆いかぶさっているため、高度なキャストコントロールが求められる場所。出来るだけ奥へルアーを打ち込みたいのだが、ベイトリール初心者の嫁さんには難しすぎた。そこで、テリーがキャストした後、ロッドを受け取った嫁さんがリトリーブするという分業体制に変更。私とテリーが交互にルアーを小川の奥に打ち込む。少しして、嫁さんトウィッチしていたティルサンにバラマンディが追尾したが、ボート際でUターンした。魚の反応があったのは、残念ながらこれ1回のみだった。

〜 突然の雷雨 〜

一級ポイントの流れ込み 10KB まもなく突然、激しい雷雨になった。近くの木造橋の下に緊急避難する。雲の動きは早く、少し雨宿りをすれば雨が上がりそう。雨が落ち着くまでは、橋の下でキャストをする。ココは、水深があるポイントで魚が付いているハズ。シャッドラップ8を使ってトウィッチ&ポーズをしていると50cm弱のバラマンディのチェイスがあった。やはり、魚はいても活性は低い様子。ラパラCD11に交換し、ゆっくりと沈めた後に数回トウィッチを入れ、再び沈める事を繰り返していると、60cm程のバラマンディがヒット。貴重なヒットなので慎重に対処しようと思った矢先、水面で激しくエラ洗いをされて、ルアーが吹き飛ばされた。

流れ込みポイント 11KB 悲しいかな、本日は本命魚をバラした段階で終了。いつもより早い、午後4時に納竿となった。いつの間にか雨が上がり、日差しが見えてきた空模様の下、ボートランプまで突っ走り、午後4時半にボートをピックアップ。今から嫁さんをポートダグラスの街まで送り届けるのだ。帰路、ガイド業をテリーから引き継いだウィルから電話が入った。様子を聞くと、ケアンズ方面は猛烈な雨が続き、予定していたフィッシングツアーは当然のごとくキャンセル。明日もコンディションが悪そうだったのでキャンセルしたとのこと。ウィルは、私達がデントリーで釣りをしていた事を知り、とても驚いていた。

 午後5時、ポートダグラスへ向う交差点、ワイルドライフハビタットの所で左折。市街地に入り、マクロッサンストリート沿いにある彼女が宿泊するマントラヘリテージを探す。住所を頼りに宿泊所を探すが、見つからない。バラボートを牽引した車で、メイン道路を行ったり来たりするのはトラブルの元。裏通りに車を止め、こじんまりして落ち着いた感じがするメインストリートを歩いて探す。「ホテルなんて直ぐに見つかるだろう」と思っていたが大苦戦。テリーに頼んでホテルへ電話を入れてもらったが、何度掛けても電話が繋がらずとても焦ってしまった。

〜 ポータダグラスの4つ星ホテル〜

テリーとの食事 12KB やっと見つけたホテルの入り口は小さく、大きな看板が出ている訳でもない。建物に入るにはオートロックの解除が必要で、その方法がとても分かりにくかった。オマケに施設内のエレベータは不具合があり動かず、上の階まで階段を使ってスーツケースを持ち上げるハメに。このホテルは失敗だった・・・と思ったが、室内は綺麗に整えられており、部屋からの眺めも良い。実はプール付きの4つ星ホテルで、無料Wi-Fi、個別のトイレとシャワー、大型TVや洗濯機完備でゆったりとくつろげそう。彼女が気に入ってくれてホッと一安心した。

レストランで夕食 11KB 荷物を置いて、夕食を食べに街に出る。メインストリートに面しているマントラヘリテージの隣には、コンビニと大手スーパーマーケットのコールズがあり、買い物にも困らない場所だった。後から知ったのだが、同じ敷地内に3つのリゾート型ホテルが入っており、それぞれが入り組むような形でレイアウト。ホテルの受付フロントのような場所はなく、スタッフも常駐していないので分かりにくかったようだ。

 商店街をうろつきながら食事が出来る場所を探し、街角にあったオープン型レストラン サンセットデッキに決定。私はチーズ抜きのビーフハンバーガー27A$、嫁さんはボイルしたエビ30A$、テリーはフィッシュ&チップス21A$を注文した。出て来た嫁さんの料理は、レモンとクリームソースが添えられたエビが7本のみ。マジで、ただ茹でたエビがあるだけだった(笑)。テリーの料理は、想像したとおり滅茶苦茶に油っぽそうで、見るだけで胃もたれがしそうな感じ。彼もさすがにオイリーだと言っていた。ここでは、ちょっと焦げ目が多いバーガーがベストチョイスだった。

〜 新型コロナの影響 〜

マントラヘリテージ 12KB 食事が終わり、嫁さんをホテルに送り届けてグットバイ。彼女は事前にネイチャーツアーとダイビングを申し込んであり、私達は2日間別行動となる。午後6時45分にポートダグラスを出発。ケアンズまでの帰路、テリーから新型コロナの影響やガイド業引退後の生活についてアレコレと聞いた。ケアンズでは、新型コロナ蔓延防止のため外出禁止令が出て、外国人の渡航もストップ。主力産業である観光業に大きなダメージを与えた。当然ながら、ウィルはフィッシングガイドなど出来るハズもなく、奥さんと小さな子供が2人を抱えて収入を確保するのに苦労したに違いない。語弊があるかもしれないが、テリーは、ある意味、良いタイミングでガイド業から引退したのではないか。

マントラヘリテージ 7KB 「外出禁止が長引き、釣りのガイドも釣り場に入らないので、さぞやバラマンディが増えて大きく育っただろう」とテリーに尋ねると、彼は首を横に振った。どうやら、新型コロナの脅威が弱まり規制緩和されてから、ケアンズの人達は皆さん釣りを始めたらしい。強いフィッシングプレッシャーが掛かるほど釣り場は賑わい、釣具店はとても儲かってる様子。今回の遠征は「スクスクと育ったデカバラを釣りまくれるぞ」と思ってケアンズに来たが、その思惑は消えてしまった感じ。日本でも同じように、新型コロナ以降で釣り人口が増えた流れがあり、思わず苦笑してしまった。

 午後8時ジャストにテリー宅へ到着。荷物を片付けている際、愛用しているリョービの防水デイパックのサイド部がパックリと開いている事に気づいた。こちらに来てからの高温と経年劣化でシーリングが弱まり、生地の合わせ目が開いている。その部分は接着してあるだけで縫っていないので、触っていると徐々に裂け目が広がり、このままでは使えなくなりそう。思い返せば西表島へ遠征した帰路も同じ目にあった。その時は防水デイパックのお尻部がパックリと開き、直す術もなく苦労したっけ。どんなに大切に使っていても、この手のデイパックは年月と共に蒸着部が劣化して開いてしまうようだ。今回は、テリーに2液性のエポキシ接着剤を借りて張り合わせ、見た目は我慢してその上から大型ホチキスを乱打して補強した。

釣行1日目

TOSHI

ASAKO

TERRY

バラマンディ

ターポン


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